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世界産業バリューチェーン 中国は依然として低位置に:日本の輸出先、米国が最大に 付加価値基準の新統計
http://www.asyura2.com/13/hasan79/msg/116.html
投稿者 あっしら 日時 2013 年 1 月 21 日 16:06:31: Mo7ApAlflbQ6s
 


日本の輸出先、米国が最大に 付加価値基準の新統計
OECDなど 対米貿易黒字、従来の6割増

 経済協力開発機構(OECD)と世界貿易機関(WTO)は16日、付加価値の流れを追う新しい貿易統計を公表した。これによると、日本の輸出先は米国が最大となり、輸出総額に基づいた従来の統計で最大だった中国を上回った。対米の貿易黒字は従来の6割増となり、日本経済における米国市場の重要性が一段と鮮明になった。

 新たな「付加価値貿易」の統計は、複数国に生産拠点が分散する国際分業の浸透を踏まえ、通商関係の全体像を把握できる。例えば、日本から中国に60ドル相当の部品を輸出し、中国で完成させて100ドル(40ドル分の価値増)で最終消費地の米国に渡った場合、日本が60ドル、中国が40ドルそれぞれ米国に輸出したと計算する。従来は日本が中国に60ドル輸出し、中国が米国に100ドル輸出したと計上される。
 日本企業は部品などの半製品などをアジアの新興国に輸出する。アジアで組み立てられた最終製品が欧米に輸出され、最終的に消費されることが多い。新統計ではどの国で生み出された付加価値が、どの国で最終消費されたかが分かる。

 2009年の実績を付加価値に基づいて計算すると、日本の最大の輸出国は米国。全体の19%を占めた。従来では中国が24%で首位だが、付加価値でみると2位の15%に下がり、逆転した。貿易黒字は中韓向けでほとんどなくなり、米国向けでは360億ドルと6割も増えた。
 従来は、中国など最終製品を輸出する国の国際競争力が過大に評価される面があったが、付加価値に基づくとこうした傾向が是正される。新統計が浸透すれば貿易収支の構図が塗り替わり、各国の対外政策も影響を受ける可能性がある。

 永浜利広・第一生命経済研究所主席エコノミストは「日本の輸出が米国など先進国の需要に支えられていることを示した。先進国で売れるのは高品質品であり、日本は付加価値の高い技術開発に注力すべきだ」と話している。
(パリ=竹内康雄)

[日経新聞1月17日朝刊P.5]


世界産業バリューチェーン 中国は依然として低位置に

 研究者が1台のiPhoneの利益を分析したところ、米国が360ドル、韓国と日本が46.46ドルを得るにも関わらず、中国は6.54ドルしか得られないことが明らかになった。経済協力開発機構と世界貿易機関は16日に同様の考えに基づき、付加価値により世界貿易額を新たに計算することを提案した。新華社が伝えた。

 貿易の新たな統計方法によると、中国は「世界一の輸出大国」の肩書きを維持できなくなる可能性がある。しかしこれにより、世界分業・貿易システムにおける自身の立場を、より正確に測ることが可能だ。

 貿易の新たな統計方法は、次のことを反映する。

 ・中国の輸出の6割は外資系企業によって占められている。コア技術の不足、ブランドの不足が、多くの中国企業の致命的な弱点になっている。

 ・中国の各業界は依然として、世界の分業およびバリューチェーンの低い位置を迷走している。各地の経済成長は、安価な生産要素と量の拡大に依存しており、不均衡・持続不可能の難題に直面している。

 ・中国は製造大国から製造強国にモデルチェンジし、商工業を資本・技術・サービス密集型の軌道にのせ、より多くの競争力を持つ企業、知的財産権を持つ製品を創造しなければならない。

 ・中国企業が世界の知識・技術・ブランド等のイノベーション要素を積極的に導入することを奨励し、経済全体を真の「イノベーション駆動、国内原動力」の軌道にのせる必要がある。(編集YF)

 「人民網日本語版」2013年1月21日

http://j.people.com.cn/94476/8099233.html


 

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コメント
 
01. 2013年1月22日 09:27:49 : 6ws6mm7CK2
統計数字の算出方法は、何となく理解できるのだが?
何処までを計算するの?
原材料から全て?
手を加えた所だけ?
何かすごく複雑になりそう。
都合のいいように変化しそうな数字と感じるのは、私だけ?反省(古すぎ)

02. 2013年1月22日 12:48:07 : IOzibbQO0w
コラム:中国の成長モデルは世界の秩序を乱す
2013年 01月 21日 18:41  
コラム:アベノミクスでの円安臨界点は「ドル95円」=高島修氏
コラム:バンカメとシティの決算、投資家に不安の種植え付け
コラム:アベノミクスに残る奇策は100兆円硬貨か=村田雅志氏
コラム:タイの経済成長は持続不可能、山積するリスク

By Edward Hadas

[ロンドン 17日 ロイターBreakingviews] 中国の成長は世界の秩序を乱している。単に経済の大きさや成長のスピードが問題という訳ではない。より深刻なのは、経済発展について中国が作り上げてきた3つの大きな通念が間違っているように見えることだ。その影響は破滅的になりかねない。

◎重商主義の復活

ハーバード大学のエコノミスト、ダニ・ロドリック氏が指摘しているように、中国は重商主義のいくつかの基本原理を復活させている。中国はこれまで、政府が貿易をコントロールして国内産業を支援し、貿易黒字を確保するという重商主義のレシピを実践することで繁栄してきた。これによって同国は、3兆ドル前後に上る外貨準備を抱えるまでになった。

重商主義の観点から言えば、こうした富の蓄積は完全に理にかなっている。膨大な外貨準備によって国際交渉で有利な場に立ち、過小評価された自国通貨は投資促進や雇用創出につながっている。中国がこの戦略の下であまりに存在感と影響力を強めてきたため、自由市場や自由貿易の支持者は、自分たちの理論こそが正しいと声高に主張するのが難しくなりつつある。

また、中国のこうした路線は世界に金融の問題も引き起こす。数兆ドルの中国マネーの大半は生産的資産ではなく、国債に投資されている。中国マネーのこうした流れは、直接的あるいは間接的に、最近の危機につながった過剰流動性を助長したと思われる。

中国の貿易収支はバランスが取れたものになりつつあるが、その数字はやはり巨大だ。2012年の貿易黒字は2310億ドルと、市場に衝撃波を生むには十分な大きさだ。

◎富める者と貧しい者

産業革命以降ずっと、ある国の政治的な力と経済力は両立してきた。まず英国、そして米国、最近では日本が、経済的影響力と高い平均所得、洗練された組織、先進技術を組み合わせてきた。しかし、中国はこの型にはまらない。

中国は富める者より貧しい者の方が多い。中国の国民1人当たり国内総生産(GDP)は8400ドルと、米国の4万8000ドルはさておき、アルバニアやブルガリアよりも低い。中国はまた、裕福な国が持ついくつかの特性も欠いている。力強く公正な組織や世界をリードする研究、テクノロジーやデザインの分野で世界を引っ張る能力などだ。

その結果、矛盾が生まれる。圧倒的な市場サイズと成長の勢いを両方持つ中国は、石油から最先端通信技術に至るまで、あらゆる商品の得意客となっている。しかし、世界をリードするだけの専門知識や技術は持っていない。過去、中国が経験しているような経済的拡大には、強くて自信にあふれた軍事力が付き物だった。しかし中国の軍隊は、スキルや装備、士気などの点が不足している。

◎リーダーシップの不在

従来世界経済を引っ張っていた国々は、自国の文化が世界に誇れる何かを持っているという強い信念を持っていた。英国は自分たちには公平に統治する力が生来備わっていると信じ、米国は自分たちの生活様式に誇りを持っていた。日本は英米に比べれば視野が狭かったかもしれないが、少なくとも製造業には確固たる自信を持っていた。

対照的に、中国には迷いが見られる。共産党には一貫した理念がない。共産党政権以前の中国が持っていた優越性は、何世紀にもおよぶ衰退で傷ついている。その結果生まれたのは、力こそ強いが国民の信任を欠く政府だ。

実際、中国の不断の成長にとって最大の脅威は、政府が国民の支持を得られなくなることだろう。世界は指導者不在のリーダーとともに行き詰ることになる。

◎暗闇の中へ

中国が豊かになることをねたむのは卑しいことだが、心配を抱くのは妥当だろう。重商主義は、世界的な反感を買いかねず、さらなる金融の混乱にもつながりかねない。最初の重商主義の時代には、貿易がらみの戦争が頻発していた。リーダーシップの空白はしばしば、危険な人物や危険な思想を引き寄せる。19世紀の清朝・中国では、文化と政治の混乱で太平天国の乱が起き、推定2000万人が命を落としたとされる。

問題は、中国の成長モデルの目新しさが、今後も成功を続けられるかどうかだ。中国のGDPが成長すればするほど、失敗のリスクは高まる。失敗による混乱もまた大きくなる。中国が新たな発展の道を切り開く先駆者となれば、それはそれで世界にとって、難しい課題を示すことにもなるだろう。
 
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03. 2013年1月22日 17:46:54 : GLZUyh2mtU
今や対中貿易は対米貿易を大きく上回り、今後もその差は開くと見込まれる。
(ただし戦争状態にならなければだが)

そこでこんなまやかしの計算をしてみただけ。
こんな計算式今の今まで見たことも聞いたこともない。
話にならぬ。


04. 2013年1月23日 11:29:13 : dEqdQrxnL2
IWJ 実況ch6 ?@IWJ_ch6

6.関岡「医療に関して。2004年の『日米投資イニシアチブ報告書』で米国政府が混合診療解禁を要請。それを受けて
小泉総理が混合診療解禁を指示。2004年12月『混合診療問題に係る基本的合意』」

IWJ 実況ch6 ?@IWJ_ch6

5.関岡「日本の穀物自給率は26%しかない。ドイツは102%、フランスは164%。主食は自
給する事が常識。大豆の7割、飼料用穀物の9割を米国産に依存。TPPに入れば自給率がさ
らに下がる。食糧安全保障の面で危険」


05. 2013年1月23日 19:35:06 : xEBOc6ttRg
節税と資産フライトの真実、教えます
富裕層のシンガポール移住は損か得か
中村 繁夫:アドバンストマテリアルジャパン代表取締役社長2013年1月7日
前回は三菱商事の金属部門がシンガポールに進出する話題を取り上げたが、今回は個人事業主や富裕層が、シンガポールに進出したり、移住したりしている現象について取り上げたい。

とはいっても、シンガポールのことを知らないと「ほんまかいな」といぶかしく思う向きもいるだろうから、出来るだけ判りやすく解説してみた。

 お年始回りで若いトレーダーやベンチャー経営者たちが、わが家に飲みに集まった。三菱商事の金属部門がシンガポールに移転する昨年末の記事を読んだ連中たちだ。お屠蘇気分で「シンガポールに移住したら本当に得するのかどうか」との議論になった。

シンガポールは国まるごとデューティフリーのようなもの

30代の彼らは、ベンチャー精神豊かで海外経験も豊富なIT関係者、ソーラー発電等の自然エネルギー、さらにはコモディティなどを扱う連中である。
彼らの立場からすると日本の社会保険料はいくら払っても、自分たちには応分の年金は戻ってこないから、「日本にいても馬鹿らしい」というのが、共通した持論である。

しかし、話をよく聞いてみると社会保険制度だけでなく、日本の税制の不備についても100%理解している。だから、「自分はもらえて当然」と考えている団塊の世代よりも、よほど冷静に考えている真面目な連中である。したがって私も、今回のテーマをあまり煽ることのないように客観的事実だけを説明することにした。

そこでまず、初めに日本とシンガポール両国の税制を比較してみた。シンガポールの法人税は最大17%(実効税率は10%以下)で、日本の法人税は40%超と世界一高い水準といってよい。接待交際費などは原則、経費計上が可能で、住居費についても経費計上できる。

一方、個人の所得税率では日本が最高約40%(プラス住民税10%で合計50%)に対し、シンガポールは最高20%(住民税はゼロ)だ。さらに、相続税・贈与税はなく、資産運用益に係るキャピタルゲインやインカムゲインに対する課税もゼロである。まあ、重税感に苦しんでいるわれわれからすると、「国中がデューティフリーショップ」のようだから、うらやましいかぎりだ。

何をやっても、この15年間のシンガポールはうまくやってきた。というのも2000年まではシンガポールの法人税はまだ26%であった。香港(16.5%)と比べても明らかに高かった。しかし、01年には25.5%、02年24.5%、03年22%、05年20%、07年18%、10年17%と、しだいに低く誘導していった。意外である。初めから優遇税制を餌にして企業誘致をアピールしてきたわけではなかったのだ。

これだけのメリットがあれば、法人も個人も考え込んでしまうというものだ。日本の政治や経済が停滞していることに加え、若い世代は失業問題や税金問題、そして年金問題に疑問を持っている。だから世界屈指のビジネスインフラや合理的な税制システムが整ったシンガポールへ引っ越ししようかな、と思うのは当然である。私だって、若いときなら、とっくに移住していたかもしれない。

現在、シンガポールの日本人は2万4000人ぐらいいるとされている。ちなみにシンガポール人口は現在約500万人程度で、外国人はそのうち約30%。日本人比率はたった、0.5%しかいないことになる(外人比率でもたった1.7%である)。

メーカーの出身者によると、シンガポールがモノづくりには適さないようになってマレーシアやインドネシアに転出する人も多い、という。だが、日本からシンガポールへの移住者はこれからが本番になりそうだ。

 いまや、シンガポールは世界でも有数の先進的ソフトパワ―国家に成長した。積極的な外資の誘致努力で、経済成長が高く、ついに一人あたりのGDPでも07年には日本を追い抜いてしまった。主なデータは以下の通りである。

1) ビジネスのしやすさランキング世界1位(12年、世界銀行発表)

2) 貿易円滑化指数世界1位(11年、世界界経済フォーラム)

3) 今後、最重要な金融センターランク世界1位(11年、Z/Yen英国グループ)

4) 世界で最も住みやすい都市ランキング世界1位(12年、ECAインターナショナル)

5) 国際競争力レポート「政治への国民の信頼」世界1位(12年、世界経済フォーラム)

6) 国際競争力レポート1人当たり名目GDP(11年)アジア1位

(12年、シンガポール通商産業省)

いやはや、大したものである。

シンガポールの金融サービスはピカイチ

日本にいると、一般庶民でも税制のメリットが少ないのは誰だって知っている。
税金の少ない国に移住したら、税金の浮いた分で何でも好きなことができそうだ。旅行もよし、趣味もスポーツもマイホームも、新車だって何でも買える可能性が広がるから、シンガポールに移住した方が人生は楽しくなるだろう。

東日本大震災の時に、日本の若者たちは身を挺して被災地に駆けつけてボランティアをしたが、自分たちの力だけではできないことも多く、脱力感を持った。仮に特別復興税制が迅速に上手く機能したなら、もっと早く復興が進み被災地向けの寄付や支援だって増えただろうと、私は考えた。

そもそも、日本にいると閉塞感のために「真綿で首を絞められる」ような気分になるのはなぜだろうか?

大手企業は十分儲けを出しているのに、昔ならいざ知らず、今はサラリーマンには、そのおこぼれは回ってこないのだ。

日本でサラリーマンをしていても、税金は徹底的に源泉徴収で絞り取られる。年末調整で少し戻ってきて、喜んでいるのが関の山だ。 世界でこれだけ真面目に税金を納めている国民は私の知る限り見たことがない。

一方で、反社会勢力をはじめ、大企業や農業従事者の一部のように、税金をほとんど払わなくても当たり前だと思っている輩が跋扈する社会制度を放置している国家も珍しい。いずれ消費税率の改正で、この点は改善されると信じたいものだ。

資本主義国家だから仕方がないと、諦めるのが一般の庶民の悲しい性(さが)である。だが一方で、現時点では日本では浮かび上れるチャンスは皆無に近いが、シンガポールではそうでもない、と気がつき始めた賢明な連中も徐々に増えてきた。

がんじがらめになっている日本の金融

世界中から資産家・富裕層が集まる国シンガポールには、世界を代表する数多くの大手金融機関が居を構え、個人・法人を対象に、プライベートバンク、保険、債券、投資ファンドなど、何でもありの世界だ。ただし、お金持ちなら何でもできるが、貧乏なクラスにはやっぱり厳しいことは言うまでもない。

 投資商品のバリエーションや運用実績でもシンガポールは世界最高レベルだ。日本国内のサービスとは比較にならない。日本の証券マンは会社によく電話をしてくるが、世界の金融の実態を知らない。

何でも金融庁の指導があるらしく「あれもできない、これも駄目」と言う。だから、申し訳ないが会社に来ないでほしいとお願いする始末だ。これも昔の証券マンの成功体験の繰り返しで、具体的な提案もなしに証券会社の用意した(それも多分、海外ファンドがつくったリテール用の)資料を持ってきて、自分で判断して下さいと繰り返すだけの営業である。

なぜ、もっと金融のプライベートバンカーが日本に育たないのかが理解できない。驚くことは、メールによる連絡さえできないことが多いのだ。必要なら持ってくるかFAXを流すといってくる。

アドバイスをするならモニター画面を見ながら合理的なデータや分析結果を報告するべきなのに、なぜか謝りながら会社の冊子を置いていくのである。

良く聞いてみると、日本の金融の世界は金融庁のがんじがらめのルールに支配されているとのことだった。世界の潮流に遅れている日本の金融環境で金融資産の有効利用をすすめているのに、リーマン以降の証券市場で株価が上がっていないのは主要国では日本市場だけといってもよいほどである。

一方、シンガポールは居住環境、成長性、法体制、治安、立地など総合的なバランスで見ても、昔から金持ちが集まるスイスや香港よりも便利になったらしい。今や資産保全・資産形成を行なうのに最も適した国に感じられるのは、私だけではないはずだ。

シンガポールの中心からチャンギ国際空港までは20分で到着する。街の中心のアパートを借りれば、アセアン諸国のどこに行くにも大変便利。しかも1時間から3時間もあればタイ、ミャンマー、ラオス、ベトナム、カンボジア、インドネシアと、どこでもすぐに到着する。空港は24時間稼働だ。世界一のサービス充実度を誇る上に、週5000便以上の定期フライトが運行されていて、日本への直行便も毎日就航しており6〜7時間で到着する。

港湾も歴史的に貿易拠点として繁栄してきた。現在もアセアンにおける立地条件を生かしてアジアにおける物流ハブを提供している。その重要な役割を担っているのが太平洋とインド洋を結ぶマラッカ海峡である。

世界トップクラスのコンテナ取扱量を誇っているが、港湾業務のIT化をいち早く導入しており、着岸から離岸まで12時間以内という作業効率の高さを誇っている。世界中の物流企業の支点がシンガポールに移転したために、今後ともアジア市場の物流のセンターとしての役割はますます重要になってくるかもしれない。

とはいえ、実は、シンガポール政庁は移住希望者が増えてきたので、永住権やビザ発給基準を次々と厳しくしている。現地に行くと中国からの投資家(旅行者も含めて)が殺到しているようにみえる。

一定額以上の財産保有や国内銀行への預入条件を満たせば永住権が発給される金融投資スキームも12年4月で廃止された。今後は会社を設立して永住ビザを取得する外国人(大陸からの中国人)が増えると予見している。

 シンガポールに法人を設立するのは超簡単

では、シンガポールに現地法人を設立するためには何をすれば良いのか?
順序を追って説明しよう。シンガポールには会社設立の代行業者は(現地の公認会計士でも税理士でも)よりどりみどりである。

ただ日本の企業が現地法人を設立する場合には日本のメガバンク等の紹介で業者を選択したほうが良いだろう。言葉の問題もあるし、シンガポール独特のルールもあるので初心者の方には現地に長く滞在している日本人コンサルタントを通じて会社設立する方が無難だ。

日本でも現地に詳しい公認会計士や税理士に相談しながら進めることが前提になることは論を待たないが、まず初めに決めなければならないのは会社の名前である。会社設立業務は以下のとおりだ。

1) 会社名(商号)の決定は名前の重複を調査して、決定する。

2) 必要書類(定款)の作成:資本金額、事業内容を決定、株主、取締役等を選定する。

3) 商号確認:会計企業規制庁(ACRA)に会社名予約申請を行う。

4) 会社登録申請: 会計企業規制庁(ACRA)に会社登記申請を行う。

5) 銀行口座開設:会社名義での銀行口座開設手続き(DBSとHSBC)を行う。
  口座開設については、日常会話ができる人なら、何とか対応は可能だ。以上がたった一日で終了するから、日本とは大違いだ。

「明るい北朝鮮」と呼ばれるシンガポール

シンガポールは治安が良くて市内のどこを見てもきれいだが、ガムを捨てても唾を吐いても罰金を払わなければならないのは有名である。たばこを吸う場所は屋外にしかないので愛煙家にとっては困った国家である。だが、嫌煙権が確立されているので、どこに行ってもたばこで嫌な思いをすることは一切ない。

リークアンユー元首相が街を歩いていて偶然、街に捨てられたチューインガムを踏みつけたことからリー氏はチューインガムの販売そのものを禁止してしまったエピソードがある。街にポスターや落書きは一切ない。だから街の佇まいがすっきりしている。

治安面では有名な話だが、アメリカ人の18歳の少年がいたずらで車にスプレーで落書きをしたことにより、シンガポールの少年法でむち打ち刑になった事件があった。当時のクリントン大統領は嘆願書を出したが、シンガポール政局は一切無視してむち打ち刑(4回)を遠慮なく行った。その意味では徹底した管理社会であるから「明るい北朝鮮」とも呼ばれている。

シンガポールにも四季はあるという日本人がいる。ただし、シンガポールの四季は3つしかないと彼らは言う。良く聞くと「Hot、Hotter、Hottest」だといって笑っている。平均気温は26〜27℃、最高気温は32〜33℃程度であるうえ、海からの風が爽やかなので「ガーデン・シティ」といわれ、日本の夏より過ごしやすい。

また、年間降雨量は2000〜2500mmと日本(1500〜2000mm)より多いがスコールなので、短時間(数分〜数時間)の降雨で終わるのが一般的だ。むしろ雨が降ることで涼しくなり過ごしやすい。最近の日本は震災などの天災や原発問題があるので心配が増えているが、シンガポールには天災リスクが低く原発もないので環境面でも安心である。

リー・クアンユー氏は1965年に建国して以来、日本をお手本にしてシンガポールの発展を目指してきた。従って日本文化への関心は高く、親日家の多い国だ。今や若い人の間では日本のアニメやJ-Pops、ファッションが好まれている。日本の駐在員が多いことから日本食が他の外国よりもおいしくいただけるし日本のスーパーマーケットが早くから進出してきたことも日本びいきを増やした原因だ。

また、教育環境が優れているからシンガポールに移住した駐在員たちは子供の教育をシンガポールで受けさせてやりたいと思っている。英語教育と中国語教育を受けさせながら日本語学校にも通わせるので国際人に育てるにはもっとも良い環境だといえよう。

アメリカの投資家であるジム・ロジャーズ氏は、07年に家族と共にシンガポールに移住した。21世紀は中国を中心に回るから、目的の一つは子供たちに中国語教育を与えることだったといっている。

駐在員が帰りたくない国のナンバーワン

もう一つ驚く事実は、シンガポールには2年間の兵役制度があり、しかも防衛予算が世界でNo2だということだ。もちろん、それは人口1人あたりの予算での話だが、1位はイスラエルで3位はロシアだ。その次に教育予算に力を入れている。教育予算が多いので欧米の医師免許を取ったシンガポール人が多く、医療水準は日本と同程度のレベルにあるとされる。

私自身はこれまで100カ国をまわってきたが、食事の面では安くてうまいシンガポール料理だけでなく、中華料理、インド料理、マレー料理といった各民族の伝統料理を、「ホーカーズ」と呼ばれる屋台から高級店まで、様々なスタイルで楽しんでいる。

国際都市であることからフレンチ、イタリアンなど、世界各国の料理で見つからないものはない。それゆえシンガポールに住んでまず飽きることはないのだ。駐在員の奥さんたちは例外なく帰国の話が出た時に「帰りたくない」というらしい。仕事は旦那で自分はゴルフ、麻雀、グルメ、広いコンドミニアムの家事は女中さん任せだから当然でしょうな。

これだけ、移住する条件がそろっていれば、これからは日本の企業だけではなく、個人事業主も「節税」プラス「アセアン市場開拓」のために移住者が増えるのは確実である。ただ、世の中にこれほど良い情報ばかりが溢れていること自体が不自然な気もする。

もういちど、シンガポールと日本の主な個人税制の比較をもう一度おさらいしてみたい。

個人人所得税= 最大20%に対し、日本は最大40%

国外源泉所得= 非課税に対し、日本は課税対象

住民税=非課税に対し、日本は10%+4000円

相続税=非課税に対し、日本は最大50%

贈与税=非課税に対し、日本は最大50%

キャピタルゲイン税=非課税に対し、日本は原則20%

イインカムゲイン税=非課税に対し、日本は原則20%

シンガポールでは日本同様、「基礎控除」「配偶者控除」など、さまざまな人的控除が認められているため、税負担はさらに抑えられるのだ。

以上を経済合理性だけで判断すれば、シンガポールに投資法人を設立して自身の資産形成を行なうことは、まさに一石で何鳥にもなる合理的な選択といえるだろう。

損益分岐点はおそらく年俸1億円以上か

さて、わが家に来た若手経営者たちの結論は以下のとおりとなった。

経営者として、確かにシンガポールに個人事業主として会社を移転させる価値はありそうだ。だが、金融や貿易取引などでASEANを攻める場合には意味があっても、節税のためだけに、シンガポールに会社ごと移転することはあまり意味がないのではないか、との結論だ。

結局は、大金持ちのための税制優遇であり、中小零細企業の社長がシンガポールに行っても大したことはない。そもそも、世の中にそんなうまい話があるわけはないし、長続きはしないとの結論である。

 三菱商事のように、会社ごと移転する際に、サラリーマンとして現地に駐在するならば住民税が不要になるが所得税(14%)を払わされるならば、例えば600万円の給与所得者ではシンガポールの税制では約34万円(控除含まず)ほどだ。

一方、日本では所得税は20%で約35万円に住民税(10%)が約39万円として合計74万円である。これなら差額はたった40万円だから、600万円くらいの報酬をもらっている給与所得者にはコスト倒れで逆にリスクがあるだけでメリットは無い。

直観的には、1800万円以上の給与所得層は所得税が33%(プラス住民税10%)の所得層なら、税金の差額が日本の492万円に対してシンガポールなら約17%で約221万円(特別控除は含まず)となり、271万円の節税が可能となるから多少はメリットが出てくるが、これも経費倒れになるだろう。

なお、年俸1億円となると、この場合は日本の所得税が40%で約3452万円、住民税が933万円だから合計4385万円となる。一方シンガポールでは最高でも20%だから約1845万円である。その差額は2540万円となり、これならシンガポールに移住する経済合理性はありそうだ。

若手経営者たちの意見によると、国税の眼を盗んで節税をする暇があれば正々堂々と日本で税金を払ってベンチャー事業を推進する方が、話は早い。

ただし、企業規模が大きくなり、個人の年俸が1億円以上の実力になったときには、海外投資を積極的に推進して、日本国に利益送金を実行する方が国益に資するとの結論である。

いわば、損益分岐点は年俸で1億円以上ということだ。

大企業がこすからいことばかり考えているような世の中なのに、日本の若手経営者たちはしっかりした考え方をしているものだ、と正月から驚いた次第である。

今回も少々長かったかもしれないが、多少は皆さんの参考になっただろうか?


06. 2013年1月24日 01:02:40 : xEBOc6ttRg
「作ってみた」の思想がイノベーションを導く

『ゼロからトースターを作ってみた』/『朽ちる鉄の美』

2013年1月24日(木)  ザ・絶賛エディターズ

【私が編集した本読んでください!】
『ゼロからトースターを作ってみた』飛鳥新社 大森 大

『ゼロからトースターを作ってみた』
トーマス・トウェイツ著、村井理子訳、飛鳥新社
 皆さま、こんにちは。

 『ゼロからトースターを作ってみた』の担当編集者です。この度は「絶賛! オンライン堂書店」さんの書架に、本書を加えていただき、うれしく思います。

 早速ですが、まずはこの本の内容をザックリ説明してしまいましょう。

 本書はイギリス人の青年、トーマス・トウェイツによる、ゼロからトースターを作るという挑戦のセルフドキュメンタリーです。タイトルのまんまですね。

 「ゼロから」というのは、パーツを買ってそれを組み立てるのではなく、原材料を掘り起こすことから始め、それを精錬・加工してトースターを作りあげるという意味です。

 というわけで、トーマスは鉄鉱石、銅鉱石、マイカ、そして原油などを手に入れるべく国中を奔走し、それをトースターのパーツに変えるためにはどうすればいいのかを知るべく色々な人の知恵を拝借し、最新の施設や設備を使うことなく、その小さな電化製品を作りあげようとします。果たしてトーマスは、幾多の困難を乗り越えて、焼きたてのトーストにありつくことができるのでしょうか?

日経ビジネスオンラインに登場してよかったんでしょうか…?

 こんな本です。いざ書きだしてみると、これが日経ビジネスオンラインさんのような媒体で紹介されることに、改めて驚きを禁じ得ません。この連載がビジネス書に限らず、様々な分野の本を紹介する懐の深さをもっていることは重々承知していますが、それでもビジネスパーソンを対象としたサイトにおける、本書の突き抜けたフランクなトーン(なにせ「作ってみた」です)の場違い感たるや……

 ただ、この本をビジネスの文脈で語ることは、まぁ、無理筋ではあるとして、まったくのデタラメでもないと思うのです。目下最注目のビジネス書『MAKERS――21世紀の産業革命が始まる』で著者のクリス・アンダーソン氏は、3Dプリンターやレーザーカッターといったツールの進化・普及によって個人製作の可能性が劇的に広がったことで「物作り」と「産業」との間にあった障壁が消え去りつつあると指摘し、そしてゆえに今後の製造業が大きく変容するだろうと述べています(編注:『MAKERS』のオンライン堂での記事はこちら)。

 もし本当にそうした革命が起きるのだとしたら、本書は来るべき変化に備えるための必読書となりえるでしょう。

 なぜこんな衝動と茶目っけのみで書かれた本が、次代のビジネスの指針として読めるのでしょうか? それはここに記録されているトーマスの冒険が、現代産業においてヴェールに覆われている部分に光をあてているからです。

未来のビジネスのために、完成品の幻想を解く

 大量消費社会においては、僕たちは基本的に、完成された製品しか目にすることがありません。ですが、言うまでもなく現代の高度な工業製品は、歴史と叡智の積み重ねなくしては存在しえません。大量消費社会とは、その事実を過小評価した社会だと言えます。まるで魔法のように、次から次へと新しい製品が、店の棚に姿を現すので、それらが過去から独立したものであるかのような錯覚に陥るのです(ウォルター・ベンジャミンはこれを「消費文化の幻想」と称しました)。本書は、僕たちが知らずにいる、工業製品の舞台裏を見せてくれるガイドなのです。

 観客であれば、わざわざ舞台裏を見る必要はないのかもしれません。しかし、『MAKERS』で説かれている新たな産業は、「作る側」と「それ以外の人たち」が明確に区分けされない、よりシームレスなものです。ならば、これから何かしらのイノベーションを起こすことを志す人であれば、産業の舞台裏で何が起きていて、それがどのような歴史の上に成立しているのかを知らなければならないはずです。

 鉄鉱石から鋼鉄を、ミネラルウォーターから銅を、そしてじゃがいもからプラスチックを生み出そうと悪戦苦闘するトーマスの試みは、個人が単身でメーカーになることの可能性と限界を等身大で現しています。彼の数多くの失敗とささやかな成功は、これから新たなチャレンジに打って出る人たちとって有用な知見を与えることでしょう。

 なんてことを思っていたら、この本が『MAKERS』の特設サイトで「必読図書」として紹介されました(ありがとうございます)。期せずして本家からのお墨付きをいただきましたので、言いきってしまいましょう。

 「これは、むしろビジネス書だ」と!

筆者、来日後失踪す?

 最後に少しスペースがあまりましたので、ちょっとした楽屋話を披露しようと思います。

 実は9月中旬、ちょうど本書の発売日に合わせてトーマスが来日していた(というよりは、彼の来日に発売日を合わせたのですが)ので、一件の雑誌取材を手配しました。ただ、その時点ではインタビューの日時が不確定だったので、連絡をとれるようにしておいてほしいと彼には伝えておきました。

 しかし数日後、決定したインタビューの日時を伝えようとしても、まったく連絡がとれません。そして、しばらく音信不通の状態が続きますが、数日後、何事もなかったように「ちょっと気になったから、日本アルプスの上高地に何日か行ってた。あそこ、電波が悪くてさ」というメールが彼から。何という行動力、そして何という天真爛漫さ。このパーソナリティが、このプロジェクトを可能にしたのだなと、妙に納得がいきました(ちなみに、インタビューは無事行われました)。

 本書はそんな愛すべき若者によって書かれています。そして、その理屈っぽくもチャーミングな語り口は、訳者の村井理子さんによって見事に日本語で再現されています(ちなみに、現時点で、日本国内におけるトーマスの最大のファンは村井さんだと思います。「愛」は仕事のクオリティーに直結すると、改めて感じました)。

 正直に言うと、ビジネスにうといもので、前半部で述べたビジネス云々のくだりがまったくの的外れなのかもしれないという不安をぬぐい切ることができていません(小声)。ただ、本書が魅力的な人物によって書かれた魅力的な一冊であることには、一点の疑いも持っていません。是非多くの人に手にとってもらいたいと強く願います。

 そして、後学のためにも(笑)、これがビジネスマンたちにとって役に立つ書籍であったのか否かを知りたいと思います。感想、お待ちしております。

【そんな私がやられた!の一冊】
『朽ちる鉄の美 機能とカタチのデザイン』山本剛史著、淡交社

『朽ちる鉄の美 機能とカタチのデザイン』山本剛史著、淡交社
 『ゼロからトースターを作ってみた』における一つのハイライトとして挙げられるのが、第2章でトーマスが鉄の精錬に成功した箇所だと思います。詳しい内容は読んでのお楽しみということにしておきますが、とにかくこれが難産で、正攻法、奇手、果てには若干の反則を繰り出して、ようやくほんのわずかな鉄を手にすることができたわけです。そして、章の最後の見開きページで、その鉄で作られたトースターのフレームの写真が載っているのですが、それが美しいこと美しいこと。真っ黒な鉄が放つ、まばゆいばかりの輝きに不覚にも感動してしまいました。

 そんなわけで、この本の編集をしていた頃、僕は黒ずんでいる鉄を見ると、その背景に思いを馳せずにはいられなくなる世にも奇妙な病を患っていたのですが、そんなときに出会ったのがこの『朽ちる鉄の美』です。まさにタイトルの通り、錆びかけ、黒ずみながらもなお、凛とした美しさを保つ、鉄という金属をひたすらに愛でる一冊です。

 いや、びっくりしました。誰にでもきっと「この本は自分に読まれるために作られたに違いない」と思うような書籍に出会うことはあると思うんです。でもまさか、黒ずんだ鉄の美しさに開眼した矢先に、そんな経験をするとは思ってもみませんでした。狙い撃ちされたような感覚に陥ったほどです。

ニッポンの本の多様性よ、永遠なれ

 この本では、まるでその手触りが感じられるような写真とともに、長い年月使われ続けてきた上質な鉄製の道具たちが紹介されています。著者の山本氏は、鉄製でなおかつ美しければ何にでもセンサーが働くようで、錠前といったおなじみのものから、播種マーカー(これなんだかわかります? 僕は全然知りませんでしたが、種まきをする際に地面に均等に穴を掘るための道具なんだそうです)のような、その筋の人しか知りえないマニアックで専門性の高い道具まで、多種多様のモノを揃えて、鉄の魅力に迫ろうと試みています。

 トリビアに満ちた小気味のいい解説文も秀逸で、読んだ人は「こちら側」に吸い寄せられること請け合いの一冊です。

 それにしても、「にわか仕立ての黒鉄フェチ」というニッチ極まる人種を狂喜させる書籍が、普通に新刊として世に出てくるあたりに、日本出版界の多様性がまだまだ健在であることを認識せずにはいられません。出版関係のニュースはどうしても景気の悪いものが多くて気が滅入ることも少なくありませんが、こうした一点突破型の力強い作品と接すると、安堵感を覚えますし、同時にとても励まされます。

 私ごとで恐縮ですが、僕は昨年の11月から営業部へ転属となりました。ただ、こちらの畑でも出版文化の多様性を死守するためにできることは多いはずです。さしあたりは、弊社の書籍を多くの人の前に届けることが、それにつながるはずだと(手前味噌ながら、飛鳥新社の出版ラインナップはちょっとオカシイほどに「多様」です)信じて頑張っていこうと思います。皆さま、どうか飛鳥新社をよろしくお願いします。

大森 大(おおもり・だい)
2010年に飛鳥新社へ入社。入社後は主に翻訳書の編集などを手掛ける。担当書籍に『専門家の予測はサルにも劣る』(ダン・ガードナー著、川添節子訳)、『「悪意の情報」を見破る方法』(シェリー・シーサラー、菊池 誠監修、今西康子訳)などがある。昨年11月から営業部に転属となりました。

ザ・絶賛エディターズ

版元の規模やジャンルを問わず、ビジネスパーソンにいろいろな意味で役に立つ本を作っている編集者の任意団体。参加希望の方はぜひ、日経ビジネスオンライン編集部までお電話、お手紙、メール、ツィッター、コメント欄などでご連絡ください。熱い絶賛の原稿とそれに値する本、お待ちしております。(本欄担当:Y&Y)


絶賛!オンライン堂書店

本の面白さを一番よく知っているのは、その本を仕掛け、書かせ、売る人、あるいは、他人の作った本に心から嫉妬している人。つまり、書籍の編集者だ。このコラムでは、ベストセラーを生んでいる編集者諸氏に、自ら手がけた本と、他の方の手になるお薦め本を紹介してもらいます。自分の仕事も他人の本も絶賛!オンライン堂へようこそ。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/book/20121225/241518/?ST=print

BOP市場は国連と拓く

2013年1月24日(木)  山根 小雪

年5兆ドルの潜在規模と言われるBOP市場。欧米企業が開拓で先行する。強さの秘訣は国連との協力にある。日本企業もようやく動き出した。国連の情報網や人脈は有効だ。「使えるモノは使う」たくましさが勝機を生む。

 ケニアの首都ナイロビからクルマで約2時間。人口わずか200人ほどの集落に、水処理装置を手がけるウェルシィ(東京都千代田区)の社員が入った。

 彼らの目的は、河川水から安全な飲料水を作る水処理装置の市場調査。世界の人口約70億人のうち、依然として10億人近くは安全な水にアクセスできない。今年3月にも、この地に第1号機を設置する。

 ウェルシィは従業員数130人の中小企業ながら、地下水を濾過して飲料水にする装置で国内トップクラスのシェアを持つ。様々な不純物を含む地下水を処理する技術力には定評がある。ただ、海外事業は全くの未経験。中国の四川大地震の際に水処理装置を被災地に提供したが、これは社会貢献が目的だった。本格的な海外事業の初めての案件が、1人当たり年間所得3000ドル未満のBOP(ベース・オブ・ピラミッド)市場というのだから大胆だ。

 アフリカでのビジネス経験がない彼らが、どうやって装置の導入にこぎ着けたのか。そこには、国連開発計画(UNDP)の存在があった。


ケニアの集落へ市場調査に訪れたウェルシィの社員。彼らはUNDPと共同で市場調査を実施。今年3月にも第1号機をケニアに設置する
国連も企業の力を必要とする

 UNDPは途上国支援をしている国連の一組織で、「ミレニアム開発目標」の達成へ向け、様々な施策を講じている。ミレニアム開発目標とは、極端な貧困の撲滅や幼児死亡率の低下など8つの目標を盛り込んだもので、2000年に策定した。

 「ミレニアム開発目標の達成には企業の力が不可欠。貧困解決には雇用創出が必要だが、国連だけではどうにもならない」とUNDP駐日代表事務所の西郡俊哉氏は語る。しかも、BOP市場で企業が適正な利益を上げて初めて、雇用は継続する。

 そこでUNDPは2008年、BOP市場で事業をする企業の支援プログラムを始めた。その中核は「ビジネス行動要請(BCtA)」と呼ぶ枠組みだ。ミレニアム開発目標の達成に貢献し、適正利益を得られそうな事業をUNDPが認定。UNDPが現地政府との懸け橋となり、現地のパートナー企業やNPO法人(特定非営利活動法人)の紹介、現地の法制度調査などの支援をする。

 BCtA認定のハードルは高いが、その前段階として「持続可能なビジネス育成(GSB)」という枠組みもある。こちらは事業実施前の市場調査などでUNDPが協力する。ウェルシィは1月初頭、GSB活用で合意した。UNDPはウェルシィが水処理装置を導入する集落の選定や、現地での資金回収スキームの構築などで支援を始めた。

 同社の福田章一社長はUNDPとの協力を通じ「大手企業がやりにくい小規模な事業で小さな利益を現地とシェアする」と言う。具体的には、大きさの違う砂利を入れたバケツに水を通して不純物を取り除く「緩速濾過」と呼ぶローテクの水処理装置を、約50万円で販売する。現地の集落が維持管理し、数年かけて資金回収する。


「使えるモノは使う」が欧米流

 日本企業でBCtAの認定第1号は伊藤忠商事とクルック(東京都渋谷区)がインドで手がけるプレオーガニックコットン(POC)事業だ。2012年8月に認定を受けた。

 伊藤忠とクルックの事業は、インドの農家の経済状況の改善と、POCの調達ルートの確保という両面を持つ。通常の綿花は栽培時に大量の農薬を使う。環境や人体へ悪影響を及ぼす可能性があるうえ、価格が安い。農薬を使わないオーガニックコットンは価格が高いが、農家にとってハードルが高い。

 オーガニックコットンとして流通させるには、3年間の移行期間が必要だからだ。農薬の使用を中止した直後は、虫の発生などで収穫量が落ちるケースも多く、農家の経済状況は悪化しがちだ。移行期間の綿花をPOCと呼ぶ。

 そこで両社は、農家にPOCの種を無償で提供し、栽培方法を教え始めた。さらに、収穫量の減少分は価格にプレミアムを上乗せする。国内アパレル各社向けにPOCのマーケティングを展開しており、取扱量は順調に増加中だ。

 その両社も「当初はUNDPの支援の存在を知らず自力で事業を始めた」(伊藤忠繊維原料課の中村延靖氏)。認定後は、認定企業間の情報交換を国連が仲介する場などに参加し、成功へのノウハウを共有するなど実りは大きい。

 UNDPと組む日本企業はまだ少ない。「自前主義の企業が多く、国際機関との接点も薄い」(UNDPの西郡氏)。BOP市場で先行する欧米企業は、58社がBCtAの認定を受けている。基準のハードルが低いGSBも含めればもっと多い。未開拓市場を攻略するため「使えるモノは使う」のが欧米企業だ。一方、BCtAの認定を受けた日本企業は、わずかに2社。ちなみにもう1社はユニ・チャームだ。

 日本企業としてBOP市場で先行した代表格であるヤマハ発動機。船外機の世界シェアは4割に上り、BOP市場でも抜群の存在感を誇る。ただ、ここに至るまでに約50年の歳月をかけてきた。1967年にはアフリカのセネガルへ出てサービス網を張り巡らせた。今では船外機のことを「ヤマハ」と呼ぶ国があるほどだ。

 そのヤマハ発動機も1月初頭、UNDPとGSB活用で合意、国連の力を借りる。発電設備を兼ね備えた水処理装置の市場調査を、UNDPと組みアフリカのモーリタニアで実施する。UNDPの現地ネットワークを活用し、事業展開のスピードを速める。

 海外市場開拓事業部の山際智グループリーダーは「未開拓市場への参入は単独では時間がかかりすぎる。現地政府のアポイントを取るのも大変だが、UNDPと組めば100%取れる」と言う。

 中国などに続く新たな成長市場を求める日本企業にとっても、BOP市場は魅力があるはず。いざ参入を検討する際は、自前主義にこだわらないのがポイントだ。思いのほか近くに強力な味方がいるのだから。

シグリット・カーグ[国連事務次長補兼国連開発計画(UNDP)対外関係・アドボカシー局長]に聞く
開発支援はウイン・ウインで

(写真:丸毛 透)
 世界的に民間企業の途上国開発支援への意識が大きく変わりつつあります。開発支援が自社と支援先にとって、いわゆる「ウイン・ウイン」の結果へつながることに、とりわけ中小企業が気づき始めています。

 民間企業は以前に比べ、途上国開発の複雑さをより深く理解し、かかわりを持とうという姿勢になってきました。途上国開発に取り組もうとする企業は、世界中で確実に増えています。日本企業の事例も出てきました。

 必ずしも国連開発計画(UNDP)との協力だけが支援の方法ではありません。企業が自力で現地に出ていく場合もあるし、ほかの企業と共同で取り組む場合もあります。どの場合でも、一番重要なのは、参加者の間で問題意識を共有することです。

 開発支援をするうえで、市民、政府、民間部門の3者にはそれぞれ役割があります。企業の役割については、「世界経済フォーラム」年次総会(ダボス会議)でも国連総会でも盛んに議論されてきました。社会貢献をしながら収益も得るという、米ハーバード大学のマイケル・ポーター教授が提唱した考え方「CSV(共有価値の創造)」が当てはまります。支援への参加者がいかに共通の目標を掲げ、価値観を共有し、協力できるかが重要です。
(聞き手は 広野 彩子)

山根 小雪(やまね・さゆき)

日経ビジネス記者。


時事深層

“ここさえ読めば毎週のニュースの本質がわかる”―ニュース連動の解説記事。日経ビジネス編集部が、景気、業界再編の動きから最新マーケティング動向やヒット商品まで幅広くウォッチ。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20130121/242519/?ST=print


07. 2013年1月24日 01:52:08 : xEBOc6ttRg
【第10回】 2013年1月24日 野口悠紀雄 [早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問]
上海の世帯所得や住宅事情はどうなっているか
中国の住宅事情は、つぎの2つの要因によって、きわめて特殊なものになっている。 
第1は、社会主義経済時代には、住宅の私有が認められていなかったことだ。 
第2は、急速な経済成長による購買力の上昇と、農村人口の都市への流入によって膨大な需要増が生じたことだ。 
中国における住宅制度の歴史
1978年の改革・開放以前の中国では、住宅の建設は国の事業であり、住宅は、福祉施策の一環として分配された。この制度は、「福利分房」と呼ばれる。したがって、中国に不動産市場はまったく存在しなかったわけだ。 
1988年の憲法改正によって、国が土地使用権を民間に譲渡できるようになり、土地利用は、無償・無期使用から有償・有期使用へと変わることとなった。こうして、70年経過後は建物付で国に返還する「70年定期借地権のマンション」が分譲可能になり、不動産市場が発展を遂げた。1998年、数十年間にわたって実施されてきた「福利分房」制度が終わり、「貨幣分房」が実施されることになった。 
購買力の上昇や都市人口の増加によって、2002年以降、中国の不動産価格は高騰した。高額所得者は、投機目的で不動産を購入するようになった。住宅価格の労働者年間所得比は、多くの国で3〜5倍だが、中国では10〜20倍になったと言われる(ただし、後で見るように、公式統計による数値で計算すると、そこまで行っていない)。 
住宅ローン制度も整っている。自己資金が20〜30%あれば、残額は25〜30年ローンで賄える。 
北京、上海の住宅事情
(1)賃貸相場
中国の住宅価格に関する公式データは、価格上昇率、あるいは指数のみを示しており、価格の絶対水準のデータがない。 
これを知るには、ニュースやブログ等の断片的な情報によるしかない。賃貸料については、不動産会社や業者のHPから情報を得ることができるが、購入価格は分からない。また、外国人は住宅を購入できないことになったこともあり、情報が乏しい。以下に、ウエブを探って得られたいくつかの断片的情報を紹介しよう。 
・北京では、単身・家族用物件を含め、サービスアパートが月1万2000〜4万元、賃貸マンションが8000〜3万元になっている。1人民元=14.5円で換算すると、2万元は29万円ということになる。
・「新世紀不動産」という企業には、日本語のHPがある(http://www.shinseiki-bj.com/mansion.htm)。これを見ると、日本人向けの北京市の貸しマンションの賃貸料は、月1万〜2万元だ。
・上海の賃貸料は東京よりも高いと言われる。日本人が安心して暮らせる住居だと、1LDKで月8万円が最低のレベル(ちなみに、多くの中国人は1LDKを2〜3人でシェアしないと家賃を払えない)。このため、ほとんどの日本人は、郊外で単身1LDK月10万円、2LDK15万円、3LDK20万円程度の物件に決める。また、現在の賃料は1年前と比較して20%ほど高い。
以上を要約すれば、北京、上海で日本人が家族で住めるような賃貸マンションは、月20万円程度の家賃ということになる。 
(2)マンション分譲価格
・2007年上海のマンション価格は、内装をしない状態で2万元/平米を超えている。
・家賃4〜5万円のマンションだと、分譲価格は3000万円以上になる。
・1億円や2億円を超えるような高級住宅が飛ぶように売れている。
・北京市の主要金融街に近いマンションの価格は、1平方メートル当たり10万元と、一般サラリーマンにはまったく手が届かない水準になった(ロイター。2013年1月)。
・一般の北京市民が北京市の第4環状線内(東京23区内のようなもの)に60平米のマンションを買うには、44.6%の市民が、60年以上の収入を必要とする。北京の中心街のマンション価格は、いまや東京都心部より高い。
以上を要約すると、「北京、上海で数千万円。都心では東京より高い場合もある」ということになる(ただし、後に述べるように、公式統計の数字を用いて計算すると、これよりはかなり安い)。 
上海の1世帯平均所得150万円。住宅面積49平米
上海市の統計サイト「 上海統計」には、さまざまな数字がある(なお、このサイトは大変よくできており、国家統計局のサイトより見やすい面が多い)。これを見ていると、いままであまりはっきりと把握していなかった中国市民の生活が具体的に分かって、きわめて興味深い。
ちなみに、こうした数字は、中国国内のサイトを見ないと分からない。外国や国際機関のデータ集にあるのは、GDP(国内総生産)や貿易額などのマクロ的な数字が中心だ。国民生活がどうなっているかは分からない。消費者物価や住宅価格など生活に関連するデータが収録されていることもあるが、すでに述べた公式統計と同じく、伸び率のみだ。 
城市居民家庭生活基本情况(1980〜2011)」には、上海市民の生活のさまざまな側面についてのデータがある。 2012年の「上海統計年鑑」を開くと、いくつかの分類項目が現れる。そのうち、「表9.11 
一戸当たりの平均世帯人口は、1980年には4.06人だったが、その後徐々に減少して、11年には2.90人になった。「子どもが1人」というのは多分変わらないと思われるので、80年には「夫婦と子1人、親1人」だったのが、11年には「夫婦と子1人」という核家族になったのだろう。 
一戸当たりの平均就業人口は、1980年には2.41人だったが、11年には1.58人になっている。「3世帯のうちおよそ2世帯が共稼ぎ」ということだ。 
城镇居民人均住房居住面积(都市住民1人当たり平均居住面積)は、80年の4.4平米から11年の17平米へと、約4倍になっている。著しい改善だ。この状況を、図表1に示した。 

居住条件のこうした改善を可能にしたのは、著しい経済成長だ。平均每人可支配收入(1人当たり平均可処分所得)は、80年の637元(最近の為替レート1元=14.5円で換算して約9200円)から11年の3万6230元(約52.5万円)へと、実に56.9倍増加した。年増加率はほとんどの年において10%を超えており、90年代の中ごろには30%、40%を超えた時もあった。注目されるのは、世界的な経済危機のあった2009年においても、9%の伸びを示したことである。 
1世帯当たりの平均人口は2.90人なので、1世帯当たりの平均可処分所得は10万5067元(約152万円)ということになる。これは、 前回見た全国平均値に比べれば、かなり高い。しかし、日本で言えば、ほぼ生活保護のレベルに当たる。
11年において、1人当たりの消費支出は、2万5102元だ。世帯当たりだと、7万2795元(105.5万円)になる。 
11年において1世帯あたりの平均居住面積は、2.9×17=49.3平米ということになる。 
なお、表9.11には、「恩格尔系数」(エンゲル係数)のデータもある。98年までは50%を超えていたが、その後急速に低下し、11年では35.5%になっている。 
上海市の平均住宅価格は約1000万円
主要年份商品房销售和出租情况情况」(主要年商品住宅販売、貸出状況)には、不動産業の状況が示されている。 第十七篇・房地产业(不動産業)にある「表17.3 
これを図表2として示す。上海統計のHPにある統計表は英語版もあるので、図表2では、項目名の英語も示した。 
拡大画像表示
この表には、販売額と販売面積があるので、1平米あたりの価格を計算することができる。その結果は、11年において、住宅の種別ごとにつぎのとおりだ(表のa/bの数字)。 
商品不動産販売額全体: 1万4500元/平米  
住宅:1万3448元/平米  
別荘と高級共同住宅:2万6877元/平米  
このうち、「住宅」の数字を用いて上で述べた平均面積(49.3平米)の場合について価格を計算すると、66万2986元だ。日本円では961.3万円だ。 
これは、年間所得の6.3倍だ。通常の労働者が購入できる住宅価格は、一般に年収の10倍が限度と言われる。そこまではまだ行っていないということだ。ただし、これは49.3平米の場合である。日本の標準に比べればかなり狭い。100平米とすれば、2000万円近くになるわけだ。 
また、決して楽に買えるわけではない。 
簡単化のために1000万円の住宅を8割をローンで借りて購入するとしよう。借入額は800万円だ。中国では、住宅ローン金利を貸付基準金利(6%)の枠内に収めるよう指導がなされている。そこで利率6%で計算すると、年間の金利支払いが48万円(月4万円)程度になる。年間所得150万円の家計だと3分の1近くだ。不可能ではないがかなり厳しい。 
しかも、これは利払いのみの数字である。実際にはこれに元金償還分が加わる。仮にそれが金利と同額であるとすると、上に述べた食費と合わせると、支出総額を超えてしまうことになる。平均価格の住宅であっても、平均的な労働者にとっては、買えるか買えないかの境界線上と言えるわけだ。 
また、頭金200万円は、年収を超える。上で見た年間可処分所得と消費支出の差を貯蓄と考えると、1世帯当たり年間約50万円ということになるが、そうであれば、4年分の貯蓄ということになる。 
これは、上記のニュースなどで伝えられている価格に比べれば、かなり低い。ニュースやブログなどで伝えられるのは、外国人向けなど、一般の住宅に比べればかなり高級なものなのだろう。 
主要年份房地产开发企业房屋建筑面积和造价」によると、竣工房屋平均造价(竣工住宅平均建築価格)が2011年で4515元/平方米となっている。売り出し価格は、これよりかなり高いわけだ。 なお、「表17.2 

________________________________________
● 野口教授が監修された経済データリンク集です。ぜひご活用ください!●
http://diamond.jp/list/noguchi_data http://diamond.jp/articles/print/30963

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