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<■52行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可> 英語教育ではなく、「高等教育」そのものの価値が(私見ではAIなどの影響もあって)かなり低下しているのではないか、という記事を「in deep」から抜粋して転載する。高等教育を受ける経済的問題の部分が興味深い。新コロの影響などは終わった話であり、一過性だろうと思うが、AIによる就職状況や教育状況の変化は、かなり深刻なのではないか。 無理に英語教育の話にするなら、これからはAIを駆使して英語コミュニケーションに対応する能力が、当人の英語能力と同等かそれ以上の「社会的価値」を持つかもしれない。まあ、英語だけの話ではないが。 ただし、翻訳の質の低下が起こることはほぼ確実だろう。翻訳には当人の教養の質が反映されるからだ。(有名外国文学の新訳は、日本文だけで判断してもかなり質が低いものが多いが、あるいはすでにAIがかなり使われているのかもしれない。今後は英語能力より国語力が問題になるのではないか。まあ、どちらも滅茶苦茶化する可能性のほうが高いかwww) (以下引用) 先週発行した In Deep メルマガで、「アメリカの有名大学の学生たちの深刻な学力の低下」について少しふれたことがありました。 カリフォルニア大学サンディエゴ校という(本来は)非常に優秀な大学の話で、世界的な評価としては日本の東京大学と同水準の大学です。 取りあげたのは、以下のような記事でした。 役に立たないU Useless U American Greatness 2025/12/03 カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)の驚くべき最新の報告書によると、新入生の授業準備がかつてないほど遅れていることが明らかになった。 特に数学において、新入生の学習準備の急激な低下が顕著だ。 UCSD の報告書によると、2020年から 2025年の間に、高校レベル以下の数学力を持つ生徒の数は 30倍近く増加している。さらに、これらの生徒の 70%は中学校レベル以下だ。 これは、COVID-19による閉鎖、標準テストの廃止、成績の水増しが原因であり、その結果、UCSDで期待される厳しさに対する準備が不十分な新入生が生まれている。 UCSD の問題は特異なものではない。過去 5年間、カリフォルニア大学バークレー校や UCLA を含むカリフォルニア大学の他のすべてのキャンパスでも、学習の準備が整っていない 1年生の数が 2倍、3倍に増加している。 …全米では多くの学生が大学を中退しており、2024年秋の大学の学部生数は 1,928万人で、ピーク時の 2010年の 2,100万人から 8.43%減少している。 エドソース誌によると、カリフォルニア州立大学は、定員不足を解消するため、来年から大学進学準備コースでCの成績を取った学生を出願なしで入学させるという。この制度は、出願を必要とせず、入学許可を得られる。 大学卒業生にとって、雇用市場は低迷している。労働統計局の最新データによると、ホワイトカラー職、特に 4年制大学卒の学生の雇用が大幅に減少している。 4年制大学卒の学生は現在、失業者全体の 25%、約 190万人と過去最高を記録しており、これは 1992年以来の最高水準だ。 大学進学にはかなりの費用がかかる可能性があることは留意しておくべきだ。アメリカの学生一人当たりの一年間の平均費用は 38,270ドル (約 600万円)で、これには書籍代、教材費、生活費が含まれる。 学生が私立の非営利大学に通う場合、キャンパスでの生活には年間平均で 58,628 ドル (約 900万円)を費やし、そのうち 38,421 ドルが授業料やその他の費用として支払われる。 学生ローンの利子と失われる潜在的収入を考慮すると、学士号取得のための投資は、学生の家族と納税者に最終的に 50万ドル (約 7700万円)以上の負担をかける可能性がある。 伝統的な大学に代わる選択肢は何だろうか?
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