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望ましい政治制度示す適正な用語法を考案しよう (植草一秀の『知られざる真実』)
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投稿者 祈り 日時 2012 年 4 月 11 日 15:14:50: HSKePa2Cm.aPs
 

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-6caf.html
2012年4月11日 (水)
望ましい政治制度示す適正な用語法を考案しよう


 元参議院議員で日本一新の会を主宰されている平野貞夫先生が、直近のレポート「『日本一新運動』の原点」104号に重要な指摘をされている。
 
 これは、かねてよりの平野氏の持論でもあるのだが、
 
「民主」
 
という言葉への疑問である。
 
 平野氏の解説の概略を記すと以下のようになる。
 
 日本で「民主主義」と訳されている「デモクラシー」の語源は、ギリシャ語のDemokratiaであり、Demos(人民)とKratia(権力) を結合したものである。
 
 つまり、「人民の権力」という意味である。
 
 ところが、明治期の日本が、このデモクラシー(原語:デモクラティア)を「民主主義」と訳した。
 
 平野氏はこれを誤訳だと主張されている。
 
 平野氏は、デモクラシーを「民主主義」と訳したのは、多分、福沢諭吉であると考えている。
 
 平野氏が誤訳だと考える最大の理由は、デモクラシーの意味する内容と、「民主」という言葉の語源にさかのぼっての意味が矛盾することにある。
 
 平野氏によれば、「民主」の語源について、
 
広辞苑は、
【民主】「中国では古く、民の主すなわち君主の意に用いた」
としているとのこと。
 
また、小学館の国語大辞典(全十巻)は、
【民主】「人民の支配者、君主」
とあるという。
 
 つまり、語源論でいうと「民主主義=君主主義」となり、「デモクラシー」の意味とはまったく異なることになる。
 
 平野氏は、語源は、物事や事象の本質に影響を与えるものだと確信されており、「民主」という言葉の、語源とは異なる使用に強く異を唱えられている。 
 
 実際、平野氏は、日本の120年にわたる議会史で「民主党」という名の政党が、日本国のデモクラシーの発展に役だったことはただの一度もない、むしろ、政治を混乱させる主役が「民主」という名称を使った政党であった、と指摘する。
 
 平野氏は、これを語源・言霊論の考え方、歴史的集合的無意識論からいえば当然の結果であると指摘する。
 
 政権交代した民主党政権が、だんだん狂っていくのは語源論的必然性があるのだと指摘される。


 極めて重要な指摘をされている。
 
 私たちは、言葉を重んじる必要がある。言葉に責任を持つということもそのひとつだが、同時に、言葉の持つ本来の意味、言葉の響きのなかに込められている意味、特性、踏み込んで言えば「言霊(ことだま)」を軽視するべきではない。
 
 私は民主主義を重んじているが、これはデモクラシーを重んじているのであって、君主主義を重んじているのではない。
 
 国民が主役の政治の実現を図ることが目指されるべきだと考えている。
 
 しかし、国民が主役である、市民が主役であると表現するときの、「民」という言葉も、実は深い問題を含んでいる。
 
 『大漢和辞典』(大修館書店)は、「民」について

「片目を針で刺した形に象り、その奴隷・被支配民族などの意を表はす」
 
とし、『新漢和大字典』(学研)は、
 
「ひとみのない目を針でさすさまを描いたもので、目を針で突いて目を見えなくした奴隷をあらわす。のち、目の見えない人のように物のわからない多くの人々、支配下におかれる人々の意になる」
 
としている。
 
 つまり、「民」には、本来、「支配下に置かれる人々」の意があるということになる。


 私自身もこのことを知り、民主主義、国民・市民を主役とする政治という言葉を用いるときに、躊躇(ちゅうちょ)する意識を持ち続けているが、他に適切な言葉を見出し得ていないので、暫定的にこの言葉を用いている。
 
 しかし、平野先生が指摘されるように「言霊」の重みを踏まえると、人々が主役である政治のあり方を表現する適切な言葉を新たに見出すことが強く求められるし、政党名にも正しい意味を持つ言葉を用いるべきであると思う。
 
 
 平野氏が指摘するように、民主党政権は2009年9月の政権発足時点の理念から完全に離れ、かつての自民党政治に完全に回帰した。
 
 この変質、変態は厳しく糾弾されるべきものであるが、日本の情報空間を支配するマスメディアが、偏向した情報で日本を覆い尽くしているために、野田佳彦ペテン政権が大手を振ってのさばる状態が出現してしまっている。
 
 鳩山由紀夫元首相のイラン訪問をめぐる激しいバッシングも正気の沙汰ではない。日本は日本の独自外交を展開するべきであり、その視点から鳩山由紀夫元首相のイラン訪問は高く評価されるべきものである。
 
 底流に一貫して流れている通奏低音は、対米隷属に反する者をせん滅するとの支配者米国の驕りである。


・・・・・


 改めて告知をさせていただきます。 

『消費増税亡国論−三つの政治ペテンを糺す−』

 
を4月20日に飛鳥新社より出版いたします。
 
 出版記念行事として、
 
4月21日(土)午後6時30分より、
 
豊島公会堂(池袋駅より徒歩5分)にて、
 
出版記念講演会を開催いたします。
 
 野田政権の「シロアリ退治なき消費増税」を粉砕するため、一人でも多くの市民の皆様のご参加をお願い申し上げます。
 
 書籍付参加チケット代金は1500円になります。
 
 まだお席に余裕がありますので、ご参加下さいますお客様は、
 
お名前、ふりがな、電話番号を記入して、
 
eventinfo@libro.co.jp に送信くださいますようお願い申し上げます。
  
 ご応募いただきましたメールアドレス宛にご確認メールが送信されます。
 
 当日会場にて、"確認メール"をプリントアウトしたもの、あるいは携帯端末の確認メール表示画面をご提示ください。
 
 Web予約分として代金お支払いと引き換えに書籍付参加チケットをお渡しいたします。書籍は講演会当日、会場でのお渡しとなります。
 
 詳しくは、
 
リブロ池袋本店サイト
 ならびに、 飛鳥新社サイト

 
をご覧ください。
 
    
『消費増税亡国論−三つの政治ペテンを糺す−』(飛鳥新社)
 
新書版 368ページ 価格:消費税込み1000円
 
目 次
 
第一章 シロアリ退治なき消費増税
 
第二章 一体改革という名の単なる増税
 
第三章 民主主義の命はデュー・プロセスにあり
 
第四章 特権官僚が蝕(むしば)むこの国の骨組み
 
第五章 増税の前にやるべきことがある
 
第六章 日本財政が危機にあるというデマゴギー
 
第七章 日本再生の方策と国民の政治選択 

概要
 
「シロアリ退治なき消費増税」こそギリシャ化への道だ
 
なぜマスメディアは野田総理の白昼堂々の公約違反を追及しないのか?

民主主義を踏みにじる野田政権、許されざる三つの過ち

1.マニフェスト違反の官僚利権(天下り)擁護
 
2.日本財政は真正危機にあるとの風説の流布
 
3.社会保障制度改革なき「単なる増税」の推進
 
亡国の増税シナリオの裏を知り抜く最も危険なインサイダーが命懸けの徹底告発。
 
衆議院を解散し消費増税選挙を実施せよ!
 
主権者国民勢力が政権を奪還できるか、
 
それとも対米隷属政権が持続してしまうのか?

 

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