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「テレメンタリー」  2013「恋文40年〜恋文屋が見た沖縄・祖国復帰〜」
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投稿者 gataro 日時 2013 年 12 月 30 日 11:56:47: KbIx4LOvH6Ccw
 

「テレメンタリー」  2013「恋文40年〜恋文屋が見た沖縄・祖国復帰〜」


telementary_koibumi40nen_koibumiyagamitaokinawa... 投稿者 soekosan

年季の入ったタイプライター、沖縄の女性達とアメリカ兵との恋の物語を紡いできた。復帰前の沖縄、街はアメリカ兵を相手に賑わっていてアメリカ軍基地の存在は大勢の男女の恋を生んだ。占領下で芽生えた沖縄の女性とアメリカ兵の恋、その男女が交わすラブレターを翻訳した仲間徹さんはいつしか恋文屋と呼ばれるようになった。激動の時代で迎えた祖国復帰、海を渡った女性たちの心も揺れた。アメリカ軍基地、そこは県民の怒りが向けられる場所、復帰40年が過ぎた今でも変わらぬ基地と現実、しかしこの間に生まれたのは怒りや憎しみだけではなかった。男女の愛や絆も数多くあった。それ故に単純に基地の是非を問えない沖縄の苦悩を沖縄は知っている。恋文屋は復帰前と復帰後の40年をどう見つめているのか?

沖縄市にある仲間徹さんの翻訳事務所、今でも看板を出しているが訪れる客はもうほとんどいない。仲間さんが事務所を開いたのは沖縄戦が終わって12年後のコザ市(現在の沖縄市)、コザ市の夜はひときわ賑わった。特に米軍の衛生基準に合格した業者に与えられた証明書はAサイン証を掲げたバーは大繁盛した。沖縄市、センター通りにて当時母親がAサインバーを経営していたという浜比嘉進さん、Aサインバーがどれほど繁盛したかは今では語りぐさになっている。1960年代、ベトナム戦争が激化し始めると仲間さんのもとには特別な手紙を持った女性が多く訪ねるようになった。ベトナムの戦場から沖縄の恋人へあてたラブレターだった。戦場から届く手紙の中には「死亡通知」もあった。仲間さんの事務所に残されている沢山のノート、女性達の為にと残されていた沢山のノートには何が書かれていたのか?

仲間さんが本棚の奥から取り出してきた古びた大学ノート、恋文屋を初めてからずっと書き続けてきたノート、戀文屋の仲間さんを尋ねてきた女性達の名前が数多く記されていた。仲間さんには心配な事もあった。「アメリカに行っても受け入れられないなというケースも時々あった。そいいう人を行かすべきか否かは悩んだ。」と話した。仲間さんのノートには何かあった時に相談に乗れるようにと沖縄やアメリカでの住所が書き残してあった。仕事の枠を超えて様々な境遇の女性達に同情する恋文屋だった。
アメリカ兵と結婚し海を渡った多くの女性達は現在、どのような暮らしをしているのか?アラバマ州タスカルーサ、この街では60〜80代の女性達が沖縄県人会を作り助け合いながら生きてきた。中には今でも大切にラブレターを持っている人がいて仲間さんのような翻訳家の世話になった人もいた。孝子・ワルドロップさん、夫のシャノンさんと出会ったのは22歳の時だった。出会ってすぐに交際を始めた2人だったが孝子さんに対する周囲の目は厳しく冷ややかだった。偏見の目にさらされながらも結婚しアメリカに渡る事を決意した孝子さん、彼女を支えたのが翻訳家だった。孝子さんがアメリカで生活をはじめて8年後、故郷沖縄で祖国復帰をした。しかし変わらぬ状況に抗議する人々もいた。祖国への復帰をアメリカから見つめる孝子さんの思いは複雑だった。復帰して本当に沖縄は良くなるのか? 
テキサス州、アーリントンに住む美代子・ハモンドさん、復帰の前の年に夫ラーモンさんと結婚した。美代子さんには沖縄でアメリカ兵が事件を起こす度に思い出される忌まわしい記憶があった。「黒人が幼稚園の女の子を犯した。両親も外人と結婚した事はいい気がしていなかった。でも彼には話さない。」などと話した。米国人の妻だからこそ沖縄での犯罪をすまないと思ってしまう。それは誰よりも沖縄の人の痛みをわかっているから。
広大に横たわる米軍嘉手納基地、基地のない沖縄を願って恋文屋の仲間徹さんも復帰運動に携わった1人だった。「歯がゆくもあれば情けなくもあった。日本政府のやることだから沖縄を餌にして何かしているのかな?としているように勘ぐりたくもなった。」と話した。復帰して40年が過ぎた沖縄、祖国との平等を願ったアメリカの女性達の心配は皮肉にも的中している。去年はアメリカの新型輸送機オスプレーが強行配備された。沖縄には基地の存在を単純に是か非かで問えない人々がいる。
現在の沖縄を取り巻く環境は40年前の復帰の時代と変わっていない。仲間さんは抵抗の声を上げ続ける人々の気持ちをよく知っている。「これは政治以前の問題、生きるという事」と話した。
元Aサインバー「シンディ」、復帰前はAサインバーとして賑わった。母の清子さんと娘の直子さんと2人で経営している。直子さんはこの店で出会ったアメリカ兵と19年前に結婚している。この店には去年結婚した若いカップルが訪れていた。アメリカ軍基地を相手に生計を立ててきた母清子さん、基地に対する思いは複雑、「基地があって欲しいとは言えない。矛盾している。軍で働いている方も同じ。基地がないと大変な事になる。」と話した。仲間さんも恋文屋として生活を支えた人生がある。仲間さんにとって恋文屋とは?「戦争の落し子、それ以外にない」と話した。


 

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