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「 小児の各臓器におけるCs-137の慢性的な取り込み」 ユーリー・バンダジェフスキー
http://www.asyura2.com/12/test28/msg/227.html
投稿者 mainau 日時 2013 年 1 月 21 日 17:41:30: GgaPs4QXWLwO2
 

もう基本的なことは阿修羅掲示板において取り上げられていたが、反復は学習の母であるから、内容的には一部反復されることになる情報を掲載する。

もう基本的なことは何ども阿修羅掲示板において取り上げられていたが、反復は学習の母であるから、内容的には一部反復されることになる情報を掲載する。

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「小児の各臓器におけるCs-137の慢性的な取り込み」

Yu r y B a n d a z h e v s k y
ユー リ ー ・ バ ン ダ ジェ フ スキ ー

Official authorized version
公式翻訳版
翻訳 : 平沼百合


概要:

我々は、1990年以来、チェルノブイリの大惨事からの放射性物質の降下によって酷く汚染された、ベラルーシ共和国のゴメリ州で、農村地域の人口、特に小児の生体におけるCs-137の
負荷の展開について研究してきた。小児は、同じ地域に暮らす成人よりも、Cs-137の平均負荷量が大きい。

我々は、検死解剖の際に、各臓器のCs-137の蓄積量を測定した。最も多い蓄積量は、内分泌腺、特に甲状腺、副腎、及び膵臓に見られた。また、高い蓄積量は、心臓、胸腺、そして脾臓にも見られた。

チェルノブイリ原子力発電所の爆発(1986年4月26日)以後、ベラルーシの放射能汚染区域に住み続けて来た子供達は、Cs-137で汚染されていない地域の子供達には見ることのできないような慢性疾患を患っている。

ヨウ素131を主とする、数十種におよぶ短寿命放射性核種による、いわゆる「放射性ヨウ素ショック」の発症的役割については、多くが書かれて来た。

また放射性ヨウ素ショックは、臓器に取り込まれたCs-137による、慢性的な低線量の放射能の存在の元で展開し続けるプロセスを誘発するかもしれない。過去17年間、チェルノブイリ付近に住む人々の人体に存続してきた人工放射能は、主にストロンチウム(Sr-90)、セシウム(Cs-134と特にCs-137)、そして、プルトニウムを含むウラン崩壊生成物などの長寿命放射性核種である。

小児におけるCs-137の影響を研究するにあたり、1987年3月以降に生まれた、子宮内においても放射性ヨウ素ショックを受けなかった子供達を対象として選ぶのが、重要である。平常の妊娠中には、胎盤が母体血流内のCs-137を吸収し胎児を守る。もしも胎盤内のCs-137濃度が100 Bq/kgを超えたら、胎児に影響が及ぶのである。

新生児は母乳内のCs-137を吸収する。Cs-137は、地元の村で生産された牛乳を飲んだり野菜を食べたりする子供達の体内に段々と蓄積する。Cs-137濃度が最も高い食べ物は、野生のベリー、きのこや獣肉であるが、これらはまた、貧しい家庭にとっての、重要な食材でもあるからである。

調査方法:

ゴメリ病理研究所で使用された方法

セシウムは、ガンマ放出体でもあり、ベータ放出体でもある。ベータ線はガンマ線よりも、遺伝子や細胞構造に対してより強い放射能有毒性を持っているが、人体におけるセシウムの比放射能[a]測定の際は、ガンマ線が用いられる[b]。

体全体の測定と、様々な臓器に蓄積したCs-137の分量の検死解剖中の測定には、別々の測定機器が用いられた。

独立した放射能防御機関である、ベルラド研究所の出張測定チームによる測定の正確さについては、毎年義務付けられている国家検査によって保証されている。さらに、ドイツとベラルーシの合同プロジェクトの一部として、相互較正により、違う機種の測定機器を検証する事ができた。(これらの測定機器は、ベルラド研究所の、ウクライナ製ホールボディカウンター「Screener-3M」7台と、ユーリッヒ研究センターの、一人がすっぽり入るカプセル型の移動式ホールボディーカウンター実験室である、ドイツ製の「Canberra Fastscan Whole BC」2台である。)当初、誤差限界は最大で11%にまで達したが、後に、7%を超えなくなった。また、体重1キログラムについて5 Bq以下の測定の場合、誤差が生じやすくなった。

検死解剖中に検査された臓器等のサンプル内の比放射能の実験室的測定には、ゴメリ国立医科大学は、ベルラド研究所から自動ガンマ線放射能計測器RUG-92Mを購入した。(注:ベルラド研究所自体は、この研究には一切参加しなかった。)[c] 

測定所要時間は、100 Bq/kg以上のサンプルで1分間、50-100 Bq/kgのサンプルでは10分間である。なお、49 Bq/kg 以下では精度が低下する。また、サンプルは、結果を確認するために、フランスで再検査された。

結果と考察:

解剖病理学的アプローチ

病理学研究所では、それぞれの臓器について、Cs-137の濃度が体系的に測定された。妊娠期間中は胎盤が母体の血流内のCs-137を吸収して蓄積するために、胎児は比較的良く胎盤によって守られているようである。胎児内における高濃度のCs-137は、複数箇所の奇形による流産の症例で見られた。

生後6ヶ月未満の乳児には高蓄積量が見られた。表1では、乳児の13種類の臓器内のCs-137蓄積量を表した。

表1:6人の乳児における13種の臓器で計測されたCs-137蓄積量
http://img.asyura2.com/us/bigdata/up1/source/12375.png

大変高いCs-137の比放射能 [a]が、膵臓、副腎、心臓だけでなく、胸腺、胃と腸壁に見られる。1番と2番では、膵臓におけるCs-137 の濃度は、肝臓よりもそれぞれ44倍と45倍、多い。
n.d.=計測されなかった。各症例では、最高値2つが太字で示されている。


成人と小児における、臓器内でのCs-137蓄積

ゴメリ州の農村地域に住んでいた成人と小児の、8種類の臓器におけるCs-137の蓄積量を、検死解剖の際に調査した。計測されたCs-137の平均値は、小児の臓器内では、同じ環境に住んでいた成人の2-3倍であった。(図1)

図1 1997年に死亡した成人と小児の臓器内のセシウム蓄積量
http://img.asyura2.com/us/bigdata/up1/source/12374.png

検査された全ての臓器において、放射性セシウムの平均的蓄積量は、成人よりも小児の方が多かった。ゴメリ・オーブラスチ(ゴメリ州)の農村地域においてのホールボディーカウントも、成人よりも学童の方が高かった。

1997年時点での10歳以下の子供の調査

1986年4月26日から6月まで、チェルノブイリからの放射性物質の降下は、強烈であった。放射能の3分の2は短寿命放射性核種によるものであり、そのうち一番重要なのは、放射性ヨウ素であった。1987年3月以降に生まれた子供達は、子宮内においても、この「放射性ヨウ素ショック」を受けなかった。

病理学研究所では、ゴメリ州の農村地域で、様々な死因で亡くなった52人[d]の子供達を調査した。このグループの子供たちは、放射性ヨウ素ショックを受けていなかった。もしも慢性的な内部被曝がこの子供達の症状を起こしたのなら、それは、放射性セシウムのような、長寿命放射性核種によるものであると思われる。表2では、検査された13種の臓器の平均蓄積量と標準偏差が、減少順に表されている。

ゴメリ国立医科大学では、放射性セシウムの臓器への蓄積によって起こされた細胞損傷の研究がされた。この放射性物質の、臓器への慢性的な蓄積に起因する機能障害や疾患は、臨床的、疫学的、解剖病理学的、または実験用マウスとハムスターを用いた実験的な研究に基づいて、20の論文で発表された[1-4]。

表2 1997年にゴメリ地方で10歳未満であった52人の子供たちにおける13種の臓器内のCs-137比放射能[a]の平均値
http://img.asyura2.com/us/bigdata/up1/source/12376.png

Cs-137の最高平均値は、膵臓を含む内分泌腺に見られた。甲状腺内のCs-137濃度は、肝臓の6倍であった。内分泌線の次は、胸腺であり、平均値は930 Bq/kgであった。

まとめ:

小児の生体へのCs-137の負荷は、さらに調査されるべきであり、様々な疾患の病因は、徹底的に研究されるべきである。これは緊急の課題である。何故なら、放射能汚染された農地がますます耕作され、放射能汚染された食品が、全国に流通しているからである。

汚染地域の学童は、学校の食堂で、汚染されていないクリーンな食べ物を無料で支給され、毎年1ヶ月、非汚染地のクリーンな環境のサナトリウムで保養をして来た。しかし、経済的理由により、毎年のサナトリウム滞在期間は短縮された。汚染地域の中では、地区が「クリーン」であると区分されたため、国からの汚染されていない食品の供給が打ち切られた場所もある。

参考文献:

1.
Zhuravlev F. Toxicoloby of radioactive substance, Second Ed. pp. 336,
Energoatomizdal, 1990.

2.
Bandazhevsky Yu I. Pathology of incorporated radioactive emission.
GomelState Medical Institute 2001; pp. 91.

3.
Bandazhevsky Yu I. Radiocaesium and congenital malformations.
Internat J Radiation Medicine 2001:3:10-11.

4.
Bandazhevsky Yu I & Lelevich V
V. Clinical and experimental aspects of the effects of incorporated radionuclides upon the organism. Gomel 1995; pp. 128.

Copy from( https://docs.google.com/file/d/0B68f83tqq7QuY0N6MlJYQnpLRjQ/preview )
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**なお、ユーリ・バンダジェフスキーの仏語で発表された冊子の日本語翻訳が出版予定であるが、まだ出版されていない。
一刻も早く完成することを願うのみである。

「 放射性セシウムが生殖系に与える医学的社会学的影響: チェルノブイリ原発事故 その人口「損失」の現実 」ユーリ・I・バンダジェフスキー、I・F・ドウボバヤ、 久保田 護
アマゾンでは(2013/2/20)に出版予定となっている。
 

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