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政府新指針 放射能検査縮小へ 「食の安心」なぜ奪う (東京新聞「こちら特報部」) 
http://www.asyura2.com/13/genpatu31/msg/343.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 4 月 22 日 06:37:00: igsppGRN/E9PQ
 

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2013042102000150.html
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-8586.html
4月21日 東京新聞「こちら特報部」 :「日々担々」資料ブログ


 福島第一原発事故の前と後で、最も変わった日常が食品選びだ。新鮮かどうかより、汚染がないかで判断しなければならない。支えになる食品の放射性セシウム検査の規模が、都県によっては縮小される可能性が出てきた。国が重点検査対象の品目を大幅に削減したためだ。消費者には不安と困惑が広がっている。 (中山洋子)


 「事故からまだ二年なのに、なぜ検査品目を減らすのか」

 三月中旬に発表された政府の検査指針に、茨城県つくば市で市民放射能測定所を運営する藤田康元さん(46)は驚く。

 政府の検査指針は、二〇一二年度で、基準値の一キロ当たり一〇〇ベクレルの半分の五〇ベクレルを超える値が検出されたことのある、およそ百三十品目を重点対象としてきた。この指針に基づき、東日本を中心とした十七都県で検査を実施している。それが、新指針では、重点品目が九十八品目に減らされた。

 新指針では、昨年四月以降に五〇ベクレルを超えたケースがない品目は、重点品目からは外されるからだ。

 例えば一一年度には一〇〇ベクレルを超えていたカブや、五〇ベクレルを超えていたジャガイモやサツマイモなどは、昨年四月以降は五〇ベクレルを超えた例がないため「対象外」になった。

 一〇〇ベクレルを超えたことがあるサバやブリなども除外され、海産物は二十九品目から二十品目に削減された。

 新指針では、時期だけではなく地域も区切っているのが特徴だ。これまでは、全国のどこかで基準値を超えた食品は、隣接自治体の重点品目にもなっていたが、自らの都県で超えていなければ検査する必要はなくなった。例えば、昨年十二月に栃木県のレンコンが基準値を超えたが、近隣県は重点品目と考えなくてよいことになった。

◆「科学的根拠」 厚労省は強調

 検査品目を削減する理由について、厚生労働省監視安全課の専門官は「放射性セシウムが検出されない食品が多くなっている。どの品目から出て、どの品目から出ないかも(経験から)分かってきた。現在は五〇ベクレル以下のものをいくら検査しても、今後、基準値の一〇〇ベクレルを超える可能性は低い。一二年度の検査結果を踏まえ、科学的根拠に基づいて見直した」と説明する。

 新指針では、国民の摂取量が多いものや特産物については、「考慮」すべき品目としている。このため「必要な検査は行われるはずだ」と強調する。

 根底にあるのは「一〇〇ベクレルを超えなければ安全」という考え方だ。だが、消費者の感覚とは隔たりがある。

 前出の藤田さんは、一キロ当たり一〇〇ベクレルの基準値でさえ、「お話にならない」と思っている。自治体の検査体制も抜けが多いと感じてきたからだ。

 実際、つくば市の測定では測定器の使い方に問題があり、実際より低く出ていた例もあった。昨春、藤田さんらの指摘で正された。それだけに「データの蓄積は始まったばかり」との思いは強い。

 十七都県では、新指針に基づいて一三年度の検査計画をまとめる。政府の指針では、重点品目については具体的な検査方法や頻度などが定められているが、そのほかの品目は各都県の判断にまかされている。各都県はそれぞれどう判断したのか。

 こちら特報部の取材に、福島、茨城、東京など十都県は、「品目数も検査頻度も変えない」「前年度並み」と答えた。

 例えば茨城では、重点品目とされたのは水産物や野生キノコ、茶などで、野菜や果実類は「対象外」。だが「検査は消費者の安心を担保するもの。減らすことはできない」と県産地振興課は話す。給食の食材を扱う加工業者などから「検査を続けてほしい」との要望もあるという。

 「市場の不安が解消するまで検査は止められない」(秋田)という考えもある。神奈川県農業振興課は「科学的な調査には最低もう一年の検査は欠かせない」と強調。「事故直後より一二年度の検出値は下がっているが、調べもしないで本年度も下がるはずとは言えない。不検出が予想されても同じ検査を実施することが重要だ」と話した。

 一方、品目は維持するものの「検査頻度などを見直す」としたのは埼玉、群馬など四県。例えば、埼玉ではこれまでホウレンソウを年に三〜四回、収穫地ごとに検査していたが、指針の重点品目から外れたので年一回程度に減らす方針。「どの品目も最低年一回は検査するが、頻度は縮小する。検体数で前年度の七〜八割ほどになる見込み」(農産物安全課)という。

 静岡も、産地ごとに三検体を調べていたお茶が重点品目ではなくなり、一検体に減らす計画。そのため、検体数は七割ほどに縮小するという。

 また「品目、検体数を当面は維持」とする岩手、宮城などの三県についても、将来は縮小する可能性がある。というのも、政府の指針の通知が遅かったこともあり、すでに四〜六月分の検査計画が「前年並み」とすることでほぼまとまっていたからだ。これらの自治体では七月以降の計画で見直すことにしている。

 風評被害を心配する生産者の一部からも、検査態勢の縮小を歓迎しない声が上がる。
 藤田さんと市民放射能測定所を運営する有機栽培農家の松岡尚孝さん(57)も「放射性物質の落ち方は均一ではなくてまだら。畑の位置によってさえ違う。まだまだ分からないことの方が多いのに」と困惑する。

 福島老朽原発を考える会の青木一政事務局長は「本来は規制の網を細かくして、詳細に調べるべきだ。国の指針は逆行している」と批判する。

 安倍晋三首相が施政方針演説で、風評被害防止を掲げたこととも無縁ではないとみる。
 「生産者に余計な検査はしなくてよいという無言の圧力を加えているような指針。だが、風評被害を防ぐには、きめ細かい検査とデータの開示は欠かせない。検査態勢の縮小こそが、風評被害を助長する」

<デスクメモ> 福島のお年寄りが、「自分は食べても孫には食べさせたくない」と話していた。それが、自然な感情だろう。首相が号令をかけたところで、こんな手法では風評被害は簡単にはなくならない。地道に時間をかけて、安全を証明していくしかない。原発事故はあらゆる意味で「収束」していないのだ。 (国)

 

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コメント
 
01. 2013年4月22日 08:52:47 : 7LCkwarFzg
異星人

02. 2013年4月22日 08:57:05 : RZg3uY30MQ
金持ちは家に放射能チェック機械が有るのか?それとも特別な検査済み食品を購入出来るのか?

許せない!旧ソ連以下だ!


03. 2013年4月22日 08:57:44 : jdA8ositHM
----- 福島のお年寄りが、「自分は食べても孫には食べさせたくない」と話していた。

痴呆症(ボケ)が東北で増えていると言う。要介護老人も増えている。放射線の影響
はあるだろう。白内障(いずれは失明)も増えるだろう。それで子や孫に迷惑をかけ
るのではないか。

日本人は「そのときは死ぬ」などと言うが、実際は死ねない。食べるものが他になけ
れば仕方ないが、投稿の記事の新指針を決める政府のお偉方もそのお子達も絶対に
安全なもの(不検出との全農検査済みの証明書つきの食品)を食っていたりする。


04. 2013年4月22日 09:27:56 : FVFZlaDGow
>「低放射線被ばくで深刻な健康被害」仏米科学者が学術誌に発表/サイエンス・デイリー(11月13日)

たとえ非常に低い放射線レベルでの被ばくであっても、生命体には有害な影響がある」

米サウス・キャロライナ大学のティモシー・ムソ―教授(生物科学、注)と仏パリ南大学のアンダース・ミュラー教授(動物生理学)らは11月8日、過去40年間に出版された5千以上の関連論文を分析した結果、放射線被ばくに関しては「安全レベル」に該当する「しきい値」は存在せず、低放射線による被ばくであっても、免疫機能、生理機能、染色体における突然変異、疾病の発生率等において統計上有意な確度で有害な影響が引き起こされると指摘、『生物学レビュー』(Biological Reviews)に発表した。

<参考>ムソー&ミュラー「天然のバックグランド放射線が人体、動物、及び他の生物体に与える影響」『生物学レビュー』(英語です)
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1469-185X.2012.00249.x/abstract;jsessionid=9D33A0EB8F8242EB5717AFCD4FF88F90.d04t02

今回の調査は、天然の放射線量が比較的高いイランのラムサール、ケニアのモンバサ、フランス南部のロデーヴ、中国の陽江等で個別に実施された放射線被ばくの影響調査に関する結果を集め、「メタ分析」(過去に行われた複数の研究結果を統合し、より信頼性の高い結果を得るための分析手法)を実施したもの。個々の調査では放射能被ばくによる染色体の損壊、ダウン症を含む疾病の発生率、男女の出生比率等への影響などが分析されている。

「天然の放射線量が高いこれらの地域では、『被ばくによる影響が明らかに目に見える形では起きていない』とか、『影響があったとしても、小さかったり被害者の集中する地域が限られている』、といった理由で、『低放射線量による被ばくの悪影響はおそらくないだろう』と考える傾向があります。」

ムソー教授はこう指摘する。

「でも、メタ分析を行えば低放射線被ばくが重要な悪影響を及ぼしていることが目に見えるようになるのです。」

「今回のデータは又、被ばくに『しきい値』など無いことを非常に明確に証明しました。そしてもっと本当のことを言えば、このように低レベルの放射線による被ばくであっても健康への悪影響が現れるのですから、被ばくを防ぐための規制を設ける際の考え方を(より厳しい方向に)変えなければならないのです。特に、原発や医療被ばく、飛行場のエックス線検査など、自然界には無い形で出された放射能によって人々が被ばくする場合には。」

(抜粋、一部編集)

(注):ティモシー・ムソー教授はチェルノブイリや福島で放射能被ばくによる鳥、虫、人体への被害に関する調査を実施、放射能汚染が生態系および生物の進化に与える影響について研究している。
http://cricket.biol.sc.edu/Mousseau/Mousseau.html 

●元の記事:「低放射線被ばくでも健康被害」科学者らが結論/サイエンス・デイリー(11月13日)
(“Even Low-Level Radioactivity Is Damaging, Scientists Conclude”, Science Daily, 2012.11.13)
http://www.sciencedaily.com/releases/2012/11/121113134224.htm
http://franceneko.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/1113-f23e.html


05. 2013年4月22日 09:44:22 : txKoq6KBVw
https://twitter.com/kiyosiro/status/325870095295475713
松本理花 ‏@kiyosiro 17時間

山下俊一のスポンサーは笹川財団。フランスやイギリスの王室が関係している遺伝子研究所にも金を出している。


06. 2013年4月22日 14:51:17 : BL2K9P7cYo
・予算がない
・誰かが食べないと自分たちの口にはいるおそれがある
・ルールを決める立場の者の子女は公立の小中学校には行かないので関係ない

ますます”被ばく量は金次第”の世の中になりそうだ。


07. 2013年4月22日 15:57:41 : ZuvBR3nj2c

       狂牛病検査廃止を目立たなくするためですよ。


08. 2013年4月22日 16:52:17 : 8NcqzHYN5c
自民党がTPPで一番配慮した団体がどこか知っていれば、食品の放射能検査を縮小する理由がわかるはず。

なんたってプルトニウムは飲んでも大丈夫ってのが東京大学のお偉い大橋弘忠教授のご発言で、NETでは非難を浴びても俗社会では非難されないってことは受け入れられてるんですよね。

それを考えれば、そもそも放射能検査なんてしなくてもよいってのがこの国のお偉い人たちの考え方でしょう。

毒と違い食品に含まれる程度の放射性物質は即効性がないから、病気になったって因果関係不明で終了です。


09. 2013年4月22日 20:06:41 : 1ioo7h1uY6
■安倍は国会で 東電原発事故の

 『収束宣言』の事実上の撤回をやってる

 放射能が未だばら撒かれてる状況での

 『放射能検査縮小』は国民皆ガン化政策!

 福島及び近傍の突出したガン発症率を 

 目立たなくする為の 『人殺し政策』デス

 


10. 2013年4月22日 23:20:52 : FfzzRIbxkp
血液疾患の移植手術件数の増え方に驚いています。

こちらで騒ぐよりも、被ばく被害は深刻かもしれません。


11. 2013年4月23日 01:43:57 : BMrorzPuak
僕は最近買ったガイガーカウンターを持ち歩くようになりました。
賛成と反対批判も両方あるようですが買い物をするときには商品をかならず自己の責任で買うのだから放射線の安全を自分でチェックして買うようにしています。
国はもう幕引きしたいのかもしれませんが私にとってはさあこれからです。


12. 不乱坊 2013年4月23日 05:18:38 : kbTBOGSw0930o : 2bXveykaXI
>一二年度の検査結果を踏まえ、科学的根拠に基づいて見直した
こういう時、しばしば思います。「科学的」とは何か?
昔、「君の考えは科学的ではない」とか言うと、相手を批判したことになるような
流行りがありませんでしたか。「科学的に考えた」と言えば、正しいというような。
実はなんの根拠もない時、強弁、つまり相手の疑問を突っぱねる時に使う言葉だと、
近年は考えるようになっているのですが。

13. 2013年4月23日 05:18:59 : 5labQgdocw
 

       下痢ゾオ 無検査食品をしっかり食べて早く下痢、治せよ!

         良い子のみんなは絶対まねしないでください!


14. 2013年4月23日 07:20:50 : 7vkGiDDoeQ
原発事故担当大臣にノブテルをもってくる時点で、意外でも何でもない。

プラセボ効果って言うけど。
放射能の害なんて逆プラセボだ!!って言うんじゃないの?
武部みたいに『美味い!!大丈夫!!』って思って食べたらプリオンだって平気なんだろ?

世の中に危険がいっぱいあるって学習させるために給食に使うって言ってたどこぞの市長はどうなった?
 


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