★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK129 > 429.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
小沢氏無罪判決―政治的けじめ、どうつける(朝日新聞)+毎日・読売・東京新聞の社説比較
http://www.asyura2.com/12/senkyo129/msg/429.html
投稿者 ナキウナギ 日時 2012 年 4 月 27 日 12:21:54: SegEjh9L1v6ag
 

↓朝日新聞社説(http://www.asahi.com/paper/editorial20120427.html

2012年4月27日(金)付
小沢氏無罪判決―政治的けじめ、どうつける 

民主党の元代表・小沢一郎被告に無罪が言い渡された。

 これを受けて、小沢氏が政治の表舞台での復権をめざすのは間違いない。民主党内には待ちかねたように歓迎論が広がる。

 だが、こんな動きを認めることはできない。

 刑事裁判は起訴内容について、法と証拠に基づいて判断するものだ。そこで問われる責任と、政治家として負うべき責任とはおのずと違う。政治的けじめはついていない。

 きのう裁かれたのは、私たちが指摘してきた「小沢問題」のほんの一部でしかない。

■「うそ」は認定された

 私たちは強制起訴の前から、つまり今回の刑事責任の有無にかかわらず、小沢氏に政界引退や議員辞職を求めてきた。

 「数は力」の強引な政治手法や、選挙至上主義の露骨な利益誘導などが、政権交代で期待された「新しい政治」と相いれない古い体質だったことを憂えればこそだった。

 3人の秘書が有罪判決を受けたのに国会での説明を拒む態度も、「古い政治」そのものだ。

 そして本人への判決が出たいま、その感はいよいよ深い。

 判決は、小沢氏の政治団体の政治資金収支報告書の内容はうそだったと認めた。それでも無罪なのは、秘書が細かな報告をしなかった可能性があり、記載がうそであると認識していなかった疑いが残るからだという。

 秘書らの裁判と同じく、虚偽記載が認められた事実は重い。しかも判決は、問題の土地取引の原資が小沢氏の資金であることを隠す方針は、本人も了承していたと認定した。

 資金の動きを明らかにして、民主政治の健全な発展をめざすという、法の趣旨を踏みにじっているのは明らかだ。

 小沢氏は法廷で、自分の関心は天下国家であり、収支報告書を見たことはないし、見る必要もないと言い切った。

■説明責任を果たせ

 これに対し私たちは、政治とカネが問題になって久しいのにそんな認識でいること自体、政治家失格だと指摘した。判決も「法の精神に照らして芳しいことではない」と述べている。

 まさに小沢氏の政治責任が問われている。何と答えるのか。無罪判決が出たのだからもういいだろう、では通らない。

 この裁判では争点にならなかったが、秘書らに対する判決では、小沢事務所は公共工事の談合で「天の声」を発し、多額の献金や裏金を受けてきたと認定されている。

 小沢氏は一度は約束した国会の政治倫理審査会に出席し、被告としてではなく、政治家として国民への説明責任を果たすべきだ。

 民主党にも注文がある。

 輿石東幹事長はさっそく、小沢氏の党員資格停止処分を解除する考えを示した。だが、党として急ぐべき作業は別にある。

 「秘書任せ」の言い訳を許さず、報告書の内容について政治家に責任を負わせる。資金を扱う団体を一本化して、流れを見えやすくする――。

 今回の事件で改めて、政治資金規正法の抜け穴を防ぐ必要性が明らかになったのに、対策は一向に進んでいない。マニフェストに盛った企業・団体献金の廃止もたなざらしのままだ。

 こうした改革を怠り、旧態依然の政治の病巣の中から噴き出したのが「小沢問題」だ。これを放置する民主党の姿勢が、政治と国民との亀裂を広げていることに気づかないのか。

 小沢氏の強制起訴によって、人々の視線が司法に注がれ、刑事責任の有無ですべてが決まるかのように語られてきた。

 だが、判決が出たのを機に、議論を本来の舞台に戻そう。これは根の深い政治問題であり、国会で論じるべきなのだ。

 それを逃れる口実に裁判が使われるようなら、検察官役の指定弁護士は、控訴にこだわる必要はないと考える。

 検察審査会が求めたのは、検察官の不起訴処分で終わらせずに、法廷で黒白をつけることだった。その要請は果たされた。さらに公判で明らかになった小沢事務所の資金管理の実態などは、今後の政治改革論議に貴重な教訓を提供してくれた。

■検察は猛省し謝罪を

 この裁判は、検察が抱える深刻な問題もあぶり出した。

 捜査段階の供述調書の多くが不当な取り調べを理由に採用されなかったばかりか、検事が実際にはなかったやり取りを載せた捜査報告書まで作っていた。あってはならないことだ。

 法務・検察は事実関係とその原因、背景の解明をいそぎ、国民に謝罪しなければならない。「検察改革」が本物かどうか、厳しい視線が注がれている。

 気になるのは、小沢氏周辺から強制起訴制度の見直しを求める声が上がっていることだ。

 ひとつの事例で全体の当否を論ずるのはいかにも拙速だし、政治的意図があらわな動きに賛成することはできない。

↓毎日新聞社説(http://mainichi.jp/opinion/news/20120427k0000m070123000c.html

社説:小沢元代表無罪 なお政治的責任は重い
毎日新聞 2012年04月27日 02時30分

 刑事責任を問えないまでも政治家としての責任を厳しく問う判決だった。民主党の小沢一郎元代表に対し、東京地裁で無罪が言い渡された。資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり、元代表提供の4億円が政治資金収支報告書に記載されず、元秘書との共謀が問われた事件だ。地裁は、元秘書らによる報告書への虚偽記載があったと認定した。「法と証拠」に基づいて判断する刑事裁判の結論を受け止めたうえで、その内容をしっかり見極めたい。

 ◇検察の失態も強く批判
 元秘書の衆院議員、石川知裕被告は4億円提供と同時期、なぜわざわざ同額の銀行融資を受けたのか。

 判決は、目的について「提供を受けた4億円の簿外処理のため」としたうえで「元代表の個人資産から提供された事実が対外的に明らかになると取材などで追及され、元代表が政治的に不利益を被る可能性を避けるためだった」と動機を指摘した。

 4億円を記載しないことについて元代表への「報告・了承」があったのかについては「秘書らは自ら判断できるはずはない」と指摘し、元代表の了承を認定した。

 判決は、共謀の成立の検討について「相応の根拠がある」とも指摘した。だが、4億円の記載時期の先送りが虚偽記載になることを元代表が認識していなかった可能性などを指摘し、無罪の結論を導いた。

注目したいのは、判決が元代表に対して厳しい目を向けていることだ。元代表は法廷で、「報告・了承」があったことを全面的に否認した。だが、判決はこうした主張の核心部分を否定した。

 元代表の法廷発言に変遷があるとして、信頼性にも疑問を投げかけた。4億円の融資書類にサインした経緯を述べた法廷発言は「不自然」とし、「報告書は一度も見ていない」との発言についても、およそ信用できないとした。

 元代表は、政治資金の処理について「一切、秘書の自主判断でやってもらっていた」と法廷で発言した。秘書任せにしたことで、虚偽記載に至る具体的な事情が耳に入ることがなく、かえって刑事責任を問われずに済んだ。判決はそういった事情も書きこんだ。

 だが、秘書らを監督する政治家としての責任は別だ。石川被告ら元秘書3人は昨年、東京地裁で有罪判決を受け、控訴している。今回、判決が再度、元秘書らによる報告書の虚偽記載を認定した事実は重い。元代表の道義的責任は一層、強まったといえる。

 元代表は裁判を理由に国会での説明を回避してきた。指定弁護士が控訴すれば裁判は高裁に舞台を移す。だが、1審判決を機に説明責任を果たすよう改めて求めたい。

 判決は、「報告・了承」など、元代表の虚偽記載への関与を一定程度認定した。4億円の出所の説明も法廷でさらに一部が変遷した。反論があれば堂々とすべきだ。

国会の責任も問われる。政治資金規正法は、原則として会計責任者に責任を負わせ、公選法のような連座制の規定がない。議員が虚偽記載を了承していても罰せられないような法律でいいのか。悪質なケースは、議員の公民権停止も含めた法改正を検討すべきだ。

 ◇もう権力闘争はやめよ
 検察審査会による強制起訴の妥当性も争点の一つになった。判決が、検察官の虚偽の捜査報告書作成について「あってはならない」と強く批判したのは当然だ。元秘書の供述調書の大半が「組織的に違法な取り調べが行われた」として証拠採用されなかったことを含め、検察は猛省すべきだ。

 審査会による強制起訴の制度については、その是非を判断するのは早い。ただし、審査員の会見実施を含めて審査過程の情報公開については、議論を進めてもらいたい。

 民主党の輿石東幹事長は無罪判決の一報が伝えられた直後に、元代表に対する党員資格停止処分の解除に向けた手続きを始める意向を示した。だが、判決内容を踏まえれば、あまりにも性急であり、少なくとも元代表が国会で説明するのが先だ。小沢元代表も復権を図るというのなら国民に自らの言葉で説明し、理解を求めるのが政治家の責務だ。

 小沢元代表とそのグループは消費増税阻止の動きを強めるという。9月の党代表選に向けて「野田佳彦首相降ろし」の動きが加速し、再び党内が混乱する可能性は大きい。

しかし、元代表が有罪か、無罪かの問題と消費増税の是非とは本来、まったく関係がない話だ。民主党は何度も消費増税方針を決定し、既に法案を国会に提出している。元代表らがあくまでも反対だというのなら、もはや離党するのが筋ではないか。増税法案に政治生命をかけるという野田首相も分裂も辞さない覚悟が一段と必要となる。

 国会が抱える緊急の政策課題は消費増税だけではない。自民党など野党も国会招致など小沢元代表の問題と政策課題は切り離し、国会審議を充実させるべきだ。何もかも権力闘争に結びつけてしまう「小沢流政治」から決別できるかどうか。政界にはそれが問われている。


↓読売新聞社説(http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20120426-OYT1T01114.htm
小沢氏無罪 復権の前にやることがある(4月27日付・読売社説)
 ◆「秘書任せ」の強弁は許されない

 結論はシロだが、「潔白」ではなく「灰色」という司法判断だろう。

 資金管理団体・陸山会の土地取引を巡り、元秘書と共謀し政治資金収支報告書にウソの記載をしたとして政治資金規正法違反で強制起訴された民主党の小沢一郎元代表に、東京地裁が無罪を言い渡した。

 土地購入原資の4億円の不記載などについて、判決は「小沢氏は元秘書から報告を受け、了承していた」と認定した。検察官役の指定弁護士が「共謀が成立する」と主張したことには「相応の根拠がある」とまで述べている。

 ただし、こうした会計処理を違法であると小沢氏が認識していたことを示す立証は不十分だとして、最終的に共謀は認めなかった。有罪か無罪か、まさに紙一重の差だったことがうかがえる。

 判決は、秘書だった石川知裕衆院議員らがメディアからの批判を恐れ、小沢氏提供の4億円を意図的に隠蔽した、と指摘した。

 石川議員ら元秘書3人に対しては、1審・東京地裁が昨年9月、有罪判決を言い渡している。

 刑事責任は認定されなかったが、小沢氏に元秘書への監督責任があるのは当然だ。政治家としての道義的責任も免れない。

 ◆「消費税」へ影響避けよ 

 民主党の輿石幹事長は、小沢氏の党員資格停止処分を解除する手続きを取る考えを表明した。処分期間は「判決確定まで」とされている。処分解除には党常任幹事会の適切な手続きが求められる。

 懸念されるのは、野田首相が「政治生命を懸ける」と明言する消費税率引き上げ問題への影響だ。

 小沢氏は、増税について「その前にやるべきことがある」などと反対している。今後、野田政権を一段と揺さぶる構えで、首相は厳しい政権運営を迫られよう。

 党内には、小沢氏を要職に起用する案もあるが、疑問だ。「政局至上主義」的な小沢氏の影響力拡大は、消費税問題を混乱させるだけで、良い結果を生むまい。

 そもそも消費税問題は、昨年の党代表選や関連法案了承などで決着済みのはずだ。それなのに、党内の慎重・反対論が収まらず、足並みが乱れ続けている。

 そのため、政権党への国民の不信が増幅していることを、小沢氏らは認識する必要がある。

 ◆国会で説明責任果たせ

 野党は一斉に、小沢氏が国会で政治とカネの問題に関して説明することを要求している。

 小沢氏は一時、衆院政治倫理審査会への出席を表明したが、「予算審議を促進するなら」との身勝手な条件や「三権分立」を持ち出し、説明責任から逃げている。まず国会での説明が欠かせない。

 裁判では、政治資金の公開制度を軽んじる小沢氏の政治姿勢も、改めて浮き彫りになった。

 政治資金収支報告書は国民が政治資金の流れを把握するための重要な資料だ。にもかかわらず、小沢氏は報告書の作成を「秘書任せ」にしてきたと繰り返した。

 判決は、「収支報告書を一度も見たことがない」とする小沢氏の供述を「信用できない」と断じ、政治資金規正法の精神に反していると指弾している。

 小沢氏のような「秘書任せ」の主張がまかり通るのは、虚偽記入などの法的責任が政治家でなく、政治団体の会計責任者にあるためだ。連座制の強化など、規正法の改正を検討すべきだ。

  ◆検察は捜査の猛省を

 この裁判では、検察の捜査の問題点があぶり出された。

 石川議員らの捜査段階の供述調書は、供述の誘導など取り調べの違法性や不当性を理由に、その大半が証拠採用されなかった。

 判決も、「見立てに沿った供述の獲得に担当検事が力を注いでいた」と、「調書偏重」の検察捜査の在り方を厳しく批判した。

 元厚生労働省局長が無罪となった大阪の郵便不正事件でも見られた悪弊だ。検察は猛省し、捜査の適正化を図らねばならない。

 石川議員に関する虚偽の捜査報告書が作成され、検察審査会に提出されていたことも発覚した。

 「審査会の判断を誤らせるようなことは決して許されない」との判決の指摘は当然だ。検察は、虚偽報告書が作成された意図や経緯を調べ、責任を追及すべきだ。

 今回は、一般市民で構成される検察審査会の議決に基づく強制起訴事件としても注目された。

 民主党内には検察審査会制度の見直しを求める声がある。だが、小沢氏の規正法軽視が明らかになるなど、裁判が開かれた意義は小さくない。安易な見直し論に走るべきではなかろう。

(2012年4月27日01時43分 読売新聞)


↓東京新聞社説(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012042702000135.html
小沢元代表無罪 許せぬ検察の市民誤導
2012年4月27日

 政治資金規正法違反に問われた民主党元代表小沢一郎被告は無罪だった。元秘書らとの共謀を示す調書などが排斥されたからだ。市民による検察審査会の判断を誤らせた検察の捜査こそ問題だ。


↓もう一つ、東京新聞の社説(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012042702000138.html
政争よりも政策実現を
2012年4月27日

 小沢一郎元民主党代表の無罪判決で「反小沢」と「親小沢」勢力との抗争が激化する見通しだという。しかし、国会にそんな余裕はない。国民が期待するのは、よりよい生活のための政策実現だ。

 小沢氏は政治資金規正法違反の罪で強制起訴されたことを受け、二〇一一年二月、民主党員の資格停止処分を受けた。無罪判決により、民主党がこの処分を解除するか否かが、当面の焦点となる。

 小沢氏に近い輿石東幹事長は五月上旬にも処分解除に向けた手続きを始めると表明したが、党内には判決確定まで解除すべきではないとの意見がある。

 小沢氏や近い議員らは、野田佳彦首相が今国会成立に「重大な決意で臨む」と断言した消費税増税に反対している。増税派は小沢氏の足かせとなる党員資格停止が長引くほどよいと思っているのか。

 権力闘争は政治に付きものであり、活力を生む面はある。しかし、大震災と原発事故後の非常時だ。不毛な政争に費やす時間があるなら、よりよい生活のための政策を一つでも多く実現してほしいというのが国民の願いに違いない。

 首相が消費税増税に突っ走れば小沢氏らとの抗争を泥沼化させかねない。消費税増税を実現しようと自民党の求めに応じて「小沢氏切り」に踏み切れば、民主党は分裂するだろう。首相はそこまでして消費税率を引き上げたいのか。

 ここは政権交代の原点に返り、まずは政府や国会の無駄に徹底的にメスを入れることに再挑戦する必要がある。

 その上で、年金、医療、介護、子育てなどの社会保障制度を将来にわたって持続可能なものにするにはどうしたらよいのか、その財源をどう確保するのか。与野党が知恵を出し合ってほしい。

 今の制度が変わるのか見通せない中で消費税増税の前例だけつくられても国民は納得がいかない。

 後半国会には議論すべきことが多く残されている。歳入の四割を占める赤字国債を発行する公債特例法案は成立のめどが立たず、原子力安全委員会などに代わる原子力規制組織の設置も遅れている。

 衆院「一票の格差」是正でも与野党の意見は大きく隔たる。国会が違憲・違法状態を自ら解消できないほど劣化したのなら悲しい。

 不毛な政争を脱し、活発な議論を経て結論を出す国会へ−。小沢氏の無罪判決がそのきっかけになるのなら、まだ救いがある。

 「事実に反する内容の捜査報告書を作成した上で、検察審査会に送付することがあってはならない」と裁判長は述べた。

 小沢元代表の裁判は、新しい検察審制度に基づき、市民による起訴議決を経て、強制起訴されたものだった。

 つまり、市民が判断の中核としたとみられる検察側の書類そのものが虚偽だった点を、裁判所が糾弾したわけだ。

 問題の報告書は元秘書の石川知裕衆院議員が小沢氏の関与を認めた理由の部分だ。「検事から『親分を守るためにうそをつけば選挙民を裏切ることになる』と言われたのが効いた」と石川議員は述べたという。だが、実際にはそのようなやりとりがないことが、録音記録で明らかになった。

 検察が虚偽の文書を用いて、市民を誤導したと指弾されてもやむを得まい。石川議員の供述調書も、検事の違法な威迫、誘導があり、裁判で証拠採用されなかった。取り調べ過程の全面録画(可視化)の議論は加速しよう。

 そもそも、巨額なカネはゼネコンから小沢元代表側へと渡ったという見立てで、捜査は始まった。上司から「特捜部と小沢の全面戦争だ」とハッパをかけられたという元検事の証言も法廷で出た。今回の判決でも「検事は見立てに沿う供述を得ることに力を注いでいた」と厳しく批判された。予断となった特捜検察の手法をあらためて見直さざるを得まい。

 検察審の在り方も論議を呼びそうだ。検察の大きな裁量を見直し、市民に事実上の起訴権限が与えられた新制度は評価できる。その特徴は黒白を法廷決着させたい意思だろう。一方で、強制起訴の乱用を懸念する声もある。

 今回の裁判でも、弁護側は「検察が意図的に検察審に誤った判断をさせた」と主張していた。これは検察審の悪用であり、事実なら言語道断である。市民の議論をサポートする弁護士を複数制にしたり、容疑者に弁明機会を与えるなど、改善点を模索したい。

 小沢元代表は法廷で「関心は天下国家の話。収支報告書を見たことすらない」とも語った。政治資金制度の根幹部分を改正することも急務といえよう。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. ナキウナギ 2012年4月27日 12:26:34 : SegEjh9L1v6ag : bkXCYL8RCA
投稿者です。東京新聞の一つ目の社説、冒頭部以外が抜けています。

以下が、抜けたところです(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012042702000135.html)。↓

「事実に反する内容の捜査報告書を作成した上で、検察審査会に送付することがあってはならない」と裁判長は述べた。

 小沢元代表の裁判は、新しい検察審制度に基づき、市民による起訴議決を経て、強制起訴されたものだった。

 つまり、市民が判断の中核としたとみられる検察側の書類そのものが虚偽だった点を、裁判所が糾弾したわけだ。

 問題の報告書は元秘書の石川知裕衆院議員が小沢氏の関与を認めた理由の部分だ。「検事から『親分を守るためにうそをつけば選挙民を裏切ることになる』と言われたのが効いた」と石川議員は述べたという。だが、実際にはそのようなやりとりがないことが、録音記録で明らかになった。

 検察が虚偽の文書を用いて、市民を誤導したと指弾されてもやむを得まい。石川議員の供述調書も、検事の違法な威迫、誘導があり、裁判で証拠採用されなかった。取り調べ過程の全面録画(可視化)の議論は加速しよう。

 そもそも、巨額なカネはゼネコンから小沢元代表側へと渡ったという見立てで、捜査は始まった。上司から「特捜部と小沢の全面戦争だ」とハッパをかけられたという元検事の証言も法廷で出た。今回の判決でも「検事は見立てに沿う供述を得ることに力を注いでいた」と厳しく批判された。予断となった特捜検察の手法をあらためて見直さざるを得まい。

 検察審の在り方も論議を呼びそうだ。検察の大きな裁量を見直し、市民に事実上の起訴権限が与えられた新制度は評価できる。その特徴は黒白を法廷決着させたい意思だろう。一方で、強制起訴の乱用を懸念する声もある。

 今回の裁判でも、弁護側は「検察が意図的に検察審に誤った判断をさせた」と主張していた。これは検察審の悪用であり、事実なら言語道断である。市民の議論をサポートする弁護士を複数制にしたり、容疑者に弁明機会を与えるなど、改善点を模索したい。

 小沢元代表は法廷で「関心は天下国家の話。収支報告書を見たことすらない」とも語った。政治資金制度の根幹部分を改正することも急務といえよう。


02. ナキウナギ 2012年4月27日 12:29:08 : SegEjh9L1v6ag : bkXCYL8RCA
↑すみません。抜けていませんでした。貼り付け箇所を間違えただけでした。東京新聞の社説は別に投稿します。

03. 乃依 2012年4月27日 12:33:52 : YTmYN2QYOSlOI : RUkKMq2EVU
自分は、政治的裁判は政治によって決まると思っているから、
裁判の次元で議論はしてこなかった。

04. 2012年4月27日 12:36:17 : rWmc8odQao
参考までにこちらの社説もどうぞ。

琉球新報
「裁かれたのは検察の深い闇だ。そう受け止めざるを得ない。」
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-190529-storytopic-11.html

「闇」とは人の目に触れずにゴソゴソ動くやつらの棲家。
一匹は「取り調べ室」の中で、もう一匹は「検察審査会」の中で。

「情報開示」と「可視化」で闇に光を当ててやりましょう。


05. 2012年4月27日 12:41:20 : 37xffXwvGk
浅卑珍聞、ごみ売り珍聞は猛省し謝罪せよ。

06. 2012年4月27日 12:45:25 : O5ejJskkbA
大手マスコミは何故、犯罪組織の検察と同じく
小沢一郎だけをねらい打ちして失脚に必死なのか?   説明責任を果たせ


マスコミはこれを読んで少しでも賢くなってくれ

「政治とカネ」で沈む日本
http://www.the-journal.jp/contents/kokkai/2010/02/


07. 日高見連邦共和国 2012年4月27日 12:54:28 : ZtjAE5Qu8buIw : IeaB3HQJJg
そもそもが、刑が確定さない係争中の案件を持って来て、その“共謀を問う”こと自体がおかしい。
普通はそう思う。

08. 2012年4月27日 12:58:08 : Ejc5Yj4gjo
社説偏見の責任は、新聞社取ってもらおう。

NHKまでくるっている。
21時ニュース
 野ブタ vs 小沢氏 の写真が出た。

何と!野ブタはピントが合った写真
小沢氏は、ピントがぼけている。

何考えているのだ、大越も腐った豚と変わらないな!
交代しろ! 見たくない、聞きたくない。
アメリカ帰りは、頭おかしくなっている。
洗脳され、優越感に浸っているのか?
近い将来、目を覚ますだろう。
その時では遅い。

受信料;払いたくなくなった。
こんな偏見放送に金払う義務はあるのか?
NHKは、大衆があっての放送局だと認識しているのだな?

司法、検察共々解体しないと、日本の将来明るくない。


09. 2012年4月27日 13:08:47 : vdgYVCvkdM
東京新聞以外は見事に論旨が一致している。無罪になっても絶対容認しないとの申し合わせがあるんだろう。明らかな巨悪が相手ならいいんだが、自分らの利権を壊す人間を抹殺したいとの意思が明確だから、醜いことこの上ないな。

10. 2012年4月27日 13:14:57 : dNK0iYzPhs
無罪の人には議員辞職せよ
で、ムチャクチャな捜査した検察は謝罪でOK

スゲーなこの論理


11. 2012年4月27日 13:25:43 : VBBYgF81p2
元々見込み捜査し埃を出そうとしてやったやつらの見込み違いはどう総括するのか。それで日本が被った損失は計り知れない。無能菅と無知野田が現れてどうなったか日本はまるで開発途上国以下の小学生政治になった。見込み捜査のため国が使った金はいくらか。あれだけ徹底して小沢たたきをしたメディアに機密費いくら出したのだ。そして小沢さんの時間と金と労力、精神的苦痛の損害賠償を見込み捜査をしたやつその指令を出した奴にしなければならない。本件は徹底糾明しなければならない。

12. 2012年4月27日 14:01:04 : g21A9XYsEQ
NHK判決骨子

[本件合意書の目的

石川が、本件売買契約の内容を変更し、所有権移転登記について本登記を平成17年1月7日に遅らせる旨の本件合意書を作成した目的は、陸山会が本件土地を取得し、その購入代金等の取得費を支出したことを、平成16年分の収支報告書には計上せず、1年間遅らせた平成17年分の収支報告書に計上して公表するための口実を作ることにあった(このような本件合意書の目的を、「本件土地公表の先送り」という)。
石川が、本件土地公表の先送りを意図した主な動機は、本件土地の取得が収支報告書で公表され、>>マスメディア等から追求的な取材や批判的な報道を招く等して、被告人が政治的に不利益を被る可能性を避けるためであり、これに加え、本件4億円の簿外処理から生じる収支報告書上のつじつま合わせの時間を確保することも背景にあった。>>


裁判所も認めたマスメディアの小沢バッシング。


13. 2012年4月27日 14:21:38 : xiDl6ZrNYg
判決には白黒しかない.不起訴こそ灰色である.
小沢事件の場合、検察の不起訴のままであれば灰色であったが、
強制起訴で無罪となり、白色となった.

では、裁判沙汰になっていない人は、すべて、灰色感染者である.


14. 晴れ間 2012年4月27日 15:42:11 : FhUYgDFvAt2/E : kwHEyipemg
消費税の問題は、「国民の生活が第一」の政治をするか否かの問題と、完全に同根である。
それを、消費税と権力闘争は別問題、とするあたり、マスゴミの知力の低さという以上に、彼らの「邪悪な意図」を示すものであろう。
みずから菅・野田・仙谷政権(=財務省派)に加担しておきながら、形勢逆転しそうになると権力闘争は止めよなど、ご都合主義にもほどがある。

無罪が不服なら、控訴を主張してはどうだ。控訴されれば、検察と検察審査会の闇がますます暴かれることになる。

グレーな判決(中身真っ黒、表白)は、これ以上、検察や検察審査会の闇を嗅ぎまわらないでくれ、という最高裁事務総局の意思であろう。検察審査会の主張を取り入れて闇の司法権力の面子を立てつつ、無罪にするからここで打ち止めにしようという意思表示である。そのことは、マスゴミにも分かっているだろう。

その上で、朝日・毎日・読売のマスゴミ三紙は、反小沢キャンペーンの再開宣言をしている。
法を犯した検察に対しては「軽いたしなめ」程度でお茶を濁し、検察の犯罪を糾弾しようともしない。

小沢の政治手法を「古い」などと言っているが、それは一面的な見方である。
以前テレビ(NHK)で見たが、選挙の際に、小沢が支援する候補者は、有権者の自宅を一軒一軒丁寧に回っている。山村や田舎の家々だ。そうすることで、都会育ちの候補者も、「国民の生活」というものを知ることができるのだ。大都会の華やかなオフィスやテレビ局、高級レストランしか見ないと、日本という国の性質や民の生活は見えない。

その反対にいるのが、松下政経塾出身の連中だ。彼らは普通の社会人としての経歴はほとんどなく、ひたすら「議員」になり「権力」を握ることしか考えてこなかった。野田や前原、岡田、その他。彼らが「国民の生活」には関心を持たず、ひたすら権力闘争に明け暮れているのは、社会の隅々でひっそりと生きる人々や田舎で地味に暮らす人々との接点が全くないからだ。
それゆえに、マニフェストをいとも簡単にかなぐり捨て、消費税増税一直線という芸当ができるのだ。
財務官僚にポストと利権を囁かれ、コロリと参る。
彼らにとり有権者は、自分が議員や大臣のポストに就くために、票をもらうためだけの、利用する対象に過ぎない。
効率よく票をもらうには、テレビで自分の顔と名前を売るのがてっとり早い。
テレビ局の電波利権と、マスゴミ利権、財務省=官僚利権、東電をはじめとする大独占企業利権。これらの利権と根で繋がっているのが、松下政経塾出身の政治屋どもだ。

だからこそ彼らは、小沢の政治のやり方、「有権者との直接対話」を極力否定するのだ。「古い」などというのは詭弁にすぎない。彼らの政治のやり方、マスゴミを使った洗脳政治が「新しい」政治手法だというのなら、そんな民主主義の破壊行為は断固打ち破りたいものだ。
いずれにせよ、民主党クーデタ派が、大既得権益集団=マスゴミと利害を一にする者たちであることは、明らかになった。

われわれは、検察や司法の黒い手のみならず、このマスゴミとの闘い方も、真剣に検討せねばならない段階に来たようだ。検察解体、司法改革だけでなく、マスゴミ情報独占体制の解体も、焦眉の問題である。


15. 2012年4月27日 19:38:56 : t9M2KfINao
マスゴミにつける薬はなさそうだ。

全て退場いただこう。古い政治より古色蒼然たる存在がマスゴミ。


16. 2012年4月27日 23:58:43 : qPExNJiQAc
東京新聞だけが見事にまともだな
全国紙になると腐ってくる法則でもあるのだろうか

17. 2012年4月28日 00:47:24 : rGI6Sz1jbJ
マスコミの必死さが伺える記事だな。
潰れるまでせいぜい喚いていればいいと思う。

  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK129掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK129掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧