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次の沖縄の知事選挙は、出来(でき)レースで八百長でもう終わっている。副島隆彦
http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/526.html
投稿者 五月晴郎 日時 2014 年 9 月 24 日 06:00:38: ulZUCBWYQe7Lk
 

http://www.snsi.jp/bbs/page/1/

2014-09-22 06:27:48

副島隆彦です。  今日は、2014年9月22日です。

 スコットランドの独立をめぐる住民投票(9月19日)は、独立派が、45%しか取れなくて、敗北した。しかし45%も取れたので、次の10年後の闘いに備えている、ということらしい。 

 原住民というコトバを使うと失礼だろうが、土着の民の、現地からの、素朴な自分たちの土地を愛する、長い歴史の、差別と虐殺と、圧政からの苦難の闘いに根ざす運動に、私は、日本人として、遠くから熱い共感の念を抱いている。

 スコットランドの愛国者で、独立の英雄ウイリアム・ウォレス ( Sir William Wallace , 1274-1305)の戦いのことは、私は自分の政治映画の本の中に以前、書いた。イングランド軍をスターリングの戦い(1297年)で打ち破ってイングランドに迫ったが、狡猾なイングランド王エドワード一世に破れて、ウォレスは、車裂きの刑(八つ裂き)にされた 。

 スコットランドの動きは、日本の沖縄(旧、琉球王国)の独立へのこれからの長い道のりの道標(どうひょう、みちしるべ)となっている。私は、そのように強く感じている。

 私は、その一方で、今、世界中に徐々に形成されつつある 6つの帝国 (エムパイア。その6つ帝国の話は、今日は出来ない)の中で、内部のヒビ割れのように、地域住民が独立を求めて闘うことは、ヴァルカナイゼイション( バルカン半島 化)であるから、国家の、求心力と国力の衰退でもあるから、これまでの国家像(国家観)=ネイション・ステイト(国民国家論)の変貌でもある、と分かっているので、複雑な気分だ。

 世界中の各地域で、今、このヒビ割れのような、ヴァルカナイゼイションの動きが出ている。 次はスペインのカタルーニャ地方の分離独立を目指す(先日、160万人が、V字型 の大集会を開いた)住民投票(ナショナル・レファレンダム)である。 歴史的に、帝国の内部には、自治州という名の小さな民族地区がたくさん点在する。

 私が、今、書いているのは、この11月16日に迫ってきた 沖縄県知事選という日本国の政治スケジュールで大切な、山場のことで自分なりにピンと来たことがあるので、書く。 

 それは、植草一秀氏が、9月18日に、ご自分のブログで、「 埋立承認撤回提唱 喜納昌吉氏を 岡田克也が攻撃へ 」(植草一秀の『知られざる真実』)

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-ff70.html 2014年9月18日

 を書いていたからだ。これで、沖縄の現状がどうなっているのか、決して現地からの分析ではないが、より大きな国民政治として分かった。植草氏は書いている。

(引用始め)

 11月16日に投開票日を迎える沖縄県知事選。最大の争点は辺野古海岸を破壊して米軍基地を建設することの是非である。沖縄県民は2010年の知事選で、辺野古米軍基地建設=NO の意思を明示した。

 ・・・・翁長(おなが)氏が「(普天間基地の移転先の辺野古崎 の)埋立申請承認 撤回」を拒絶するなら、翁長氏の辺野古基地建設阻止は「フェイク」であると言わざるを得なくなる。

 翁長氏は、辺野古基地建設 阻止 を明示するなら、「埋立申請 承認 撤回」を公約に掲げるべきである。翁長氏がこれを最終的に拒絶する場合、辺野古基地 建設 阻止を求める沖縄県民は、まがいものでない、本物の辺野古基地建設阻止候補を擁立しなければならない。・・・

(引用おわり)

 植草一秀は、はっきりとこのように書いた。これが、沖縄の米軍の県内移転に反対する多数派県民の意思であるべきだ、と植草氏は、明瞭に書いている。ところが、沖縄政治は、またしても、複雑骨折を起こして、さらに 奇っ怪な動きになっている。

 私は、植草一秀 の文を読んだだけであって、沖縄の政治の動きを追いかけてきたわけではないので、(これまでに5回、沖縄に行ったことがある)これまで何も書かないで来た。しかし植草一秀の文を読んで、分かった。

 それは、 次の知事選では、すでに、 基地移転反対派である、翁長雄志(おながたけし)氏が、内部の根回しだけで、勝つことがすでに決まってしまっており、「自民党は、勝たなくてもいいから、負けなければいい」という、寝業師(ねわざし)政治の場になっている、ということだ。翁長新知事は、知事に就任したら、すぐに、複雑な態度に出て、すでに実質的に始まっている辺野古崎(へのこざき)の埋め立て工事の続行を、ぐずぐずと認めてしまうだろう。

 私は、菅義偉(すがよしひで)官房長官が、かつての野中広務(のなかひろむ)幹事長(2000年頃)と同じ、ドスの効いた上手(じょうず)、の寝技師の政治をすでに行っていて、「自民党は、政権党=権力者であるから、国民、住民に、すいませんネ、すいませんネ、と言いながら、政治目標を達成しさえすればいい」という狡猾な戦術に出て、そして、すでに勝利している、と分かった。

 「原住民どもの反抗心 など、上手に騙してしまえば、いいのだ」という、いつもの中央政府=権力者たちの ズル・シャモ(シャモは、アイヌ人からの本土人への侮蔑語)のやり方だ。 

 そして、一番、大きくは、アメリカ帝国が、日本政府(自民党という狡猾な集団)という原住民どもを上手に騙して、資金を奪い取って、貢がせればいいのだ、という やり方の 小型のひな形だ。

 私、副島隆彦は、うしろの方に載せる 朝日新聞の8月27日の記事の中の 次の一行に、注目する。 

「 仲井真(なかいま、現職の沖縄県知事 )氏は 同日、予算に関する要望で菅義偉(すがよしひで) 官房長官と面会。辺野古移設反対を掲げて知事選で激突する見通しの翁長雄志(おながたけし)那覇市長も同席した」 

となっている。なーんだ。もう全部、出来上がっているではないか。この菅(すが)官房長官の沖縄の知事選対策は、この2人の候補者が「同席して3人で話し合った」時点で全部、決まりだ。

 翁長雄志は、菅義偉の言うことを、きちんと聞いている。 ということは、次の沖縄知事選は、そのものが、ヤラセのインチキ、談合選挙だと、すでに決まっている、ということだ。

 インチキ選挙だと、一番乗りで気付いた、植草一秀に、政治言論人としての明晰さがある。だが、現実政治の泥臭い、この原住民たちの複雑な、ドロドロの、おカネの問題が、あれこれ絡(から)んだ世界を抜きに、あんまり綺麗事(きれいごと)で、政治問題を語るべきではない、と、私、副島隆彦は、真実暴露路線 の言論人として、思う。

 既に菅義偉の勝ちだ。だから、11月16日の沖縄知事選はヤラセである。ボスたちの談合(だんごう)である。

自民党は、このままでは、現職の仲井真(なかいま)知事では勝てないと、分かった。それは、この4月ぐらいに判明した。それでも、アメリカ政府から無理やり約束させられた「普天間の武装ヘリ(アパッチやコブラ、ブラックホーク他。戦闘ヘリ)とオスプレイの基地の、辺野古崎(キャンプ・ハンセンの一部)への移転」を、属国=従属国の首領として、アメリカからの脅しに屈して、呑んで、ジリジリと実行しなければ済まない。

 私は、沖縄原住民代表の仲井真弘多(なかいまひろかず)知事が、今年の1月19日に、苦渋の選択をして、「普天間基地の県外、国外への移転」の態度を翻し、「辺野古崎の埋め立ての承認」に回った、その苦渋の選択を理解する。

 原住民の代表は、このようにして、歴史的に、数々の屈服と妥協(その代わりに、現地への旧倍の恩恵=カネの支払い)をして来た、と分かっている。 裏切り者、と呼ばれる立場になった仲井真知事は、自分の役割を終えて、しょんぼりと静かに消えてゆく。それが、地方政治家たちの運命だ。

 それは、これから、5基、10基と、最新鋭の原発から、順番に原発が再稼働してゆく、各県の知事たちの運命と同じだ。 すべては、スケジュール闘争の、条件闘争の、「金目(かねめ)の話」だ。 福島県知事選も、同じようにして、「自民党が勝たなくてもいいから、負けないようにしろ。原住民(=地元民)を、上手に、騙して、寝た子を起こすな。騒がせるな。静かにさせたまま、上手に騙してしまえ。一部の強硬な反対派は、孤立させてしまえ」という懐柔(かいじゅう)、籠絡(ろうらく)政治を続ける。 

 このことを腹の底から、知った上で、それではどうするか、を考えるのが、本当の政治知識人のやることだ。優れた脳の使い方というものだ。 自分自身の大したことはない頭と嫌(いや)がらずにきちんと、向き合うことだ。

 より大きな世界政治から見たら、日本国代表の 安倍晋三や菅義偉たちも、アメリカ帝国から見たら、将棋の駒(こま)であり、使い捨ての対象である。このことを、私たちが知るなら、なーんだ、同じことなんだ、と分かる。 安倍首相や、寝技師の菅官房長官が、だから、それほど威張れる立場でもない。彼ら自身が、自分が、アメリカさまへの貢係(みつぎがかり)であることを腹の底から知っているから、あのような不愉快そうな顔になっている。 そこまで分かってあげて、それからが、本当の政治評論、政治分析 だ。

 今の日本の政治家など、世界政治のプレーヤーになっていない。世界政治の舞台からは、ひよこ扱いの、どうでもいいような小物ばかりだ。 第一、頭が悪い。悪すぎる。そのことに自分たちで自覚がない。 日本から比べたら小国のはずの韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領のほうが、よっぽど、ずっと世界政治のプレーヤーとして、堂々と振舞っている。彼女の腹の座った、お父さん譲りの深い決意が、日本人のそこらのアホたちには分からない。小沢一郎を潰(つぶ)したあとの日本の政治家には、、世界から相手にされるような玉(たま)はいない。 世界の6つの大国たちと、対等な交渉など、出来る頭脳ではない。

 昨日、NHKの「軍師 官兵衛」を見ていたら、そのあと、この日曜日の夜9時に、安倍晋三首相が、しょんぼりと出てきて、「ロシアとの平和条約の交渉は今後も続ける」という声明文を、ぼつぼつと読んでいた。

 自分一人では、とても読めないので、NHKの女のアナウンサーにインタヴューの形にして助けてもらってという感じで、読み上げていた。「プーチンさん、御免なさい。10月に日本へお呼び出来なくて」という親書(しんしょ)を、日本の暴力団代表の森喜朗(もりよしろう)元首相に、プーチンに届けさせたのは、9月8日だった。 

 「安倍晋三。お前じゃ、やっぱり、日ロ(にちろ)の平和条約締結の重大任務は、無理だ」と、私が、怒って書いたのは、8月中だった。 それでも、安倍晋三よ。サハリンからの天然ガスのパイプラインは、どうするんだ。これは、一国のエネルギー政策(燃料と電力の確保)の問題だぞ・・・・。どうするんだ。 

 私、副島隆彦は、これらの、すべての数値を、ずっと調べている。今度の本で書くために、足し算、引き算とたくさんやって、日本のエネルギーの調達、確保の重要問題を調べている最中だ。

 原発を50基、全部、止めたせいで、一年間の天然ガスの輸入代金が、14兆円にまで増えた。2011年の大地震、原発事故の前は、6兆円で済んでいた。これから、円安で、もっともっと燃料費の輸入代がかかる。石油(せきゆ)と天然ガスと、石炭の輸入で、一年間に、今年2014年は、合計26兆円かかる。一年間の税金の収入は、48兆円しかないのに。これからは発電用の天然ガスの確保が大変だ。

 「火力発電で間に合っている。原発は要らない」と言い続けている人たちは、一国のエネルギーの費用の問題を、本気で考えていない。大人ではない。 私、副島隆彦が、こう書くと、「危険なものを除去するのが、まず大事だ」と言うだろう。「原発は、そんなに、危険ではないよ」と 副島隆彦は反論する。 使用済み核燃料など、野積みにしていても大丈夫だ。廃油の堆積よりも害がない。

「原発は、危険だ、危険だ、とにかく危険だ」という大きな世界規模の策略に自分が載せられて、それで根拠の無い恐怖心を脳に植え付けられて、それで、判断力を失っている者たちがあまりに多すぎる。どうしてもっと、冷静になって、「大きな権力による世界支配というものの、自分たちの脳への洗脳力の強さ」というものを、真剣に考える力がないのか。

 私、副島隆彦は、世界民衆の側の いつも、いつもの、知恵の足りなさからくる、この“敗北の構造” を深刻に考える。「まず、自分(たち)が正しい。とにかく正しい。反対することが正義だ」という、その単純な頭を、なんとかしなければいけない。

 自分自身の脳が、一撃目で、まず恐怖心で支配されたら、そのあとは、敗北への道を歩むのだ。 

 スコットランドの老人たちは、独立したら、自分たちの年金が貰えなくなるのではないか、と心配して、独立反対に回ったようだ。こういう原住民型の心配に、権力者の側は漬け込んでくる。 あのいやったらしいキャメロン首相だって、ブラウン前首相(この人は、いい人だ)だって、スコットランドの血が混じったイングリッシュだ。

 安倍晋三は、「プーチンを日本に呼ぶな」というアメリカの圧力に屈した自分が、自分自身に向かって実に不甲斐ない、という感じで、無念で、無念で、実に情けなさそうだった。 日本国民に向けての恥辱感ではなくて(なぜなら、国民などすでにいいように、パーにしてだましているから)、アメリカに屈服している自分自身への激しい屈辱感だ。これと沖縄の仲井真知事の苦渋は全く変わらない。

 ところで、仲井真知事たちは、沖縄の人たちは、全員? 中国名(漢字)の名前を別個に持っているそうだ。 ウチナーンチュの人たちよ。 私たちの学問道場の会員で、沖縄人の人たちは、正直に、ここに書いて、教えてください。私、副島隆彦は、ものごとの真実しか知りたくない。


(転載貼り付け始め)

◯「 沖縄知事選、翁長那覇市長が出馬表明 辺野古移設に反対 」

2014年9月10日  朝日新聞

 11月の沖縄県知事選をめぐり、那覇市の翁長雄志(おながたけし)市長(63)は10日、市議会で「沖縄が岐路に立つ今、私の力が必要との声があるなら、応えるのが政治家としての集大成だ。本日、出馬を決意する」と述べ、立候補する意向を正式に表明した。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾=ぎのわん=市)の同県名護=なご=市辺野古への移設計画については「これ以上の押しつけは沖縄にとって限界」と述べ、反対する考えを強調した。

 市議会代表質問で市議の質問に答えた。翁長(おなが)氏は県議などを経て市長4期目。自民党県連幹事長を務めたこともあり、当初は辺野古移設を容認していた。しかし、2009年に「県外移設」を掲げる民主党の鳩山政権 誕生後に辺野古移設反対を表明し、以後は県外移設を求める運動の前面に立ってきた。

 沖縄の知事選は自民などが推す保守系候補と、共産、社民などの革新系候補が争う構図が続いてきたが、今回は自民系地方議員の一部と共産、社民などが相乗りで翁長氏を擁立する形となった。経済界の一部も支援する。


◯「 沖縄知事選、自民は仲井真(なかいま)氏推薦 県連の求めるままに 」

2014年8月27日  朝日新聞 

 自民党は26日、11月の沖縄県知事選に3選を目指して立候補表明した仲井真弘多(ひろかず)知事の推薦を決めた。仲井真氏は米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設推進を鮮明にするが、安倍政権と一枚岩にはなっていない。

 仲井真氏は同日、予算に関する要望で菅義偉(すがよしひで) 官房長官と面会。辺野古移設反対を掲げて知事選で激突する見通しの翁長雄志(おながたけし)那覇市長も同席した。

 今年初め、仲井真氏は周囲に「翁長(おなが)市長は一緒にやれないのか」と漏らし、自民党県連幹事長も務めた翁長氏との激突を避けたい思いを打ち明けていた。県連側は翁長氏と接触したが、立候補の意思は固く、移設に賛成の有力な候補者も見つからなかった。6月には仲井真県政を評価した過疎地や離島の首長から立候補を求める声が高まり、県連は仲井真氏の擁立に傾斜。8月に県連レベルでの推薦を決めた。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。以上が新聞記事から分かる、沖縄の政治の今後の日程だ。
私は、ここから再度、繰り返すが、 以下に載せる 植草一秀氏 の文で、沖縄の知事選挙 で、翁長雄志(おながたけし) が、始めから腰砕け、というよりも、 すでに沖縄=琉球原住民 としての じっくり腰を落とした、重厚な態度を取っていることが分かった。 

 沖縄知事選挙は、十分にワルの 菅義偉が、先回りして、結果はすでに出ていて、そのあとの日程まで着々と決めていることが分かった。だから、事前に、石破茂(いしばしげる)の幹事長としての、自民党の負け、という結論ををいち早く出すことで、選挙采配の失敗の責任を、早々と取らせた形にして、石破を降ろした。そのあと、「負けても、負けていない」ということにどうやって、政治の魔術でやるか、だ。 

 一応、盛り上がりを欠いたままの“出来(でき)レース”(八百長試合だ、ということ)で県知事選はお祭りのように、「米軍基地の県内移転の賛成、反対」で、行われる。

 この政治劇では、 菅義偉が、先手を打って、国の決定=法律か? への違反で、翁長が、当選したら裁判をする、と、 早手回しで、圧力をかけたようだ。これに沖縄の親分衆(おやぶんしゅう。何とか親方=おやかた=貴族、酋長階級 と、琉球王朝時代は呼んだようだ)が、ウッと詰まって、咄嗟(とっさ)に纏(まと)まって、原住民の酋長(しゅうちょう)会議を密かに開いただろう。

 そして態度を変えて、条件闘争の方に重点を移した。 だから翁長(おなが)那覇市長 は、米軍基地反対派の 統一候補として、米軍基地反対の長年の活動家たちからの支持まで受けて、擁立された。

 そこで、植草一秀が、 「 仲井真氏は昨年12月に、辺野古海岸埋立申請を承認した」の 承認撤回 を 公約に掲げない。この 翁長の態度は怪しい、と見て、警告の文を発した。そして、 現地での信頼がほとんど無い 蛇皮線弾きの喜納昌吉(きなしょうきち)の 擁立、応援の方に回ろうとしている。

 もう沖縄戦の決着は着いている。 翁長の勝ちだ。そして、その翁長が、当選したら、即座に変質してゆく、という筋書き( ストーリィ、スケジュール)になっている。 菅義偉の策士の勝ちだ。 もう決まっているのだ。

 そのための民主党の岡田克也の選挙対策委員長への配置だ。 岡田は、鳩山政権の時、外務相として、カート・キャンベル国務次官補(東アジア担当、引退した)に、どやされ、怒鳴り上げられた時に、態度を変えた。そして、「国民の中の一勢力を背景とする現実重視の政治家」になっていった。「小沢、鳩山から離れろ」の脅しに屈した。 
 私は、それでも、岡田克也の政治家としての生き残り方を認めている。現実の政治は、勢力を代表しなければ出来ない。全国イオン・グループ でもいいから、それぞれの勢力に寄せ集まる人間たち数百万人を食べさせてゆくことが、親分、経営者というものの努めだ。

 植草一秀の立場が、左翼勢力としては、常に正しい。ダマされる前に分裂せよ、である。 ところが、沖縄の現地人たちは、、基地反対の活動家たちまでが、話し合いの末に、翁長で行こうとしている。そして案の定、騙される。

 翁長が、「普天間のオスプレイ基地の辺野古移転やむなし」と 裏切ったときに、がっかりして絶望する者たち (少数の活動家たち) を、ほったらかして、沖縄原住民たちは、さらにその先の、 物取り運動、 土建屋政治、 ぐずぐずの 原住民政治をこれからも続けるだろう。それが、被差別民の闘争、の永続性というものだ。

 私は、スコットランドの分離独立を目指す、若者たちの闘いを応援するのと同じで、沖縄・琉球人の本土・ヤマトンチューへの反差別の民族闘争の継続を支持する。と、書くと、妙なことになるのか。差別用語は使ってはいけないのか。

 私、副島隆彦の考えでは、だから、日本のどの勢力も勝ってない。アメリカの圧力のままだ。あんないつ墜落するか分からない、オスプレイという奇妙な形の、化け物ペリカン鳥のような、鵺(ぬえ)のような姿形(すがたかたち)をした飛行物体を、200機も、40年間も掛けて、作ってしまったばかりに、日本に無理やり、60機ぐらいは配備しなければ済まなくなって、今のこういう事態、事件、問題になったのだ。

 オスプレイは、設計思想そのものからして、デコボコの欠陥飛行機だ。 固定翼(こていよく)の飛行機と、回転翼(かいてんよく)のヘリコプターを合体させて、それで、垂直離着陸させる、という途方も無い、無理な考えに基いている。私たちの世界が、40年前に、ラジカセという奇妙な音楽器具をみんなで持っていたが、あれと同じだ。 消えてしまって、もうどこにも無いよ。 

 水平飛行を、垂直着陸に変える、瞬間に、空中で、静止するのだ。そんな危険なことを、大型輸送機でやる、ということの恐ろしさを、アメリカはやった。軍産複合体の代表のチェーニー副大統領が、「なんで、こんな、とんでもない欠陥品を作ったんだ。危険だ。製造をやめてしまえ」と怒鳴った、という逸話(いつわ)がある。

 それでも多額の開発費を掛けて作った以上は、20年間ぐらいは使わないわけにはゆかないと、いうことで、弱小兵団の米海兵隊(マリン・コー)に押し付けて、米空軍パイロットほどの技量もないのに危険なまま運転する。 “尖閣の危機”を煽ることで、日本国民を脅して、「アメリカさまに守ってもらわないと、コワイ、コワイ」 で、こういう 風に 大きく仕組むのだ。すべては、仕組まれているのだ。私、副島隆彦は、ずーっと昔から、このことが分かっている。

 私は、馬鹿らしくて、不愉快で、こういうことを、真面目くさって議論するのもくだらない、といつも思って生きている。明治の福沢諭吉もこれと同じような感じで、ずっと政治の動きを見ていたようだ。それでも、政治知識人として、国民政治に付き合わないわけにはゆかない。

 普天間も、辺野古も、私は、20年前に、自衛隊の広報部の招待旅行(オピニオン・リーダー制度、というメディアへのたらし込み)で行って近くから見ている。あの2つの短い滑走路の下には、1960年台に作られた、「メースB(ビー)」というICBM (核兵器、大陸間弾道弾)の巨大な各納庫(サイロ)があり、発射台になっている。

 あそこがバリバリと破られて、核ミサイルがポーンと、あるいは、ドドドドと飛び出すのだ。 おそらく、今は核弾頭は、外しているだろう。それが、ニクソンが訪中する(1972年)ときの米中の約束だった。

 だから、日本政府(安倍、菅たち)も勝ちではない。沖縄人は、今後も、しぶとく、ずるがしこく対応してゆく。新知事の翁長(おなが)に 騙されたと、なっても、そのまま生きてゆく。それぞれの勢力の手口と生き延び方は、巧妙である。 

 私が、気づいて、一番、質(たち)が悪いのは、「今後の 沖縄への中国からの軍事侵攻を阻止せよ。沖縄は日本の一部だ」と いう観点からする本土からの意見だ。 私、副島隆彦は、沖縄独立論の支持である。  しかし、この考えは、破壊的な言論であり、いまのところ沖縄原住民の若者たちの一部にあるだけのようだ。

 私は、以前、佐藤優(さとうまさる)氏に、対談本を作っている時に、素朴に聞いたことがある。「なぜ、沖縄の人たちは、1971年の沖縄変返還の時に、日の丸の小旗を振って、日本に復帰しようとしたのですか? 私には、今も、理解できない」と。

 佐藤氏(お母さんが、久米島=くめじま=の出身)は、「それは、沖縄は、日本が、自分たちを守ってくれると考えたからですよ」とのことだった。守ってくれる国、人々がいれば、それに頼る、という考えで沖縄人は、あの時、動いたらしい。佐藤優の この明確な答え以上の答えを、私は、これまでに誰からも聞いたことがない。これ以上の真実を、今に至るも私は、知らない。

 行ってみたら、沖縄は、全土が、コンクリートの島で、道路も何もすべての公共事業には、これでもか、これでもかと、資金が投入されてた。これ以上、一体、どこにお金をかけるのか。台風が来るから、すべての建物は、民間住宅も4階建ぐらいの白い鉄筋アパートになっている。それでも、ふつうの県民の給料は安くて、若者たちの失業率は高いだろう。 

 下地幹郎(しもじみきお)という 沖縄の いい 政治家がいる。十分に沖縄のために駆け引きが出来る、いかにも寝技師の政治家だ。しぶとく粘り強く、じっとりとした政治が出来る政治家だ。彼も選挙に出るようだ。しかし受からない。国場組(こくばぐみ)という沖縄最大の建設会社ではない、大与根組(? おおよねぐみ?)という土建屋の勢力の人らしい。 

 下地に県知事をやらせると、対等の交渉をされてしまうので、東京政府が、困るので、彼にはこの役は回ってこない。

 沖縄独立論が先の方に見える。これは世界的な趨勢(すうせい)で、冒頭で書いた、世界のひび割れ現象(ヴァルカナイゼイション。オスマン・トルコ帝国の解体に伴う、南スラブ諸国が小さく独立する、バルカン半島 化 )である。 

 同じように、北海道でも、大幅自治権の獲得とか、本土からの独立論を唱える者たちで、インチキ・アイヌ人運動でない人たちが、出てくればいいのに、と私は、無責任に言う。 

 最後は、おカネの配分だ。それで事態を、無理矢理にでも収めてゆく。現地の親分衆(商工会の幹部の経営者たちや 農協の幹部、市会議員たちから上)にだけは、お金をたっぷりつかませる。それと各種の補償金(ほしょうきん)の名目だ。

 漁協とか、反対住民運動とか、被害者を名乗る団体とかに、裏からお金が配られる。そのようにしておカネが落ちる。全く誰にも分からないように、新聞記事にもならないようにして、すべてが、いつもいつもこうやって終わっていった。

 私、副島隆彦にだけは、本当のことを書かせてくれ。 私が、本当のことを書き続けることだけは、皆が認めなければいけない。書くだけなら、タダだから。誰が傷つく訳(わけ)でもない。誰も、私の真実の言論で困る人はいない。私は日本国の誰からも恨まれない。その自信がある。


(転載貼り付け始め)

「 埋立承認撤回提唱 喜納昌吉氏を 岡田克也が攻撃へ 」

植草一秀の『知られざる真実』

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-ff70.html
2014年9月18日

11月16日に投開票日を迎える沖縄県知事選。
最大の争点は辺野古海岸を破壊して米軍基地を建設することの是非である。
沖縄県民は2010年の知事選で、辺野古米軍基地建設=NO の意思を明示した。

 辺野古海岸のある沖縄県名護市の市民は、2010年以来、4度実施された市長選、市議選で、すべて、辺野古米軍基地建設=NOの意思を明示してきた。これが、沖縄県民、名護市民の意思である。

 日本が民主主義制度を採用している以上、この状況下で辺野古海岸を破壊して米軍基地を建設することは正当性を持たない。誰が考えても分かることだ。この民主主義を破壊している人物が3名いる。仲井真弘多氏、菅義偉氏、安倍晋三氏である。

 仲井真氏は昨年12月に、辺野古海岸埋立申請を承認した。仲井真氏は2010年の知事選で、沖縄県民と、普天間の県外・国外移設を約束している。その契約=約束は現在有効期限内である。しかも、本年1月19日には、名護市民がこの問題についての意思を表示する市長選が実施された。仲井真氏が名護市長選の結果を見守るべきことは当然のことだ。それを承知の上で、仲井真氏は埋立申請を承認した。許されざる暴挙である。

 菅義偉氏は、この経緯を知りながら、「埋立申請承認がすべて」との主旨の発言を示す。  民主主義の敵であると言わざる得ない。「策士策に溺れる」とはこのことを言う。菅氏が明言するように、辺野古基地建設の核心は「埋立申請承認」である。

 菅氏の致命的な失策は、この「言質」を広く世間に与えたことである。「埋立申請承認」 が維持されれば、基地建設強行。「埋立申請承認」が「撤回」されれば、基地建設を中断しなければならなくなる。

 したがって、論理的に、沖縄知事選の最大の争点は、「埋立申請承認の撤回」の是非ということになる。この図式を明確に打ち立ててくれたのが、菅義偉氏である。結果的に見て、菅氏は致命的失策を犯したとの評価を得ることになるだろう。

 知事選では基地建設推進 仲井真弘多氏基地建設阻止 翁長雄志氏 その他候補 下地幹郎(しもじみきお)氏の図式で選挙が実施されようとしているが、この図式が根底から崩されることになると思われる。最大の理由は、翁長雄志氏が、「埋立申請承認撤回」を公約に盛り込むことを拒否しているからである。 翁長氏が、本当に基地建設を阻止しようとしているなら、「埋立申請承認撤回」を公約に盛り込む必要がある。

「埋立申請承認撤回」こそ、辺野古基地建設を阻止するための、実効性のある唯一の手段であるからだ。「埋立申請承認を撤回」しても、国は訴訟に持ち込むと考えられるから、それでも基地建設阻止の道のりは険しい。

 しかし、ここに一歩踏み出さなければ、基地建設は強行される。基地建設を止める第一歩が「埋立申請承認撤回」であり、辺野古基地建設阻止を目指すことの「証し」は、「埋立申請承認撤回」である。翁長氏が「埋立申請承認撤回」を拒絶するなら、翁長氏の辺野古基地建設阻止は「フェイク」であると言わざるを得なくなる。

 翁長氏は、辺野古基地建設阻止を明示するなら、「埋立申請承認撤回」を公約に掲げるべきである。翁長氏がこれを最終的に拒絶する場合、辺野古基地建設阻止を求める沖縄県民は、まがいものでない、本物の辺野古基地建設阻止候補を擁立しなければならない。

 元参議院議員の喜納昌吉氏が出馬の意向を示している。民主党はこの動きに合わせて、急遽、選挙担当代表代行に岡田克也氏を起用した。民主党本部が民主党沖縄県連の喜納昌吉氏擁立を必ず妨害することになる。

 この場合、喜納昌吉氏は、無所属で出馬することになるだろう。いまから3ヵ月の時間がある。情勢を転換するには、十分な時間である。沖縄県知事選の図式が根底から大転換しようとしている。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦 拝  

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コメント
 
01. 2014年9月24日 06:14:37 : mkUjNQ8rVA
>使用済み核燃料など、野積みにしていても大丈夫だ。

出た!(笑)

でも、他はなるほどということ書いてくれてるので怒り狂って俺を含めて陰湿な個人攻撃すんなよ。是々非々が言論だろ、正常人の(笑)


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