>オスプレイ機の事故リスクとは関係ないな

＜事故リスク＞と＜日米地位協定＞とでは
まあ確かに、直接の関係はありませんね。

地位協定の内容がどう変わろうと、
事故リスクとは、そもそも次元の異なることです。

しかし、事故リスクが高い機種を拒否するということは、
現在はできません。
問題は、歴代政権が拒否しようとも思わなかったということです。

>日米地位協定は、粛々と交渉して対等化を目指せばいいだけ

何を寝ぼけたことを言っているのでしょうか？

2008年に沖縄国際大学にヘリが墜落した時、
一体、どういう状況だったか知らないのでしょうか？

日本人は大学構内にすら入れなかったんですよ。
日本の警察は米軍がやっていることを、“ただ見ているだけ”

つまり、35年前の横浜での墜落事故時と全く同じです。

そして、オスプレイが墜落しても、
日本人は、日本国内にもかかわらず、
“ただ見ているだけ”ということになります。

貴方はそれでも構わないということでしょうか？

>問題を誤魔化さないことだ

一体、
・何を、
・どう
「誤魔化」していると言うのでしょうか？

>きちんと日米地位協定を変える努力をすればいい
>そうでなければオスプレイ配備にいくら反対しても無意味

・オスプレイ配備に反対すること
・日米地位協定の内容を改善すること
この二つは何も矛盾していません。
実際、この両方に取り組んでいる人も多くいます。

オスプレイ配備に反対すること、
これが共通項で、反対運動が行われているのです。

もっと言えば、
たとえ日米地位協定については、無自覚であれ、
地位協定改定については、賛成であれ、反対であれ、
オスプレイ配備に反対するという一致点で運動が行われています。

その只中で、日米地位協定の問題についても提起し、
地位協定改定をも促す、というのなら、まだ理解できるのですが、
貴方は違います。
「オスプレイ配備にいくら反対しても無意味」と、
オスプレイ配備に反対している人々に罵倒を浴びせかけているのですから。

>実際、沖縄での犯罪米兵の引き渡しなどは進展しており
>国民と政治家が本気で努力をすれば多少は改善するということだ

確かに、貴方の言う通り、“多少は”『改善』していますね。
本当に“多少”に過ぎませんが。
沖縄で、民間人をひき逃げした犯人はどうなったか知らないのでしょうか？

つまり、現在の日本で、オスプレイが墜落しても、
1977年の横浜での事態と何も変わりがないということです。

だからこそ、
・オスプレイ配備に反対し、
・日米地位協定の改定を求めます。

もっと言えば、たとえ地位協定が改定されなくとも、
オスプレイ配備を阻止することは可能です。

たとえ地位協定が改定されなくとも、
・飛行ルートが変更されたり
・飛行高度が変更されたり
・訓練飛行そのものも中止されたり、
、、、等々のことは可能です。

実際アメリカでは反対運動の高揚により、
オスプレイの飛行訓練が中止に追い込まれています。

従って、

>きちんと日米地位協定を変える努力をすればいい
>そうでなければオスプレイ配備にいくら反対しても無意味

というのは誤りです。

これは力関係なのです。

反対運動の高揚も力関係の重要な一つのモメントです。

反対運動の高揚により、訓練や配備を中止に追い込む。
反対運動の高揚なしに、それは実現しません。

地位協定の改定だってそうです。
反対運動の高揚なしに改定されるわけがありません。

貴方の主張を好意的に解釈すれば、

『オスプレイ配備に反対するだけでは足りない。
地位協定を変える努力も同時にするべき』

ということになります。

貴方の主張を悪意的に解釈すれば、

『地位協定を変える努力をすればいい。
（という有名無実の言葉を使い、実質的には）
オスプレイ配備にいくら反対しても無意味』

と、オスプレイ配備に反対している人々に悪罵を投げかけている。
ということになります。

貴方が、そのどちらであるかには興味はありません。
ただ、オスプレイ配備に反対する人々に悪罵を投げかけるのであれば
それは許せないということだけです。