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奥秩父4重遭難の残酷 2010年08月06日
http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/592.html
投稿者 中川隆 日時 2015 年 4 月 05 日 10:00:36: 3bF/xW6Ehzs4I
 

(回答先: 雪の遺書 投稿者 中川隆 日時 2015 年 2 月 14 日 04:11:10)


奥秩父4重遭難の残酷 2010年08月06日


7月24日午後埼玉県秩父市大滝の奥秩父山系笠取山(1953メートル)ブドウ沢で、東京都の山岳会「沢ネットワーク」の8人パーティーが沢登り中に女性1名(55)が滝つぼに転落死亡。

翌7月25日午前8時半に下山した山岳パーティーメンバーが携帯電話で警察に救助要請を行い、埼玉県防災航空センターから防災ヘリ『あらかわ1』(救助要員7名)は同9時40分離陸し救助に向かったが、11時吊り上げの為ホバリング中に墜落し乗っていた5名が死亡。

気象庁によるとヘリが墜落する前の遭難事故当時の24日は午前10時40分ごろ、秩父地方に大雨、洪水、雷注意報が出た。熊谷地方気象台の観測では墜落後の同11時半ごろ急速に雨雲が発達。担当者は「大気が不安定な状態だった」という。

7月25日午後2時半、埼玉県防災ヘリの墜落現場へ向かう途中の埼玉県警秩父署員が谷でうずくまっている東京都あきる野市の無職Kさん(45)を発見。救助隊員に『50メートルくらい上から落ちました』と語るが県警ヘリで秩父市内の病院へ運ばれたが死亡が確認された。Kさんは山岳ブロガーとして有名だったという。24日早朝に家族に『山に写真を撮りにいく』といって自宅を出て行方不明になっていた。

7月26日NHKの取材クルーが入山し、墜落現場の映像を取材、放映した。

7月27日、県警本部が『取材活動中における山岳事故防止について』と題した、『現場周辺は極めて険しい山岳地帯となっており、山岳登山の経験者も綿密な計画と十分な資器材を携行して入山している。現場取材活動については三次被害を防止するうえで極力控えてほしい』とする広報課長名の警告文書を報道機関に送付した。

また、取材記者らが詰めかけていた秩父署でも、県警幹部が口頭で注意していた。

7月31日県警から取材自粛の要請が出ていたにも拘らず、日本テレビの記者とカメラマンが山岳ガイドを同行して入山を強行するが、装備、技量体力の不足、天候不順で沢登の継続が無謀とガイドが判断し午前10時には入山口まで下山している。

しかし、その後に日テレの2名は無断で強行入山したらしく行方不明になり8月1日入山口から約2キロ入ったブドウ沢で水死体で発見される。

発見されたのは、登山道から約800メートル離れた場所だった。

(最初の遭難事故)

4次遭難まで発生して合計9人の命が失われた山岳史上の記録に残る大事故であるが、何とも情けなさすぎる遭難事故の数々で言葉も無い。

最初の一次遭難であるが『滝つぼに転落』とあるが、『滝を転落』では無い。

また滝の高さの記載が何処にも無いところを見ると、墜死するような大きな滝ではなく単なる数メートル程度の滝様の段差から滝つぼ様の大きな淵に転落水死した遭難事件では無いかと思われる。

事故時は大雨、洪水、雷の注意報が出ていたのであるから、増水による気象遭難事故に近いのではないか。

現場は谷が深く携帯電話は圏外であったので、翌朝明るくなってから通じるところまで下山して救助要請した為に8時半の時間になったようであるが、この時点では遭難者は既に死亡していたと思われる。

生きて下山出来る可能性が0・01%でもあれば今回のような緊急な救助要請は非常に大事で、すべてに優先される事柄である。

しかし、連絡時に既に死亡していたら話は全く違う。


『夜道は暮れない』

何ら慌てる事柄は一つも無いのである。すべては安全優先で早急さは何一つ要求されないのである。

7人も居れば足場さえ良ければ遭難者を担いで下山出来るし、『入山口まで』が無理でもヘリの吊り上げに安全な開けた場所までなら何とか移動は可能では無いのか。安易に救助隊に頼るなど登山者の力量や判断が問題となろう。


(二重遭難の悲劇)

二次遭難であるが、機体の整備不良の可能性も有るが県消防防災課によると防災へり『あらかわ1』は事故10日前の今月12〜14日に100時間点検をしたばかりである。

上空約30メートルでホバリング中にプロペラから異音が聞こえ地上の隊員が上空を見上げると機体が傾き始めていたということから、狭いV字谷に低く降りすぎて機体が揺れたり上下した弾みにヘリの回転翼が立ち木の枝などに触れて損傷した可能性が高い。

去年、岩稜の凹み地点から遭難者を吊り上げようとして岩峰に回転翼が接触して墜落した奥穂高岳ジャンダルムの岐阜県警防災ヘリの墜落事故と全く同一の事故であろう。

基本的に急峻な山岳地形では安全の為に、より小回りのきく小型機が使われるのですが、去年の奥穂高でも今回の奥秩父の遭難でも沢山乗れる中型機が使用されているが、根本的な視点が欠落している。

危険地帯であるとの認識が救助側に欠けているし、そもそも『大は小を兼ねない』のです。

危険回避の為に最初から小型機使用なら奥穂高の事故も今回の事故も起きなかった可能性は非常に高い。

一人の救助(遺体搬送)に7人も救助要員を送り込んだ防災ヘリセンターの危機管理にも大きな疑問符がつく。

乗員が限られる小型機なら墜落しても犠牲者は最小限に抑えれれるので、今後の防災ヘリセンター側の管理責任が問われなければならないだろう。

基本的に山の頂上は気流が単純で弱いが山体にぶつかった気流が集まる谷は風が強く不安定で、一定以上の距離を保つのは山岳救助の鉄則である。ちなみに天候は晴れで風も弱かったというが、V字地形では思わぬ突風が時として吹くことがある。

防災ヘリは救急車と同じ消防の管轄でレスキュー隊員でも山岳遭難専門とはいえない。

日本の中高年の登山ブームは高く、去年の山岳遭難の死者行方不明者は300人の大台を超えているのに、山岳遭難を専門に取り扱うレスキュー側の現状は救助ヘリ等が警察と消防とがそりぞれ別々に組織されていて、しかも必ずしも『専門家である』といえない人員が救助に向かう状態は異常で有る。早急な改善が望まれる。

(3次遭難のブロガーの悲劇)

携帯電話の発達で遭難から遭難救助要請の時間が短縮されたことは喜ばしい変化であるが、余りに短縮化されすぎている。

携帯電話で助かった命もあれば、なまじ携帯を持っていたばかりに失われた命もあるのではないかと疑われる。

メディアで遭難事故が報じられた時に、他のそれ以外の報道機関が他所に遅れないように安易に取材競争に走れば山岳遭難報道では『事故』は免れまい。

山岳写真のブログ管理者が単独で危険地帯に入り込み事故死する今回の事故は疑問が有り過ぎて論評を控えられる。

『甲 武 相 山 の 旅』で『北海道大雪山系 トムラウシ山 大量遭難を考える。』とする連載記事で山岳における商業主義を批判する論陣を張っていた当人が自ら悪しきメディアの商業主義の落とし穴に嵌ってしまったのだろうか。


(山岳事故としては例外的な4重遭難)

四次遭難であるが、これだけ酷いと遭難『事故』ではなく今年の正月のお粗末極まる片山右京の富士山での不思議な労災事故に近い、悲しい宮仕えの労災遭難『事件』であろう。

先ず、地元警察が入山自粛を警告していた事実を日本テレビの会社幹部達は如何言い訳する心算だろうか。

基本的に今のこの不況時に『危ないから出来ない』と会社の命令を無視できる社員など一人も居ないのですよ。

『絵になるテレビ映像を撮って来い』との上からの指示があれば、プロガイドの制止を無視して(嘘をついて)までも強行入山しても、あながち本人達だけをせめられないだろう。

それにしても『宮仕え』とは何とも因果な商売である。

30歳の記者は若いので体力はあったかもしれないが如何せん。技術も知識も経験も装備も無いではインパール戦やガダルカナルに投入された日本兵と同じで生きて帰る事はそもそも不可能だったのでしょう。

Tシャツで2000メートル級の沢登りなど無知の極みで、狂気の沙汰である。

43歳で大学山岳部出身で日テレ一の山岳取材の第一人者であったと会社がいうカメラマンは3年前の07年からデスクに回っていて最近は現場に出ていない。

装備的には一応整っていたらしいが残念ながら中年の体がついていかない。

同行した山岳プロガイドによれば到底現場のような本格的な沢登りができる足つきではなかったと言う。

給料取りの悲しさで、しかも一番断り難い立場の中間管理職として上司の命令とあれば鈍った体に鞭打って入山を強行したのだろうが、これでは『死にに行く』のと同じである。

それにしてもデスクワークのカメラマンが大学山岳部出身であるからベテランであったとの会社側の言い分には首を傾げざるをえない。

何時の話ですか。

大学山岳部出身が山の『ベテラン』になれたのは敗戦前の大昔の出来事ですよ。当時は在学年数が10年近い、年間200日以上入山する豪の者が何処の大学にもごろごろしていて休みが取りづらい社会人山岳会などよりも遥かにレベルが高かった。
ところが新制の4年生大学では最高学年でも、そもそも山のベテランになり様が無いのですよ。

新制では上級生に実力が無いから体罰やしごきが横行したが、旧制大学では他の体育会系クラブで体罰が頻発していた軍国主義の時代でも、大学山岳部だけは『体罰』とは無縁だった。

ところが時代は移り4年生大学ではレベルが急降下してしまい60年代には体罰(しごき)でニュースになるまでに落ちぶれる。

70年以降は何処の大学でも新入部員が急減して仕舞い一桁の部員数では、最早『山岳部』の体をなさない水準まで落ちていたのです。

会社に殉じて無駄に死んだ日テレ社員二人が哀れである。

これは日本テレビの業務として行われたのであるから、完全な労災事故で、二人も命が失われた会社の労務管理責任は厳しく問われるべきであろう。

『絵になるビデオを撮って来い』との上からの職務命令が出ていれば従うしかない。

昨今の厳しい雇用事情なら無理を承知で神風登山して、文字どうり全員が白兵突撃し玉砕するとは、企業戦士として痛ましい限りである。
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/dc220586f1431a5443c9ec86cd734f28  

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