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鳩山元首相処分軽減 野田のメンツ丸潰れ
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2012/7/10 日刊ゲンダイ ：「日々担々」資料ブログ
裏に輿石幹事長のタヌキ戦略
民主党はきのう(9日)､倫理委員会と常任幹事会を開き､消費増税法案の採決で反対した小沢一郎元代表らの処分を正式決定した｡すでに離党している小沢氏らの除籍は動かなかったが､変更したのは増税法案にだけ反対した鳩山元首相の処分だ｡執行部は党員資格停止6ｶ月の処分を下していたが､側近議員らが｢他の議員は党員資格停止2ｶ月なのに鳩山氏だけ重いのはおかしい｣などと主張したため､倫理委員会が再考を求め､常任幹事会が資格停止期間を3ｶ月に短縮した｡
これでメンツ丸潰れなのが野田首相､輿石幹事長らの執行部だ｡鳩山はきのう､すでに離党している小沢元代表と会談､今後の連携を確認しあったからなおさらだ｡
｢野田首相は『(増税賛成という)苦渋の選択をした人が批判にさらされ､反対した人が英雄扱いされている』とし､厳しい処分を下した｡それなのに鳩山氏の処分が軽減されたのは､鳩山氏が増税反対を貫いた衆院議員約20人らの仲間と『消費税研究会』を発足させ､野党が不信任案を出した場合､賛成する動きをチラつかせたからです｡党を絶対に割らせたくない参院のドン､輿石幹事長が同じく参院議員で倫理委員会の北沢俊美委員長を動かし､処分軽減を実現させたとみられています｡ただし､輿石さんはタヌキですからね｡最初から倫理委員会で処分を軽減させる算段で､いったん党員資格停止6ｶ月の処分を下したのかもしれない｡だとすると､野田首相も自民党も一杯食わされたことになる｡官邸と党の疑心暗鬼､亀裂はますます拡大するとみられています｣(民主党関係者)
何だかんだ言って､野田には求心力はなく､毎日､場当たり勝負ということだ｡
◇
鳩山氏「党を統治できないのに国を統治できるのか」
http://www.asahi.com/politics/update/0710/TKY201207100630.html
2012年7月10日21時27分 朝日新聞
「党を統治できないような状況で、国を統治できるのか」。消費増税法案に反対し、民主党の党員資格停止３カ月の処分を受けた鳩山由紀夫元首相は１０日、自身のグループ会合でこう述べ、野田佳彦首相（代表）を強く批判した。
鳩山氏はこの会合で「多くの離党者が出たというのに、『これで、せいせいした』などという信じられない発言もある。もし私が代表で、離党者を１人でも出したなら、その責任を強く感じる。それが一切ない。この党は党としての体をなしているのか」と執行部批判を展開。そのうえで「党の体質を根本的に変えることに挑戦したい。その挑戦の是非しだいでは、次のステップが求められることになる」と述べた。
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