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野田内閣大混乱 きょう提出問責無視の中央突破か
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2012/4/18 日刊ゲンダイ ：「日々担々」資料ブログ
田中防衛相､前田国交相
自民党はきょう(18日)､前田武志国交相(74)と田中直紀防衛相(71)への問責決議案を参院に提出する｡ほかの野党各党も同調する方針で､あさっての本会議で可決される見通しだ｡
問責が可決されたら､ドジョウ首相は大臣2人のクビを切るしかない｡続投させたら､野党が審議に応じず､国会が空転し､消費税アップ法案の審議にも入れないからだ｡
ところが､官邸周辺は｢このまま2人を続投させて突っ走るべきだ｣｢いや､すぐに代えないとダメだ｣と大混乱に陥っているという｡
｢まず､後任がいないのです｡防衛大臣は北朝鮮や普天間問題など野党から徹底的に追及される｡とにかく安定感のある人が必要なのですが､候補に挙がるのは渡辺周防衛副大臣(50)や参院の小川勝也元副大臣(48)ぐらい｡渡辺は威張り散らすため省内の評判が悪い｡小川もしょせんは副大臣レベルです｡官邸では北沢俊美元防衛相(参･74)を復帰させる案も浮上しています｡国交相も適任者不在で､一昨年､問責を受けた馬淵澄夫(51)の再登板まで検討している｡でも､まさか問責を受けた馬淵を同じポストに就けるわけにはいかないし､北沢さんの“復帰”には犬猿の仲の輿石東幹事長が反対です｣(民主党関係者)
2人の大臣をスパッと切れないのは､後任がいないからだけではない｡
ここで辞めさせたら､自民党がさらに他の大臣の問責を出し､結局､野田内閣は総辞職に追い込まれるという恐怖もあるという｡
｢1月の野田改造内閣で､自民党がターゲットにしたのは田中防衛相のほかに4人います｡小川敏夫法相､平野博文文科相､松原仁国家公安委員長､鹿野道彦農相｡DV問題や秘書の黒い交際など､タチの悪いスキャンダルを抱えている｡もし､前田大臣と田中大臣が辞めた後､ほかの大臣に問責が出されたら内閣はもたない｣(政界関係者)
首相官邸の混乱に拍車をかけているのは､輿石幹事長が全く別の思惑で動いているからだ｡
｢輿石さんは､すべての判断は4月26日“小沢裁判”の結果が出てからだ､と考えているようです｡20日の金曜日に問責が可決されても､すぐに週末に入り､23､24､25日の平日3日間を乗り切れば判決日を迎える｡無罪判決が下されれば､小沢一郎は復権し､党内の空気はガラッと変わる｡大臣2人をクビにするのか､続投させるのかの判断は､それからでも遅くないとみているようです｡そもそも“党内分裂”を避けたい輿石幹事長は､消費税法案の採決をとにかく先送りしたい｡自民党が審議拒否し､国会が空転するのは好都合なのです｣(政界事情通)
首相周辺も､大臣2人を切ることで党内がガタガタするなら､2人を続投させる中央突破も仕方ない､自民党だっていつまでも審議拒否できるわけではない､という空気になっているという｡
いよいよ政権末期の様相だ｡
◇
小沢グループ２９人の党役職辞表受理へ 民主執行部
http://www.asahi.com/politics/update/0418/TKY201204180599.html
2012年4月18日21時4分 朝日新聞
民主党執行部は１８日、小沢一郎元代表グループの鈴木克昌幹事長代理ら２９人が提出した党役職の辞表を受理する方針を固めた。鈴木氏が１８日、辞表を提出した議員との会合で「来週の役員会で正式決定する」と執行部側の考えを伝えた。
鈴木氏らは消費増税法案の閣議決定に反発して今月２日、党の役職者２１人分をまとめて輿石東幹事長に提出。政調副会長など８人も辞表を提出している。執行部は慰留してきたが、辞任の意思が固いため、翻意は難しいと判断した。
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