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円安恐慌 1ドル200円ならガソリン1リットルは250円にも (週刊ポスト) 
http://www.asyura2.com/13/hasan80/msg/618.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 6 月 27 日 07:17:00: igsppGRN/E9PQ
 

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130627-00000005-pseven-bus_all
週刊ポスト 2013年7月5日号


 国債暴落と共に日本経済で危惧されるのが「超円安恐慌」(スタグフレーション)だ。日銀が「異次元の金融緩和」で通貨供給量を増やしていけば、円の価値が下がり、円安は進む。

 円安恐慌の兆候はすでに表われている。この4月から7月にかけて、電気・ガス代からパスタなどの小麦製品や缶詰などの食料品、衣料品や建設資材まで衣食住に値上げが広がった。ただし、それはまだ序の口。原油価格の上昇がコストに反映されるには半年ほどのタイムラグがあり、秋頃には値上げがさらに本格化すると見られている。

「20円」の円安でこれだ。もし、国債暴落で日本がかつての韓国のように1ドル=90円台から一気に1980年代のような200円時代に戻ればどうなるか。

 ガソリン価格は1円の円安になれば1円上がる。1ドル=200円なら1リットル250円の世界だ。小型車を満タン(約50リットル)にすれば1万2500円が飛ぶ。家庭用の電気代は10円の円安で年間約4000円アップするから、100円の円高で4万円もの負担増だ。

 輸入物価は軒並み2倍にハネ上がる。9割を輸入に頼る小麦製品のパンや麺類が庶民には高嶺の花になる。

 自給率の変化も見落とせない。1980年代には牛肉の7割は国産だったが、現在は4割。豚肉の自給率も9割から5割に下がった。輸入価格が2倍に上がるうえ、飼料代の高騰で国産価格も連動して上がる。1980年代は国産だった日用品などの軽工業品の多くは輸入に切り替わっており、それまで円高で「100円ショップ」の低価格の恩恵を受けていた庶民の家計は“物価2倍”で大打撃を受ける。

 そして、いくら円安になっても給料が上がらず、雇用も戻らない。『円安恐慌』(日経プレミアシリーズ)の著者で、投資顧問会社「ミョウジョウ・アセット・マネジメント」代表の菊池真氏が指摘する。

「日本の輸出企業はこれまでの円高で工場の多くを人件費の低い海外に移転している。円安になっても日本に戻す選択をする経営者はいません。どうせ部材は海外から輸入しなければならず、人件費の安い海外でそのまま生産した方が効率的だからです。

 さらに為替以外の競争条件も変化している。1980年代は世界に日本の家電メーカーの敵はほとんどいなかったが、いまや日本のメーカーより巨大なサムスンやホンハイ、ハイアールと競争しなければならない。輸出は伸びないから給料も増えず、工場が戻らないから雇用は増えません」

 物価が2倍で給料が増えなければ、実質的な賃金半減である。消費低迷で企業の売り上げも大幅に減る。国際金融論が専門の相澤幸悦・埼玉学園大学経済経営学部教授が指摘する。

「弱い企業は倒産し、強い企業は魅力がない日本市場を出て海外に移転。日本の産業は空洞化し、庶民は国内に職がないから経済成長している中国やアジアに出稼ぎに行かなければならなくなる。日本企業の海外工場で、現地と同じ賃金、ひょっとすると現地の人よりもっと安い賃金で働くことになるかもしれない」

 輸出王国の復活どころか、日本からは主要産業が消滅し、海外に輸出できるのは労働力だけという「出稼ぎ国家」になってしまうのだ。


 

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コメント
 
01. 2013年6月27日 08:36:50 : Leq45E6jPg
ガソリン1リットル250円は世界的に見てごく普通の価格ですよ。
今の日本が産油国でもないのに異常に安いのです。
産油国でも大量に輸出するような国でない限りガソリンには重税を課しています。

アメリカ合衆国は世界の非常識を集約したような国ですから比較になりません。
米国がガソリン税を上げるだけで世界のエネルギー問題の何割かは軽減するでしょう。

一般の日本人が円高や過去の蓄積による経済の「底力」のメリットを自覚できなければ、
本当に円安のデメリットだけが突出した経済構造にされてしまいますね。


02. 2013年6月27日 08:55:33 : kolTeBcVdU
安部チャン、最低賃金上げないらしいね。上げたら選挙勝てるよ。

03. 2013年6月27日 11:03:47 : e9xeV93vFQ

円高デフレに戻るとアベノミクスを批判する人々が増えているが

まだ賃金が上がらないのに超円安インフレが起こると批判する人々もいるのか

実際は、アベノミクスや金融緩和とは、あまり関係ないのだが


04. 2013年6月27日 17:41:51 : YI6NYcCx7w
 
「物価が2倍で給料が増えなければ、実質的な賃金半減である。消費低迷で企業の売り上げも大幅に減る。国際金融論が専門の相澤幸悦・埼玉学園大学経済経営学部教授が指摘する」


  かって「ケッパーのサンちゃん」という伝説的詐欺師が浅草近辺にいたが、中身は抜いて、財布はちゃんともとに戻しておいた。物価を2倍にして賃金を半減するこうしたスマートな手口は、」正にサンちゃん流そのものだ。断じて許せんぞ。
ついでに、相沢さんは、独立行政法人(国立大学)の埼玉大学の経済学部教授です、訂正いたしましょう。
。。。


05. 2013年6月27日 18:38:39 : TxqyqCR7a2
1ドル360円の時代がありました、なつかしい。

06. 2013年6月27日 21:37:23 : Leq45E6jPg
1971(昭和46)年末まで続いた1ドル360円の頃って、ガソリンは50円台でしたよねえ。
現在の3分の1。ドル換算なら10分の1位です。石油ショック前ですから。

でも、給料や物価は、日銀の公式見解では今の4分の1位だそうで、やはりガソリンは高価でした。
軽自動車は360cc、クラウンでも2000ccで今の「コンパクトカー」と大差ないサイズでした。

テレビも20型を越えると物品税が跳ね上がってましたから、大型テレビは本当の
金持ちしか変えませんでした。

いやあ、日本人、いつの間にか随分と贅沢な暮らしをするようになったモンです。

360円時代は外貨持ちだし制限なんてのもありましたね。1回500ドルでしたっけ。
当時は米国の方が遙かに豊かで物価も高く、1ドルで100円分くらいしか使い勝手が
ないため500ドルでは相当な貧乏旅行になると言われていました。

若い皆さん、昭和のイメージが少し変わりました?


07. 2013年6月29日 17:26:04 : JjNtNbJEr2
当方、オーストラリアやニュージーランドで暮らしましたが、あちらのガソリン価格の高騰は大問題になってます。通貨切り下げが堪えているようです。かつては日本の半分くらいだったが、今では日本とほとんど同じ水準です。このため、自国の自動車産業の危機を招いています。

オーストラリアの自動車産業は第二次世界大戦後、アメリカ資本のフォード、GMホールデン、クライスラーのビッグスリーが出揃い、右ハンドル化したアメリカ車を製造してきました。1970年代末期以降に日本のトヨタと日産が現地生産に進出すると、ヨーロッパの感覚を取り入れた新型車にモデルチェンジしました。1979年にアメリカのクライスラー経営危機の煽りで、同社がオーストラリアから撤退して日本の三菱自動車と三菱商事が引き継ぎました。

ベストセラーを長年争ったフォード・ファルコンとホールデン・コモドアですが、どちらも3.3リッタークラスの直列6気筒エンジンを廉価版に、5リッタークラスのV8エンジンを高性能版に搭載して生産され続けてきました。これらは燃費が悪く、1リットルのガソリンで7kmくらいしか走りません。安いガソリン価格があって、はじめて売れる自動車なのです。ところがオーストラリアの通過切り下げ政策によって、輸入石油の価格が年々高騰。販売台数が長期低落傾向にあります。

このことから長年、オーストラリアで現地生産を続けてきたフォードが2016年をもって現地生産から撤退することを発表。オーストラリア社会に激震が走っています。同社も何とか生産を継続すべく、ファルコンに直列4気筒2リッターエンジンを搭載した廉価版を投入しました。しかしファルコンはレクサスの最高級車並みに大きい乗用車です。小さなエンジンでは満足に走らない。結局、不人気で売れませんでした。蛇足ですが、当方が別に乗っているフランスのシトロエンCX(1970年代のフランスの最高級車)より、ファルコンはずっと大きいです。

フォードは小型化・前輪駆動化した新型ファルコンを開発すべきだったのですが、1980年代後半の石油価格の下落による大型車人気の復活により、小型化・前輪駆動化を見送り、従来路線を踏襲した新型車を開発しました。これが裏目に出た。あの頃なら、小型化・前輪駆動化にかかる膨大な開発費をカバーできたと言われています。

同じ大型車を生産しているGMホールデンは何とか生き残っていますが、実態はフォードと似たり寄ったりです。膨大な補助金を州政府が交付して生き残っている。日常生活で支払わされている付加価値税が、自動車メーカーの繋ぎ止めに使われています。現在の与党・労働党が支持基盤の労働者階級の支持を得るために行なっていますが、これには野党の保守連合(自由党と国民党)の反発を招いています。この夏の総選挙次第では、膨大な補助金の打ち切りに発展する可能性もあります。今のところGMホールデンは2022年までのオーストラリア現地生産を表明していますが、これが短縮されることもありえます。

通貨切り下げでますます高騰するオーストラリアのガソリン価格ですが、大型車の好きなオーストラリア人も仕方なく小型車に乗り換えつつあります。三菱ミラージュも人件費の安いタイで生産されており、最廉価版で12,990オーストラリア・ドルとライバルより安いですが、先立つものがないと買えません。同社も2000年以降、経営危機に転落してオーストラリアでの現地生産から撤退しましたが、かつて現地生産された車の部品供給が急速に悪化しており、最終型の380も姿を消しつつあります。


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