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http://www.bloomberg.co.jp/news/123-ML9N366TTDSE01.html
４月13日（ブルームバーグ）：キプロス中央銀行のデメトリアデス総裁は政府が中銀の独立性を脅かしていると主張するとともに、家族が同国救済で損失を被った人たちから死の脅迫を受けていることを明らかにした。
デメトリアデス総裁は12日、ダブリンでのインタビューで「キプロス中銀の独立性は現在脅かされている」と述べた。また「私自身だけでなく妻子も死の強迫」を受けており、状況への対応が一段と困難になっていると強調した。
キプロス政府が銀行セクターの縮小や銀行預金課税を含めた救済合意に向かう中で、同国中銀はアナスタシアディス大統領と対立している。デメトリアデス総裁は政府にスタブリナキス副総裁を解任したり、中銀の同意なく金準備を売却する権限はないと主張した。
同総裁は「政府は中銀に相談せずに金の売却を約束したようだ」と指摘、「銀行監督に関連して常に干渉を受けている」と語った。
同国政府のスティリアニデス報道官は13日に記者団に対し、デメトリアデス総裁が自身の発言について説明するだろうと述べ、政府は中銀の独立性を全面的に尊重していると釈明した。
◆キプロス政府は中銀の金売却が頼り、支援条件履行で
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-ML9KW66TTDT401.html
４月14日（ブルームバーグ）：キプロスのヨルギアデス財務相は13日、国際支援を受けるための公約を果たす上で政府が中央銀行による金売却を当てにしていることを明らかにした。金売却をめぐっては政府と中銀総裁が対立している。
欧州連合（ＥＵ）の行政執行機関である欧州委員会による９日の債務精査に関する報告書草稿によると、キプロスは約４億ユーロ（約520億円）相当の「余剰」の金準備を売却することを公約。金先物が５カ月ぶりの大幅下落となる材料となった。こうした政府方針に対し、キプロス中銀は売却を検討していないと表明した。
ヨルギアデス財務相はＥＵの財務相会合前にダブリンで行われたインタビューで「われわれはこの目標を持っており、その達成に取り組む」と述べた。
アナスタシアディス大統領はユーロ圏と国際通貨基金（ＩＭＦ）に100億ユーロの支援を実行してもらうことを目指している。そのためには同国が10万ユーロ超の銀行預金課税や資産売却などでさらに70億ユーロを捻出する必要がある。
デメトリアデス総裁は「政府は中銀への相談なしで国家の金の売却にコミットしたようだ」とダブリンで発言。自身の同意を得ずに金を売却する権利は政府にはないとし、中銀の独立性が政府によって脅かされていると主張した。
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