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http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20121205-OHT1T00269.htm
2012年12月6日06時04分 スポーツ報知
野田佳彦首相（５５）が千葉４区と比例代表南関東ブロックで重複立候補したことに、地元でブーイングが起きている。対抗馬の自民党・藤田幹雄氏（４４）ら他党の候補者たちはそろって非難。藤田氏は、３日付の本紙インタビューで野田首相が安倍晋三自民党総裁（５８）に向けて「バックドロップからの逆エビ固めであぶくを吹かせたい」と話したことに「（親交のある格闘家）高田延彦さんの必殺技で私が野田さんを仕留めます」と“打倒野田”を誓った。
現職首相との勝負に士気を高めていた千葉４区の候補者たちが、次々と怒りをぶちまけ始めた。野田首相に過去２戦２敗の自民党の藤田幹雄氏（２００５年は比例で復活）は、ＪＲ船橋駅北口などでマイクを握り、怒りの街頭演説を展開。「私が言うのも何ですが、野田さんは選挙に強い。なのに比例重複とは。そんな弱気な総理は絶対に認めることができない！」。聴衆からは次々と「そうだ」と声が上がった。
小沢一郎氏の指示で群馬４区から国替えし“刺客”として乗り込んだ日本未来の党の三宅雪子氏も「選挙区単独で勝負してほしかった。総理たるものが比例で受かろうというのはおかしい」と批判。共産党の斉藤和子氏も「有権者の審判が怖いんでしょうね」と指摘した。
９４年に現行の小選挙区比例代表並立制が導入されて以降、今回が６回目の衆院選だが、現職首相が重複立候補したのは２０００年の自民党・森喜朗氏だけ。当時は、森氏の「神の国発言」で野党からの批判が高まり、内閣支持率も急降下。結果的には石川２区で森氏は圧勝したが、「神の国解散」による危機感満点の衆院選だった。９６年の橋本龍太郎氏、０３年、０５年の小泉純一郎氏、政権交代した０９年は麻生太郎氏、民主党代表だった鳩山由紀夫氏ともに重複を辞退した。
野田首相は「退路の断ち方はいろいろある。（重複の是非は）形式論だ」と説明。首相の選挙対策事務所も「比例重複は立候補者全員で、党の方針。批判されることではない」と反論している。
首相は、２日には千葉県内６か所で応援演説をしたが、自身の選挙区には入らなかった。４日のＪＲ津田沼駅、船橋駅前での出陣式も福島県での第一声のため欠席。妻の仁実さん（４９）が「改革は道半ば。前に進めるしかない」とのメッセージを代読した。幹事長代理だった前回衆院選では公示後に２日間は選挙区に入ったが、今回は予定なし。北朝鮮のミサイル発射に備え、今後官邸から出られなくなる可能性もある。
選対事務局長の堀江はつ千葉県議（６８）は「本人に来てもらえればうれしいですが、首相が街宣車で回るのも…。地元の方も理解していると思います」。１２月１６日、審判を下すのは有権者だ。
◆自民・藤田氏「仕留める」 野田首相が３日付本紙のインタビューで「安倍総裁にバックドロップ」と語ったコメントに、自民党・藤田幹雄氏が猛反発した。直接対決に挑む者として聞き捨てならなかったそうで「バックドロップは小沢（一郎）さんにでも見舞ってくださいよ。僕は安倍総裁と国民を守ります」とまくし立てた。
スポーツ歴はバスケットと陸上の中長距離という藤田氏。格闘技経験はないが、体格からＫ―１選手と間違えられることも多く、自身もプロレス、格闘技ファンだ。知人を通じて高田延彦と親しくなり、酒の席で技をかけられたこともある。
落選の場合は船橋市を出て行くことを決めており、今選挙では捨て身技も辞さない覚悟。「僕は、高田さんの必殺技（腕ひしぎ逆十字固め）で野田さんを仕留めさせていただきます。リングネームはミッキー藤田で」と、必勝宣言も飛び出した。
◆千葉４区（船橋市）立候補者
藤田 幹雄（４４）自民元
野田 佳彦（５５）民主前
斉藤 和子（３８）共産新
三宅 雪子（４７）未来前
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