イラク:虐殺・拷問史学んで…首都に旧政権人権侵害博物館　毎日新聞ダイナモ

イラク:虐殺・拷問史学んで…首都に旧政権人権侵害博物館　毎日新聞
http://www.asyura2.com/12/warb10/msg/795.html
投稿者ダイナモ日時 2013 年 3 月 19 日 18:44:53: mY9T/8MdR98ug

　【バグダッド小倉孝保、秋山信一】イラクで旧政権による人権侵害の記録を残し、次世代に引き継ぐ取り組みが始まっている。人権省は昨年９月、虐殺や拷問の記録を集めた初の博物館を開き、小中学生らが見学に訪れている。フセイン政権崩壊から１０年、旧政権の人権侵害も「歴史」になりつつある。

　旧政権人権侵害博物館はバグダッド中心部の通称「グリーンゾーン」（旧米軍管理区域）にある。フセイン政権（７９～０３年）はクルド人やイスラム教シーア派教徒を中心に、反政府活動が疑われる者と家族を大量虐殺し、多くを生き埋めにした。０３年４月９日の政権崩壊後にイラク全土で確認された大規模墓地は少なくとも１８０カ所。約５０カ所が掘り起こされ、１カ所あたり数百～数千の遺体が見つかっている。

　大規模墓地に関する展示では、遺体とともに掘り起こされた衣類やイスラム教の聖典コーラン、入れ歯、くし、スプーン、時計などの遺品が並べられている。子供用の小さな衣類やおしゃぶりも展示され、旧政権の徹底した虐殺の様子が伝わってくる。

　旧政権庁舎から押収された人権侵害の証拠書類も展示している。北部アンファルで起きたクルド人虐殺事件（８８年）に関して「あらゆる生命の存在を許すな」と記された政府の命令書や、野党の弾圧、公務員と外国人との結婚を禁止するフセイン大統領自身の署名のある書類も展示されている。また、反政府活動家に対する拷問の様子を再現した人形の展示もある。

　女性館長のサバハ・リヤドさん（４６）は「サダム（フセイン大統領）による恐怖政治はイラク史の一部です。あの時代に、どうやって市民が殺されたのかを次世代に知ってもらい、人権の大切さを感じてほしい」と話す。

　博物館には３月前半だけで約４００人の子供たちが見学に来た。彼らの多くは自身の記憶にない残酷な歴史に恐怖の表情を浮かべるという。今後はグリーンゾーン外での別館建設や、移動博物館の計画もある。

http://mainichi.jp/select/news/20130319k0000e030181000c.html 　

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01. 2013年3月19日 20:45:51 : xEBOc6ttRg イラク戦争開戦から１０年、イラク国民の苦しみ続く 2013.03.19 Tue posted at 19:54 JST　せき椎の病気を持つノアちゃん。戦争で医療体制も破壊され、十分な治療を受けられない脊椎の病気を持つ少女、イラクで生きる（ＣＮＮ）米国主導の多国籍軍がイラクに侵攻して始まったイラク戦争の開戦から、１９日で１０年がたつ。長く続いた戦闘は数多くのイラク市民に死や絶望をもたらし、人生を一変させた。「イラクの自由作戦」に参加した元陸軍兵のノア・ギャロウェイ氏は、戦争がもたらした影響についてこう語る。「一国が他国に侵攻すれば、争いとは無関係だった市民に影響が及ぶ。我々はこの世界に住む人間として、そうした人たちに手を差し伸べる責任がある。民家や人命が破壊された。米国内にも対応すべき課題はあるが、困難な時であっても我々にはやらなければならないことが多数ある」１０年たった今も、戦争による犠牲や困難に苦しむイラクの民間人は後を絶たず、人道援助の必要性は増すばかりだとギャラウェイ氏は言う。適切な治療を受けられる医療システムがないため、医療援助が必要な人も多い。そうした人たちの１人、ノアちゃんは、脊椎（せきつい）の形成が不十分な二分脊椎の障害を持って生まれた。２００５年にアブグレイブにある民家を米兵が急襲した際に、祖母がこの子を助けてほしいと懇願。この訴えが実って米国の病院で手術を受けたが、イラクに戻って７歳になった今も車椅子で生活し、十分な治療を受けられずに命の危険にさらされる日が続く。ノアちゃんの祖父。自分以外にノアちゃんを支える人がいないと心配する脊椎の病気を持つ少女、イラクで生きる医師や看護士で組織する非営利組織（ＮＰＯ）のＩＭＣは、開戦前からイラクで活動を続け、救急医療態勢の確立などに尽力してきた。「イラクの医療態勢は１０年前に比べると大きく進歩した。負傷者の救命率も大幅に上昇した」と関係者は話す。それでもまだ任務完了にはほど遠い状況だといい、「１０年前に始まった仕事を完了するまで」活動を休むことはないと力を込めた。戦争によって子どもたちも深刻な状況に追い込まれた。児童支援団体によれば、この１０年の戦争やテロで親を失った子どもはユニセフの推計で８０万人に上るといい、「緊急に人道援助が必要な状況」だという。同団体はこうした子どもたちに食事や教育、医療などの援助を提供しており、「中には親をなくして路上で働いて自活している子どももいる。イラクの未来を担う子どもたちを愛情で支えなければならない」と訴える。米国が介入したイラク戦争は終わっても、イラクの人たちの苦難は終わっていない。依然として大きな国際人道援助が求められている。 «12 こんな話題も長距離バスの車内に大量のゴキブリ、乗客パニック　米 03/17 ペット犬、間違えて国際便で欧州へ　別便に積まれ 03/16 外国人旅行者に優しい国ランキング、最も優しくない国は？ 03/15 「世界最大の商店街」は今やゴーストタウン、不動産バブルのツケ　中国 03/10 イラクで負傷の米兵に両腕移植手術、米国で７例目 01/30 http://www.cnn.co.jp
02. 2013年3月19日 21:35:48 : tofdL6fQXo そうだ！腐れ欧米の人権侵害をドンドン展示しろ！
03. 2013年3月19日 22:09:34 : GVYsLuFuCE 中国大陸にある、日本軍が残忍なことをしたと言う博物館と同じ類の施設だろう。イラクでアメリカ軍が大量に使用した劣化ウラン弾の放射能汚染は、チェルノブイリを大きく上回り、フクシマのレベルに達していると思われる。IRIBイランイスラム共和国・国際放送ラジオ日本語のウェブサイトから紹介します。 http://japanese.irib.ir/news/latest-news/item/35860- (転載開始) 2013/03/14(木曜) 23:54 蘭・平和研究所、「イラクでの劣化ウラン悪影響はチェルノブイリ以上」オランダの平和活動研究所・ピースグループが、「イラクでのアメリカによる劣化ウラン使用の悪影響は、チェルノブイリ原発事故よりもはるかに大きい」と表明しました。ピースグループは報告の中で、「１９９１年の湾岸戦争から２００３年のイラク戦争までの期間に、アメリカが使用した劣化ウランによる汚染状況は、チェルノブイリ原発事故による汚染の１００倍に相当する」としています。また、「イラクでアメリカが劣化ウランを使用したことは、大量殺戮行為と見なされ、実際にイラク市民の懸念材料となっている」としました。さらに、「イラクは、汚染された国内の３００箇所を除染するために、３０００万ドルの予算を必要としている」と表明しています。１９８６年にウクライナで発生したチェルノブイリ原発事故では、同原発の周辺地域が放射能により汚染されました。国連の発表によりますと、この事故で４０００人が死亡したということです。しかし、複数の国際的な人権団体は、この事故での死亡者数はこれよりも多いと推測しており、これらの人々が被爆によるガンで死亡したと発表しています。 (転載終了) ●大悪魔帝国アメリカは東京やドレスデンに爆弾の雨を降らせて非戦闘員を大量虐殺した。これは立派な国際法違反だ。ビキニ環礁で水爆実験、ベトナム戦争で枯葉剤を大量散布し、環境に対するテロを実行した。リビアの最高指導者カダフィ大佐の宿舎をレーザー誘導爆弾で攻撃したり、ベネズエラのチャベス大統領に電磁波攻撃を行ない、ガンにして殺した。一国の指導者を暗殺する世界最悪のテロ国家である。イラクの劣化ウラン弾による放射能汚染は、どこのマスゴミも報道しないが、チェルノブイリを遥かに上回る深刻な状況だ。悪の帝国アメリカに天誅を与えよ。
04. 2013年3月19日 22:50:27 : 7ouxxFmNUA アホの毎日新聞の記者どもよ、グリーンゾーンがどういうところか知った上でこんな記事を載せてるのかね。ここは旧政権時代に建てられたサダム宮殿があった。いうまでもなく象徴的な建築物であり支配の威厳を見せ付ける遺物である。また、そういう意味では旧政権から解放された場所というのは一面的ではあるが事実である。だがだ、問題はここを開放した米軍は本当に解放したのかということと、グリーンゾーンをありがたがる人々が純粋に旧政権下の生活を紛うことなく語っているかということは疑ってかかる必要がある。まず、旧サダム宮殿は解放と銘打ってイラクを侵略した米軍が接収し大本営ならぬアメリカ大使館を設営した。それだけではない、サダム時代の官吏は職を解かれ、官僚役人はバアス党に籍を置いたというだけで追い立てられ、代わりに親イランのシーア派たちが内務省、警察の役職につき有無を言わさずスンニ派住民を拉致誘拐し拷問暴行、牢獄につながれただけでなく遺体となってうち捨てられる事態が多発し始め、旧政権時代に築かれた世俗主義の美点である部族を超えた各宗派、民族の婚姻縁戚、コミュニティーは崩壊し、各民族各宗派が互いにいがみ合い暴力から殺し合いに発展した。大いに割りを食ったのは勿論、旧政権時代最大多数のシーア派を押しのけて優遇されてきたとされる少数派スンニ派である。しかし、この決め付けた物言いにも異論がないわけではない。先にも述べたが『世俗主義が特定の宗派に決定権を持たせぬよう政治に口を出すことを禁じたことと、発展には封建的制度は馴染まぬと宗教的儀礼を越えた宗教至上主義を排除したのでイスラム圏には珍しい女性の社会参加に寛容な社会を作り上げ、識字率を上げ学校教育にも力を入れ、バグダッド大学はじめイラクは中東随一の優秀な学生たちを輩出した』、これらがバアス党に入党し官僚になって旧政権を下支えし、湾岸戦争終結以後、米国と国連によるイラク弱体化戦術で痛めつけられ虐めぬかれても10年余、耐え続け国民を窮乏に陥らせなかったのは誰がどういおうが旧政権の敷いた政策の成果であることは疑うべくもない。宗派至上主義の連中にとって『』の政策や法律はイスラムの教えに背く唾棄すべきものであり到底受け入れられるものでないし、またイランのシンパであるシーア派から刷れば到底イラン革命の敵であるから受け入れられない。バグダッドやバスラ(南部のクウェート国境にあり住民はほとんどシーア派で占められたイラク第二の大都市)のような大都会は別として、イラクも部族社会でありベドウィンのように定住を持たない人々が地方には多く、その中にはサラフィーやスーフィーのように頑として生き方を変えない昔ながらのムスリムがいるのだ。イラクで監視の対象になっていたのは多数派のシーア派だけではない、スンニ派も他の宗派も対象にされていた。何故そんなことがわかるのかといえば、旧政権が崩壊してシーア派が色めき立ち自分たちの天下がきたとバグダッドを目指して動き出したように、サダム時代なら動けなかったスンニ派の宗派至上主義者たちも旧政権時代、癪に障っていたスン二、シーアの宗派を超えたイラクナショナリズムコミュニティーを破壊すべく動き出すのである。彼らがしたことはシーア派のモスク、シーア派住民が生活する場所に爆弾を仕掛けテロを起こすことだった。シーア派至上主義者はスンニ派に抑えられていた自宗派の勢力拡大、親イランのシーア派の望むことはイラン革命のイラク版と、こうして三者三様の目論見がバグダッドで激突する。果たして彼らが望んだようにサダム時代の功績であった中東随一の識字率も公教育も女性の社会参加も、宗派を超えたコミュニティーも崩れ去り、バグダッドはスンニ派テロとシーア派内務警察がスンニ派狩りを行う地獄の街に一変した。スンニ派住民は旧市街地から一掃され、イラクから難民となって隣国へ逃れスンニ派の多い地方の地域ではスン二至上主義者たちが我が物顔で傍若無人に暴れ周り、たまりかねた部族の長が占領米軍に協力を乞い、一緒に過激派狩りをやるという笑えない事態まで起こった。こんなことは旧政権では絶対起きなかったし、起こさせなかっただろう。毎日新聞のアホたちには決定的に治安維持と社会崩壊の恐怖という考えが抜け落ち、解放は何を措いても素晴らしいものだという独裁＝打倒にのみ力点が置かれている。旧政権崩壊後10年のイラクが何を失ってきたのかなんていうことには目もくれない。グリーンゾーンというところはそういう地獄を現出させた場所なのだ。そして地獄は侵略者が去ってのちも止むことはない。それも当然である。アメリカでさえイラクの地獄に耐えられなくなって逃げ出したのだから。それも自分たちで火をつけておいてである。まったく何をかいわんや、ではないか。
05. 2013年3月21日 01:43:21 : 6eJYETO2fI >イラクで旧政権による人権侵害の記録を残し、次世代に引き継ぐ取り組みが始まっている。人権省は昨年９月、虐殺や拷問の記録を集めた初の博物館を開き、小中学生らが見学に訪れている。フセイン政権崩壊から１０年、旧政権の人権侵害も「歴史」になりつつある。旧政権の悪を暴くのもいいだろう。だがその旧政権を滅ぼすという名目のために、この十年間、イラク国民が被った破壊と人権侵害の記録は誰が残すのか？

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02. 2013年3月19日 21:35:48 : tofdL6fQXo そうだ！腐れ欧米の人権侵害をドンドン展示しろ！
03. 2013年3月19日 22:09:34 : GVYsLuFuCE 中国大陸にある、日本軍が残忍なことをしたと言う博物館と同じ類の施設だろう。イラクでアメリカ軍が大量に使用した劣化ウラン弾の放射能汚染は、チェルノブイリを大きく上回り、フクシマのレベルに達していると思われる。IRIBイランイスラム共和国・国際放送ラジオ日本語のウェブサイトから紹介します。 http://japanese.irib.ir/news/latest-news/item/35860- (転載開始) 2013/03/14(木曜) 23:54 蘭・平和研究所、「イラクでの劣化ウラン悪影響はチェルノブイリ以上」オランダの平和活動研究所・ピースグループが、「イラクでのアメリカによる劣化ウラン使用の悪影響は、チェルノブイリ原発事故よりもはるかに大きい」と表明しました。ピースグループは報告の中で、「１９９１年の湾岸戦争から２００３年のイラク戦争までの期間に、アメリカが使用した劣化ウランによる汚染状況は、チェルノブイリ原発事故による汚染の１００倍に相当する」としています。また、「イラクでアメリカが劣化ウランを使用したことは、大量殺戮行為と見なされ、実際にイラク市民の懸念材料となっている」としました。さらに、「イラクは、汚染された国内の３００箇所を除染するために、３０００万ドルの予算を必要としている」と表明しています。１９８６年にウクライナで発生したチェルノブイリ原発事故では、同原発の周辺地域が放射能により汚染されました。国連の発表によりますと、この事故で４０００人が死亡したということです。しかし、複数の国際的な人権団体は、この事故での死亡者数はこれよりも多いと推測しており、これらの人々が被爆によるガンで死亡したと発表しています。 (転載終了) ●大悪魔帝国アメリカは東京やドレスデンに爆弾の雨を降らせて非戦闘員を大量虐殺した。これは立派な国際法違反だ。ビキニ環礁で水爆実験、ベトナム戦争で枯葉剤を大量散布し、環境に対するテロを実行した。リビアの最高指導者カダフィ大佐の宿舎をレーザー誘導爆弾で攻撃したり、ベネズエラのチャベス大統領に電磁波攻撃を行ない、ガンにして殺した。一国の指導者を暗殺する世界最悪のテロ国家である。イラクの劣化ウラン弾による放射能汚染は、どこのマスゴミも報道しないが、チェルノブイリを遥かに上回る深刻な状況だ。悪の帝国アメリカに天誅を与えよ。
04. 2013年3月19日 22:50:27 : 7ouxxFmNUA アホの毎日新聞の記者どもよ、グリーンゾーンがどういうところか知った上でこんな記事を載せてるのかね。ここは旧政権時代に建てられたサダム宮殿があった。いうまでもなく象徴的な建築物であり支配の威厳を見せ付ける遺物である。また、そういう意味では旧政権から解放された場所というのは一面的ではあるが事実である。だがだ、問題はここを開放した米軍は本当に解放したのかということと、グリーンゾーンをありがたがる人々が純粋に旧政権下の生活を紛うことなく語っているかということは疑ってかかる必要がある。まず、旧サダム宮殿は解放と銘打ってイラクを侵略した米軍が接収し大本営ならぬアメリカ大使館を設営した。それだけではない、サダム時代の官吏は職を解かれ、官僚役人はバアス党に籍を置いたというだけで追い立てられ、代わりに親イランのシーア派たちが内務省、警察の役職につき有無を言わさずスンニ派住民を拉致誘拐し拷問暴行、牢獄につながれただけでなく遺体となってうち捨てられる事態が多発し始め、旧政権時代に築かれた世俗主義の美点である部族を超えた各宗派、民族の婚姻縁戚、コミュニティーは崩壊し、各民族各宗派が互いにいがみ合い暴力から殺し合いに発展した。大いに割りを食ったのは勿論、旧政権時代最大多数のシーア派を押しのけて優遇されてきたとされる少数派スンニ派である。しかし、この決め付けた物言いにも異論がないわけではない。先にも述べたが『世俗主義が特定の宗派に決定権を持たせぬよう政治に口を出すことを禁じたことと、発展には封建的制度は馴染まぬと宗教的儀礼を越えた宗教至上主義を排除したのでイスラム圏には珍しい女性の社会参加に寛容な社会を作り上げ、識字率を上げ学校教育にも力を入れ、バグダッド大学はじめイラクは中東随一の優秀な学生たちを輩出した』、これらがバアス党に入党し官僚になって旧政権を下支えし、湾岸戦争終結以後、米国と国連によるイラク弱体化戦術で痛めつけられ虐めぬかれても10年余、耐え続け国民を窮乏に陥らせなかったのは誰がどういおうが旧政権の敷いた政策の成果であることは疑うべくもない。宗派至上主義の連中にとって『』の政策や法律はイスラムの教えに背く唾棄すべきものであり到底受け入れられるものでないし、またイランのシンパであるシーア派から刷れば到底イラン革命の敵であるから受け入れられない。バグダッドやバスラ(南部のクウェート国境にあり住民はほとんどシーア派で占められたイラク第二の大都市)のような大都会は別として、イラクも部族社会でありベドウィンのように定住を持たない人々が地方には多く、その中にはサラフィーやスーフィーのように頑として生き方を変えない昔ながらのムスリムがいるのだ。イラクで監視の対象になっていたのは多数派のシーア派だけではない、スンニ派も他の宗派も対象にされていた。何故そんなことがわかるのかといえば、旧政権が崩壊してシーア派が色めき立ち自分たちの天下がきたとバグダッドを目指して動き出したように、サダム時代なら動けなかったスンニ派の宗派至上主義者たちも旧政権時代、癪に障っていたスン二、シーアの宗派を超えたイラクナショナリズムコミュニティーを破壊すべく動き出すのである。彼らがしたことはシーア派のモスク、シーア派住民が生活する場所に爆弾を仕掛けテロを起こすことだった。シーア派至上主義者はスンニ派に抑えられていた自宗派の勢力拡大、親イランのシーア派の望むことはイラン革命のイラク版と、こうして三者三様の目論見がバグダッドで激突する。果たして彼らが望んだようにサダム時代の功績であった中東随一の識字率も公教育も女性の社会参加も、宗派を超えたコミュニティーも崩れ去り、バグダッドはスンニ派テロとシーア派内務警察がスンニ派狩りを行う地獄の街に一変した。スンニ派住民は旧市街地から一掃され、イラクから難民となって隣国へ逃れスンニ派の多い地方の地域ではスン二至上主義者たちが我が物顔で傍若無人に暴れ周り、たまりかねた部族の長が占領米軍に協力を乞い、一緒に過激派狩りをやるという笑えない事態まで起こった。こんなことは旧政権では絶対起きなかったし、起こさせなかっただろう。毎日新聞のアホたちには決定的に治安維持と社会崩壊の恐怖という考えが抜け落ち、解放は何を措いても素晴らしいものだという独裁＝打倒にのみ力点が置かれている。旧政権崩壊後10年のイラクが何を失ってきたのかなんていうことには目もくれない。グリーンゾーンというところはそういう地獄を現出させた場所なのだ。そして地獄は侵略者が去ってのちも止むことはない。それも当然である。アメリカでさえイラクの地獄に耐えられなくなって逃げ出したのだから。それも自分たちで火をつけておいてである。まったく何をかいわんや、ではないか。
05. 2013年3月21日 01:43:21 : 6eJYETO2fI >イラクで旧政権による人権侵害の記録を残し、次世代に引き継ぐ取り組みが始まっている。人権省は昨年９月、虐殺や拷問の記録を集めた初の博物館を開き、小中学生らが見学に訪れている。フセイン政権崩壊から１０年、旧政権の人権侵害も「歴史」になりつつある。旧政権の悪を暴くのもいいだろう。だがその旧政権を滅ぼすという名目のために、この十年間、イラク国民が被った破壊と人権侵害の記録は誰が残すのか？