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本来は野田佳彦氏が正論を提示すべき局面 (植草一秀の『知られざる真実』)
http://www.asyura2.com/12/senkyo134/msg/663.html
投稿者 祈り 日時 2012 年 8 月 21 日 15:22:17: HSKePa2Cm.aPs
 

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-00bc.html
2012年8月21日 (火)
本来は野田佳彦氏が正論を提示すべき局面


台湾の馬英九総統がNHKのインタビューに応じて、

「尖閣諸島を巡っては、関係するすべての国と地域が島への上陸などの行動をそろって自制することが重要だ」

との考えを示したと報じられている。

報道によると馬英九氏は尖閣諸島について、

「台湾に属する島だ」

と述べて領有権を主張した一方で、台湾と同じように尖閣諸島の領有権を主張する中国と連携して日本に対抗する意図はないことも明確にし、尖閣諸島を巡る主張の違いによって日本との関係が悪化することは避けたいという立場を強調した、とのことである。

そのうえで馬英九氏は、尖閣諸島に上陸して逮捕、強制送還された香港の活動家らが10月ごろに再び上陸する計画を検討していることについて、日本の地方議員などが尖閣諸島に上陸したことに触れながら、

「最も重要なのは、いずれか一方だけに自制を求めるのではなく、皆が平和的に争いを解決する方法を探ることだ」

と述べて、関係するすべての国と地域が島への上陸などの行動をそろって自制することが重要だという考えを示したと、NHKは報じている。


馬英九氏は8月5日、争いを平和的に解決するための提言である「東シナ海平和イニシアチブ」という構想を打ち出して、関係する国や地域による資源の共同開発を呼びかけた。

この「東シナ海平和イニシアチブ」について、琉球新報社説は次のように論評している。

「台湾の馬英九総統が、日本のほか、中国と台湾が領有権を主張する尖閣諸島の問題で、「行動規範」策定など5項目を内容とする「東シナ海平和イニシアチブ」を提言した。

(中略)

日中を念頭に、関係国の話し合いで平和的解決を図るとする提案は、国連憲章にも沿うものでもあり傾聴に値する。
 
(中略)
 
馬氏は、さらなる対立を避けるため主権問題を棚上げした上で、行動規範策定のほか、東シナ海の資源の共同開発などを訴えた。尖閣をめぐって関係国の緊張が高まっている現状に、強い危機感を抱いていることの表れだ。」

本来は、日本の為政者がこのような発言を示し、東アジア諸国・地域間の「対立」を平和的に解決するリーダーシップを発揮するべきである。

日中両国政府は日中国交回復時に、尖閣の領有権問題を「棚上げ」する合意を形成した。「棚上げ」とは、中国が日本による実効支配という現状を容認し、その変更を武力をもって行わないということである。

8月17日付ブログ記事
「消費増税問題をせん滅するための竹島尖閣騒動」

同日付メルマガ記事
「領土問題を武力紛争にしないための知恵」

に記述したが、孫崎亨氏が指摘するように、この「棚上げ」合意を尊重する姿勢を取ることは日本の国益にかなうものである。

それを日本側から「棚上げ」合意を否定して、日本の領有権のみを強調する方法でアピールし、中国や台湾などの対抗措置を招くことは建設的対応とは言えない。

米国は東アジア諸国・地域が友好関係を深めると、この地域で戦争を誘発することが困難になるため、意図的に東アジア諸国・地域の対立を誘導しようとの考えを有しているのだと思われるが、その手先として日本が行動することは日本の国益に反するものである。


琉球新報社説は次のように続けるが、これが正論というものだ。
 
「とりわけ、野田首相は戦略対話を提案しながら、7月に打ち出した国有化方針が、ことさら中国や台湾の神経を逆なでしたことは否定できない。対日強硬論が強まり、海洋活動などがエスカレートしていることからも明らかだろう。
 
いたずらに領土ナショナリズムを刺激し合うような現状は、関係国相互の憎悪を増幅させるだけで、あまりに非生産的だ。関係国が目指す戦略的互恵関係から程遠く、国際社会にとっても不幸である。
 
国連憲章にあるように、武力の行使や威嚇によらず、平和的方法による解決の道を模索することは、日本だけでなく、中国や台湾の利益にもかなうはずだ。
 
本来ならば、日中国交正常化40周年の節目に当たる今年は、民間レベルを含め日中両国の友好関係を深める好機となるはずだが、信頼醸成の機運はしぼんだままだ。
 
日中が領土問題を棚上げし、国交正常化や平和友好条約締結を推し進めたのは、不毛な感情的な対立を避け、平和と安定を希求した双方の外交的努力があったからにほかならない。尖閣をめぐる「不信の連鎖」を断ち切るためにも、今こそ先人の知恵に学びたい。」


国民のナショナリズム感情に火をつけて、いたずらに反中国などの感情を煽ることは、国内問題から国民の目をそらさせ、政治的支持を得る上では好都合な手法かも知れないが、真に国を思う行動とは言えない。

しかも、その行動が日本を支配する米国の意向に迎合するものであるなら、なおさら、その行動の反国民性は重大である。


馬英九氏が提唱するように、領土問題を「棚上げ」して、資源開発などで国際協力体制を構築することは、対立を煽り、東アジア情勢を不安定化させることよりも、よほど国益に適う外交対応である。

本来は野田佳彦氏がこのリーダーシップを発揮するべきところ、馬英九氏にその役割を先んじて示されてしまったことを日本政府は謙虚に反省するべきだ。

日本が尖閣諸島の実効支配の現状を補強することは間違った施策ではないだろう。しかし、米国で東京都が尖閣諸島を購入する構想を発表したことなどは、アジア情勢を不安定化させるためへのパフォーマンスを演じて、単に米国の歓心を買うことだけを目指したものであると言わざるを得ない。

日本の安全保障を確保するために重要な第一のことがらは、アジア諸国・地域と相互依存、互恵の強い友好関係を構築することである。

日本がこの友好関係を構築するなら米軍が日本の常時駐留する必要性も著しく低下するはずである。


・・・・・  

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コメント
 
01. 2012年8月21日 15:27:59 : lQydFPZ0w4
<<野田佳彦氏が正論を提示すべき局面

誰も 総理とは 思っていない

 ただの 詐欺


 詐欺に哲学は無い


02. 2012年8月21日 15:42:15 : xiDl6ZrNYg
尖閣諸島は、日本が自国領と主張して実効支配している唯一の領土である.
中国や台湾はなんとか国際紛争に持ち込もうとして誘いの水を向けている.
おいそれと騙しに乗るような日本ではない.
ロシヤや韓国が実効支配することによって領土問題を解決しようとしている.
日本は学習しつつある.
国際紛争に持ち込まれれば、中国はロシアに見習って確実に実力行使して
尖閣を実効支配することは目に見えている.

03. 2012年8月21日 16:23:41 : 8hk0duzcU2
>馬英九氏は8月5日、争いを平和的に解決するための提言である「東シナ海平和イニシアチブ」という構想を打ち出して、関係する国や地域による資源の共同開発を呼びかけた。

台湾で尖閣に関心があるのは漁民だけなので平和りに解決しても良いでしょう。
日本はそうはいきません。
尖閣問題で飯を食っている国民は、三菱の社員をはじめ軍需企業マスコミ関係、君が代の右翼、自衛隊、海上保安庁、議員まで・・・・何万人もいるのです。

この人々を尖閣の共同開発だけで雇用できるとは到底思えません。
両政府とも十分に理解しているので、アメリカに配慮しつつ大きな紛争にならない程度に現状維持が良いと思います。

しょせん夏の終戦祭りのようなものですから。



04. 2012年8月21日 16:50:25 : opuSlfFAh2
前世紀遺物の領土問題に21世紀友好解決法は本当に無いのか?今、ワザと外に敵愾心求め放射能恐怖忘却?!
http://www.asyura2.com/12/senkyo133/msg/516.html
投稿者 アサマタロー 日時 2012 年 7 月 26 日 04:45:49: UiY46YlCu.Moc

05. 2012年8月21日 18:19:32 : u6Y49BnfeY
野田が消費税増税法案を3党合意→衆院2/3の多数で乱暴に成立させたことで元々自衛官の息子でタカ派的な体質を持っている政治家との解釈から将来の改憲を秘めたる目的に執政しているなどという思考が中韓などの東アジア周辺諸国に生じているのかもしれない。従軍慰安婦の問題にしろ尖閣国有化の問題にしろその是非は別として「周辺諸国の意図が読めない=国民の民意が読めない→対処法が分からない」ということが政治家として致命的な欠陥であることが露呈したように思えてならない。

06. 2012年8月21日 21:09:34 : rWmc8odQao
孫崎享氏
「「戦後史の正体」宣伝:先週の八重洲ブックセンター本店ランキングで総合一位となりました。」
https://twitter.com/magosaki_ukeru/status/237800156932734976

長谷川幸洋氏
「おめでとうございます。私もあちこちで宣伝しています。」
https://twitter.com/hasegawa24/status/237807591642767360

素晴らしいことです。ビジネスパーソンに大人気ということでしょうかね。学生にも人気があるらしいですけど。
「国民の生活が第一」を支援する市民大集会の成功もお祈りいたします。

植草氏、がんばってください。応援しております。


07. 2012年8月21日 23:55:13 : rWmc8odQao
【参考】 「戦後史の正体」の中で引用・紹介されている書籍を抜き出してみました(モレがあると思います)。

「核兵器と外交政策」キッシンジャー
「日米同盟の正体」孫崎享
「昭和天皇・マッカーサー会見」豊下楢彦
「下田武三 戦後日本外交の証言」
「昭和天皇独白録」寺崎英成
「トルーマン回顧録」ハリー・S・トルーマン
「第二次大戦回顧録」ウィンストン・チャーチル
「日本外交−現場からの証言」孫崎享
「日本外交史26 戦後から講和まで」鈴木九萬監修
「日本外交史27 サンフランシスコ平和条約」西村熊雄
「日本外交史29 講和後の外交」
「劇的外交」霞関会
「昭和の動乱」重光葵
「続 重光葵手記」
「知られざる日本占領 ウィロビー回顧録」ウィロビー
「昭和史」半藤一利
「日本占領外交の回想」朝日新聞社
「宰相吉田茂」高坂正堯
「激動の百年史」白川書院
「霞が関外交」大野勝巳
「岸信介の回想」文藝春秋
「ブレジンスキーの世界はこう動く」日本経済新聞社
「マッカーサー回想記」朝日新聞社
「石橋湛山」増田弘
「石橋政権・七十一日」行政問題研究所出版局
「日本国憲法制定の過程T」高柳・大友・田中編著
「日本への自叙伝」日本放送局出版
「マッカーサー書簡集」鮎川国彦編
「戦後マスコミ回遊記」柴田秀利
「私のメモワール:霞が関から永田町へ」曽祢益
「芦田均日記 第三巻」岩波書店
「岸信介証言録」毎日新聞社
「冷戦と日米関係」石井修
「マイ・アメリカン・ジャーニー:コリン・パウエル自伝」
「歴史とは何か」E・H・カー
「覚書終戦財政始末」大蔵省調査課編
「寺崎太郎外交自伝」私家版
「情報なき戦争指導」原書房
「「日米関係」とは何だったのか」マイケル・シャラー
「もうひとつの戦後史」江藤淳監修
「閉ざされた言語空間」江藤淳
「百年の遺産−日本の近代外史話73」岡崎久彦
「日本と米国−パートナーシップの五十年」日米戦後史編集委員会編、細谷千博監修
「戦後日本におけるアメリカのソフト・パワー 半永久的依存の起源」松田武
「安保条約の成立」豊下楢彦
「東京−ワシントンの密談」宮沢喜一
「戦後政治の証言」読売新聞社
「重光訪米と安保改定構想の挫折」坂元一哉
「柳谷謙介オーラルヒストリー」政策研究大学院大学
「今だから話そう」河野一郎
「秘密のファイル−CIAの対日工作」春名幹男
「天地有情」中曽根康弘
「CIA秘録」ティム・ワイナー
「岸信介政権と高度成長」吉野俊彦
「戦後左翼の秘密」森田実
「六○年安保−センチメンタル・ジャーニー」西部邁
「六○年安保とブント(共産主義者同盟)を読む」東原吉伸の話
「60年安保 6人の証言」小島弘
「田中清玄自伝」
「アレン・ダレス」有馬哲夫
「ブント私史」島成郎
「日本への自叙伝」エドウィン・ライシャワー
「他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス」若泉敬
「天保町放談」愛知揆一
「聞き書 宮沢喜一回顧録」
「外務省研究」永野信利
「三木政権・747日」中村慶一郎
「ロッキード事件 葬られた真実」平野貞夫
「信なくば立たず」三木睦子
「私の角栄日記」佐藤昭
「戦後最大の宰相 田中角栄」田原総一郎
「回顧九十年」福田赳夫
「西山健彦遺稿集」私家版
「大平政権・五五四日」川内一誠
「元総理鈴木善幸 激動の日本政治を語る」
「等しからざるを憂える。−元首相鈴木善幸回顧録」
「通商交渉国益を守るドラマ」畠山襄
「証言 保守政権」竹下登
「プラザ合意の研究」近藤健彦
「竹下政権・五七六日」後藤謙次
「正義の罠」田原総一郎
「大国の興亡」ポール・ケネディ
「栗山尚一オーラルヒストリー」
「内訟録 細川護煕総理大臣日記」
「経済スパイとしてのCIA」スタンレー・コバー
「官僚たちに大国−規制撤廃と第三の開国を」フランク・ギブニー監修
「核抑止力論からみた危機管理」岩田修一郎
「小泉訪朝 破綻した欺瞞の外交」手島龍一
「日本は悪くない」下村治
「日米同盟 VS 中国・北朝鮮」リチャード・L・アーミテージ、ジョセフ・S・ナイJr


08. 2012年8月22日 00:22:12 : mfTOoj2dP8
領土に関しての考え方だけは植草氏に同調出来ない

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