http://www.cnn.co.jp/world/35035662.html

2013.08.07 Wed posted at 15:05

　東京電力福島第一原子力発電所で放射能に汚染された水が海に流出している問題は、有効な対策を求める政府の要請にもかかわらず、解決の見通しが立たない危機的状況が続いている。

　原子力規制庁で福島第一原発の事故対策を率いる金城慎司氏は５日、ロイター通信とのインタビューで、東電は「危機感が希薄」だと批判し、「現状は非常事態」との見方を示した。原子力規制委員会の菅義偉官房長官は問題の早急な解決を望むと述べ、政府として全力を尽くすと表明している。

　汚染水流出の問題は１年以上前から科学者らが指摘してきたが、東電は先月になって、観測用の井戸の地下水や港の海水から高濃度の放射性物質が検出されたことを明らかにした。

　同社の報道担当者は今週、汚染水が湾に流れ出して止められない状態となっているのは「非常に重大な問題だ」と述べ、流出を防ぐために地下に壁を設けていると説明。それでも汚染水が壁を越えたり、横から回り込んだりして海へ流れ込む恐れがあることを認めた。

　米海洋化学者のケン・ビュセラー氏は、早くから汚染水の問題に懸念を示してきた。流出を防ごうと壁を設けても、「水が高い所から低い所へ、つまり海へ向かう流れは止められない」と話す。

　米国で原発の操業に関わった経験を持つ専門家、マイケル・フリードランダー氏は「問題は山側からの地下水が原発の建屋に入り込み、汚染水と混ざって流れ出していることだ。汚染水を敷地内のタンクに貯蔵する対策は一時しのぎにすぎない」と指摘する。

　「最終的には汚染水を海に捨てるか、蒸発させるかの選択になるのではないか。どちらも世論の猛反対を受けるだろう」と、フリードランダー氏は語る。同氏によれば、米スリーマイル島の原発事故では、連邦当局が汚染水の蒸発処理を許可した。ただし福島第一原発は事故の規模がまったく異なり、「未知の領域だ」としている。 　

コメント
01. 2013年8月07日 19:08:18 : F1Sr2Hx0Nj この（放射能）汚染水問題で分かるように、汚染水処理だけで何百億円も費用がかかる、健康問題その他、原発事故による被害の大きさを考えると、原発は廃止の方向で代替エネルギ−開発に向かうべきだろう。福島は幸いに現場のがんばりで冷却できたが、冷却ができなければ関東地方に人が住めなくなる、首都東京ダウンの状況もあった可能性がある。
02. 2013年8月07日 19:23:00 : EkifPtJ3Do >>01さん ＞福島は幸いに現場のがんばりで冷却できたが、 冷却できていない。 冷却できていないから、これほど膨大な量の汚染水が発生するのだ。 >>01さん ＞冷却ができなければ関東地方に人が住めなくなる、首都東京ダウンの状況もあった可能性がある。 過ぎ去った過去の危機で済まされる問題であろうか。 今刻々と汚染水は危機的状況になっている。 人が近づけなくなってしまったら、日本は破滅なのだ。 今でも爆発した原発の原子炉には近づけない。
03. 2013年8月07日 20:19:35 : pDX9sjmT3E 麻生発言と共に日本で報じられぬ真実が海外で大々的に報じられるようになってきたのか？海の向こうのメディアまでは自民の支配も及ばぬようだ。専門的な知識が無くとも世界の騒ぎっぷりを見ればエマージェンシーは一目瞭然。とうとう安倍も国費を注ぎ込んで汚染水対策を行うと宣言した。TPPなどとんでもない。汚染大国とガチで貿易してくれる国は無いと思わない？食糧輸入率100％の上客となり骨の髄までしゃぶりつくされる。国を挙げて福一収束へ、オールジャパンの底力を見せてやるチャンスですぞ。家庭菜園、節電、脱アベノミクス、自分にできる事から協力します。

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