★阿修羅♪ > 原発・フッ素34 > 223.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
水を使って冷却するのは、もうやめる段階に来ている (KAZE to HIKARI) 
http://www.asyura2.com/13/genpatu34/msg/223.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 10 月 15 日 08:46:00: igsppGRN/E9PQ
 

水を使って冷却するのは、もうやめる段階に来ている
http://www.kaze-to-hikari.com/2013/10/post-58.html
2013年10月15日 by 高橋 仁也 KAZE to HIKARI


KAZE to HIKARIが独自に、東京電力から取材した1、2、3号機の溶け出した核燃料(デブリ)の『崩壊熱』データがあります。小出先生、『崩壊熱』は急速に低下しています。

■小出先生
ウランを核分裂させると『核分裂生成物』というものが生まれます。これはおよそ200種類におよぶさまざまな放射性物質の集合体で、最初のウランより約1億倍の放射能を持っています。そして、100万kWの原発一基を1年運転させる毎に、放射性物質は広島に投下された原爆の優に1000発分を超える量が生まれます。

重い物質は陽子と中性子のバランスが合わないことが起こりがちで、不安定です。これを放射性物質と言い、これらは安定しようとして余分なエネルギーを吐き出し、放射線を出します。これを『崩壊』と言います。このとき発生する熱が『崩壊熱』の正体なのです。

『崩壊熱』が下がるのは、冷却水とはまったく関係ありません。『崩壊熱』は原子核が持っている性質で出てくるので、水でその量を増やしたり減らしたりすることはできないのです。これは、放射線となって余分なエネルギーを吐き出す、半減期と一体だと考えてください。これまでは、水で熱を外部に運び出しているだけです。

グラフの数値は、たぶん妥当です。事故前に原子炉の中にあった燃料棒の状態を知っているのは東京電力だけですから、彼らしかこの計算はできません。

200kWというのは電気ストーブが200台、これが格納容器の中にあるということです。運転時は、標準的な発電100万kW(2、3号機)だと、電気ストーブは3,000,000個発熱していることになります。運転を止めた瞬間(事故なども)は、それでも『崩壊熱』がありますから熱量は核分裂時の7%まで下がります。それは210,000個の電気ストーブです。ところが一日たつと、この『崩壊熱』は約10分の1まで下がります。1年たつとそのまた10分の1に減りますし、現在は200台になったわけです。

小出先生インタビュー『崩壊熱』(前半)


■原子炉でウランは1億倍の放射能をもつものに変わる
http://www.kaze-to-hikari.com/2013/10/13/%E5%B0%8F%E8%A6%8B%E5%87%BA%E3%81%97%E2%91%A0-2.jpg

高橋
1、2、3号機の圧力容器から溶け出した燃料、つまりデブリがどのようなモノなのかイメージできません。3号機には、事故当時95トンの燃料があったと東電は言っています。これは、かりにすべてウランだとして比重(水の19倍)を考えると、1立方メーター(縦横高さ1m)で19トンになりますから、これがおよそ5個あると考えられます。完全な球体に換算すると直径2m強になります。3号機格納容器の底部の直径は20mです。さて、デブリというものはどのような成分ですか。

※デブリとは〜 「破片」の意のフランス語。ここでは、溶け出した核燃料(他のものが混じっているが)を言う
(資料:『福島第一原子力発電所 設備の概要』東京電力)
http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/intro/outline/outline-j.html

小出先生
もともと、原発の燃料は二酸化ウランです。これはウランを瀬戸物のように焼き固めたものです。ウランを核分裂させると『核分裂生成物』というものが生まれます。これはおよそ200種類におよぶさまざまな放射性物質の集合体です。セシウム137、ストロンチウム90、ヨウ素131というようなものが混然一体となって含まれています。100万kWの原発一基を1年運転させる毎に、放射性物質は広島に投下された原爆の優に1000発分を超える量が生まれます。

高橋
原子炉の中でウランの連鎖的核分裂(臨界)をおこさせると、約200種類もの放射性物質がどんどん生まれるのですね。さて、その状態で事故が起き核分裂は止まります。ところが、すでに生成されてしまった約200種類の放射性物質は、今度は何もしなくても自然に『崩壊』を始めます。それについて教えてください。

原子は原子核と電子から成り立っています。一番シンプルなものは水素で、その原子核は陽子と呼ばれる素粒子1個で構成されています。その原子核に中性子を1つ加えると、重さが約2倍になり、重水素と呼ばれる水素ができます。陽子と中性子の数をどんどん増やしたものが他の元素の原子核になります自然界ではウランが一番重い物質です。重い物質は陽子と中性子のバランスが合わないことが起こりがちで、不安定です。これを放射性物質と言い、これらは安定しようとして放射線を出します。これを『崩壊』と言います。

高橋
放射性物質が放射線を出し続けて、その量が半分になることを『半減期』と言うことは、事故のおかげで良く知られました。

小出先生
核分裂するウラン235の『崩壊』の半減期は7億年で、核分裂をしないウラン238は45億年経たないと半減期を迎えません。実は、ウランはゆっくりしか放射線を出さないというものなのです。ところが、これをいったん核分裂させると半減期の短い、つまり大量の放射線を出す放射性物質を生み出します。これらは、最初のウランより約1億倍の放射能を持っています。


■水では『崩壊熱』は一切下がりません

高橋
つまり、私たち人間はわざわざ原子炉を使って、1億倍の放射能を持つ物質を作りだしたのですね。原子炉は放射線製造機だった。そして、「絶対に壊れない原子炉」が壊れて、放射性物質が漏れ出しました。このデブリは、放射線とともに『崩壊熱』を出しています。

小出先生
先ほど放射性物質は不安定と言いましたが、これは余分なエネルギーを持っているからです。物質は安定するためにこの余分なエネルギーを吐き出します。これが放射線です。しかし、自然界ではすべてのエネルギーは最終的には熱になります。そして、この熱が『崩壊熱』の正体なのです。

高橋
1,2,3号機に毎日400トンあまりの水を注入しています。これは、デブリの熱を冷やすためだと思っていましたが、『崩壊熱』自体を水でコントロールすることはできないのですね。

そうです。水はまったく関係ありません。『崩壊熱』は原子核が持っている性質で出てくるので、水でその量を増やしたり減らしたりすることはできないのです。これは、放射線となって余分なエネルギーを吐き出す、半減期と一体だと考えてください。放射線、つまりエネルギーが全部出るまで待つしかありません。

高橋
水を注入する理由を教えてください。

小出先生
熱というものはたまります。正確にいうと、「与えられた熱」と「出ていく熱」の差分がたまります。格納容器の中に、『崩壊熱』を出すデブリがあると、いくぶんかは容器を伝わって「出ていく熱」があります。しかし、「出ていく熱」の量が「与えられた熱」より少ないと、どんどんたまっていきます。そのままにしていると、デブリはたまった熱で格納容器からメルトスルー(格納容器に穴をあけて落ちる)してしまいます。そこで、水で熱を外部に運び出し、「出ていく熱」の量を増やしているのです。


■『崩壊熱』は急速に下がった
 放射能を環境に吐き出す水はやめる段階

高橋
ここに、KAZE to HIKARIが独自に、東京電力から取材した1、2、3号機の『崩壊熱』データがあります。2011年から1年ごと(10月時点)に急速に低下しています。2014年の予測値もあり、急速に低下していることが分かります。先生から見て、このデータの妥当性はいかがですか。

小出先生
この数値は、たぶん妥当です。事故前に原子炉の中にあった燃料棒の状態を知っているのは東京電力だけですから、彼らしかこの計算はできません。これをパッと見たところ、たぶん正しいでしょうし、異常なものではありません。1号機と2、3号機に数値の差があるのも、発電出力の違いがありますから妥当です。

高橋
すでに、200kW程度まで下がっています。この数値を分かりやすくご説明してください。

小出先生
たとえば家庭で使う電気ストーブは、それはおおむね1kKWです。ですから、200kWというのは電気ストーブが200台、これが格納容器の中にあるということです。正常の運転時は、標準的な発電100万kW(2、3号機)だと、原子炉内部での発熱は電気になる量の3倍必要で電気ストーブは3,000,000個発熱していることになります。運転を止めた瞬間(事故なども)は、それでも『崩壊熱』がありますから熱量は核分裂時の7%まで下がります。それは210,000個の電気ストーブです。ところが一日経つと、この『崩壊熱』は約10分の1まで下がります。1年たつとそのまた10分の1に減りますし、現在は200台になったわけです。

高橋
それでは水を止めてもいいですか。

小出先生
それは、「与えられた熱」と「出ていく熱」の差結.jpg分で考える必要があります。ストーブ200台でも熱がたまるのなら冷却は必要です。ただし、水は熱を外部に運びますが、同時に放射能まで運びだしているのです。ですから、冷却のためにこれ以上水を使うことは限界です。当初ウランの1億倍の放射能を持っていた核分裂生成物のうち寿命の短い放射性物質はすでになくなってくれており、『崩壊熱』はかなり下がりました。水を使って放射能を環境に運び出すことは、もうやめる段階に来ているのです。そして、200台の電気ストーブの熱を、水以外の方法で冷却することを検討をすべきです。
(次回、後半に続く)
 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2013年10月15日 10:45:24 : 3N6GpQHrtE
水の閉鎖系を作って蒸気凝縮のヒートポンプ方式で熱を伝導し、そこで空冷すれば放射性物質の漏出は断つことが可能だ。

02. 2013年10月15日 10:59:57 : CF9GERiMMw
やめたくても勝手に水の方から入って来るから水冷は止められないのだろう。

炉内に水を送っているとの話だが本当に送っているのだろうか?
地下にたまった水を発見して以来汚染水をくみ上げて保管する事を続けて来たんだから水を注入しているとも思えないんだが。

どちらにしても敷地外周に止水壁を設けて止水壁内部の地下水をウエルポイントでくみ上げて地下水位を下げないとこれは出来ない。
いまからやっても3年後位の話になるだろう。


03. 2013年10月15日 11:23:32 : 5c2V30WqNI
再臨界で膨大な熱エネルギーが発生してるのに、崩壊熱だけを論じても無意味

04. 2013年10月15日 12:44:48 : 9DK7d3hjqQ
冷却で重要なのは、熱伝導率であって、「水を使って冷却するのは、もうやめる段階に来ている」理由が語られていない。
水冷の茶番は目的を果たし、凍土をやるには、水は邪魔になるというのが本音だろう。
水冷の嘘に気づいていない人も多いから、改良型アルプスとやらで、儲ける余地はまだあるが。
「水以外の方法で冷却することの検討」は、事故直後から行われていたが、理由も分からないまま潰された。

・「水は物を冷やすのに圧倒的にすぐれた物質です。 他の物質ではありえないほど効率的に冷やすことができる」と子供騙しの嘘でスパイは水冷を推奨。
・IAEAを含めた国際合意の汚染水放流の容認。スパイも汚染水放流を容認。
・遮水壁は、はじめに山側に造らず海側に造れば、敷地が泥沼になるのは、あたりまえだ。
・当然必要となるはずの処分場の計画すら出さない。
・あきらかに耐用年数が足りない安物のタンクをやたらに増設しても漏れるのはあたりまえ。
・意図的な水処理の破綻は、オリンピック招致の時期と重なり、マスメディアも汚染水漏れを不自然と思えるほど騒ぎ、国費投入が有無を言わさないかたちで決まった。
・水処理の破綻を契機に、海外のマフィアも乗り込んでくる。原子力コングロマリットの廃炉産業への移行が具現化しつつある。
・エデン計画などと言って、人体実験とともに、廃炉研究が行われているが、福一を中心に廃炉城下町は、拡大し続ける。
・廃炉ビジネスを見越した小泉は、脱原発を表明し、それをスパイは歓迎。

リヴァイアサンによる壮大なヤラセによって、ムラのシナリオ通りに見事に騙されたものだ。
収束作業は、利回りを原動力とする単なるビジネスだ。
今後、貧富の格差は激しくなり、食い詰めた者は、福一へ。
秘密保全法案が可決され、ネットで騒いでいる連中は牢屋へぶち込まれ、服役として、福一へ。
食べて応援などというキチガイじみたことを堂々とやる国だから、電通を使った徴用キャンペーンもやるかもしれない。
被曝対策も必要だが、経済面での対策もしておいた方がいいと思う。


05. 2013年10月15日 15:59:10 : CF9GERiMMw
>>03
仮に今再臨界していたとしても水が無くなれば再臨界は終息する。心配はいらん。

06. 2013年10月15日 18:23:24 : k3dHX48XUg
>>05

水がないと連鎖反応が起きないと信じ込まされているやからは、もんじゅが「高速」増殖炉という意味がわからんだろ。

連鎖反応は、中性子密度に依存する。高速中性子でも密度が高くなれば連鎖反応は幾何級数的に増大する。


07. 2013年10月15日 19:49:17 : FfzzRIbxkp
内容をじっくり読んでコメントしたいのですが、
福島県の双葉町に中間貯蔵施設のためのボーイング作業が始まったそうです。
報道では、除染で出た汚染度などの中間貯蔵施設と書いてありますが、

産廃処理をする場所を選ぶときにボーイング作業をするのでしょうか?

これはひょっとして、使用済み核燃料の中間貯蔵施設を作るためのボーイング作業なのではないかと、もともと混乱をもたらす呼び名をつけているためいぶかしいです。
福島県内に核燃料の中間貯蔵施設を作るのは数年前の前佐藤栄作久福島県知事時代に廃止されています。

双葉町に中間貯蔵施設を作るために、フクイチ事故の汚染を拡大させているのではありませんか。

もしも核燃料の中間貯蔵施設の場所が増えていくならば、海外に原発輸出するさいの、日本が使用済み核燃料を引き受けるという契約が進んでしまいます。

核燃料の中間貯蔵施設や、核燃バンク構想は経済産業省のHPで読んだことがあります。 被曝の被害に全く触れない一方で、利益が出るというような内容でした。

経済産業省は、使用済み核燃料の中間貯蔵施設を作るために原発事故を画策するようなテロ組織なのでしょうか?


08. 2013年10月15日 23:26:55 : CF9GERiMMw
>>06
ドシロウトが。

09. 2013年10月16日 20:13:04 : k3dHX48XUg
>>08

物理学の基本もわからんやつは引っ込め。


10. 2013年10月20日 16:24:56 : OYhVzxaqzM
崩壊熱だけで燃料自身がセシウムの沸点(金属セシウムの沸点:671℃,塩化セシウムの融点:約645℃)を超えないと断言できるまでは、水で冷やす以外に方法はないのではないだろうか。水をストップし空冷でうまく放熱できればいいが、仮に、熱がこもるところに燃料の塊があった場合、沸点を超える可能性がないとは言えない。沸点を超えれば大量のセシウムが気化しガスとなって大気中に噴出する。燃料の表面温度が300度程度であっても、燃料が餅のような塊であった場合、その中心部分が700度を越えている可能性も十分にある。燃料の形状がどのようになっているか、どこにあるのかなど何もわからない以上、現在のところ水を使って冷やす以外に方法はないと思う。

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト

 次へ  前へ

▲上へ      ★阿修羅♪ > 原発・フッ素34掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

▲上へ      ★阿修羅♪ > 原発・フッ素34掲示板
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧