衆院480人原発「小泉度」大アンケート　原発推進の回答少ない自民党〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131212-00000002-sasahi-soci
週刊朝日　2013年12月20日号

　本誌では全衆院議員に対し、原発政策を問うアンケートを実施した。大まかな内容は（1）小泉純一郎・元首相の「原発ゼロ発言」に対する見解（2）脱原発へのスタンス（3）核燃料サイクル問題に対する見解――の3点だ。アンケートを返信した議員は118人（うち8人が拒否）、口頭での拒否は27人で、何らかの意思を表明したのは145人だった。

“小泉度”――つまり脱原発に賛成するか反対するのかという設問を見てみよう。

　有権者のイメージどおりの結果となったのは生活、共産、みんなの3党だろう。回答議員の全員が「脱原発」の項目を選択している。

　特にみんなの党の場合は他の項目でも同じ回答が並び、自由記述でも同じ文章が列挙されたりしていた。どうも全党で統一見解を打ち出したようで、これも渡辺喜美代表の純化路線の表れともみられる。

　いずれにしても高い回答率で脱原発への意気込みを示してくれた。

　一方、意外にも回答の中で原発推進派が少なかったのは自民党だ。

　回答者40人のうち「原発の新設・建て替えを積極的に行う」という項目を選んだ議員は3人にすぎなかった。自由記述欄を含め何らかの形で「原発数削減」を主張した議員は11人。

　脱原発に言及した議員も9人にのぼり、「1桁台」という項目も3人が選択した。アンケートの自由記述欄で原発の自然終焉に触れた穴見陽一議員は言う。

「私のような自民党議員が珍しいのかどうかはわかりません。ベースにあるのは市井の一般的な感覚のつもりです」

　加えて連立を組む公明は31人中7人が回答を行ったが、基本的には全員が「原発の削減」か「原発ゼロ」を目指すと回答した。

　となると、まさに小泉氏のように「与党内からの脱原発論」が高まることを期待する向きもあるかもしれないが、そう甘くはない。「日本にはどれぐらいの原発が必要か」との質問に対し、自民党議員の回答は他党よりも基数が多かった。「54基以上」が1人、「54−40」が5人、「39−20」が3人という具合だ。

　野党は基本的に「ゼロ」のため、その違いは際立っている。

　しかも自民党出身者が多く、「原発推進」を公言する石原慎太郎・共同代表率いる維新さえ、必要原発数の項目で、「ゼロ」を選んだ議員が6人にも達し、自公は合計しても1人しかいなかったのとは対照的だった。

　逆に民主は、みんなや共産ほど「脱原発」で足並みがそろわなかった。

　56人中17人が回答したが、政策スタンスで「脱原発」の項目を選ばなかった議員が6人、必要原発数を「ゼロ」以外にした議員が7人だった。

コメント
01. 2013年12月12日 11:03:54 : SMmR9Bzj5Y 自民党も民主党も解体して良い党だということでしょう。 脱原発の議員が結集すればアメリカの原子力協定を破棄できるでしょう。 戦争を自ら引き込み、原発が爆破され、みじめな国際放浪の民に日本人をしてはならない。 即刻脱原発議員は結束すべきでしょう。
02. 2013年12月12日 12:21:20 : LADgz9yM6w >>01 ＞みじめな国際放浪の民に日本人をしてはならない。 再度事故がおこらなくとも、あと２,３年（原発事故後５，６年）で病者・死者の 大洪水が始まりますから、国民の怒りが爆発するでしょう。 どんなに隠蔽しようが、ウソでごまかそうが、誰の目にもみえる被害になります。 （福島とその周辺県の汚染地）。あと東京が甚大な影響を受けます。子どもの被害 で知的な層が東京から脱出することで首都としての機能を失います。
03. 2013年12月14日 21:24:58 : VWWOHbbR7s 原発を今後も続ける合理的な理由はどこにもない。 あるのは利権に置かされた中毒症状。「原発中毒」と呼ぶべきものに侵されている。それが自民党、自民党議員。

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