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2012/12/3 日刊ゲンダイ ：「日々担々」資料ブログ
◆放っておけばまた失敗の笑い話なのに自衛隊への破壊準備命令などまた大ゲサに恐怖を煽る図々しさに庶民反発
北朝鮮のミサイル発射予告を受け､政府は､安全保障会議を7日にも招集し､森本敏防衛相が自衛隊に迎撃のための破壊措置命令を出す方向で調整に入った｡
北朝鮮は､10〜22日の間にミサイル発射を予告｡大失敗した4月の発射と同じ西部東倉里の西海発射場から､南方に向かって打ち上げる計画だ｡しかし､前回の失敗から､わずか8ｶ月しか経っていない｡専門家からは｢技術を発展させるには不十分な期間で､ムリをしている｣(韓国･漢陽大の金慶敏教授)との声も漏れている｡つまり､また失敗する確率が高いとみられているのだが､この事態を｢選挙にチャンス！｣とみている野田政権は､自衛隊に早々と準備命令を出し､沖縄にPAC3(地対空誘導弾パトリオット)を配備させ､それをガンガンTVに流させている｡
野田首相も街頭演説で､｢危機管理に万全を期す｡責任を持って国民を守ることを誓う｣と大コーフンで､北朝鮮有事を“選挙利用”するべく､危機を目いっぱい煽っているのだから､ヒドイものだ｡
｢外交､防衛政策を売り物にしている安倍･自民党に対抗する狙いでしょう｡北の“危機”を煽り､万全の対応をアピールすれば､民主党の稚拙な政権運営に対する国内の不信､不安を払拭できると､ソロバンをはじいたのでしょう｣(政治ジャーナリスト)
野田政権は前回､北のミサイル発射の確認が遅れ､自治体への連絡も後手に回り､批判された｡防衛省と首相官邸の連携不備で､ミサイル発射の公式発表まで45分もかかり､日本の安全保障を担う最先端システムとPRしていた｢Jアラーと｣(全国瞬時警報システム)がまったく使い物にならず､赤っ恥をかいた｡
今度こそ汚名返上､選挙に利用というところなのだろうが､そんな魂胆がミエミエの政府に付き合うメディアもどうかしている｡
北朝鮮のオンボロミサイルで､これだけバカ騒ぎとは､国民もたまったもんじゃない｡
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