東京五輪・福島県日本選手村誘致もあなたの喜劇であるという断定に全面的に賛成します。それと同じような喜劇がたとえば東京都教委や大阪市教委の君が代斉唱強制・監視・処分であると思います。よく考えれば他にも数多あることでしょう。

　また、昔読んだ吉村昭の「戦艦武蔵」を思い出します。武蔵建造にかかわった人たちは直接・間接で何万人もいると思うのですが、それぞれの人が、それぞれの持ち分でそれぞれ全力を尽くして仕事を遂行し、ついに完成・進水します。でも結果はあの通り。何の戦果もなく海の藻屑となります。これは当時の海戦の主力が大艦巨砲戦から航空戦に変化していたにもかかわらず、大艦巨砲の武蔵を建造したのですから当然です。

　このような事実に日本人の喜劇性が典型的に表れていると思っています。すなわち、組織の下部の人たちは命令に対して大抵は生真面目に全力で対応する。だから、組織の目標が正しい場合は大きな成果を上げることができる。ただし組織上層部が正しくない目標設定・命令を下した場合はでも、下部はその命令を全力で遂行してしまい、その結果は全く喜劇的になってしまう。そんな構図だと思います。

　東京・大阪の君が代口パク監視の問題も同様と考えます。上部の命令が大局的に正しいか否か判断することなく、教委の現場では命令に忠実に対応するというところから、あのように外から少し冷静に見ればあまりにも馬鹿げた行為になってしまうのでしょう。バカバカしい限りですね。

　今回の五輪に関する、福島の行動も県上層部の意思をを下部が善悪・正誤を検討することなく忠実に実行に移したためにこのようなことになったと思います。この上は、県の誘致関係者はまた、全身全霊を込めて作業に驀進することでしょう。喜劇の幕開けというところですね。（五輪誘致活動はもう説明の必要もありませんね）

　このように考えると日本では第二次大戦を顧みることなくしても、政治などの国家統治機構最上部が、誤っているととんでもない喜劇ではない悲劇的結末に至るということが明確に予想できます。そして、今現在がそのような悲劇の幕開けの時にのように思います。喜劇では済まされない壮大な悲劇の招来の始まり始まりー、というところか。

　自分の気に食わないことを批判するのに、

　「大東亜戦争（第二次大戦）も、みんな一生懸命やったが、実は間違っていた。だからこれも間違っている。」

何の論理的つながりもない二つの事柄を並べて、「だから二つは同じだ」。こういう意見は聞き飽きた。

　またまた出ました多摩散人さん。久しぶりですね。

　小生のコメントの趣旨を以下にまとめます。
　　
　個々の日本人は極めて真面目だ。
　だから、自分の仕事は全力で遂行する。
　よって全体の目標が正しければ素晴らしい成果を残す。
　ただし、上層部の目標設定・命令が間違っているとどうなるか？
　一般に個々の日本人は正誤判断を下さないし、できない仕組みになっている。
　だから正しくない仕事でも全力を尽くす。
　その結果、成果は滑稽・喜劇的であったり、悲劇であったりする。

　福島県では、放射能汚染を無いこと・または安全なレベルということにいる。（これが正しくないことは、すでに未成年の５０人前後が甲状腺がんにり患していることから証明されている。また、東電で差へ1000万Bｑ毎時放出を認めている。ことでも明らか。ついでに汚染水ダダ漏れも事実。また、実際の収束のための作業は行き当たりばったりの作業で、まったく見通しが立っていない。なんせ、予想もしていなかったし、世界初の未知の領域であるからね今後、極端な悪化も当然ありうる）
　その福島で県上層部が、オリンピック事業の誘致決定をした。
　福島の現場担当者は、誘致活動を全力で遂行する。
　
　その結果が７年後までに明らかになるが、０３さんと私は喜劇的結末かそれを超越した悲劇的結末がもたらされるであろうと、推定しているということである。

　以上、ご説明申し上げました。

武蔵ではありませんが、戦艦大和のテレビ映画を見たことがあります。日本中から
最高の技術者、技能者を結集します。ひとりの溶接工など神仏にいのりながら、
最高の仕事をします。他の多くの技能者もそうだったでしょう。

それでいて燃料を食うばかりで使い道がなかった。wikiによると『居住性の高さや
食事などの面で優遇されていたこともあいまって、他艦の乗組員や陸軍将兵から
「大和ホテル」と揶揄されている』だそうです。

結局日本の弱点はまともな議論がないために、皆努力はするのですが、空回りと
なってしまうことにあるのでしょう。大勢の犠牲者がうまれることに「喜劇」というのは
不謹慎かもしれませんが、そうおもいます。

　私の雑なコメントに丁寧な反論、かえって恐縮いたします。
広瀬隆氏も、言っていますが、７年後の東京オリンピックは、外国人は参加せず、「東京国体」になるのだそうです。あなたの意見もだいたい同じですね。議論はいくらしても水掛け論になるだけ。７年後に検証しましょう。

　ただ、オリンピックは７年後ですが、今まで、「事故後４，５年で、誰にも分かる大破局が訪れる」という類の議論は、そろそろ期限が迫っています。あと３ヶ月で「４年後」に入るからです。そのせいか、最近は「事故後４、５年」という表現は見かけなくなり、「５、６年後」が多くなりました。どちらにしても、「もうすぐ大破局がやってくる」という予言が正しいかどうか、見守りましょう。木下黄太さんも、「今は嵐の前の静けさで、…」と言っています。これも同じですね。
　

　追伸

　多摩散人さん、元気だったんですね。私はあなたがアルコール中毒で入院するか、それが原因で天国に旅立ってしまったのか心配していたんですよ。でもまあ元気で何よりでした。

　でも今回の０７コメントはまた悪い癖で、酔っ払って読んでコメントしていますね。あなたは理解力が正常でありません。だから、支離滅裂なコメントになってしまったんですよ。少しは酔いが醒めましたか？

　福島県の五輪関係の事業誘致に関して、追加説明です。大成功に終わるか、喜劇的結末になるか、はたまた悲劇として悲惨な結末を迎えるか？以下のような展開が予想されます。

　（１）大成功に終わる。
　これが理想ですね。それは東京オリンピックが大成功するという条件と、福島県が誘致した関連事業（どのような事業かわからないが、東電がJビレッジをそれまでに返還するといっているので、各国のトレーニングセンターなどとしての利用を考えているんでしょう）の準備がすべてスムーズに進むという条件が必要です。それにはその地域の安全レベルまでの除染の進行・福一綱渡り状態の収束作業が順調に進み、ダモクレスの剣の恐怖が取り除かれる必要があるでしょう。（海外は大いに心配していますよ。アルジャジーラは正月に３日続けて福一の件を報道したらしいよ）そして県関係の関連事業がすべて成功裏に終了する。これが福島県の大成功ということです。

　（２）喜劇で終わる。
　福島県が誘致しようとした事業がことごとく、断られる。または、直前まで準備が進んでから、キャンセルされる。そして県関係の出費・関係者の努力がすべて無駄になる。原因は当然福一。これは福一の今後の状況によっていつどのように展開するかわからない。ただしオリンピック自体は成功する。これくらいなら、県関係だけの馬鹿げたゲームとなり、喜劇と判断できる。しかし、福島県はその損害を政府に請求するから、経済的な損害は少ないだろう。真面目な県の役人と関連した事業者の行動・努力が徒労に終わるだけ。

　（３）悲劇となってしまう場合。
　これはあまりにも悲惨で残酷なので書くことができない。この場合は、オリンピックも当然成功どころでない。開催前での中止や会期途中での打ち切り、などなどであり、想像することだに恐ろしい。これはダモクレスの剣が落ちてきたその時に始まり、たちまちのうちに結果（悲劇）が現出する。これは福島県の悲劇に終わらず、かなり広範囲に及んでしまいます。

　以上です。とうぜん私は（１）はあり得ないと思っている。要するに福島県の関連事業誘致をした県のトップ（知事その他議会や県経済界の重鎮など）の判断が間違っているとの考え方からです。まあ、なんとか（２）で終わって欲しいものです。いずれにしても結果は７年後に明確に出ますから、多摩散人さんも楽しみに待っていてください。なんせ、あなたは「何年何月何日ですか？」とか「あと何年後ですか？」とかいう質問が大好きな方ですからね。　

　コメントありがとうございました。
　大和はテレビも映画も見ない私は知りませんでした。当然ながら武蔵と全く同じですね。あなたの仰るように、まともな議論がないというところに日本人の悲喜劇があるのでしょうね。それも最高位の意思決定機関がそのようになってしまっており、かつ下位はそれに従うだけという、この日本的な社会そのものが本質的に内包している弱点ではないでしょうか。もっとも自分を含めて思うのですが、あまり議論をしたくないという空気も全体的に蔓延していますね。また、議論を否定する勢力も多いように思います。阿修羅でも右翼（厳密な定義でなく日常的な意味です）と思われる人のコメントは議論を拒否した主張（ただただ感情的な言いっぱなし）が多いです。だから、殆ど議論がかみ合わないし、議論自体が成り立っていません。

　いまコメント１０を読みました。１１コメントは１０を読む前に書いたものです。よろしく。でもコメント１０にはコメントすることがありません。