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「誠実に、愚直に、約束を守る」が裏社会で成功する為の条件
http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/735.html
投稿者 中川隆 日時 2016 年 9 月 27 日 10:52:49: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 


知能を追い求める人は多いが誠実さを追い求める人は減った
http://www.bllackz.net/blackasia/content/20160927T0308440900.html


知能が高くても、行動力がなければ何の役にも立たない。
知能と行動力があっても、そこに誠実さがなければ最後にすべてが破綻してしまう。

知能と、行動力と、誠実さは、その3点が備わって初めて継続した成功を人生に生み出すと言える。

皮肉なことに、これは表社会だけでなく、アンダーグラウンドのギャング集団の中でも、マフィアの世界でも、どこの世界でも等しく言えることだ。

一見すると、ギャングやマフィアの世界には、知能や行動力が必要であったとしても、「誠実さ」が必要ないもののように見える。

しかし、成功した非合法組織の構成員というのは、法に敵対する代わりに、組織や仲間や取引に対しては誰よりも誠実である。誠実であることに対して厳粛である人間に人が付いて、裏のビジネスが成り立つ。

組織や仲間や取引に誠実でないものは血の制裁で裁かれていく。逆に言えばアンダーグラウンドの方が表社会よりも、より誠実さを求めているとも言える。

それぞれ忠誠を誓い合って誠実であることを示す

稀代のマフィアと言われていたアル・カポネもこのように言ったとされている。

「私は正直者だ。どんなチンピラに対しても約束は必ず守る。目的が金である限り……」

最近は大規模な犯罪組織のことを一様に「マフィア」というようになっているが、このマフィアというのはイタリア・シシリーに定着していた犯罪組織のことを指した。

第二次世界大戦後、この組織はアメリカにも進出してニューヨークのイタリア人社会の中に根を張り、ラスベガスやカリフォルニアにもじわじわと根を広げていくことになる。

映画『ゴッドファーザー』は、こうしたアメリカの中に根ざしたマフィアの世界を描いたものだが、この映画でも強調されたのは組織に対する忠誠である。

組織はひとつの大きな「ファミリー」である。ドンと呼ばれるマフィアの頂点に立つ「ゴッドファーザー」に対して、ファミリーを構成する人員は、それぞれ忠誠を誓い合って「誠実」であることを示す。

誠実であれば、ファミリーが守る。裏切れば、たとえ自分の身内であっても、ファミリーが始末を付ける。そうした、「鉄の掟」がファミリー全体を引き締める。

アメリカには黒人のギャング・グループもあれば、モーター・サイクル・ギャングと呼ばれる集団もある。これらの非合法な犯罪集団も、組織内では仲間全体を「ファミリー」と呼ぶ。

日本でも、巨大な暴力団組織は組長をトップにして末端まですべての構成員は組織に対する誠実さ(忠誠)を求められ、自分たちの組織を「一家(ファミリー)」と表現する。

中国の犯罪組織である「堂(トン)」もまた同じだ。それぞれが自らの組織を「ファミリー」と呼ぶ。なぜ、ファミリーなのか。それは明白だ。「家族は自分を裏切らない」からだ。


映画『ゴッドファーザー』。誠実であれば、ファミリーが守る。裏切れば、たとえ自分の身内であっても、ファミリーが始末を付ける。そうした、「鉄の掟」がファミリー全体を引き締める。


頭脳明晰よりも行動力よりも前に必要な誠実さ

組織のトップは、それが会社組織だろうが軍隊組織だろうが犯罪者組織だろうが、一様に「誠実」である人間を部下にするのは間違いない。

なぜなら、いくらその部下の知能が高くて行動力があったとしても、上司や組織に対して誠実でなければ、その知能と行動力は逆にアダになって戻ってくるのを知っているからだ。

誠実でない部下は、いつ組織の金を横領するか分からないし、いつ上司を追い落とすか分からないし、いつ敵側に寝返るかも分からない。

知能と行動力が備わっていればいるほど、誠実さがなければ危険なのだ。

そうであるならば、組織のトップが最も重要視しなければならないのは「誠実さ」であることが分かる。

頭がキレる部下はそうでない部下の二倍三倍の仕事をこなすかもしれない。しかし、誠実でなければ、組織に二倍三倍の被害をもたらし、組織の災厄と化す。

行動力のある部下は、その行動力とバイタリティで組織を活性化させるかもしれないが、逆に組織を裏切る時はその行動力とバイタリティをフルに使って裏切ってくる。

結局、組織のトップにとって必要な人間というのは、何があっても裏切らずについてきてくれて、誠実に組織や仲間に尽くしてくれる人間だということになる。

これは、すべての人間関係について言える。

自分が関わる人たちが頭脳明晰で行動派の人間であるというのは嬉しいことだが、その前に誠実であるということが大前提となる。

誠実でない人間と関われば、いずれは誠実ではない結果が返ってくる。人間関係に誠実さが存在しなければそれは破綻し、たとえ家族であってもバラバラになっていく。


映画『ゴッドファーザー』。新しいドンになるためには、まずは誠実ではないファミリーを処分する必要があった。ファミリーに忠誠を誓うというのは鉄の掟でもあった。


「誠実になれる薬」を探し求める人もいない

誠実であるというのは、別に聖人君子であるというのと同義ではない。聖人君子でなくても、人間関係や、組織や、約束に対して、誠実である人はどこにでもいる。

あれこれ約束(マニフェスト)を掲げて何もを履行してくれないどこかの政治家よりも、金を払ったら必ず密造酒を提供すると約束をして履行してくれるアル・カポネの方が「誠実さ」で言えば上だったかもしれない。

聖人君子になるのは難しいが、誠実であろうと努力することは難しくない。

男女関係の中でも、互いに相手に誠実であろうとするカップルはうまくいく。

もちろん、それだけでは関係が継続するとは限らないが、相手に不信を持ちながら暮らしているカップルよりは健全である。互いに誠実でなければ、どんなカップルでも破綻する。

家族ですらも、互いに誠実さを失ったら崩壊してしまうのだから、他人との関係では誠実さが喪失したら、その瞬間に関係が崩壊してしまうのは無理もないことでもある。

しかし、これほど重要な誠実さも、特に意識されているわけではない。

今の時代は知能を磨くことや物を知ることばかりが偏重されているので、人々は死に物狂いで賢くなることを目指す。中には「頭の良くなる薬」を探し求めてスマート・ドラッグや覚醒剤まで使う人すらもいる。

知能を磨くのは、他人を出し抜き、仲間を蹴落とし、自分よりも知能の低い人を見くだし、自分だけが豊かになるという利己的な目的であったりする。

行動力を求める人もいる。知能と行動力があれば、より他人を出し抜けるからでもある。ところが、「誠実になること」を追い求める人はほとんどいない。

「誠実になれる薬」を探し求める人もいない。

誠実であったら責任をかぶせられるし、約束を愚直に履行するのも面倒だし、他人を出し抜いたり追い抜いたりすることができないからなのか……。

しかし、誠実でないのであれば、頭脳と行動力があってもすべてが無に帰す。


映画『ゴッドファーザー PART II』。若き日のゴッドファーザーであるヴィトー・コルレオーネが押しも押されぬマフィアのドンとして成長していく過程でも、ヴィトーが武器にしたのは「決して依頼人を裏切らない」という誠実さだったのは皮肉なことだ。「誠実に、愚直に、約束を守る」がマフィアのドンのモットーだったのだ。  

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