http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121120-00000000-sasahi-pol
週刊朝日 2012年11月30日号

　東京高裁は12日、陸山会事件で強制起訴された「国民の生活が第一」の小沢一郎代表（70）に対し、“2度目”の無罪を言い渡した。小川正持裁判長は、問題となった政治資金収支報告書の虚偽記載について、一審と同様、小沢氏の共謀と故意を認めなかっただけではなく、“実行犯”とされた元秘書の石川知裕衆院議員（39）らについても、「虚偽記載の故意があったとは認められない」とした。

　ところが、その2日後に開かれた石川氏ら元秘書3人（一審で有罪）の控訴審では、同じ事件がまったく違う様相を見せた。

　同じく102号法廷で開かれた初公判で、飯田喜信裁判長は、無罪を訴える弁護側が取り調べるよう求めた“新証拠”の大部分を「やむをえない事由も必要性もない」などとして却下したのだ。

　石川氏らの虚偽記載を認定した一審判決では、その動機について、胆沢ダム工事発注の見返りに受けた裏ガネの発覚を恐れたため――とした。今回、石川氏らの弁護団は、この核心部分を覆す可能性のある新証拠を提出していた。石川氏と、同じく罪に問われている大久保隆規元秘書の「手帳」である。

　一審が認めたストーリーでは、中堅ゼネコン水谷建設から「裏ガネ」を受け取った当日、本来は大久保氏が行く予定だったが、都合がつかなくなったため、石川氏が代理として向かったことになっている。しかし、両人の「手帳」には、その日の午後7時まで一切の予定が書かれていなかった。

　石川氏の主任弁護人である安田好弘氏が言う。

「石川氏が裏ガネを受け取った事実はありません。手帳を見ればわかるが、当日、大久保氏には石川氏に代理を頼まなければならないような仕事は入っていなかったし、石川氏も頼まれていなかった」

　さらに、石川氏に裏ガネを渡したとする水谷建設元社長の証言に疑問符がつく証拠も見つかったが、これも採用されなかった。

　一連の裁判を傍聴してきたジャーナリストの江川紹子氏は、こう指摘する。

「この証拠の採否を見る限り、『有罪』という結論は一審と変わらないでしょう。高裁は概して事実調べに消極的ですが、土地の本登記の時期をずらす案を石川氏ではなく仲介業者側が提案したとする業者の小沢公判での証人尋問調書など、事件に直結する証拠すら調べないのであれば、いったい何のために控訴審があるのでしょうか」

コメント
01. 日高見連邦共和国 2012年11月20日 10:16:40 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk 『無視』ならそれでも良いでしょう。 裁判は“有罪を問うに足る具体的証拠”を問う場。 一審支持は結構ですが、それを“挙証する”資料無くして、“一審推認有罪”を“追認”して、 本当に苦しいのは“どちら何だい”と素朴な疑問を投げかけたい。 検察側が“裏金授受を具体的に証明する証拠”を出す事を迫られているんだよ？ それが出来なきゃ『司法の自殺』と笑われる事態になるだけ。 って言うかサー、この裁判（ごっこ）の“訴因”は何なのさー！！ どっちにしてもコレは“最高裁”まで縺れる案件。公判の一回や二回の“流れ”で一喜一憂などする必要は無し！
02. 2012年11月20日 10:23:32 : zKhrRT3tBk 戦後、正義を貫く過酷な時代に突入。（Justice cliff）
03. JohnMung 2012年11月20日 10:26:18 : SfgJT2I6DyMEc : yR9uivxSYU 　裁判所も終えたというしかないね！！ 　三権分立なんて絵空事だ！！ 　文科省は、教科書検定の際に、下記のように改訂させればよい。 　「わが国では三権分立は形骸化して、言葉自体が化石となっています。」 　「検察司法とも、日米の既得権益擁護・増進の走狗となり、シロアリ化しています。」 　さし当たり、私達にできることは、来る総選挙の際に実施される最高裁判所判事の信任投票で、名簿に記載された全員に「×」印を記入することだ。
04. 2012年11月20日 10:28:29 : KpsYsNTnaQ 飯田喜信裁判長を国会に呼んで証人喚問すべし
05. 2012年11月20日 10:47:26 : SYBnefOvOA 橋下で大ミソを付けたから 溺れる者は式の小沢ネタで読者離れの引き止めに必死なんだろ 今更感丸出しだが それでも文春・新潮の何万倍もマシだな ｗ
06. 2012年11月20日 10:56:17 : jXaTmXcG3s 　今回の小沢氏秘書の裁判での裁判官の判断だが、この裁判官には「証拠に基づかない判決」が、戦後引き継がれてきたはずの「日本の民主主義を崩壊させる」との自覚がないようだ。 　こんな判決なら素人でもできる。否、小学生でも可能だ。
07. 2012年11月20日 11:07:37 : ed7SfVdP0M こんな証拠無視しても無罪なのがこの裁判なのだが、これを有罪で通す勇気が裁判所にあるかな？
08. 2012年11月20日 11:08:47 : maxkpWHZCo 奴等は天誅は現世で存在すると裁判官は最期に想う
09. 2012年11月20日 11:17:24 : AegQ4cduAE 裁判本来の本質は、西松献金は争点では無い。 よって、西松証拠は高裁で無視は、本来の争点のみで裁く。 よって、新証拠をはずした。 推認裁判を高裁は認めない方針では？。 よって高裁では無罪。 この裁判官は、過去推認裁判で汚点があるが、今回裁判で 汚名挽回の機会を与えられたのです。 小沢裁判からの流れはからです。 郷原氏の、小沢さん裁判の解説からも読み取れます。
10. 2012年11月20日 11:57:30 : POmS2bbRx2 >>09氏に賛同 もともと献金問題は、動機の推認にすぎませんからね。 証拠調べをしてもしょうがない。 小沢氏の控訴審と歩調を合わせているのかもしれません。 犯意なきものとして大逆転無罪になる可能性がおおいにあります。

11. 2012年11月20日 12:03:07 : NRRfKe6Oxw 小沢控訴審の判事は、ゴビンダ無罪を言い渡した判事 秘書控訴審の判事は、ゴビンダ有罪を言い渡した判事 ゴビンダつながりなのはなぜ？
12. 2012年11月20日 13:20:17 : cFlWRJHDw 最高裁事務総局の自作自演・裁判の流れのなかで、公式記録上は最高裁事務総局は、常識的な判断で、陸山会裁判を締めくくっている。検察も不起訴の整合性が認められた結果になっており、双方の責任回避がなされている。 一市民ｔ氏をはじめ、多くの人々の指摘をふまえると、公式記録上に、いくつかの、不都合な点が残っていて、さぞや、気にしているであろう。 �@石川被告への、登石郁朗裁判長の推認判決 �A第五検察審査会のドタバタ �@、司法そのものを否定する論理体系であって、このような安易な判決文でしか、司法外での流れをつくりだせなかった。結果として、最高裁事務総局の積極的な関与の状況証拠を残してしまった。 　どう、始末をつけるのか、見ものである。 �A、公文書上は審査会は開催されているが、公文書上の該当人物は、自分が会員に選出されていることは、知らないであろう。幽霊による議決！最高裁事務総局は書類をもはや紛失してしまい、残るは、ネット上の黒塗りのコピーだけであろう。 どう転んでも、完全犯罪とはいかぬ、そうはさせないぞ。 付記、検察官役の三人の弁護士の高裁への控訴は最高裁事務総局からの強い働きかけであったろうと判断している。
13. 2012年11月20日 15:33:54 : nYP2t8Tls2 裁判官は上にゆくほど「ヒラメ裁判官」になり、検察の起訴状を丸呑みするのが楽で成績も上がり、俸給も上がることを学習してきた奴ばかりだ。 「証拠なし」「推認判決」の登石裁判官は高裁から最高裁判事に昇進した。 登石裁判官のご近所の裁判官官舎の住人の間で「羨ましがられている」そうな。
14. 2012年11月20日 16:09:22 : AegQ4cduAE 13< 登石裁判官は、2012年5月から、大阪地方裁判裁判官のはずだが 改めて、精査くださいね。
15. 2012年11月20日 17:36:36 : Q1AShcAlNU >09様 ここでは西松建設からではなく、水谷建設の献金を指しているのと違いますか。 西松建設の献金問題の裁判は、残り２つの公判を開かないまま消滅してしまいました。
16. 2012年11月20日 20:42:57 : AegQ4cduAE 15様 ご指摘に感謝です。 水谷です。。(正) m(__)m
17. 日高見連邦共和国 2012年11月21日 12:36:15 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk １５さま その通りです。ルール違反ぎりぎりの破廉恥な“訴因変更”にてね。 ここでも法曹界は、見事に“前例”をお造りになられました。 その本当の“恐ろしさ”に気付いている方がどれだけ居るか・・・ そして結局、連中が“最高裁”までこの裁判（ごっこ）を引きずる気なら、 よっぽど“死ぬ覚悟”が出来ている場合にのみ限られます。 もしこの裁判（ごっこ）で“最高裁”の公判が開かれるなら、 そこは『検察・司法サイドの全ての悪事が晒され裁かれる場』 になるだろうと、私は指摘しています。
18. 2012年11月22日 08:00:52 : AfZp7txScI >両人の「手帳」には、その日の午後7時まで一切の予定が書かれていなかった。 手帳に書くことは些細な事を忘れないためで、重要なことは頭に 入れているのだ。手帳に書かれていないことが重要なのだ。 つまり裏金を受け取った事実を示して言える。
19. 2012年11月23日 01:07:47 : VgGjxsmzuA 法律に詳しい方に質問ですが、司法手続きに瑕疵があれば、その時点で被告は無罪と言うdue processの原則に照らしてみれば、どうして水谷建設の裁判は維持継続されているのでしょうか？陸山会の裁判もしかりなのですが。宜しくお願いします。
20. 2012年11月23日 22:10:17 : aqwznHHXso 登石郁朗と合わせて飯田喜信の名前は、来るべき弾劾裁判にかけるべく、みなさんお忘れにならないように！

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• 控訴審で 裁判所が刑事訴訟法に則って 新証拠を制限するのは 合法だ 真相の道 2012/11/20 10:35:53 (0)

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