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古賀茂明氏の徳治主義  財務省支配」という都市伝説
http://www.asyura2.com/12/senkyo129/msg/713.html
投稿者 MR 日時 2012 年 5 月 05 日 00:24:22: cT5Wxjlo3Xe3.
 

http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51787221.html



















古賀茂明氏の徳治主義





 大阪市のブレーンである古賀茂明氏の主張は、私が昨年インタビューしたときは、ごく常識的なものだったが、ここに来て極左化している。昨年、彼は「原発の本質的な問題は事故ではなく核燃料の最終処理だ」と言っていたが、最近は「市民や中小企業」を代表して原発の再稼働に反対する福島みずほ的レトリックに傾斜している。

なぜこうなったのか、元同僚も不審に思っている。一つの仮説は、飯田哲也氏にだまされたというものだ。彼は「太陽光発電コストが原子力発電コストを下回った」という偽造データを孫正義氏に見せて「自然エネルギー財団」に10億円を引き出した詐欺師だが、古賀氏なら彼の嘘はすぐ見抜けるはずだ。

もう一つの仮説は「ワイドショーに毎日出ている内にコメンテーターのポピュリズムに影響された」というものだ。この説も捨てがたいが、私は「東洋的徳治主義の倫理だ」という仮説を出したい。

古賀氏と話していて印象的なのは、とても誠実な人だということである。話の中身はよくも悪くも常識的で、受けをねらって極端なことをいうタイプではない。彼の話で印象的だったのは、「官僚は政治家に仕える身」で、決めるのは政治家だという言葉だった。「政治主導」は必要だが、いま政治が空転しているのは民主党の政治家に「能力がない」ためだといっていた。

これは官僚の平均的な感覚だと思う。彼らは日本社会のエリートであり、政治家を見下している。財務省はバカな政治家にまかせたら予算が食い物にされると恐れているので、予算編成を政治家にまかせない。逆にいうと、能力のある政治家が命令したら、それに仕える行政官は従うしかない。

これは西洋的な合理的官僚とは違う。法の支配のもとでは、少なくとも理念的には「公僕」である官僚が従うのは法であって政治家ではないから、その関係は政治家の能力には依存しない。しかし東洋的徳治主義では、皇帝の命令の正統性は「君子」としての倫理で保証されているので、官僚がそれを疑うことは許されない。

大阪の場合、原発について何も予備知識のなかった橋下徹氏が「原発なしでも問題ない」と言い始めたのは去年の夏だが、このころは関西はさほど電力が逼迫していなかった。原発がすべて止まる今年の夏は明らかに状況が違うのだが、橋下氏は去年の思いつきを撤回しない。おそらく古賀氏は停電のリスクを認識していると思うが、そういう批判は徳治主義では許されないので、「皇帝の官吏」として忠誠を尽くしているのではないか。

私は民主主義が万能だとは思わないが、徳治主義にもこういう危うさがある。それはエリート主義のようにみえて、無原則なポピュリズムと紙一重だ。少なくとも法的根拠なしに数兆円の損害を民間に与えてはならないという法の支配は、政治的意思決定の最低限度の条件だろう。




「財務省支配」という都市伝説

 
霞ヶ関で、一つの抗議文が話題を呼んでいる。財務省の広報室長が朝日新聞の4月5日の記事の事実誤認を指摘し、その訂正を求めたものだ。特に私が驚いたのは、次の部分だ:
「東大在学中から勝の友人である前国交事務次官の竹歳誠が就任。」との記載がありますが、勝財務事務次官と竹歳官房副長官は、卒業年次も3年異なり、学生時代全く面識がありません。
竹歳氏は1972年東大法学部卒、勝氏は1975年卒だから、朝日の記事は明白な間違いだ。しかし昨年9月に竹歳氏が官房副長官に就任したとき、オール霞ヶ関の統括に国交省出身者が就任する異例の人事を「竹歳氏は勝氏の同級生で財務省のロボットだ」とする解説が広がり、霞ヶ関の常識になっていた。もちろん同級生でなくても仲よしということはあるだろうが、「財務省のロボット」という話はあやしい。

巷に流布している「財務省が日本を支配している」という話のほとんどは、この種の都市伝説である。そもそも財務省がそんなに強かったら、1000兆円も政府債務が積み上がるはずがない。実態は逆で、財務省は90年代以降、政治に屈服して敗退を重ねてきたのだ。次の図を見ればわかるように、1990年には先進国の平均程度だった政府債務のGDP比が、この20年で断然トップになっている。

5103

こういうことになった原因としては、1993年の政権交代で大蔵省の斎藤事務次官が小沢一郎氏と結託したのに対して、政権を取り戻した自民党が報復したという事情もあるが、根本的な問題は「政治主導」がいわれるようになって意思決定システムが複雑化し、ステイクホルダーが増えたことだ。

昔の自民党は政策決定を霞ヶ関に丸投げし、その利権分配だけに関与していたが、90年代以降、族議員が専門化して政策決定に介入するようになり、「景気対策」の補正予算が増額された。これに対して「政権交代したら16兆円の歳出が削減できる」という公約を掲げたのが民主党だったが、実際に政権をとってみると、歳出削減どころか、昨年度は(補正を含めると)107兆円にのぼる史上最大の放漫財政になった。

一見すると無駄な歳出はたくさんあるように見えるが、事業仕分けでもわかったように、切れるのはごく一部である。それは各省庁が拒否権をもっているからだ。官庁の「製品」である法律はスパゲティ状に相互依存しているため、関連法案の所管官庁が一つでも反対すると改正できない。これは財務省も同じだから、乱暴な歳出削減をやると、協力が必要なときに拒否権を行使されてしまうのだ。

このように全員が拒否権をもつ構造は、契約理論でいう共同所有権である。普通の契約ではパートナーが1人でも反対すると決まらない共同所有権は最悪の所有形態だが、長期的関係を維持する上では最適になる場合がある。共同所有権では、1人が拒否権を行使すると組織が動かなくなるため、場の「空気」を読んで同調するプレッシャーが強まるのだ(厳密な証明は拙著を参照)。

つまり日本の法律のスパゲティ状のコードは、全省庁に拒否権を与えることによって長期的関係を維持するメンバーシップの担保になっているのだ。この起源は、日本の伝統的な村落にあるものと思われる。傾斜が急で狭い日本の農地では、中国のような大規模な灌漑設備がいらない代わりに、流出する水をせきとめて狭い水田を共同で管理する緊密な共同作業が必要になる。このためローカルな「場」に依存した共同体ができた、というのが経済史の通説である。

共同所有権では全員一致が原則だから、特定のメンバーが反対を押し切って決めることは、メンバーが増えれば増えるほど困難になる。かつては官庁間の交渉だけだったから、予算編成権をもつ大蔵省に「残余決定権」があったが、政治家が強く関与してくると、形式上は政治家が決定権者だから財務省は譲歩せざるをえず、全員が平等に拒否権をもつ構造がますます強まる。

この膠着状態を打開するため、官房副長官と各省の局長レベルの交渉が重要になる。公式の各省折衝の前に彼らが水面下で根回しして決め、ここで決まらないものは政治家がいくら騒いでも決まらない。日本の法律のほとんどは官僚が書いており、彼らの協力なしに立法はできないからだ。

このように全員が拒否権をもち、全体を統括する決定権者がいない構造は、戦争の少ないことによる平和ボケとあいまって、日本の官民共通の組織構造になっている。国会では「ねじれ」がよく話題になるが、霞ヶ関にも企業にも、ねじれは遍在しているのだ。公選法や憲法を改正しても、この構造を改めない限り「決められない政治」は変わらないだろう。  



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コメント
 
01. 賢者の石 2012年5月05日 00:43:42 : Qf5ShLuWtoZHs : BpF4R7JrpM
帝王の言う事に従うのは徳治ではない

天帝(上帝)=宇宙の自然法則に地上の帝王が従うのが徳治です。


イエス、キリストやヤハウエ、精霊が頂点で徳にあたる西欧思想に染まった

池田氏には東洋思想の理解は無理ですね。


02. 賢者の石 2012年5月05日 00:52:58 : Qf5ShLuWtoZHs : BpF4R7JrpM
ちなみに天帝(上帝)=宇宙の自然法則に帝王(皇帝=天子)が

逆らうとき世と人心は荒廃し、自然災害が発生します。

孟子の天命説を論理背景とし天命が尽きたとして、禅譲や湯武放伐が遂行され

革命(天命を革める)の論理が成立するのです。

池田氏の徳(ノモス)治主義の認識は西欧的な王権神授説的な絶対王政です。

これは明らかに認識の間違いです。

池田氏は東洋思想を誤認しています。


03. 2012年5月05日 03:35:00 : maxkpWHZCo
橋下氏叩きは命がいくつあっても足らんから
古賀氏叩きをよーいどんか?
でも国民の大多数は彼の胃炎に大賛成だ
イケだって学会に論文出してねーンだよな
ごろつきじゃねーか

04. 2012年5月05日 09:21:24 : RsreIIQ23Y
政治家はリアリストでなければならない
思想家が政治家になると排他的な
原理主義者として反対者を粛清する
ジャコバン派、ボルシェビキ、クメールルージュ
妥協がない政治こそが恐怖政治なのだ
我々はリアリストの政治家に何を望むのか
既得権益は現状維持だし
閉塞感をもち変化をの望む者は改革である
小沢さんや橋下に我々B層が
期待しているのは、
パイが小さくなっても
自分の取り分を減らさないように
抵抗する既得権益層との対決であり
公平公正な世の中にする期待だ
小沢さんや橋下には主義や思想などはない
国民の生活が第一にするには
どうしたらいいかであり
新自由主義やら社民主義などに
右や左の概念に縛られていないのだ
そう思うから、私は支持するのだ


05. 2012年5月05日 11:32:32 : GgZbHGY9Wp
「反原発=極左」という勝手なレッテル張りをしている時点で、この論者は論ずるにも値しない。

そういうやつが「都市伝説」とかいって必死に否定する「財務省支配」は、やっぱり存在するのかと、マトモな人は考えてしまう。


06. 2012年5月05日 11:37:05 : khIVpiP5sA
『高橋洋一氏が語る。財政破綻論に対しては、この質問をしろ!2011-12-03』
http://www.youtube.com/watch?v=yaRcBACOLsY
※とりあえず財務省の財政破綻詐欺を見抜ぬくのは
日本とギリシャのCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)の数値の違いを
指摘するだけで十分。これだけで相手は潰せる。

財務省が日本を支配しているというのは
政府債務のGDP比をOECDの世界基準から外れた図表で示したりする
「増税目的の財政破綻詐欺」を指して言うのであって都市伝説ではない。
世界基準で債務を示すなら粗債務ではなく純債務で収支をみるのが常識。
古賀のような経済音痴の糞低脳が今さらながら使い古されたレトリックを
使っているのはまさに噴飯ものだ。  

『増税をもくろむ財務省の真の意図』高橋洋一 1〜5
http://www.youtube.com/watch?v=gDEBjfCfGIQ&feature=relmfu
http://www.youtube.com/watch?v=Qt5sA_ucLxk&feature=relmfu
http://www.youtube.com/watch?v=hIZy9yKuWgI&feature=relmfu
http://www.youtube.com/watch?v=1PwJ9M4swyU&feature=relmfu
http://www.youtube.com/watch?v=bpGIovMIq6o&feature=relmfu


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