俗人っぽさが随所に表れているあの施設内部に入ると、裏のほうに一般書籍以外の宗教書が置かれているが、あの中身の方が過激でしょう。
何で離婚したの？と信者に聞くと、性格の不一致だとか、嫁さんが旦那を虐げていたから、というような世俗的な理由は一切無く、救世主エル・カンターレとの霊的な格の違いとか何とか言ってたな。
直ぐに若くて美人の蝋人形のような顔（おっと、信者諸君、失礼）のオンナと再婚したそうだ。

多分、謎の頭痛の原因は池袋のガマガエル顔のエル・カンターレが、全国の信者を通じて不正選挙訴訟祈願祭を行ったせいだと思われる。

私もそのせいかどうか知らんが、最近、鼻毛が伸びるのが少し早い気がする。

歴史上の偉人と空想対談するのは寺山修司がはじめたのかと思ったら、あれも
パロディーだったらしい。元祖はやっぱ三教指帰までさかのぼるのだろうか・・・・まああれには
教祖まではでてこないが。

日本には信教、表現の自由がそれぞれ保障されているので、いつまでもネタのつきない
守護霊インタビュー企画をカンターレは余裕で続行することができるようだ。

詐欺には違いないが、それも含めたものが宗教で、インチキを信じあうことにより具体的な生活向上、
精神高揚の効果があると信者達が主張するなら、それにはなんともいえなくなる。
ホントにいい商売だ。

確かに密教的な仏教解釈を日本に広めた働きがあり、その意味では空海の密教拡充の真意が隠されている。

一方、仏教の本質であるテーラワーダ仏教を隠蔽してしまった罪も内包しているとみるべきですね。
どっちにしても密教伝来により、仏教の本質が歪曲されたのは事実であり、インド南部に残る上座部仏教が再認識されたのは、仏教学上でも白眉な事実と見るべき。

と、仏教者としての福三は考えますな。

スッタニパータの検証が再考される必要はある。

仏教伝播のさいにも、東南アジアではあまり大幅な改訂が行われないままに現地人に届けられ
それゆえに原始仏教のスタンダードからした近似値では日中を凌駕するということなんでしょうか。

キリストやムハンムドが伝統的ユダヤ教の解釈者・翻訳者だとして位置づけられているのに比べ
釈迦は仏教一切合財の開祖で全てをスクラッチからつくりあげた大哲人のように扱われているのが
非常に不思議。やっぱ庶民である前二者に比べ皇族は別格なんだろうか。釈迦が従来のヒンドゥー
をはじめとするインド原始宗教に対する新解釈をしただけである、ということをリマインドするのが
密教だという理解を私はしてきた。あいつらは釈迦が誰かなんてなんとも思ってないし、教義体系が
明らかに前駆体であるヒンドゥー寄りなところもあるわけで、現世での解脱というキーワードを抜きに
すれば仏教と言えるかどうかも怪しい。

カンターレこと大川の話に戻ると、やっぱ彼の一番の業績はバブルの時代に「ブオトコでもできる」
という醜流上昇の金字塔をうちたてたことだろう。顔は悪くとも、全体的なルックスがめちゃめちゃ気色悪く
とも、ポジティブに堂々と生きていれば団体の長になることもできるし、海外支社をつくることもできるし、
現役東大生（秋田出身）をゲットすることもできるし、ベンツに乗ることもできる。巷の男が憧れるような
生活の全てが実現できるのだ！という見本を示すことにおいてはこの上なき人材だっただろう。

フジＴＶ放課後帯番組『夕焼けニャンニャン』の番組専門ユニットとして世に出てきたおニャン子クラブ
が席巻した１９８５年の日本（同番組準レギュで売り出したのがデーモン小暮率いる聖飢魔ＩＩ）。
当時のインタビューで黒幕の秋元康は「ボクは現代に生きるありのままの女子高生の姿を彼女達に
映し出してみただけで、特に低俗な方向に演出したなんてことはないんです」と嘯いていた。

ありのまま。それはわかる。秋元は日本大学在学中の４年間をこう要約している。「ナンパに
はじまりナンパに終わる学生生活だった」と。あの顔で。あのメガネで。あの小太りのキモいルックスで。
もてる要素がないのだからナンパ師として活躍できるわけがないので、自然と悟りへたどり着くことになる。
そう、ありのまま。女は頭が弱くセンスが低いので金と力で吊るもの。これ以上でもこれ以下でもない。
一度達観したブオトコは理想や希望にとらわれず、その女のありのままの姿を利用して金儲けすることを
目指した。女の基準にあわせたのだから、当然のごとく倫理は失墜し、知恵オクレのような奴がわんさか
芸能界にわきだした。秋元１人のせいではないが、果たした役割は大きい。

見事にカンターレとかぶるのが、この商業に活路を開いたブオトコのポジティブで貪欲な向上意欲だろう。

ちなみにニャンニャンとは当時の俗語でセックスを意味する。欽ちゃんファミリーからでてきたアイドル
の高部知子が不純交友写真をＦｏｃｕｓで暴露されたときの記事タイトルが、彼女のヒット曲の歌詞から
とった「ニャンニャン」だったのだ。即、流行語になったニャンニャン（性交）をすくいあげたのが
秋元達だったというわけだ。人権無視のストーカー行為もいいところだが、さっきも書いたとおり秋元の
芸能界制覇計画の指針とは他でもない「あるがまま」である。

日大はやはり似たキャラ（地味で賢そうなのに私大、まわしていた猿と結婚）の三谷幸喜のほうでした。