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米「スーパーリッチ」の復活  集中する富、裏に貧困化
http://www.asyura2.com/13/hasan80/msg/613.html
投稿者 あっしら 日時 2013 年 6 月 26 日 04:02:17: Mo7ApAlflbQ6s
 

(回答先: 「卒・緩和」の痛み 米中共振に揺れる市場 投稿者 あっしら 日時 2013 年 6 月 26 日 03:04:24)


[地球回覧]米「スーパーリッチ」の復活
集中する富、裏に貧困化

 金融危機から約5年。景気回復を背景に米国の「スーパーリッチ」が勢いを盛り返している。停滞する雇用情勢と異次元の世界に、米経済のゆがみも見え隠れする。

 米ニューヨーク市マンハッタン南西のチェルシー地区。24階建てのビルが高級マンションに生まれ変わる。新興の開発業者が2億ドル(約200億円)を投じて改装する「ウオーター・タワー」だ。
 案内された10階のテラス。北にエンパイア・ステート・ビル、西にハドソン川の視界が広がる。天井まで続く窓、大理石の浴室、最新鋭のジム――。ぜいたく三昧の造りだ。
 「売り出した50戸は1週間で完売した。投資ファンドを解約した人もいたけど、ほぼ現金払いね」と販売担当のビッキー・バロンさん。販売価格はテラス込みで400平方メートルの2LDKの部屋が1400万ドル。近く販売する最上階、5500万ドルの物件も購入希望者が鈴なりだという。
□   □
 大企業の会長、有名女優、人気司会者――。業者は購入者を明らかにしないが、購入者像をこう説明する。8割は米国人。金融関係や起業家のほか芸術家も多い。年齢は20代から退職者まで。大半が第2の住み家として買う。
 アールデコ調のタワーは完成が大恐慌直前の1929年。設計者ラルフ・ウオーターはウォール街の著名な高層ビルも手がけ「世紀の建築家」と呼ばれた。恐慌後は豪華さが敬遠され忘れられていた。
 そんなバブルの象徴が再び人気を博すのは、今の世相と無縁ではない。米ピュー・リサーチ・センターの最新の調査では、米家計の大半が資産を減らした2009〜11年に、上位7%の富裕層は資産を逆に3割近く増やした。80年代からの富裕層への富の集中が、金融危機を経て加速していることを示す。
 直近で大きいのは株高。米国では上位1%の富裕層が金融資産の半分を持つ。米株価の最高値更新はスーパーリッチたちには強い追い風だ。株式を多く持つ起業家や経営者は特に恩恵が大きい。
 ファイル交換ソフト、ナップスター創業者でフェイスブック社長だったショーン・パーカー氏は今月、自身の挙式に1000万ドルを使った。カリフォルニア州の森に池や橋、石門を建設。自然環境を害したと指摘されると、250万ドルの罰金も払った。
□   □
 だが、米各地には対極の光景も広がる。米西岸オレゴン州ポートランド。路上で数百人のホームレスの若者が生活。「1泊15ドル」の安宿の看板が並ぶ。
 「宿がない。小銭をくれないか」。声をかけてきたジョエル・ボズウェルさん(24)はノースカロライナ州出身。高校を中退し父と同じ石工になったが不況が直撃、職を求め放浪中だ。「履歴書を150通は送ったけど厳しい」。長身の青年の表情は曇る。

 成功者をもり立て、活力としてきた米国。だが「近年は頂点での富の爆発と底辺の貧困化が加速した。多くの若者は技能獲得の機会も失い国の競争力を急低下させている」とコロンビア大のジェフリー・サックス教授は話す。

 もっとも自由競争を標榜する米国では、富裕層の増税などの再分配政策が勤労意欲をそぐとの声も多く一筋縄ではいかない。
 成功を誇る「トロフィー・アセット(資産)」と称されるチェルシー地区の豪華なタワーは輝きを保つのか、それともバブルの遺産としてまた忘れ去られるのか。その命運は、米国が持続可能な成長へ「解」を見つけることができるかどうかにかかっている。

(米州総局編集委員 西村博之)

[日経新聞6月23日朝刊P.13]

 

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コメント
 
01. 2013年6月26日 08:41:29 : nJF6kGWndY

日本など、ごく限られた恵まれた国を除き、生存権の規定がないからな

ホッブスの言う、いわゆる自然状態というわけだ

どちらの国家群が、最終的に、適者生存となるのかはわからないが

少なくとも、共産主義を謳った国は、淘汰されてしまったことは歴史的な事実だな

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000004c72-att/2r98520000004cae.pdf



02. 2013年6月26日 14:07:29 : oWBvrjSyZA
合衆国の「南米化」が着々と進んでいますな。

先進国か否かの区別は、金持ちの生活水準では量れません。
最下層の人が、どのくらい豊かに暮らせるかによります。

米国は今まで「貧乏人でも飢えない」「道ばたに自動車が捨ててある」
といった点で飛び抜けて豊かな国とみられていましたが、
これからは違った国になるのでしょうね。


03. 2013年6月26日 16:38:08 : e9xeV93vFQ
「幸福の王国」ブータンで苦しむ若者たち
2013年06月26日 15:48 発信地:ティンプー/ブータン

ブータン首都ティンプー(Thimphu)で、第4代国王の戴冠記念日を祝う文化行事に伝統衣装を着て向かう女子生徒(2013年6月2日撮影)。(c)AFP/ROBERTO SCHMIDT
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【6月26日 AFP】そこは「最後の理想郷」として知られている──美しい自然と仏教文化あふれるヒマラヤ奥地の国、国民の幸福が経済成長より重視される所。

 だがそのバラ色の評判に、ブータン王国の都市に暮らす若者たちは迷うことなく異議を唱える。

「人びとが幸福でないことは見てとれる」と、ソーシャルワーカーのジグメ・ワンチュクさん(24)は語る。薬物依存から立ち直ったワンチュクさんは、首都ティンプー(Thimphu)にある薬物依存の若者たちの相談所で働いている。

「私たちはとても多くの課題に直面しており、多くの人が苦しんでいる」

■薬物乱用、アルコール依存、犯罪率上昇

 飲酒、特に米の自家醸造酒は長らくブータン文化の一部だった。だが、国家統計局の昨年の報告書によると、アルコール性肝疾患がティンプーの主要病院における死因の上位を占めるようになった。

 また、何世紀もの間にわたって世界で最も孤立した国だったブータンが近代化するにつれ、若者による薬物乱用、特に調剤の乱用が大きな問題になってきている。

 ブータンは1974年に初めて外国人観光客の入国を認め、1999年に初めてテレビを、2008年に初めて民主主義を認めた。

 今でもブータンは外国人に別世界のような印象を与える──職場や学校へ民族衣装で通う人びと、息を呑むような景観に点在する僧院やマニ車、政府庁舎として使われる古い要塞。

 だが、伝統社会の網の目は、ほつれ始めている。

「犯罪率は年々高まっている。空き巣や強盗などは10年前にはほとんど無かった」と、ダンバー・K・ニロラ(Damber K. Nirola)氏は語る。人口75万人足らずのブータンに2人しかいない精神科医の1人だ。

「現在直面し、今後ますます大きくなるであろう最大の問題は、失業だ。失業とともに、薬物とアルコールの問題も来る」

■「国民総幸福量」と現実のギャップ

 こういった問題が、「国民総幸福量(Gross National Happiness、GNH)」をトレードマークにしている国で起きていることは、意外かもしれない。

 GNHは、用語としては1970年代に先王の即席の発言で決まり、その後、本格的な開発モデルに発展した。

 国民総生産(GDP)を重視する諸外国と異なり、ブータンのGNHは、環境と文化を守り、良き統治を目指し、持続可能な社会・経済の発展を追求するものだ。精神と物質の両方の豊かさのバランスを取ろうというこの観点は世界の注目と称賛を集めた。

 だが、GNHの基本コンセプトはブータン国内でも支持されているものの、その実際の運用には疑問も投げかけられている。

「この国の問題を見る限り、GNHがこの国にあるとは思えない」と、学生のジャミャング・ツェルトリムさん(21)は語る。

 ツェルトリムさんの最大の懸念は、多くの人と同じく、ブータン国内に若者向けの望ましい雇用がないことだ。しかもブータンの年齢中央値は26歳。今後さらに多くの人びとが生産年齢に到達する。

 公式には、ブータンの失業率は2009年の12.9%から、2012年には7.3%に減少しているが、この統計には疑問の声も上がっている。

 民間事業が発達していないことから高学歴のブータン人向けの事務職はごく限られている。一方で、成長する建設産業での手仕事は、国境を越えて来るインドの労働者が大半を担っている。

「雇用の需給がマッチしていない」とニロラ医師は語り、若者層が農業をしなくなっており、高齢者が農業を続けていると付け加えた。

 問題の背景にあるのは、ブータンが隣国インドに投資、支援、輸入で大きく依存していることだ。昨年、過剰な需要の結果、ブータンはインドルピーが枯渇し、結果として大規模な信用危機が起きた。

 この経済危機のピークは、ちょうどジグメ・ティンレイ(Jigme Thinley)首相がニューヨーク(New York)の国連(UN)会議で幸福哲学を説いていたころ訪れた。

「このとき、多くの人がGNHを厳しく非難するようになった。私たちの政府首脳陣はブータン国外でGNHを紹介することの方に興味があるのだ、とね」と、ブータニーズ(Bhutanese)紙の編集者、テンジン・ラムサング(Tenzing Lamsang)氏は語る。

 ラムサング氏は、GNHが「高度に知的な」コンセプトとしてエリート層の支持を獲得する一方、国民の大半からは十分な支持が得られていない中で、政府首脳陣は悪化する国内問題を「見ないふりをする」ようになったのだと指摘する。

 一方、GNH指標を考案したシンクタンク「ブータン研究センター(Centre for Bhutan Studies)」の研究者、ペマ・ティンレー(Pema Thinley)氏は、「ユートピア国家」を求める非現実的な期待により、GNHが不公平な非難を浴びていると反論する。

「GNHはブータン国民全体の目標であり、達成しようと目指しているものだ。現時点でブータンがGNHを達成したとは誰も言っていない」とティンレー氏は語った。(c)AFP/Rachel O'BRIEN


04. 2013年6月26日 21:16:16 : W18zBTaIM6

選挙で新自由主義者を選んだからそうなったんだろ。

自業自得だ。

アホの小沢信者と同じさ。


05. 2013年6月27日 05:46:36 : TxqyqCR7a2
貧富の格差、やはり格差が極端なのはよろしくない。日本でいえば小泉政権以前のほうがよかった気がする。

06. 2013年6月27日 16:57:46 : niiL5nr8dQ
米国揺るがした最強トレーダー、マーク・リッチ氏死去 

  6月26日(ブルームバーグ):1980年代に米国で起訴される直前に同国を離れ、約20年後に当時のクリントン米大統領によって恩赦を受けた商品トレーダー、マーク・リッチ氏が死去した。78歳だった。
派手なネクタイとキューバ産の葉巻がトレードマークだったリッチ氏は、原油のスポット市場を考案したことで知られる。後に17年間にわたり、米捜査当局にとってホワイトカラーの逃亡者としては最重要指名手配者の1人となった。米国を離れ亡命の身であった時代に、現在のグレンコア・エクストラータ の前身となる商品取引会社を創業する。
広報担当者のクリスチャン・ケーニッヒ氏は電話インタビューで、リッチ氏が26日早くに、スイスの自宅近くの病院で息を引き取ったことを明らかにした。
リッチ氏は1983年、有線通信不正行為や恐喝、米国が経済制裁を科していたイランとの原油取引、4800万ドル(現在のレートで約47億円)余りの米所得税脱税など50を超える罪で起訴される数時間前にスイスに向け出国。罪に問われることになった数百万ドルに上る一連の原油取引は80年代初めに世界の石油業界を揺るがした。
同氏は一貫して無罪を主張。クリントン元大統領は2001年1月、自身の在職最終日に恩赦を与えた。
リッチ氏は09年に出版されたダニエル・アマン氏著の「キング・オブ・オイル マーク・リッチ アメリカを揺るがした最強トレーダー」(日本語版は10年出版)のインタビューで「われわれは原油を購入し、輸送を手掛け、売却した」とし、「彼らは自分たちでできなかったから、われわれが行うことができた」と語っている。
「偉大な先駆者」
リッチ氏が築いた数十億ドル規模の「商品取引帝国」は、ロシアのニッケル鉱山やマレーシアのすず鉱床のほか、ロンドンや香港、ニューヨークのトレーディングルームに及んだ。原油タンカーも数隻保有し、キッシンジャー元米国務長官やオペラ歌手のプラシド・ドミンゴらと交友を深めた。
原題:Marc Rich, Fugitive Commodities Trader in 1980s, Dies at78 (2)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:フランクフルト David Henry dhenry2@bloomberg.net;ロンドン Will Kennedy wkennedy3@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Amanda Jordan ajordan11@bloomberg.net
更新日時: 2013/06/27 10:54 JST


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