もし、7月ごろから始まっていたとすると、40日とか50日かけて汚染水漏れが継続したわけで、その間には晴れていた期間がかなりあり、タンクはコンクリートで整地した上に設置してあったわけで、汚染水漏れがあったなら、明確にタンク下に水たまりができていてはっきり分かったはず。毎日ではないにしろ、数日ごとに見回りもしているはずで、一月以上水漏れに気が付かないはずがない。

もう少し詳しく状況を述べると、コンクリートでかなり広い地域（多分小学校の校庭ぐらい）の整地をやり、その周囲に高さ数十センチの水止めを作ってある。その中に汚染水をためるためのタンクが設置されてある。タンクが置かれているのはコンクリートの上で、タンクとコンクリートの間には足のようなものはない様子で、例えば箪笥が畳の上に置かれているのと同じような置き方の様子。まず、コンクリートの基礎はひびが入ったりはしていないはずで、コンクリートの上に汚染水が漏れたら、コンクリート表面にある微妙な起伏に従って、水たまりができる。それがある程度大量になれば、水止めの途中に何か所か作ってある排水栓が解放してあったということなので、そこから周囲の地盤へ漏れる。

300トンもの汚染水であるので、もし60日かけて漏れたとしても、一日5トン、タンクは多分直径が５ｍ位はある様子だが、5トンは5000リットルであり、24時間で割ると時間当たり200リットル。一時間で200リットル程度が漏れているわけで、これだけ漏れていれば、直径5メートルのタンクでもタンクの底面にべたっと漏れた汚染水が貼り付いているというようなことは有り得ず、周囲に汚染水が染み出てきていたはず。しかもこれは継続して起こっていて、毎日5トン、毎時200リットルがしみでていたのだから、見回りをしていたら分かるはず。

今回、既に情報公開されているのかもしれませんが、敷地と汚染水漏れがあったタンクの位置、そして周囲の地盤にそこから漏れたとされる排水栓の位置を自分は知りません。それが分かれば、よりはっきりと矛盾が指摘できると思います。

ともかく、東電の言っていることは、やはり、矛盾しているように思います。