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チェルノブイリ甲状腺がんの歴史と教訓
http://www.asyura2.com/13/genpatu34/msg/307.html
投稿者 ジャック・どんどん 日時 2013 年 10 月 20 日 07:04:04: V/iHBd5bUIubc
 

先日、岩波科学ライブラリーから出たばかりの
「原発事故と科学的方法」読んでて興味をもったので
著者の牧野純一郎さんのツイッター見てたら
よくまとめられた、together 見かけましたので紹介します。

チェルノブイリ甲状腺がんの歴史と教訓
by miakiza20100906

http://togetter.com/li/578876

より転載します。よくまとめられています。
グラフや図は、元のtogether.com をご覧下さい。
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チェルノブイリ前夜 1985年
 I-131 の甲状腺がんリスクはよく分かっていなかった

 今では意外に思えるが、チェルノブイリ事故以前には I-131 による内部被ばくが人の甲状腺がんを引き起こしうるかどうかについては、あまりよく分かっていなかった。奇しくもチェルノブイリの前年である1985年に発行された NCRP Report 80 には、以下のような記述がある:

 “I-131 の甲状腺がんリスクは、同じ甲状腺被ばく量の急性外部被ばくや、I-132、I-133、I-135 による内部被ばくのせいぜい 1/3 か、もしかするとゼロかもしれない。”

  Report No. 080 - Induction of Thyroid Cancer by Ionizing Radiation
  http://www.ncrppublications.org/Reports/080

急性の外部被ばくについては原爆被ばくや医療被ばくから、I-131(半減期 8.0 日)より半減期の短い I-132(2.3 時間)、I-133(20.8 時間)、I-135(6.6 時間)による内部被ばくについては過去の核実験などからそのリスクが明らかにされていたが、意外にも、甲状腺疾患の診断などに利用されていたにも関わらず、I-131 の甲状腺がんリスクはまだよく分かっていなかったのである。

 このことは、後に健康被害予測における過小評価の一因となり、また、懐疑論を噴出させる要因ともなった。
 
チェルノブイリ原発事故発生 1986年4月26日
 チェルノブイリでもヨウ素の情報は少ない、ということはない

 1986年4月26日の深夜、チェルノブイリ原発4号機が実験運転中に爆発し、複数種の放射性ヨウ素を含む多数の放射性核種がまき散らされた。放出された放射性核種はチェルノブイリ原発を保有するウクライナと、その近隣にあるベラルーシとロシアに深刻な放射能汚染を与えた他、ヨーロッパのほぼ全土に有意な汚染を与えた。

 福島原発事故後の日本と同様に、チェルノブイリ事故後のウクライナと近隣国では、甲状腺内ヨウ素の直接測定が行われた。これは線量計を喉などに当てて甲状腺内の放射性ヨウ素量を測定するもので、その結果は、体内に取り込んでしまった放射性ヨウ素の量や甲状腺被ばく量の推定に利用される。

 日本では甲状腺内ヨウ素の直接測定は 1000 人強分しか行われなかったが、チェルノブイリでは実にその数百倍になる 350,000 人分もの測定が行われている。
 例えばウクライナでは、プリピャチからの避難者 65 人に対し、喉と胸にスペクトロメーターを当てて I-131、I-132、I-133、Te-132 を測定する特殊な方法がとられた他、合計で約 150,000 人分の測定値が残された。また、日本では大部分がサーベイメーターによる測定であったが、ウクライナでは約 56,000 人分がスペクトロメーターによって測定されており、放射線の強さだけでなく、核種までが分かる形でデータが残されている。

  Balonov ら,Radiation Protection Dosimetry (2003)
  Contributions of short-lived radioiodines to thyroid doses received by evacuees from the Chernobyl area estimated using early in vivo activity measurements
  http://rpd.oxfordjournals.org/content/105/1-4/593.short

  Likhtarev ら,Health Physics (1995)
  Evaluation of the 131I Thyroid-Monitoring Measurements Performed in Ukraine During May and June of 1986
  http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/7790214


 このように、チェルノブイリでは日本と比べ遥かに多くのヨウ素情報が残されたのである。
 
健康被害予測 1990年
 明らかな過小評価だった

 甲状腺がんの増加が伝えられ始める直前の1990年、ソ連の科学者たちが放射線防護の専門誌に興味深い論文を発表している。これはチェルノブイリ事故後の被ばくによる健康被害を「予測」したもので、甲状腺がんや白血病などの予想過剰発症数が示されている。

  Ilyin ら,Journal of Radiological Protection (1990)
  Radiocontamination patterns and possible health consequences of the accident at the Chernobyl nuclear power station
  http://iopscience.iop.org/0952-4746/10/1/001


 この中で、甲状腺がんについては例えば以下のように書かれている:

 “ウクライナ、ベラルーシ、ロシアで事故後の 30 年間に約 333 の過剰発症が起こり得る。”

事故から約 20 年後の「チェルノブイリ・フォーラム 2005」で既に 4000 から 5000 の過剰発症があったことが報告されていることから、この論文の予測は 1/10 以下にも被害を過小評価していたことになる。

  Chernobyl Forum 2005 - Looking Back to Go Forwards
  http://www-ns.iaea.org/meetings/rw-summaries/chernobyl-conference-2005.asp?s=10&l=80

 この過小評価の背景には、先述の I-131 についての知見不足のほか、被ばく量の過小評価もあったようである。
 なお、このソ連からの論文の著者陣には、後にチェルノブイリ甲状腺がんの調査で主導的な役割を果たすことになる Balonov、Likhtarev、Prysyazhnyuk、Tronko、Tsyb らがおり、ある種の感慨をおぼえる。

 この様に、悪意をもって過小評価しなくとも、科学的な知見の不足により健康被害を過小評価してしまうことが有りうるのである。
 
甲状腺がん増加の報告と懐疑論 1991-1992年
 先駆的な仕事は叩かれやすい

 1991年11月にウクライナから、1992年9月にはベラルーシから、ついに甲状腺がんの増加が報告される:

◆ ウクライナ
  Prisyazhiuk ら,Lancet (1991)
  Cancer in the Ukraine, post-Chernobyl
  http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/014067369192632C
  (※ 第一著者は前出の Prysyazhnyuk と同じ人)

◆ ベラルーシ
  Kazakov ら,Nature (1992)
  Thyroid cancer after Chernobyl
  http://www.nature.com/nature/journal/v359/n6390/pdf/359021a0.pdf

  Baverstock ら,Nature (1992)
  Thyroid cancer after Chernobyl
  http://www.nature.com/nature/journal/v359/n6390/abs/359021b0.html

 ウクライナからの論文(Prisyazhiuk ら)では、高い汚染を受けた Polesskoye、Naroditchy、Ovrutch 地域で、1981-89年にはゼロであった 0-14 歳の甲状腺がんが、1990年には3例見つかったことが報告されている。
 なお、この論文では症例がまだ 3 件と少ないが、後の論文ではより多くの症例が報告されるようになる。例えば Likhtarev らによる1995年の論文では、14歳以下の子供の甲状腺がん罹患率が、1992-93年には1986年の5倍以上にもなっていることが報告されている。

◆ ウクライナ
  Likhtarev ら,Nature (1995)
  Thyroid cancer in the Ukraine
  http://www.nature.com/nature/journal/v375/n6530/abs/375365a0.html


 ベラルーシからの論文(Kazakov ら)は、Baverstock ら WHO 系の研究者のサポートを受けるかたちで公表されたもので、1992年半ばまでの各地域での小児甲状腺がん発症数が示されている。特に Gomel で急激な増加があり、平時には年間 1-2 例だった小児甲状腺がんが、1991年には 38 例にまで増えたことが報告されている。

 ベラルーシの論文ではまた、1986-1992年に診断された 131 の症例の大多数(128 例)が乳頭がんであったが、比較的悪性度が高く、55 例で甲状腺周囲組織への浸潤が、6 例で主に肺への遠隔転移があったこと、そして、約 77% が直径 1 cm以上であったことが報告されている。
 また、104 例の腫瘍の組織片を WHO 系の研究者らで再検査し、102 例までの診断が正しかったことを確認している。

 さらに、Baverstock らは、I-131 のリスクはこれまで考えられていたより高いかもしれないこと、そして、被爆者調査などの経験から、ベラルーシの甲状腺がんは今後も長年にわたって増え続けるかもしれないことを警告している。この2つの警告は、後に正しいことが証明される。

 汚染度が比較的低かったロシアからの報告は少し遅れ、1995年くらいになる:

◆ ロシア
  Stsjazhko ら,BMJ (1995)
  Childhood thyroid cancer since accident at Chernobyl
  http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2549173/

 この論文では、ベラルーシの Gomel に近い Bryansk で1991-94年の間に大きな増加があったことが報告されている。


 ウクライナ(1991年)とベラルーシ(1992年)からの報告がなされた直後、案の定、各方面から懐疑論が噴出した。有名なのは以下の3論文である:

  Beral and Reeves,Nature (1992)
  Childhood thyroid cancer in Belarus
  http://www.nature.com/nature/journal/v359/n6397/abs/359680b0.html
《懐疑のポイント》
 ・甲状腺がんは 1990 年に始まった密な甲状腺サーベイによって見つかったもので、大部分はそれ無しでは見つからなかったオカルト癌なのではないか。

  Shigematsu (重松逸造) and Thiessen,Nature (1992)
  Childhood thyroid cancer in Belarus
  http://www.nature.com/nature/journal/v359/n6397/pdf/359681a0.pdf
《懐疑のポイント》
 ・甲状腺がんを発症した子供たちの甲状腺被ばく量が示されていない。I-131 と他の短寿命核種の相対寄与を評価するのは困難だろう。また、幾つかの地域で見られるヨウ素欠乏症も、被ばく量推定を複雑にするだろう。今後の再推定に期待したい。
 ・報告された甲状腺がんの増加が真の増加であるかどうかが定かでない。示された症例のうち、どれくらいがスクリーニングによって見つかったもので、どれくらいが臨床的な症状のあったものかが我々には分からない。
 ・報告された症例数をそれぞれの地域の罹患率で表すと幾らになるか。

  Ron ら,Nature (1992)
  Thyroid cancer incidence
  http://www.nature.com/nature/journal/v360/n6400/abs/360113a0.html
《懐疑のポイント》
 ・被ばくの影響を完全に否定するわけではないが、甲状腺スクリーニングなどによる見かけの増加が含まれているのではないか。1970年代に Michael Reese Hospital で行われた調査でも、スクリーニング効果による見かけの増加が確認されている。


 さらに、ウクライナとベラルーシから報告された症例は以下の2点で過去の事例と矛盾しており、これらも論争の的となった:

《懐疑のポイント》
 ・潜伏期間が短すぎる。 過去の事例の多くでは、被ばくによる甲状腺がんの潜伏期間は 9-10 年程度である。
 ・I-131 の発がん性は低いはず。 バセドウ病の治療では以前から I-131 が利用されているが、はっきりとした発がん性は確認されていない。

  Williams,Histopathology (1993)
  Radiation-induced thyroid cancer
  http://dx.doi.org/10.1111/j.1365-2559.1993.tb01227.x
 ※ この Williams の論文は懐疑論に対する反論を試みたもの。

  Boice and Linet,BMJ (1994)
  Fallout from Chernobyl - Editorial authors' response
  http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2541815/


 その後、長い年月が掛かったものの、多くの研究者ら、医師らの尽力により、甲状腺がんが現実に増加していることが証明される。また、同時に、増加の一部がスクリーニング効果によるものであることも、幾つかの調査で明らかにされる。

 なお、懐疑論を受けた Baverstock は後にこの頃を振り返り、以下のように語っている:

 “1992年、チェルノブイリ原発事故が小児甲状腺がんの有病率に与えた初期影響が報じられた時、放射線業界は懐疑の目を向けた。懐疑論のうちの幾つかは間違いなく科学的なものであった(「I-131 の発がん性は低い」)が、中にはそうでないものもあった。”

  Baverstock,BMJ (1998)
  Chernobyl and public health
  http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1112882/
 
チェルノブイリ甲状腺がんの悪性度
 確かに初期症例には悪性度の高いものが多かったらしい

 ベラルーシからの最初の報告にもあるように、チェルノブイリ甲状腺がんの初期症例には、進行の速い、悪性度の高いものが多かった。この点はその後の多くの報告で論じられている。
 例えばスイスの Abelin らは1994年に以下のような報告を行っている:

 1990-91年にベラルーシで確認された症例のうち、87% が直径 10 mm以上であり、65% がリンパ節浸潤、13% が肺転移を起こしていた。このことから、スクリーニングによる見かけの増加は一部のみで、現実に発症率が増加していると思われる。また、事故前には10歳未満の症例はほとんど無かったが、1990-91年に報告された症例では半数以上が 10 歳未満であった。

  Abelin ら,BMJ (1994)
  Belarus increase was probably caused by Chernobyl
  http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2541800/

 また、ドイツの Farahati らは被ばく時の年齢とチェルノブイリ甲状腺がんの重度の関連について考察し、被ばく時の年齢が低いほど重度が高く、腫瘍の甲状腺外浸潤やリンパ節転移、肺転移を伴いやすいと報告している。

  Farahati ら,Cancer (2000)
  Inverse association between age at the time of radiation exposure and extent of disease in cases of radiation-induced childhood thyroid carcinoma in Belarus
  http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10717632

 さらに、Williams らはチェルノブイリ甲状腺がんの潜伏期間と悪性度などの関係を論じ、潜伏期間が短い症例ほど悪性度が高く、低分化・高浸潤であることや、被ばく時の年齢が低いほど腫瘍中の乳頭がん成分が少なくなる傾向にあることを報じている。

  Williams ら,British Journal of Cancer (2004)
  Thyroid carcinoma after Chernobyl latent period, morphology and aggressiveness
  http://www.nature.com/bjc/journal/v90/n11/abs/6601860a.html

 また、同時に、事故から時が経つにつれて、新たに発症する甲状腺がんの性質がより典型的なものになっていったことも指摘されている。Williams らはこの性質の変化を以下のような模式図にまとめている:

  チェルノブイリ事故直後とそれ以降の小児甲状腺癌の性質
 


  Williams and Baverstock,Nature (2006)
  Chernobyl and the future: Too soon for a final diagnosis
  http://www.nature.com/nature/journal/v440/n7087/full/440993a.html

 Tuttle らは2011年のレビュー論文でこれまでのチェルノブイリ甲状腺がんの症例をまとめ、他の事例の甲状腺がんとの比較を行っている。それによると、初期以外の症例までを含めたチェルノブイリ甲状腺がんの悪性度は、他の事例と比べて大きくは違わないという結果になっている:

・チェルノブイリ甲状腺癌:
   リンパ節転移 60-70%,肺転移 10-15%,再発 30-50%,死亡 1%
・外部被ばくによる小児甲状腺癌:
   リンパ節転移 60-70%,肺転移 10-15%,再発 30-50%,死亡 1%
・被ばく由来ではない小児甲状腺癌:
   リンパ節転移 40-90%,肺転移 5-25%,再発 30-50%,死亡 1%
・被ばく由来ではない成人の甲状腺癌:
   リンパ節転移 30-40%,肺転移 2-5%,再発 20-30%,死亡 5%

  Tuttle ら,Clinical Oncology (2011)
  Clinical presentation and clinical outcomes in Chernobyl-related paediatric thyroid cancers: What do we know now? What can we expect in the future?
  http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0936655511002020


 なお、上述した Abelin らの論文 (1994) では、1990-91年に報告された症例には事故後に生まれた子供がいなかったこと、そして、それが短寿命核種の寄与を示す証拠になるだろうことが指摘されている。この点は後に、山下俊一氏らによって追求されることになる。
 
被ばく量の再推定
 被ばく量の推定は何度もやり直された

 がんの増加が被ばくによるものであることを突きとめる最善の方法は、疫学調査によって個々人の被ばく量と過剰発症率の間の関連を示すことである。したがって、個々人の被ばく量を精度よく求めることは、被ばく影響を突きとめる上での非常に重要な要素となる。
 チェルノブイリ甲状腺がんにおいては半減期の短い核種が主な役割を担うため、被ばく量の評価が比較的困難であり、そのため推定は幾度もやり直された。

 ソ連からの依頼で IAEA が組織した国際アドバイザリー委員会は、1990年に被ばく量を再評価し、ソ連当局が示した推定値の幾つかに過大評価があることを指摘している。しかし、時はすでに短半減期核種がすっかり減衰した後であり、甲状腺被ばく量の再推定は行われなかった。

  IAEA International Advisory Committee (1991)
  The international Chernobyl project - An overview
  http://www-pub.iaea.org/MTCD/publications/PDF/Pub884e_web.pdf#page=29


 その後、チェルノブイリ近隣国の研究者らと国際チームにより、甲状腺被ばく量の再推定が繰り返された。こういった努力により、チェルノブイリ後の甲状腺被ばくについて以下のような特徴が明らかにされた:

・チェルノブイリ原発の近傍には、低年齢の子供の甲状腺被ばく量が平均 1 Gy前後かそれ以上にもなる村々があった。
・1% 以下ではあるものの、10 Gy以上の被ばくを受けた子供もいた。
・短半減期ヨウ素(I-132、I-133、I-135)による被ばくが全被ばく量に占める割合は、早期避難者では比較的高く、30-40% 程度と評価されているが、その他の人々ではずっと低く、せいぜい 10% 以下である(このため、疫学調査では I-131 による被ばく量のみが考慮されることが多い)。
・I-131 による被ばく量を左右した最も大きな要因は、汚染された牛乳の摂取である。これが牛乳を多くとる田舎町に多くの甲状腺がんを発症させる原因となった。


甲状腺被ばく量の再推定に関する主な論文 》

  Likhtarev ら,Health Physics (1993)
  Ukrainian thyroid doses after the Chernobyl accident
  http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8491614

  Likhtarev ら,Health Physics (1995)
  Evaluation of the 131I thyroid-monitoring measurements performed in Ukraine during May and June of 1986
  http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/7790214

  Kryshev,Radiation Protection Dosimetry (1996)
  Dose reconstruction for the areas of Russia affected by 131I contamination
  http://rpd.oxfordjournals.org/content/64/1-2/93.short

  Balonov ら,Radiation Protection Dosimetry (2003)
  Contributions of short-lived radioiodines to thyroid doses received by evacuees from the Chernobyl area estimated using early in vivo activity measurements
  http://rpd.oxfordjournals.org/content/105/1-4/593.short

  Gavrilin ら,Health Physics (2004)
  Individual thyroid dose estimation for a case-control study of Chernobyl-related thyroid cancer among children of Belarus - Part I: 131I, short-lived radioiodines (132I, 133I, 135I), and short-lived radiotelluriums (131mTe and 132Te)
  http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15167120

  Likhtarov ら,Radiation Research (2005)
  Post-Chornobyl thyroid cancers in Ukraine. Report 1: Estimation of thyroid doses
  http://www.rrjournal.org/doi/abs/10.1667/RR3291

  Kopecky ら,Radiation Research (2006)
  Childhood thyroid cancer, radiation dose from Chernobyl, and dose uncertainties in Bryansk oblast, Russia: A population-based case-control study
  http://www.rrjournal.org/doi/abs/10.1667/RR3596.1

  Drozdovitch ら,Health Physics (2010)
  Reconstruction of radiation doses in a case-control study of thyroid cancer following the Chernobyl accident
  http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2885044/

  Drozdovitch ら,Radiation Research (2013)
  Thyroid dose estimates for a cohort of Belarusian children exposed to radiation from the Chernobyl accident
  http://www.rrjournal.org/doi/abs/10.1667/RR3153.1

  Likhtarov ら,Radiation Protection Dosimetry (2013)
  Reconstruction of individual thyroid doses to the Ukrainian subjects enrolled in the Chernobyl Tissue Bank
  http://rpd.oxfordjournals.org/content/early/2013/04/16/rpd.nct096.short

  Drozdovitcha ら,Journal of Environmental Radioactivity (2013)
  Database of meteorological and radiation measurements made in Belarus during the first three months following the Chernobyl accident
  http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X12002354


 おそらく、日本でも今後、類似の再推定が繰り返し行われることになるだろう。
 ちなみに、現在ではワールドスタンダードとなっている被爆者調査でも、これまでに複数回、被ばく量の見直しが行われている。
 
綿々と続く調査と報告 1990年代終盤から2000年代序盤
 事故後に生まれた子供に甲状腺がんの過剰発症は無い

 1990年代終盤になると、幾つかの比較的規模の大きい疫学調査の結果が公表されるようになる。
 1998年には、Astakhova らベラルーシとロシアの研究者らが米国の研究機関と共同して行った case-control study の結果が公表された。この調査は、1992年半ばまでにベラルーシの2つの国立医療センターに記録された 107 の症例にもとづくもので、条件をマッチさせた2つの対照群と比較することで、被ばく量と甲状腺がんの間に強い関連があることを見出している。また、都会の子供よりも、牛乳をよく飲む田舎の子供に多くの過剰発症が起こっていることを指摘している。
 ただし、まだ症例が少ないためか、リスク値(ERR/Gy)などは示されていない。

 1998-99年には、ドイツの Jacob らがウクライナ、ベラルーシ、ロシアの研究者らと共同で行った ecological study の結果を公表した。この調査では、それぞれの国の地域(Zhytomyr、Kiev、Gomel、Minsk、Bryansk など)単位での平均の推定被ばく量と過剰発症率の関係が調べられ、両者の間によい比例関係があることが見出されている。
 ただし、Jacob らが用いた調査手法(ecological study)は疫学的手法の中ではバイアスが入りやすく、精度の低いものである。放射線疫学でよく用いられる調査手法を精度の良い順に並べると cohort study、case-control study、ecological study となるが、UNSCEAR などは ecological study で得られた結果を証拠として採用することを推奨していない。この様なことから、ここで示された結果はエビデンスレベルの低いものと考えられるだろう。


 日本の貢献についても触れておく。1991年5月、笹川財団はソ連当局からの要請により「チェルノブイリ笹川プロジェクト」を立ち上げた。このプロジェクトを通じ、長瀧重信氏や山下俊一氏、柴田義貞氏らがチェルノブイリ甲状腺がんの調査に当たり、2度にわたる大きな甲状腺スクリーニング調査を行うなど、大きな貢献をしている。

 この活動の中で柴田(Shibata)らは、チェルノブイリ甲状腺がんがヨウ素被ばく由来であることを示す、ある重要なエビデンスを発見している。1998-2000年にベラルーシの Gomel で行った甲状腺スクリーニングで、特に事故後の1987年元日以降に生まれた子供に着目し、検査した 8-13 歳の男女 9472 人の中に甲状腺がんを発症した子供が 1 人もいないこと、すなわち、チェルノブイリ甲状腺がんに特徴的な低年齢の子供の発症が無いことを突きとめている。
 この発見は、チェルノブイリ甲状腺がんが I-131 などの短半減期核種を原因とするものであることを示すエビデンスの一つとなっている。何故なら、I-131 などは1987年元日よりずっと前にすっかり減衰しきっているからである。

  Shibata,Yamashita,Nagataki ら,Lancet (2001)
  15 years after Chernobyl: New evidence of thyroid cancer
  http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0140673601069719


 日本グループが得たこの知見は、福島原発事故後の日本においても一つの重要なポイントとして活用されるのではないだろうか。
 
決定的エビデンス 2005年〜
 登場まで約 20 年

 多くの研究者らの尽力により様々なエビデンスが蓄えられたものの、決定的なエビデンスとなる1つの要素が、長く欠けたままとなっていた。それは、多くの症例にもとづく、精度のよい『線量応答』である。

 線量応答(英語では dose response。「線量反応」とも訳される)とは、被ばく量と過剰発症率の間の比例関係を示すもので、日本の被爆者調査ではもちろん、ラドン被ばくによる肺がんや、医療被ばくによる甲状腺がんの疫学などでも示されている、被ばくと病気の関連を示す強いエビデンスとなるものである。

 ちなみに、1996年の IAEA 国際会議の議事録には、まだ線量応答が示されていないことを残念がるような、不満がるような、長瀧重信氏のコメントが残されている:

 “... but we realize that we do not have a dose-response relationship for thyroid cancer.”

  IAEA 国際会議録 (1996)
  One Decade after Chernobyl - Summing up the Consequences of the Accident
  http://www-pub.iaea.org/MTCD/publications/PDF/Pub1001_web.pdf#page=244


 チェルノブイリ甲状腺がんの疫学においては、精度のよい線量応答の登場は、事故から約 20 年後になる 2000 年代半ばまで待たねばならなかった。


 2005年、フランスの女性疫学者 Elisabeth Cardis が率いる欧米日の国際チームは、ベラルーシおよびロシアの研究者らと協力し、1本の充実した論文を発表した。これはベラルーシとロシアの1998年末までの症例 276 件にもとづく case-control study の結果をまとめたもので、線量応答や線量当たりの相対リスクが求められているほか、天然ヨウ素の摂取状況と発がん率の関係や、安定ヨウ素剤の効果なども考察したものである。

  チェルノブイリ甲状腺がんの線量応答 [Cardis 2005]
 


  Cardis ら,JNCI (2005)
  Risk of Thyroid Cancer After Exposure to 131I in Childhood
  http://jnci.oxfordjournals.org/content/97/10/724.short


 この論文では次のようなことが明らかにされている:

・甲状腺被ばく量と過剰発症率の間には、1.5 Gyか 2 Gy程度の線量域まで綺麗な正比例関係がある。
・リスク値(すなわち、正比例している部分のグラフの傾き)は、ほぼ I-131 による被ばく量のみによって決まり、I-132 等の短半減期ヨウ素の影響は極めて小さい。
・得られたリスク値は使用するモデルによって異なり、ERR/Gy = 4.5 (95% CI = 2.1-8.5) から 7.4 (95% CI = 3.1-16.3) となる。
・I-131 の甲状腺がんリスクは、同じ甲状腺被ばく量での急性外部被ばくと同等か、やや小さい程度である。
・ヨウ素欠乏は I-131 による甲状腺がんリスクを増加させる。
・安定ヨウ素剤の服用は I-131 による甲状腺がんリスクを減少させる。

 この成果により、I-131 が甲状腺がんリスクを持つことがはっきりと認識されるようになった。

 Cardis らの論文が発表されて以降、線量応答を示した論文が堰を切ったように発表されるようになる。

 2006年には、ウクライナの Likhtarov らと米国の Ron らの共同グループが、そして、ウクライナの Tronko らと米国の Howe らの共同グループが、ウクライナで行った cohort study の結果を相次いで発表した。集められた症例数はそれぞれ 232 と 45、得られたリスク値はそれぞれ ERR/Gy = 8.0 (95% CI = 4.6-15) と ERR/Gy = 5.25 (95% CI = 1.70-27.5) となっている。これらの報告にも、甲状腺被ばく量と過剰発症率の間の綺麗な正比例関係が示されている。
 なお、Likhtarov らの調査に参加した Ron は、1992年の Nature に懐疑論を掲載したあの Ron である。この時期には、すっかり甲状腺疫学界の大物になっている。

 また、同年には Jacob らとウクライナ、ベラルーシ、ロシアの共同グループも cohort study の結果を公表している。この報告はウクライナとベラルーシの症例を対象にしたもので、特に、被ばく時の年齢や被ばくからの経過年数によるリスクの変化に焦点が当てられている。
 この論文では次のようなことが明らかにされている:

・チェルノブイリ甲状腺がんの過剰絶対リスク(過剰発症率と考えてよい)は、被ばく時の年齢が低いほど高い。
・過剰絶対リスクは時間が経つにつれて上昇していく。すなわち、被ばく後の若い頃に発症する確率より、より歳をとってから発症する可能性の方が高い。

これらの傾向は、急性の外部被ばくを受けた被爆者が示す傾向とまったく同じである。

  被爆者の甲状腺がんリスク
 

 ※ 右のグラフが過剰絶対リスク。横軸は年齢。


 その後も、Zablotska ら(2011年)がベラルーシの、Brenner ら(2011年)がウクライナの、Ivanov ら(2012年)がロシアの線量応答を発表してきている。


  Likhtarov ら,Radiation Research (2006)
  Post-Chornobyl thyroid cancers in Ukraine. Report 2: Risk analysis
  http://www.rrjournal.org/doi/abs/10.1667/RR3593.1?journalCode=rare

  Tronko ら,JNCI (2006)
  A cohort study of thyroid cancer and other thyroid diseases after the Chornobyl accident: thyroid cancer in Ukraine detected during first screening
  http://jnci.oxfordjournals.org/content/98/13/897.short

  Jacob ら,Radiation Research (2006)
  Thyroid cancer risk in areas of Ukraine and Belarus affected by the Chernobyl accident
  http://www.rrjournal.org/doi/abs/10.1667/RR3479.1

  Zablotska ら,British Journal of Cancer (2011)
  Thyroid cancer risk in Belarus among children and adolescents exposed to radioiodine after the Chornobyl accident
  http://www.nature.com/bjc/journal/v104/n1/full/6605967a.html

  Brenner ら,Environmental Health Perspectives (2011)
  I-131 dose response for incident thyroid cancers in Ukraine related to the Chornobyl accident
  http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3222994/

  Ivanov ら,Radiation Protection Dosimetry (2012)
  Radiation-epidemiological studies of thyroid cancer incidence in Russia after the Chernobyl accident (estimation of radiation risks, 1991-2008 follow-up period)
  http://rpd.oxfordjournals.org/content/151/3/489.short


 この様に、放射線疫学で決定的なエビデンスを得るまでには、長い長い年月が必要なのである。なお、児玉龍彦氏によるチェルノブイリ甲状腺がんの解説(2009年)には

 “チェルノブイリ原発事故が甲状腺癌を増加させるというコンセンサスをつくるのに 20 年かかった...”

という一文があるが、これも精度のよい線量応答を得るまでに 20 年ほど掛かった事実を指しているものと思われる。


 Cardis ら(2005年)が線量応答を発表した直後、以前からチェルノブイリ甲状腺がんに懐疑的であった John D. Boice Jr.(ICRP 主委員会委員でもある大物)は、自身の論説で次のようにコメントしている:

 “1998年の論説で私は、被ばく由来の甲状腺がんについて学ぶべきことは、もうほとんど残っていないだろうと述べた。私は間違っていた。”

 “チェルノブイリからの降下物による重度の被ばくが甲状腺がんを増加させたことは、疑う余地のないことである。Cardis らは今日までで最も包括的かつ定量的なリスク評価を提供している。”

 また、1992年 Nature の懐疑論の著者の1人 Elaine Ron(惜しまれつつ2010年に他界している)は、2007年にはチェルノブイリ甲状腺がんの総説論文を書くまでになっている。


  児玉龍彦,医学のあゆみ (2009)
  チェルノブイリ原発事故から甲状腺癌の発症を学ぶ―エビデンス探索 20 年の歴史を辿る
  http://plusi.info/wp-content/uploads/2011/08/Vol.28.pdf

  Boice,JNCI (2005)
  Radiation-induced Thyroid Cancer - What's New?
  http://jnci.oxfordjournals.org/content/97/10/703.extract

  Ron,Health Physics (2007)
  Thyroid cancer incidence among people living in areas contaminated by radiation from the Chernobyl accident
  http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18049226


 以上のように、チェルノブイリ甲状腺がんの歴史は予想外の連続であり、大物たちにすら先の見通しが立たないものであった。

 大物に懐疑論をぶつけられたからといって、あきらめてはいけない。
 
今後
 チェルノブイリはまだ終わっていない

 最後に、チェルノブイリの今後を懸念する専門家たちのコメントを幾つか引用する:

 “もしも我々がいま手にしているリスクモデルが正しいならば、これまでに目にした症例は氷山の一角であり、小児期にヨウ素被ばくを受けた人々の間で、これからさらに幾千もの甲状腺がんが発生するだろう。”

  Wakeford,Journal of Radiological Protection (2011)
  The silver anniversary of the Chernobyl accident. Where are we now?
  http://iopscience.iop.org/0952-4746/31/1/E02
 ※ Wakeford は ICRP 第1委員会委員で、専門誌『Journal of Radiological Protection』の編集長でもある。

  ウクライナでの甲状腺がん年間罹患率(1986-2009年)
 

 ※ 上図: チェルノブイリ事故時に0〜14歳.下図: チェルノブイリ事故時に15〜18歳


 “チェルノブイリ事故が起こった後、甲状腺がんが大きく注目されたが、このことは、起こりうる甲状腺以外の病気への注意を逸らす結果となった。事故への国際対応は不適切であり、まとまりのないものであった。”

 “日本への原爆投下からの 20 年間で確認された過剰発症は、白血病と甲状腺がんのみであった。1974年には他の固形がんの増加が確認され、投下から 50 年近くもすると、非がん疾患の予期せぬ増加が起こった。”

  Baverstock and Williams,Ciencia & Saude Coletiva (2007)
  The Chernobyl accident 20 years on: An assessment of the health consequences and the international response
  http://dx.doi.org/10.1590/S1413-81232007000300019


 “被爆者調査から得られた経験は、チェルノブイリからの放出物が引き起こした健康影響は甲状腺がんのみであると考える(幾人かが既にやっているように)には、20 年という年月はあまりに短すぎるということを示している。”

  Williams and Baverstock,Nature (2006)
  Chernobyl and the future: Too soon for a final diagnosis
  http://www.nature.com/nature/journal/v440/n7087/full/440993a.html


 “被ばく後の潜伏期間がより長いタイプの癌については、より長い期間の調査観察が必須である。”

 “被ばく由来の癌の潜伏期間は様々であり、非常に長くなることもあるため、甲状腺がんや乳がん、白血病のみならず、肺や胃、結腸、卵巣、膀胱、肝臓のがん、そして多発性骨髄腫にも特段の注意を払うべきである。”

  Prysyazhnyuk ら,Radiation and Environmental Biophysics (2007)
  Twenty years after the Chernobyl accident: Solid cancer incidence in various groups of the Ukrainian population
  http://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00411-007-0093-4


 “しかしながら、潜伏期間は多くの固形がんで数十年にもなるため、チェルノブイリ事故による被ばく影響を総括すのは、現時点では早すぎるだろう。”

  Balonov,Journal of Radiological Protection (2013)
  The Chernobyl accident as a source of new radiological knowledge: Implications for Fukushima rehabilitation and research programmes
  http://iopscience.iop.org/0952-4746/33/1/27
 
付録
 無料で読める、最近の解説資料

  IAEA Chernobyl Forum 2003-2005
  http://www-ns.iaea.org/meetings/rw-summaries/chernobyl_forum.asp

  UNSCEAR 2008 REPORT Vol. II
  Annex D: Health effects due to radiation from the Chernobyl accident
  http://www.unscear.org/unscear/en/publications/2008_2.html

  Cardis ら,Journal of Radiological Protection (2006)
  Cancer consequences of the Chernobyl accident: 20 years on
  http://iopscience.iop.org/0952-4746/26/2/001

  Demidchik,Yamashita ら,Arq Bras Endocrinol Metab (2007)
  Childhood thyroid cancer in Belarus, Russia, and Ukraine after Chernobyl and at present
  http://dx.doi.org/10.1590/S0004-27302007000500012

  Baverstock and Williams,Ciencia & Saude Coletiva (2007)
  The Chernobyl accident 20 years on: An assessment of the health consequences and the international response
  http://dx.doi.org/10.1590/S1413-81232007000300019

  Williams,Oncogene (2009)
  Radiation carcinogenesis: Lessons from Chernobyl
  http://www.nature.com/onc/journal/v27/n2s/full/onc2009349a.html

  Wakeford,Journal of Radiological Protection (2011)
  The silver anniversary of the Chernobyl accident. Where are we now?
  http://iopscience.iop.org/0952-4746/31/1/E02

  Balonov,Journal of Radiological Protection (2013)
  The Chernobyl accident as a source of new radiological knowledge: Implications for Fukushima rehabilitation and research programmes
  http://iopscience.iop.org/0952-4746/33/1/27
 
miakiza20100906 2013-10-19 11:55:55

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー終わり

 

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コメント
 
01. 2013年10月20日 08:16:31 : rvNqG7Fczo
人類が歴史から唯一学んだこと
人類は歴史からは何も学ばない
歴史は繰り返す

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