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日本の決意をアメリカが己の利益のために無視するのならば、結果としてアメリカは太平洋の全てを失うことになる 石原慎太郎
http://www.asyura2.com/12/warb10/msg/492.html
投稿者 TORA 日時 2012 年 11 月 23 日 15:11:17: GZSz.C7aK2zXo
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu276.html
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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日本の決意をアメリカが己の利益のために無視するのならば、結果として
アメリカは太平洋の全てを失うことになるのは自明だろう。石原慎太郎

2012年11月23日 金曜日

◆石原慎太郎 残酷な歴史の原理 7月2日 産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120702/plc12070203350002-n1.htm

歴史を振り返って見ると世の中を変えたのは絶対的な力、端的にいって軍事力だというのがよくわかる。いかなる聖人がいかに高邁な教えを説こうと、それが物事を大きく動かしたという事例はほとんど見当たらない。

 功成り名遂げ成熟安定した国家社会では、人権を含めてさまざまな理念が説かれようが、その実現が利得を離れて成就されたなどという事例はあまり見当たらない。

 今日世界一の大国と自負するアメリカは実は世界で最も遅く奴隷を解放した国でしかなく、その奴隷たちも極めて最近まで公民権をあたえられることなく過ごしてきた。

 歴史的に見てアメリカが人権の保護に関して最も厚い国だなどというのは彼等自身の虚妄であって、例えばスペインが国家として凋落し、その過酷な支配からようやく解放されようとしたフィリッピンをスペインに代わって乗っ取り植民地にしたアメリカは、独立を志す者たちをバターン半島に追いこみ四十万人もの者たちを餓死させて駆逐した。

 こうした事例は人間の歴史の中に氾濫していて、いつの時代どこにあっても軍事を背景にした力がことを決めてきたのだ。わずか三丁の鉄砲を手にしてやってきたスペイン人たちによって呆気なく滅ぼされたインカ帝国の人たちが、キリスト教に教化されて本質的な幸福をつかんだかどうかは、いえたことではない。

 ヨーロッパに誕生した近代文明はほぼ一方的に世界を席巻し植民地支配を達成したが、その推進は決定的に勝る軍事力によって遂行された。それは古代から変わらぬ歴史の原理であっていかなる高邁な宗教もそれを否定出来まいし、宗教の普遍の背景にも歴然とその力学が働いているのだ。

ということがこの日本という国に関し隣国シナとの関わりでも証明されるかも知れぬということを、今一体どれほどの国民が感じとっていることだろうか。

 繰り返していうが、今現在日本ほど地政学的に危険に晒されている国が他にどこにあるだろうか。敗戦のどさくさにロシアに貴重な北方領土を略奪され、北朝鮮には数百人の同胞を拉致して殺され、シナには尖閣諸島を彼等にとって核心的国益と称して堂々と乗っ取られようとしている我々。そしてそれら三国はいずれも核兵器を保有しそれをかざして恫喝してくる。

 多くの日本人が一方的に頼りにしているアメリカは、自国へのテロ攻撃に怯えイスラム圏に派兵し不毛な戦で国力を消耗し軍備を縮小しとじこもりかねない。彼等が金科玉条に唱えている人権の保護の実態は、シナの覇権主義によって実質的に消滅したチベットへの姿勢を眺めてもうかがえる。民族の個性もその文化も抹殺されてしまったあの国あの民族を本気で同情しているのは私の知る限り著名な俳優のリチャード・ギアくらいのものだ。

 日本とチベットではアメリカにとっての比重が違うという者もいようが、国際関係の中でアメリカにとって最重要なものは所詮自国の利益でしかあり得ない。

 この今になって私はかつてフランスの大統領だったポンピドーの回想録のある部分を思い出す。引退後彼が訪問して話した当時のシナの最高指導者毛沢東に、「あなたは水爆などを開発し何をするつもりなのか」と質したら、「場合によったらアメリカと戦争をするかも知れない」と答え、「そんなことをしたら二、三千万の国民が死ぬことになりますぞ」と諭したら、「いや、わが国は人間が多すぎるので丁度いい」と答えられ仰天したという。

それを読んであることを思い出した。アメリカでのヨットレースで親しくなった男がかつての朝鮮戦争で新任の士官として分隊を率いてある丘を守っていた時、深夜異様な気配で思い切って明かりをつけて確かめたらいつの間にか目の前におびただしい敵兵が這いよっていた。そこで機関銃を撃ちまくったが次から次へと切りがない。しまいにはオーバーヒートの機関銃に水をかけて撃ちまくった。ようやく夜が明けて眺めたら累々たる死体の山。しかし確かめるとどの兵隊もろくな兵器は持たずに手には棍棒だけ、ろくな靴もはいていない。後にわかったが、彼等は台湾に逃げた蒋介石の残した兵隊たちで、人海戦術として前面に駆り出されその背後には中共の正規軍がいたという。

 こういう国家の本質をみればアメリカがたたらを踏むのは当然だろうが、そのアメリカを盲信している日本人も危うい話しだ。

 今日のシナの指導者たちがどんな感覚で国民を支配しているかはいざとなるまでわからないし、成熟しかけているシナの社会での兵士も含めて、場合によっては駆り出されるだろう若い世代の覚悟というか、有事に際しての反応はうかがいきれない。

 この現代に、彼等が場合によったら核の引き金を引くか引かぬかは占いきれまいが、私たちがその圧力に怯えて、彼等が一方的に核心的国家利益と称する日本の国土の島をむざむざ手渡すことは国家の自殺につながりかねない。

 そして日本の国家民族としての決意をアメリカが己の利益のために無視するのならば、結果としてアメリカは太平洋の全てを失うことになるのは自明だろう。

 尖閣諸島への対応には、実はアメリカにとっても致命的な選択がかかっていることを知るべきに違いない。

(私のコメント)


尖閣の問題は、中国が「核心的国家利益」として奪いにやって来ていますが、韓国の竹島問題と連動している事は「株式日記」でも書いてきました。中国は韓国が竹島を奪っても日本政府は何も出来なかった事で、尖閣諸島は奪えると計算したのだろう。台湾もアメリカが沖縄返還の時に尖閣は我々のものと言い始めた。

日本は島国であり他国からの侵略に対して無頓着でいられましたが、無人島が突如韓国や中国が我々のものだと言い始めても日本政府はどうする事も出来ない。日本には無人島が無数にありますが中国や韓国の漁船がやってきて上陸して国旗を立てれば既成事実になると思い込んでいる。竹島が事実その通りになったし尖閣諸島も中国は虎視眈々と上陸の機会を狙っている。

日本が相手ならば軍事的に反撃してこないと分かっているから、中国も韓国も上陸して守備隊を送り込んで領有を宣言する。南シナ海のスプラトリー諸島、パラセル諸島は中国に奪われてしまった。アメリカは中国との関係を重視して関与してきませんでしたが、尖閣でも日米安保の範囲内とは言っても警備部隊を常駐させて実効支配しているわけではない。南シナ海のように勝手に上陸して基地を作ってしまえば交渉で取り返すことは不可能になる。

日本に無数にある無人島に全て警備部隊を置くことは不可能であり、無人島を実効支配するには軍事的な覇権で手出しできないようにしなければ問題の解決は不可能だろう。韓国が竹島を領有したのも戦後の日本が軍隊を持たない時期であり、その後も桟橋を築いたりヘリポートを築くのを放置して来た。また韓国は竹島の領有を日本に対する勝利の象徴として小学生から教え込んでいる。

中国も尖閣を「核心的利益」と言って領有を目指して来ていますが、アメリカ政府は領土問題に関しては中立を保っている。中国は経済大国化して国防予算においても日本の数倍の規模になっている。核ミサイルも装備してロシアからは最新鋭戦闘機スホイ35を24機購入する計画を報じていますが、スホイ35はF22に対抗できる性能を持っていると言われている。

国土を守るには軍隊が必要であり、軍隊を持たねば中国は沖縄も中国のものだと言い始めているし、韓国も対馬は我が領土と言ってきている。このようなことは日本の学校教育では教えていないし、平和憲法の精神で領土領海は守れると信じてきた。その結果がロシアや韓国や中国が日本の国土を奪いに来ている状況を招いてしまった。

日本政府は国防と外交はアメリカに丸投げであり、日本の政治が国防と外交で勝手に判断できない事は、鳩山・小沢政権で十分に認識できただろう。次の首相は誰がなるかまでアメリカは関与しているのであり、アメリカに睨まれればその首相の任期は僅かだと言う事だ。野田首相が突如解散を決めたのもアメリカの差し金であり普通ならば野田総理の首を挿げ替えるだけで済んだはずだ。

石原慎太郎が都知事を当然辞めて国政に参加するのもアメリカとの密約があるという噂もありますが、尖閣をとが買い取ると言う発表もアメリカのシンクタンクで行なわれた。そのときから今回の選挙が仕組まれていたのであり、三党の合意は選挙後も続けられる可能性がある。自民党が第一党となり公明や維新が合流して民主の野田・前原一派も合流するかもしれない。

中国の海洋進出はアメリカの権益を脅かすものであり、アメリカとしても中国を戦略的パートナーと呼ぶ危険性を認識し始めたのだろう。中国は南シナ海のみならず東シナ海にも「核心的利益」と言うように尖閣の領有を目論んでいる。尖閣が中国のものとなれば台湾も中国のものとなり、台湾の馬総統は尖閣は台湾のものと言い始めた。

台湾が中国に寝返ればアメリカは石原慎太郎が最後で述べているように、「そして日本の国家民族としての決意をアメリカが己の利益のために無視するのならば、結果としてアメリカは太平洋の全てを失うことになるのは自明だろう。」とアメリカを説得したのだろう。確かに台湾が中国の手に落ちればアメリカは太平洋の全てを失う事になる。

中国の軍事増強は毎年二桁の国防費の伸びでもわかりますが、空軍力や海軍力の増強が著しい。中国の中距離ミサイルは中国周辺諸国の軍事基地を無力化するものであり、沖縄もその射程内に入る。中国は上海協力機構で背後を固めて海洋進出を明らかにしてきましたが、ロシアから見ればアメリカに対する逆チャイナカードであり、アメリカの戦略家達はそのことに気が付くのが遅すぎた。オバマ大統領の就任当初でも米中G2などと言っていたが、中国はアメリカにとって厄介な国になりつつある。

チャイナカードは米ソ冷戦時代におけるアメリカの対ソ戦略でしたが、ソ連崩壊でその目的は達せられた。いわば米中の同盟がソ連を崩壊させたともいえますが、中国は今度はアメリカを裏切ってロシアやアフリカ諸国や南米諸国と手を組んでアメリカ包囲網を築こうとしている。G20ではアメリカは中国に主導権を奪われてしまっている。

G20では日本の影がまことに薄くなり首脳会議も財務中央銀行会議も一度も開かれていない。韓国では二度も開かれていますが、日本は竹島のみならずG20国際会議もワールドカップも韓国に横取りされる国になってしまった。今のような日本では尖閣が中国に取られるのは時間の問題かもしれない。


 

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コメント
 
01. 2012年11月23日 16:48:40 : yy7D5jhcis
「知るべきに違いない」

妙な日本語だ。


「多くの日本人が一方的に頼りにしているアメリカは、自国へのテロ攻撃に怯えイスラム圏に派兵し」

一見常識的な文章に見えるが、この記述はお笑いだ。911自作自演くらい小沢一郎だってちゃんと指摘してるゾ。


02. 無段活用 2012年11月23日 17:32:29 : 2iUYbJALJ4TtU : VkhWjb1vuc
仏教が日本に伝来したのは欽明天皇の御代。蘇我氏と物部氏の抗争など、
「惟神の道」との齟齬はありながらも、仏教は着実に日本に根を下ろした。仏教
は、医学・薬学・建築学など、当時の先進のテクノロジーを後ろ盾にしており、
日本はそのテクノロジーを欲したいう側面がこれにはあり、仕方ないことだった。

ただ、その果てに、聖武天皇は自らを「三宝の奴」とまで呼び、その数十年も経
ずして、あの弓削道鏡が登場する。外来文明の影響によって日本が潰されそう
になっている、現状は実は今が初めてではない。

桓武天皇は平安京に遷都し、奈良仏教が政治に及ぼす影響を絶った。そして、
最澄・空海の頃から歴史の流れは変わり始める。大陸文明の吸収はほぼ終わり、
日本は唐から文物を輸入する必要がなくなった。仏教も移入のプロセスを終え、
神道との融合を始め、神仏習合の思想が芽生え始める。そして、唐の衰退を機
会に菅原道真の進言で遣唐使が終わった。平安遷都からこの間、100年。

奈良時代の故事と今の日本にダブるものがあるような気がして、日本はこれから
再び自主性を取り戻す方向に進むのだろうけど、事は一朝一夕には進まないだ
ろう。国が進む道を変えるプロセスにおいて、これから国内は荒れる。外国との
位置取りを変えるのは、それが収まってから。

一つ言えることは、中国に対して日本が独立を維持し続けたいならば、経済力・
技術力など、中国と対等の国力を維持し続ける必要がある。でなければ、日本は
東シナ海に設定された勢力圏の境界を維持できない。

米国は同盟国なのだから、太平洋の防波堤である日本の自主性を尊重すべきで
ある。米国が国際社会のリーダーとしての務めを今後も誠実に果たすために、
軍事・経済など、幅広い面での協力は惜しまない。だから、これ以上日本を搾取
するな。

そう言える人に、外交を行っていただきたいと思う。


03. 2012年11月23日 20:53:26 : aQq0UGoaxY
ヘリテージ石原は、無人島の取り合いで兵器を使わせて軍事産業を儲けさせて、そのおこぼれを貰うのだ。
もちろん、殺人と破壊も同時に行われるので、戦争を煽ったヘリテージ石原の責任は、死で償わなければならない。

石原は戦争屋の手先だ。


04. 2012年11月23日 21:44:44 : NpWmaSwQkg
あめりかさんのでっちみたいなひと
にいわれても、、

05. 2012年11月23日 22:23:28 : kGYBWgrTP6
広島、長崎の原爆投下でも市民は生き残り人口は増えている。
尖閣紛争で中国が日本人を皆殺しにすることは不可能だ。
戦争で生き残った日本人は水爆を大量に生産し、中国に報復することを信じる。
北京や上海など中国全土の高層ビル、揚子江や黄河などのダムや橋、発電所。
発展した中国には破壊すべきターゲットは数多い。
生き残った日本人の復讐心と全世界の同情と支援をしんじる。
中国が壊滅すれば利益を得る国もあるはず。
そんな国々からの支援で復讐を為し遂げて欲しい。

06. 2012年11月26日 15:52:32 : rfcCuFHQZE
石原は戦争パラノイアだ。以前から中国を蔑視し、罵倒してきた。人民解放軍を{張子の虎」と侮り{尖閣戦争も辞せず」と大口をたたき戦争挑発を続けている。維新は要するに戦争目的に{核武装も含めて}日本をナチズムとフアシズムで戦争に明け暮れた明治憲法下のような、旧体制{天皇制、軍国主義と国家主義」を復活させて、かのヒツトラーがめざしてように旧連合国{中国など」と報復戦争をやるのが目的と私は見ている。領土問題は戦争では解決しない。話し合いしかない。石原や安倍ら極右は{尖閣戦争」しか頭にないようだが。

07. 2012年11月28日 18:30:11 : 7zU3VJcF7I
領土問題は話し合いしかない

 つまり譲歩して渡せと言うことですね?。
味を占めて
 今度は忘れた頃別の島も要求してきますよ。

戦いを恐れて和議をして安心していたら
 いつの間にか外堀どころか中堀も埋め立てられてしまった
大阪城の話をご存知無いのですか?。


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