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橋下市長は伝統芸能の敵か 文楽協会との「大戦争」に見える日本社会の変化
http://www.asyura2.com/12/senkyo132/msg/529.html
投稿者 MR 日時 2012 年 7 月 05 日 01:23:40: cT5Wxjlo3Xe3.
 


日本経済の幻想と真実

橋下市長は伝統芸能の敵か
文楽協会との「大戦争」に見える日本社会の変化
2012.07.05(木)
池田 信夫

大阪市の橋下徹市長は、市が文楽協会に支出している補助金3900万円について、協会が話し合いを拒否したため、補助を打ち切る方針をツイッターで表明した。

 僕と文楽側の意見交換を、文楽協会が遮ったようだ。そして僕は補助金執行停止を決定。すべては文楽協会の責任。文楽協会は自分で金を稼いだ経験がない。すべて補助金で穴埋めされる形でやってきた。だから金を引っ張る苦労をまったく知らない。そんな会社に公演プロデュースなどできるわけない。

橋下市長はなぜ補助金を打ち切ったのか

 文楽協会は「市側の担当部局のヒアリングには応じている」とコメントしたが、事務局長(大阪市役所OB)は6月30日付で辞任した。この問題は、マスコミでは「伝統芸能を軽視する橋下市長」などと批判を浴びているが、問題はそれほど単純ではない。橋下氏は次のように激しく文楽協会を批判した。

 大阪府市から一億円程度の補助金が文楽に出ている。世の中一億の金を引っ張ろうとしたらどれだけのことをしなければならないか。文楽協会の経費は、無条件で赤字が填補される。そんな会社は世の中に存在しない。皆売り上げを上げるために必死になっている。

 このやり取りを読んで、私がブログでコメントしたところ、さっそく橋下氏がこう答えた。

 すべての問題点は池田氏の指摘に凝縮されている。日本の公の団体は補助金漬け。金を集める努力をしなくても金がくる。一億の金も当たり前。そしてしっかり天下り。 RT @ikedanob: 池田信夫 blog : 日本ではなぜNPOが育たないのか http://t.co/mMfr8neN

 これは大戦争ですが、これが日本を成長させる源泉。 RT @ikedanob: 供給側に補助金を出すのではなく消費者にバウチャーを出すことは、選択を組織ではなく個人にゆだねる革命的な変化で、抵抗が大きいのは当然。橋下改革は日本人が「独立自尊」できるかどうかの試金石。

組織の支援から個人の支援へ

 これには少し説明が必要だろう。「バウチャー」というのはサービスに出す金券で、教育で使われている。公立学校のようにサービスを提供する側に出すのではなく保護者に出し、どの学校に行くかは(公立・私立に関係なく)保護者が選ぶ。これは利用者に選ばれないともらえないので、公立学校は私立学校との競争にさらされる。このため公立学校や労働組合が反対して、世界的にも実施例は少ない。

 ところが大阪市は2012年1月、日本で初めての教育バウチャーを条例で決めた。これは「塾代補助クーポン」というもので、放課後の補習授業を市が補助するものだが、今までは塾に出していた補助金を打ち切り、保護者にクーポンを出すことにした。

 文化予算についても大阪市は「アーツカウンシル」をつくり、文楽もクラシックも小劇団も横一線で見直すという。この予算規模は数十億円で、市の予算の中でもわずかなものだが、橋下氏もいうように「大戦争」である。

 それは行政が文楽協会のような組織を支援するのではなく利用者という個人を支援するという文化・教育行政の大きな転換だからである。

 橋下氏は次のように文楽の努力不足を批判する。

 歌舞伎もスーパー歌舞伎などで話題性をふりまき新しいファンを獲得しながら、古典はしっかりと守り続ける。また露出についても大フィルの超過勤務や稽古の日当のような考えではなく、それこそ無給で必死になるべきだ。今の大フィルや文楽界は、何かすればカネをくれという体質なのであろう。

 観客が集まるかどうかは全ては演者側の責任だろう。観に行きたくないと言った観客を叱れるのは、連日満員御礼の公演の演者。3割しか入っていない文楽公演の演者が観客を叱ってどうする。何故観客が集まらないのか真摯に反省し、努力し、創意工夫を重ねるべきだ。

大阪市にとっては小さな一歩だが・・・

 このように利用者に選択をゆだねることについては、批判も多い。公共的なサービスについては市場で価値がはかれないので、あまりインセンティブを強めない方がよいという考え方もある。例えば警察を民営化したら、成績を上げるためにむやみに逮捕するようになるかもしれない。

 さらに本質的な問題は、利用者が賢明な選択をするのかということだ。例えば芸術バウチャーを一括して支給すると、ポピュラークラシックやスーパー歌舞伎のような派手な興業に人気が集まり、文楽はさびれてしまうかもしれない。しかし天下りを派遣している役所が利用者より賢明な判断をするという根拠も乏しい。

 こうした問題については、一般的な答はない。文楽がどの程度公共的なサービスなのか、また利用者の選択をどこまで信頼すべきか、といった問題については大阪市が情報を公開し、市議会などで議論するしかない。今のまま「公益」を隠れ蓑にして天下りを派遣し、税金を浪費することは許されない。

 橋下氏の言うようにこうした企業努力によって文楽に親しむ人が増え、歌舞伎のような人気が出るかもしれない。後継者に悩む文楽を演じる若者が出てくるかも知れない。やってみないと分からない。

 こうした改革は、国政レベルでやろうとすると大規模な反対運動が起こって手に負えないが、大阪市ぐらいの規模で橋下氏ぐらいの強い意志があれば実験できる。アポロ11号の有名な言葉になぞらえれば、文楽協会の補助金見直しは、大阪市にとっては小さな一歩だが、日本にとっては偉大な飛躍である。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35604  

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コメント
 
01. 2012年7月05日 01:51:17 : ilkN7BA6Kw
歌舞伎は話題性でフアンが居るのではない。文楽と歌舞伎を客の数でくらべるとは・・・

貧しかったから、どちらにも馴染みが無かったのね。

こんな奴が国政に加わったら、話題作りばっかりで大変だ!(小さい事で話題をつくる)
もし、間違って出て来たら、すぐやりま省大臣でもつくって、国民の苦情電話に対応して貰いましょうね。


02. 賢者の石 2012年7月05日 01:56:08 : Qf5ShLuWtoZHs : HAaEKv0G92
なるほどこれがうまくいいったら

アームズレングスルールで

国旗、国家も民営化しよう、政府も軍も民営化しよう

少なくとも文楽は国旗、国家よりも古い、日本国のアイデンティティ

存在自体が数百年の無成文の慣習法(自然法)により根拠ずけられている。

ぽっとでの小劇団とはそこが違う。

橋下は成文法レベルでしか法を理解してない三流弁護士まるだしだな

だから法の抜け穴などと言う。自然法に抜け穴などないわ

自然法を犯せば、自然の法理に裁かれ、国が滅びる。

法の支配を見くびっている。ゴミ屑。


03. 2012年7月05日 02:10:36 : dYuVSzNXMg
文楽は東京と大阪と二股かけてるからね。
東京から完全に撤退すれば、大阪で国庫の補助金で暮らせるはず。

04. 2012年7月05日 02:30:43 : Mctuew0Ki6
警察無くして、国民に1丁ずつ拳銃配って自衛するように改めたらどうでしょうか。それとか自衛隊も廃止して国民一人一人に機関銃と手榴弾くらい配布して自衛とするようにしたら安上がりではないでしょうか。国民皆武装で天皇陛下がお喜びになりますよ。

05. 2012年7月05日 03:38:17 : pj0KXIvxBk
ムダを粋に楽しむのが文化。
大人の嗜み。
損得勘定で芸術を云々言うなど
野暮なことはない。

文楽や大フィルの一つ二つも
抱えることができないようでは
文化都市の名折れ。

自治体で予算が付けられないのなら
せめてメセナ事業化するように
企業との橋渡しをすべき。

伝統芸術を理解しないB層向けの
花火程度に文楽や大フィルを晒して
何が楽しいのか?


06. 2012年7月05日 05:00:04 : BDDFeQHT6I
伝統芸能とか言って補助金で暮らすのが伝統なのか、民衆の支持を得て初めて芸能は成立するんじゃないのか、見に来ないのは客が悪いのか。
文楽だって歌舞伎だって民衆の支持で興行が成り立って来たのだろう、民衆の支持を失えば伝統などと言ったって何の存在意義は無い、電灯だってLEDに変わる世の中に何時までも蝋燭暮らしを懐かしむ伝統芸能。

07. 2012年7月05日 05:20:21 : pj0KXIvxBk
06へ

芸能と芸術文化は違うよ。

芸術は民衆の支持なんかなくて
結構。時代の先を行くから芸術。

文楽も大フィルも芸術文化。


08. 2012年7月05日 05:43:24 : petgGjRfxI
橋下よ宮内庁はどうなんや

虫の息の伝統文化 骨董みたいなもんや 保護してええやないか


09. 2012年7月05日 06:58:35 : Gb6midG6CS
文楽協会の肩を持つ人は、この種の「伝統芸能」やある種の「学会」などの抱える問題に関して無知なのである。

補助金たっぷりの学問芸術の世界では、実力が問われなくなる。そういう世界では、師匠や有力者に気に入られる者は能力がなくても出世するし、逆に新しい試みは全部封殺されてしまう、という悪循環に陥る。日本人ならば、この補助金ムラ社会がどういう状況になっているか想像できるであろう。

手厚すぎる補助金というものは、才能あるものが力を発揮できない状況を作ってしまう。補助金を投入するで、文楽が芸術ではなく政治になってしまうのである。文楽だけではない。大学やほかのハイカルチャーの世界も全部同じである。

一年二年補助金を切ったところで、文楽は滅びない。外からの衝撃で、文楽界の「実力者」だの「有力者」だのの権威が問い直され、まっとうに精進する若手が発言権を得られるようになるかもしれない。文楽をアピールする手段はいくらでもある。江戸時代と同じ演目をやらなければならないというものではない。人をひきつけるものがなければ、芸術とはいえない。

補助金はもらって当たり前、橋下には面会を「許さん」などという団体がどういう状況に陥っているか、容易に冊子がつくというものである。芸術が既得権に安住するのは自殺行為である。既得権は「退屈」なのである。

今回補助金を切ることは、従来発言権のなかった文楽の若手にとっても、大きなチャンスである。ここで誰か出てくるような世界でなければ、文楽など保護するに値しない。


10. 2012年7月05日 06:59:56 : zVZ1p3dWEM

http://esashib.com/mitubishi01.htm
憲法改悪のためにでっち上げられた日米腐敗財界の犬である橋下維新の市民生活破壊の1例。
◇福祉・医療関連費も大幅カット
・街かどデイハウス補助金を削減  09年度から基本補助の上限を600万→300万円 補助金交付額は07年度4億6172万円→10年度1億4058万円 街かどデイハウス数は07年度127→10年度110
・高齢者住宅改造助成と見守り訪問を廃止 住宅改造助成は09年から、見守り訪問は11年度から廃止。
・障害者・福祉団体への補助金を廃止
・救命救急センターの補助金削減 千里救命救急センターは3億5千万円を0に
・公害患者死亡見舞金を廃止 09年度から廃止。認定患者数は約1万4千人(08年に288人、1440万円)
・障害者ガイドヘルパー派遣事業補助金を廃止 11年度からゼロに(07年度は5029万円)
・老人福祉施設運営助成費を算定する際の「民間施設等職員給与改善費」(職員の勤続年数に応じて設定)を段階的に廃止。11年度は11年度所要額の1/3減、12年度は11年所要額の2/3減、13年度で全廃。

http://8245.teacup.com/iwakuni2012/bbs
財界の番犬・橋下徹大阪市長は2月10日、次期衆院選で掲げる政権公約に環太平洋経済連携協定(TPP)への参加と、日米安保詐欺同盟を基軸とした外交政策を盛り込む方針を明らかにしている。
橋下は2月10日、記者団の前で、大阪市役所で、公式に明言した。
イージス艦1隻1500億円(維持費1隻につき年40億円)×6隻保有。
F35戦闘機1機190億円42機購入予定=8000億円
スパイ衛星2000億円
中国漁民を襲撃した尖閣事件をわざと起こして潜水艦1隻600億円×6隻を三菱・三井造船に発注、沖縄島嶼に派遣。
空母型駆逐艦1050億円、、、
日本の実質の軍事予算は税収の15%であり、最早発狂軍事国家である、と言われる

日本の領土問題はすべて自衛隊と財界による国民の血税の分捕り問題である。
中国もロシアも北朝鮮も日本国民にとって軍事的な危険・脅威はゼロである。

この前、2月24日の閣議決定答弁書で、「西部航空方面隊司令官」「呉地方総監」「陸上幕僚長」「航空集団司令官」「第一師団長」などそうそうたる自衛隊幹部が三菱軍事財閥の「顧問」として天下りしていることが分かった。
これほどあからさまな税金収奪構造は他では有り得ない。
日本の軍事費は実質6兆を軽く超えて、税収の15%であり、発狂軍事国家といわれる。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-06-28/2012062815_02_1.html


11. 2012年7月05日 08:35:53 : RufpgDo1AM
頑張れ橋本!

色々問題はあるが
全体としては応援するぞ。

たとえオヤジはヤクザでも
君は君の改革を行え!


12. 2012年7月05日 08:47:27 : sYiPNvl0bI
天下りを協会が受け入れるから1億円もの補助金(税金)がサクッと
転がり込んでくる。

文楽協会は試しに天下り受け入れ全面廃止にしてごらん。

補助金0円になるからwww

これが答えだよ。

橋下氏の見解は至極当然。


13. 2012年7月05日 09:44:19 : EdQemnepkG
この話、補助金受給に関する市長との面談を拒否した拒否してないという論争もあるが

文楽側の責任者。事務局長が直後に6月30日付で辞任しやがってるから
文楽側が臭すぎていかん

例えば、生活保護とかでも、ケースワーカー追い返したら貰えなくなるよね


14. 2012年7月05日 10:37:09 : dYuVSzNXMg
>>07
大阪の「大阪フィル」や「吉兆」は、いずれも住友財閥やアサヒビールの援助で
成り立って来たものです。
そういったところにお上が口や金を出さないのが大阪の長所なので、
それができないならばそんなものみな無くなっても仕方ないでしょう。

15. どらみ 2012年7月05日 11:19:41 : TaxpTeHRktbIQ : 384mLCJ0q2
文楽を主催する組織にもたしかに問題はあるのかもしれない。
しかし、もし文楽がたんなるエンターテイメントを超えた文化的価値を持つとしたら、その評価の基準となるのは、客の数や売り上げではなくて、専門家の評価であるはずだ。

というのは、たとえば、市立の美術館が新たに作品を購入するとして、その価値を評価するのは素人ではないだろう。それと同じように、文楽が年1億の出費に値するかどうかは、専門家(文楽のという意味ではなく芸術一般もふくめて)が判断すべきものだと思う。

もちろん、地方自治体に過ぎない大阪市は、スポンサードを強要される立場ではないから、金がなければ支援を打ち切ればいい。しかし、それと文楽の文化的芸術的価値とは、別の問題である。

たしかに、補助金漬けになることで、担い手である人たちのモラルが低下して、肝心の文化的価値自体が下がってくるということは、可能性としてあるかもしれない。ただ、それも、実際に大阪の文楽を鑑賞してみないとわからない。

文楽のような伝統芸能は、本来保護するなら国が主体となるべきだろう。大阪市がそれを行っていたのは、特別な歴史的経緯があったのだと思う。大阪の人たちがそういうこだわりを、もう持たないというのなら、支援を打ち切ったらいい。 保護に値するかは国があらためて審査して、価値ありと判断したら国が行うのが筋だ。


16. 2012年7月05日 12:20:24 : B3XTvfNUVU
「伝統芸能は専門家だけが価値を判断できる、専門家が裁定すれば税金で保護するべきだ」という考えには、賛成できない。

学術の分野から例を引く。コンピュータネットワークが発達したおかげで、専門誌(論文を載せている雑誌)が電子化され、誰が何本の論文をどの雑誌に載せているか、ということが簡単に検索できるようになった。現在では論文の被引用回数が、研究者の業績を評価する基準として利用されるようになっている。データベースが整理される以前は「あの人は偉い研究者だ」という直感的な評価が幅を利かせていたが、いまではインパクトファクターと呼ばれる「点数」で業績が判断できるようになったのである。実際、IFによる業績評価はきわめて妥当であると見なされている。

ところが、日本の大学では、東大京大の教授でも、さっぱり業績のない人物が、わりといるのである。IFによる評価が導入される以前は「専門家の評価」「ピアレビュー」と称して、内輪人事をやっていたのである。そういう「変な人事」は業界では話題にされても、一般向けの「公式見解」では「一定の業績がある人物」ということになっていた。この種の「窓際教授」は、完全に税金泥棒である。いまは誰にどの程度の業績があるか、数値で判定できるので、有名大学の教授でIFが低ければ、却って恥ずかしい時代になった。

このように、「専門家の評価」など、あまり当てにならないのである。残念ながら日本社会では、特にそうである。これは国民性であって、おそらくどうにもならないだろう。

芸術の分野も同様であって、専門家の鑑定は専門知識に基づいて「歴史的価値」を判定するだけであり、「美的価値」を判定するものではない。どんなに退屈でつまらないものであっても、歴史的に由緒正しいものならば、専門家は「ちゃんとした文楽である」と判定する。真の問題は、文楽に金を稼げる人材が全然いないことであろう。文楽者のなかに、もっぱら保守的な題目を演じる人がいてもよいが、一方では歌舞伎におけるスーパー歌舞伎のように、人を集められる演者も素材すというのが、本来の姿である。文楽にバックグランドをもつ多様な人材が集まって、部落という伝統を守っていくのが、文楽協会の仕事であろう。「文楽はいくら練習しても、絶対に人を集めて金が儲かるようにはならない、どんなに工夫しても無駄な芸なのである」というならば、これはもう根本的に芸術でも芸能でも何でもない。補助金をあてにしている時点で、文楽というものが芸術として活力を失っていることを示している。現に落語は新作を打つ名人がいるおかげで、商業的に成り立っているではないか。

文楽協会などいわゆるシロアリの同類である。伝統だから敬意を払えというのは、ただの権威主義である。中身はそんなものではないだろう。文楽協会が常人には分からぬ美を備えた高度な伝統芸能に邁進する高尚な集団であるなどとは、信じない。そういう看板を掲げて中身ボロボロの団体は、現に山ほどあるのである。


17. どらみ 2012年7月05日 13:02:54 : TaxpTeHRktbIQ : 384mLCJ0q2
>>16

えーと、わたしのコメントにも誤解されるポイントがあったのかもしれませんが、ちょっと論点がずれているので、追加しておきますね。

わたしの主張を整理しなおすと、
●価値があるかどうかと、保護すべきかどうかは別問題である。
●文楽の協会の運営に問題があったとして、それと文楽の文化的価値の評価は別にしないといけない
●文楽の文化的価値の評価はそれが出来る人がすべきである
●大阪のような地方自治体が保護をするというのは特殊なケースだと思うので、お金がなければしなければいい
●価値があるのであれば国が保護をしたらいい

ということになります。

それはそれで16さんも、あまり一般論で断定的なことを言うのはどうでしょうか?ならば16さんは、日本近代美術館に行って、そこにおいてある作品の価値評価とかちゃんとできますか? 

専門家というのは、最低美術館の学芸員レベルの人をいっているのであって、べつにアカデミーの権威に限定しているわけではありません。もしそういう信頼にたる権威がみつからないのであれば、それは文楽の文化的価値がないということの証拠です。

16さんは文楽協会についてどれだけ知識があるのか知りませんが、鑑賞したこともないし、あまり詳しくないのであれば、「シロアリの同類」とか、「信じない」と決め付けるのは、どうなんでしょう。

なら、ピカソやミロの絵はどうですか? 何億もしますが、その価値は認めますか? もっと理解しがたい現代作家の美術作品を、国内の美術館などは大変な大金をはたいて購入してます。陶芸や書だって、現代作品は、一般の人が理解できないものばかりです。その価値を、「市民の声」とか「市長の好き嫌い」で、判断していたらどうでしょう。

「専門家」に不信感を持つのはご勝手ですが、市長であれ一般市民であれ、自分が理解できないものをすべて否定していたら、学問も芸術もなりたちません。

ですからわたしは、この件で大阪市は、ただこう宣言すればいいのだと思います。
「すまん。文楽とか見ても、いいか悪いかさっぱりわからん。ただ、ともかく金がないので、スポンサー打ち切るわ」


18. 2012年7月05日 13:29:27 : B3XTvfNUVU
>>17
ネット掲示板で個人的なことに言及するのは無意味だが、敢えて言うと、あなたは「専門家」の世界に身をおいたことがないのだろう。書いていることが非常にナイーブである。

「一般市民」の立場から「権威のありそうなもの」を安易に破壊していいのか、という不安をあなたは感じているのだろうが、実際には学問芸術で価値のあるものはほんの一握りで、ほっておけば廃れるものは、その程度の価値しかないのである。これは現実である。「専門家」ほどそんなことは、本当はよく分かっている。

文化に補助金を出せという論は全部、繭に唾して聴いたほうがよい。学者なら自分に分野に関する予算では、どんなつまらない奨学金でも「一円たりとも減らすことは認めない」という態度をとるものだ。例外はない。なぜなら、学者にしろ家元にしろ、関係者に飯を食わせないといけないからである。芸能も同様である。

>ですからわたしは、この件で大阪市は、ただこう宣言すればいいのだと思います。
>「すまん。文楽とか見ても、いいか悪いかさっぱりわからん。ただ、ともかく金がないので、スポンサー打ち切るわ」

こういう発言をするのは、問題が分かっていないからである。もっというと、芸術が何なのかも分かっていない(と私は思う)。

真摯に芸道をやっている団体は、今回の文楽協会のようなな対応はとらない。これは断言できる。これ以上は「自分で現実を見てください」としか言えない。文楽をどれほど高尚なものと思っているのか知らないが、やっている人間はフツーの人である。


19. どらみ 2012年7月05日 14:20:28 : TaxpTeHRktbIQ : 384mLCJ0q2
>>18

きっとあなたは「専門家」でもあり「学者」でもあり「家元」でもあったえらい人なのでしょう。いろいろな世界の実情に接してこられたようで。

芸術もわかっているようなので、アーチストでもあった人なのでしょうかね。

いずれにせよ、ご立派なご説、ありがたく拝聴いたしました。


20. 2012年7月05日 14:35:14 : N4U6XgQZJU
>>19
最後にそういう無内容な言葉で他人を攻撃するしかなくなるなら、他人の権威的判断を鵜呑みにしてものを言うような、>>17のごときコメントを、はじめからするべきではない。

文楽を情熱をもってやっている人間なら、「金を出すのが当たり前」などと絶対に言わない。「私は文楽を続けたいので、補助金をいただけたらうれしいです、お願いします」という謙虚な姿勢になる。

そんなことも分からないのに、分かったような理屈を並べないでいただきたい。


21. どらみ 2012年7月05日 21:03:49 : TaxpTeHRktbIQ : 384mLCJ0q2
>>20
「金が出すのが当たり前」とか、あなた実際に文楽協会の人がそういう発言をしたのを聞いたのですか?

伝聞記事で決め付けの発言をし、文楽を見たこともないのに、勝手に否定してる。

「分かったような理屈」どころか、支離滅裂な理屈を並べ立てて人を中傷しているのはあなたではないですか?

せいぜいひとりで腹を立ててなさい。


22. 2012年7月06日 06:25:44 : 4xUjxu4po2
 文楽はいわば、商店街。今のシャッター通りだ。ここに昭和の遺産だから無くしてはいけないといって、国が補助金を出すかといえば、そうではないだろう。

 文楽が消えていくというのならば、それは時代の要請だ。郊外店やコンビニが悪いのではない。人々からみて、必要性がなくなったから消えていく。

 映画館もそう。テレビの出現によって一時期風前のともしびになったが、努力してなんとか生き残っているではないか。文楽も時代の要請に応えて、人々が興味を持つように変わる努力をしないと、消えていくのは時間の問題だろう。


23. 2012年7月08日 13:25:11 : UbA8JNyq16
宗教はどうでしょう。昔々から、芸術と宗教は固く結びついていますね。神社仏閣、建物や所有する仏像、絵画の修繕や維持管理には、お金がかかります。
宗教法人の税制優遇は、補助金払ってるようなもんでは?維新が国政に出たら、宗教法人の優遇をなくすつもりでしょうか。学会さんの支持を得られなくなりますね。
先月だったか先々月だったか、関西テレビで土曜の朝にこの話を文楽協会の側から取り上げてて、そんな、『カネを貰って当たり前』という話とは程遠い内容でしたが。

橋下は文楽鑑賞の三時間弱、退屈で座ってられなかったそうです。小学校低学年までをオトナ向けの観劇に連れて行ってはいけない、というのと同じです。途中で飽きて騒ぎ出す。
17さんの仰るとおり、何だかんだ言って、つまりはそれだけのことだと思いますね。
文楽に金使うくらいなら、その金で亀田のボクシングジムを大きくしてやりたいとか。


24. 2012年7月12日 23:05:41 : 7IFfuh50DA
それこそ、弥生時代から現代まで、多くの芸能が生まれて消えて来たよね。
で、現代において、多くの一般市民は関心すらなく、客も入らない、補助金ないと存続できない芸能なんて自然消滅したらいいと思う。
文楽なんていう人形劇が無くなっても誰も困らないよ。税金で、こんなのを保護するのは間違ってるよ。

25. 2012年7月15日 08:20:33 : wN2FXIxaNk
文楽って何ですか?。
古典芸能なんでしょうけれど
一体どのくらいの国民や大阪市民が楽しんでいるの?。
文化や芸能芸術などは個人の好みの範疇で国家行政などは無関係ですよ。
そんなものは国家や行政の運営に益があると議会が判断したもののみに援助を限定するのは当然ですよ。
 大して益が無いと判断されれば援助打ち切りは当然の理屈です。
橋下市長は誰もできなかった英断をしているだけで何が問題なのですか?。
問題なのは援助にどっぷり浸かって大した努力もせずに
その日暮らしをしている人達でしょう。
文楽がこの上ない楽しみであると言うのなら
その楽しむ方々が応援すれば良い。
芸能芸術等は昔からそうして形を少しずつ変えながら生き延びて来たものではないですか。
古今東西芸術や芸能に携わる有名な人達で生前恵まれていた例は極めて少数派です。
大半は死後に業績を認められたら例がほとんどではないですか。
自分は芸術芸能はそんなものだと思っているし
だからこそその困難の中で戦った芸術家や芸能者は
私生活がハチャメチャでも畏敬できる存在だと思っている。
国や行政からお金を貰って生活の足しにしているような芸能芸術は
その場しのぎのろくなものではないと判断します。
国から生活の保証をされた旧共産圏の芸能芸術家は何をしましたか?。
調べて見て下さい。


26. 2012年8月02日 07:28:14 : YUsp65Cqww
橋下氏は、少年ジャンプの方が尾形光琳や葛飾北斎よりも守る価値があり、
最近のドラマ原作本の方が源氏物語よりも保護すべきであると言っているように思える。

これから先、日本は経済的に破綻すると誰もが知っている。
その時、支えになるのは文化しかないのにも関わらず、
日本の伝統文化を「一時的な人気投票」で衰亡させる。
こんな国は、経済がいいときだけは調子がいいが
一度、経済が落ち込んでしまったら、文化も連動して全滅する。
そのとき、日本人には虚無感しかなくなってしまうだろう。

日本文化は百年単位の年月をかけて育まれたものであり、
世界に誇れるもの。
どんなときも守り続けてきた、ということが
その文化の担い手にとって誇りとなり、
その国がどんな状況になった時にも、その国の心を下支えしてくれるだろう。

文楽の価値を知っている人が、断腸の思いでそうするというのと違い、
その価値を理解もしていないド素人が、
芥川賞作家にセンスがないと言うこと自体、恥ずかしいことだと思おう。

金しか目に入らないバーバリアン、野人たちが、
正倉院に土足で侵入し、宝物殿のものを、略奪して売りさばいている姿を想像してみるといい。


27. 2012年8月02日 07:33:09 : YUsp65Cqww
人気が全てを決める社会を作って、本当にいいのか?
インドのように映画スターばかりが政治家になるようになって、
本当にいいのか?
マスコミが全てを支配する世の中になって、本当にいいのだろうか?

バッハでさえ、18世紀頃にはほとんど知られていなかったし、人気は無かった。
文化は、ふとした時に脚光を浴びることがある。
一時的な人気の有無で滅ぼしてしまっても、その後で復活しようと思っても
もう二度と戻らない。


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