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アクティブリバランス ・投資をマジメに考える! ワナ、ホントはこわい金融業界、月1万円、効率 他
http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/697.html
投稿者 たけしくん 日時 2016 年 6 月 22 日 19:02:46: IjE7a7tISZsr6 gr2Cr4K1gq2C8Q
 

(回答先: アクティブリバランス投資法とは?!日経平均で時短・簡単・理論的・長期投資で年10% 今までで一番納得できる話に聞こえるが 投稿者 たけしくん 日時 2016 年 6 月 15 日 11:27:41)

アクティブリバランス ■投資をマジメに考える!
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-153.html

 ○投資に値する対象とは?!
 ○株は儲けやすいのです!(その1)
 ○株は儲けやすいのです!(その2)
 ○カジノで儲ける方法
 ○商品やFXは投資と呼べない?!
 ○何が違う?不動産と株
 ○株は「持ったまま」が「一応は」有利
 ○トレードの先にあるもの・・・
 ○統計分析のワナ(その1)
 ○統計分析のワナ(その2)
 ○ヒドイ!、統計無視の実例
 ○個人向けの短期売買
 ○損失回避の短期売買
 ○長期投資家のたわごと?!(その1)
 ○長期投資家のたわごと?!(その2)
 ○長期投資家のたわごと?!(その3)
 ○長期投資家のたわごと?!(その4)
 ○長期投資家に物申す(その1)
 ○非、効率的市場仮説(その1)
 ○非、効率的市場仮説(その2)
 ○長期投資化に物申す(その2)
 ○リスクプレミアムは常にはない
 ○上手く行かない資金運用
 ○上手く行かない投資(その1)
 ○上手く行かない投資(その2)
 ○賢人の投資手法
 ○タイミングを選ぶ理由
 ○株が割安と判断できる実例
 ○株が割高と判断できる実例
 ○バリュー投資での投資比率の決定
 ○ホントは怖い金融業界(その1)
 ○ホントは怖い金融業界(その2)
 ○ホントは重要な○○(その1)
 ○ホントは重要な○○(その2)
 ○ホントは怖い金融業界(その3)(毎月分配型ファンド1)
 ○ホントは怖い金融業界(その4)(毎月分配型ファンド2)
 ○ホントは怖い金融業界(その5)(仕組債)
 ○ホントは怖い金融業界(その6)(店頭取引)
 ○ホントは怖い金融業界その7(ETF)
 ○ホントは怖い金融業界その8(日経平均など)
 ○ホントは怖い金融業界その9(ブルベアファンド1)
 ○ホントは怖い金融業界その10(ブルベアファンド2)
 ○ホントは怖い金融業界その11(ブルベアファンド3)
 ○ホントは怖い金融業界その12(ブルベアファンド4)
 ○ホントは怖い金融業界その13(ブルベアファンド5)
 ○ホントは怖い金融業界その14(今、話題の○○)
 ○ホントは怖い金融業界その15(やさしい顔した○○)
 ○ホントは怖い金融業界その16(投資相談窓口)
 ○貴方を変える?月1万円(その1)
 ○貴方を変える?月1万円(その2)
 ○貴方を変える?月1万円(その3)
 ○貴方を変える?月1万円(その4)
 ○貴方を変える?月1万円(その5)
 ○貴方を変える?月1万円(その6)
 ○貴方を変える?月1万円(その7)
 ○貴方を変える?月1万円(その8)
 ○貴方を変える?月1万円(その9)
 ○貴方を変える?月1万円(その10)
 ○貴方を変える?月1万円(その11)
 ○投資の効率を考える
 ○投資をマジメに考える

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-148.html
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投資に値する対象とは?!
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 皆さん、「投資に値する対象」を考えた事がありますか?!
 
 あまり深く考えないで下さいネ。

 単純に「利益を上げやすい投資対象は何か」と言う意味です。

 まず投資対象として一般的なのが

  債権(国債など)、株式、不動産、FX(外貨)、商品(金など)

 ちょっと変り種として

  カジノ、競馬、パチンコ、宝くじ

 なんて物も考えて見ましょう。

 それでは、最初の「利益を上げやすい投資対象は何か」に戻ります。
 いったいどれなのか分かりますか?!

 こういった事を考える場合、一般的には「将来の予測はできない」
 という事を前提にします。するとこんな感じになります。

   不動産  + 5%/年
   株    + 5%/年
   国債   + 1%/年
   商品   ± 0%/年(実際にはややマイナス)
   FX   ± 0%/年(実際にはややマイナス)

   カジノ  − 5%/回
   パチンコ −20%/回
   競馬   −30%/回
   宝くじ  −60%/回

 とっても大雑把ですので誤差はご容赦下さい。
 イメージして頂くには十分だと思います。

 異論のある方もいると思いますが、「将来の予測はできない」と考える
 と理論的に、上記の様な結果になるのです。

 なぜ、こんな結果になるのかについては、改めてご紹介しますネ。

 ですから、世界に多くある投資対象の中でも一般的には
 「不動産、株、債権」が、なんだかんだ言っても「正しい投資対象」
 だったりするのです。

 それ以外は、ほぼ全てが
 「将来を予測できない限り、利益を上げる事は出来ない」
 物ばかりです。

 最近、巷ではFX(外貨取引)がブームです。

 しかしながら、FXは「儲からない構造」になっています。

 事実、昨年FX利益を上げた方は全体の20%程度だったとか?!
 #日経か何かの記事をちょっと見ただけなのでウロオボエです。
 #違っていたらすいません。

 これで単純計算すると4年間利益を上げられる方は0.2%しかいな
 いと言う事になってしまいます。
 宝くじの様な物ですネ。
 
 ゲームとしてトレードを楽しむのは、もちろん個人の自由です。

 ですが、「将来の予測」はプロでも難しい事。

 資産を殖やす・・・という意味ではFXはオススメできません。

 投資対象は不動産、株、債権・・・これが王道だと思っています。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-150.html

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株は儲けやすいのです!(その1)
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 さて前回私は、株は将来は予想できないとの前提に立っても年5%程度の
 収益を期待できると書きました。
 今日、今に至ってもその気持ちはまったく揺らいでおりません。

 #本当は「バクチは儲からないのヨ」を先に書こうと思っていたのです。
 #しかし、株価が急落しましたので順番を変えました。(苦笑)

 このあたりをご説明したいと思います。皆さん興味ありますよね!

 実はこれが「儲かる投資」と「マネーゲーム」を根本的に分ける根拠だと
 思っています。

 よくある「過去何年の平均を取るとウンヌン」なんて下らない話しではあ
 りませんのでご安心下さい。

【日本の不幸】

 さて、「株は年5%程度の収益を生む」なんて言われても、信じない人が
 「日本では」多数派なのだと思います。

 なぜなら、1989年末に4万円近い値をつけた日経平均が今や1万円以下
株価は平均で毎年約7%もの下落をしている計算です。
 信じろと言うほうがムリですよね!

 ところが反対に例えばアメリカはどうでしょう?!

 1989年頃には$2753だったNYダウは今や$11000です。本のまったく反対。
 約4倍になっています。

 ドイツも1500(ポイント?)が今7000だったり、全てを調べた訳ではあり
 ませんが、20年も株が下げ続けているのは「日本だけ」ではないでしょ
 うか?!

 私たちはこんな、極めて珍しい国に住んでいるのです。

 だからって「そろそろ反転する」なんて単純な事は言いませんよ!

【それでも増えた○○○○】

 この値下がりの原因。簡単に言うとバブルで株価が(土地もですが)上が
 り過ぎた反動なんです。

 ここで思い出してください。「株とは何」でしたでしょうか?!

 そう株とは企業の一部、株を持つことは企業の一部を所有することです。

 そして、肝心の企業活動はどうかというと・・・この20年間も企業は
 それなりに稼いで資産を殖やし、配当も続けています。

 例えば日経平均で言うと

    1989年末の企業の1株当たり資産は約6,900円
    2011年7月末の 1株当たり資産は約9,000円
    あわせてこの間の配当は合計約3,100円です。

    #上記の株主資本は日経新聞社の公表ベース、
    #会社発表値とは若干定義が違っています。

 なんて結果だったりします。

 この20年、特に最初の10年程は大変な時期。企業がが損を出しまくっ
 て資産処分を進めた時期です。

 それでも20年間で約5.200円もの金額が蓄積又は還元されてきたのです。

 もしPBRが世界平均の1.9倍が適正な株価だとすると、

  1989年末の適正な株価   13,110円(本当の株価は38,877円)
2011年7月末の適正な株価 17,100円(本当の株価は 9,833円)

 なんて話になるのです・・・しかも配当の後で・・・です。
 あくまで「たとえ話」ですので、真に受けないで下さいネ!

 1989年当時のPBRは5.7倍・・・世界でも稀に見る異常な株価でした。

【だから、それが何なのさ!】

 はい、そう思われる方が多くいらっしゃると思います。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-152.html

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株は儲けやすいのです!(その2)
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【はじめに】

 さて以前私は、株は将来は予想できないとの前提に立っても年5%程度の
 収益を期待できると書きました。

 あわせて先週、日本の株は値下がりし続けているにも関わらず、企業の資
 産は増え続けている事をご説明しました。

 「だからそれが何なのさ!」今回は、これにお答えしようと思います。

【株にはスポンサーがいる!】

 いきなり結論を書いてしまいました。

 「株が年5%程度の収益を期待できる理由」それは企業が資金提供をして
 くれているから・・・です。

 ここがギャンプルや外貨取引には無い大きな違いなのです。
 #FXはスワップ金利があるように思えますが・・・これは実は違います。
 #このあたりは別途ご説明申し上げます

 まず、「配当」です。
 「これは投資家に直接返されるお金」ですから分かりやすいですよね。

 そして、もうひとつ、「利益の内部留保」。

 これは配当を終えた後の「残った利益」を企業が蓄えてゆくもの。
 これによって株主資本(純資産)が増えてゆきます。
 #株主資本とは企業の持つ資産だと考えて下さい。

 ですから、もし株価が株主資本に比例するならば
 (PBRが変わらないならば・・・と読み替えて頂いても結構です)
 株主資本が増えた分だけ株価も上昇して行くのです。

 「株主資本が増えた分、株価も上昇する」

 残念ながら「かなり異常な日本」ではこの実感は少ないと思いますが、
 世界を見渡せば一般的な事実です。

 【日経平均での株主資本の増加】

 では、「株主資本が増えた分だけ株価も上昇する」と仮定した場合、毎年
 どの程度の額、株主資本が増えるか・・・です。

 例えば・・・(下記は配当分も再投資するとの前提:日経平均ベース)

 (1)バブル崩壊から今までの平均 260円/年
 (2)過去8年間の平均 460円/年
 (3)今期の予想利益(四季報ベース) 620円/年

 なんて数字が参考になりそうです。

 ここでは、間を取って「過去8年間の平均 460円/年」を基準にして
 みますネ。

 #なぜ「8年を基準にしているか」については
 #http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-50.htmlをご参照下さい。

 つまり
 「企業は日経平均1株あたり、毎年460円の資金提供をしてくれる」
 という事になります。

 この「毎年460円」。リーマンショックや震災を含む8年間の平均です
 から、かなり控えめだと思いますヨ。

 例えば来年3月末の株主資本は、こんな風に考えられます。
 
 今年、3月末の株主資本は約7700円でした。今年度、企業が460円
 提供してくれるならば

 来年の株主資本(8160円)=今年の株主資本(7700円)+資金提供(460円)

 と、なります。
 
 PBRが今と変わらないと言う前提に立てば、来年の株価は

 来年の想定株価(9547円)=来年の株主資本(8160円)×PBR(1.17)

なんて言えそうです。(実際には配当分目減りしますケレド)

 ですから、株を持っている間は(控えめに見て)毎年460円程度、配当か
 株の値上がりを受け取る事ができるのです。

 株価がおよそ9,000円ですから毎年5%、何かを頂ける計算です。

 【まとめ】

 とは言っても、株価は年間20%以上の派手な値動きをします。

 この5%なんて隠れて見えなくなってしまうのです。

 でも、5%を馬鹿にしてはいけません。カジノなんてこの5%を顧客から
 カスメ取る事で経営が成り立っているのです。

 ですから、株価の根本に「株主資本の増加」がある事は知っておいた方が
 よいと思いますよ。

 そして・・・今の日本のPBR、限界に近いぐらい「低い」と思います。
 いくら日本の未来が暗いと言っても「行きすぎ」と思う次第。

 ですから、今後は最低限「株主資本の増加」程度は上昇して行くのではな
 いかと考えています。
 #もちろん、上がったり下がったり、しながらでしょうけれど・・・

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-155.html

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カジノで儲ける方法!
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 カジノでで確実に儲ける方法があるのをご存知でしょうか?!

 順番が逆になってしまったので、若干ネタバレ&マヌケな感じかもし
 れませんが、そうでない方へ・・・本当にあるのですよ!
 #以前書いた「ルーレットで儲ける方法」とオチは同じです。
 #これを読んだ方は読まなくても結構です。(笑)
 #多少は内容変えています。

 世の中には「カジノ必勝法」と呼ばれるものがたくさんあります。
 これをベッティングシステムと読んだりします。
 例えば

 ・マーチンゲール法
 ・グランマーチンゲール法
 ・パーレー法
 ・ダランベール法
 ・ピラミッド法

 特に「マーチンゲール法」は有名ですネ。
 #負けたら掛け金を2倍に増やして、勝つまで続ける・・・アレです。

 ところがこのベッティングシステム、どれも
 「儲かりそうな気がするけど、実は儲からない」
 システムなんです。

 この事は統計学的(数学的)に簡単に証明できます。

 結論を言うと
 
 「配当(賞金) × 勝率 >1」でないと、絶対に儲からない。

 なんです。予想が出来ないことを前提にした平均利益率です。

 もちろん、ルーレットの次の目を予想できるなら別です。
 ですが、普通は「それなりの確率」でしか当てる事はできません。

 例えばルーレット。「赤」に賭けて、当たった場合の配当は2倍です。
 それでは「赤」が出る確率はいくらでしょうか?(これが勝率です)
 
 残念ながら50%ではありません。約47.4%です。
 ですから先ほどの式では

 配当(2倍) × 勝率47.4% =約0.95

 この式は「賭けたお金の5%をカジノに提供している」事を表して
 います。

 #詳細
 #ルーレットでは「0」や「00」が出た場合、そこに賭けた人以外は、
 #カジノ側にお金を取られる仕組みになっています。
 #
 #この「0」や「00」がでる確率が約5%なのです。

 先ほどご紹介したマーチンゲイル法などのベッティングシステム。
 どの方法も、この5%を壁を越える事はできません。そして数学的にも
 「最終的には破産する事」が証明できています。

 カジノで顧客側が勝てる(マトモな)方法は、ブラックジャックのカウ
 ンティング位ではないでしょうか?!
 これも簡単ではありませんが・・・。

 #ルーレットで赤が3回続いたら次は黒になる確率が高くなる・・・
 #なんて方法もありますが・・・ウソですから要注意!

 【ネタばらし】

 カジノで確実に儲ける方法・・・わかりましたか?!

 答えは「カジノを経営する」です。失礼致しました。
 #日本では禁止されていますので注意しましましょう!(笑)

 さて、この5%・・・小さいようでバカに出来ません。

 あのラスベガスの派手なホテルやネオン。基本はこの5%の儲けで築か
 れているのですから・・・。

 カジノ経営側は「お客がゲームに参加さえしてくれれば」確実に儲かる
 のです。反対に顧客としてゲームに参加すると、長い目でみれば確実に
 損します。

 【日本の合法ギャンブル】

 さて、日本で認められているギャンブルはもっとひどい物ばかりです。

 競馬などはおよそ30%が経営側の取り分です。カジノの5%なんてカ
 ワイイですよね!

 ですから、お客さえいれば、かなり儲かります。ですから日本ではギャ
 ンブル経営は「お上の特権」となっているのです。

 これに対して「予想」でこれを上回ろうとするとかなり大変です。

 競馬だと分かりにくいので、コインをトスして裏表をあてるゲームに置
 き換ええて考えてみます。

 この表、裏をどの程度の確率で当てれば「勝てる」と思いますか?!

 普通は50%前後しか当たらないハズですネ。
 
 でも30%の手数料を取られて、それでも儲ける為には・・・
 なんと72%もの確率で正解を言い当てる必要があります。

 普通は無理ですよね?!

 でもギャンブルはこの「無理な事」を「できる」と思わせてお客を呼ん
 でいるのです。
 「予想できる」と思っている人。あなたは「いいカモ」かもしれません。
 注意しましょう!
 
 宝くじを含めたギャンブルに顧客として参加するのは「儲ける為」では
 なく「夢やスリルを買う為のもの」・・・肝に銘じておきましょう。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-157.html

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商品(金やガソリン等)やFXは投資と呼べない?!
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【はじめに】

 順番が逆になってしまったので、若干ネタバレ&マヌケな感じですが
 ご容赦下さい。

 以前の記事を読まれていない方・・・商品(金やガソリン等)そして
 FXは稼げる可能性がかなり低い投資対象です。

 これには前提があります。

 「将来の予測ができないとするならば・・・稼げる可能性はない」

 が、正しい書き方です。

 【商品の理由】

 なぜか・・・まず「商品」

 「商品は買って寝かせておいても『利息』がまったくつかない」と言
 う根本的な特徴があります。
 #現物を買っておいて、先物を売る事で金利を稼げますが、
 #これは商品取引の本質ではないので割愛します。

 ですから・・・

 「買ってその後高く売る」又は「カラ売りしてその後安く買い戻す」

 これしか利益をあげる方法はないのです。


 そして「将来を予測できない」と仮定するならば・・・

 「値動きは予想できない」つまり「利益を上げる手段はない」

 との結論に至ります。

 反面、売買手数料は必ず必要です。
 ですから実際には若干マイナスになってしまいます。

 【FXの理由】

 さてFXは・・・?!

 「海外の通貨だったら日本より金利が高い場合もあるから、
  もっと儲かる可能性はあるカモ?」・・・と思いたくなりますネ。

 でも、これは間違いです。

 なぜなら
 
 「金利が高い通貨は、基本的に金利の分は値下がりする」

 と言う原則があるからです。

 例えば円の金利が1%、ドルの金利が5%だったとしましょう。
 さらに今、1ドルが100円だったとします。

 さて1年後は1ドルいくらになっているのが妥当でしょうか?!

 答えはおよそ1ドル = 96円程度という事になります。

 調べてみると分かります。どんな通貨も、長い目でみれば、この傾向
 は当てはまります。

 ですから、どんな通貨を買うにしろ売るにしろ、

 「金利の差は、原則的には通貨の値動きで帳消しになる」

 という事になります。

 この事を知らずにスワップ金利取りを目指している方には、残念とし
 か言いようがありません。

 そしてこんな事をさも「ウラワザ」の如く紹介している輩にも怒りを
 覚えます。ほぼ手数料を巻き上げる為のサギみたいなものです。

 【まとめ】

 「将来の予測ができる」と言うなら別です。

 もしそうでないならば、
 商品やFXはオススメできない投資先と言えそうです。

 この事を肝に銘じておきましょう。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-161.html

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何が違う?不動産と株
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 前回、不動産投資を株式投資と比べると面白い事に気が付くと書き
 ました。

 まず

 1:不動産投資をしている人は、あまり自分の所有不動産の価格は
   気にしない。どちらかと言えば、家賃収入の額を気にする。

 から行ってみますかね!

【なぜこんな事を考えるか?!】

 その前に、なぜこんな事を書くのか説明しておきますネ。
 でないと意味不明ですよね?!

 単純に言うと、

 「不動産投資は成功している人が多いのに、株は失敗している人が
  多い。(と少なくても私は感じています)
  だから株の投資で成功するヒントが不動産投資にあるかも?!」

 なんて発想です。不動産投資の全部とは言わずに一部でも参考にな
 れば・・・程度です。

【不動産と株の違い】

 さて不動産投資をしている人は、あまり自分の所有不動産の価格は
 気にしないのか?!・・・です。

 思いつく事は

 「株は今の値段がすぐ分かる、でも不動産は値段が分かりにくい。」
 
 でしょうか?!

 そしてこれが株式投資にある種の弊害を生んでいるとも思えるのです。

【値段が分かる弊害】

 最近は厳しい下げ相場が続きます。

 私の周囲にも、ここの所の下げ相場で「怖くなって株を売った」な
 んて人がいます。

 本当に損切ルール云々ではなく「怖くなった、嫌になった」から株
 を売ってしまうのです。
 (そして「株なんてやるもんじゃねぇ・・・」なんて言います)

 でも、そんな彼らは自宅を所有していたりします。
 
 ン年前に新築で購入した自宅です。

 一概に言えませんが、一般論として新築住宅なら、10年もすれば
 市場価格は半分ぐらいになっているハズです。

 でも「こちらはお構いなし・・・」なんですよね!(笑)

 自宅の値下がりをみて「怖くなって売る」なんて聞いたことがあり
 ません。

 そもそも値段も(あまり)気にしていないでしょう!

 反対も言えるかもしれません。

 おそらく、この様な人々は市場が好調になると
 「乗り遅れる事が怖くなって」株を安直に買ってしまう可能性があり
 ます。

 ところが本当は、ここは「売り場」だったりするのです。

 変に株価なんて知らずに「株を買って放っておく」または「単に貯金
 しておく」方が「ダンゼン良かった」なんてお話になりそうです。

 そしてこれが

   「株の時価が簡単に分かって、簡単に取引できてしまう」

 ことの弊害なのかもしれません。

【まとめ】

 あの有名な投資家バフェットさんも言っています。

 「ミスターマーケットのいう事にいちいち耳を貸すな!」

 目先の株価に一喜一憂するのではなく、

 「長期的に収益を上げて行く為に、今どうすべきか」

 冷静に考え、行動できるようになりたいものです。

 ※誤解なきように・・・短期売買を否定しているワケではありません。
  あくまで長期的に利益が上がるように実行して行けばいいワケで
  その手段が短期売買でも構わないと思っています。

  ただし、次回はその短期売買がテーマです。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-163.html

━━━━━━━━━━━━━━━
株は「持ったまま」が「一応は」有利
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 以前、
 「株を持っている間は(控えめに見て)毎年5%程度、配当か株の値上
  がりを受け取る事ができる」
 と書きました。

 これはつまり、
 「将来を予測できないならば、株はなるべく持っていた方が有利」
 という事なんです。

 年間5%と言う事は、毎日0.014%、毎時0.0006%・・・
 少しずつではありますが、株は所有者に何かを還元しています。

 「配当は期末じゃないの?」と言う方もいらっしゃると思いますが、
 期末の配当後の株価は「配当分」値下がりします。

 半年、又は1年間かけて配当分値上がりして、その分は配当後に値下がり
 するわけです。恩恵は決して期末だけの話ではありません。

 地味〜に、今も株は所有者に還元を続けているのです。

 ですから、株を持たない時間はこの年率5%を放棄している事になります。

 そして「株を売り建て」する場合、この「年率率5%を支払う側」になり
 ます。

 ですから「株を持たない」や「株を売り建てする」はかなり不利な戦いを
 強いられている事になります。

 ですから、世の経済研究家は「株は買ってずっと持っておけ」と言います。
 有名かつ退屈な「Buy And Hold戦略」です。

 反対に、世の投資家は「株のトレードをうまくやれば儲かるハズ」と考え
 ている人も多いです。

 どちらが正しいのでしょうか?!

 ここで、カリフォルニア大が行った有名な調査をご紹介します。
 ある証券会社の数万件の口座を対象にして、売買頻度とパフォーマンス
 の関係を調査したものです。

 結果を想像できますか?!

 結果は


 「売買頻度が高い人は、手数料の分だけパフォーマンスが悪かった」


 でした。

 次回はなぜこんな事になるのか・・・です。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-165.html

━━━━━━━━━━━━━━━
トレードの先にあるもの・・・
━━━━━━━━━━━━━━━
【おさらい】

 先週、「トレードがパフォーマンスを上げているか」について、カリフォ
 ルニア大が行った調査結果をお話しました。

 ある証券会社の数万件の口座を対象にして、売買頻度とパフォーマンス
 の関係を調査したものです。

 結果は

 「売買頻度が高い人は、手数料の分だけパフォーマンスが悪かった」

 でした。

【補足です】

 こう言う事を書いていると

 「のりダーは『株は買ったらずっと持っておけ』と言っている」
 
 と、誤解されそうです。(苦笑)

 かなり近い事は近いのですが、結構違ったりします。
 ※そもそも、今の日本でこんな事言ったって・・・ですね!

 もう少し先に行くと分かりますのでしばらくお待ちを!

【調査結果から言える事】

 調査結果からは

 「全体として見れば、やはり相場の先行きは予想できていない」

 という事が言えそうです。さらに言い換えれば

 「株の売買は(概ね)無意味であり『手数料を失うのみ』となる可能性
  が高い」

 と言う事です。

 でも多くの人は

 「自分の判断で売買した方がパフォーマンスが良くなると考える」

 と信じて疑いません。

 このギャップがなぜ生じるのかについて、最近研究が進んでいます。

【トレーダーの自信過剰】

 多くの人が

 「自分の判断で売買した方がパフォーマンスが良くなると考える」

 と考える理由、これは「オーバーコンフィデンス(自信過剰)」と呼ば
 れる人間の本能のようです。

 この「オーバーコンフィデンス」行動ファイナンス理論(行動経済理論)
 でも取り上げられています。知っておいて損はありません。

 #ちなみに行動ファイナンス理論とは「人間は決して合理的ではない」と
 #いう事を説明した理論です。(2002年にノーベル賞を受賞)

 なにも難しいことではありません。

 誰でも、人間は自分の判断に「根拠のない自信」を持つクセがある。
 だから、

     「感覚だけで判断すると、間違っている事が多い」

 そしてこれが「人間の本性」だと言うわけです。

 ですから

 「本能に負けずに、正しい判断をする為には」

  統計等の手法を使って
 「自分の判断が合理的なのか否か」をチェックすべきなのでしょう。
 でも・・・多くの人はこれをしません。

 
 先ほどの
 
「売買頻度が高い人は、手数料の分だけパフォーマンスが悪かった」

 と言う調査結果は事実です。
 
 ですが、多くの人はその事実を知ってなお、

 「そんな事あるか、努力すれば報われる」とか「自分だけは違う」

 と、考えて理に合わない行動を続けます。

 ですから競馬やパチンコ、そして宝くじがビジネスになるのです。
 多くの人は「自分だけは儲けることができる」と思ってしまいます。
 なかなか本能に逆らうのは大変です。

 金融業界にしても同じ。顧客に売買してもらわないと儲かりません。

 ですから、
 「売買頻度が高い人は、手数料の分だけパフォーマンスが悪かった」
 なんて事実を業界が公表する事はありません。

 顧客には「売買で稼ぐ事ができる」と思っていてもらった方が、彼らに
 とっては都合良いのです・・・。

 さて、

 「売買頻度が高い人は、手数料の分だけパフォーマンスが悪い」

 全体としてみた場合、これが事実です。そしてこれは

 「全体として見れば、相場の先行きは予想できていない」

 という事ですし、

 「将来を予測できないならば、株はなるべく持っていた方が有利」

 という事につながります。(そうでない場合もありますが、別途)

 ですから

 「株は持ったままにする事が(一応は)基本」

 と言えそうです。

 (一応は)と書いた意味については、追々お話しようと思います。
 #持っているだけではダメだと思っているのは前述の通り

 さて、

 あなたは本当に「予測」できていますか?!

 思い当たるのであれば、確認する事をオススメします。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-167.html

━━━━━━━━━━━━━━━
統計分析のワナ(その1)
━━━━━━━━━━━━━━━
【はじめに】

 先週、私は

 「人は誰でも自分の判断に『根拠のない自信』を持つクセがある」

 だから、

 「感覚だけで判断すると、間違っている事が多い」

 そして、

 「本能に負けずに、正しい判断をする為には、統計等の手法を使って
  『自分の判断が正しいと言えるのか否か』をチェックすべき」

 とお話しました。

 つまり「感覚だけで判断せずに、統計等でキチンと判断しなさいね!」
 といっているワケです。

 ところがこの「統計分析」。これまた中途半端な知識で実行すると
 間違ってしまう事が多いのです。

 そして、それを元に相場に挑むのは、あまりに危険です。

【統計分析のワナ】

 短期長期に関わらず、株の売買ルールを組み立てるには統計的な手法
 をよく使います。

 そして、この統計の良いところは

 「全てを調べることなく、全体像を知ることが出来る」

 なのです。

 例えば、世論調査なんて本当は全国民1億人を調査しなけ
 れば分からない内容です。

 ですが、実際には千人程度の調査しかしていません。
 これで十分であることが数学的に証明されているのです。

 ところが、これが危険なんです。

 今回の結論を書いてしまいますと

 「中途半端な理解で統計を使ってしまうと、重大な間違い
  をしてしまう可能性がある」

 そして

 「株の分析で『統計的分析/確率分析』と称しているもの
  は、この大きな間違いをしてしまっているケースが多い」

 のです。

 実名を上げることは控えますが、市販されている高価なシステムトレ
 ードツール

 ・・・「WEB等の説明を見る限り」ではありますが・・・

 この間違いを犯してしまっている様にしか見えない事が多々あります。
 #むしろ「ホトンドが間違っている」と言った方が正しいかもしれま
 #せん。私は買った事がありませんので正確ではありませんが・・・。

 そしておそらく「この間違った分析結果」を元に多くの人がトレード
 を実行していると思われます。・・・あまりに、危険を感じます。

 そして市販されている投資ルールの参考書・・・これもホボ似たりよ
 ったりです。当然、私が買うわけもなく立ち読み程度しかしていませ
 んが・・・

 決してサギなどではないと思います。おそらくツールを作った本人や
 本を書いた本人が統計を正しく理解していないのです。

 「そんなシロウトが書いた本が売られているワケないだろ」
  ・・って思います?!

 私は株をやった事のない人が書いた「株の必勝法」の本を知っていま
 すヨ。それを買って実践している人がいると思うと恐ろしい・・・。

 世の中そんなに甘くないのです。

 次回はもう少し具体的な内容をお話します。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-169.html

━━━━━━━━━━━━━━━
統計分析のワナ(その2)
━━━━━━━━━━━━━━━
【はじめに】

 前回は

 「中途半端な理解で統計を使ってしまうと、重大な間違い
  をしてしまう可能性がある」

 そして

 「株の分析で『統計的分析/確率分析』と称しているもの
  は、この大きな間違いをしてしまっているケースが多い」

 と、お話ししました。今回はその具体的な説明です。

【よくある誤り】

 まず結論から入ります。

 統計学では

 「無作為(つまりランダムに)抽出したデータは、全体を代表する」

 と考えます。

 ところが株(に限らず相場全般)の統計では、この重要な原則を無視し
 てしまう事がとても多いのです。

 思い当たりませんか?!

 「株の分析」ではよく「過去ン年のデータを確認すると・・・」との言
 い方をしていますネ?!

 つまりこれは

  「過去ン年の連続データを『ランダムに抽出したデータである』と
   仮定して、分析を行っている」

 と言う事になるのです。

 軽く考える人が多いかもしれません。

 ですが、この行為は「統計学の原則」を最初から無視してしまっている
 事を覚えて置いてください。

 ですから、

 「過去4年のデータ全てを使って分析した結果、株の値動きには
  **の法則がある」

 なんて言うのは「完全な間違い」です。
 #偶然あてはまる事もあるのですが、あくまで偶然です。

 つまりランダムではない「片寄ったデータ」を元にしているのに
 「データは全体を代表している」と仮定してしまっているのです。
 ここに狂いが出るのは当然です。

 ですから

 「過去4年は通用した法則が、次の1年ではまったく通用しなかった」

 なんて事が、多々起こります。覚えがありませんか?!

 そして、こんな統計の初歩すら把握していない人たちが色々なツールを
 販売していたりします。
 そして、それを頼りに売買している人がいるのです。
 ・・・あまりに怖い事です。

【正しい統計の為に・・・】

 「片寄りのない妥当なデータ」を準備するにはどの様にすればよ良いの
 でしょうか?!

 ここに正確な答えはありません。ですが考えられるのは次の二つです。

  1:データの片寄りを考慮して統計処理する。
  2:十分に長い期間のデータを使用する

 如何でしょう?!

 1の「データの片寄りを考慮して統計処理する」は、例えば

 「1年のデータを1個のサンプルと仮定したT分布を使う」

 なんて方法です。
 
 この手法が本当に正しいのか否なのかは私にも良く分かりません。
 ですが、最低限この程度の処置は必要だと思う次第です。

 蛇足ですが、この方法を使って計算すると、

 過去2年間に勝率90%だった手法が、翌年に勝率65%にダウン。
 そしてその翌年には勝率50%(つまり無意味)に落ち込みます。

 厳しいのですが、これが現実に近い気がしています。


 さて2の「十分に長い期間のデータを使用する」はどう考えるべきで
 しょうか?!

 これも確固たる答えはありません。経済学で言う「景気循環」で考えて
 みるのも一案です。

 景気循環には次のような物があると言われています。

   ・コンドラチェフの波(約50年)技術革新による景気循環
   ・クズネッツの波(約20年)建設需要、世代交代による景気循環
   ・ジュグラーの波(約10年)設備投資による景気循環
   ・キチンの波(約40ヶ月)在庫生産変動による景気循環

 これらの組み合わせが一通り出揃うのが100年と考えられます。
 そこまで行かなくても、最低限「コンドラチェフの波」つまり50年は
 クリアしたい気がします。

 ちなみにバフェットさんの師匠であるグレアムさんもやはり

  「50年通用した法則ならば信じる価値がある」

 ・・・とおっしゃっていたとか。

 それにしても、「過去の法則が本当に将来も生きるのか」については
 かなり慎重な検討が必要です。

【まとめ】

 この様に、統計はかなり慎重に使わないと危険です。
 
 少なくても10年程度のデータだけで「分析したつもりになる」なんて
 事にはならない様に注意しましょう!

 次は別の「本当にヒドイ、統計無視の実例」をご紹介します。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-171.html

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ヒドイ!、統計無視の実例
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【はじめに】

 前回、株の分析ではよく

 「過去ン年の連続データを『ランダムに抽出したデータである』と
  仮定して」

 分析を行っているケースが多い。
 ところが、これは「統計学の原則」を無視してしまっている事になる。
 
 と、お話ししました。

 これはこれで宜しくない事なのですが、投資の世界には、さらにヒドイ
 情報が蔓延しています。今回はこのお話です。

【テクニカル法則・・・】

 グランビルの法則、MACD、RCI、RSI、ストキャスティクス、・・・
 和風な所では酒田五法に一目均衡表。
 様々なテクニカル指標があります。

 そして、これらのテクニカル指標が
 「**となった時はカイのサイン、**となった時はウリのサイン」
 なんて情報が巷にあふれています。

 そして、この様な内容が市販されいている本にも記載されていたりし
 ます。

 ・・・で、何がヒドイのでしょうか?!

 実は、良くある
 「**となった時はカイのサイン、**となった時はウリのサイン」
 これってホトンド「何の根拠もない」からです。

 ウソだと思うならば、ご自身で確認してみて下さい。

 別に50年なんてムリ言いません。おそらくダメだと言う事は10年程
 度のデータでも十分確認できます。
#もちろん、10年データでイケルとなっても、そのまま使わないで下
 #さいね。先週の説明です。
 #詳しくは http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-169.html
 
 詳しい事は別途説明とさせて頂きますが、条件として

  ・1992年以降のデータを使用
   =>こうする理由は別途ご紹介します。
  ・きちんと、売買手数料を含めて計算

 なんてやってみると面白い結果が出てきます。おそらく、こんな結果で
 す。

  ・売買すればするほど、手数料分損をする。
  ・株を持っていなかった期間があれば「株を持っているだけ」
   よりパフォーマンスが悪い。

 どうでしょう?!どなたか確認されたら教えてください。
 #私は20年ほど前に数億の組み合わせで徹底検証した事があります。
 #本当に「骨折り損のくたびれもうけ・・・でした」(苦笑)

 「テクニカル指標には将来を予測する能力はない」
 これ、プロの間では常識だったりします。

 そして金融経済研究者の結論も
 「テクニカルで将来を予測する試みは、ほぼ無意味」
 なんて言っています。

 ですからプロトレーダー(金融機関で勤務するトレーダー)で、テクニ
 カルを単独で使う人はまずいません。
 ・・・タイミングを測る為に使う人がいる程度

 それが、一般の書籍にはまるで「テクニカルも投資の基本」みたいな書
 かれ方をされています。

 ヒドイですよね。でもこれが現実です。

 テクニカル分析を広めたのは手数料を稼ぎたい証券会社では?!
 なんていう人もいる程です。・・・もちろん証拠はありませんが・・・

 投資に限らず、市販されている書籍には、こういった何の根拠もない事
 が、もっともらしく書いてある事が結構多いのです。

 市販の本は出版社が「売れる」と判断すれば発行されます。
 そして内容がデタラメでも「訴えられる事」はまずありません。

 それどころか内容がデタラメである事に「気づく人」すらホトンドいな
 いのだと思います。普通、検証なんてしません。

 本を読む事はいい事です。ですが、「本が常に正しい訳ではない」
 これは心しておくべきです。

 特に投資関係の本は「内容をまず疑ってかかる」で良いと思います。

 さて、これまで短期売買に対して若干厳しい立場で意見を述べさせて頂
 きました。

 でも私は「短期売買は絶対ダメ」とは言いません。
 来週はこのあたりについてです。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-173.html
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個人向けの短期売買
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【はじめに】

 私はこれまで短期売買に対して厳しい立場で意見を述べさせて頂きま
 した。
 
 でも絶対ダメ・・・とまでは言えないと思っています。

 このあたりのニュアンスが今回のテーマです。

【短期売買の分類】

 以前、私はアメリカでの調査の結果

 「全体として見れば、相場の先行きは予想できていない」

 という事になる・・・とお話ししました。

 これは「短期売買はオススメ出来ない」と言っているに等しいです。

 ですが、この事実を知ってなお「合理的な判断の元に」あえて短期売買
 を行っている方々もいらっしゃいます。

 そんな方々はおおよそ下記の3種類に分類できると思います。

  1:(ごく一部の)相場の先行きが予想できている人

  2:短期の裁定取引を行っている人。

  3:損失リスクを避ける為の売買を行っている人

 でしょうか?!

 この3種類をもう少し考えてみます。

■(ごく一部の)相場の先行きが予想できている人

 先ほどもお話した通り

  「全体として見れば、相場の先行きは予想できていない」

 これが事実なのですが、反対に言うと

  「一部には、相場の先行きが予想できている人がいる」

 とも言えます。

 もし(予測できる人)の仲間に入れるのであれば、すばらしい事です。
 そして、この領域が多くの投資家の目標なのでしょう。

 ですが、個人的には

 「個人投資家がこの領域を目指すのは止めたほうが良い」

 と思っています。 理由は簡単「難しいから」です。

 本当にアバウトな推計なのですが、私の試算では

 「将来を予測して、十分な利益を出せている人は0.1%もいない」

 との結果が出ました。(詳しい計算は避けておきますね)

 言うなれば、市民ランナーがマラソン大会で入賞を目指す領域です。
 1万人参加の大会で10位入賞しなくてはなりません。

 それも参加者の7〜8割が実業団選手(機関投資家)と言う世界です。
 その中で勝ち残らなくてはなりません。難しい事は理解頂けると思い
 ます。

 不可能とは言えませんが、とてもおススメできません。

■短期の裁定取引を行っている人。

 ヘッジファンドがメインでやっているのが、概ねこの方法の様です。

 簡単な例では

 「日経平均現物と先物で値差が生まれた瞬間にポジションを
  設定して、値差が解消したらポジションを解消する。」

 なんてやり方です。

 もっと複雑な複合銘柄同士の取引や通貨/債権そして証券を絡めた取引
 も行われています。
 
 でもこの方法、最近は高速のコンピューターで常に市場を監視。
 儲けの機会があったら「1000分の1秒」レベルの時間でポジション
 設定/解消を行う・・・なんて世界。

 最近ではプログラム売買では処理が間に合わず、並列処理ハードウェア
 を構築して処理を実行する・・・なんて領域にまで話が進んでいます。

 とても個人投資家の手が出せる領域とは思えません。

■損失リスクを避ける為の売買を行っている人

 私が唯一、個人投資家が短期売買を行う意味があると思えるのがこれ
 です。・・・ここは次回にお話します。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-175.html

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損失回避の短期売買
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【はじめに】

 前回は個人投資家の短期売買、その中で

  1:(ごく一部の)相場の先行きを予想しての売買
  2:裁定取引を行う売買

 については、個人的に現実的ではないと考えている旨、説明申し
 上げました。

 それでも「挑む」と言う事であればこれは個人の自由です。
 ですが一度、冷静にご判断いただく事をオススメします。

 そして、最後に残った

  3:損失リスクを避ける為の売買

 今回はここに触れます。

【損失リスクを避ける為の売買】

 まず最初にお断りしておきますが、
 
 「損失リスクを避ける為の売買」とは
 「損失が出そうな時にそれを予測して現金に戻しておく」
 ではありません。

 「損失が出そうな時にそれを予測して」が出来るのは
 「1:(ごく一部の)相場の先行きを予想しての売買」
 が出来る人だけです。これは私の推計で市場参加者の0.1%程度

 ですから、ここで言う「損失リスクを避ける為の売買」とは、
 「予測をしないリスク回避」です。

 例えば、こんなルールによる方法です。

 1:終値が5日移動平均を上抜けしたら買い
 2:買値も含めて最高値から3%ダウンしたら手仕舞い売り
 3:一度手仕舞いしたら、30日は新規買しない。
 #あくまで例ですから・・・この通りなんて売買しないで下さいネ

 こうすると、毎回の損失は3%に限定できます。
また、30日の新規買休止を設定していますので、損失は最大で年
 36%(厳密に言うと違いますが・・・)に限定できます。

 ですから、相場が下げるにつれて「損がどんどん拡大する」事は
 避ける事ができます。

 他にも色々なルールが考えられます。ですが、いずれにしても
 「予想できない」を前提にする限り、

 「下げ始めたら一度手仕舞いしておく(買いの場合)」
 
 と言う形のルールになります。

【精神衛生と儲けそこないを量りにかけて・・・】

 この「一時的に株を持たないルール」は次の特徴があります。

 メリット :株を持たない期間は値下がりを回避できる。
 デメリット:株を持たない期間は値上がり益を逃してしまう。

 当たり前と言えば当たり前ですね。

 以前申し上げた通り、
 株は年間5%(毎日0.014%、毎時0.0006%)所有者に何かを還元して
 います。

 ですから「株を持たない期間」は「その期間の利益を放棄している」
 事になります。
 #短期派の方はこの事を軽視している事が多いワケですが・・・

 ここまで合理的に理解した上で、「それでも安全をとる」と言う選択も
 あります。

 近々お金が必要であるとか、精神衛生上そもそも相場から離れていたい
 とか・・・それはそれで必要な事もあると思います。

 そしてもう一つ「損失リスクを避ける為の売買」を行う事で「レバレッ
 ジを上げる事ができる」と言う効能もあります。

 理屈上はロスカットを5%に決めた場合、最大で20倍までレバレッジ
 を上げる事ができるワケです。
 持ち続ける事を前提にするとこれは不可能です。

 ですから私は「損失リスクを避ける為の売買」を否定は致しません。

 ですが、「損失リスクを避ける為の売買」は「結果、一部の利益を放棄
 している事になる」これは頭に入れておいた方がよいと思います。

【本当は慣れてしまった方が・・・】

 さて「損失リスクを避ける為の売買」もアリ・・・と書きました。

 ですが、私の本音は

  「あんまり株価を気にしないで株を持ち続ける投資」

 に、慣れてしまうのが一番だと思っています。

 レバレッジを上げられるとは言っても、きちんとリスクを考えると、
 せいぜい2〜3倍が限度。
 この程度ならば「持ち続ける投資」でも出来てしまう範疇です。

「損失リスクを避ける為の売買」悪くないのですが、慣れてしまうと
 「ほったらかしにしておく」方がダンゼンお気楽です。(笑)

 その上パフォーマンスも良くなったりします。

 一度無理ない金額で試してみませんか?!

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-177.html
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長期投資家のたわごと?!(その1)
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【はじめに】

 さて、私はこれまで「短期的な株の売買」をオススメしないと言って
 きました。理由は難しいワリに利益が少ないからです。
 ウソだと思う方はご自身で本気の検証してみる事をオススメします。

 で、こう言う事を書くと「のりダーは単純な長期投資派だ」と思われ
 てしまいますが、これも違います。

 今回からは「株は買って、単純に持っておくのダケ」はオススメしな
 いなんて話です。

【株は買って、単純に持っておくのダケ=Buy And Holdとは?!】

 株を買って持っておくだけの事を「Buy And Hold」と言います。
 そして、これが世界の経済学者達が「一番正しい」と薦めている方法
 です。

 そして国家レベル(年金等)、公共機関レベル(基金等)の運用は基
 本的にこの方法が取られています。
 
 この「Buy And Hold」を行っている人たちからみると、
 「タイミングを計る株の売買なんて『馬鹿げたムダな事』」
 なのです。

 ではなぜ、彼らが「株は買って、単純に持っておくのが一番正しい」
 と言うのでしょうか?!。

 まずはここを理解しないと議論がかみ合いません。
 何事も相手を理解してから・・・ですネ。


【経済学者達がBuy And Holdを薦める理由】

 「株は買って、単純に持っておくのが有利」と言う方々は、次の二つ
 の仮説がかなり現実に近いと考えおられるようです。

 それは

  1:効率的市場仮説
  2:リスク資産がリスクプレミアムを持つと言う仮説

 です。

 もし、これらの仮説が「正しい」または「現実にかなり近い」だとす
 ると、
 「株は買って、単純に持っておく。これに勝る運用方法はない」
 と、理論的に証明されてしまう事になります。

 まずはこの内容を理解する事から始めましょう。

【効率的市場仮説】

 株を買って、単純に持っておく(Buy And Hold)を支える一番の
 基本がこの「効率的市場仮説」です。

 ご存知の方も多いと思いますが、内容を復習すると・・・

 「市場は新しい情報を瞬時かつ正確に価格に反映する。
  だから公表されている情報をいくら分析してしても、
  将来の株価予測を行う事はできない」

 言い換えると

 「インサイダー情報でも無い限り、将来の株価を予測して先回り
  投資する事はできない」
  #インサイダー情報があっても無駄・・・と言う人もいます。

 と、いう事です。

 例えば・・・
 テクニカルでもファンダメンタルでも構いません。ある情報分析を元
 に、あなたが「株が値上がりする」と判断したとします。

 効率的市場仮説によれば、あなたが「値上がりする」と思った瞬間に
 は既に「値上がり済み」となっているワケです。
 ですから、あなたが予想で儲けることは不可能・・・と言っています。

 もう少し正確に言うと
 
 「あなたが値上がりすると思った瞬間」は
 「既に値上がり済み」の場合と「本当に値上がりする」場合が半々。

 ですから、

 あなたは「儲かる時と損する時が半々」。そして結局は儲からない。

 これが正しいニュアンスでしょう。

 「効率的市場仮説」の言わんとしている事はおおよそこんな所です。

 次回は「効率的市場仮説」をもう少し掘り下げます。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-180.html

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長期投資家のたわごと?!(その2)
━━━━━━━━━━━━━━━
【はじめに】

今回の話も「のりダーは単純な長期投資派だ」と思われてしまいそう
 な話ですが、本当に違いますヨ。

 でも、世の中で正しいとされている事はキチンと把握しておかないと
 「勝手な独りよがり」と思われてしまいます。

 そのための検証です。しばしお付き合い下さい。

 今回は効率的市場仮説もう少し深堀します。

【効率的市場仮説の復習、補足】

 市場は新しい情報を瞬時かつ正確に価格に反映する。
 だから、あなたが値上がりすると思った瞬間には
 株はその価格を織り込でしまっている。
 
 したがってその後、値上がりするか値下がりするかはまったく予想で
 出来ない、よって先を予想して利益を得る事は出来ない。

 これが「効率的市場仮説」の言わんとしている所です。

 但し、あくまで「仮説」です。市場が完全に効率的かと言うと、そう
 言い切れないケースもあります。
 
 でも詳しく調べると、この「効率的市場仮説」は

 「売買手数料をカバーできる程度の情報を、個人投資家が事前入手で
  きる可能性は極めて少ない」

 と言える程度に、正しい事が分かっています。
 #研究者達が、何億というケースを調べた結論です。
 #安易に感覚で「おかしい」なんて言う事は止めましょうね!
 #それこそが「オーバーコンフィデンス(自信過剰)」ですヨ。

 違和感をお持ちの方も多いと思います。

 ただ株式市場の参加者は7〜8割が機関投資家という事は思い出して
 下さい。
 個人が情報を得た瞬間には、大多数の市場参加者がその情報を知って
 いる事になります。

 そして、その先のヨミ・・・です。
 これとて機関投資家達もも必死で先読みしようとしています。

 時間や資金の制約がある個人投資家がこれに打ち勝つのは至難の業。

 ですから「効率的市場仮説」を信じる方々は
 「株式市場の先を予測するなんて事は無駄な努力である」
 と言っています。

 そしてこれが、国家レベルでの投資を行う場合の常識だと言う事です。

 皆さんこれに反論できますか?!

【効率的市場仮説への疑問】

 さて、今までお話しした事を、完全に真に受けると
 「市場がつけている株価は常に正しく、高い安いはない」
 
 そして 
 「株式投資は『買ってただ持っておく』がベスト」

 となってしまいます。

 ですが、私はこれに若干疑問を感じています。

 それは何か・・・

 株とは何かを思い出してください。
 そう、株とは企業の一部です。株を持つことは企業の一部を所有する
 事です。

 そして、株の総額(時価総額)は企業の値段です。

 この「企業の値段」が、本当に2倍になったり半分になったりするの
 でしょうか?!

 もちろん多少の値段のブレはあっても構わないと思います。

 ですが、日経平均のような「個別企業の影響が打ち消される組合せ」
 ですら、03年3月に8,000円だったものが07年には18,000円です。
 たった4年の期間で・・・です。

 「市場が効率化されていて、こんな事あって良いの?!」

 個人的にこう感じる次第です。
 ここではこれ以上の議論は避けておきます。

 次回は「リスクプレミアム」についてお話します。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-182.html
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長期投資家のたわごと?!(その3)
━━━━━━━━━━━━━━━
【はじめに】

今回の話も「のりダーは単純な長期投資派だ」と思われてしまいそう
 な話ですが、本当に違いますヨ。

 でも、世の中で正しいとされている事はキチンと把握しておかないと
 「勝手な独りよがり」と思われてしまいます。

 そのための検証です。しばしお付き合い下さい。

 今回はリスクプレミアムについてです。

【Buy And Hold基本の復習】

 以前「株を買って、単純に持っておくダケ」と言う方々の根本には
 以下の二つの仮説があるとお話しました。

  1:効率的市場仮説
  2:リスク資産がプレミアムを持つと言う仮説

 でしたね。

 今回はこの2番
 「リスク資産がプレミアムを持つと言う仮説」
 を説明します。

【リスクプレミアム存在仮説】

 この「リスク資産がプレミアムを持つと言う仮説」は
 (今後面倒なのでリスクプレミアム存在仮説と書きます) 
 簡単に言うと

 「株の様に値動きのある資産は、値動きの無い資産に比べて割安
  なハズである」。

 そして

 「割安なものを買っておけば、儲けも多い」

 と言う事も言っています。
 この儲けが多い部分を「プレミアム」と読んでいるワケです。


 理論的な背景を言うと

 1:投資家はリスク(値動き)を避けたがるはずである。

 2:リスクを避けるからには、リターンが同じであれば値動きの少な
   い資産を好んで買うはずである。

 3:この結果、同じリターンであっても
   ・値動きの小さな資産は割高になり
   ・値動きの大きな資産は割安になる
   はずである。

 4:最終的に割安となった値動きの大きな資産(リスクの高い資産)
   はリターンが高くなるハズである。

 と言う感じです。

 そして、アメリカを中心とした海外の株ではおおむねこの法則が当て
 はまっています。

 そしてこの法則(と言うか理論)、年金運用の世界でも重要視されて
 います。

 と言うよりも、
 「年金が株を運用に組み入れているのは、この仮説を根拠にしている」
 と言ったほうがよさそうです。

 そして、年金運用者達は

 「株の債券に対するプレミアムは**程度と考えられる。したがって
  リターンは**程度と想定できる。株のリスク(値動き)は**程
  度であるので、所有比率は**%とするのが妥当である。」

 なんて考えるワケです。

 この考え方、悪くはなのですが、個人的には2点ほど疑問があります
 このあたりを次回にお話しようと思います。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-184.html

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長期投資家のたわごと?!(その4)
━━━━━━━━━━━━━━━
【はじめに】

 前回は「リスク資産がプレミアムを持つと言う仮説」について、ご説
 明申し上げました。

 そしてこれが年金等の運用の基本概念である事もご説明しました。

 ですが、私はこの考えに疑問を持っています。
 今回はそのお話です。

【リスクプレミアム存在仮説への疑問】
 
 #今回も「リスク資産がプレミアムを持つと言う仮説」を
 #「リスクプレミアム存在仮説」と呼ぶ事にします。

 さてこの「リスクプレミアム存在仮説」、なんとなくモットモらしい
 のですが、実は次の様な矛盾を抱えています。

 例えば、日本人からみればUSドルは値動きのあるリスク資産です。
 ですから「リスクプレミアム存在仮説」が正しければ、
 「『円』より『USドル』は常に割安である」
 つまり、
 「長期的にはUSドルを所持するほうが高いリターンが得られる」
 という事になります。・・・この時点で少し変ですよね?!

 そして反対にアメリカ人からみれば「円」は値動きのあるリスク資産
 です。 ですから「リスクプレミアム存在仮説」が正しければ、
 「『USドル』より『円』は常に割安である」
 つまり、
 「長期的には『円』を所持するほうが高いリターンが得られる」
 という事になります。

 おかしいですよね!

 「リスクプレミアム存在仮説」が正しければ
  日本人とアメリカ人で高いリターンが期待できる資産が反対になる。
 なんて、現実にあり得ない事が起きてしまうのです。

 ですから、「リスクプレミアム存在仮説」は事実とはかなり違います。

 とは言え私も「株に関して言えば、リスクプレミアムらしき物がある」
 とは感じています。

 ただ長期運用の世界では

 「株のリスクプレミアムは、過去の統計から考えて**程度と
  考えられる」

 などの様に、リスクプレミアムがいつでも存在するかの様な言い方を
 します。

 そしてこう続くのです。
 「長い目でみれば貯蓄より株式投資のほうが高いリターンを望める。
  だから余裕資金を株で少しずつ積み立てておく事が望ましい」
 こんな感じですネ。

 これは言わば、
 「株は『常に、いつ買っても』リスクプレミアムがあるからお得です」
 と言っているに等しいワケです。

 私はこの「株にはいつでもリスクプレミアムがある」と言う論調には
 かなり違和感を覚えます。

 前回にも申し上げましたが
  
 日経平均のような「個別企業の影響が打ち消される組合せ」ですら、
 03年3月に8,000円だったものが07年には18,000円です。
 たった4年の期間で・・・です。
 
 18,000円の時の株にリスクプレミアムが有ったのでしょうか?!
 みなさんも違和感感じませんか?!

 さて、次回からBuy And Holdへの反論開始ですね!

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-187.html

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長期投資家へ物申す(その1)
━━━━━━━━━━━━━━━
【はじめに】

さて、いよいよBuy And Holdへの反論です。
 とは言っても、単純にBuy And Holdを全面的に否定するワケではあり
 ません。

 主に問題視するのは「バートン・マルキール派」とでも言うのでしょ
 うか?

 いわゆる
 「インデックスファンドをドルコスト平均法でで積み立ててゆく事が
  資産形成向けて一番確実な方法」と考えている人達です。

 具体的な違いはあとから申し上げますが、同じ「Buy And Hold」でも
 有名なバフェットさんや日本で長期投資を代表する澤上さんは、この
 対象には当てはまりません。
 
 今の時点ではこの事を知って置いてください。

【バートン・マルキール派のBuy And Hold】

 マルキールさんと言えば「ウォール街のランダムウォーカー」が有名
 です。彼の著書とETFの登場が、現代の資金運用手法の基礎になっ
 ていると言っても過言ではないでしょう。

 「インデックスファンドをドルコスト平均法でで積立てる」

 特に短期売買をされている方はこれを馬鹿にする事が多いと思います。

 ・・・ですが、プロを含めたアクティブ運用をしている人の6割以上
 そして、個人投資家のおそらく9割以上が、長い目で見れば「この方
 法」に負けています。

 これが事実です。この事は知っておいたほうが良いと思います。

 ですが、最近は年金運用の世界でも「これだけではマズイのでは?!」
 なんて声も出始めています。

 そして当然、私も
 「インデックスファンドをドルコスト平均法でで積立てる」
 ではダメだと思っています。

【バートン・マルキール派の思考停止】

 「インデックスファンドをドルコスト平均法でで積立てる」
 この考え方の背景にあるのは

 1:株式市場は(おおむね)効率的である。
   だから先行きを予想する事は無意味である。
 
 2:株は値動きがある分、割安に放置されているハズ。
   したがって、長い目でみれば利益は大きい。

 3:複数の企業に資金分散する事でリスクを減らせる。

 の、三つです。

 この中で資金分散して「リスクを減らす」については私も同意します。

 ・・・ですが、他の二つに関しては

 「確かにそう言える事が多いけど、
  『予想は無意味』とか『株は儲かる』とか言い切るのは思慮不足」

 なんて思っています。もう少し考えたほうが良いと思う次第です。

 さて次回は「効率的市場仮説」に対して具体的に反論します。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-189.html

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非、効率的市場仮説(その1)
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【はじめに】

さて今回は「効率的市場仮説」に対する反論です。

 以前にもお話したとおり、色々な研究の結果は

 「個人投資家が売買手数料を越えて利益を出す事は困難」と言える程
  度に、市場は効率的

 と説明しています。

 ですから「マルキール派(インデックス投資派)」の方々は
 「銘柄を選んだり、売買タイミングを計る事は無意味」と考えます。

 ところが、同じ長期投資派でもバフェットさん等は
 「市場が効率的なワケがない」との発言をされています。。
 そして、暴落した市場で割安と思えるの株を買うのが氏のスタイル。

 ご存知の通り、彼はこの方法で「資産世界一位」まで辿り着きました。

 「市場が効率的なワケがない」発言の方が正しそうな気がしますね。

【長期的、「非」効率的市場仮説】

 ここも結論から入ります。これはあくまで仮説です。

 ただ、過去の株価を見てもそうとしか思えませんし、バフェットさん
 など長期投資の著名な方々も概ね同じような事を言っています。

 それはこうです。

 「株式市場は短期的にはかなり効率的。
  1年未満の期間で利益を上げられるような機会を見つける事は、難
  しい。

  だが、数年で利益を得ようとした場合、決して株式市場は効率的で
  とは言えず投資機会を見るけるチャンスは多い」

 如何でしょうか?!

 「長期的、非効率的市場仮説」とでも言えば良いのでしょうか?!

 将来もこの状態が続くのかどうかはわかりません。ですが、現時点で
 はかなり事実に近いと思っています。

【長期的、「非」効率的市場仮説の要因】

 効率的市場仮説を主張されている方は
 「株式市場の参加者は7〜8割がプロ(機関投資家)」
 という事を、ひとつの根拠にしています。

 「プロが目を光らせている市場で、利益を上げられるようなチャンス
  が(そんなに)あるはずがない」なんです。

 でも、この理屈、次の二つを見落し(軽視)としていると思います。

 1:多くのプロは1年間の成績を良くする為に株式取引を行う。
 2:プロは、自分の意思だけで株を売買しているワケではない。

 如何でしょうか?!

 ■多くのプロは1年間の成績を良くしたがる

 私は驚いたのですが、長期投資の代表ともいえる年金ですら、毎年の
 運用成績を気にして資産コントロールしている様です。

 まして、最近のヘッジファンドなんて完全に1年以下しか見ていませ
 ん。ですから、多くの市場参加者が「1年未満で利益を上げる方法」
 を狙って売買を繰り返します。

 ですから、「1年以内で利益を狙う」市場では確かに

 「プロが目を光らせている市場で、利益を上げられるようなチャンス
  が(そんなに)あるはずがない」

 と言えるのでしょう。

 ですが、これは反対に言うと「数年待てば株価は上がるかも」なんて
 銘柄は、安値で放置されてしまう可能性がある・・・とも言えそうで
 す。

 さて次回は
  「プロは、自分の意思だけで株を売買しているワケではない」
 を含めた、長期的「非」効率的市場仮説のまとめです。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-191.html
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非、効率的市場仮説(その2)
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【はじめに】

さて今回も「効率的市場仮説」に対する反論です。

 私は
 「株式市場は短期的にはかなり効率的だが、
  数年で利益を得ようとした場合、決して株式市場は効率的
  とは言えず投資機会を見るけるチャンスは多い」

 と考えております。その要因の一つが

 「多くのプロは1年間の成績を良くしたがる」

 だと説明申し上げました。

 今回は、さらに

 「プロは、自分の意思だけで株を売買しているワケではない」

 について説明します。
 
 実はこれ、本当に大きな要因だったりします。

【プロ(機関投資家)が自分の意思で売買できない理由】

 この事は意外と意識されていない方が多いのですが、プロは

  「株を買いたいと思っても、売らざるを得ない事」
  「株を売りたいと思っても、買わざるを得ない事」

 が、多々あります。判りますか?!

 そう、

  1:ファンドの顧客に「金を返せ」と言われれば、
    ファンドマネージャは「株を売って現金化」します。
  2:反対に顧客から投資の申し込みを受ければ、
    ファンドマネージャーは嫌でもある水準は株を買います。

 なのですね!

 そして、この「顧客は誰か」と言うと、個人だったり、財団、年金等
 の運用委員会だったりする訳です。

 効率的市場仮説が成り立つ為には

 「市場参加者がある程度、正しい情報を得て、合理的な判断をする」
 
 が必要です。

 ですが、機関投資家であればまだしも、先ほどの「ファンドの顧客」
 レベルになると、これがかなり怪しくなります。

 事実「ファンドの顧客」の多くは「過去の成績が良かった投資先に資
 金を向ける」と言う行動に出てしまっています。

 「新興国の株が上がった」となれば新興国の株を買い、
 「商品が高騰した」となれば金を買って・・・

 結局、人間の心理なんてこんな物なのでしょう。
 そして「大きな悪材料がでれば、大慌てで逃げ出す」ワケです。

 また、年金についても結構こんな事がなされている様です。

  1:株価が下げる
  2:全体の資産金額が減少
  3:リスクを取る余地が減る(資産の下限金額に近づく)
  4:リスクを減らす為、株を売り、安全な債券比率をアップ

 全ての年金がそうではありませんが、上記のような年金の行動が市場
 に影響を与えてしまいます。
 つまり、「高値圏で株を買い、安値圏で株を売る」人はかなり多いの
 です。
 
 個人的には「年金、全額自分で運用させろ」・・・と言いたい。(涙)
 
 #余談ですが、先日久しぶりにさわかみファンドの澤上さんにお会い
 #した所、例の調子で「アホが株売っとるわ!」でした。(笑)

 【長期的、非市場効率的仮説まとめ】

 さてまとめに入ります。

 プロが目を光らせている「短期市場」・・・これはおそらく稼ぐチャ
 ンスは少ない市場です。おおむね効率的市場と言えるでしょう。

 ですが、「ファンドの顧客」の資金が動き回る「中長期市場」
 これは、あまり合理的な判断なしに動いている可能性が高いのです。
 つまり、かなり非効率な可能性があります。

 そう考えると、日経平均がたがが4年で2倍になったり、その後の2
 年で半額になったりするのも理解できますよね!

 「効率的市場仮説」1年以下の期間でみれば概ね正しいと思います。

 ですが、長い目でみれば

  「株がその価値より安値で放置されている事や
   その価値より高値で買われている事は多々ある」

 これは、そんなにムリではないでしょ?!(と言うか自然?!)

 次回からは「リスクプレミアム存在仮説」に対する反論です。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-193.html
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長期投資化に物申す(その2)
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【はじめに】

さて今回は「株にリスクプレミアムが存在する」言う仮説
 に対する反論です。

 覚えておられますでしょうか?!世の中には
 「インデックスファンドをドルコスト平均法でで積立てる事が
  一番正しい運用方法であると考えている一派」があります。
 
 年金なんかは基本的にこの考え方で運用されています。

 そして、彼らがこうする根拠にしているのは

 1:株式市場は(おおむね)効率的である。
   だから先行きを予想する事は無意味である。
 
 2:株は値動きがある分、割安に放置されているハズ。
   したがって、長い目でみれば利益は大きい。

 3:複数の企業に資金分散する事でリスクを減らせる。

 の三つです。

 私は前回までの「非、効率的市場仮説」で

    「株式市場は長期的には効率的とは言えない」

 と、主張させて頂きました。つまり上記1の否定です。

 この考え方、有名なバフェットさんや澤上さんあたりは、ほぼ同じよ
 うな事を仰っています。

 では、もうひとつ
 
 2:株は値動きがある分、割安に放置されているハズ。
   したがって、長い目でみれば利益は大きい。

 に対して、反論をはじめます。

【リスクプレミアム存在仮説】

 #今回も「リスク資産がプレミアムを持つと言う仮説」を
 #「リスクプレミアム存在仮説」と呼ぶ事にします。

 さてこの「リスクプレミアム存在仮説」
 「長期投資家のたわごと(その4)」
 #http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-184.html

 で、ご説明した通り、少なくても為替取引では成立しない理屈です。

 ところが年金等の運用では
 「株のリスクプレミアムは、過去50年のデータから考3%程度と
  推定される」
 なんて感じで扱われます。

 もちろん、こんな単純な推計ではなくてGDPの成長率なんかを含め
 推計しています。

 そしてこれを元に「債券と株」の投資比率が決定されています。

 そしてその結果「基本的に株が上昇しなかった日本では」この方式で
 の運用はあまり上手く行っていません。

 存在すると考えられた「リスクプレミアム分」上昇するハズだった株
 価が上昇しなかったからです。

 そして最近は

 「日本株にはリスクプレミアムは期待できない、今後は海外株への投
  資が必要になる」

 なんて事が言われ始めています。

 「日本にはリクスプレミアムが無かったから株価は低迷した。
  外国株にはリスクプレミアムが有ったから株価は上昇した。
  きっと外国株は今後も上昇を続けるに違いない」てな感じです。

 最近「国際分散投資を勧める」本やらコメント・・・増えていますよ
 ね?!・・・おそらくこんな理由です。

【リスクプレミアム存在仮説に物申す!】

 さてこの「国際分散投資」本当に上手く行くのでしょうか?!
 
 きちんと検証をしていな個人的な感覚で恐縮ですが、少なくとも先進
 国では上手く行かなくなる時代が近づいている気がします。

 簡単に言うと
 「国家の経済成長に伴う株価の上昇を、リスクプレミアムだと勘違い
  していた」
 なんて事が言えると思うのです。

 そして成長を続ける新興国ならともかく、成熟した先進国で
 「株にはリスクプレミアムが(常に)存在する」
 なんて言うのは強引かつ乱暴な意見だと思えてなりません。

 次回は、このあたりをもう少し深く考えてみます。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-195.html

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リスクプレミアムは「常には」ない
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【はじめに】

さて今回は「株にリスクプレミアムが存在する」言う仮説
 に対する反論の続きです。

 前回は

 「日本にはリクスプレミアムが無かったから株価は低迷した。
  外国株にはリスクプレミアムが有ったから株価は上昇した。
  きっと外国株は今後も上昇を続けるに違いない
  だから国際分散投資を始めましょう!」

 なんて言う最近の風潮についてご紹介しました。

 これ、私は理論的な矛盾を感じています。

【リスクプレミアム存在仮説の矛盾】

 そもそも「リスクプレミアム存在仮説」が言わんとしていた事は

 1:株は債券と異なり、値動きが大きい。
 2:投資家はこの値動きにリスクを感じるはずである。
 3:よって、そのリスクがある分株は安値に放置される」

 だったはずです。

 「日本にはリクスプレミアムが無かったから株価は低迷した。
  外国株にはリスクプレミアムが有ったから株価は上昇した」

 断っておきますが、日本株の値動きが外国株より小さいワケではあり
 ません。変ですよね!

 もうお分かりですよね。

 「株は債券と異なり、値動きが大きい。
  投資家はこの値動きにリスクを感じるはずである。
  よって、そのリスクがある分株は安値に放置される」
 
 これは「間違い」です。 私は断言させて頂きます。
 
 「値動きの激しさ」と「リスクプレミアム」が直接関係しているワケ
 ではありません。

【本当の意味でのリスクプレミアム】

 おそらく
 「値動きがある資産はリスクプレミアムがある」なんて勘違い(?)
 は、ノーベル賞理論である「現代ポートフォリオ理論」が根本にある
 と思います。

 この「現代ポートフォリオ理論」では「リスク=値動きの激しさ」と
 定義して、効率的な資産管理の方法を提案してくれています。

 これはこれで非常に有効な手法ですし、現代の金融工学はこの考え方
 を基本に成り立っています。

 ですが、この「現代ポートフォリオ理論」で言う「リスク」は我々が
 通常使う「リスク」とは意味合いが違います。

 我々が通常使うリスクと言う言葉は「将来や未知の事に対する不安」
 の事ですよね?!
 これは決して「値動きの激しさ」だけではありません。

 ここを混同してしまうから変になるのです。

 「株の値動きの激しさ」は、いつでもそんなに変わりません。
 ですからこれをリスクと捉えると
 「いつでも株は安値で放置されている」となってしまいます。
 でも、これは間違いです。

 反対に「将来や未知の事に対する不安」は時と場合で大きく変わりま
 す。ですからこれをリスクと捉えると

 「株は安値で放置されている時と、そうでない時がある」

 と言う「当たり前の」理屈に落ち着きます。

 事実、
  「インデックスファンドをドルコスト平均法でで積立てる」
 と言う方法はバブル以降の日本株ではうまく行っていません。

 これは1985年〜1991年は皆が「将来の不安を持たなかった」為に
 株は「高値で放置されていた」からです。

 ですから、今はそれなりの成果を出している国際分散投資での
 「インデックスファンドをドルコスト平均法でで積立てる」が
 今後も通用するとは誰も言えないハズです。

 たまたま、日本以外では「株が安値に放置されている事が多かった」
 ダケなのかもしれません。

 「インデックスファンドをドルコスト平均法でで積立てる」

 という方法。私は確実な方法とは思えません。
 #でも多くの年金がこの方向に行ってしまっていそうです(涙)

 次回は、これまでのお話をから「やってはいけない事(損する事)」
 を整理してみようと思います。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-197.html

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上手く行かない資金運用
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【はじめに】

さて今回はこれまでお話してきた「上手く行かない資金運用」を整理
 しておきます。

【ギャンブルとは楽しむ為にするもの】

 ギャンブルは運用(お金を増やす手段)とは呼べませんでしたネ!
 そう、「お金を払って楽しむのがギャンブル」です。

 カジノで1回当たり数%、パチンコや競馬などで1回当たり数十%
 そして宝くじに至っては60%もの手数料を取られています。
 #私の中では宝くじもギャンブルです(笑)

 だから、カジノはあんなに繁盛していますし、中央競馬会が馬主、
 騎手、調教師に賞金、給料を払えるのです。

 ギャンブルは少々予想が当たる程度では利益は出ません。
 そして普通、手数料を上回る程に「予想が当たる」事はありません。
 一時的に儲かることはあっても、長い間には確実に、資金が減って
 ゆきます

 あくまで「ギャンブルはスリルを楽しむ為のもの」です。

 一度「大勝」してしまうと、脳が快感を覚えてしまって「中毒」に
 なってしまうそうです。注意しましょうね!
 #宝くじ中毒・・・もあるのですよ!

【商品、FXは長い目でみると手数料分負ける】

 いわゆるギャンブル程には手数料が高いわけではありませんが、商品
 (金、ガソリン等)も予想が「確率以上に当たらない限り」利益を出
 す事は出来ません。

 そして普通、「確率以上に予想が当たる」事はありません。

 外国為替取引(FX)も貯金と同じ程度のリターンはありますが、基
 本は同じです。
 
 特にFXは「海外通貨は高金利だから利益が出る」なんて「誤解」し
 ている方がいらっしゃいます。ですが、これは大きな間違いです。

 高金利通貨は数年レベルで見れば、例外なく金利分値下がりします。

 つまり、結果的に日本円で貯金している事と同じなんです。

 言うなればFXは「手数料が高くてリスクの高い貯金」です。

 ギャンブルと比較すれば「かなりマシ」ではありますが、よほど予想
 に自信が無い限り、手を出すべきではありません。

 これもギャンブルと同じで「大勝」してしまうと、脳が快感を覚えて
 しまう「トレード中毒」になってしまうそうです。注意しましょう。
 こうなると、勝ち負け関係なく売買を止められなくなるそうです。

【株、不動産は利益を上げやすい】

 ギャンブル、商品、FXなどと株、不動産には根本的な違いがありま
 した。

 それは、お金を出してくれる「スポンサー」がいるという事です。

 不動産であれば「その不動産を借りてくれる人」が家賃を払ってくれ
 ます。

 株であれば、まず企業が配当を払ってくれます。
 そして配当以外にも、企業が利益を積み立ててくれれば、それは株主
 にとって資産が増える事になるのです。

 株、不動産のどちらにしても「あなたの為に資金提供してくれる人が
 いる」ワケです。

 ですから「利益を上げやすい」のです。

【ギャンブルと投機、投資の違い】

 もうお分かりですね!

 1:ギャンブルは多少予想を当て続けられたとしても利益は出せない
   あくまで「楽しむ為のもの」

 2:商品、FXは予想が当たらない限り利益は出せない。金利差も利
   益にはつながらない。そして予想をあて続けるのはきわめて難し
   い。

   =>私はこれを「投機」と呼んでいます。

 3:株、不動産はスポンサーが資金を出してくれている。
   だから(失敗さえしなければ)予想に関係なく利益を出せる。

   =>私はこれを「投資」と呼んでいます。

 これが私の考え方です。

 ところが世の中には「投資」と言う名の「投機」や「無計画な投資」
 がありましたね。

 次回はこのあたりを振り返ります。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-199.html
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上手く行かない投資(その1)
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【はじめに】

さて今回はこれまでお話してきた「上手く行かない投資手法」を整理
 します。

 前回はギャンブルや投機を「投資」と区別したくて、あえて「資金運
 用」と言う言葉を使いました。

 そして「投資」は、「基本的には利益が出るもの」だと言う事も、ご
 理解頂けたと思います。

 ですが、「投資すれば絶対大丈夫か?!」と言うとそうでもありませ
 ん。今回はこのあたりを確認します。

【「投資」という名の「投機」】

 さて、特に株を始めたばかりの方が陥りやすい「落とし穴」です。

 私は「投資」の意味を
 「スポンサーからの資金提供を活用して利益を上げて行くもの」
 だと考えています。

 それでは短期売買はどうでしょうか?

 短期売買は「資金を現金のまま持っている」期間が長くなるハズ。

 この行為はせっかくの「スポンサーから資金提供を受ける機会」を
 放棄している事になります。

 つまりスポンサーから資金を得られない以上、利益を得るには
 「将来を予想して、言当てる」
 が必須になります。

 従いまして、短期売買は「投機」と言えます。

 そして、この「投機」・・・ホトンドの人が失敗しています。

 数年レベルでマトモに上手くいっているのは、1000人に一人程度。
 残り999人は「証券会社に売買手数料を寄付している」ダケです。

 ですから、私は「株の短期売買=投機」はオススメしていません。

 ホトンドの方はわざわざ難しい事をして、証券会社に手数料を寄付し
 ているだけなのです。

 そしてもう一つ・・・

 この短期売買の世界で最も成功したとも言えるジョージソロスさん。
 ご存知でしょうか?!

 実はこのソロスさんより長期投資家のウォーレンバフェットさんの方
 方が、実は稼ぎが多かったりします。しかもその差は今も広がってい
 ます。

 株の短期売買は「投資」と言う名の「投機」です。
 そして疲れるワリには利益につながりにくいと知っておきましょう。

 ギャンブル同様、知的ゲームとして「スリルを楽しむ」為であれば、
 他人がとやかく言うことではありません。

 ですが、儲ける為と言うならば、余程の自信が無い限り、手を出さな
 いほうが賢明です。

【損失回避の本能】

 さてオマケですが、人間には「損失回避の本能」がある事が「行動フ
 ァイナンス」と言うノーベル賞理論で明らかになっています。

 難しくはありません。

 人間は「儲ける機会を逸する」よりも「損失する事を」恐れる本能が
 あるのです。

 これは「損を恐れるがゆえに、短期売買をして、儲ける機会を失って
 しまう」のが人間の本能的な行動だと言う事です。

 下手な売買を避けるには理性で行動を律しなければなりません。

 多くの方はこの本能にも負けてしまっているのではないでしょうか?

 さらに、手数料を稼ぎたい証券会社の
 「リスク回避には損きりが必要」だの
 「自動売買でリスク回避をして利益が最大化」だの
 色々、変な情報が入ってきますから、厳しいですね!(苦笑)

 さて、
 反対に「売買しなければ良いか?!」と言うとそうとも言えません。
 
 次回は「単に積み立てるだけ」や「持っているだけ」の投資について
 考えて見ます。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-201.html
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上手く行かない「投資」手法(その2)
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【はじめに】

 前回は「投資」という名の「投機」についてお話しました。
 株の短期売買は「投資と言う名の投機」です。
 そして「投機」は疲れるワリに利益が上がる物ではありません。

続いて今回はこれまでお話してきた「上手く行かない投資手法」の第
 二段、「思考停止の投資」についてお話します。

【思考停止の「投資」】

 前回は短期売買は「疲れるワリに利益は出ない」と申し上げました。

 反対に「売買しなければ良いか?!」と言うと、そう単純ではありま
 せん

 これまで申し上げた通り、株や不動産は利益を上げやすい対象です。

 ですからこれに資金を投じる事を私は「投資」と呼んでいます。

 ところがいくら投資だからと言って、

  「いつ投資しても大丈夫」
  「株や不動産ならなんでも良い」

 と言うワケではありません。

 簡単な話、1980年代後半に株や不動産を買ってしまった人は、
 30年近く経た今も、報われていないワケです。

 ですから、

 「何も考えずにインデックスファンドを毎月買い続ける」

 なんて「投資」も、同様な間違いを犯す可能性があります。

 それはナゼでしょうか?!

 答えは簡単

 「株にしても不動産にしても「常に」有利な投資先
  というワケではないから」です。
 
 至極あたりまえの事です。

 あなたが事業を始めるとしましょう。
 この事業に資金を投じます。これは「投資」です。

 この時に「普通ならば」その事業が上手く行くのか否か、
 あなたは真剣に検討するハズです。
 
 そしてどの程度の投資であれば利益を得られるのか考えるハズです。

 ですから、株しろ不動産にしろ

  1:「十分な利益を得られるか否かを検討して」
  2:「利益が得られると判断した時」

 に、始めて投資すべきなのです。

 笑える位に「当たり前の事」です。

 ですから、

  「何も考えずにインデックスファンドを毎月買い続ける」

 これって危険な事だと思いませんか?!

 不動産でも同様です。

 不動産投資で失敗するのは、
 例外なく「採算の合わない高い不動産を買わされた人」
 だそうです。

 ・・・そう、よくある「業者の言いなりになって」だったり。

 これって、実は株や金融商品でも同じだったりします。

 投資をする前には必ず「十分な利益を得られるか否か」を検討しなけ
 ればならないのです。
 これはビジネスだったら当然の事。そして株だってビジネスです。

 ところがなぜか、株に関してはこんな基本的な事すら忘れられてしま
 っています。

 有名なバフェットさんの師匠である、グレアムさんはこう言っていま
 す。「投資という物は十分な分析によってなされるべき物である」

 そして、彼も弟子であるバフェットさんも大成功を収めています。

 次回はこの「十分な利益を得られるか否か」をどの様に考えるべきか
 についてです。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-203.html

━━━━━━━━━━━━━━━
賢人の投資手法
━━━━━━━━━━━━━━━
【はじめに】

 □この「投資をマジメに考える」シリーズ、次回からは水曜日夜□
 □の更新にさせて頂きます。                □

 さてここまでは
 
 「ギャンブル」「投機」「思考停止の投資=無計画な投資」は
 「儲かるような気がするけど、実は利益が出ない(難しい)」
 
 という事をお話してきました。

 ようやく今回から「利益の上げられる投資」について書きます。

【将来の収益を考える】

 さて私は前回、投資をするならば、
 
 「その投資が『十分な利益を得られるか否か』を事前に検討してから
  実行に移すべき」

 とのお話をしました。

 もちろん、将来を全て見通せるワケではありません。

 ですが、「確実に分かる事」そして「ある程度確からしい事」を積み
 上げてゆく事で、
  「この投資は上手く行く可能性が高い」とか
  「この投資は失敗する可能性が高い」
 と言えるケースがあるのです。

 そしてこれは株価を予測するワケではありません。

 あくまでその投資の価値を見極めるために行う分析です。

 今、世界一の投資家と言われているウォーレンバフェットさんは、
 この分析の達人だと言えるでしょう。

 この投資の価値を見極める分析を一般的には「バリュー分析」と言い、
 その結果に伴う投資が「バリュー投資」です。

 ただ、先ほどのバフェットさんに言わせると

 「投資はそもそもバリューを考えて行うもの、『バリュー投資』なん
  て言葉はおかしい」

 だそうです。(苦笑)

 そしてもう一つバフェットさんはこんな事も言っています。

 「市場が効率的なワケがない」

 身も蓋もありません。

 一部の経済学者はバフェットさんの話題になると、不機嫌になると言
 うウワサです。

 ただ、私が申し上げてきた事は、この世界一の投資家が言っている事
 でもあります。いわば賢人の投資手法です。

【銘柄を選ぶか、タイミングを選ぶか・・・】

 さて具体的な実例に入る前に、もう少しだけ言葉を挟みます。

 投資を成功させる為には「価値の高い」投資機会を探す必要がありま
 す。

 我々は株を買うことで利益を得ようとしていますので、

 「その価値にと比べて割安な株を買うこと」又は
 「その価値にと比べて割高な株を売ること」

 が我々の目標になります。

 買いの行動を起こす時には大きく二つの手法が考えられます。
 それは

 1:「割安な銘柄を探す」方法
 2:「割安な時期に投資する」方法

 ですね。

 バフェットさんはこの両方を上手く実行されているのだと思います。

 ですが、私は「割安な時期に投資する」が簡単だし実行しやすいと
 考えています。

 次回はこの理由について少々詳しくお話したいと思います。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-205.html
━━━━━━━━━━━━━━━
タイミングを選ぶ理由
━━━━━━━━━━━━━━━
【はじめに】

 前回、私は投資機会を探す場合
 「銘柄を探すより、タイミングを計ったほうが良い」
 と考えている旨、お話しました。

 今回は、ここを詳しく説明します。

 ただタイミングといっても、トレーダーの方々が考えているような
 タイミングではありません。

 数年単位の「長〜い」タイミングです。

【長期的「非」効率的市場仮説から言える事】

 以前、私は「長期的「非」効率的市場仮説」という物を提案させて頂
 きました。
 
 #詳しくは下記をご覧下さい。
 #http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-189.html
 #http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-191.html

 簡単に言うと
 
 「株式市場は短期的にはかなり効率的。
  だから1年未満の期間で利益を上げられるような機会を見つける事
  は、難しい。

  だが、数年で利益を得ようとした場合、決して株式市場は効率的だ
  とは言えず有効な投資機会を見るけるチャンスはある」

 という事でした。

 これは、言い換えると、こうなります。

 「株式市場全体は時には割安になったり、割高になったりする事があ
  る。しかし同じ時期に個々の銘柄同士を比べた場合、一方が割安で
  一方が割高になると言う事は少ない(と思われる)」

 違和感をお持ちの方も多いでしょう。
 ですが、銘柄を選ぶアクティブファンドは銘柄を選ばないインデック
 スファンドにホトンド負けています。これが事実です。

 つまり「銘柄を選ぶ」と言う行為は「利益につながりにくい」という
 事だと思われます。

 #ただ最近は、皆がインデックス投資を行ってしまっている影響で
 #割高な銘柄や割安な銘柄が結構出ているとの指摘もあります。
 #今後は、一概には言えないかもしれません。

 反面、今が正にそうなのですが、株式市場全体が割安に放置されたり
 反対に高値になってしまう事は「結構よくある」と感じています。

 一番の例が、1985年〜1991年あたりの「バブル経済」ですネ。
 それ以外も結構ありました。

 #これも「今までは」と言う言葉を添えておきます。
 #今後も「未来永劫」割安や割高が発生し続けるとは言えません。
 #
 #ただし、最近はヘッジファンド増の影響なのか、株価変動が増えて
 #どちらかと言えば「割安や割高が発生しやすくなっている」気がし
 #ています。

 そして、この「割安、割高」が起ってしまう理由もお話しました。

 そう、投資のプロとは呼べない「ファンドの顧客」が市場に資金を投
 入すると株は割高になり、資金を引き上げると株は割安になるのです。
 彼らは決して合理的ではありません。

 経済学者達はこんな「ファンドの顧客」が「合理的な行動を取る」と
 位置づけていました。これは私は間違いだと考えています。

 そしていかなプロであっても、顧客に資金を引き上げられては
 株を売るしかありませんし、反対に資金を受け取ると、嫌でも株を買
 う事になるのです。

 そしてこの資金の流れが、「株の割安、割高」を生んでいると思われ
 ます。そしてここに「非効率な市場」があると思えるのです。

 そして
 「投資する金額に対して、将来十分なリターンが確保できる」
 と、言えるのであれば「割安な投資対象」という事でしょうし

 反対に
 「投資する金額に対して、将来十分なリターンが確保できない」
 と、言えるのであれば「割高な投資対象」という事でしょう。

 さて、そんな見極めが本当にできるのか?!

 私は可能だと思っていますし、バフェットさん他も実行されて成果を
 出されているのだと思っています。

 次回はいよいよその分析の実例をご紹介します。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-207.html
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株が割安と判断できる実例
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【はじめに】

 さていよいよ投資の価値を図る実例です。

 私は前回申し上げた通り、
「銘柄よりはタイミングを選んだ方が、利益を上げやすい」
 と考えています。
 
 ですから、日経平均の割安な時期と割高な時期を分析で判断します。

【どう将来を見渡すか?!】

 ここで
 「将来、株価がいくらになるか」なんて考え出すと
 「そんな物は分かるはずがない・・・」
 なんて結論になってしまいます。

 ですから、分かる事を少しずつ積み上げてゆき、その投資が妥当か否
 かを判断するのです。

 決して株価を予想しているワケではありません。
 ここに注目して下さい。

【割安な時期の実例】

 ちょうど今を実例とってみます。
 2012年2月14日現在、日経平均は約9,000円です

 まずは「1株あたりの企業が持つ財産」を考えます。
 これを一株自己資本と呼びます。
 日経平均の場合、1株あたりの企業が持つ財産は約7700円です。

 そして、今の日経平均であれば毎年一株あたり430円程度の利益を出
 してくれています。これは過去10年の平均値です。

 ここまでは「事実の確認」です。推測は何も入っていません。

 そして、ここから推測を入れてゆきます。

 具体的には、

 「今後、年間430円の利益が続くとするならば、10年後にはどうなっ
  ているか?!・・・」

 なんて考えるワケです。

 実際にやってみましょう。

 430円の利益のうち、約140円が配当に回されます。
 そして残りの290円が一株自己資本に加えられて行きます。

 ですから、

 10年後の日経平均の一株自己資本(10,600円)
  =今の一株自己資本(7700円)+(利益−配当 290円)×10年
 
 と言えます。

 一部例外はありますが、株価がこの一株自己資本を下回る事は稀です。
 (今は多発していますが、非常に珍しい現象です)

 #「株価が一株自己資本を下回る」状態が続くのであれば、企業は自
 #社株を買い取ろうとします。
 #詳しい説明は省きますが、その方が企業にとってオトクなんです。
 #結果、株価は一株資本よりは高い状態が普通になります。

 ですから、10年後に日経平均が10,600円を超えている可能性は、かな
 り高いと言えます。

 合わせて、配当も140円の10年分、1400円がもらえる計算です。

 ですから、10年後の日経平均は「最低」でも

    12,000円 = 株主資本 10,600円+ 配当 1,400円

 の価値があると言えそうです。

 今の株価は約9,000円です。10年後に最低限12,000円の価値があるの
 であれば、「割安であり、投資価値がある」と言えるでしょう。


 株を買うと言う事は「企業の一部を買うこと」です。

 ご紹介した方法は「企業買収を考える際に行われる企業価値分析」と
 同じです。
 #本当はもっと詳細の分析が必要ですですが、単純化しています。
 #例えば10年後以降の利益や金利を考える必要があります。

 もちろん、この様な推計には多くの不確定要素があります。

 例えば、

  ・毎年本当に430円の利益が続くのか?!
  ・一株自己資本が目減りする事は無いのか?!
   =>円高や赤字決算で資産は目減りします。
  ・株価は本当に一株自己資本より高くなるのか?

 と言った事です。

 ですから、「絶対に確実」ではありません。

 例えば「関東大震災」でも来た場合、今までのような前提は崩壊
 するでしょう。

 ですが、この様な検討を行った上での投資と、何も検討せずに行った
 投資・・・次元が違うと思うのは私だけでしょうか?!。

 次回は「割高だった時期の実例」をご紹介します。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-209.html
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割高と判断できる実例
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【はじめに】

 さて前回は「割安(と思われる)実例」をご紹介しました。
 あの翌日から急騰しましたから、まあ「割安」なんでしょうネ
 今回は「割高だった実例」をご紹介します。

【割高な時期の実例】

 今回は2007年6月末を考えます、当時、日経平均は約18,140円。

 前回同様、まずは「1株あたりの企業が持つ財産」を考えます。
 当時の一株自己資本は7500円でした。
 #この自己資本は日経基準を現時点の実質値に換算したものです。

 さて次は利益水準です。ここが問題です。

 この前年、日経平均は1株当たり1110円もの利益を出したのです。

 概ね配当が160円、残り950円が利益として内部留保されました。
 かなりムリがありますが、これが続くと仮定してみます。

 前回同様10年後にどうなっているかを考えると

 株主資本は950円の10年分、9500円が足し算されると期待します。
 ですから

 10年後の株主資本(17200円)
       = 今の株主資本(7500円)+950円×10年 

 です。そして配当も160円の10年分、1600円もらえる計算?!
 となります。

 ですから、かなりムリがありますが・・・

   日経平均は10年後の価値(18,800円)=
    10年後の株主資本(17,200円)+10年分の配当(1600円)

 と言う事になります。

 この分析をしても当時の株価約18,140円はかなり高い水準だったと
 わかります。

 なにせ、「ムリがある」と思われる年間1110円の利益が続いたとして
 10年待ってたった640円程度しか価値が増えないのです。

 この前提で「買う」のは無謀ですよね?!
 でもこんな値段でも買う人はいるのです。

 さてムリの無い利益水準で考えるとどうなるでしょうか?!
 一例として、当時の過去7年の平均利益水準で考え直してみます。
 #10年にすると2000年頃の不良債権処理が入ってしまうので
 #避けています。さすがにこのあたりは異常値と思います。

 この場合、利益が約450円。配当は150円でした。
 株主資本の増加分は毎年300円となります。

 この場合に10年後にとうなっているかを考えると

 株主資本は300円の10年分、3000円が足し算されると期待します。
 ですから

 10年後の株主資本(10,500円)
       = 今の株主資本(7,500円)+300円×10年 

 です。そして配当も150円の10年分、1500円もらえる計算です。

 ですから、

   日経平均は10年後の価値(12,000円)=
    10年後の株主資本(10,500円)+10年分の配当(1500円)

 と言う事になります。

 何度も繰り返しますが、当時の株価は約18,140円です。

 こんな簡単な分析だけでも「この投資は上手く行きそうにない」
 と分かると思います。

 ・・・でも、おそらく多くの個人が16,000円〜18,000円の価格帯で
 ファンドやら株に飛びついていたのだと思うのです。

 この頃、本屋に株の本が沢山置いてあったのを思い出します。
株は「高くなればなるほど買いたくなる物」・・・なんですよね。
 だからこそ、冷静な判断が必要なのだと思っています。

 もちろん、実際の分析はもっと深く詳しく行います。
 
 でもこの程度説明でも
 「事実」と「ムリの無い推測」を積み重ねる事で、
 「ある程度は将来が見通せる」実感は頂けたのではと思います。

 決して勘などに頼っている訳ではありませんよね?!

 前回と同様ですが、この様な分析を行った上で投資するのと、何も考
 えずに投資するのでは、次元が違いませんか?!。

 次回はこの様な分析結果をどう生かすか、についてです。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-211.html

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バリュー投資での投資比率の決定
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【はじめに】

 さて前々回、前回とバリュー分析の実例をご紹介しました。
 
 これらの実例はあくまでシンプルにご紹介した物です
 実際にはもっと詳しい分析を行いますので鵜呑みにはないで下さい。

 興味のある方は私のブログでも理論的なご説明はしていますし、
 #http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-53.html
 #特に、「バリュー分析の基本」を読んで頂ければと思います。

 色々な本も出ていますので参考にされても良いと思います。

【バリュー分析のまとめ】

 さて、ここまでご紹介したとおりバリュー分析を行うことで
 「大雑把に株の割安/割高」が判断出来るようになります。

 大雑把にでも割高/割安が判断できれば、

  1:株が安い時に「買い」と判断する事ができます。
    #感覚的に株を売買している人は、株が安い時に
    #「怖くなって売ってしまう」事が多いものです。

  2:株が高い時に「売り」と判断する事ができます。
    #感覚的に株を売買している人は、株が高い時に
    #「買いそびれを恐れて買ってしまう」ものです。

 ですから、投資をかなり成功に近づける事ができるハズです。
 少なくても感覚だけで売買している人とは次元の違う判断ができると
 考えています。(達人の感覚は別かもしれませんが・・・)

 ですが、ここで「割安」だと判断出来た株も必ず値上がりするワケ
 ではありません。

 そこで、ここに備える「リスクヘッジ」が必要なんです。
 今回はここの部分のお話です。

【投資比率と言う考え方】

 「割安」な時期に株を買えば、利益を得られる可能性は高いと言えま
 す。反対に、「割高」な時期に株を買えば、利益を得られる可能性は
 低いと言えます。

 ですが、どちらも「可能性」と言う言葉がついてしまいます。

 そう、「『割安』」な時期に株を買えば、絶対に利益を得られる」
 ワケではないのです。

 例えば、前々回ご紹介した「割安な例」

 ・現在の株価      9,000円
 ・10年後の株の価値 12,000円

 で、1年後に値上がりしている確率を推定すると74%程度と言う感
 じになります。(詳しい計算は省きますね・・・)

 反対に言うと値下がりする可能性も26%残っていると言う事です。

 ですから、その値下がりする可能性にも備えておくべきと言うのが私
 の考えです。

 具体的にどうするか・・・ですが、難しい話ではありません。

 「値下がりの可能性に応じて、現金を残しておく」

 という事です。当たり前すぎますかね?!(苦笑)

 そして、この「どの程度株を買って、どの程度現金で持つべきか」を
 計算する手段もあります。

 この算出結果が毎週「勝手に225週間想定」でご紹介している
 「買建て指数」なんです。

 「買建て指数」90%は資金の90%を株にすると言う意味ですし、
 10%と言う事は株は10%、現金90%にすると言う事です。

 この指数に基づいて資金をコントロールする事で、これまで申し上げ
 てきたバリュー分析と必要なリスク管理が同時に実現できるのです。

 このあたりの理論的な背景は、とてつもなく長くなりますので、この
 あたりに留めます。

 算出方法についてはブログにご紹介しています。
 ご興味あるかたはご一読下さい。
 #http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-53.html
 #特に、「目指せ、簡単だけどプロにも勝っちゃう投資法!」
 #以降がこのあたりの背景紹介になっています。

 個人的には「株式投資でいかに利益を出すか」を徹底的に理論的に考
 えると、結局この類の方法に行き着いてしまう気がしています。

 そうは言っても信じられませんよね?!

 ですからWEBで実際に証明しようとしています。
 結果がでるまで数年かかりますが(苦笑)宜しくお付き合い下さい。
 #今のところはうまく行っていますね!

 さて、今後はちょっと話を変えて
 「絶対に損する金融商品」について、お話しようと思います。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-214.html
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ホントは怖い金融業界その1(バイナリオプション)
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【はじめに】

 前回までは「利益を出しやすい投資」について考えてきました。

 今回からは反対に「手を出したら、カモにされる金融商品」について
 ご紹介します。

 金融業会はあの手この手で貴方の資産を狙ってきます。
 注意しておきましょう!

【バイナリーオプション】

 私は「よくこんな物が日本で認められたな」と驚いています。
 #と言うより、当局の規制が追いついていないダケだと思い
 #ますが・・・

 ご存知ない方の為に簡単にご紹介しておきます。

 例えば日経平均を対象にします。
 
 あなたのする事は、
 「日経平均が5分後に値上がりしているか値下がりしているか」
 を予想するだけです。

 そして上がると思えば「上」、下がると思えば「下」のオプションを
 購入します。(クリック一発で買えます)

 そして5分後、当たれば買った料金の1.85倍等支払われます。
 反対にハズレの場合は買ったオプションはパーになります。
 #上記の支払い倍率は業者によっても異なります。

 投資対象は日経平均やら、海外の株価指数だったり、各国の為替だっ
 たり・・・まあ、あきれるほどのバリエーションです。

 しかも、取引は24時間行われています。

 本当に「ゲーム」としてはとても面白いと思います。
 しかも実物の経済指標が取引対象ですから・・・知的探究心も満たせ
 そうです。

 ・・・ですが、この「ゲーム(あえてゲームと書きます)」はっきり
 言って単なるギャンブルです。しかもカジノよりタチが悪い!

 5分後を予想する・・・これは現実には意味のある予測は不可能。
 そして投資(?!)する対象は「上」か「下」か、二つに一つ。
 おそらく予想が当たる確率は50%でしょう!

 つまり、一回の投資(?!)で期待できる利益は・・・

  マイナス7.5% = 配当1.85倍 × 正解率50% − 1
  #これを期待収益率と言います

 と言う事です。

 もうお察しだと思いますが、このゲームに参加すると毎回平均
 7.5%、資金が減ってゆく事になります。
 
 カジノでカスメ取られているのは一回あたり2〜5%と言う所です。
 ですからこれは、カジノよりタチの悪いゲームです。

 もはやこれは投資ではありませんし、投機ですらありません。
 完全にギャンブルです。
 #投機(FX、商品)にしても手数料(?!)は0.1%以下のレベ
 #ルですから・・・

 もちろん皆さんが楽しまれるのはまったく構いません。

 ですが、あくまで「楽しむためにやるゲーム」だと言う事は自覚され
 た上で参加される事をオススメします。

 さて、今回のバイナリーオプションは非常に分かり易いのですが、世
 の中にはもっと巧妙な金融商品が蔓延しています。

 今回のバイナリーオプション。「そんな物に手を出さない!」
 ・・・なんて言っているアナタ。
 
 下手すると、「期待収益率マイナス、ン十%」なんて商品に手を出し
 ていませんか?!

 手を出している確率はかなり高いと思いますヨ。

 さて、これが何かは次回のお楽しみとさせて頂きます。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-216.html
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ホントは怖い金融業界その2(やさしい悪魔)
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【はじめに】

 前回から始めた「手を出したら、カモにされる金融商品」
 どんどん行きますよ!

 金融業界はあの手この手で貴方の資産を狙っています。
 注意しておきましょう!

【やさしい顔した悪魔?!】

 前回ご紹介したバイナリオプション。エゲツナイのですが、それでも
 「やらない」と決めればやる必要はありませんし、パチンコ等と比べ
 てもゲームとしては悪くない範囲だとは思います。

 また名前からして「アブナイ」感じを漂わせていますので、事前に警
 戒もできます。

 ですが、これからご紹介する金融商品は「やさしい顔」をして、いか
 にも「幸せを運んできました」みたいな雰囲気で迫ってきます。

 しかも手数料は最低でも10%以上。ヒドイ物だと50%を越えてい
 るとのウワサです。

 手元にその商品の営業をした場合の獲得手数料率の表があります。
 #要はアフィリエイト報酬みたいな物。
 
 なんと初年度65%、2年目〜10年目は9.5%だそうです。

 営業手数料(代理店手数料)だけでこれです。
 最低でもこの3倍つまり30%以上の手数料抜かれていると思って間
 違いないでしょう。
 #想像するに、ずっと65%をカスメ取られる気がします。

 ここまでを読むと、悪魔の様な金融商品に思えますよね?!
 バイナリオプションやカジノがカワイく見えてきます。(笑)

 さて、この金融商品なんだかわかりますか?!

 答えは・・・・・・「保険」です。

 生命保険、傷害保険、医療保険・・・いろいろありますが・・・・

 どれも「売る側」からすると「安定して一番儲かる金融商品」だと
 言える様です。

 バフェットさん率いるファンドでも重要な収入を担っているのがこの
 「保険」だったりします。(笑)

 特に医療保険なんかは支払い200万円に対して受け取れるのは平均
 100万円程度というのがもっぱらのウワサ。
 
 だからこそテレビでCMをバンバン流せるのです。

 そしていかにも「安心と幸せ」を運ぶ雰囲気をかもし出して・・・
 実は「安心で幸せ」なのは保険会社だけカモ?!(笑)

 ですから保険は極力入らずに済ませるのが理想です。

 とは言っても、不安だから仕方が無い・・・それも理解できます。

 ですから、「入るな」とは言いません。それでも保険は最低限に留め
 て残りを貯金をするように心がける事をオススメします。

 参考までに、「医療保険の必要額を自分で貯めるどうなるか」です。

 ■1年間で入院する確率 全年齢で1%程度70歳以上で4.3%
  =>つまり1年で2回の入院はホトンドないと言えます。

 ■入院する日数 平均36.5日(60日以上はホトンドなし)

 ■一回の入院でかかる自己負担費用 平均30.1万円

 ちなみに上記の「自己費用」は公的医療保険の高額療養費制度による
 払い戻しを受ける前の金額です。

 実際の支払いは最悪ケースの2ヶ月にまたがる入院だったと仮定して
 16万円程度です。(一般所得の方)
 #高額所得(年600万円以上)の方は上記の場合は返金ナシ。

 高額療養費制度は医療費がどんなにかかっても、保険の範囲で治療を
 受ける限り、支払いが大きくならない様にする制度です。

 仮に月100万円の治療費が2ヶ月かかったとしても、実際の支払い
 は合計で18万円程度です。(一般所得の方)
 #高額所得の方はこの場合31万円程度になります。

 ですから、最悪の事を考えても、上記平均の3〜4倍も資金確保して
 おけば、たいていの事態は乗り越えられるハズです。(4シグマです)

 つまり、一般所得の方で64万円、高額所得の方で124万円も貯金
 しておけば「充分な備え」と言えると思います。

 これでも不安な方は差額ベット代(1日1万円程度との事)を平均の
 入院日数の4倍程度準備されては?!
 #36.5日×4×1万円=146万円を加算・・・ですね!
 これでホトンド完璧でしょう!
 #実際には2か月分もあれば充分と思いますが・・・

 繰り返します。保険は30%〜50%が保険会社の儲けと思われます。

 であれば、医療保険程度の金額レベルであれば、保険に入らないと言
 うのも選択肢ではないでしょうか?!

 同じ保険でも自動車保険のように、「いざと言う時に数億円の費用が
 かかる」なんて物は、事前準備できる人は限られていると思います。
 この場合、保険に入るのもやむを得ないでしょう。

 それでも、必要な備えはなるべく自分で準備。それでもムリな場合に
 「泣く泣く」保険に入る・・・この原則は心しておきましょう。

 さて次回は多くの投資家が無頓着にお金を払ってしまっている?と思
 われる、アレについて触れておこうと思います。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-218.html

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ホントは重要な○○その1
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【はじめに】
 今回、次回は「手を出したら、カモにされる金融商品」は、
 お休みして

 「やっておかないと、損する事」

 に、触れておこうと思います。

 金融業界のみならず、貴方の資産は四方八方から狙われています。
 注意しておきましょう!

【関わったほうが良い○○】

 さて、今回のテーマ。
 経験無い方はおそらく「面倒だし関わりたくない」と思っておられる
 と思います。

 ですが、経験ある方は「少々面倒だけど、実行すべき」と思っている
 ケースが多いのではないでしょうか?!

 さて、そろそろ答えが分かってきたと思いますが・・・答えは

 「確定申告」またの名を「節税」

 です。

 つまり、「確定申告」する事で税金を取り返すと言う事です。
 セコイでしょうか?!

 まず、あなたがどの程度の税金を支払っているか・・・ですが

 来年からは株も先物も同じ20%課税(今は違っています)。
 100万円稼いだら20万円の税金がかかると言うわけです。

 ここでは特定口座云々の話はナシにしておいて
 確定申告をした方が良いですよ・・・の話に絞ります。

 さて、確定申告すると良い点
 それは
    1:ある年の損失を3年間繰り越せる事
    2:必要経費を認められる(可能性がある)事。
 の二つです。

 1の損失繰越は良くご存知の方も多いと思います。

 例えば去年100万円損したとしましょう。これを確定申告しておき
 ます。そして、今年は100万円の利益がでたとします。
 
 この場合、去年の損と今年の利益を合算できるので、今年の利益はゼ
 ロと見なしてもらえるのです。・・・あたり前ですけれどね(笑)

 ですが確定申告しておかないと、去年の100万円の損は無視されて
 、今年の利益だけには20万円の税金がかかるなんて事になってしま
 います。・・・儲かってもいないのに税金だけがかかるのです。

 特に日経平均先物なんかやっていると、3ヶ月に一度期限が来て損益
 確定しますのから・・・確定申告しないとエライ税金がかかります。
 要注意です。(去年〜今年は正にこのパターン)

【確定申告のキモ!】

 さて2、必要経費が認められる・・・です。ここからが本題!

 ここは意外と知らない方も多いのではないでしょうか?!
 実は確定申告する事で

  1:電話代やセミナー参加費
  2:インターネットの通信費
  3:取引のためのパソコンや周辺機器
  4:購入した本、新聞の費用

 などの一部が、経費として認められたりします。
 #税務署の担当者等によっても判断が違う事があるようです。詳しく
 #は、WEB、専門書等で確認してください。

 これらの支払いがあって、先物取引等に使っていると言えて、領収書
 等があれば・・・
 その分を収入が減ったと見なされ、税金を減らせます。
 #実はこの領収書も「言われたら見せるダケ」だったりします。

 経費として認められれば、その金額の20%程度は税金を払わないで
 済む(または戻る)・・・と言うわけです。

 つまり色々な物が2割引で買えるという事です。オトクでしょ?!


 さらに上級テク「取引を個人事業にする」という手段もあります。

 お勤め先が副業禁止している場合は難しいのですが、そうでない場合
 にはチャレンジする価値があります。
 #禁止であっても、色々とヌケミチはあるようです。(笑)

 何がオトクかというと・・・青色申告という事が可能になって、経費
 の範囲がかなり広がるからです。

 たとえば、取引を事業とした場合、「自宅を事務所として使う」のは
 当たり前です。この場合、自宅家賃等の一部を経費にできる可能性が
 あります。

 例えば月20万円の家賃を支払っている自宅の25%を事務所に使っ
 ていると申告します。この場合、月5万円、年間60万円が経費とな
 ります。

 ですから、この申告が認められれば、年間12万円程度、税金を返し
 てもらえる事になるのです。
 (所得減60万円×税率20%=税金減12万円)
 
 これだけでもバカに出来る人は少ないのではないでしょうか?!

 複式簿記も市販の専用ソフトを使えばそれほど難しくありません。
 来年からトライされては如何でしょうか?!

 私も正直、この分野はあまり詳しくありません。ですから、詳しい事
 は専門書等で学んでください。充分学ぶ価値のある事だと思います。

 節税って、有名な「金持ち父さん・・・」にも重要ポイントとして記
 載されています。意外と、「お金持ち」と「普通の人」を分ける大き
 な重要なポイントなのかもしれません。

 次回は今回に絡めて、「支払いは少しでも先に延ばすべき」と言う点
 お話します。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-asyuracom-220.html
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ホントは重要な○○その2
━━━━━━━━━━━━━━━
【はじめに】

 今回までは「手を出したら、カモにされる金融商品」は、
 お休みして

 「やっておかないと、損する事」

 に、触れておこうと思います。

 金融業界のみならず、貴方の資産は四方八方から狙われています。
 注意しておきましょう!

【20世紀最大の発見】

 かのアインシュタイン博士が「20世紀最大の発見」と言ったある物
 ・・・つまり「複利運用」についてです。

 分かっている方にとっては「当たり前」なのですが、意外とご存知な
 い方も多いので説明しておきます。

 例えば100万円の資産があるとします。

 まずは単純な単利運用です。
 これを年率10%の配当がある債券で10年運用できるとしましょう。

 すると、毎年10万円の配当がもらえるわけですから、10年間で配
 当合計100万円です。
 つまり元本の100万円と合わせて10年後には200万円になりま
 す。

 さて、次は同じ条件で複利運用を行ってみます。

 先ほどの10%の配当を、受け取らずに元本に加えて運用してもらい
 ます。

 この場合、初年度の元本は100万円、翌年の元本は110万円等と
 元本が増えてゆく事になります。

 さて10年後、返して貰えるお金はいくらになるのでしょうか?!

 答えは259万円です。単利の200万円とはかなり違いますネ。

 あわせて言うと、期間が延びるほど、この差は大きくなります。

 例えば20年後の単利運用結果は300万円なのに対し、複利運用で
 は673万円になったりします。

 これを見たアインシュタイン博士が驚き、「20世紀最大の発見」と
 まで仰ったとの事です。

 これは現金の受け取りをなるべく先送りする事で、利益を大きくする
 手法です。

 反対に、支払いをなるべく先送りにすることで利益を大きくする手法
 もあったりします。

【支払いはなるべく先延ばしに・・・】

 支払いを先延ばしにするとはどう言うことか実例です。

 仮に年間10%の値上がりが見込めるファンドがあったとします。
 #分かりやすいように配当はゼロとしておきます。

 最初はこのファンドを100万円買うとします。

 1年後、このファンドの値上がりした分を売ります。つまり10万円
 分を現金化します。そして残った分で運用を続けます。
 
 これを10年繰り返すと、先ほどの単利運用と同じ結果に・・・
なりません(笑)・・・なぜでしょう?!

 答えは「税金があるから」です。

 株もその他も来年から20%課税ですので、簡単にする為、税金20
 %で統一します。

 先ほどの例では、値上がり益10万円に対して20%の税金がかかり
 ます。ですから実際に受け取れるのは8万円です。
 そして単利運用した場合の10年後の受け取りは180万円となりま
 す。

 反対に毎年の現金化を止めるとします。

 この場合、100万円を10年間10%で複利運用する事になります。
 そして10年後に受け取れる金額は・・・

  1:100万円の10年複利運用の結果=259万円
  2:お金が増えた部分に対する税金    32万円
  3:税引き後の受取額 227万円(=259−32)

 となります。先程の単利運用だと10年後の結果は180万円。
 複利運用だと227万円。その差47万円です。
 ・・・ずいぶん違いますネ!

 もう一つ加えておきますと・・・

 もし、毎年受け取った8万円を再度運用するとどうなるか?!
 これは実質、年率8%での複利運用という事になります。

 この場合、10年後にもらえるのは216万円という事になります。

 この差はなぜ生まれるのでしょうか?!
 簡単に言うと「税金の支払いを遅らせているから」です。

 同じ複利運用でも、毎年換金して税金を払った後で運用するのと
 運用中は税金を払わず、後でまとめて納税するのではかなり違うので
 す。

 そしてこの差は期間が長くなるほど大きくなってゆきます。

 例えば同じ運用を20年続けたとします。
 この場合、税金後払い方式は558万円になるのに対して、毎年納税
 方式だと466万円にしかならない計算。

 どちらも「利益に対して20%の課税」という点は同じです。
 かなり違いますよね。

 ですから、現実にはどうすべきか・・・については、こうなります。

  1:なるべく売買をせずに済ませる事。
    =>利益が確定すると税金がかかります。

  2:なるべく、配当が少なく利益を内部留保してくれる銘柄を
    選ぶ事。

    =>配当は配当された時点で税金がかかります。ですが、
      利益の内部留保であれば税金はかかりません。

      そして普通は利益を内部留保してくれた分、株価が
      値上がりするハズです。

 現実には、これらを実行するのは難しいと思います。
 これを理由に銘柄を選ぶと言う事はムリですよね!(笑)

 ですが、例えば短期トレードはこんな点でも不利だと言う事は覚え
 ておいた方が良いと思います。

 次回は「カモにされる金融商品に戻ります」

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-asyuracom-223.html
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ホントは怖い金融業界その3(毎月分配型ファンド1)
━━━━━━━━━━━━━━━
【はじめに】

 さて、今回から「手を出したら、カモにされる金融商品」を復活
 します。

 金融業界のみならず、貴方の資産は四方八方から狙われています。
 注意しておきましょう!

【いまだに人気の毎月分配ファンド】

 さすがに、日経の記事や雑誌等でも「買うべきではないファンド」と
 して取り上げられ始めてきました。

 それでも、いまだに退職金なんかをつぎ込んでしまう方は後を絶たな
 い様です。

 こんなファンドです。

 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ○○○ 毎月の分配金でお小遣いをもらおう! ○○○

 世界の高利回り国債で安全運用、高い分配金が自慢です。

  昨年は1万口あたりの分配金は毎月50円に加えて
  年2回ボーナス分配金100円!

 あなたの暮らしを豊かにサポート致します!
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 見覚えございますでしょうか?!
 
 この類のファンドで特に有名なのは

  「国○投信のグローバルなんたら(毎月決算型)」

 総資産額ピークで9兆円、今でも2兆円弱を誇る巨大ファンドです。

 これだけ見ると年率8%の素晴らしい運用をしているファンドに見え
 ますネ。

 さて、このファンド、何が問題かと言うと、

  1:多くの方は分配金の多さに目を取られて、ウラに潜むリスクに
    気づいていない。
  2:多くの方は分配金を「運用の成果」だと勘違いしているが、実は
    そうではない。
  3:「毎月分配金を受け取る」と言う行為は資産運用の観点や節税
    の観点からみて「実は損なやり方」
  4:たいした運用しているワケでもないのに手数料が高い。

 の4点といえます。

 ○まず1の「ウラに潜むリスク」です。

 言うまでも無い事ですが、世界中の高利回り国債と言う事は為替リス
 クが存在します。
 
 しかも「高利回り国債」と言う事は基本的にインフレ率が高い国の国
 債での運用がなされるという事です。
 そして、高インフレ国の通貨は通常は値下がりします。

 確かに高い利息は受け取れます・・・しかし経済の原則から言って、
 元本は利息分(またはそれ以上に)値下がりし続けるハズです。

 ウソだと思う方・・・こう考えてください。

 金利が高くてしかも値上がりする(値下がりしない)と分かっている
 通貨を、世界中のプロトレーダが放って置くなんて事があると思いま
 すか?!

 世界中のプロがしのぎを削って、売買した結果が現在のレートなので
 す。高金利だから稼げるなんて、そんなに甘い物ではありません。

 オーストラリアドルなんて例外もありますが、あくまで例外。
 今、オーストラリアドル投資を勧める人がいますが・・・個人的には
 神経を疑います。

 こう考えると、この様な海外国債へ投資するファンドの実際に期待で
 きる円ベースのリターンは原則、日本国債を買うのと変わりません。
 (むしろ運用手数料を取られるだけ損だったりします)

 その通貨の将来の予測ができると言うならば別です。ですが、目先の
 高金利だけに惑わされて投資すると、痛い目に合う事になります。

 ○そして2、「分配金を運用の成果と勘違いしている」です。

 この様なファンド、実は運用で資産が増えた分を分配しているダケで
 はないのです。

 先ほどの例では年8%もの運用成果を出している様に見えますが、
 実は本当の運用成果は6%だったりします。

 残りはどうするのか?!・・・元本から払い出すわけです。

 つまり最初1万円の資産があったとします。運用で年間6%稼ぎま
 す。これで毎月50円分の分配はできます。でもボーナス分配は、
 元本から半年に一度100円を支払うわけです。

 つまり、1年後に元本は1万円から9800円に減ってしまう訳で
 す。しかも実際にはこれ以外に為替変動やら、信託報酬が引かれま
 す。

 つまり多くの人が、自分のお金を返してもらってるダケという事に
 気づかずに喜んでいるワケです。

 これらの運用が功を奏して(もちろんイヤミです)、このファンド
 は1997年に10,000円スタートした基準価額が現在では5,015円にまで
 なってしまいました。

 どんどん元本が減っているのです。多少円安になっても10,000円に
 戻る事はないでしょうねぇ・・・

 さて、この毎月決算方ファンドの問題点さらに続きます!

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-asyuracom-225.html
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ホントは怖い金融業界その4(毎月分配型ファンド2)
━━━━━━━━━━━━━━━
【はじめに】

 さて、前回は毎月分配型ファンド

 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ○○○ 毎月の分配金でお小遣いをもらおう! ○○○

 世界の高利回り国債で安全運用、高い分配金が自慢です。

  昨年は1万口あたりの分配金は毎月50円に加えて
  年2回ボーナス分配金100円!

 あなたの生活を豊かにサポートします!
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 についての問題点

  1:多くの方は分配金の多さに目を取られて、ウラに潜むリスクに
    気づいていない。
  2:多くの方は分配金を「運用の成果」だと勘違いしているが、実は
    そうではない。

 について、ご説明申し上げました。

 今回は引き続き

  3:「毎月分配金を受け取る」と言う行為は資産運用の観点や節税
    の観点からみて「実は損なやり方」
  4:たいした運用しているワケでもないのに手数料が高い。

 そして、

  5:なぜこんな投信が売れてしまうのか

 について、お話ししようと思います。

【毎月分配ファンドの問題点】

 ○それでは3、「毎月分配金を受け取る」行為のムダです。

 先々週の記事の内容とダブリますので詳しくは書きません。
 #詳しくは
 #http://gookabu.blog48.fc2.com/page-2.html
#を読んでください。

 毎月分配金を受け取る事は、

 ・税金をムダに払う事になる(と言うより必要以上に早く払う)
 ・複利運用のメリットがまったく無くなる。
 ・そして支払いの為の費用が多くかかる。
  =>年1回分配のファンドより単純計算12倍費用がかかります

 なんて、「悪い事ずくめ」なんです。

 本当は毎月お小遣いがほしければ、自分で換金すれば良い事です。
 今ならネットで自宅で数秒の操作で換金できますよね?!

 でもこれが人間心理を上手く「くすぐる」仕掛けだったりするのです。

 ○そして4、たいした運用しているワケでもないのに手数料が高い。

 こんなファンドですが、大手証券の窓口で買うと

   販売手数料 1.5%
   信託報酬 年1.3%
   換金手数料0.5%

 なんて感じです。どこぞのヘッジファンド並みの料金設定です。(笑)

 率で言われるとピンと来ない方は是非金額で考えてください。
 この投信を1000万円買うとすると

   販売手数料   15万円
   信託報酬    13万円/年
   換金時手数料   5万円

 という事です。・・・どうですか?!
 
 おそらくこの投信、適当な国債を買って放置しているだけです。大した
 調査もしていないと思います。

 ですから、格安の海外債券インデックスファンドを買っても成果はあま
 りかわらないと思います。(むしろ手数料が安い分オトクかも?!)

 例えば、「eMAXIS先進国債券とeMAXIS新興国債券」を組み合わせれば、
 ほぼ同じ投資が実現できるでしょう。そしてこの方法だと

    販売手数料 ゼロ
    信託報酬  年0.6%(1000万円投資で6万円/年)
    換金手数料 ゼロ

 となります。

 ホトンド同じ運用ができてこの差は多きのではないでしょうか?!

 売る側からすると、1000万円売れる毎に、販売時に15万円、信託報酬
 が毎年13万円が自動的に入ってきます。しかも、売る側には何のリス
 クもありません。リスクを負うのはあくまで投資家です。

 これだけ儲かれば、売る側は気合を入れて「オススメ」しますよねぇ!
 証券会社の窓口で親切に対応してくれるのも当然です。(笑)

【人間心理の悪用?!】

 さて、この毎月分配型ファンド。行動ファイナンス(投資心理学)に
 当てはめると、「非常に良く出来ている商品」なのだそうです。

 なぜなら人間は目先の現金にとっても弱く、「その資金がどうやって
 生み出されているか」や「将来どうなってしまうか?!」には、あま
 り注意を払わないのだそうです。

 ですから「毎月分配金がもらえる」と単純に「その分儲かっている」
 と錯覚してしまうワケです。
 #またはウスウス気が付いていても考えないようにしてしまう等も
 #あるようです。

 しかも、その分配金が毎月自分の口座に振り込まれます。
 ですから「元本がどうなっているか」なんて気にしなくなってしまい
 ます。
 #もしくは「そのう値上がりするだろう」なんて根拠のない心理が働
 #くのでしょうね。

 そして「いざ換金しようとした時」に「知らなかった」だの「こんなハ
 ズじゃなかった」・・・となるようです。

 あちこちでトラブルを起こしているようですネ!

 この毎月分配型(海外債券投資)投信、今でも人気なのだとか・・・

 特に定年退職で退職金をもらったばかりの方々が良いカモにされてい
 るようです。

 さて高金利をエサにする「カモネギ金融商品」続きます!

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-asyuracom-227.html
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ホントは怖い金融業界その5(仕組債)
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【はじめに】

 さて、「手を出したら、カモにされる金融商品」を続けます。

 金融業界は、あの手この手で貴方の資産を狙っています。
 注意しておきましょう!

 今回は「仕組み債券=デリバティブ応用債券です」

【仕組み債券=デリバティブ債券】

 さて、今回はこんな広告に対しての注意です。
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ○○○ 高度な金融技術で高利回りを実現 ○○○

 日本円建てにもかかわらず年率3%※)を実現、為替
 リスクもなく安心です。

 条件:*******償還は10年後です。
 ※金利は毎年見直されます。
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 言い方は色々あると思いますが、だいたい
 「高度な金融技術」とか「デリバティブ」なんて言葉が出てきたら
 まず手を出さないほうが無難です。(笑)

 だいたい、この様に「複雑な仕組み」を採用しているのは、顧客の
 目をごまかして、自分達(この債券を売る側)の利益を増やそうと
 しているにすぎません。

 単なる定期預金だと金利が低い事がバレてしまうので、色々と小細
 工して誤魔化していると考えてください。

 さて、今時、日本円で年率3%の債券なんて実現できるのでしょう
 か?!

 実は、普通の銀行だったら簡単に作れるのです。(笑)
 実際にやってみますネ

 東京銀行間取引(TIBOR)と言うものをご存知でしょうか?!
 ここでは「期間の違う金利の交換」という事が毎日行われています。

 例えば3/30の取引レートはこんな感じです。

   1年物金利   0.439%(毎年金利は変動します)
   10年物金利  1.098%(10年間金利は固定です)
   ※日経の金融欄に「金利スワップレート」として載っています

 そしてこの金利を自由に交換できるのです。

 つまり、あなたが望むのであれば、
 「1年物金利分を支払って、代わりに10年物金利分を受け取る」
 なんて取引できるのです。

 かりに元本10万円であれば、
 「あなたは今年439円支払う代わりに、1,098円受け取れる」
 わけです。(もちろん反対も可能です)

 さて、この取引を5倍のレバレッジで行うとしましょう。

 つまり元本10万円のまま、金利交換だけは5倍の金額で行います。
 #このあたりはFXなんかと同じですから理解できますよね!

 つまり

 「あなたは今年2,195円(=439円×5)支払う代わりに、
  5,490円(=1,098円)受け取れる」

 という取引をする事になります。
 
 この場合、元本は10万円、今年のプラス利息額は

    3,295円= 5,490円 − 2,195円

 ですから、「当初利回り3.295%」という事になります。

 良くあるのは、こういった事をやっておいて、

 「顧客にみせる金利は3%と言っておき、
  残った0.295%を自分達(発行元)の利益にする」

 なんてやり方。


 さてこの取引、何か問題はないのでしょうか?!


 当然あります。世の中にリスクが無くてリターンだけが増える機会な
 んてありえません。(笑)

 何が問題か?!・・・もし来年、1年金利が2%になってしまうと、
 大変な事になります。

 あなたは毎年変動する1年物金利の5倍を支払う代わりに、変動しな
 い10年物金利の5倍を受け取る契約をしてしまっています。

 ですから受け取れる金額は変わらないのに、支払う金額が増えてしま
 うのです。

 実際にはこうなります。

  マイナス4,510円= 5,490円 − 10,000円(2,000円×5倍)
  ※利率で言うとマイナス4.51%

 つまり、金利を受け取るどころか支払う事になります(笑)

 当然ですが、銀行や証券会社には、まったくリスクはありません。
 彼らは、顧客が損しようが儲けようが関係ナシに手数料を抜くだけ
 です。怖いですよねぇ!

 今回は「金利スワップ」というデリバティブを応用した高金利債の
 実例をご紹介しました。これ以外にもオプションを応用したり先物を
 応用したり・・・実に様々な債券があります。

 ですが、これら高度な金融技術の応用は
 「顧客を儲けさせる為」ではなく「自分達の儲けを隠す為」に使われ
 ているいると思って間違いありません。

 実質はなにも変わらないのに「有利な商品に見せかけている」ダケで
 す。

 ですから「仕組」「金融技術」「デリバティブ」「スワップ」なんて
 言葉が入っている金融商品は手を出さないほうが無難です。

 もし手を出す場合は充分に理解してからにしましょうネ

 さて、個人からお金をカスメとる「カモネギ金融商品」続きます!

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-asyuracom-229.html

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ホントは怖い金融業界その6(店頭取引)
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【はじめに】

 さて、「手を出したら、カモにされる金融商品」を続けます。

 金融業界は、あの手この手で貴方の資産を狙っています。
 注意しておきましょう!

 今回は「店頭取引商品」です。

【金融機関の店頭取引での稼ぎ方】

 今回のネタは、知っている方も多いと思います。
 ですから、ご存知の方は読み飛ばしてください。

 ですが、知らないあなたは「良いカモ」です。

 さて店頭取引商品、色々ありますが、まずはFX、CFDに注目して
 みましょう。

 最近では公開市場でのFXやCFDの取引も可能になっています。

 ですが、多くの証券会社や外為業者が用意している店頭FX、CFD
 も、それなりに人気があるようです。

 各業者とも低スプレッド、手数料無料、そして工夫された取引ツール
 を準備して、なるべく店頭取引に顧客を誘導しようとしています。

 なぜ、彼らは店頭取引に顧客を誘導しようとするのでしょうか?!

 答えは「その方が儲かるから」です。

 あたりまえですね!
 彼らは儲ける為に会社を作ったのですから・・・・

 さてその手段は中々に巧妙です。

 「取引手数料無料!」「業界最低のスプレッド」
 ※スプレッドとは売る時と買う時の価格の差です。
  通常、若干の差があって、これが業者の儲けになります。

 なんて言っています。
 でも、彼らはこれでも充分に稼げるのです。

 もちろん、取引対象の値段を操作したりは(あまり)しません。

 こんな事をすると「あの業者はボッている」とスグウワサになってし
 まい顧客減につながります。

 ですから「スワップ金利」をかすめとるのです。
 #スワップ金利の詳しい説明は避けますね!

 例えばある業者の4/23の日本円、アメリカドルのスワップレートは
 こんな感じでした。

   米ドル売り マイナス5円
   米ドル買い     0円

 もう、ここで分かる方は気づくと思います。
 本来、このスワップレートは売り方買い方、平等なハズです。

 つまり、「米ドル売りがマイナス5円」ならば「米ドル買いはプラス
 5円」でなくてはなりません。

 なぜこんな事がおきるのか・・・答えは簡単、業者が手数料を抜いて
 いるからです。

 同じ日の証券所FX(大証)のスワップレートは

   米ドル売り マイナス4円
   米ドル買い プラス 4円

 でした。

 わかりやすいですよね!

 売り方から1円、買い方から4円、これが業者の収入源です。
 まあ、年率0.2%程度ですからカワイイとも言えますが・・・

 でも良く考えてくださいネ。たがが0.2%と言えど・・・レバレッ
 ジ10倍にすれば年率2%の手数料と言う事です。
 変なファンドの信託報酬より高くなってしまいます。

 さて、この低金利時代、値動きの比較的少ないFXであれば業者もこ
 の程度しか抜けないのですが、値動きの大きいCFDになるとかなり
 派手に抜いてきます。

 例えば、「日経225」なんて場合、年率3%以上のスワップを抜い
 て来る事もあります。

 例えばある店頭CFDの日経225スワップポイントはこうです。
 #4/23の現実の値です。

  日経225買い マイナス 4円
  日経225売り マイナス13円

 これが毎日日経平均1枚(約9500円ですね)にかかってきます。
 #買いの方がロスが少ないのは配当があるからです。
 #逆に言うと、配当(年率約2%)含めてもマイナスと言う事。

 ここから業者が抜いている手数料を計算すると年率約3.2%と言う
 事がわかります。

 しかもレバレッジ最大10倍までいけます。
 レバ10倍となると、年率32%強ですね!。

 現在の日本ではこんな金利でお金を貸すと違法ですが(笑)
 この「スワップを抜く」と言う方法であれば違法ではありません。
 いやはや儲かる商売です。

 ちなみに同じ取引を取引所CFDである「株365」でやった場合、
 業者が抜くスワップポイントは「ゼロ」です。

 店頭CFDの場合、仮に1000万円の投資で、毎年32万円もの
 手数料を取らる事になるのです。しかもレバレッジ1倍で・・・

 それが、市場取引なら手数料ゼロ・・・えらい違いですよネ!

 このレベルになってくると、資産形成へのダメージも、かなりのレベ
 ルになってきます。

 こんな感じで、業者が自由に取引条件を決められる店頭取引は、投資
 家とっては不利な事が多いのです。

 取引はなるべく公平な取引所取引を活用しましょうネ。

 ただし、取引所なら安心か・・・と言うと、そうでも無い場合もあり
 ます。次回は取引所取引でもカスメとる、お見事な手法についてご紹
 介します。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-231.html
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ホントは怖い金融業界その7(ETF)
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【はじめに】

 さて、「手を出したら、カモにされる金融商品」を続けます。

 金融業界は、あの手この手で貴方の資産を狙っています。
 注意しておきましょう!

 今回は「ある種類のETFに関するウワサ」です。

【ETFとは】

 まずは、ETFについて簡単に触れておきますネ。
 
 ETFとは上場投資信託の事で、証券取引所で売買できる投資信
 託の事。

 通常のファンドと異なり、リアルタイムで公正な市場取引が出来
 る事。そして、構造上ローコストで運用しやすいと言う事で、人
 気がでており、最近色々なETFが上場されています。

 でもこんな所にも落とし穴があるのです。

【ある種のETFの落とし穴】

 さて、このETF、例えば「日経225連動」なんて物が沢山あ
 ります。そして「落とし穴」とはなんでしょうか?!

 おそらく銘柄にもよるのですが、ひどい場合には

 「2%程度、日経225と値段乖離している事がある」

 という事です。


 「日経225ETFなら、日経225に連動しているハズ!」

 そんな「一般人の常識」は、実は通用しなかったりします。

 私はあるETFについて、ちょっと調べた事があるのですが、面
 白い事に気がつきました。

 皆さん(個人投資家)がETFを売買する場合、「寄り付き」で
 の取引が多いですよね?!
 
 もちろん、デイトレーダーの方々は違うと思いますが、会社勤め
 の方は「夜や、朝の仕事の前に売買注文を出しておく」と言うの
 が、一般的なスタイルだと思います。

 ところが「ある種のETF」は寄り付きの値段が変なんです。

 明らかに「日経平均に連動しておらず、高い日が多い」のです。

 反面、1日の終値は「意外と日経平均にきちんと連動している」
 のです。(笑)

 これが、どんな結果を生むのでしょうか?!

 個人投資家は「積立のためにETFを活用する」ケースが多いと
 聞いています。

 そして、その個人投資が一番買うタイミング(寄り付き)で

 「1〜2%高い価格になってしまっているETFが存在する」

 と、言う訳です。

 これでは、購入手数料を1〜2%支払っている様な物ですネ。


 さて、ここまでは事実としてご紹介しました。でも、ここからは
 ウワサです。事実は異なるかもしれません。ご注意下さい。

 まず、「ある種のETF」について説明します。

 この「ある種」とは「取引高の少なく、マーケットメーカ−が
 介在する(事のある)ETF」です。
 #マーケットメーカーはETFの売買をスムーズにする為に、
 #個人等の反対の立場で売買する証券会社等の事です。


 そこで、こう言う事が想像できるのです。

 1:マーケットメーカである証券会社は、前日終値あたりで
   ETFを買い、反対に先物等を売っておきます。

   こうする事で値動きがあっても、証券会社の損得はなく
   なります。

 2:翌日、寄り付きで、先物等の1〜2%高い価格でETF
   に売り注文を出しておきます。

 3:ETFが売れたら、即座に先物の買戻しを行います。

 マーケットメーカーはこんな感じでサヤを抜いているのではない
 か、というウワサです。しかも利益は1〜2%もの水準。

 #先物取引同士でも同じような事は行われますが、せいぜい
 #利益は0.001%とかの水準です。

 これは「裁定取引」と言う行為で、違法でも何てもありません。
 個人投資でも同じ事をやろうと思えばできるワケですから・・。

 ですが、明らかに「儲かる証券会社」「カモになる個人投資家」
 と言う、いつもの構図が成立しています。

 全てのETFがこうなっていると言う事ではありません。

 「取引高の少なく、マーケットメーカ−が介在するETF」

 だけが、こうなっている可能性が高いのです。

 世の中には「売買手数料無料のETF」なんて物も存在します。

 ですが、「売買手数料無料」なんて一番怪しいですね(笑)

 次回は退職金を食い物にしている「今、流行のアレ」です。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-233.html

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ホントは怖い金融業界その8(日経平均ほか)
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【はじめに】

 さて、「手を出したら、カモにされる金融商品」を続けます。

 金融業界は、あの手この手で貴方の資産を狙っています。
 注意しておきましょう!

 前回、次回は「今、流行の○○」について書くと言っていたので
 すが、気が変わりました。(笑)

 今回はETFつながりでもあり、日経平均等の株価指数その物を
 カモにする「通称コバンザメ」について、ご紹介しておこうと思
 います。

【コバンザメとは】

 かなり有名ですので、ご存知の方も多いと思います。

 ですが、知らない方は多少ショックかもしれません。

 なんと、日経平均等の株価指数その物を食い物にして、利益を上
 げている輩がいます。これを通称「コバンザメ」と呼びます。

 この影響は年率1%とも言われています。

 ファンドにしろ、先物にしろ、CFDにしろ「日経平均」に関わ
 る何かを取引している場合には必ず影響を受けます。

 また、影響度合は異なりますが、他の債券、REAT指数も影響
 ある可能性もあります。

 まずは、こんな手口(?)がある事を知って置いてください。

【コバンザメの手口】

 それでは手口をご紹介しましょう。日経平均を例にとります。

 日経平均は定期的に銘柄を入れ替えます。
 これは指数の品質(?)を守る為には必須です。

 そして、この銘柄入れ替えを事前に発表します。

 すると、

  1:何の銘柄が何月何日、日経平均に採用されるか?!
  2:何の銘柄が何月何日、日経平均らか採用を外されるか?!

 が、事前に分かります。

 ここで、この動きを先回りしておき、銘柄入替えが分かった時点
 で、

   「新規採用銘柄を購入、採用除外銘柄を空売り」

 とします。

 なぜなら、その銘柄入れ替えの日、日経平均連動ファンドは嫌で
 も

  1:いくら割高でも新規採用銘柄を買わなくてはならない

  ですし

  2:いくら割安となっても採用除外銘柄は売らなくてはならない

 からです。こうしないと日経平均との連動が保てません。

 ですから事前に

  「新規採用銘柄を購入、採用除外銘柄を空売り」
 
 としておき、

  「新規採用銘柄の価格を吊り上げ」
  「採用除外銘柄の価格を売り叩いて」

 おくのです。

 こうしておいて、銘柄入れ替えの当日、

  「新規採用銘柄を売却」
  「採用除外銘柄を買戻し」

 すれば、

  「あとは日経平均ファンンドが引き取ってくれる」

 と言う訳です。

 ですから日経平均ファンドが「コバンザメ」にカモにされている
 構図になります。

 実はこの「コバンザメ」にカモにされるのはETFなどのファン
 ドだけではありません。

 こう考えてください、。

 新規採用銘柄は日経平均に採用される前にすでに、割高になって
 います。

 そして日経平均に採用されると暫くして、正常レベルに値下がり
 します。この時、日経平均はその分、値下がりします。

 採用除外銘柄も同様・・・と言うか反対の作用があります。

 ですから、ファンドのみならず日経平均そのものがモロに影響を
 受けてしまっています。
 #2004年4月の入替えでは10%もの影響があったことが有名です。

 したがいまして「コバンザメ」が得る利益は、先物やCFDで
 「指数を買っている人全員」が負担していると言う事です。
 
 そして、先ほどもお話しましたが、他の指数も程度の差こそあれ
 、同じような影響を受けてしまいます。

 反対に言うと、指数を買わなければこの影響を受けません。

 例えば日経平均採用銘柄のうち、「入替に関係ない銘柄だけで」
 ファンドを組めば、日経平均を上回る運用ができそうです!

 ですから、私は個別銘柄での分散投資をオススメしています。
 
 そうは言っても、資金が少ない方はETFやファンドにも頼らざ
 るを得ないと思います。また、最近はファンド側も対策を講じて
 いるとも聞きます。

 加えて、最近は反対にこの「コバンザメをカモにする輩」(笑)
 がいて、以前に比べると影響は減っている様です。
 #ホント、金融業界は何でもアリの世界です。(苦笑)

 ですから、私は(株が割安な時期は)コバンザメを理由に投資を
 止めるより、ある程度の影響は承知の上で投資を行うベキだと思
 っています。

 そして、充分な資金が出来た後は、個別銘柄での損害回避を考え
 た運用に切り替える事をオススメしています。

 コバンザメにやられる被害は年1%程度と言われています。です
 が、株が割安な時期ならば、配当や一株利益の方がもっと上。
 ですから、トータルでは利益が出せるハズです。

 ただ、株価指数そのものは、こんな被害を常に受け続けていると
 言う事は、知っておいた方が良いでしょう。

 次回からもETFつながりで、

 「個人投資家から、構造的にお金を巻き上げて市場にばら撒く、
  ある種のファンド」

 をご紹介します。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-235.html
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ホントは怖い金融業界その9(ブルベアファンド1)
━━━━━━━━━━━━━━━
【はじめに】

 さて、「手を出したら、カモにされる金融商品」を続けます。

 金融業界は、あの手この手で貴方の資産を狙っています。
 注意しておきましょう!

 今回からもETFつながりで、個人投資家から、構造的にお金を
 巻き上げて市場にばら撒く、ある種のファンドをご紹介します。

 その名は通称「ブル・ベアファンド」です。

【ブルベアファンドとは】

 まずは、ブルベアファンドとは何かについて簡単に触れますネ。

 簡単に言うと

 「投資対象に対して値動きが『反対』とか『2倍』になるように
  設定されているファンド」

 という事です。

 例えば日経平均に連動するとして、

  日経平均ダブルブル 日経平均の2倍の値動き
  日経平均ベア    日経平均の反対の値動き

 なんてファンドになります。
 詳しい説明は避けますが、これは先物を使う事で実現できます。

 これら先物等をつかって、値動きを大きくしたり、反対にしたり
 するファンドを一般的に「ブルベアファンド」と呼んでいます。

 また、今年4月からはETF(上場投信)としても、このブル
 ベアファンドが登場しています。(日経平均とTOPIX)
 #日経平均タイプはレバレッジ、インバースなんて名前です。

 これらのファンド、少ない資金で日経平均等の予想を楽しむ人達
 には、とても面白いゲームだと思います。

 ですから結構な人気を集めています。

 ですが、資産運用の手段としては、
 ハッキリ言って「使うべきではない」ファンドです。

 今回からはそのあたりのお話です。

【ブルベアファンドの欠点】

 さて、なぜ私は資産運用の手段として

 「ブルベアファンドを使うべきではない」

 と考えるのか・・・

  1:高い信託報酬
  2:他のトレーダのカモにされやすい
  3:長期保持の時、資産額減になりやすい

 この3つがその理由です。順に説明して参ります。

【高い信託報酬】

 まずは簡単に理解できる信託報酬。

 これは投資家が運用会社に支払う手数料です。当然、安いに越し
 た事はありません。

 ですが、どうにもブルベアファンドは信託報酬お高めの設定が多
 いようです。

 例えば、4月に上場したETF版ブルベアファンド。
 信託報酬は年間0.8%程度で設定されてました。

 一般的なインデックスタイプETFの信託報酬は年間0.2%強
 なのと比べると、やはり目立って高く感じます。

 とは言え、この信託報酬は、まだ大きな問題ではありません。
 もっと重要な問題が続きます。

【他のトレーダーのカモにされやすい】

 このブルベアファンドの値動きが「2倍」とか「反対」と言うの
 は、厳密に言うと、
  「前日の終値を基準にした翌日の値動き」
 の意味です。

 ですから、どうしても市場が終わる間際に、翌日の「2倍」とか
 「反対」が実現できるようにファンドの中身を調整しなければな
 らないのです。

 これが他のトレーダーからすると「確実に稼がせてくれるカモ」
 と言う事になりかねないのです。

 例えば、日経平均の2倍値動きブルファンドを考えてみます。

 このファンドは毎日の引け(市場が終わる頃)に

  日経平均が値上がりした場合「追加で先物買い」

 が必要になります。(反対もしかり)

 そうしないと、このファンドの値動きを確保できないのです。

 ですから、日経平均先物トレーダー達は

  「日経平均が値上がりした時」

  1:引けの少し前に日経平均先物を買っておき、
  2:引けに向けて、「高めの値段で指値売り」

 を出しておきます。

 するとその後

 「ブルファンドが高値でトレーダー達の先物注文を
                    買い取ってくれる」
 と、言う事になります。
 
 日経平均が値下がりした時も同様。
 
 「反対の値動きをする」ベアファンドだって同じ事。

 どうしてもカモにされやすい構造になってしまっています。

 おそらく、毎日の被害はさほどでもありません。

 ですが、これが毎日積み重なる事で、結果的に「資産の減少」に
 繋がってしまっていると推測できます。

 さて、このブルベアファンド。

 ここまでのご説明だけでも、充分に問題ありそうでした。

 ですが実はまだ序の口。

 次回はもっとヒドイ、根本問題についてです。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-237.html
━━━━━━━━━━━━━━━
ホントは怖い金融業界その10(ブルベアファンド2)
━━━━━━━━━━━━━━━
【はじめに】

 さて、「手を出したら、カモにされる金融商品」を続けます。

 金融業界は、あの手この手で貴方の資産を狙っています。
 注意しておきましょう!

 今回もブルベアファンドの構造問題についてです。

【前回の復習】

 まずは、ブルベアファンドつまり

 「投資対象に対して値動きが『反対』とか『2倍』になるように
  設定されているファンド」

 例えば日経平均に連動するとして、

  日経平均ダブルブル 日経平均の2倍の値動き
  日経平均ベア    日経平均の反対の値動き

 なんてファンドについて、

  1:高い信託報酬
  2:他のトレーダのカモにされやすい

 について、ご説明いたしました。

 そして今回は、

   3:長期保持の時、資産額減になりやすい

 ここについて、詳しくお話します。
 そして、これがブルベアファンドの最大の問題点です。

【長期保有時の資産減少その前に・・・】

 一応・・・なのですが、「他のトレーダのカモにされやすい」
 を聞いて「それじゃオレもカモにしてやる」とか思った方・・・
 正直オススメしません。

 世の中には「ブルベアファンドをカモにしようとする人」を
 カモにしようとして狙っている輩もいます。

 本当に儲けようと思ったら、結構大変。

 個人のレベルでは手を出さないほうが良いと思います。

 老婆心ながら・・・

【長期保有時の資産減少】

 さて本題。
 
 ブルベアファンドは

 「前日の終値を基準に、翌日の価格変動が
      2倍だったり、反対になる様に設定している」

 と言う点が

  「長期的には資産を減らす事になってしまう」

 構造に、なってしまっています。

 論より証拠です。

  「日経平均レバレッジインデックス(値動き2倍)」
  「日経平均インバースインデックス(値動き反対)」

 と言う物が、日本経済新聞社で公表されています。
 http://indexes.nikkei.co.jp/nkave/index

 基点となっている2001年12月末から10年後の2011年12月末で、
 どうなっているか見てみます。

  ■普通の日経平均

   2001年末   2011年末   10年間の変動
   10,543円   8,455円    約マイナス20%

  これを基準に考えてゆきましょう!

  ■日経平均レバレッジインデックス(値動き2倍)

   2001年末   2011年末   10年間の変動
   10,000    3432     約マイナス66%

  日経平均自身がマイナスですから、マイナスなのは当然です。

  ですが・・・
   2倍の40%はどころではなく、66%もマイナス。  

  つまり26%も余計にマイナスしています。

  少しだけ問題の雰囲気感じて頂けましたか?!

 さて、反対指数はどうでしょう?日経平均がマイナスですから、
 プラスの様な気がしますよね?!。

  ■日経平均インバースインデックス(値動き反対)

   2001年末   2011年末   10年間の変動
   10,000    6718     約マイナス33%

  驚きませんでしたか?!

  繰り返します。「日経平均インバースインデックス」は

  「前日の終値を基点に、翌日は日経平均の反対の動きをする」
 
  構造です。

  ある日、日経平均が前日比1%マイナスすれば、
  インバースインデックスは1%プラスになるのです。

  ですが、それが10年積み重なると・・・
  
  日経平均が20%マイナスなのに
  プラスどころか、なんとマイナス33%!

  結構、驚かれる方もいらっしゃるのではないでしょうか?!

 次回はなぜこんな事になってしまうのか?!解説します。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-239.html
━━━━━━━━━━━━━━━
ホントは怖い金融業界その11(ブルベアファンド3)
━━━━━━━━━━━━━━━
【はじめに】

 さて、「手を出したら、カモにされる金融商品」を続けます。

 今回も「ブルベアファンド」の続きです。

【日経平均指数での10年の結果】

 前回、ブルベアファンドとは何か、そして、この運用が10年
 でどうなっているか・・・実例をご紹介しました。

 そして驚くべき事実・・・

 「値動き2倍指数」も、「値動き反対指数」も
 「両方とも値下がりしている!」

 と言う事をご紹介しました。

 しかも、そのレベルはかなりの水準です。

 なんと!10年間の日経平均「約20%の下落」に対して

  ○「値動き2倍指数」は約66%下落
  ○「値動き反対指数」は約33%下落

 しかも、これはあくまで「指数」での話です。

 実際のファンドの運用では、ここから更に、

  ・信託報酬
  ・売買費用

 なんて物が引かれてゆきます。
 加えて、前々回ご紹介した「カモ構造」。

 ですから実際の資産価値はもっと下落するはずです。

【ブルベアファンドの構造欠陥】

 では、なぜこんな事になるのでしょうか?!

 これは、このファンドの

 「前日の終値を基準にした翌日の価格変動を
      2倍だったり、反対になる様に設定している」

 が原因なのです。

 例えば日経平均の「値動き2倍」をキープする為には、資金の2
 倍分の日経平均を持ち続ける必要があります。

 そして、それを実現する為には、

 「自己資金と同じ金額を常に借金する」

 と考えて頂ければ分かりやすいと思います。

 仮に、日経平均が一枚1万円だとしましょう。
 そしてアナタは100万円の資産を「値動き2倍運用」します。

 あなたは資金の2倍、200万円分の日経平均を買う事になりま
 す。つまり「200枚」の日経平均を買うのです。

 資金が足りない100万円分は、借金して補填します。
 #面倒なので金利ウンヌンは計算省きますネ。

 さて、日経平均が11000円に値上がりしたとします。

 あなたは200枚の日経平均を持っていますから、借金返済前
 の資金は220万円になります。(11000円×200枚)

 そして、そこから100万円の借金を引いた、あなたの本当の資
 金は120万円です。

 日経平均10%値上がりに対して、あなたの資金は20%増えま
 したね?!これが2倍運用です。

 さて、ここからが問題なんです。

 あなたの資金が120万円に増えました。ここで「値動き2倍」
 を保とうとすると・・・

 「あなたの資金の2倍、つまり240万円分の日経平均」

 を持つ必要あるのです。
 でないと「値動き2倍」はキープできませんよネ?!

 この時点での日経平均は11000円ですから、

  約218枚 = 240万円 ÷ 11000円

 の日経平均を持つ必要があります。

 ところが、今持っている日経平均は200枚です。
 このままでは18枚足りません。

 そこで
 「値上がり分に合わせて18枚の日経平均を追加購入」
 する必要があるのです。

 ところが、あなた自身の資金は既に日経平均を買ってしまって
 います。資金不足は借金を増やして補填します。

 18枚を11000円で買うと20万円です。
 
 ですから、あなたは追加で20万円の借金をする事になります。

 そして今後は「あなたの資金120万円」「借金120万円」
 で資金運用する事になります。

 さてここで、日経平均が1万円に値下がりしたとします。

 あなたは218枚の日経平均を持っていますから、借金返済前の
 資金は218万円になります。

 そして、そこから120万円の借金を引いた、あなたの本当の資
 金は98万円です。

 ・・・あれ?!、
 株価は戻っただけなのに、資金は少しへっちゃいましたね?!

 確認してみましょう!

 日経平均の値動きは
  
  1万円 ÷1万1千円−1= 約マイナス9.09%

 ファンドの値動き幅は

  マイナス9.09%×2倍=マイナス18.18%

 よって資産の値動きは
  
  120万円×(マイナス18.18%+1)=98万円

 計算はあっています。(苦笑:誤差はご容赦下さい)

 「値動き2倍」を確保するには、常に自分の資金の2倍分、日経
 平均を持つ必要があります。

 すると

 「日経平均が上がるたびに、日経平均を追加買い」
 「日経平均が下がるたびに、日経平均を一部売却」

 を、繰り返す事になるのです。

 そして、これこそが最大の問題点です。

 ブルベアファンドの問題点が分かってきましたか?!
 
 次回はこの現象を整理します。

【補足】

 1:実際には借金をするのではなく、先物を使う事で同じ効果が
   作れます。
 2:「値動き反対」を作る場合には、先物を「売る」事で実現し
   ます。この場合も
   「日経平均が下がるたびに、日経平均を追加売り」
   「日経平均が上がるたびに、日経平均を一部買戻し」
   と、いう感じで同様の事を行うことになります。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-241.html
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ホントは怖い金融業界その12(ブルベアファンド4)
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【はじめに】

 さて、「手を出したら、カモにされる金融商品」を続けます。

 今回も「ブルベアファンド」の続きです。

【ブルベアファンドの構造欠陥】

 前回はブルベアファンドの構造についてお話しました。

 たとえば「日経平均2倍ファンド」が「前日からの値動き2倍」
 をキープする為には、
  
  「日経平均が上がるたび、日経平均先物を追加買い」
  「日経平均が下がるたび、日経平均先物を一部売却」

  と言う事が必要になります。

 値動き「日経平均反対ファンド」が「前日からの値動き反対」を
 キープする為にも、同じ様な事をしています。
 扱う対象が違うだけです。

 さて、

 「上がるたび、追加買い」「下がるたび、一部売却」

 これは 

  「高い時に株を買い、安い時に株を売る」
 
 と言う事ですよね?!

 これって

 「相場で利益を出す行為の、まったく反対を実行している」

 と言う事なんです。

【予想は当たっても、利益はナシ?!】

  「高い時に株を買い、安い時に株を売る」

 これは、相場で利益を出す為には「間違った運用」です。
 あえて説明するまでもないですよね?!

 ところが、多くの人はこう言った「間違った運用」より予想を当
 てることに腐心されているように感じます。

 でも、本当に資産を殖やすには「予想を当てる」よりも、
 「正しく運用する事」の方が圧倒的に重要だったりします。

 例えば・・・

 皆さんが10年前にに「日経平均は値下がりする」と
 予想していたとします。

 その場合、運用を気なしなければ
 「日経平均インバース」を買っていたかも知れませんネ?!

 結果、予想は当たりました。
 日経平均は20%マイナスです。

 それでも「運用結果」は利益が出るどころか・・・
 33%もマイナスなワケです。
 
 いかがでしょうか?!

 予想が当たる外れるは関係ありません。

 「高い時に株を買い、安い時に株を売る」

 この行為、つまり「間違った運用」だけで、どんどん資産を減ら
 してしまうのです。

 これがいかに「不利な事」か・・・実感できますよね?!

 私はこれを個人的に「ブルベアファンドのワナ」と呼んでいます。
 #あくまで個人的なネーミングですので他では通用しません。
 #
 #また、詳しい説明は避けますが、絶対損とまでは言えません。
 #ですが、ホトンドの場合、損だと考えてよいと思います。

【短期売買・・・あなたは本当に大丈夫?!】

 ここで若干話題がそれますが・・・、

 「値上がりし始めたら買い」「値下がりし始めたら売り」
 
 と言うトレンド追従タイプの短期売買を行っている方は以外に多
 いと思います。

 実は、この種の短期売買を繰り返す事によって、
 この「ブルベアファンドのワナ」同様の事態にに陥っている事が
 とても多いのです。
 
 儲かった時はもちろん問題ありません。

 ですが、予想に反して損切りした時には

 「高い時に株を買い、安い時に株を売る」

 と、なっているワケです。

 一回の損は大したことはないかもしれません。

 でも、これが積み重なる事で、損がたまってゆくものです。

 「高い時に株を買い、安い時に株を売る」で発生する損害を
 「予想を当てる事でカバーする」のは、至難のワザ。

 その結果、多くの場合「株を持っているだけ」の方が成績が良く
 なってしまうのです。
 (以前、実際の調査結果をご紹介しましたネ)

 ご自身の短期トレードが

  「本当に利益を生んでいるか?!」
  「変に不利な運用をしていないか?!」

 一度真剣に確認される事をオススメします。

 さて、世の中にはこの「ブルベアファンドのワナ」を逆手に取る
 アイデアがあったりします・・・次回考えてみましょう。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-243.html
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ホントは怖い金融業界その13(ブルベアファンド5)
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【はじめに】

 さて、「手を出したら、カモにされる金融商品」を続けます。

 今回も「ブルベアファンド」の続きです。

【「ブルベアファンドのワナ」を逆手に取る?!】

 さて、前回まで「ブルベアファンドが如何に不利か!」と言う事
 をご説明して参りました。

 ここで、頭の回る方は「じゃ、これを逆用して稼ぐ事出来ないか」
 なんて発想をされるかもしれません。(笑)

 そう、「カラ売りを使う」なんて方法です。

 今までのブルベアファンドは「買い」しかできませんでしたが、
 4月にETF版が登場した事で、「売り」から入る事も可能にな
 りました。

 すると何が良いのでしょうか?!

 以前、私はブルベアファンドの悪いところとして

  1:高い信託報酬
  2:他のトレーダのカモにされやすい
  3:長期保持の時、資産額減になりやすい

 とのお話をして参りました。

 ですが「カラ売り」をする事で、これらが反対にメリットになっ
 てしまうのです。

 「カラ売り」している場合はファンドが値下がりすると利益がで
 ます。ですから

  1:高い信託報酬を抜かれて、ファンドが値下がりすると
    その分は「利益」になります。

  2:他のトレーダーにカモにされて、ファンドが値下がりする
    と、その分も「利益」になります。

  3:長期保持して「ブルベアファンドのワナ」でファンドが値
    下がりすると、その分も「利益」になります。

 なんて感じです。

 一応、何種類かのケースでシュミレーションしてみましたので、
 参考まで・・・
 ----------------------------------------------------------
 #ただし後でご説明しますが、本当の実行にはチト難アリです。
 #ご注意下さい。
 ----------------------------------------------------------

 1:指数の最初に
   ・日経レバレッジ指数を資金1/3でカラ売り
   ・残り2/3で日経インバース指数をカラ売り
   10年放置(これで当初はマーケットニュートラルです)
   #マーケットニュートラルとは、相場が動いても影響を
   #受けないポジションの取り方を意味します。

   =>10年間でプラス44%(年率3.7%)

 2:1と同様のスタートを切って、年1回リバランス。
   ※毎年資金の1/3をレバレッジ、残りをインバースに回す
    =>毎年、マーケットニュートラルを作るイメージです

   =>10年間でプラス2.4%(年率0.24%)

     リバランスすると「ブルベアファンドのワナ」が薄
     まってしまう結果となりました。

 3:日経レバレッジを空売り、CFDを同額(2倍)買い建てし
   て放置 =>10年間でプラス13%(年率1.2%)

   #ポジションを長く持つ場合、先物だと3ヶ月に一度利益
   #確定になってしまい、下手すると先物分だけ税金を払う
   #事になります。
   #ですから、これを実行される場合「株365」の方が
   #有利だと考えました。
   #(これならポジション解消時だけ税金がかかります)

 4:日経インバースを空売り、CFDを同額ウリ建てして放置
   =>10年間でプラス26%(年率2.6%)

 結果は以上でした。
 2番以外は悪くなさそうな気もします・・・

 ですが、世の中そんなに甘くはありません。(笑)

 「カラ売り」する場合には「貸し株料」と言う別のハードルが生
 まれてしまいます。

 上記には貸し株料や売買手数料、金利、そして証拠金は含めてい
 ません。これらを総合して実行すべきかと言うと疑問アリです。
 ※反対に、カラ売りで受け取れる信託報酬も含めていません。

 さらに最悪なのは、ファンド側での損益とCFD側での損益は通
 算できない事(法人を作ってしまえば可能ですが・・・)

 色々考えると、個人がやるにはイマイチですね!

 でも、こんな発想があると言う事は、知っておいて損はないでし
 ょう。

【ブルベアファンドを反面教師に・・・】

 さて、ブルベアファンドがやっている

 「高い時に株を買い、安い時に株を売る」」

 これは、資産を減らす「とても不利な」行為です。

 ですから、この反対をやれば「資産を増やせる可能性は高い」
 と言えますよね?!

 実は、私のご紹介している「アクティブリバランス」。

 「ブルベアファンドの反対をやるにはどうすれば良いか?」

 が、発想の原点だったりします。(笑)

 そして、

 「『値下がりした時』に株を買い増しして、
           『値上がりした時』に株を減らす。

  これを上手く合理的に実行するにはどうすれば良いか・・・」

 これを、トコトン考えた末に、たどり着いた手法です。

 そう言う意味も込めて、ブルベアファンドについては詳しく
 説明させて頂きました。

 ブルベアファンドは株価が上下する度、資産が減ってしまいます。
 ですがアクティブリバランスは株価が上下する度、資産が増えて
 ゆくのです。
 
 #詳しくは
 #http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-84.html

 別に方法はアクティブリバランスでなくても構いません。

 資産を増やしたければ

 「『値下がりした時』に株を買い増しして、
           『値上がりした時』に株を減らす」

 これを強く意識して投資される事をオススメします。
 これだけで本当に結果がついてくる物です。

 次は、先送りにしてきた
 「退職金を食い物にしている『今、流行の○○』」です。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-245.html
━━━━━━━━━━━━━━━
ホントは怖い金融業界その14(今、話題の○○)
━━━━━━━━━━━━━━━
【はじめに】

 さて、「手を出したら、カモにされる金融商品」を続けます。

 金融業界は、あの手この手で貴方の資産を狙っています。
 注意しておきましょう!

 今回は「今、話題の○○」です。

【今、話題の○○とは】

 「今、話題の○○」と言われても分かりませんよね(笑)

 でも、ある意味、これが一番「個人投資家」に一番損害を与える
 「悪魔の商品」かも知れません。

 一番、犠牲になっているのは定年を迎えて退職金を手にしたばか
 りの方々と聞きます。ですから、金額もかなり大きいハズです。

 多くの方が、定年を迎え初めて「大金」を現実に手にすると、

 「せっかくのお金を、このまま放って置くのは大損」

 なんて考えてしまうそうです。

 そして、投資について調べ始めます。

 そこで「今、話題の○○」を見つけてしまうのです。

 または証券会社、銀行等で「今、この商品が人気ですよ!」なん
 て言われてしまうのです。

 あえて「今、話題の○○」なんて言い方しているのには理由が
 あります。

 「その時々で違うから」なんです。

 ただ一つだけ言える事。

 「今、話題の○○」に手を出すと、たいてい大損します。

 「今、話題の○○」・・・そろそろピンと来ましたか?!

 例えば、オリンピック開催が決まった頃のブラジル通貨レアル

 少し前のBRICs通貨、株・・・

 今ならば、おそらく「金」「オーストラリアドル」だったり、
 石油関連、そして株で言えばApple等も近い気がします。

 この様に、「現時点で儲かると話題になっている物」には、
 まず投資すべきではありません。(短期を狙うなら別ですが)

 もちろん私にも「今後値下がりする」なんて確信があるワケでは
 ありません。

 ただ普通に考えて

 「今、話題になっている投資対象が割安なワケはない。
  間違いなく割高なハズ」

 と、考えるのが冷静な判断だと思います。

 これは、ある程度投資経験をつまれている方なら、実感されてい
 るでしょう!

 ところが、「今、話題の○○」を見つけてしまった投資初心者は
 、ウズウズしてしまうのです。

 そして「このまま貯金しておくだけでは大損」

 なんて考えてしまいます。

 または反対に、中途半端な経済知識を得てしまって

 「円は暴落してインプレが来るかもしれない。今のまま貯金して
  いては大損してしまう」

 なんて考えて、焦り始めてしまうのです。

 そして、「今、話題の○○」に手を出してしまうのです。

 もうお分かりと思いますが、

  1:投資慣れしていない人が、
  2:ロクな分析もせずに
  3:「儲かる気がする投資対象」

 これはホボ間違いなく「割高」な投資対象です。
 一時的に利益が上がったとしても、それが続く事はありません。

 そしてその結果、大きく資産を減らす事になってしまうのです。

 私の周囲にも「退職金を半分以下にしてしまった」なんて方がい
 らっしゃいます。本当にヒサンです。

 でも、投資は自己責任です。誰も貴方を守ってはくれません。

 ですから、本当は本格的な投資の前に

 「今、話題の○○が割安なワケはない。間違いなく割高」

 と言う事を強く意識して行動される事をオススメします。

 次回も「退職金を狙った」第二段。
 「やさしい顔した○○」です。


http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-247.html
━━━━━━━━━━━━━━━
ホントは怖い金融業界その12(やさしい顔した○○)
━━━━━━━━━━━━━━━
【はじめに】

 さて、「手を出したら、カモにされる金融商品」を続けます。

 金融業界は、あの手この手で貴方の資産を狙っています。
 注意しておきましょう!

 今回は「やさしい顔した○○」です。

【やさしい顔した○○・・・とは】

 なんとなくピンと来ている方も多いのではないでしょうか?!

 前回の「今、話題の○○」と今回の「やさしい顔した○○」が
 退職金をむさぼり食うツートップ状態のようです。

 もう少し分かり安い言葉で申し上げますと

 「証券会社、銀行そして郵便局の投資相談窓口」

 です。

 前回同様、一番の犠牲者は定年を迎えて退職金を手にしたばかり
 の方々と聞きます。ですから、金額もかなり大きいハズです。

 先週も申し上げた事ですが・・・
 多くの方が、退職金などの「大金」を現実に手にすると、

 「このまま放って置くのは大損」

 なんて考えてしまうらしいのです。

 そして、

  「それ♪○○に聞いてみよ♪〜」

 等と言うCMに吸い寄せられて、証券会社、銀行そして郵便局の
 投資相談コーナ等に行ってしまいます。

 特に大金を持っていると話せば、あなたはとても大切に扱っても
 らえます。

 そして、「やさしい顔した○○」達はあの手この手で貴方を誘惑
 してきます。

 もちろん、どんな誘惑を受けるか分かっていて行く分には、まっ
 たく危険ではありません。

 むしろ相手が話している事が「誘惑」だと気づけばそれで充分。
 別に拉致されるワケでもありません。

 ですが、多くの人はこの誘惑を

      「夢のある未来を作る為のアドバイス」

 だと、感じてしまうのです。

 そして、かなりの方々が誘惑にのって「投資」に手を出し、売買
 手数料や信託報酬を吸い取られてしまいます。

 それで、肝心の投資がうまく行けばよいのですが・・・

 ホトンドは、以前にご紹介した「毎月分配」だったり、「今、話
 題の○○」だったり・・・

 「利益は全く出ず、価値は半減」なんて事がよくあるのです。
 むしろ失敗する事のほうが多いと思います。

 現実に、大切な退職金を大幅に減らしてしまい、バラ色だったは
 ずのリタイヤ生活が、大きく暗転。

 生きて行くのに精一杯になってしまった・・・
 なんて方がいらっしゃいます。

 それではナゼ「投資相談窓口」では、こんな個人を大損させるよ
 うな事をするのでしょうか?!

 彼らは「金融のプロ」ではないのでしょうか?!


 答えは簡単です。

 「投資相談窓口の人々」は、あくまで
 「金融商品を『売る』プロ」です。

 「『投資や運用』のプロ」ではありません。

 ですから「投資相談窓口の人々」は「投資で成功する」事に関し
 て「まったくのシロウト」だと思ってください。

 商品説明が上手い事と、投資が上手い事はまったく別物です。
 #自分のお金を投資したことが無い証券マン/レディなんて
 #ワンサカいるのです。

 ですから、そんな「シロウト」に相談しても、マトモな金融商品
 をタイミング良く紹介できるはずもありません。

 彼らのオススメの多くは

 ・投資のプロ達に見向きもされない位、手数料の高いファンド
 ・シロウトの目を誤魔化す為に複雑化して、実は利益の出ない
  仕組み債(預金と名が付いている場合もあります)
 ・既に、話題になっていて、値段がピークに近くなっている投資
  対象

 なんて感じだと思って間違いありません。

 冷静に考えれば、マトモに投資できない対象ばかりです。

 それでも、彼らは「金融商品を『売る』プロ」です。

 商品の魅力説明はマスターしています。
 悪魔の如くあなたを誘惑してきます。

 そして「哀れな子羊」はそんな彼らの説明を有り難く聞いて
 しまいます。そして行動(=投資)してしまうのです。

 彼らは「顧客に投資させる事」が仕事です。
 顧客から販売手数料や信託報酬を受け取ることで、彼らの生活が
 成り立っているのです。

 言い過ぎかもしれませんが、顧客の資産がどうなろうと、知った
 事ではないハズです。

 「投資相談窓口」に行くのは構いません。
 ですが、彼らは投資相談に応じているワケではありません。

 あくまで、

 「貴方に商品を売って、手数料を得ようとしている」

 だけです。

 別に悪い事でも何でもありません。あたりまえの事です。
 でも、これをキモに命じておくだけで、ちょっと人生かわります。

 次回にはこの話題を若干広げます。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-249.html
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ホントは怖い金融業界その16(投資相談窓口)
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【はじめに】

 さて、「手を出したら、カモにされる金融商品」を続けます。

 金融業界は、あの手この手で貴方の資産を狙っています。
 注意しておきましょう!

 今回はハッキリ「投資相談窓口2」です。
 ・・・あまりハッキリ書き過ぎ?!

【少しだけ、投資相談窓口をかばう!】

 前回「投資相談窓口」を批判しました。

 今回は最初に、彼らをかばっておこうと思います。

 決して彼らは「あなたを損させよう」と思っているワケではあり
 ません。彼らにしても貴方の資産が殖えた方が、彼らの収入増に
 も繋がるのです。

 ただ、残念ながら、彼らは「投資のプロ」ではありません。
 ですから、「どうすれば貴方の資産が殖やせるか」は分かってい
 ないのです。
 #やっかいなのは、分かっていないのに分かっているつもりにな
 #っている人も多かったりする点です。
 
 ですが、彼らも商売です。

 何らかの金融商品を売って、手数料を受け取らなくては、生活で
 きなくなります。

 ですから、自然に、「売りやすい物」「儲かる物」を薦めてきま
 す。これは当然の事です。

 そして「投資する、しない」を決めるのは貴方です。

 あなた自身が惑ってはいけません。

【親切な説明「コスト」】

 いきなり「親切な説明コスト」なんて意味不明ですよね!

 証券会社や銀行に限った事ではありませんが、「親切な説明」を
 してもらおうとすると「高くつく」と言う事です。

 皆さんは「ネット通販」で家電やAV機器を購入された事があり
 ますでしょうか?!

 多くの場合、ヤマダ電機などの店頭で購入するよりネット通販の
 方が安く買えます。もちろん同じ物、新品です。
 #在庫処分等で逆転する事もあります。

 これは投資の世界でもまったく同じです。

 おそらく、証券会社、銀行、郵便局の投資窓口で薦められる投資
 対象は販売手数料が高いか、信託報酬が高い物ばかりです。
 #郵便局はまだマシみたいですが・・・
 
 考えれば分かる事です。

 窓口で親切な説明をしようとすれば、人件費がかかります。
 また、お店の場所代(家賃)だって必要です。

 彼らはこの費用を回収しなければならないのです。

 反対にネット通販(ネット証券)では、こう言う人件費や家賃コ
 ストはあまりかかりません。

 ですから、窓口で薦められたをそのまま買うのではなく、なるべ
 く、同じ物や似た物をネットで購入された方がオトクです。
 #物を買うときは送料もキチント確認しましょう!(笑)

 同じファンドであっても販売手数料が違う事もありますし、
 似たようなファンドであっても、窓口では販売手数料や信託報酬
 が高いものを薦めてくると思って間違いありません。

 前にもご紹介した通り、ある「高級」外債投資ファンドの場合、
 1000万円の投資で発生するコストは
 
   販売手数料   15万円
   信託報酬    13万円/年
   換金時手数料   5万円

 でした。
 
 おそらく窓口で薦めてくるのは、この様なファンドです。

 そしてほぼ同じ成果が期待できる「インデックスファンド」の
 コストは・・・

    販売手数料 ゼロ
    信託報酬  6万円/年
    換金手数料 ゼロ

 です。

 その差、初年度で22万円です。(以降年間7万円)

 以前にも申し上げましたが、

 手数料が高いからと言って、運用の成果はまず変わりません。
 手数料分だけ損をすると思って間違いありません。


 家電製品や車であれば高級品を買う満足感という物もありますし、
 買った後のアフターケアなんて部分で「多少高くても」との気持
 ちは理解できます。

 ですが、投資は「お金を殖やす為に」行う物です。

 「高級品を買う満足感」の為に「高い手数料を支払う」なんて

 お金を払って満足感を得たいのか、お金を大切にしたいのか?!
 本末転倒ですよね?!

 そして、前回も書いたとおり、相談窓口の人は「投資のプロ」
 ではありません。

 初歩的な部分を教えて貰うならば別ですが、それ以上の相談は、
 あまり意味をなしません。
 
 なんて言っても、これを見ている(ネット慣れした)方々はきっ
 と大丈夫なんですよネ!(笑)

 おそらく、皆さんのご両親などが危険に晒されています。

 もし退職金云々をご両親が言っていたら
 誘惑に負けないようにアドバイスして上げてくださいね!

 さて次回は貴方の将来を変えてしまうかもしれない
 「月1万円」です。


http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-251.html
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貴方を変える?月1万円(その1)
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【はじめに】

 さて、今回からはチョットだけお金を貯める秘訣について考えて
 みようと思います。

 と言っても、特別な画期的な話ではありません。
 当たり前の事を確認するだけです。

 でも、これが意外と分かってなかったりするのです。

【月1万円の価値?!】

 さて、ここで一つ問題です。

 月1万円を10年間(120ヶ月)払うとします。これがいくら
 の価値になるかわかりますか?!
 #無料レポートを読んで頂いた方はご存知ですね!(笑)

 答えは120万円・・・ではありません!

 払い方(貯め方)によって価値は大きく変わってしまいます。

【月1万円でモノを買う場合】

 まず、わかりやすい、「月1万円でローンを組んでモノを買う」
 を考えてみます。

 まず消費者金融(アイフル等:年率18%)で
 「月1万円の10年返済」でお金を借りた場合・・・

 いくらの物が買えるのでしょうか?!


 答えは・・・「55万円」です。

 驚きませんでしたか?!

 つまりアイフル等から55万円を借りると月1万円を10年間払
 い続ける事になるのです。

 そして、10年後にどうなっているか・・・

 あなたは手元から120万円支払ったにも関わらず・・・

 手元には10年前に買った55万円の品物(おそらく無価値?!)
 と「思い出」しか残らない事になります。
 #思いでは重要かもしれませんけれど・・・
 
 差額の65万円はどこにいったのでしょう?!

 そう、あなたは「アイフル」等に65万円を貢いだのです。

 もちろん、これは極端な例です。銀行でもっと金利の低いローン
 を組む等すればもっとマシな金額になります。

 ですが、現実に多くの方が「アイフル」等でお金を借りて、物を
 買ってしまっているようです。

【月1万円を積み立てる場合】

 では反対に「月1万円を10年間積み立てる」だと、どうなるの
 でしょう?!

 これは簡単ですね。

 年率1%の定期預金に積み立てたとして、126万円と言う事
 になります。

 大した事ない様に見えるかもしれません。

 ですが、先ほどのモノを買ってしまう例と比べると差は歴然。

 10年後の姿を比べてみましょう。

 ●月1万円の10年ローンでモノを買った場合

  10年前に買った55万円の品物(おそらく無価値?!)
  と「思い出」が残る事になります。

 ●月1万円積立を10年続けた場合

  126万円の現金が手元に残ります。

 単純に買った時の値段で考えてもその差は2倍以上。
 モノが値下がりすると考えると、実質の差は10倍以上になるの
 ではないでしょうか?!

 長い人生で、これが繰り返されると考えると、大きな差ではあり
 ませんか?!

 もちろん「ローンを組んでモノを買う」事を否定しているワケで
 はありません。必要な事もあるでしょう。

 ですが、「お金を借りる」と言う事は「高くない手数料を支払っ
 ている」という事を肝に銘じておいた方が良さそうですネ。

 さて次回は、こんなレベルではない月1万円です。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-253.html
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貴方を変える?月1万円(その2)
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【はじめに】

 今回も引き続き「月1万円」の価値を考えてゆきます。

 これが理解できているのと知らないのでは、結構人生が変わるか
 もしれません。

【月1万円10年間の差】

 さて、前回の復習です。
 月1万円の払い方を変えた10年後の姿を思い出して下さい

 ●月1万円の10年ローンでモノを買った場合 55万円
 ●月1万円積立預金を10年続けた場合 126万円

 でしたね!

 これにもう一つ、年率8%で運用が出来た場合を加えます。

 これは、アクティブリバランス投資法での運用を続けた結果だと
 考えて頂ければと思います。(配当も全額再投資する前提)
 #ちなみに今の株価だったら、買って持っているだけでも達成で
 #きそうなレベルの運用目標です。

 さて、計算結果はどの程度だと思いますか?!

 ●月1万円を年率8%で10年運用した場合 180万円

 いかがでしょう?!。多くの方にとって「ふーん」と言う程度の
 金額でしょうか?!

 ビックリする程の金額ではありませんよね!

 でも単純に貯金するより、10年で54万円殖やす事ができる計
 算です。

 もちろん、投資と貯金ではリスクが違います。投資は確実ではあ
 りません。ですから、あくまで「余裕資金」の範囲で考えるべき
 です。

 さて、私は「月1万円」を一つの例に掲げています。

 この金額、あなたにとってどの程度の重みでしょうか?!

 多くの「定職を持つ社会人の方」にとっては

 「気にしてないと、つい使ってしまう金額」
「貯めようと思えば貯められる金額」

 なのではないかと思うのです。

 こう言うお金であれば「余裕資金」と言えますよね?!

 ですから、そんなお金を、投資積立しておいて

 「10年後に180万円めざす」

 悪くない事ではないでしょうか?!

【月1万円の20年、30年の差】

 さて「10年後180万円ではツマラナイ」と思っている貴方
 そんな方のために、さらに長期の運用シュミレーション結果を
 ご紹介しておきます。

 同じく毎月1万円を積み立て継続して年率8%の運用を継続し
 た前提です。

 20年後  569万円(貯金の場合265万円)
 30年後 1409万円(貯金の場合419万円)

 こうなると、若干雰囲気か変わってきますよね!

 なぜこんなに差がひろがってっ行くのか?!
 アインシュタイン博士も驚いたと言う、複利運用の結果です。

 正しい運用を行うと、期間が長ければ長いほど、差が大きくなっ
 てゆくのです。

 そしてご存知の通り、アクティブリバランスは数ヶ月に1度程度
 投資金額の調整をするだけの簡単投資です。
 #ご存知ない方は
 #http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-86.html


 あまり気にしなくて良い資金を、のんびり積立運用しておいて、

 30年たったら1400万円達成!

 悪くないと思うのは私だけでしょうか?!

 まだツマラナイですか?!(笑)

 では次回、さらに積立効果を加速するお話に入ります。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-255.html
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貴方を変える?月1万円(その3)
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【はじめに】

 今回も引き続き「月1万円」の価値を考えてゆきます。

 これが理解できているのと知らないのでは、結構人生が変わるか
 もしれません。

【月1万円の積立効果】

 前回はアクティブリバランスでの株式投資を続け年率8%で運用
 出来た場合・・・

 10年後  180万円(貯金の場合126万円)
 20年後  569万円(貯金の場合265万円)
 30年後 1409万円(貯金の場合419万円)

 #アクティブリバランス投資法とは?!
 # http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-86.html

 なんて結果をご紹介しました。

 もちろん、投資はリスクを伴います。この結果の保証はできませ
 ん。ですから、あくまで

 「気にしてないと、つい使ってしまう金額」
 「貯めようと思えば貯められる金額」

 の範囲で実行すべき事です。
 そしてその一例として「月1万円」を提案させて頂いています。

 ただし、今の日本株は毎年9%弱の利益を出してくれています。
 ですから上記の8%と言う前提は、かなり可能性高いですヨ。

【積立効果の加速その1】

 30年後に1400万円でもイマイチ!

 そんな貴方に「積立効果を加速する手段」をご紹介します。

 実はかなりのお金持ちが、よくやっている方法です。

 分かりますか?!


 答えは「借金をして資産運用する」です。(笑)


 えっ?!前々回と話がちがう?!

 確かに私は「アイフル等からお金を借りてモノを買うのは損」と
 書きました。でも、借金がいけないとは言ってません!

 借金できる金利より、確実に高い利回りで運用できるなら・・・
 「借金して運用に回すのもアリ」なんです。

 よく、大家さんが借金をしてアパート建てて、収入を得たりして
 いますよね。

 銀行だって、一般の方々から「低金利」で資金調達(借金)して
 それを貸し出したり、国債等で運用して、利益を出しているワケ
 です。やっている事は同じです。

 ですから、貴方が「運用できる金利より低い金利で借金」できる
 なら、そして「確実に返す事ができる」なら、借金もアリです。

【月1万円の加速効果】

 例えばここで、某銀行の有担保フリーローンを使う事にします。
 このローン、現時点での金利は年3%です。

 このローンで「月1万円、10年返済」するとすれば、約103
 万円借り入れできます。

 そして、これを年率8%で運用する事を考えます。

 つまり、「毎月1万円積み立てる」のではなくて、

  1:まず103万円、資金調達(借金)しておく。
  2:そしてその資金を運用する。
 
 そして同時に
 
  3:毎月1万円を返済に回す

 ワケです。

 「毎月1万円積み立てる」と「毎月1万円ローン支払いする」
 結局、同じ事ですよね?!(若干、緊張感はありますネ)

 さてこの場合、運用結果はどうなるでしょうか?!

 結果は?!

 ●3%で資金調達して月1万円の返済を10年続け、
  同時にその資金を8%で運用した結果 223万円

 と、なります。

 以前お話した

 ●月1万円積立預金を10年続けた場合 126万円
 ●月1万円を年率8%で10年運用した場合 180万円

 から見ても、結構違ってきますよね!

【月1万円の20年、30年の差】

 さて合わせて、3%の資金調達を行って、30年ローンを組んだ
 場合どうなるかをご報告しておきますネ。

 金利3%で月1万円を30年返済するとします。
 すると237万円の借り入れができます。

 これを8%運用すると

 10年後  512万円(通常運用で180万円)
 20年後 1105万円(通常運用で569万円)
 30年後 2387万円(通常運用で1400万円)
 注意)10年目、20年目ではまだローン返済が終わっていませ
    んが、その分の減額はしていません。

 なんて計算が成り立ちます。特にスタードダッシュが大きく変わ
 ってきますネ。

 とは言っても、実行するには色々と障害があったりします。
 次回はその点に触れておこうと思います。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-257.html
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貴方を変える?月1万円(その4)
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【はじめに】

 今回も引き続き「月1万円」の価値を考えてゆきます。

 これが理解できているのと知らないのでは、結構人生が変わるか
 もしれません。

【月1万円の返済を30年行った場合】

 前回は、金利3%の資金調達を行って、月1万円を30年返済す
るとして、それをこれを8%運用するとどうなるか、をご紹介し
 ました。

 計算結果は

 10年後  512万円(通常運用で180万円)
 20年後 1105万円(通常運用で569万円)
 30年後 2387万円(通常運用で1400万円)
 注意)10年目、20年目ではまだローン返済が終わっていませ
    んが、その分の減額はしていません。

 でした。

 「ムチャな」なんて考える方もいらっしゃると思います。

 でも考えてみてください。

これって不動産投資の世界ではアタリマエに行われている事です
よね?!(アパートローン・・・聞いた事ありませんか?!)

 あなたが「借り入れ金利より高い利回りで運用できる」のであれ
 ば、「借金」はあなたの武器になるのです。

 意外とお金持ち程、こういう手法で資産を増やしています。
 #企業でも、借金ゼロなんて方が少ないですよね!

【但し現実には・・・】

 さて、計算上そこそこの結果となった「借金を使う」方法、一抹
 の不安を感じますよね(笑)

 私も、正直言うと、実現は厳しいと思います。

 まずは借り入れ金利の問題
 
 私は「某銀行の有担保フリーローン」を使う前提にしました。で
 すが、これは不動産をお持ちの方にしか使えません。
 #あったとしても登記費用とかがかかります。

 かと言って、普通の無担保フリーローンでは金利高すぎます。

 可能性あるとすれば、「教育ローン」や「自動車ローン」の流用
 だと思いますが(4%前後?!)

 手続きが面倒だったり、色々な制限があったり・・・そのワリに
 は金利も今ひとつ安いとは言えません。

 そして、もう一つ、この方法の最大の不安点だと思いますが、

 「本当に借り入れ金利を上回る水準で運用できるか?!」

 がありますよね!

 そう、株の場合ここが見えにくいのです。

【株式投資に借金が使いにくいワケ】

 不動産の家賃収入の場合、多くは表面上の運用利回り8%なんて
 ザラです。
 ですから3%でお金を借りても、儲けは出ると「思いやすい」の
 です。

 反面、株の場合、確実な運用成果と言えるのは「配当」程度でし
 ょう。そして配当だけではせいぜい利回り2%強。

 ですから3%でお金を借りるのは「損を出してしまう」気がして
 しまいます。
 しかも3%ならともかく金利4〜5%と言われると、厳しいです
 ね!

 こんな所が、株式投資で「借金」活用があまり広まらない一つの
 理由だと思います。

 ただ、あえて申し上げておきますが、「不動産」が「株」より優
 れている・・・ワケではありません。

 不動産の家賃収入「表面利回り8%」なんて言っても、実際には
 不動産そのものの値下がりがあったり、修理費用がかかったり

 「実は3%も稼げていない」

 なんて物件も多数あるようです。
 #建物は毎年確実に値下がりして行きますので・・・

 反対に、今の株であれば、企業は株価の8%を越える水準で利益
 を稼いでくれています。
 
 この利益が株価に反映されるか、配当に回れば、印象はかなり違
 ってきますよね。

 でもこれがハッキリとは見えないのが株式投資なんです。

 ですから、現実には「銀行からお金を借りての株式投資」はハー
 ドル高いと思います。

 まあ、実行しないまでも、こういう考え方がある・・・と言う程
 度に知っておくのも悪くないと思います。

【銀行から借りなくても・・・】

 「銀行からお金を借りての株式投資」は面倒だったり、踏み切る
 にはハードルも高い部分がありそうですが、実はもっと手軽に、
 お金を借りる手段もあります。

 そして金利は銀行から借りるより安かったりします。

 次回はその方法に触れておきます。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-259.html
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貴方を変える?月1万円(その5)
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【はじめに】

 今回も引き続き「月1万円」の価値を考えてゆきます。

 これが理解できているのと知らないのでは、結構人生が変わるか
 もしれません。

【銀行以外からの借金】

 前回は、

 あなたが「借り入れ金利より高い利回りで運用できる」のであれ
 ば、「借金」はあなたの武器になる。

 と言うお話をした上で、

 株式投資の場合「銀行からお金を借りての株式投資」は面倒だっ
 たり、踏み切るにはハードルも高い部分がある。

 と申し上げました。

 今回は、比較的面倒のない銀行以外からの「借金」方法です。

 比較的面倒のない、銀行以外からの「借金」、それは証券会社か
 らお金を借りると言う手法です。

【証券会社からの借金】

 「えっ?!証券会社がお金貸してくれるの?!」なんて驚いた方
 も多いと思います。
 
 反対に、ピンと来た方も多いと思います。

 証券会社からお金を借りる方法、そう、それは

 「信用取引を使う」

 と言う事です。

 信用取引を使えば、貴方は自分の資金の2倍程度、お金を借りる
 事が出来ます。

 つまり100万円あれば200万円程度のお金を借りる事ができ
 ます。そして合計300万円の資金で株を買うことが出来るので
 す。

 そして金利も年間2〜4%程度という感じです。
 銀行と比べて、特に悪い感じではありませんよね?!

 但し、銀行からの借金と比べると若干違う部分があります。

 1:基本となる資金がないと、借金出来ません。
   最低限30万円〜50万円が必要です。

   この資金に対して、約2倍のお金を借りる事が出来る事に
   なります。

 2:いわゆるローンみたいに、月ン万円返済と言う制度はありま
   せん。借金している間、毎日、借りたお金に対する金利を支
   払う事になります。

 3:借りる金額が固定ではありません。株価が変動すると、変動
   した株価に応じて借金額が変わります。

 4:そして銀行ローンとの一番の違いです。

   信用取引では一定水準以上に株価が下がると、強制的に株を
   売却されてしまうのです。
   #強制的に借金返済させられるイメージです

   一般的に自己資金の比率が30%以下になると、強制的に
   持っている株の売却をさせられます。
   #証券会社によって違います。

   例えば、30万円の資金で90万円分の株を買ったとしま
   しょう。

   この株が、85万円に値下がりしたとします。

   この時、貴方の自己資金は株価が下がった分、5万円が減る
   事になるのです。

   つまり自己資金30万円が25万円に減るワケです。

   するとこの時点で、自己資金の比率は30%以下になります。

    自己資金比率 29% =
       自己資金 25万円 ÷ 投資金額 85万円


  この時、強制的に持ち株を売却され、貴方は5万円の損が確定
  する事になります。

  銀行からお金を借りて運用する場合、毎月の返済さえキチンと
  続ければ、途中で「一括返済しろ」とは言われません。

  ですが、証券会社からの借金は
  株価が下がると「一括返済しろ」と言われてしまうのです。
 
  ここが大きな違いです。

【実際の活用について】

 如何でしょうか?!

 証券会社からの借金・・・手続き的にはさほど面倒でもなく、金
 利的にもマアマアなのですが・・・途中で強制返済を迫られる点
 で、個人的には使いにくさを感じます。

 でも信用取引と言う物は

 「実質的には証券会社からの借金しての投資」

 と言う事は理解しておいた方が良いです。

 #実は、この信用取引の金利収入が証券会社の一番の利益だった
 #りします。(笑)・・・だから手数料無料とか出来るのです。

 色々考えるとイマイチですよね!

 そして、今の時代は、個人でも、もっと低い金利での資金調達が
 可能なんです。しかも強制返済を防ぐ事も出来たりします。

 そしてその金利は年率1%未満。(時期によって変わります)
 ですから、個人的には信用取引にもあまり魅力を感じません。

 次回はこの、低金利借金を使った「積立効果を加速法」です。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-261.html
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貴方を変える?月1万円(その6)
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【はじめに】

 今回も引き続き「月1万円」の価値を考えてゆきます。

 これが理解できているのと知らないのでは、結構人生が変わるか
 もしれません。

【前回のマトメ】

 さて前回は、借金して運用を加速する方法を考えてみました。
 でも実現は厳しそうでしたよね!

 そう、株の場合、確実に見える収入源は「配当」の年率2%程。
 税金を考えると2%を下回ってしまいます。

 それに対して銀行や証券会社から借金すると、金利は年率2%〜
 6%程度。これではなかなか踏み切れません。

【金融機関の借り入れ金利】

 ところが、もし貴方が株の配当(年率2%程度)より低い金利で
 資金調達できるとしたら如何でしょうか?!
 
 ちょっとイメージ変わりますよね?!

 実は銀行等の金融機関は、こういった低い金利で資金調達してい
 るのです。

 チョット考えてみればわかります。

 あなたが普通に貯金すると金利はどの程度ですか?!

 比較的良心的と思える「ゆうちょ銀行」定額預金でも
 年率0.06%と言う水準ですね。

 参考までに、銀行同士などで資金の貸し借りを行うコールレート
 市場という物があります。ここの金利も年率0.08%と言うレ
 ベルです。

 つまり、銀行や郵便局等の金融機関は、こういった低い金利レベ
 ルで資金調達しているのです。

 では、もし貴方が、この低い金利水準で資金調達できるならばど
 うでしょうか?!
 このレベルの金利であれば、配当で支払ってもお釣りが来る計算
 です。

 そして、かなり用途限定されますが、個人投資家がこの超低金利
 での資金を活用する手段もあるのです。

【レバレッジと言う名の借金】

 その方法とは・・・先物、CFDを使うと言う方法です。
 ですから投資対象は日経平均やTOPIX等に限られます。

 例えば、先物やCFDを使うと、約3万円で90万円分程度の
 日経平均を買う事ができます。(日経平均が9000円の場合)

 この場合、投資資金が30倍になって運用される事になります。
 この様な運用方法をレバレッジ(テコの意味です)取引と言いま
 す。

 そして、足りない分の87万円はどうなっているかと言うと、実
 質的には「お金を借りている」事になります。

 そして「お金を借りる」時にはかならず金利がかかります。
 ただし、この金利、結構良心的なのです。(笑)

 現時点、東京金融取引所の「くりっく株365」の場合、金利
 は年率0.05%程度だったりします。

 日経平均先物、TOPIX先物の場合もほぼ同等です。
 #先物の場合、最終取引日に近づくにつれて、徐々に値下がり
 #してゆきます。これが金利相当になるのです。

 つまり、このような公的市場での先物、CFD取引に限っては、
 個人であっても銀行間水準の金利で借金できるのです。

 ただし、あくまで公的市場の先物、CFD取引に限ります。

 店頭CFD等の場合、上記の公的な金利に2〜4%程度の金利が
 上乗せされてしまいます。
 これでは銀行でお金を借りるのと変わりません。ご注意を!

【破綻さえしなければ・・・】

 公的市場での先物、CFD取引であれば、金利水準は0.05%
 水準です。
 そして、日経平均の現時点での配当は約2.2%です。

 例えば3万円で90万円分の日経平均を買えば倍率は30倍。

 したがって、配当から借入れ金利を引いた部分だけで

  配当利回り 年間64.5%
      =(配当2.2% − 金利0.05%)×30倍

 なんて話が実現できます。
 
 えっ?!「そんなウマイ話あるわけない?!」と思いますか?!
 ・・・その通りです。そう簡単には行きません。(笑)

 先ほどの30倍投資が上手く行くためには、

  「強制終了(破綻)しない」

 と言う条件がつきます。(笑)

 実は「3万円で90万円分の日経平均を買う」場合、
 日経平均がたった75円値下がりするだけで・・・

 「資金不足」となり「強制終了」されてしまいます。
 信用取引と同じような感じです。(株365の場合)

 ですから30倍を実行するには、かなりムリがありますネ。

 でも「強制終了されない範囲」であれば、この方法もアリ?!

 次回「強制終了されない範囲の倍率投資」を考えてみます。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-263.html
━━━━━━━━━━━━━━━
貴方を変える?月1万円(その7)
━━━━━━━━━━━━━━━
【はじめに】

 今回も引き続き「月1万円」の価値を考えてゆきます。

 これが理解できているのと知らないのでは、結構人生が変わるか
 もしれません。

【前回までの復習】

 これまで「月1万円の積立投資」で、どこまで出来るかを考えて
 きました。そして「借金も場合によって武器になる」ともお話し
 しました。

 そして、用途はかなり限られますが、先物やCFDを活用する事
 で、配当以下の金利水準で実質的な借金が可能になる事をご説明
 しました。

 今回はこの「レバレッジ運用」の具体例をご説明します。

 先物やCFDを使って、投資資金の倍率を上げて運用する事を
 レバレッジ運用(テコの意味です)と言います。
 ここは覚えておいて下さいネ。

 そして誤解を避けるために、あえて言っておきます。

 私がここでご紹介するのは、短期売買ではありません。

 反対に長期的にレバレッジを掛け続ける訳でもありません。

 あくまで、安くなったら株を増やし、高くなったら現金化する。
 アクティブリバランスへの応用です。

 高値でレバレッジ(倍率)上げてしまったら悲劇ですからネ。
 ご注意くださいネ!
 
【強制終了を避けるには・・・】

 さてこの「レバレッジ運用」

 超低金利で資金調達できると言うメリットの反面、「強制終了」
 と言うハードルもあります。

 でも、これを避ける手段があれば、「レバレッジ運用」も、活用
 できる可能性があります。

 そして、この「強制終了」を避ける手段は次の二つ。

  1:十分な余裕を持ってポジションを組む。
  2:保険をかける
 
 ですね?!さて、考えて参りましょう!

【十分な余裕を持ってポジションを組む】

 まずは、シンプルな手法からです。

 最初に「いつ強制終了されるか」を把握しましょう。

 正確には申し上げにくいのですが、おおよそ
 「投資対象金額に対し、自己資金が3%を下回った時」
 に「強制終了」されてしまうと考えれば良いと思います。
 #信用取引の30%等と比べるとかなり余裕がありますネ。
 
 ただし、これではギリギリ過ぎますから、余裕をみて5%を限度
 と考える事に致しましょう。

 ですから、もしあなたが

 「日経平均は『*円』以下には絶対ならない」

 などの確信が持てるのであれば、
 その『*円』の時点で5%以上の自己資金が残る様に資金配分
 すれば良いのです。

 例えば、こんな考え方がありうると思います。

 今の日経平均一株あたりの自己資本(=企業の財産)
 は約8000円。

 日経平均株価がこの自己資本を下回ったことは、過去ホトンド
 ありません。
 #大規模な不良債権処理が表面化した時、程度?!

 ならば・・・自己資本の半分をメドとして、

 「日経平均株価は4000円以下にはならない」

 なんて考える事は、極端に無謀とも言えません。
 #あくまで参考例です。鵜呑みにはしないでください。

 これを前提にすると、こんな事が言えます。

 「最悪、日経平均が4000円になった時に、5%以上の資金さ
  え残れば良く、それ以上は投資に回して構わない。」

 無謀に聞こえますか?!

 でも、世を賑わすヘッジファンド等は、こんな手法を駆使して
 いたりします。

 それに世の中、FX等でレバレッジ10倍以上なんて投資
 (投機?!)をしている人はワンサカいます。
 それに比べれば十分に健全(?!)と思います。

 加えて、申し上げます。

 この手法はブルベアファンドを買うより、はるかに健全です。
 これだけは確実です。(笑)

 さて次回はこの考え方による実際の設定の実例についてです。

 ■ご注意

 このレバレッジ投資は大きなリスクが伴います。十分な理解と
 経験がない方は実行しないでください。

 実行される場合でも、あくまで自己責任で実行下さい。

 また、今回ご紹介した手法は「破綻までの余裕」は取っていま
 すが、破綻を完全に避けているわけではありません。
 この点は十分に注意ください。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-265.html
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貴方を変える?月1万円(その8)
━━━━━━━━━━━━━━━
【はじめに】

 今回も引き続き「月1万円」の価値を考えてゆきます。

 これが理解できているのと知らないのでは、結構人生が変わるか
 もしれません。

【前回までの復習】

 これまで「月1万円の積立投資」で、どこまで出来るかを考えて
 きました。そして「借金も場合によって武器になる」ともお話し
 しました。

 そして、用途はかなり限られますが、先物やCFDを活用する事
 で、配当以下の金利水準で実質的な借金が可能になる事をご説明
 しました。

 今回はこの「レバレッジ運用」の具体例をご説明します。

【最悪を4000円としたポジションの実例】

 前回は「最悪でも日経平均は4000円以下にはならない」と
 仮定する実例をお話しました。(あくまで仮定です。ご注意)

 今回はこれによる、具体的な設定方法です。

 1:まず最初に

   「日経平均が4000円になった時に5%の200円だけ残
    れば良い(これを最悪残金と呼ぶことにします)」

   と、「開き直り」ます。(笑)

 2:次に、日経平均が4000円まで値下がりした時に備える
   資金を計算します。
   (これを値下がり準備金と呼ぶ事にします)

   今の株価が9000円だとすると、

   値下がり準備金 5200円 =
    =現在の株価9000円ー最悪株価4000円+最悪残金200円

   となります。

 そして、この「値下がり準備金」が一株当たりの投資必要額と
 なります。

 本来9000円の株を買うには9000円が必要です。
 これがこのケースでは5200円で済むことになるのです。

 例えば、あなたが100万円をお持ちだったとします。
 
 これまでの普通の投資では株価9000円の場合、111株しか
 買えませんでした。
 #111株 = 100万円 ÷ 9000円

 ですが「株価は最悪4000円」と「開き直る」事で、あなたは
 192株買うことが可能になります。
 #192株 = 100万円 ÷ 5200円

 これで、およそ2倍の倍率で資金運用している事になりますネ!
 その分、配当も増えます。

【最大2倍運用でのシュミレーション】

 これまで「月1万円を積立投資する」例をご紹介してきました。
 そして気長な話ですが・・・30年の結果を考えると

 ●単なる貯蓄の場合          419万円
 ●8%資産運用ができた場合     1409万円
 ●3%資金調達、8%資産運用の場合 2387万円

 との結果になるとご報告してきました。

 そして、前回お話しした取引停止までに余裕を持った運用をを条
 件に最大2倍運用するとします

#【ご注意】
 #
 #ここで言う2倍運用とは、「最大で2倍」と言う意味です。
 #ずっと倍率2倍を保つワケではありません。
 #
 #株価が上がるにつれてアクティブリバランス「買い立て指数」
 #の2倍を基準に倍率を下げて行きます。
 #
 #こうする事で、ブルベアファンドの反対に
 #「安い時に買って、高いときに売る」が実現できるのです。

 この結果は下記になります。
 最大2倍運用の成果を年率15%として計算してみました。

 #現物運用での成果を8%としていますので、本当はその2倍は
 #16%と言う事になりますが、金利や手数料等の現物には無い
 #費用発生がありますので、1%低くしています。

 10年後  260万円(通常運用で180万円)
 20年後 1311万円(通常運用で569万円)
 30年後 5567万円(通常運用で1409万円)

 ついでに・・・ここまでやる人はいないと思いますが・・・

 金利3%で月1万円を30年返済するとします。
 すると237万円の借り入れができます。これを2倍運用すると
 どうなるか!(笑)

 10年後    834万円(通常運用で 180万円)
 20年後   3373万円(通常運用で 569万円)
 30年後 1億3645万円(通常運用で1409万円)

 注意)10年目、20年目ではまだローン返済が終わっていませ
    んが、その分の減額はしていません。

 ついに、「月1万円」が1億円規模に到達しました。(笑)

 ただし、このやり方は「万が一、日経平均が4000円以下」に
 なったら破綻します。次回はこの破綻を避ける手法を考えてみま
 す。

 ■ご注意(しつこいですか・・・)

 このレバレッジ投資は大きなリスクが伴います。十分な理解と
 経験がない方は実行しないでください。

 実行される場合でも、あくまで自己責任で実行下さい。

 また、今回ご紹介した手法は「破綻までの余裕」は取っていま
 すが、破綻を完全に避けているわけではありません。
 この点は十分に注意ください。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-267.html
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貴方を変える?月1万円(その9)
━━━━━━━━━━━━━━━
【はじめに】

 今回も引き続き「月1万円」の価値を考えてゆきます。

 これが理解できているのと知らないのでは、結構人生が変わるか
 もしれません。

【前回までの復習】

 多くの「定職を持つ社会人の方」にとっては

 「気にしてないと、つい使ってしまう金額」
「貯めようと思えば貯められる金額」

 のメドとして「月1万円を積立投資する」例をご紹介してきまし
 た。そして気長な話ですが・・・30年の結果を考えると

 ●単なる貯蓄の場合              419万円
 ●8%資産運用ができた場合         1409万円
 ●3%資金調達、8%資産運用の場合     2387万円
 ●レバレッジ最大2倍運用          5567万円
 ●3%資金調達、レバレッジ最大2倍運用 1億3645万円

 との結果になるとご報告してきました。

 ところが、レバレッジ運用を行おうとすると、いかに余裕がある
 とは言っても、「万が一の時に破綻する」リスクは残ります。
 
 今回はこれを避ける方法を考えてみます。

【オプション(保険)について】

 さて、上記の最大2倍運用は日経平均が4000円以下にはなら
 ない事を前提にしています。

 ですが、世の中なにが起こるかはわかりません。

 突然、富士山が噴火するかもしれませんし、関東を大震災が襲う
 可能性だってあります。
 
 万が一、こんな事が起こったら、いくら低めの日経平均を想定し
 ていても、運用を強制終了されてしまう可能性はあります。

 そこで「どんなことがあっても運用を継続できる手段」を考えた
 くなります。

 これを実現するのがオプションです。

 ここでは、あえてオプションのイロハまでは申し上げませんが、

  1:「これ以上値下がりしたら困る」という行使価格での

  2:翌限月プットオプションを

  3:毎月必要金額買う

 と言うことで、これが実現可能です。

 今回の例ですと

 「4000円のプットオプションを毎月買う」

 と言う事になります。

 こうする事で、日経平均が4000円以下になっても、その値下
 がり分はプットオプションがカバーしてくれます。

 費用は最小の1枚で、月1000円〜3000円。

 この1枚で日経平均の1000倍、(今なら900万円分程度)
 をカバー出来ます。
 
 実質の費用は、手数料込みでも年間0.15%〜0.45%です。
 この程度であれば保険料としても悪くは無いですよね!

 ただし、この方法も破綻ノーリスク・・・と言うワケではなく、
 オプション特有のIVの異常高騰などで、異常に費用がかさむ事
 もある等、様々なリスク要因はあります。
 #ご興味ある方、これ以上の事はご自身で学んでくださいネ
 
 実行される場合でも、このあたりは十分理解してからにしてくだ
 さい。

 だたあえて申し上げてきますが、この方法は、ブルベアファンド
 を買ったり、前回の「保険無しレバレッジ」に比べれば断然安全
 な方法です。(その分、若干費用が発生しますが・・・)

 次回は、このオプションを使うとして、どの程度まで合理的かつ
 安全と言える範囲でレバレッジ上げられるかを考えてみます。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-269.html
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貴方を変える?月1万円(その10)
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【はじめに】

 今回も引き続き「月1万円」の価値を考えてゆきます。

 これが理解できているのと知らないのでは、結構人生が変わるか
 もしれません。

【前回までの復習】

 
 「月1万円を積立投資する」例をご紹介してきました。そして
 レバレッジ投資と言う手法を考えると30年後には

 ●レバレッジ最大2倍運用          5567万円
 ●3%資金調達、レバレッジ最大2倍運用 1億3645万円

 との結果になるとご報告しました。

 そして、レバレッジ投資の欠点でもある「破綻」を避ける為、オ
 プション(保険)を使う方法をご紹介しました。

 さて、このオプションを使うことで、もっとレバレッジ(倍率)
 を上げられるような気がしてきますね?!

 ですが、結論から言うと、これにも限度があります。
 今回はこれについてお話しておきます。

【株価次第で跳ね上がるオプション(保険)費用】

 オプション(保険)を使うと、どこまでもレバレッジ上げて行け
 そうな気がする方もいらっしゃると思いますが、現実はそうは行
 きません。

 例えば、7500円のプットオプションは一枚毎月1万円程度で
 買えます。これなら配当でまかなえる範疇です。
 #年1.6%程度の費用にあたります。

 ただ、この場合もし株価が本当に7500円等になると、オプシ
 ョン費用が毎月30万円等になってしまいます。

 この場合、保険費用が年率40%なんて話になってしまいます。
 これではとても払えるものではありまえん。

 したがい、安直にレバレッジを上げるわけには行きません。

 つまり、オプションで保険をかけるとしても、あくまで

 「実際にその株価までには下がらないと考えられる範囲」

 で、設定を考えるべきだと思っています。

【自己資本と言う視点】

 「実際にその株価までには下がらないと考えられる範囲」

 私はこれを考えるために、一番妥当な目安が「自己資本」だと思
 っています。

 自己資本とは企業の持つ財産です。株主は、この資産を所持する
 株数に応じて所有している事になります。
 
 ですから、株価がこの自己資本を下回ることは、日経平均レベル
 ではホトンドありません。(個別の株では結構あります)

 そして金融界でよくあるのが、
 
  「資産の80%まではお金を貸す」
 
 なんて考え方。・・・要は
 
 「資産の目減への備え、20%を確保しておけば、まあ安全」
 
 と言う一つの目安です。
 
 この考えに従うならば

 1:今の日経平均の自己資本(=1株あたり資産)が約8000円
 2:これの0.8倍が6400円

 この場合、6250円のプットオプションを毎月買う事になり、1株
 あたりの必要資金は約3100円という事になります。

 #オプションは250円刻みにしか設定価格がありません。
 #この為、6400円以下の一番高い設定価格が6250円となります。

 つまり、株価が9000円だとすれば、レバレッジは約3倍。
 これが本当に実行できる限度と考える次第です。

 よく私が3倍が限度と言っているのは、これが理由です。

【月1万円の30年の差】

 さて、最大3倍運用での結果をご紹介致します。
 通常運用成果を年8%と仮定していましたので、3倍の24%か
 ら、金利・保険費用を引いて、年率22%を前提にしました。

 つまり、毎月1万円の積立を年率22%で運用した結果です。

 30年後 2億3266万円(通常運用で1409万円)

 いよいよ2億円を突破(笑)
 これが「毎月1万円」の結果ですからスゴイですよね!

 ついでに、金利3%で月1万円を30年返済する場合です。
 237万円の借り入れができますので、これを3倍運用します。
 #これをやる人は、まずいないと思いますが・・・(笑)
 
 30年後 7億5715万円(通常運用で1409万円)

 夢の10億円までもう一歩
 #ちなみに32年で10億円を突破できる計算です。(笑)

 次回はこの「月一万円積立」をまとめます。

【ご注意】

 派手な計算結果をお見せして恐縮ですが、しつこく申し上げてお
 きます。

 私はレバレッジ投資の手法をご紹介したのみです。
 決してオススメするモノではありません。

 もし実行するにしても
 
 ・充分に相場に慣れ(でないと恐怖で眠れなくなります)
 ・先物、CFD、オプションを充分に理解し
 ・あくまで「自己責任」で実行して下さい。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-271.html
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貴方を変える?月1万円(その11)
━━━━━━━━━━━━━━━
【はじめに】

 今回は「月1万円」の価値についてまとめます。

 これが理解できているのと、そうでないのは大きな違いです。
 結構人生が変わるかもしれません。

【前回までの復習とちょっと補足】

 
 「月1万円を積立投資する」例をご紹介してきました。
 そして、それぞれを30年続けた結果は・・・

 ●単なる貯蓄の場合              419万円
 ●8%資産運用ができた場合         1409万円
 ●3%資金調達、8%資産運用の場合     2387万円
 ●レバレッジ最大2倍運用          5567万円
 ●3%資金調達、レバレッジ最大2倍運用 1億3645万円
 ●レバレッジ最大3倍運用        2億3266万円
 ●3%資金調達、レバレッジ最大3倍運用 7億5715万円

 でした。

 ちなみに・・・アイフル等の消費者金融で、月1万円の30年
 ローンを組むと、借りられる金額は67万円(笑)

 あなたは、67万円の為に、月1万円の返済を30年続けるこ
 とになります。(年率18%で計算)


 元は同じお金(月1万円、30年分)を、

 「ある人は、67万円分の価値としてしか活用できない」
 「ある人は、数億円分の価値として活用できる」

 と、言うワケです。強烈な差ですよね?!

【あなたはお金を有効に使えていますか?!】

 さて、
 「アイフル等の消費者金融で、月1万円の30年ローン」
 こんなアホな事をするやつはいない・・・

 そう思いますか?!

 でも、

  ・よくカード買い物してリボ払いを使う人。
  ・大きな買い物をする時、ローンを組む人
  ・パチンコ、競馬等にお金を投じている人
  ・商品、FX、株の短期売買にハマっている、大多数の人。
  ・新車を買って3年程度で乗り換える人。
  ・無駄に沢山の保険に入っている人。
  ・不必要に贅沢な家に住んでいる人・・・・

 おそらく、レベルは違えど、「誰かにお金を貢いでいる」と言う
 点では同じです。

 もちろん、人の価値観なんて人それぞれです。誰にお金を貢ごう
 が、それでご自身が満足されているなら、他人がとやかく言う事
 ではありません。

 ただ、貴方の行動が「誰かを稼がせている」と言う事実は理解し
 ておきましょう。そして、できれば無駄は省きたいですよね?!

【積立を習慣化する】

 さて、「月1万円」の可能性について考えてきました。
 意外と夢がありませんか?!

 反対に、これが無意識に消費/浪費に回してしまうと
 「将来は大きな差」に広がってしまいます。
 この差はゆっくりとですが、確実に広がってゆくのです。

 この生活を変えるために重要な事、それは

 「積立を習慣化する」そして
 「手持ちの現金だけで生活する=無駄な借金はしない」
 ※必要な借金はあります。それはこれまでお話した通り。

 程度と思います。


 「バビロンの大富豪」と言う本はご存知でしょうか?!
 この本に書いてある、「お金持ちになるための最初の一歩」は
 
 「収入の1割を貯蓄する事」です。

  年収200万円なら年間20万円(毎月1万7千円)
  年収500万円なら年間50万円(毎月4万2千円)

 これを給料をもらうと同時に貯蓄に回すのです。そして、残った
 お金だけで生活するのです。
 
 普通、この程度の積立であれば、あまり節約とか考えなくても出
 来るハズです。

 そしてこれが当たり前になれば、「月1万円程度」の単純な投資
 積立も怖くなくなると思います。

 そして、この投資積立がン百万円になったら運用的な効率を考え
 てみる・・・これで、良いのではないでしょうか?!

 きっと、その頃には株の値動きにも慣れて、十分な知識も経験も
 身についておられるのでしょう。

 くれぐれも、あせってお金を増やそうしない事です。

 安易な手法に走ると、だいたいはカモにされるのが金融業界。
 #以前ブルベアファンドや店頭取引をご紹介しましたネ

 きちんと、「理にかなった」かつ「予想に頼らない」正しい運用
 で、資産を増やして行きましょうネ!

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-273.html
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投資の効率を考える
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【はじめに】

 今回は投資の効率を考えてみたいとと思います。
 
 ここで言う、効率とは時間の投資の意味です。
 もしかすると、あなたは無駄な投資をしているかも?!

【時間をお金に換算する】

 まず、皆さんは自分の時給を把握されていますでしょうか?!
 
 お仕事されていない方でも
  「もし働いたらどの程度もらえるか」を、
 イメージしておくと良いと思います。

 景気のいい会社にお勤めの方は、ボーナスも計算に入れてくださ
 いネ!

 例えば年収400万円の方であれば、毎日10時間、月20日勤
 務と考えると、時給はおよそ1700円です。

 この方の場合、1時間の価値は1700円と言う事になります。

【あなたが投資に「投資できる時間」】

 次にあなたが投資の為に「投資できる時間」を考えてみます。

 あなたがもし、投資の資金を100万円お持ちで、それを年率
 10%で運用できたとします。

 この場合、年間10万円の利益です。
 #本当は税金がかかりますから、8〜9万円ですが、面倒なの
 #でこのまま行きます。

 ここで、先ほどの時給1700円の方が、この投資の為に費や
 している時間を考えます。

 時給1700円の方が、もし、投資のために年間59時間以上
 を費やしているとすると、人件費は10万円を超えてしまう事
 になります。

 つまりこの場合、人件費は赤字、あなたは無駄な「時間投資」
 をしている事になります。

 年間59時間と言うと今ひとつピンと来ないかもしれません。

 平日1日あたりに換算すると「15分」です。
 ちょっと新聞読んだり経済番組みたりすると超えてしまう時間
 ですね!

 しかもこれは損益ギリギリの水準。

 本来でしたら、上記の半分程度、一日7分程度の時間投資で済
 ませたい所です。

 新聞を買うのは200円程度かもしれません。
 雑誌を買うのも700円程度かもしれません。
 WEBでニュースを見るのはタダかもしれません。

 ですが、私は、それを読むのに費やす時間にもコスト感覚を持つ
 べきだと考えています。

 もちろん、「将来の自分の為の投資」などとイイワケも可能です
 が・・・

 単純な積立をしているダケの方は別です。

 ですが、多くの「投資を真剣に考えている方」ほど
 「無駄に時間を投資している」ケースが多いように感じます。

【投資と言う名の「遊び、ゲーム」】

 一度、次のような事を考えてみてください。

  1:過去、4年平均の収益はいくらでしたか?!
  2:そこから考えて、今年はいくら稼げそうですか?!
  3:稼げる時間から考えて、あなたどの程度の時間を投資
    できますか?!

 もちろん、トレードの為にチャートを眺めている時間。
 銘柄選びの為に、新聞を読んでいる時間。
 証券会社で、話を聞いている時間。
 ・・・すべて貴方の時間投資です。

 貴方の時間投資は(本当に)採算取れていますか?!

 もし採算が取れているならば、何も言うことはありません。

 ですが、採算が取れていないならば、貴方のやっている事は
 単なる「遊び=ゲーム」でしかありません。

 これはカジノやパチンコで時間を費やすのとなんら変わらない事
 を理解しておきましょう。

 別に「遊び=ゲーム」が悪いことだと言っているワケではありま
 せん。本人が楽しければそれで良い事です。

 ただし、「遊んでいるダケ」なのに「投資というビジネス」と
 勘違いしない様にした方がよいですネ。

 成果が変わらないのであれば、投資に使う時間は少なければ少
 ないほど良いのです。
 
 そして多くの方が投資している時間は、残念ながらほとんど成果
 に結びついていません。

 この事を自覚しているか否かは結構大きいと思っています。
 
 次回は、この「投資を真面目に考える」シリーズをマトメたいと
 思います。

http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-275.html
━━━━━━━━━━━━━━━
投資を真面目に考える
━━━━━━━━━━━━━━━
【はじめに】

 さて今回は、いままでお話してきたことの再確認です。

 当たり前のことを、当たり前に積み上げてきただけの事です
 が、意外と新たな気づきもありませんでしたか?!
 
 それではまとめてまいりましょう。

【投資に値する対象】

 ギャンプルで利益を出すことは、まず不可能。

 商品、FX、そして株の短期トレードで利益を出せているのは
 1000人に1人程度。その他大勢は損している。

 本当の意味で投資に値するのは、株(=ビジネス)、不動産、
 債券、しかも長期の保有が前提。

 外貨は利回りが良くても、その分値下がりする可能性が高く、
 リスクだけが高いと言うケースが多い。

【短期トレードについて】

 短期トレードでの成功は長く続く可能性が低い。

 間違った統計に基づいて、行われている投資(投機?)も多い。
 世に出ているシステムトレードツールは、この間違いを犯してい
 るケースがとても多い。

【株、不動産、債券であっても・・・】

 株、不動産、債券であっても「割高な時」と「割安な時」がある
 いつ買っても良いわけではない。
 割安な時に買って、割高な時には現金化する事を考えるべき。

 そして、「割安な時」から「割高な時」に至る期間は「数年」に
 及ぶ事を覚悟しておく必要がある。

 現状を考えると、銘柄を選ぶより、この「割安な時」に買う等の
 タイミングを測ったほうが、おおむね効率がよい。

【本当は怖い金融商品】

 投資と言う名のギャンブルがある。手数料をカスメ取られるだけ
 要注意。(バイナリオプション、店頭CFD等)

 いわるる保険はホトンドが損。できるだけ掛けない方がよい。

 証券会社、銀行などが勧めてくる金融商品は、まず損だと思って
 間違いない。

 ブルベアファンドは、まさに「損する為の」金融商品

【月1万円を積み立てる】

 やる気になれば月1万円の積立で数億円の資産を
 作ることも可能。

 収入の1割を積み立てる習慣を作る。

【投資の時間効率を考える】

 投資に変に時間を費やすのはムダ。
 単なる「遊び」と「仕事」を勘違いしないように

【マトメ】

 さて、62回に渡って私の投資に対する考え方をお話してまいり
 ました。

 ご反論も多々あろうかと存じます。ですが、冷静に考えて頂ける
 と、結構正論なのではないかと思います。

 私なりに現時点では「かなり正しい事」を申し上げてきたつもり
 ですし、今の所(個人的には)結果もついてきています。

 私の考えている投資スタイルはこんな感じです。

 1:投資(勉強/分析)に無駄な時間をかけない!

  私は「投資」とは生活を豊かにするために行う物だと考えてい
  ます。

  そう考えると「投資の為に勉強/分析の時間を費やす」なんて
  本末転倒です。

  ・・・ですから最低限の時間で実行できる投資を目指します。

 2:無駄な挑戦はしない。

  例えば「テクニカル分析は無意味」なんて事はプロの間では
  常識。ファンダメンタル分析も近いものがあります。

  こんな事に分析に時間を費やすのではなく、シンプルに
  「価値と価格の差」を頂く方法に徹します。

 3:理にかなった手法であること

  「当たり前の事」を積み上げて、出した結論。
   ・・・これを淡々と実行します。

 そして、たどり着いたのが「アクティブリバランス投資法」。

 この方法「最高」ではないかもしれません。

 ですが、かなり「優良」な手法だと思っています。

 これにて「投資をマジメに考える」はいったん終了します。
 長い間お付き合い頂き、ありがとうございました。
 

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