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小沢正式決別宣言｢増税法案認められない｣
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2012/6/21 日刊ゲンダイ ：「日々担々」資料ブログ
事実上離党新党表明
◆90人が集結
民主党の小沢一郎元代表はきょう(21日)午前､輿石幹事長と会談し､消費増税法案に反対する意向を正式に伝えた｡
｢苦労をかけるが国民のために正義だと思うので申し訳ないが法案を認めるわけにはいかない､と申し上げた｣
会談後､会見した小沢は､こういう表現で決意を伝えたことを明らかにした｡造反宣言は事実上の離党､新党結成宣言で､法案に反対票を投じた後､執行部の処分を待たずに行動を起こすとみられている｡
小沢と行動を共にする議員は50人規模に達するとみられ､民主党の分裂が事実上決まった｡
きょう会期末を迎える国会は民主党が79日間の会期延長を野党に申し入れたが､自民､公明党は反対を表明｡与野党幹事長会談では消費増税法案の22日採決に向けて､最大限努力することで合意した｡これにより､増税慎重派が訴えていた慎重審議もホゴにされることになり､亀裂の修復は不可能となった｡明日の採決が決定的になり､造反議員が相次ぐとみられている｡
小沢は新党結成については｢私どもの大義は国民生活第一｡選択肢はいくつかある｡採決が済んでから､相談して最善の道をとりたい｣と語った｡その後､開いた勉強会には90人以上の議員が集まった｡小沢は｢何のために政治家になったのか思い起こして決断して欲しい｣と訴えた｡小沢系議員のひとりは｢もう後戻りすることはない｣と言い切った｡
官邸､執行部サイドは｢造反は40人規模｣とみており､｢むしろスッキリする｣などと強気の情報を盛んに流しているが､むしろ､あせりの裏返しだろう｡造反が54人を超えれば､民主党政権は少数与党に転落する｡
国民の圧倒的な期待を担い､政権交代を果たした民主党はマニフェストを放り投げ､身内から見放され､3年も持たずに瓦解することになった｡
小沢発言の要旨
｢政権交代のとき､国民に約束したことの実現に全力を尽くすべきであるというのがわれわれの主張だ｡社会保障を棚上げにし､増税だけ先行することはあってはならない｡世界経済の悪化が懸念されているときに､減税ならまだしも､不況のときに増税とは聞いたことがない｡これを認めることはできない｡
幹事長は『それで結構』というわけではないが､われわれの主張はよく分かっておいでだと思う｡『幹事長にご苦労をかけるが､私どもの主張は国民のための正義だと思っているので曲げるわけにはいかない』と申し上げた｡(新党については)選択肢はいくつかある｡現時点で離党､新党を具体的に計画しているわけではないが､採決が済んでから仲間と相談して最善の道を選びたい｣
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