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「日本人が不幸になったのは…」山田洋次監督が語る“寅さん”と“東京五輪”(産経新聞)
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投稿者 こーるてん 日時 2013 年 10 月 05 日 20:45:52: hndh7vd2.ZV/2
 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131005-00000520-san-movi
「日本人が不幸になったのは…」山田洋次監督が語る“寅さん”と“東京五輪”
産経新聞 10月5日(土)12時44分配信

山田洋次監督(栗橋隆悦撮影)(写真:産経新聞)
 日本映画界の巨匠、山田洋次監督(82)が、「男はつらいよ」全48作を順次放送するBSジャパンの新番組「土曜は寅さん!」(土曜午後6時54分)が10月12日から始まるのを前に、産経新聞のインタビューに応じた。山田監督は「男はつらいよ」の主人公、寅さんが最近、若者を中心に人気を集めるようになった事情や、56年の時を隔てて行われる2度の東京五輪についての考えなどを語った。

 −−なぜ寅さんは今でも愛されているのでしょう

 「今でもというか、ずっと人気があったんじゃなくて、近年また人気がありますね。どうしてなのかな。

 一つは東日本大震災の後、あちこちで寅さんの上映会をずっとやってきて、つらい時、悲しいことがたくさん起きたときって、その人たちが求めるのは笑いなんだなって。その笑いも、バラエティーのような笑いじゃなくて、寅さんの持っている笑い。寅さんのような人間に会いたい、なぐさめられたい。そういう役割を寅さんは持っているということを、一昨年の震災後に感じたことはあります。

 それがきっかけになって、映画館でもちろん見たことのない若い人、おじいさんが好きだったとか、父親がテレビの再放送を見て笑っているのを見て『なんでうちの親父はあんなもの見て笑っているんだろう』と言っているような若者が、寅さんを見てみたら面白かったって。『寅さんって面白いな』という感じが、スクリーンから離れてフィードバックを始めている。それを僕も面白いと思っている。

 じゃあ人気の理由は何なんだ、と。一つは、管理されていない状態にいる人間に対する憧れかな。今の時代は、本当に日本人がどんどん厳しく管理され始めている。映画館に行ったって、指定券見せて入って、入ったら私語は交わさないでくださいとか、盗撮は犯罪ですとかいろいろとある。そういう窮屈さを今、日本人は感じ始めているのではないか。それは今のこの国の政治状況からいって、どんどん窮屈になるんじゃないかと思う。そんな中で寅さんは自由で、なんの拘束も受けない。それは発想が自由ということ。考え方がだんだん管理されているということが一番怖いことです。寅さんの発想は管理されていないから、極めて自由である。そんなことへの憧れが今、改めて若者たちに、寅さんを通して感じられる気がする」

 −−BSジャパンの番組(10月8、15日午後9時から放送の「昭和は輝いていた」)では、「寅さんを作った理由は渥美清さんに会ったから」と言われていますね

 「(寅さんのキャラクターは)2人で作ったんだよ。渥美清という人間から触発されて、この寅さんというキャラクターはますます膨らんでいった。渥美さんは自由な人だったんじゃないかな。あの人はおそらく、どこにも所属したことがないんじゃないか。拘束されるのは似合わないし、誰にも縛られない。考え方も縛られない」

 −−「男はつらいよ」で描かれた昭和という時代について聞かせてください

 「昭和といったって、3種類ある。まず戦前。戦中はない。これは消えてしまいたい時代。全く最低な時代。戦中は昭和に入らない」

 −−戦後は

 「復興の時代。(昭和39年の)オリンピックまで。このころ、もう一回自分たちの生活を回復しようと思って、日本人は一生懸命頑張った。それまで日本人が築いてきた生活をもう一度取り戻そうと。昭和20年代から30年代にかけて、あの時代が僕は本当に懐かしい。みんな元気で、子供がいっぱいいて。あのころの写真は本当に子供がいっぱい写っているよね。小さいお店がたくさんある。乾物屋さんとか、小間物屋さん、魚屋さん、八百屋さん。あの時代は日本人は元気だったんじゃないかな。労働組合も元気だったし、学生運動も盛んだったし。そういう活気にあふれていた」

 −−では東京五輪以後は…

 「高度成長になって、競争社会になっていく。学歴社会になり、管理社会への道が始まっていくんじゃないかなあ。風景もどんどん味気なくなってきたし」

 −−番組では「オリンピックが日本をめちゃくちゃにした」と言われてましたね

 「めちゃくちゃにしましたよ。この国がどういう国であるべきかというイメージがあのとき作られなかったことに問題がある。だから、モータリゼーションもあるし、日本中に高速道路を走らせ、何千億も金をかけて道をつくり、車に乗って日本中が移動しだす。どんどん線路が消えていく。そのことで幸せになったのか、ということがある」

 −−7年後にまた東京で五輪が開かれます

 「期待していない。オリンピックが終わった後がどんなに悲惨かというのは、ロンドンであり北京であり見えているんじゃないかな。施設のあとが荒涼としてしまう。東京もああなるかと思うとぞっとする。今大切なのは、オリンピックじゃなくて、福島じゃないですかね。この国は安全だって宣言しちゃったけど、本当にそうなのか。絶対そうじゃないと僕は思うな。だって毎日汚染水が見つかって海に流れ込んでいるんでしょ。何の見通しもなくて、どうして100%安全だって言えるのだろうか」

 −−東京五輪に反対だったのですか

 「オリンピックがいいとはあんまり言わないね。だってあれは日本人が言い出したことじゃないでしょ。政治主導で言い出したことでしょ」

 −−来年公開される「小さなおうち」は、何をテーマに描きたかったのですか

 「戦前の昭和です。東京の郊外のサラリーマンの家庭で、そこにはある穏やかな生活があった。それは戦後の昭和とはだいぶ違う。物語の中身は、人妻が若い青年に恋をする危ない話。そういうことを含めて、戦前の昭和のサラリーマンの家庭の穏やかな暮らし方を思い返したい、見つめてみたいということ。これは僕の少年時代の思い出でもあるわけだ」

 −−監督が理想とする日本人の家庭の姿が、戦前にあったと

 「理想というと大げさだけれど、一つの形があった。つつましく暮らすということ。オリンピック以降は、うんとぜいたくな暮らしをしようとか、海外旅行だとか、豪華マンションとか、欲望が果てしなくなり、日本人が欲望の充足に貪欲になっていった。それが僕はとても不幸だと思う」

 −−「男はつらいよ」のDVDマガジンで、監督は寅さんの子供時代について小説を書いています。あれを映画化するという話は?

 「そういう夢もありますけどね」

 −−今の時代に、新しい寅さんを見てみたい

 「(寅さんの子供時代は)昭和10年代だからね。今の若者は、東京というか、日本の暮らしのなかで、お店屋さんを知らなくなっているんじゃないかね。日本の子供たちはかつてお店屋さんに育てられた。お豆腐屋さんにお豆腐買いに行ったり、八百屋さんにネギ買いに行って、豆腐屋のおじさんや八百屋のおばさんにしかられたり、『お父ちゃん元気か』って言われたり。

 今は不便になって、この前、鉛筆買いに行ったら、近くに文房具屋がありゃしない。コンビニ行きゃあるんだけど、もうちょっと面倒くさいものだとコンビニに売ってないでしょ。文房具屋がなくなる、本屋がなくなる、金物屋でちょっとした針金、トンカチ、くぎとかを買うために、なんとかセンターまで行かなきゃいけない。ネット(通販)になったり。昔はそれをお店に買いに行った。お店がなくなってしまったということは、日本人は大事な文化を失ってしまった。オリンピック以後だな。国の発展、人々の暮らしの形が変わった。(「東京物語」などの監督)小津安二郎は、ぜんぶ戦後の昭和20〜30年代でしょ。かつての日本人の暮らし方を表現しているね。今度は、お祭り騒ぎはこの国には似合わないと思うな。静かに暮らしたいと思う」

 −−大事な文化を失ってしまったということですが、映画で描きたいのはそういう部分ですか

 「そんな風に大げさに考えているわけじゃないよ。そういう思いをいつも抱いているわけで、それぞれの映画にはそれぞれのテーマがある。小津安二郎の映画が世界で大変な評価を受けているのは、それじゃないかな。日本人の暮らしに驚くっていうか。日本人の暮らしにあるさまざまな礼儀作法とか、たたずまいとかしぐさとか。それを外国の人は驚くんじゃないのかな」

 −−今年1月に公開された「東京家族」では、そういう部分にこだわった

 「そうですね。暮らしというか、ちゃんと見るということをしようと思った。だから、日本人の文化っていうか、日本人を簡単に表現するにはどうすればいいかは、これから先、戸惑うことになる気がする。オリンピックの話を聞いたとき、最初に思ったのがそれよ。オリンピックの開会式なんて何をやるのだろう。最も日本人を表現するものとは。阿波踊りとかになっちゃうのかね」

 −−監督は開会式の芸術監督になる気は?

 「全くその気はない(笑)生きてないよ、そのときは」

 −−監督にとって映画とは何でしょう

 「あまりそういうことを考えたことはない。君にとって新聞記者とは何か。僕の仕事よ、商売よ。僕は映画を作ってそれで生計を立てている。新聞社の試験を通っていれば新聞記者になっていた。そういうものですよ」(聞き手 本間英士)
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コメント
 
01. 2013年10月07日 19:13:59 : oL2KKqhgjE
オリンピック万々歳!新自由主義命のクソ産経は何を思う

02. 2013年10月07日 21:32:46 : X8K3Jt2Lhg
>>01
一発ID野郎

03. 2014年4月04日 18:55:14 : AiChp2veWo
戦前はマナーが悪かった、戦後10年以上も。良い処もぐんと立派であったが。悪いのは、簡単、罰則はあったと思うが、おっさんらは立小便へいきだった。(まっ今でも飲み屋街なんか)然し、ちょっとした市場や公衆のトイレでも、横に流れる式の男性用ではおばさんらはけつを外に向けて立しょんのやり方、田舎では田んぼ辺りでばあさんが立しょん。小さい頃、見せられた感じで気持ち悪かった。あちこと猥雑であった。子供心に、気持ち悪い、嫌だ、腹立つ、だった。

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