＞究極には労働者なんてロボットに切り替えられればベスト、
にもかかわらず、消費者はロボットじゃ困る。

これは経済が市場原理が働かず、マネーが循環しないことから起きます。

何が市場原理を妨げマネーの循環を阻止しているのかと言えば

寡占市場による寡占による超過利潤（アメリカ資本主義ー拮抗力の概念ガルブレイス）
通貨に減価しないという特権を与えたことによる、通貨保有者への利益供与（自然的経済秩序シルビオ・ゲゼル）
地球を己のものとする地代

これらの物価に占める割合は５０％を超えているでしょう。
だから労働者がいくら働いても楽にならず、お金の循環が止まり
経済が破綻するのです。

昔から略奪、搾取は人間の性、歴史が始まって以来、続いてきた。
しかし現代ではこれらの問題が解決されたように装い、これらを
問題とする思想は社会からパージされ消し去られようとしています。

でも搾取が有ることは、経済が循環しないことが証明しています。
市場原理が働けば経済は循環しなければおかしいのです。

ガンダムの世界では有りませんが、『衛星軌道上』もしくは『月面』に
“フロンティア”を求めない限り、人工と経済のインフレーションは吸収され得ないのです。

あるいは銀河圏全体への“開拓・移民戦略”を採るマクロスの世界？

どちにしても、ここ数世紀は“夢物語”
有限な地球の、資源と空間をどう“シェアリング”出来るかが、人類の最大の試練になるでしょう。
こういうアプローチから考えると、今後“有るべき経済の形”は自ずと明らかになるのですが・・・

＞有限な地球の、資源と空間をどう“シェアリング”出来るかが、人類の最大の試練になるでしょう。
こういうアプローチから考えると、今後“有るべき経済の形”は自ずと明らかになるのですが・・・

資源、エネルギーは太陽が有る限り大丈夫だろうと思いますが、
人口問題の推移は分かりません。
水資源の絶対量が不足するなどと言うのは嘘です。
水が地球から無くなるわけではない。
循環と汚染の問題で解決可能な問題です。

人類の歴史は略奪と搾取への戦いの歴史です。
略奪と搾取が少なくなれば、それほどの問題は起きないのではと
思います

「絶対的食料不足の飢饉は起きたことは無かった。飢饉は格差により起きた」
（アマルティア・セン教授）

地球が小氷河期にあった江戸末期の東北は本当に悲惨でした。
特に、旧南部藩の地域は、南部のお殿様が“藩の備蓄”をほとんど奔出しても
“なんとも成らないレベル”が何度か出現したのです。

でも、だからと言って、日本全土がそのような“飢餓”に陥った訳ではありません
本当に、つい数百年前、人が人の肉を喰らい、娘を“売りに出す”そんな時代が有ったんです。
・・・我が郷土を舞台にして・・・

政治、経済と“文句たらたら”の私ですが、少なくとも日本にとっては、良い時代になりました。
その事を感謝し、この“よき時代”を永続させる為には『いまだ貧困に喘ぎ飢えている人たち』
に、同じ恩恵を“分け与える＝共有する”事を何よりの目標・目的とすべきなんです。

格差と貧困が争いと憎悪を生みます。
そして、それを利用し増長する“連中”が居る。
その“真の敵”が何者なのかを、じっくり観察せねばなりません。
戦いは始まったばかりです。

>でも、だからと言って、日本全土がそのような“飢餓”に陥った訳ではありません
本当に、つい数百年前、人が人の肉を喰らい、娘を“売りに出す”そんな時代が有ったんです。

アマルティア・セン教授の言葉は、インドの過去の飢饉を調査した
上でも言葉です
私にはそれ以上のことは分かりません。

＞その“真の敵”が何者なのかを、じっくり観察せねばなりません。

敵は人間自身だと思います。

ゲゼルの自然的経済秩序、ケインズが絶賛したと言います。
それはそうでしょう。ケインズは金利が一定以下に下がらないことが非自発的失業を生む」という問題への解決法が見つけられないでいたからです。
マネーが減価すればその答になります。
自然的経済秩序に反論した経済学者も思想家も知りません。
しかし自然的経済秩序は学問の中から忘れ去られようとしています。

ガルブレイスのアメリカ資本主義ー拮抗力の概念もガルブレイスを一躍経済学の巨人と言わしめた著作です。
ラルフ・ネーダーなどの消費者運動の元になった思想といわれています。
この思想に反論した経済学者も思想家も知りません。
しかしこの思想も学問から忘れ去られようとしています。

学者は経済紙に論文が掲載されないと出世できないのです。
博士にも教授にも成れない。
従って学会誌に掲載されるような研究をするようになります。
学会のボスは原子力村を見れば分かるように、権力に阿って
反体制的な匂いのする論文は掲載させようとしません。

学問的に反論により否定されたわけでもない思想が、こうやって
片隅に追いやられていきます。
権力者や少しでもそれにあやかる人達は、現在の経済秩序を否定するような
思想を嫌います。みんな己の利害により判断するからです。
現在の経済秩序により利益を得ている人達は現在の経済秩序を守ろうとします。

しかしいくら現在の経済秩序を守ろうとしても、それが不公正により
破綻してしまうものなら破綻を止めようが有りません。

現在はそれが破綻しようとしているのを、何とか破綻を防ごうと
足掻いているところです。

しかし経済は循環無しには成り立ちません。
ファイナンスには壁があるのです。

欧米流の循環を無視した利益追求、破綻しないはずが有りません。

＞「絶対的食料不足の飢饉は起きたことは無かった。飢饉は格差により起きた」

このお言葉の引用を否定している訳ではありません。

かつての南部（盛岡）藩の藩政が、せめて秋田藩、仙台藩と密に連携（同一経済圏）を築けていたら、
北上山地の中部から北部を襲った“悲劇的な飢餓と不幸”は防げなんだろうに、と悔恨しているだけです。

＞敵は人間自身だと思います。

まさしくその通りだと思います。付け加えるなら『自分の中に存在する“人間性”』でしょうか。

“分け与える”精神は“自らが痛みを感じ耐え忍ぶ”なかでしか学び得ません。
残念ながらそれも“人間性”・・・人間の生物としての“性”または“エゴ”です。

江戸中期から末期にかけて、農民一揆が最も多発した所は、旧盛岡藩の北上山地中部から北部の地域です。
貧しくして鈍ずる、という言葉も有ります。“清貧”という美しい言葉もあります。

＞欧米流の循環を無視した利益追求、破綻しないはずが有りません。

その通りです。少なくとも、岩手県南の寒村で生まれ育った私は、記憶の残る昭和４０年代後半の風景は、
“贅肉の無い、見事に貧しい資源が循環する山村”です。
化学農薬や合成洗剤が普及し、沢から沢蟹が、田んぼの用水路から蛍が消えうせたのは、昭和５０年代からです。

僅か３０年でいかに“田舎の風景”が変わったか、慄然とするばかりです。
逆に、僅か３０年を遡るだけで（これは岩手県南の寒村のタイムスケールですが）
みごとに自然と調和した“物資循環社会”の精神を再現できるのだ、思えることは“希望”ですね！