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「ピカドンの日」アーサー・ビナード
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投稿者 watcanwe 日時 2013 年 8 月 15 日 04:51:33: GbIQAyRQa5pYI
 

視点・論点 「ピカドンの日」2013年08月05日 (月)

詩人 アーサー・ビナード
 
 「ピカドン」という日本語から、ぼくは実に多くのことを教わりました。
アメリカに生まれ育って、アメリカの学校で教育を受け、英語で原爆投下について、「必要だった」「正しかった」「原爆のおかげで戦争が早く終わった」と、ぼくはくりかえしくりかえし教えられました。けれど、そのころのぼくは「ピカドン」という言葉を知りませんでした。
「原子爆弾」を意味するAtomic Bombと、「核兵器」をあらわすNuclear Weaponを使っていました。そんな英語の呼び名のレンズを通して、広島の上空の核分裂と、長崎の上空の核分裂を、うんと遠いところからただ眺めていただけでした。

アメリカの大学で英米文学を専攻して、四年生のときに、ひょんなことで日本語に出会い、平仮名と片仮名と漢字に魅了されました。日本語の豊かな響きにもひきこまれ、卒業と同時に来日しました。数年たってから初めて広島をおとずれて、平和記念資料館では、1945年8月6日、ウランの核分裂の連鎖反応にさらされた人の話を初めてきいて、そこで「ピカドン」を覚えました。体験を語ってくださった女性は、「原子爆弾」や「原爆」ではなく、「核兵器」という言葉も使いませんでした。広島の上空で引き起こされた現象を「ピカドン」と呼んだのです。ぼくにとっては、ついぞきいたことのない単語でした。けれど、その意味は瞬時に伝わってきたのです。
広島で覚えた「ピカドン」を自分で使ってみて、立ち位置が変わることを実感しました。Nuclear Weapon「核兵器」もAtomic Bomb「原子爆弾」も、核開発を進めた人たちが作った呼び名です。落とす側、核分裂を利用する側の視点と都合が最初から組み込まれています。他人事としてとらえる言葉で、たとえば「エノラゲイ」の爆撃機からキノコ雲を見下ろす印象です。それに対して「ピカドン」は、広島の生活者が自らの焼かれた皮膚とずたずたに切られたDNAをもとに、日本語を鋭く豊かに響かせて、生きた言語感覚で本質をつかんだのです。
広島でウラン235の核分裂が引き起こされた3日後に、まったく違う核分裂性物質のプルトニウム239が、長崎の人々の生活を奪いました。そのときには「ピカドン」という名称はすでに日本語として存在していました。浦上天主堂から上空を見あげるレンズの「ピカドン」が。
英語にないその言葉を使うと、68年前の長崎に、広島に、ぼくらは立たされます。
言葉の選択ひとつで、視点を変え、実態を正確につかむことができます。「ピカドン」がそのことをぼくに教えてくれて、『さがしています』という写真絵本も、広島の「ピカ」を知っているモノたちの視点で語りました。というよりも、カタリベのモノたちの声をききとって、ぼくが日本語に通訳しようとしたのです。

最初に時計が登場します。

「おはよう おはよう おはようございます」
あなたにとって 「いま」は なん時?
あなたにとって 「いま」は いつでも
あさの 8時15分。
もともと わたしの
ながい はりと みじかい はりは
「おはよう」の あと ちくたく ちくたく
「こんにちは」 「こんばんは」
「おやすみ」へ まわっていました。
ヒロシマの にぎやかな とこやさんの
かべに かかって。
わたしは みんなに
「なん時」って おしえるのでした。
でも 8月6日の あさ 8時15分に
ピカアアアアアッと きました。
あの光は わたしの 顔の 「1」にも
「2」にも 「3」にも 「8」や
「9」の 数字にも ささってきました。
わたしの 「いま」は とまったのです。
「おはよう」の
あとの 「こんにちは」を
わたしは さがしています。
(アーサー・ビナード作「さがしています」童心社刊)
 
 ものがたりは「時計」から「軍手」、そして「弁当箱」、「ワンピース」、「鉄瓶」へと続いていき、自分の持ち主を語り、ピカを語ります。
 
体験したモノの立ち位置で、広島をとらえ、長崎をとらえると、その大きな違いも具体的に炙り出されます。広島のウラン235は、自然界で唯一とれる核分裂性物質で、ウラン鉱山から掘り出して濃縮します。一方、長崎のプルトニウム239は人工的に作らなければ存在しない物質で、ウランよりも破壊力が大きく、はるかに有害です。そんなプルトニウムを作り出す装置として開発され、ずっと使われてきたのが「原子炉」と呼ばれるもの。長崎の上空をしっかり見つめれば、核兵器と核燃料の深いつながりと、原爆と原発の同一性があらわれます。
 8月6日と8月9日、どちらも「原爆の日」といいます。しかし、ごっちゃにしてしまったら、本質は何も伝わりません。広島と長崎を区別して、異なる物質の意味を、それぞれの体験者の立ち位置でとらえると、昔話ではまったくなく、まさに原子力の現在の話です。
ぼく自身、「原爆の日」という日本語は使いません。8月6日と今日の1日、8月9日と明日の課題をつなげて、「ピカドンの日」と呼びます。


 

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コメント
 
01. 2013年8月15日 11:49:21 : ATNRPpYagk
 広島の平和公園の慰霊碑にこう書いてあった気がする。「安らかに眠ってください。あやまちはくりかえしませんから。」大体こんな文脈だったような気がする。

 が、おかしくはないか。主体はだれなのか。悪魔の原爆に焼かれ惨死した人々を作ったのはだれか?国民ではない。国民も軍国主義教育の中無謀な戦争に駆り出され悲惨に死んでいったのである。空襲の中、業火に焼かれて死んでいったのである。死をもって反対に立ち上がらなかったとはいえ。

 この惨状を作ったのは戦争を起こした勢力、拡大した馬鹿。敗戦を引き延ばした狡猾な天皇、そして現実に落とす必然性のない原爆をわざと落とし人体実験をしたアメリカではないか。あやまるならばそういった連中があやまるべきだ。

 これほどのむごいことができるのは日本人を人間とは見てないからだ。人間どころか虫けら以下に見てないとできない悪魔のしわざである。私にはありの行列の上に煮え湯をかけることなどできない。相手がありであっても・・・・。

 ところがこれだけの許されざるべきことをされても、戦後これまでだれか一人でもアメリカに「謝罪せよ」といっただろうか。隷米の傀儡政権がいうはずはないが、国民の一部からでもいい直接アメリカに「謝罪せよ」といっただろうか。なぜ
これほどの悪魔の仕業に対して謝罪をもとめないのだとろうか。

 韓国がいまだに慰安婦問題で「謝罪せよ」とさけびつづけているように。

 百万人の米兵の命を救っただの、戦争の終結を早めただの、嘘八百を言って恥じないアメリカの愚にもつかない論理がまかり通り、彼らはなんの罪悪感も持っていない。

 アメリカの蛮行を未来永劫許すことはできない。そのアメリカに従属し自らの保身をはかる隷米政権を許すことができない。アメリカは謝罪すべきである。謝罪しても許されるべきことではないが。

 


02. 2013年8月15日 16:44:41 : QPTOZ1BeXg
01様に同意

トルーマンの日本人差別!
色のついた人間に対しての差別
実験のため日本に原爆18個を落とす予定だった
京都に落とす予定で効果を試すために
京都にはほとんど爆弾を落とさず原爆の影響力を試そうとした。

原爆の残留放射能を全否定!
全くアメリカ人とはどういう人種なんだろうか
ベトナムでは枯れ葉剤!
中東では劣化ウラン!
その全てに対してシラを切るアメリカ!
大したもんだねぇ!
でもきっと破滅に向かっているよ
武器でしか生き残れないとは情けない


03. 2013年8月15日 18:38:35 : srY5DoA3Aw
>>01,02さんに同意
小さく言えば東電も同じ差別をして居るのです。

ゴルフ場に降った放射性物質は無主物。
ゴルフ会社で拾いなさいと言う言い草。
補償金を値切る、払わないなどは典型。

簡保に米のガン保険を取り扱わせるそうだが、
掛け金は全部持ち逃げして
値切る、払わない等無ければよいがと思うのは総計か?。


04. 2013年8月15日 19:01:52 : A4GQ7o9O02
米軍は兵士に内緒で、サリンや幻覚剤(麻薬)の注入、解毒剤注入の人体実験やってたし、
昨日のBSでやってた

幻覚が見え出したり、体調がおかしいので、もうやりたくないと言えば、軍医から「刑務所に行くか、それともベトナム戦争に行かすぞ!」とやむなく人体実験をされていた米軍兵士たち。

自国兵士にやるくらいですから、イエローモンキーにあることなど朝飯前か。

アトミック・ソルジャーもありましたっけ。


05. 2013年8月15日 19:17:08 : pmfcyUkmF6
>ところがこれだけの許されざるべきことをされても、戦後これまでだれか一人でもアメリカに「謝罪せよ」といっただろうか。


だれも言ったことがないとは恥ずかしい国民だ。
恥ずかしいだけでなく米国への隷属根性はすさまじいばかりだ。というのも、じつはインドの法律学者で極東裁判の判事ラダ・ビノード・パールが慰霊碑をおとずれたさい、
「「原爆を落としたのは日本人ではない。落としたアメリカ人の手は、まだ清められていない」と、日本人が日本人に謝罪していると解釈し非難した。
と、ウィキペディアにある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E7%88%86%E6%AD%BB%E6%B2%A1%E8%80%85%E6%85%B0%E9%9C%8A%E7%A2%91#.E7.A2.91.E6.96.87.E8.AB.96.E4.BA.89
ところが広島市長が米国の肩をもって、逆にこのパール判事を非難した。
理由は「われわれは広島市民であると同時に世界市民である」と。だから「偏狭な一市民の目線ではなく世界的な視野で平和を願うもので、だれか特定の国を非難するつもりはない」というのだ。
やれやれ。その論理だとアメリカが世界中に原爆を落としても、その国の市民は世界平和のためにがんばろうというしかないわけだ。
愚かで恥ずかしい日本人である。


06. 2013年8月15日 22:33:58 : JjNtNbJEr2
リビアの最高指導者、ムアンマル・カダフィ大佐が生前、訪問してきた日本人に対し「原爆を落としたアメリカに賠償させるべきだ。」と助言していたことは有名である。

カダフィ大佐は1969年9月1日、鬼畜米英の傀儡と化していた愚帝イドリス王がリビアを離れた隙にクーデターを起こし政権を奪取した。鬼畜米英の広大な軍事基地を追い出し、鬼畜米英に所有されていた石油資源を国有化して、膨大な富を国民に還元。この結果、医療費や教育費が無料で外国に留学すれば学費もすべてリビア政府が負担するという、驚異的な福祉国家に生まれ変わった。

彼の偉業は先ごろの戦争で全てぶち壊しになったが、彼は常にアメリカから命を狙われていることを念頭に行動していた。1986年、アメリカ軍はリビアの首都トリポリを突如、空爆した。カダフィ大佐はアメリカ軍のレーザー誘導爆弾の攻撃を受けたが、幸運にも宿舎にいなかったため命拾いをした。しかし彼の養女が死んだ。

アメリカは一国の最高指導者であろうと情け容赦なく暗殺する。これが世界の大悪魔帝国アメリカの正体だ。リビア国民はデモで、「アメリカに死を!イスラエルに死を!」と叫んだ。日本でも同じじゃないか。我々はアメリカに死を!と叫ばなくてはならない。それが独立への第一歩である。


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