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アンプ聴き比べ(5万円〜100万円、ほぼ差なし!) アンプ選びで参照した口コミ
http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/363.html
投稿者 たけしくん 日時 2014 年 1 月 03 日 12:53:07: IjE7a7tISZsr6
 

(回答先: プライマー PRIMARE I22  \178,000 アンプ選びで参照した口コミ 投稿者 たけしくん 日時 2014 年 1 月 03 日 12:51:01)

http://homepage1.nifty.com/iberia/column_audio_amptest.htm

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アンプ聴き比べ(5万円〜100万円、ほぼ差なし!)

価格差のあるアンプ…真空管、セパレート、デジタル、AVアンプを自宅で聴き比べしてみました

2008/5/7、2009/7/22 更新

現在、以下のアンプ(右写真)を所有しております。なかなかオーディオ店では比較させてくれない価格差だと思います。果たして音に差はあるのかないのか? じっくり聞き比べ、結果を書きます。
実験機材
アンプ

小型プリメインアンプ:Naim Audio NAIT2 : 160,000円
学生時代に購入したもの。当時、なぜ安くなっていたのか分かりませんが、新品が10万円弱で買えました。たいへん丈夫で現在も元気に音楽を鳴らしています。通常のアナログトランジスタアンプになります。
薄型フルデジタルAVアンプ: DENON AVR-550SD 58,800円(実売35,000円)
TacT Audioを買収したとされるTI社のチップが入っていると言われているAVアンプ。同じくTI社チップが入っているPanasonicのXR55、XR57、KENWOODのVRS-7100などと同世代です。TI社のチップを使っている中で当時一番デザインが良かったので、NAIT2の次に購入したものです。

実用最大出力(6Ω、EIAJ ) フロント:100W+100W、センター:100W、サラウンド:100W+100W、サラウンドバック:100W
周波数特性 10Hz〜60kHz +1.5、-3dB (LINE、ダイレクトモード時)
SN比(IHF-A) 92dB(PCM-20dB)
外形寸法 W434×H65×D331mm(足、ツマミ、端子を含む)
質量 4.7kg


以下は、今回の実験のために購入したもの:
セパレートアンプ:Cello ETUDE + CHORD SPM600 : 378,000円+609,000円 = 987,000円
「ETUDE」はその名前と素朴なデザインに負けて入手したアッテネーターです。「Paganini」や「Puccini」には見向きもしませんでしたが、「ETUDE」には負けました。 定価は流動的で最終的には378,000円だったと聞きます。アッテネーターとはボリュームとセレクタのみの箱。電源部を持ちません。 それでこの値段。オカルトの香りもして今回の実験に合っているとも思いました。 これは、プリアンプに変わるものです。元々レコード以外のプレイヤーからは、 パワーアンプの手前で、事前(プリ)に増幅(アンプ)する必要がない電流が流れてきております。 TAPEOUTやトーンコントロールが必要なければ、増幅するための電源はいらないのではないか、という理由から、アッテネーターは存在しております。 CHORDは、素朴さとは逆ですが、デザインに惹かれて音も聞かずに購入。全く無用な4本の太い脚と、メカ部を切り離した構造がユニークです。
フルデジタルアンプ:TacT Audio (Lyngdorf) TDA2200 定価819,000円
フルデジタルアンプを世界で初めて開発したブランド。現在はLyngdorfというメーカーになったようですが、これはその新天地で作られたアンプになります。 デジタル入力にてテストします。フルデジタルとは、増幅段までデジタルのままで処理し、最後にアナログ変換しスピーカーへ出力する方式です。大きなダイヤルのボリュームはきわめて細かく音量を調節できます(私はリモコンを使いますが)。

スピーカー出力: 8ohms 2*200W, 4ohms 2*375W 1KHz
サイズ・重量:450mm(w)×455mm(d)×89mm(h) 18kg

真空管プリメインアンプ: Luxman SQ-N100 : 189,000円
グッドデザイン賞を獲得した美しい真空管アンプ。リモコン付きなので気に入っています。出力が10w x 2(8Ω)とコンパクト。出力が小さいほどダンピングファクターも小さく、他のアンプとの差が現れるのでは、との意図も含め選択しました。

スピーカー、ラック、再生装置
2008/5/7

アンプ以外の機器について。スピーカーは63万円ほどのトールボーイ(SonusFaber GrandPianoDomus)。サブウーファーは外してあります。今後、B&W ノーチラス801に接続してテストする可能性もあります(購入したものの巨大なので実家へ…)。プレイヤーは、通常ファンレスPCを用い、M-AudioのUSB機器で音声出力(デジタル/アナログ)を使用しています。CDをPCに取り込む暇がない場合は、ゴールドムンドが採用したことで有名なパイオニア社製のDVD・HDDレコーダーを使用することもあります(^^;。メカ音がうるさくてあまり使用しませんが。ラックはSound Organisation。
部屋
2008/5/7

部屋は10畳ほどの防音室。グランドピアノを夜間弾けるくらいなので、それなりに大きな音でオーディオを楽しんでいます。ルームチューニングは、ピアノとスピーカーの一次反射音を拡散するディフューザーを配置している程度。まだ発展途上です(部屋の見た目を崩さずに配置するのがなかなか難しい)。廊下側のドアを開けて聞くこともあります(定在波が減るかも!?)。
実験:2つのアンプの音量を一致させる → 音色まで揃ってしまった!
2008/5/3, 5/4真空管アンプ追記

テストに使用した音源は、主にスティーブ・ライヒの最新アルバム Daniel Variationsから、2曲目「Variations For Vibes, Pianos & Strings (2005)」。 ライヒのミニマルミュージックは、同じような響き・奏法がある程度続きながら変化していくので、手元でアンプセレクターを切り替えながら聴くには便利に感じました。 他にもオケ、室内楽、ジャズバンド、ピアノソロ、オルガン、ヘビメタなどでも聞き比べています。

本日は、スピーカーから2メートルほど離れたところで、TacT(82万)、Cello+CHORD(99万)、DENON(4万)を聞き比べました。 曲の途中でなんどもアンプを切り替えましたが、ほとんど差を感じませんでした。 もし、DENONのAVアンプからTacTなどにアップグレードした人はショックを受けるのではないかと思います。 ただ、元々このDENONのアンプ自体、十分に素晴らしい音を鳴らしていますので、しかたないところでしょう。

スピーカーに10cmのところまで近づくと、まず、Cello+CHORDについて、無音部でサーッというノイズが聞こえます。アナログアンプの場合には常にのっているのかもしれません。 TacTとDENONのフルデジタルアンプでは聞こえませんでした。今度アナログプリメインアンプであるNAIT2も接続して確認してみます。

また、TacTとDENONについてですが、同じように10cmのところまでくると、TacTの方がわずかに響きの広がりが深く感じることがありました。ただ、今日聴いてみると、そのような差も感じられませんでした。気のせいだったのでしょうか。

真空管アンプについては以下でレポートします。
真空管アンプも聴き比べ
2008/5/4

真空管アンプも追加し計4台で聴き比べ。本日はバッハのオルガン曲も含め視聴。結果は、ほぼ差なし。フルデジタルのTacTと比べてもほぼ変わりなかったです。低音がほんのわずかにデジタルアンプの方が豊かになっているような気がしたくらいです。ほんのわずかの差です。

無音時のノイズだけは、セパレートアンプ(トランジスタ)と同じくらいありました。これだけがデジタルアンプとの差になりましょうか。

これだけ仕組みも思想も異なるアンプがほぼ同じ高いレベルの音を出しているということが、自分の耳で確かめられました。 それぞれに美しいアンプの音がほとんど変わらない。頭では分かっていたものの、実際に目の当たりにすると、驚きと共にうれしさと安心感が生まれます。 好きなデザインで選べる、という安心感。

個人的には、スピーカーに近づいてもノイズがでないフルデジタルアンプを今後選択すると思います。デジタルアンプは電力消費も少なく、AVアンプであれば、DVDの様々な音声出力に対応できます。
聴き比べ時の音量調整
〜 2つのアンプの音色が一致する音量を見つける、という逆のアプローチ 〜
2008/5/7

残っていたNaimAudioの小型アンプ「NAIT2」も、テストに参加させました(アンプセレクタが4つまでなので同時に5台つながらない)。結果から言うとやはり差はありませんでした。

どのようにテストしているか。PCからのSin波を流し、マイクで音量を計測値で合わせてから聞く、というのが一つの方法。もう一つが、音楽を聴きながら併せていくという方法。マイク測定が面倒なときはこちらでやっています。以下後者の詳細。

まず、リモコンが使用できないNAIT2をこの部屋できれいに聴くことが出来る最大音量にします。次に他の3台と聞き比べます。 かなり似通った音量でも、最初は音色が違って聞こえます。そこで、NAIT2と音色が同じに聞こえる音量をリモコンで探します。アンプセレクタも手元に置いてあります。耳を少しでも移動すると、音波の干渉により音色が変わるからです。

そうすると、意外なことに、より高価なアンプ、フルデジタルアンプ、そして真空管アンプでさえも、ピタリと音色が同じに聞こえる点が存在します。これは、まさに「点」です。 Cello Etudeのボリューム1クリックでも、TacTの0.1(dB?)でも、少しずらすと違う音色となります。1度4台のアンプの音量が合うと、アンプセレクタの4つのボタンを、モグラたたきのようにランダムに切り替えていっても、滑らかに音が移り変わっていきます。まるで、ユニゾンのピアノ弦調律をしているときに、うなりがぱっと消えた瞬間のような気持ちよさがあります。

ある1種類のアンプでも2台並べると音が異なる、というのもうなずけます。音量が少しでも異なれば、音色は違って聞こえます。コンサート会場で、座る位置を2,3列前後したら変わるのとよく似ています。あちらは、反響音の具合もあるでしょうけれども。

音量を合わせていく、という聴き比べ。今回偶然そのような形となりましたが、ヘンなのでは?と思う向きもあるかもしれません。音色が同じになる点があると仮定してボリューム調節しているのですから。でも、もし音色が同じになる点がなければ、その2種類のアンプは音色が異なる、と判断できるわけですから問題ないでしょう。また、意図的にボリュームを合わせること自体、なにかおかしいのでは、という意見もあるかもしれません。しかし、ボリューム調節だけで、隣のアンプと同じ音が出せるのであれば、それは音色に関しては同じ価値を有するアンプ、と私は判断いたします。

NAIT2、上で書きましたように、学生時代にちょっとがんばって購入したアンプです。それが現在最新の技術が取り込まれたデジタルアンプや、レガシーな真空管アンプとも音に遜色なし、ということが分かりました。感慨深いものです。もちろん、NAIT2より安いAVアンプとも同じ音(かつ聴感SN比は負けている)ですから、微妙と言えば微妙なのですが(^^;。我が家では既に不要なアンプで箱入り状態でしたが、今回のテストで手放しづらくなりました。
今後やってみたいブラインドテスト方法

前節までの結果で、個人的にはブラインドテストが必要なくなってしまいました。ブラインドテストやるまでもなく、アンプの音に差が感じられなかったためです。 このボリュームを調節して同じ音色にする、というこの実験方法、第三者にとっても十分に再現性のあるものと思われます。

ただ、この個人的な実験の結果を信じられない人もいると思います。それに、個人的にはブラインドテストを実施してみたいとも思っています(第三者の耳を試したい)。

今後実施しようと思うブラインドテストの方法を付記しておきます。

ABX法というテスト方法があります。しかし、時間も人でもかかるので、それに近い方法として、以下の案を考えました。被験者と実施者の最低二人で可能な方法です。

4台のアンプと、それら4台を切り替えられるセレクタを用意(5台以上のものはあまり見かけない…)
4台のアンプは、Sin波(beep音)によりマイク測定し同じ音量にしておく
(最初は音量を最小にして、被験者に自由に音量をUP/DOWNさせる方法もあるかも)
被験者はサイコロ(8の目等)を振る
サイコロを使うことで試験実施側の意志が混入しないようにする(ABX法ではアンプの選択も第3者が行う、それを二人で実施するための方法として)。
5回以上テストし、同じアンプにも当たることを意識させる
同じ音だったら同じだと判断させるため(有意差のないことも重要な判断基準となるため)

実際にブラインドテストを実施するのがいつになるか分かりませんが…アンプのテストに興味がなくなってしまいそうな気もしますが…演奏会活動の合間に実施してみたいと思います。
今後試してみたい機材

プリアンプ vs アッテネーター
レコードプレイヤーの時代には、出力が微弱なため、プリアンプ(フォノイコライザー)が必要でした。しかし、カセットテープ以降のプレイヤーでは、パワーアンプの手前で事前に増幅(プリ・アンプ)する必要性はありません。パワーアンプはある一定の増幅回路を持ち、現在のプレイヤーの出力電流であれば、過剰です。そのため、アッテネーターにより、電流(電圧)を弱めてパワーアンプに送り出す必要があります。もし、無理に事前増幅したいならば、その前段、あるいは、プリアンプの後ろで、わざわざアッテネーターでより大きく音を絞らなければなりません。このようなことから、プリアンプ不要論が20年前から出てきております。実際、アッテネーターを使用するプリメインアンプも存在します(Densen等)。
しかしながら、市場では単体アッテネーターはほとんど消え、プリアンプが比較的多く売られています。TapeOutやトーンコントロールなど電源が別途必要になる機能が欠かせないからです。以上の理屈はすべて忘れて、「音が良くなるのか悪くなるのか」という観点で、これら2つを聞き比べてみたいと思っています。もし、ご自慢のプリアンプをお持ちの方がいらしたら、ご提供いただきたいと思うのですが(^^;。お待ちしております。
大きなスピーカーでの視聴
私が持っているスピーカーは中型の部類かと思います。より大型のスピーカーで比較視聴し、音に差があるか、各アンプで確かめたいとも思っています。
もっと安いアンプ、安っぽいアンプ、超高額機との聞き比べ
1万円を切るようなアンプ、自作アンプ、ミニコンポのアンプなどとも聞き比べてみたいです。ただ、デザインの良くないものはあまり所有欲がわかなくて躊躇ってしまいます。機会があれば、ということで。

since 2008/5/3 ©Paysage de la Musique
 

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コメント
 
01. 2014年1月03日 16:18:14 : 2D6PkBxKqI

音楽関係者には何故か音楽も音も全くわからない人が多いんだ。

こういう人にはヤマハのピアノもスタインウェイのピアノも同じ音にしか聞こえないんだよね。

300Bシングルアンプを一度聴いてみれば、アンプでどれ位音色が変わるかすぐにわかるよ


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