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消費税はもうムリ 田中[防衛相] 前田[国交相] 往復ビンタ問責が野田にトドメ
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2012/4/17 日刊ゲンダイ ：「日々担々」資料ブログ
野田ドジョウ首相は気も狂わんばかりではないか｡自民党が週内にも田中防衛相と前田国交相の2閣僚に対してダブル問責を突きつけるという｡それでなくとも､拙速な原発再稼働で､野田政権への世論の風当たりが強まってきている｡命をかけている消費税引き上げもメドが立たず｡野田の周りは政権崩壊の火種がアチコチで､火の海になる寸前だ｡
◆原発､ミサイルに続いてトリプルパンチ
大臣の資質に欠ける田中防衛相の問責は時間の問題だったが､決定的だったのが北朝鮮ミサイル発射時の対応の遅れだ｡加えて､前田国交相が大失態｡野党は完全にイケイケだ｡
｢一昨日(15日)投開票された岐阜県の下呂市長選で､前田大臣が特定候補の支援を依頼する文書を送っていたことがバレた｡国交相名で地元建設業協会や旅館協同組合にも出していた｡自民､公明は『事前運動や公務員の地位利用などを禁じた公職選挙法に抵触する』と大騒ぎです｡辞任やむなしとみられていたが､前田さんはきのう､『私の関与していないところで､思いもよらない使い方をされた』と辞任を否定｡輿石幹事長も『辞任の必要はない』と言っています｡執行部が引き際を誤るいつものパターンになってきました｣(民主党中堅)
昨年末に問責をくらった一川前防衛相と山岡前国家公安委員長と同じパターンということだ｡辞任やむなしなのにズルズル居座り､結果､傷口を広げた｡ホント､学習能力がない政権だ｡
野田は消費増税法案の審議で谷垣自民党を話し合いに誘い込もうと必死だ｡しかし､そこにたどり着く前に､次から次へと地雷が破裂している｡拙速な原発再稼働や北朝鮮のミサイル発射情報に対する対応の遅れだ｡政権に対する世論の信頼はガタ落ちしている｡これに2閣僚の問責の往復ビンタが加わればトリプルパンチだ｡内閣支持率が20％を切るのはもはや時間の問題｡こうなると､落ち目の政権と心中してまで､自民党が手を差し伸べるはずがない｡政治評論家の野上忠興氏もこう言う｡
｢これじゃあ､連休前に消費税の審議入りどころの話じゃないでしょう｡驚くのは､野田首相や輿石幹事長らの政局オンチぶり｡財務省がなんとか自民党を抑えてくれると思っているのか､危機感がない｡内閣支持率が10％台まで落ちてきたら､自民党にも政権に対する距離感が決定的に出てくる｡この数字で内閣不信任案を出さなかったらバカです｣
政局は一気に加速してきた｡こうなると野田首相は会期末まで持たない｡倒閣の前にさっさと総辞職した方がいい｡
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