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戦いの火蓋が切られた米中の無人機開発競争 中国が米国機の設計情報をイランから入手? (JBpress) 
http://www.asyura2.com/12/warb10/msg/536.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 12 月 07 日 15:00:32: igsppGRN/E9PQ
 

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/36683
2012.12.05(水) 古森 義久 :JBpress


 前回の当コラムでは中国の新たなステルス戦闘機の実験飛行について報告した。

 今回は中国の新鋭無人機のリポートである。正確には中国の軍用無人機の開発の野心的なスピードに対する米国の専門家たちの考察についてだ。米国の深刻な懸念と言ってもよい。

 中国の無人機については10月のこのコラムでも尖閣諸島に飛来する無人ヘリコプターなどについて伝えたが、今回の報告は、中国の無人機の開発や配備の規模がこれまでの想像以上であり、この分野では先行する米国にとっての正面からの挑戦と受け取れるという新たな現実の紹介である。

 無人機とは文字通り人間が乗らないまま、地上からの操縦と宇宙衛星の利用などでの通信連絡を保ちながら、偵察や攻撃に使われる。国際テロ組織のアルカイダへの抑止などには最適な手段ともされる。

 米国空軍ではCIAなどと連携して近年、無人機の比率を着実に増やしてきた。2012年初めには米国防副長官が「今年は初めて、米軍全体で無人機操縦パイロットの数が有人機のパイロットの数を上回った」と漏らすのを聞く経験があった。要するに、米軍全体の中でも作戦がらみの活動でいま最も必要性が求められる存在がこの無人機なのである。

■イランに捕獲された米国の無人偵察機

 先月11月中旬に中国の広東省珠海市で開かれた「2012年 中国航空ショー」では「翼龍」(英語名「テロサウル」)という新型の無人機が欧米関係者たちの注視を集めた。この無人機は米国が開発し、すでに配備している無人偵察機「RQ-170センチネル」に酷似していることが特に米側関係者を緊張させた。

 無人機の技術では世界の先頭を走る米国が、2011年12月、イラン東部の上空を偵察のためにセンチネルを飛ばしていた。そのセンチネルがイラン空軍の攻撃を受けて、捕獲された。

 米側では「墜落した」と発表したが、イランは機体をほとんど無傷のまま取得したとして、その写真まで公表した。米国ではイランがこのセンチネル機体を中国に提供し、中国がリバースエンジニアリング(製品を分解し、そこから設計や技術を取得する方法)で米国の技術を盗もうとしているとの懸念が広まったという。センチネルはレーダーをかわすステルス機能を有する、米国でも最新鋭の無人偵察機だとされる。

 中国は無人機開発への猛烈な意欲を2011年の珠海の航空ショーで露わにした。同ショーに合計25種類もの新型無人機モデルを展示したのだ。

 今年の航空ショーはその延長であり、また登場した種々の無人機では「翼龍」が最先端をいくようだという。中国の官営メディアは「翼龍」について、「胴体の長さ9メートル、翼の長さ14メートル、航続距離4000キロ、飛行継続時間は20時間。中国航空工業集団公司の成都航空設計研究所で開発された。米国の世界の無人機市場独占に挑戦するため、1機100万ドルで販売する」などと報じた。

■無人機の開発に全力を挙げる中国

 だが米国側はこの宣伝や同機の性能自体に大きな疑問を抱いている。

 米国中央情報局(CIA)出身の専門家集団が運営する民間の安全保障調査機関「リグネット」は中国のこの「翼龍」についての調査報告を11月末に作成した。

 同報告では、この中国の無人機が中国側官営メディアの宣伝とは異なり、センサーや航空電子技術、ステルス機能、価格などになおも重大な支障があり、国際市場で米国製の類似製品よりケタ違いに安い100万ドルで売れるはずがない、という趣旨の結論を明らかにした。

 しかし「リグネット」の報告は同時に、中国がこれからの軍事や安全保障面での活動で無人の偵察機、攻撃機の効用を十二分に意識して、無人機の開発に国家資源を投じて、全力を挙げることも確実だとして、米側各方面への警鐘を鳴らした。

 特に米国の最新無人機RQ-170センチネルの製造技術を中国がリバースエンジニアリングで入手したことは確実であり、中国側技術者たちに米国の無人機全体の能力や技術を理解させて、今後、重大な意味を持つことになるだろう、としている。

■中国の無人機開発計画を軽視するのは危険

 「リグネット」の報告はこうした認識に立ち、次のような結論を打ち出していた。

・中国の無人機開発計画を、これまでの技術上の問題や制約を理由にして軽視することは危険である。中国が米国製無人機の性能やスタイルを模倣していることは確実であり、今後もそれを土台として自国の無人機開発の計画は着実に進めていくだろう。

・中国は米国製無人機の技術を真似するだけだとすれば、その成果を挙げることは非常に難しい。技術面では米国とイスラエルの2国の無人機デザインにははるかに及ばず、近い距離に近づくのも数年を要するだろう。

・しかし中国は米国とのこのギャップを間もなく縮めていく見通しが強い。無人機開発のためには中国は米国に対する諜報活動、スパイ工作を活発にしていくだろう。その結果、RQ-170センチネルの技術はリバースエンジニアリングに加えてさらに中国側に盗用されていく。

 要するに、無人の偵察機や攻撃機という分野でも、米中の競争が熾烈に始まったということである。


 

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コメント
 
01. 2012年12月12日 20:50:11 : A6DMktnbjg
日本が得意の分野ではないか?

世界一の無人兵器の開発を急いだらどうか?

超高齢化社会のにほんが武力で紛争に対抗するにはこれしかあるまい。

庶民に負担ばかり強いるのではなく、安心安全を確保するためには具体的な行動が

必要ではないか。


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