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太平洋の沿岸河川が放射性物質を太平洋に注ぎこむ(カレイドスコープ) 
http://www.asyura2.com/13/genpatu35/msg/829.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 1 月 18 日 20:13:00: igsppGRN/E9PQ
 

太平洋の沿岸河川が放射性物質を太平洋に注ぎこむ
http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-2577.html
2014.01.18 カレイドスコープ


■汚染された日本の川は、放射能を永続的に太平洋に注ぎこむ

ナチュラル・ニュースの1月16日の記事から。
http://www.naturalnews.com/043544_contaminated_rivers_radiation_Pacific_Ocean.html

昨年の終わりに、the Elsevier journal Anthropocene(有料サイト)の中で公表された研究では、日本の海岸のいたるところにある川、小川、水路が、福島第一原発からの放射性物質を直接太平洋に運ぶ送達系になってしまっていることが明らかにされています。

日仏両方の研究者は、(川床の)完全な沈殿物と土壌侵食分析を行った後に、このことを発見しました。

沿岸河川から流出している水の中に、セシウム134、セシウム137、※放射性銀(下の囲みに詳細説明)が存在していることが、あらためて明らかとなりました。

※放射性銀とは

以下、少し古いデータですが分かりやすいので。

【性質】
銀(Ag)は、中性子を吸収しやすい性質を持つことなどから、原子炉で用いられています。
放射性銀は平時でも、ご微量に出ることがあるようですが、特に原子炉事故では大量に放出されることが知られています。

ここでいう銀とは、銀の放射性同位体「Ag-110m」のことで、中性子を捕獲することで作られる放射性核種です。
銀は、中性子を捕獲しやすく、銀に中性子が照射されると放射性銀という核種に変わります。これが、この記事で問題視されている銀の放射性同位体「Ag-110m」です。

銀は、中性子をどんどん取り込んでいくため、中性子過剰となりβ−崩壊します。
なお、もともと自然環境中に存在する天然の銀の安定同位体には、Ag-107とAg-109がありますが、Ag-110mは人工物です。

「Ag-110m」は、半減期約250日の放射性物質です。(中性子捕獲による放射化であり中性子が過剰であることから)βマイナス崩壊により、β線とγ線を出して崩壊し、Cd-110(カドミウム安定同位体)になります。

食品などの経口摂取による実効線量係数[Sv/Bq]は、3月児:2.7E-8、1歳児:1.4E-8、5歳児:7.9E-9、成人:2.8E-9です。

つまり、Ag-110mの実効線量係数は成人では放射性セシウムよりも小さい値です。

このことは同じ放射性物質の量であれば、放射性セシウムよりもAg- 110mから受ける線量が小さく、従ってリスクが小さいことを意味します。

Ag-110mの経口摂取でもっとも線量を受ける臓器は、大腸下部壁で、その預託等価線量換算係数[Sv/Bq]は1歳児:6.3E-8、5歳児:2.8E-8、10歳児:2.2E-8、15歳児:1.4E-8です。

【環境中に放出されたAg-110m】
チェルノブイリ原子力発電所事故でも環境に放出されています。

東京電力福島第一原子力発電所事故後では、大気粉塵中でCs-137の1/100程度検出されている例があります(理化学研究所の測定例)。
環境放射能水準調査での定時降下物のモニタリング(月間降下物、平成23年3月、4月)では、神奈川県や長野県でも報告されています
東京電力のプレス発表によると福島第一原子力発電所のサブドレインで180Bq/kgのAg-110mが検出されています。
海底土(pdf file, 156kB)(平成23年8月13日公表)からも検出されています。
文部科学省はAg-110mによる土壌の汚染状況を示しています。
文部科学省による放射線量等分布マップ (テルル 129m、銀 110mの土壌濃度マップ)の作成について(平成23年10月31日公表)(PDF file, 1.4MB)

【海産生物中のAg-110m】
Ag-110mが特異的に蓄積する食品が軟体動物や節足動物の内臓であって日常的に大量に摂取することは考えられないことから、現在測定されているような濃度では、Ag-110mの摂取が原因で食品に由来する線量が目標とする基準を超えることはないと考えられるためです。
ということから、国はAg-110mに関しては特別な基準は設けていません。

【イカでAg-110m濃度が高い】
ヘモシアニン(血中の血液色素のことで、ヒトのヘモグロビンに当たる)を持つ軟体動物や節足動物(無脊椎動物)では銀が濃縮されることが知られています。

これは、ヘモシアニンの中の銅が銀に置換されるため軟体動物などでは濃度が高くなると考えられています。

Ag-110mは、特にイカの肝臓(中腸腺)で濃度が高く(濃縮)されることが知られています。
これは、肝臓には血液(ヘモシアニンを含む)が多く含まれるからだと考えられます。
一番濃度の濃い臓器は、心臓と鰓心臓だと考えられます。

スルメイカは内臓を取り除いた状態で測定したデータをもとに食品成分表が作成されているために、通常のモニタリングでは、肝臓(中腸腺)は除いて測定されることがありえるとも考えられます。

【中央水産研究所による機構解明研究成果】
頭足類と藻類への人工放射性元素の蓄積機構の解明(pdf file, 623kB)
http://nrifs.fra.affrc.go.jp/ugoki/21/pdf/0705.pdf

イカ・タコでの人工放射性核種の蓄積のされ方について
http://nrifs.fra.affrc.go.jp/ugoki/19/pdf/13.pdf

なお、以下、タコの肝臓には、Ag-110mの他、Co-60(コバルト60)も蓄積されることが分かっています。

「イカ、タコに注意」ということです。

なお、ヘモシアニンを持たないゴカイやナマコでは濃縮されません。

以上は、「食品中の放射性銀について教えて下さい」の中の重要ポイントをピックアップして、まとめたもの。
http://trustrad.sixcore.jp/ag-110m.html
厚生労働省の統一見解ではありません。

研究者によって、合計2200の土壌サンプルが研究の一部として集められました。
その研究は、もともとは、川と水路を通して通常の生物地球化学的循環の様子と汚染物質がどのように分散していくかを見るために組み立てられたものです。
http://kotobank.jp/word/%E7%94%9F%E7%89%A9%E5%9C%B0%E7%90%83%E5%8C%96%E5%AD%A6%E7%9A%84%E5%BE%AA%E7%92%B0

フランスの気象科学環境試験所の科学者チームと、日本の筑波大学アイソトープ環境動態研究センターの科学者チーが、川が自然環境中の毒素を浄化する機能的役割を果たしていることがすでに知られていることから、この毒素を浄化するプロセスにおいて、放射能分布に関して、どのように働いていくか調べることを決めました。

チームは、指標として福島の放射能について、日本の沿岸水域に沿って集めた土壌サンプルの中に、放射性同位体があるかどうか探しました。

このように放射能を追跡することによって、科学者チームは、粒子状物質がどのようにして運ばれてくるのかについて、おおよそ見当を付けることができるので、(放射性物質を含んだ)土と沈殿物がどこからやって来るのかモニターすることができるのです。
また、科学者チームは、それを発見したと言っています。

福島第一原発近くの山脈につながっている川に放射性物質の広がりが関係しているように、監視中の集水池の様子に基づいて、科学者チームは、太平洋に結局直接流れ込んでいる多くの沿岸河川に入り込んでいる放射能の源が、福島からの放射能にその源を発していると断定しました。

これで放射性同位体が、おそらく、近くの土の上層にも集中しているに違いない、という早期の推測は立証されたのです。

「私たちの発見は、大災害直後に影響を受けた地域を通っていった放射性物質の移動状況を追跡することで、福島第一原発事故が、最初のトレーサーを生成したことが分かったということです」と、早期の段階で放射性物質の移動状況を図に表した作者に手紙を書きました。

「つまり、沿岸河川が汚染沈殿物を運びながら、半永久的に太平洋に注ぎこむだろう、ということなのです」。

■汚染された川もまた、致死量の放射能を池や湖(ダム湖を含む)に送り込んでいる

しかし、福島からの放射能汚染に苦しめられているのは太平洋だけではありません。

環境ジャーナルで、その年の早い時期に公表された同様の研究によれば、潅漑用水、水田、湖すべてが福島からの汚染水の流出によって毒されていることが分かったということです。

福島県の山岳地帯にある、2つの小さな川から土サンプルを集めた結果、日本の環境科学研究所の科学者は、地域一帯で大気中の核汚染による堆積が起こっていることが分かったとのこと。
それは、特に集水域の地表の最上層ほどひどいことが分かりました。

「私たちの調査結果は、放射性セシウムの移動に関する定量的評価、および、山の分水嶺に舞い降りた放射性セシウムの除染に大変、重要な意味を持っています」と汚染図の制作者は言っています。

千葉県我孫子市の20ヵ所以上の木本植物類で、セシウムの蓄積が見つかりました。

電力中央研究所(CRIEPI)の研究者は、針葉樹、落葉樹種両方の葉が放射性降下物によって汚染されていることを知りました。


(管理人)

■Ag-110mよりも、β崩壊した後のCd-110(カドミウム安定同位体)は無視できない

独立系環境シャーナリスト、マイク・アダムスが編集を務めているナチュラル・ニュースの記事ですが、放射性銀(Ag-110m)の件以外は、目新しい情報はありません。

放射性銀(Ag-110m)は、普段から、どの原発からも極微小出ているのですが、福島第一原発の爆発で一気に噴出したものが広範囲に降下し、これが河川、灌漑用水などの水路から海に注がれている、ということは、海産物への影響を視野に入れる必要があると思います。

平時、放射性銀(Ag-110m)が環境中に放出される量は微小なので、「人体に健康被害を及ぼすほど大量に放出されることはありえない」という前提で、基準値が設定されていません。ここが完全にブラックボックスになってしまっているのです。

放射性銀(Ag-110m)は、エビ・カニ等の節足動物、貝やイカ・タコ等の軟体動物に見られる血中の血液色素のひとつ、「ヘモシアニン」の中の銅と置き換わってしまうので、血液が集まる特に肝臓で濃縮が起こります。

ならば、イカ、タコの肝さえ食べなければいいのかというと、そうではなくやはり濃縮されているものは食べられない、ということになります。
肝を使うイカの塩辛などは用心するに越したことはありません。その上、加工品なので、ほぼ確実に「入っている」と考えなければなりません。

とはいえ、Ag-110mの半減期は250日と比較的短いので、3.11から約1000日経った今では、
1000÷250=4 → 2の4乗分の1に減衰しているということになりますから、この状況では無視はできないものの過剰に神経質になることはないと思います。

問題は、Ag-110mがβ崩壊すると、安定した同位体、Cd-110(カドミウム安定同位体)になるということです。
Ag-110mは、消えてなくなったのではなく、カドミウムとして残っているということです。

イタイイタイ病、発がん物質のカドミウム。記憶に新しいでしょう。
Cd-110が経口摂取された場合は、体内でどんな作用を引き起こすのか分かりません。
これこそ、用心、用心。

■川、特に河口付近はもっとも危険

山に降り積もった放射性物質が、時間をかけて雨水などによってじっくりと下に降りてきて、川に注ぎ込みます。
「永続的に放射性物質が川や小川、水路に集水されて、太平洋に注がれる」というのは、残念ながら現実のことです。

福島第一原発で遮水壁を作ったりしても、この広範囲に降下した放射性物質は、実は、これからジワリジワリ山から下りてくるのです。
山から川などの水路に注ぎ込んだ放射性セシウムを含んだ淡水は、河口付近で海水と出会い、塩水と反応してそこで沈殿します。
河口付近の底に放射性物質が沈殿してしまうのですから、河口付近はとてつもなく危険な領域となります。

そして、これが毎年、上塗りされていくのです。

湖沼、沼地、湿地帯なども低地ですから集水域になっているので、ここにもどんどんたまっていきます。
国土交通省は、河川、湖沼の放射性物質の濃度は計測しないことに決めているので、イメージ力を働かせて自己防衛するしかありません。

もちろん、子供のザリガニ釣りなどは言うまでもないでしょう。

こうした事態に至ることは、2011年の段階から何本か記事にしているので、関連記事は検索フォームで探してください。
またヘッダーのすぐ下に、「原発・環境汚染」のカテゴリからもエントリーした関連記事が出てきます。


 

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コメント
 
01. 2014年1月18日 21:25:30 : xE9MFm7d1Q
常陽新聞は、重要な記事を書いています。

倒産したために、オンラインでは見ることが不可能になってしまいました。

保存してあった、その記事の全文を引用します。

>常陽新聞 2011年7月16日
●つくばでモリブデンなど検出―気象研究所
福島第1原発事故で移流か
気象庁気象研究所(つくば市長峰)が採取した大気試料中の放射能を分析したところ、数千度にならないと気化しない放射性核種のモリブデン(Mo)99やテクネチウム(Tc)99が検出されていたことが15日までに、分かった。

これらの放射性物質の移流は東京電力の福島第1原発事故が原因なことはほぼ間違いないとみられ、本県側からも原子炉内の危機的状況が明らかにされた。

同研究所は文部科学省の放射能調査研究費(2010年度)を活用、大気試料の採取と試料中の放射能の分析を行っている。

3月の福島第1原発事故の発生に伴い、つくばでは各ガンマ線放出核種の濃度は同月15日と20日にピークが現れた。14日は12日の1号機に続いて3号機が水素爆発するなどし、20日には北東の風が吹き、さらに降った雨で県内でも放射線濃度が上がった時だった。

仮に気化していた場合、沸点がモリブデン4682度、テクネチウム5150度などとなっており、原子炉内で、炉心部の温度が数千度になっていた可能性が高くなる。炉心部は2800度を超えないと溶けないとされるが、これをはるかに上回る。

1〜3号機は炉心溶融(メルトダウン)を超え、圧力容器を突き抜け、格納容器まで落ちてしまう炉心貫通(メルトスルー)の状態にあるとされるが、テクネチウムなどの検出はこれらの危機的状況を裏付ける結果となりそうだ。

移流拡散モデルによりヨウ素131を仮定した大気拡散シミュレーションの結果では、二つのピークは福島第一原発から放射性物質が移流拡散されたタイミングと一致した。これは試料分析とシミュレーション双方が、現実の大気の流れの正しさを裏付けていることを示唆しているとみている。

試料は研究所の屋外地上に設置した大容量のサンプラー(大気試料採取装置)を使い、石英繊維フィルターに大気を通し、エアロゾル(大気中の微粒子)を捕集した。試料は、ペレット状(小さな塊)に圧縮し、ゲルマニウム検出器を用いたガンマ線分析装置で核種ごとに放射能を計測した。

同研究所企画室は「今回、検出された放射性物質は原発事故に伴い大気中に放出されたものが、風により運ばれたものと考えられる。ただ、気化したものが運ばれたのか、爆発で舞い上がった物質がチリなどに付着して風で運ばれたのかは判定できない」と慎重な姿勢を崩していない。

同研究所環境・応用気象研究部は、エアロゾルなど大気微量物質の生成・移流拡散・除去過程に関する研究を進めており、今後も移流拡散モデルの高度化を進めていく方針だ。


02. 2014年1月18日 22:27:32 : hNF223n6IY
アラスカ産鮭からセシウム
http://bran7.net/archives/44244

03. 2014年1月19日 22:14:27 : jnaGcYEN5I

日本中 どこもかしこも 核汚染

セシウムを 侮り寿司を食べ続け 癌の告知を 待たず急逝

おそまつでした。


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