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『ジャーヒリーア(無知・無明・野蛮)』社会論こそ、後世の「イスラム過激派」に多大な影響を与えたクトゥプの真骨頂/国枝昌樹
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/251.html
投稿者 仁王像 日時 2015 年 3 月 23 日 20:04:23: jdZgmZ21Prm8E
 

(回答先: イスラム国は「国家」として食糧の心配はありません〜支配地域は肥沃な穀倉地帯/国枝昌樹 投稿者 仁王像 日時 2015 年 3 月 22 日 18:05:30)

5章 際限なく続くイスラム過激派の系譜
≪「イスラム過激派」とは何か≫
 世直し運動はどこの世界にもあります。そして、「過激派」もいれば「穏健派」もいる。多くの場合、過激派は国民の支持を得られず排斥されるが、武装闘争で国権を奪取した「フランス革命」は史上初の市民革命として称賛されることもある。
 イスラム社会には、「正統カリフ時代(7世紀の知性、4人のカリフの時代)」に範をとり、その治世を復活させることをもって、「世直し運動」とする宗教的な基盤がある。

≪「不信仰者」を討つタイミーヤ理論≫
 大思想家イブン・タイミーヤこそ「シャリーアから逸脱した『不信仰者』はジハードの対象である」と宣言した、初めてのイスラム法学者である(最後は獄死)。

≪「革命理論の父」サイイド・クトゥプ≫
 中世のイスラム法学者タイミーヤの教説に依拠して、今日まで続く「革命理論」を確立・伝播したのが、第二次大戦後のエジプトで活動した思想家サイイド・クトゥプである。
 1964年、当時のムスリム社会を震撼させる著作『道標』を獄中から出版した。
「大統領ナセルは世俗主義者。いまのエジプトは神を崇めない墜落した社会であり、ムハンマドが否定したイスラム以前の部族社会である『ジャーヒリーア(無知・無明・野蛮)』と同質だ」と、痛烈に批判する糾弾の書であった。
 この「ジャーヒリーア社会論」こそ、後世の「イスラム過激派」に多大な影響を与えたクトゥプの真骨頂です(ナセル政権によって死刑)。
 稀代の戦後思想家クトゥプは、より明確な武装闘争による革命理論を世界中の「イスラム過激派」に与えた中興の祖といえる(サダト暗殺もこの系譜にある)。

第6章 同時多発テロは再び起こるのか
≪イスラム国滅亡のシナリオ≫
 有志連合の空爆やイラク・シリア両政府軍の反撃が続けば、いつかは軍事的にやっていけなくなる時が必ずくるでしょう。支配地域を放棄して、ゲリラ化し、「国家」としては終わりを迎えるはずです。ところが(壊滅させたはずの)アルカイダが勢力を回復して、堂々たる存在感があるように、イスラム国も、「国家」はなくなっても人材は残り、いつか勢力を回復する可能性がある。

≪湾岸諸国の「変心」≫
 「イスラム国」の出現は、アラブ諸国の政治的な「重心」が変わってきたことを象徴。過去は「イスラエル」の問題にアラブ世界の政治の中心があった。
 ところが21世紀になり、「経済」が「政治」を動かすようになり、国富は圧倒的にペルシャ湾岸に集中している。サウジ、アラブ首長国、クウェート、カタールという産油国である。湾岸諸国は「これからはおれたちが圧倒的な経済力でアラブ世界の政治を動かす」と考えている。
 そのため政治的には、地理的に遠いイスラエルの脅威はアラブ世界の中心から外れた存在になった。
 21世紀のアラブ世界にとっての最大の脅威は、イスラエルではなく「イラン」なのです。

≪アラブ世界と民主主義≫
 アラブ世界には、いま「民主主義国家」というものは、どこにもないのです。イスラム国は、そんな混乱の時代が生んだひとつの極端な現象。いずれは消えていく。ただし、思想・信条という「こころ」は生き続ける。イスラム国が消滅してからも、こころの中にイスラム国流の信仰、思想と信念を受け継いだ人たちが、アラブ世界に点在していく。そのこころを持った人たちが、社会のほころびの中で、またぽっと出てくるかもしれません。

【出典】同前
 

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