僕は県立高校の入試不正を選抜会議の論オンテープをもとに告発しているが、裁判はまったく機能しなかった。マスコミも行政も同様。自分が勤めていた高校では３割程度が入試不正だった。入試制度が不透明化するような制度改悪がされたので、確実に全国規模で入試不正が起こっている。つまり、全国の新入生の３割程度が入試不正にかかわっているということだ。このことはそのままその地域の３割程度の人々が入試不正にかかわっているという意味だ。すでにこういった人たちが社会の隅々に入り込み、多くは公務員やマスコミに勤めている。こういった組織的な入試不正は単に学校関係者が自分の懐を肥やすためにやっているのではなく、背後にはアメリカの組織が動いている。こういった状態では何をやってもある意味無駄なのかと感じている。多くの入試不正に関連していない一般市民は実情を知らずに、かえってでっち上げのデマを信じ込んでいるし、なんといっても市民社会の数割にもなる人々がそういったデマを本当だと宣伝するのだから、動きようがない。おまけに警察も検察も植民地化されていて、アメリカの意向に逆らおうとしない。

しかし、アメリカの意向は何も「これこれが自分たちの目的だ」と言ってやっているものではない。裏工作をしているときにその目的を明言することはないのだから、全体の動きを見て、何十年と言う経過を見て本当の目的は何かを判断するしかない。そして、今、明らかになりつつあるのは、日本を工業化して原発を作らせ、いつか原発事故を起こさせて国土の大部分を放射能汚染させて世界中の核廃棄物を日本の国土へ埋めるという計画が戦後の１９５４年ごろから実行されていたはずだということだ。しかし、このことについてかなりきちんとした証拠を示そうとしても、その話自体を聞こうとしないし、少しだけ聞いても自分で検討しようとしない。

自分の目の前にある仕事、損得にかかりきりになり、あとはマスコミなり行政なりがきちんとやるだろうという思い込みがあまりに強くて、そして、実際それでとおってきたのが戦後の日本社会であったし、現在、それが本当は通用しないのだという問題点が隠されてしまっていることがあるため、一般市民は原発の危険性に気がつこうとしない。アルジェリアのガスプラントでのテロ事件も何がおかしかったか考えていないし、気が付かない。

戦後の工業化に基づく原発建設をやらせたアメリカの政策はしかし、日本と言う火山国、地震国をえらんでしまったため、ある程度長期、つまり、数十年と言う期間を取れば、地球的な放射能汚染をまねくだけだということになってしまった。結局、誰かがずるをしようと思えばそのゆがみが出るのだ。非常に多くの国で原子力発電をかなりやってしまった結果、高レベル核廃棄物はとんでもない量になってしまった。明らかな失敗であったのだ。

入試不正も今後、同様な結果になるだろう。人間の本来もっとも重要なこと、つんまり、学習するという機能を根本から損なうことを高校入試段階、または中学入試段階でやっているのだから、この付けはとても深刻なものになる。ばかなことだ。