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凄いな！　米国価格で１機１３１億円だって。
たしか、F22が米国価格で１４０億円だった。日本が仮に買えたとしたら２５０億円前後と報じられていたけど、Ｆ３５は多くの国との共同開発だからそこまで高くならないだろうが、１５０億は超えてくるぞよ。

>>米軍が調達するとした当初予定の約２４００機すべてを調達するという条件
>>付きで、８３４０万ドル（約６８億円）とし、当初の１億５２２０万ドルから
>>大幅値下げした。

日本に下りて欲しくないのは判るけど・・・
そもそも米軍は２４００機の調達を減らすだろう。そうなれば日本向けＦ３５は価格が跳ね上がる。各国ともども調達機数は当然減らしてくるので、日本がＦ３５に拘れば調達価格は高いものになる。

同じく日本を焦土と化したボーイングB29に対しては、日本航空もボーイング707を購入しなかったが、747ジャンボジェットの頃には憎しみも緩和されつつあった。しかしグラマンに対しては、憎しみは弱まることはなかった。このことから、日本の航空自衛隊はF15イーグル戦闘機を採用することで決着した。

しかし欧州各国では、NATO軍諸国の中で採用機は異なっている。高価なF15をどこも採用せず、同じアメリカ製でも安価なF16かF18、アメリカに対抗して航空産業の育成に力を注ぐフランスのダッソー機が採用されている。日本でもF16を採用したいとする動きはあった。しかし、その頃から激化しつつあった日米貿易摩擦に配慮して高価なF15を採用したようだ。同機は日本でライセンス生産されたが、1機あたり30億円ほどアメリカに転がり込んだらしい。しっかりと巻き上げていたのである。さすが、日本を支配する宗主国の事だけある。

実際、使える戦闘機と言うものは、下から二番目の価格でなくてはならない。下から一番目だと、性能が低い。二番目だと性能はそこそこで、補給部品もたくさん買っておける。整備も容易で、人員の養成にも有利だ。国家予算が少ない発展途上国や新興国が好む機種が導入の参考になる。戦後、これらのニーズに応えてきたのはフランスやソ連(ロシア)の戦闘機だ。ベトナム戦争では、ソ連から供与された北ベトナムのミグ21戦闘機が、アメリカ戦術空軍のF105サンダーチーフに大打撃を与えた。

当方は、航空自衛隊の次期作戦機としてフランスのダッソー2000や、ダッソー・ラファールを予てから推薦してきた。あらゆる用途に使えるマルチロール機であり、防衛予算を効果的に使える。しかし、できることなら日本国内で設計・開発された作戦機を採用したいものだ。日本国内の産業育成の面からも好ましい。

戦後、フランスがインドシナ戦争で使用した戦闘機は、アメリカのF4Uコルセアであった。アメリカ機の採用はF7クルーセイダーやF100スーパーセイバーまで続いたが、フランスの栄光を信条とするドゴール将軍が第五共和政初代大統領に就任して以来、自国の航空産業の育成を強力に推し進めた。アメリカからの外交圧力などものともせず、アングロサクソン勢力への強力な対決姿勢を貫き、フランスの航空産業はエアバスにまで発展した。これに対し、アメリカに文句のひとつすら言えない「ふぬけの政府」のままでは、国産機の採用など夢のまた夢だよ。