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円安 半年以上進行で輸入価格の上昇始まりデメリット顕在化 (マネーポスト) 
http://www.asyura2.com/13/hasan80/msg/700.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 7 月 02 日 10:08:00: igsppGRN/E9PQ
 

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130702-00000006-pseven-bus_all
マネーポスト 2013年夏号


 昨年11月以来続いてきた円安の流れが一服している。1ドル=100円を突破したものの、6月頭には再び100円割れとなった。今後の円相場の行方について、酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表の酒匂隆雄氏が読み解く。

 * * *

 今年に入って、米ドル/円相場は大台の100円を突破するなど、かなり急ピッチで円安が進んだが、その後100円を割り込み、その勢いは鈍っている。7月下旬に予定されている参議院選挙の前後からは、ドル高を修正する動きになると予想している。アベノミクスに対する海外の評価は非常に高いが、おそらく自民党の勝利で終わるであろう参院選の後は、これまでのようなフィーバー的な評価は沈静化すると思われる。

 そもそも、日本が輸出立国であると見る考えは大きな誤りだ。企業の生産設備の海外移転はかなり進んだ。その証拠に、GDPに占める物とサービスの輸出比率は15%に過ぎない。日本はすでに内需型の経済に移行しており、円安で恩恵を受ける国内企業は少数派となっている。

 昨年11月から進行した円安は半年以上経過。エネルギーを始めとした資源や原材料の輸入価格は本格的に上昇する時期で、国民生活のあちこちにデメリットが出始めてこよう。円安のデメリットがクローズアップされるに違いない。アベノミクスに対する評価は、参院選後にいったんピークを迎えるのではないか。

 米国の警戒感も強まりそうだ。4月中旬に、米財務省が議会に提出した為替報告書で、円安に懸念を示すコメントが記述されていると報じられたが、米国政府の本音はその記述に近いと考えられる。政府当局者は直接言及しないだろうが、周辺からの牽制は強まるだろう。


 

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01. 2013年7月02日 13:10:06 : e9xeV93vFQ
ドル99円後半で伸び悩み、100円突破のエネルギー欠く
2013年 07月 2日 12:33 JST

トップニュース
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[東京 2日 ロイター] - 正午のドル/円は、ニューヨーク午後5時時点に比べ、小幅ドル安/円高の99円後半。海外市場で100円手前のオプション関連の売りに行く手を阻まれた地合いを引き継いで、この日も上値が伸び悩んだ。

ドルは朝方の高値99.71円から一時99.51円まで下落。本邦機関投資家などリアルマネーによる外貨手当てが散発的に出ているとの指摘も聞かれたが、インターバンクでは「思ったより上値が伸びない」(邦銀)との感想が複数聞かれた。

短期筋の間では100円ちょうどのオプションをにらんだ攻防戦が続いている。

100円にはプレイン・バニラオプションのほか、ノックアウト系のオプションも並ぶとされており、「たとえば、100円がついてしまうと95円でドルを買う権利が消滅するオプションを保有するファンドもいる」(外銀)。一方で、同オプションとは逆向きのオプションを保有するファンド勢は100円をつけに行くきっかけを探しているが、午前の取引ではきっかけとなるような材料がなかった。

「100円トライは近々あるが、100円以上で定着するか否かは米雇用統計次第。もし弱い数字であれば、95―100円のレンジ相場に戻る可能性がある」とFXプライムの取締役、上田眞理人氏はみている。また、強い数字であれば、出口論が再燃して株高・ドル高になるが、「ネックはまだ安定したとは言い難い新興国市場」(同)だという。

きょう2日はオーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)の理事会が予定されている。政策金利は据え置かれるとの予想が大勢だが、4月半ばから続く豪ドルの下げトレンドが一服したとの見方もあり、豪ドルにポジティブな内容が出れば、それを追い風として上昇の余地がありそうだ。

ロイター調査によると、RBAはきょうの理事会で政策金利を据え置くとの見方が大勢を占めている。 調査対象のエコノミスト23人のうち21人が、RBAは政策金利のオフィシャル・キャッシュレートを過去最低の2.75%に据え置くと予想した。残りの2人は2.50%への利下げを予想している。

韓国ウォンは1ドル=1133ウォン前半。一時1129.60ウォン付近まで強含み、6月18日以来の高値をつけたが、1130ウォン割れの水準では、韓国輸入業者を中心に値ごろ感からのドル買い/ウォン売りが出ていたという。ウォンは5月上旬から下落傾向が続き、6月21日には中銀がドル売り介入を実施したとの指摘もあった。6月25日までには下げ止まり、その後は切り返して上昇傾向が続いていたが、ここにきて上昇が一服している。

(森佳子)
 
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想定為替レート、自動車90.80円・電機90.78円=日銀短観
2013年 07月 2日 09:44 JST
[東京 2日 ロイター] - 日銀が2日発表した6月日銀短観調査全容によると、主要輸出業種である自動車や電気機械(いずれも大企業ベース)の2013年度の想定為替レートは、自動車が1ドル=90.80円(3月調査では83.95円)、電機は90.78円(同84.87円)と、それぞれ前回3月調査時と比べ円安に想定していたことが明らかになった。

業種名        2013年度想定為替レート

6月調査     3月調査

繊維        92.74円   86.65円

木材・木製品    96.37円   86.78円

紙・パルプ     92.81円   89.23円

化学        91.22円   85.14円

石油・石炭製品   93.56円   85.72円

窯業・土石製品   90.41円   85.02円

鉄鋼        90.21円   87.27円

非鉄金属      93.13円   83.31円

食料品       92.65円   84.93円

金属製品      93.68円   87.39円

はん用機械     91.67円   83.58円

生産用機械     93.31円   87.69円

業務用機械     87.98円   84.56円

電気機械      90.78円   84.87円

造船・重機     93.70円   87.92円

自動車       90.80円   83.95円


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マネタリーベースが4カ月連続で過去最高更新、6月末173.1兆円
2013年 07月 2日 09:40 JST
[東京 2日 ロイター] - 日銀が2日発表した、市中の現金と金融機関の手元資金を示す日銀当座預金残高の合計であるマネタリーベース(資金供給量)の6月末残高が173兆1250億円となり、4カ月連続で過去最高を更新した。

5月末は159兆1641億円だった。4月4日に導入した異次元緩和による大規模資金供給が続いており、当座預金残高が84兆6996億円(末残)と過去最高に拡大したことが要因だ。

月中平均残高も前年比36.0%増の163兆5375億円となり、4カ月連続で過去最高を更新した。月中平残の内訳は、当座預金が同114.5%増の76兆1590億円、準備預金は同119.4%増の69兆0379億円。紙幣(銀行券)は同3.3%増の82兆8305億円、貨幣は同1.0%増の4兆5480億円だった。

(伊藤純夫)

 


 


日本経済 〜期待インフレ率の有効性と限界〜
経済調査部 熊野 英生


株価下落で怪しくなったリフレの持続性
日経平均株価は5月 23 日以降急落に見舞
われた。4・5月の株価上昇ペースが急激だ
っただけに、その反動としての株価下落も大
きかった。この間の株価上昇・下落の流れを
みると、金融緩和の有効性と限界を同時に感
じさせる。金融緩和効果は資産価格に影響力
を与えるのは事実だが、残念ながらその効果
は長持ちしない。かえって日銀が期待インフ
レ率を人為的にコントロールする行為が極め
て不安定であることを白日の下にさらした格
好である。
長期金利は名目上昇・実質低下?
この期待インフレ率の効果は、株価だけに
留まらない、とされる。リフレ政策の考え方
に沿えば、期待インフレ率が上昇すると、実
質金利の低下、実質賃金コストの低下、実質
負債残高の減少が見込めると喧伝されてきた。
インフレ目標を導入した日銀も、それらの
効果に期待していると考えられるが、筆者は
その考え方が世の中ではなかなか理解されな
いのではないかといぶかしく感じる。例えば、
長期金利の上昇を考えると、世の中では長期
金利の水準が5月半ばから 1.0%まで上昇し
てきていることが問題視された。
一方、リフレの発想に立てば、これもあま
り問題視されない。インフレ目標を掲げたこ
とによって期待インフレ率が上昇すると、「実
質長期金利が低下した」とみるからだ。具体
的には、インフレ目標に反応して期待インフ
レ率が2%になれば、名目長期金利から期待
インフレ率を割り引いた実質金利は低下する。
例えば、インフレ予想が2%になると、名目
長期金利が1%であっても、実質金利はマイ
ナス1%に低下するという計算だ。狐に摘ま
れたような説明に聞こえるだろうが、リフレ
政策の発想はこういった具合なのである。
インフレになると実質賃金は低下する
経済現象を名目値で考えるか、実質値として
捉えるかという点は、大きな論争を呼びそうで
ある。同様に、実質賃金コストの低下について
の解釈も議論が分かれる。私たちは生活者の目
線で、物価が上昇しても、賃金が増えそうにな
いのでは、家計の運営は苦しくなると理解する。
しかし、リフレの発想で言えば、期待インフ
レ率が上昇すると、実質賃金上昇率が低下(=
名目賃金上昇率−物価上昇率↑)するので、経
済にプラスと評価する。実質賃金コストが低下
すれば、企業が雇用者を雇いやすくなり、家計
にもプラス効果が及ぶという理屈になる。果た
してインフレ予想によって雇用を増やすとい
うメカニズムは、人々に歓迎されるのだろうか。
だから成長戦略が重要なのだ
期待インフレ率の効果が、誤解を生じさせる
理由を考えると、「これからインフレ率が高ま
りそうだ」という観測を、企業経営者の成長予
想にすり替えた点に混同があったと考えられ
る。本当に重要なのは、企業経営者のマインド
を前向きに変えて、これまで手控えていた投
資・雇用を拡大する行動を促すことである。
実は、アベノミクスは、この辺りの論拠が弱
いことを補強しようとして、「三本目の矢」で
ある成長戦略を通じて、投資・雇用を拡大させ
る手立てを講じようとしている。アベノミクス
の真贋は、金融面での効果のみならず、実体経
済に好影響を与える成長戦略にかかっている。
くまの ひでお(首席エコノミスト)


 


 

第一生命経済研レポート 2013.7
金融マーケット
ひ弱さが露呈したグローバルマーケット
経済調査部 嶌峰 義清

市場の雰囲気一変した5月後半
年初来順調に上昇していた世界の株価は、5
月半ば頃を境に足踏み、ないしは調整色を深め
た。なかでも、政権交代機運の高まりをきっか
けに急騰してきた日本株の下落が目を引いた。
今年に入ってからの世界的な株価の上昇は
景気実態に見合っていないとして、調整は“行
き過ぎの修正”との見方が強い。実際、経済状
況を示す生産活動の動きを見ると、2011 年以降
の減速には歯止めがかかった感はあるものの、
伸び率が加速に転じている国はほとんど見当
たらない。
このような経済実態以上の株価の上昇をも
たらしたものは超緩和的な金融政策であろう。
米国で昨年から執られている量的緩和政策第
三弾(QE3)に加えて、昨年 11 月以降の日
本の追加緩和期待と、今年4月の市場予想を大
幅に上回る規模の量的・質的緩和政策の決定、
5月にはECBも利下げに踏み切った。なかで
も、日銀による4月の金融緩和のインパクトは
非常に大きかったと言える。2年間という長期
にわたり、大量のマネーを供給し続けるとの決
定は、市場のリスク許容度を格段に高める効果
があったと考えられる。一方、米国ではFRB
が低金利政策が正当化される条件を明示し、利
上げには相当の時間を要するとの“安心感”を
市場に与えた。
押し黙る中銀に狼狽えた市場
景気は悪化しているわけではないが、さりと
て拡大基調を明確にしているわけでもない。前
述したように、それでも株式市場が上昇基調を
維持してきたのは、経済環境が改善するまで緩
和政策が継続されると期待していたからだ。
しかし、日銀の行動は市場の期待とはやや異
なるものであった。すなわち、金利が上昇して
いた債券市場の動きに対し、日銀はそれを抑制
する姿勢を見せず、むしろ容認した。これによ
り市場金利の先高感は高まり、金利低下を織り
込んでいた為替市場では円安基調が一服し、結
果、株価の大幅調整に繋がった。一方、米国で
は景気に対する楽観論が徐々に高まる中で利
上げの前に行われる出口戦略、すなわちQE3
の縮小・解除懸念が高まったが、FRBはこれ
に対し何のサインも出さなかった。結果、QE
3早期解除観測が一人歩きし、市場のリスク回
避の動きを後押しする格好となった。
市場は、往々にして行きすぎた動きを見せる
が、実際のところは考え得る様々な期待やリス
クを織り込んで価格が形成されていると見な
すことが出来る。その中には、日本の景況感の
劇的な改善が円安・株高によって生じた移ろい
やすいものであり、一方で早期のデフレ脱却の
ためにはそうした期待による前向きな経済行
動が必要不可欠であるということも含まれて
いると考えられる。米国経済が、消費主導の景
気回復基調に乗るためには、住宅バブル崩壊で
痛んだ家計のバランスシート改善が必要不可
欠であり、それを早期に達成するためには資産
価格の押し上げが必要であるということも内
包していよう。
そうした現実と、市場の動きを最大限に利用
して政策効果を高めようとしているはずの中
央銀行が、ここへきて市場の“過剰な期待”に
冷淡な顔を見せれば、市場は狼狽えるほか無い
だろう。中銀がこれを“行き過ぎの修正”と見
なすようであれば、政策目標を達成することは
出来ないだろう。
しまみね よしきよ(首席エコノミスト)


02. 2013年7月02日 15:00:22 : dNyOM3Cklc
自国通貨が安くなって喜ぶ知恵遅れバカウヨども

03. 2013年7月02日 16:01:53 : e9xeV93vFQ

小笠原誠治の経済ニュースに異議あり! 

甘利大臣のフライング勧奨発言
2013/07/02 (火) 14:59


 甘利大臣が、フライングして欲しいと言っています。陸上競技の話でもなく、水泳の話でもありません。念のために言うと、フライングしてはダメだと言っているのではないのです。フライングして欲しいと言っているのです。

 この時点で、アウト! と言われてしまうのではないでしょうか?

 だって、そうでしょう? フライングはルール違反なのです。もちろん、大臣がルール違反をしろと言いたいのではないことはよく分かっているのですが‥比喩が余りにも下手!

 いずれにしても甘利大臣は何と言ったのでしょう?

 「物価が上がるにつれて賃金も上がる傾向をつくらなければならない」「企業には若干フライングする努力をしてもらいたい」

 大臣は、食品の価格や電気・ガス代などが上がるなかで、賃金が上がらないと、労働者は困ってしまう、と労働者に理解を示してくれているのです。

 なんと有難いことか!

 でもそれだったら、最初から物価を引き上げる政策などに拘らなければよかったということです。つまり、インフレターゲットなんてブルシット! 
 甘利大臣は、こうも言っています。

 「物価上昇に所得がついてこないのは最悪だ」 

 しかし、それは最初からアベノミクスに対する批判の一つとして、言われていたことではないですか? なのに何故今頃になって‥

 私は、甘利大臣に質問したい。甘利大臣はアベノミクスを信奉しているのか? そして、安倍総理が信奉している浜田教授の教えを信じているのか?

 どうなのでしょう?

 そもそもリフレ派は、物価が上がるということは、お金の価値が低下するということであり、だから、消費者はお金の価値が低下する前に買い物を急ぐようになるから、消費が活性化すると言っていたのです。

 さらには、物価が上がるということは、実質金利の低下を招き、その結果設備投資が動き出すと言っていたのです。

 そこのところを、甘利大臣などはどのように考えているのでしょうか?

 多分、景気がよくなるメカニズムに関して、余り筋の通った考え方はしていないのかもしれませんね。というよりも、とにかく景気が良くなりさえすればいい、と。理屈はどうでもよくて、株価が上がり、経済成長率が高くなり、そして賃上げが実現すればそれで良い、と。

 しかし、それだと、どこにでもいるおじさんたちの考え方と違わないではないですか?

 もし、それが本当だというのであれば、そのような大臣の言うことを誰が真剣に受け止めるでしょう?

 それに、仮に企業経営者が賃上げをするとなれば、その賃上げの分海外のライバル企業との競争は不利になる訳ですから、国内で賃上げを強制される位なら海外に脱出しようと思う企業が増えてしまうことを何故理解できないのでしょう?

 日本国内の人件費が相対的に高いことが産業空洞化の第一の理由であった訳ですから、フライング気味に賃上げをして欲しいなどと政治家が言うのであれば、何と現場を知らない人なのかと思われてしまうのです。

 それにしても、政治家はどうしてこうも他人の仕事には口を出したがるのでしょう、自分たちのすべきことはしないでおいて。

 議員の数を減らすと言っていたのは、どこのどなたでしたっけ?

 一票の格差を是正すると言っていたのは、どこのどなたでしたっけ?

 0増5減でお茶を濁さないで欲しい。

 成長戦略を打ち出すと言いながら、どうして規制緩和をしないのか?!

 発送電分離はどうなったのでしょうか?!

 総理は、発送電分離が実現したとつぶやいたそうですが‥法律が廃案になったことも知らなかったのでしょうか?

 いいでしょうか? 仮に発送電分離をすれば、黙っていてもビジネスチャンスが増える訳ですから、それを契機に設備投資が起きるのです。何も設備投資減税などしなくてもです。

 しかし、発送電分離を認めてしまうと、既存の電力会社の利益を侵してしまう。だから、手を付けようとしない。

 原発の稼働再開問題にしても、原発の廃止にもう少し力を入れるのであれば、自然に火力や水力、或いはそれ以外の発電所の建設需要が発生するので、これまた設備投資は増える筈。


 いずれにしても、甘利大臣が、賃上げしろと言って、それを真に受けて賃上げに動く企業があるのでしょうか?


04. 2013年7月03日 14:40:29 : niiL5nr8dQ
ドル100円半ば、短期筋や実需の売りで伸び悩み
2013年 07月 3日 12:50 JST
[東京 3日 ロイター] - 正午のドル/円は、ニューヨーク午後5時時点に比べ、若干ドル安/円高の100円半ば。朝方は株価先物の気配値上昇に反応した短期筋のドル買いで一時100.86円と4週間半ぶりの高値を付けたが、高値付近では利益確定売りや、輸出企業のドル売り、機関投資家のヘッジ売りなどが流入し、100.45円まで反落した。

この日はドルの100円台回復で、実需のドル売りが目立ったが、短期筋の間では、参院選後のドル高を見込み、3週間物で102円、103円のドルコールを買う動きが出ている。

ドルの行方について市場の見方が分かれる中、5日に予定される米雇用統計はこれまで以上に注目が集まっている。

米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は2週間前に、経済が想定通りに推移すれば年内に資産買い入れ(量的緩和)の規模縮小を開始し、来年半ばに買い入れを停止する意向を表明した。

ロイター調査によると、6月の非農業部門雇用者数は前月比16万5000人増、失業率は0.1%ポイント低下の7.5%と予想されている。予想通りの内容なら、年内の緩和縮小を後押しする可能性がある。

市場では「米失業率に顕著な悪化がみられない限り、9月のFOMCで債券買い入れプログラムの減額が決定されることは、市場でほぼ確実視されている」(シティバンク銀行、投資調査部のシニアFXマーケットアナリスト、二瓶洋氏)との意見も聞かれた。

<豪ドル>

この日は豪ドルのボラティリティが高かった。

豪ドルは、豪貿易統計を受けて上昇したが、その後、豪中銀総裁の発言を挟んで急落し、一時0.91米ドルを割り込んだ。

オーストラリア連邦統計局が3日発表した5月の財・サービスの貿易収支(季節調整済み)は6億7000万豪ドルの黒字となった。 ロイターがまとめた調査では、収支が均衡するとの予想が中央値として出ていた。豪ドルは同データを受けて0.9189米ドル付近まで上昇した。

しかし、正午にかけては豪中銀総裁の発言で急激な反落を遂げた。

オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)のスティーブンス総裁は、資源投資ブームからのシフトは大きな試練との認識を示し 豪中銀はこの変化に対応するため引き続き妥当な措置をとる、と述べた。

また、当面はトレンドを下回る経済成長が続く可能性が大きいと予想した。

さらに、同総裁は、豪ドルは「一時期やや高過ぎる」水準にあったとし、交易条件を考えると、豪ドルが低下するのにあまりに時間を要したことは驚き、との感想を述べた。

(森佳子)


 

 


 

アングル:ドル100円回復の陰に「息の長い資金」、米雇用統計に警戒も
2013年 07月 3日 13:47 JST
[東京 3日 ロイター] - ドル/円が約1カ月ぶりに100円を回復した。米量的緩和策(QE)縮小をめぐる不透明感が薄らぐなかで、このところ目立たなかった中長期プレーヤーが買いに動き、ドルが全面高となった。ただ、6月米雇用統計に向けた先行指標は「全敗」で警戒感も強まっている。

金融政策の方向性などを背景とした中長期的なドル上昇トレンドに変わりはないものの、雇用統計の結果次第で再度100円割れの可能性もあるという。

<中長期プレーヤーの買いで大台突破>

ドル/円はニューヨーク市場で一時100.73円まで上昇、5月31日以来の高値をつけた。「目立った材料はなかった」(国内証券)にもかかわらず、ドルは全面高となり、ドル/円は節目の100円をあっさり突破した。

この背後にいたのが、中長期スタンスで投資する海外プレーヤーの存在だ。ある大手邦銀関係者は「99円台から100円に上げたのは、短期スペックではなく中長期プレーヤーの大きな買いだった」(大手邦銀)と打ち明ける。米緩和縮小観測で米国に資金が還流しやすい中で、日本の株高・円安の好循環を見込んだ「そう簡単には投げない息の長い資金が入った」(同)という。

東京市場もこの流れを引き継ぎ、ドル/円は一時100.85円まで上昇した。ドル/円は先行して上げていた日経平均株価に比べて戻りが鈍かったが、ようやく追いついた格好だ。

<米雇用統計の前哨戦は全敗>

ただ、このまま一本調子での上昇を予想する市場参加者は少ない。シティグループ証券チーフFXストラテジスト、高島修氏は「きのうのドル全面高は、米引き締め観測などが要因として指摘されているが、米株相場の上値は重く、米金利は緩やかに低下した。米金利や株価が大きく動いていない中で、それらとは無関係に発生したドル高にはやや違和感がある」との見方を示した。

前日は名目、実質ともに米金利が低下。物価連動国債(5年)でみた日米実質金利差は、6月18─19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)以降70bp超まで広がったが、足元では米実質金利の低下を背景に40bpを下回っている。

みずほ銀行マーケット・エコノミスト、唐鎌大輔氏は「ドル/円の上昇は雇用統計が良いことを先回りしているとの解説が聞かれるが、雇用統計の先行指標とされるISM雇用指標やフィラデルフィア連銀指数、ニューヨーク連銀指数は全部悪い。むしろ心配しなければいけないのに、良いという理由でドルが買われている」と指摘。「理由を探して無理やりドルを買っている雰囲気もあるので、雇用統計は注意しないといけない」と警戒する。

直近発表の指数では、米供給管理協会(ISM)が1日発表した6月製造業統計で雇用指数は48.7と前月の50.1から悪化、2009年9月以来3年9カ月ぶりの低水準となっている。

<目先警戒も長い目では上昇トレンド>

もっとも、唐鎌氏をはじめ、多くの市場参加者は長い目で見ればドル/円の上昇トレンドに変わりはないと口を揃える。貿易赤字の定着など円需給を取り巻く環境が「円安」方向に傾いているほか、米国は時間軸こそ若干揺れ動いているが、緩和縮小方向にあることは間違いない。縮小が始まれば、日米金融政策のスタンスの違いはより鮮明に意識されやすい。

ドル/円を大台に押し上げた中長期プレーヤーは、雇用統計への見方よりも、こうした視点に立ったドル買いを入れた可能性がある。

みずほ証券チーフFXストラテジスト、鈴木健吾氏は、前日のドル高について「QE縮小について冷静な分析が進み、米国経済のポジティブ要因が積み重なった結果としてQEが縮小に向かうとの認識が強まったことが大きいのではないか」と指摘。目先は再度100円割れもあり得るとしながらも、やや長い目で見れば参院選結果やQE縮小などをみながら、もう一段上を目指すと予想している。

(ロイターニュース 志田義寧 編集:伊賀大記)


 


 


 


 
 
債券は上昇に転じる、日銀国債買いオペ結果受け−超長期債にも買い 
  7月3日(ブルームバーグ):債券相場は上昇に転じている。日本銀行がきょう実施した長期国債買い入れオペの結果を受けて買いが優勢になっている。あすの30年債入札に向けて売りが先行していた超長期ゾーンにも買いが入っている。
東京先物市場で中心限月の9月物は前日比4銭安の142円25銭で開始。午前10時すぎに11銭安の142円18銭まで下げたが、午後の開始後から水準を切り上げ、一時は16銭高の142円45銭まで上昇した。
現物債市場で長期金利 の指標となる新発10年物国債の329回債利回りは前日比横ばいの0.89%で開始。一時は1bp高い0.90%と6月12日以来の0.9%乗せとなったが、次第に水準を切り下げ、午後に入ると0.875%まで低下。その後は0.88%。20年物の145回債利回りは、午前に1bp高い1.76%と6月25日以来の高水準を付けていたが、午後は一時1.745%まで下げた。30年物の39回債利回りは0.5bp高い1.905%と5月23日以来の水準に達していたが、午後は1.895%に低下している。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の六車治美シニア債券ストラテジストは、日銀買いオペが入ったことはサポートになっている雰囲気だとし、「予想通り5年超10年以下のところが入って、倍率はそれほど高くないので、想定範囲内の結果だと思う」と分析した。
日銀がこの日実施した長期国債の買い入れオペで、残存期間「3年超5年以下」と「5年超10年以下」の応札倍率が低下し、中長期債の売り圧力が弱まっていることが示された。一方、「1年超3年以下」は上昇した。
3日の東京外為市場で円は対ドルで下落。1ドル=100円台後半と1カ月ぶりの円安値を付けた。東京株式 相場は下落し、TOPIXは一時0.5%下落する場面があった。六車氏は「円安が進んでいるが、株価が反応してこないので、債券売りになっていない」と説明した。
記事に関する記者への問い合わせ先:東京 山中英典 h.y@bloomberg.net;東京 小宮弘子 hkomiya1@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:大久保義人 yokubo1@bloomberg.net;Rocky Swift rswift5@bloomberg.net
更新日時: 2013/07/03 13:59 JST

 

 


 消費増税で税収減っては元も子もない、状況みて適切に判断=首相
2013年 07月 3日 14:18 JST
[東京 3日 ロイター] - 安倍晋三首相は3日午後、日本記者クラブでの党首討論で、消費増税の判断に関して「2015年度に基礎的財政収支の対GDP比赤字半減という約束をしている。目標を達成するには消費税を上げる必要があるが、消費税を上げることで税収が減っては元も子もない」と指摘。「4─6月の指数や足元の状況をみながら適切に判断していきたい」と語った。

安倍首相はまた、2年で2%の物価安定目標に到達するという約束もあるとし、日銀に責任を持ってもらうとの考えを示した。

物価目標の2%は、実質2%、名目3%という政府の成長目標と矛盾するのではないかとの質問には「2%はCPIだが、名目成長率で実質に乗せるのはGDPデフレーターだ。2%のCPI上昇はデフレーターでは1%ということで3%になる。矛盾することはない」と答えた。

さらに、消費税が上がれば物価は結果的に4%、5%と上がっていくとの指摘に対し「考慮するポイントのひとつだ。当然、上がっていく賃金と上がっていく物価との関係において、消費が落ち込んでいく、あるいはそれが投資を鈍らせる可能性もある」と指摘。「名目GDPの伸びが鈍っていけば税収は伸びていかない。経済が腰折れしては元も子もない。15年間デフレが続いた。今後10年、20年をみても、(デフレ脱却の)最初で最後のチャンスかもしれない。私は、このチャンスを逃したくない。そのなかで、(消費税引き上げは)慎重に判断したい。同時に国の信認も考えながら、最終決断したい」と語った。

(石田仁志)

 


 


 


 
GPIF:12年度収益率は10.23%、設立の06年度以降で最高に

  7月2日(ブルームバーグ):厚生年金、国民年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の2012年度の収益率はプラス10.23%だった。第3四半期(12年10−12月)以降に鮮明化した為替の円安、国内株高が貢献し、国内外株式、債券の全資産でプラスの成績。同法人が06年度に設立されて以降、過去最高の収益率だった。
GPIFが2日に公表した。12年度の業務概況書によると、収益額は11兆2222億円。前身の年金資金運用基金として積立金の自主運用を開始した01年度にさかのぼっても、収益率と収益額は過去最大を記録した。収益率の資産別内訳は、国内債券がプラス3.68%、国内株式プラス23.40%、外国債券プラス18.30%、外国株式プラス28.91%で、内外株式のパフォーマンスが相対的に良かった。
GPIFの大久保要理事は、「昨年11月半ば以降、新政権による積極的な金融緩和などの政策に対する期待が高まり、その結果、円安が進み、国内では株価が上昇するなどといった運用環境を反映した結果」との認識を示した。
年度末対比で見ると、国内株式についてはベンチマークであるTOPIX (配当込み)が23.82%のプラス。為替は1ドル=82円30銭から94円2銭に、1ユーロ=109円59銭から120円73銭へと円安が進行。10年国債利回りは0.99%から0.55%へと低下(価格は上昇)した。
全体の収益率を四半期ごとに見ると、第1四半期がマイナス1.85%、第2四半期がプラス0.49%、第3四半期がプラス4.83%、第4四半期がプラス6.86%だった。
年度末の運用資産額は120兆4653億円。資産構成割合は国内債券61.81%、国内株式14.57%、外国債券9.79%、外国株式12.35%、短期資産1.48%。
ベイビュー・アセット・マネジメントの高松一郎ファンドマネジャーは、「年間10%のリターンは年金ならそこそこだ。結果論だが、諸外国の年金のように株への投資割合がもうすこし大きかったら、もう少し取れた」と指摘。また、GPIFは「ホームカントリーバイアスが強いし、長年の債券上昇の中で、債券の割合が高いいびつなポートフォリオになっている」と、ブルームバーグ・ニュースの取材に対し述べた。
記事についての記者への問い合わせ先:東京 河野敏 skawano1@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Nick Gentle ngentle2@bloomberg.net
更新日時: 2013/07/02 17:48 JST

 

 

 


 

焦点:中国の銀行システム混乱、金利自由化や規制緩和で拡大も
2013年 07月 3日 13:38 JST
[上海 3日 ロイター] - 中国ではここ数週間、銀行間市場(短期金融市場)における流動性逼迫が銀行システムを揺さぶってきた。だが同国の指導部が金利自由化と資本規制の緩和を進めるならば、今起きている事態は今後来たるべきより大きな混乱の序幕にすぎないかもしれない。

短期金利の急騰により、先月の中国株は大きく下がり、インターネットではATMに現金が配備されていないといったうわさが出回り、銀行の取り付けに発展する恐れまで浮上した。

もっとも金利と為替レートの自由化をさらに促進していけば、中国の銀行にとってリスク管理は困難の度を増すばかりだというのが、アナリストの見方だ。

カーネギー国際平和財団のシニアアソシエイト、ユコン・フアン氏はロイターに対して「最近の銀行システムの不安定化は、金利自由化をあまりに急スピードで推進してきたことに伴うリスクの一部を反映している。あるいはより正確に言うと、いくつかの目標を達成するのに金利に過度に依存しているということだ」と語った。

中国の国務院は金利自由化を進めたい意向を表明しており、人民銀行(中央銀行)は昨年6月、そうしたゴールに向けて商業銀行に限定的ながらも預金金利を柔軟に設定することを認めた。

その金利自由化が銀行システムを動揺させかねない理由の1つは、預金獲得のための銀行同士の激しい競争を誘発するとみられる点にある。

国際通貨基金(IMF)のマーカス・ロドラウアー・アジア太平洋局次長は6月29日に上海で行われたパネル討論会で「銀行が積極的になり過ぎている場合にどう対応するか、銀行同士の競争で損失が生まれる事態をどうするかについて注意深く考える必要がある」と述べた。

<流動性リスク>

中国では、銀行が伝統的な預金の代わりの高利回り商品として、いわゆる「理財商品(WMP)」を販売していることで、既に流動性リスクが高まっている。

投資家はしばしば、より高い利回りを求めて各銀行のWMPの間を渡り歩くため、伝統的な預金に比べてWMPの資金の定着率は低い。

また銀行は短期の償還期限のWMPという負債と、より長期の基調的な資産というミスマッチのせいでも流動性リスクに直面。先月に短期金利が跳ね上がったのは、銀行が満期のWMPの支払い資金を短期市場で調達しようしことも一因だった。

それでも一部の銀行が見舞われているこうしたリスクの管理をめぐる苦労は、この先に存在するもっとずっと猛烈な競争環境の一端にすぎない。

中国銀行業監督管理委員会は6月29日、3月末時点のWMP残高が8兆2000億元(1兆3000億ドル)に達したことを明らかにしたが、これはなお銀行預金総額の8%にとどまる。

一方で預金金利の規制を撤廃すれば、99兆元に上る銀行預金の世界でも同様の競争が始まりかねない。

中堅の華夏銀行(600015.SS)のバイスプレジデント、フアン・ジンラオ氏は4月にオンライン雑誌のサイトに「今金利を自由化すれば預金金利の高騰は避けられない。金融機関はスプレッド縮小圧力を受けて過剰なリスクを取る。これは金融危機を発生させる恐れがある」とのコメントを記した。

市場関係者の中にはより楽観的な見方もある。PwCチャイナの銀行・資本市場担当リードパートナー、ジミー・ルン氏は「金利がより積極的に自由化されれば、銀行セクターはシャドーバンキング(影の銀行)や個人から実際に資金を引き寄せる。なぜなら金利が上がって預金の魅力が増すからだ」と指摘した。

<資本逃避の懸念>

金利自由化は個々の銀行を脅かすとはいえ、厳格な資本規制がある限りはほとんどの資金は中国国内に残り、銀行システム全体が危機に陥りそうにはない。

しかしもし、中国政府が資本勘定における人民元の完全な交換化に向けた対応を進めていけば、銀行システムで起きる可能性がある混乱の度は高まる。

中国の預金者に年間5万ドルまでという現行の外貨交換規制が適用されなかったとすれば、先週の市場の動揺が全面的な金融危機へと拡大していったであろうことは容易に想像できる。

資本規制が行われていてさえ、中国は昨年、経済のハードランディング懸念が生じた際に小規模な資本逃避に見舞われた。

中国の政策担当者は公式見解としては、資本逃避が起きるリスクを否定しており、今年は個人投資家に海外証券投資を認める新たな計画を打ち出す公算が大きい。人民銀行の幹部の1人は6月29日、「長期的にみると中国が主に直面しているのは、海外からの資金流入圧力であって、流出圧力ではない」と強調した。

しかし政策を詳しく分析すれば、指導部が突発的な資金流出のリスクを認識していることがうかがえる。試験的に認められる個人の海外証券投資にしても、その割当額は中国全体の資金フローにほとんど影響しない程度に厳しく制限されそうだ。

先の人民銀幹部も、よりリスクの小さい商品への投資は徐々に規制を緩めていくものの、大規模な資金流出を防ぐ上で最も重要な部分の規制は維持していく方針を表明している。

金利上昇や資金逃避のほかに、流動性逼迫が浮き彫りにしたのは中国の金融機関の組織的な脆弱性だった。一部アナリストはこの点こそが、次のショックが起きる可能性を減らす上で当局が力を注ぐべき問題だとみている。

バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(香港)の中国エコノミスト、ルー・ティン氏は先週の顧客向けノートで「逆効果をもたらしかねないような短期市場の流動性逼迫を作り出すのではなく、プルーデンス規制の改善によって、銀行の規則違反の問題に対処するべきだ」としている。

(Gabriel Wildau記者)


 


 


 


豪中銀、資源投資ブームからのシフト支援で行動へ=総裁
2013年 07月 3日 12:51 JST
 

[シドニー 3日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)のスティーブンス総裁は3日、豪資源投資ブームの後退は大きな試練だが、中銀は新たな成長源へのシフトを支援する用意があると述べた。

豪中銀は前日、政策金利を過去最低の2.75%に据え置くことを決定した。

総裁は講演で、非資源セクターがタイミングよく適度に成長するという確信はないと指摘。その上で「中銀には確立された金融政策の枠組みがある。これに従って、必要とされる成長源へのシフトを支援するため、引き続き責務に沿った役割を果たすことが可能だ。微調整はできないが、合理的に可能なことを行う」と語った。

現在の低金利については、住宅関連や非鉱業分野への投資の増加に寄与するとの見方を示した。また、豪ドルの強さに驚いたが、相場の変動により最終的に調整されると述べた。

*内容を追加して再送します。 

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05. 2013年7月03日 17:08:21 : niiL5nr8dQ
ドル100円後半、豪ドル/ドルは2年10カ月ぶり安値
2013年 07月 3日 16:11 JST

トップニュース
ECB、4日の理事会で緩和的な政策維持へ
日経平均は5日ぶり反落、円安も高値警戒で戻り売り
トヨタ、「ヴィッツ」など18.5万台を世界でリコール

[東京 3日 ロイター] - 東京外為市場午後3時のドル/円は、ニューヨーク午後5時時点とほぼ変わらずの100円後半。朝方、株価先物の気配値上昇に反応した短期筋のドル買いで一時100.86円と4週間半ぶりの高値を付けたが、利益確定売りや輸出企業のドル売りなどが流入して伸び悩んだ。

午後、日経平均.N225がプラス転換する場面では持ち直したものの、朝方の高値を上回るには至らなかった。一方、豪中銀のスティーブンス総裁の発言で金融政策の緩和バイアスが意識され、豪ドル/ドルは2年10カ月ぶりの安値圏に急落した。

午後のドル/円は明確な方向感は出ず、100円後半で一進一退となった。日経平均.N225が一時プラス転換するとドル/円も上昇したが「活発な取引が行われているわけではない」(大手邦銀)との声が出ていた。午前7時以降、午後3時までの値幅は上下41銭にとどまった。

ドル/円は前日の海外市場で6月5日以来の100円回復となったが、主要な米経済指標の発表もなく、米長期金利が小動きに終始し、米国株が下落するなかでドル/円が上昇したことについて、アナリストからは必ずしも上昇理由は明確ではないとの見方が出ている。

しかし、前出の大手邦銀関係者は「100円という水準は一度上抜けて降りてきた水準なので、大きなポイントではない。通常の相場つきのように、特段材料がなくても普通に通過してゆくポイント」と指摘した。「6月後半からドル/円自体の流れは出ている。97円台から戻し始めて、その流れの一環にある。マーケットのボラティリティも非常に落ち着いてきている。(ドル/円の100円回復は)きわめて自然な流れとみている」という。

<豪ドル/ドル、2010年9月以来の安値>

豪ドル/ドルは午後に急落して2010年9月以来の安値をつけた。オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)のスティーブンス総裁が、資源投資ブームからのシフトは大きな試練との認識を示し、豪中銀はこの変化に対応するため引き続き妥当な措置をとる、と述べた。豪中銀の金融政策にはなお緩和バイアスが強いとの見方が改めて浮上し、豪ドル売りが強まった。

同タイミングで中国市場では上海総合株価指数.SSECが下げ幅を急速に拡大し、豪ドルの下げに拍車が掛かった。

午前に発表されたオーストラリアの5月の財・サービスの貿易収支(季節調整済み)では収支均衡の市場予想に反して黒字となり、豪ドルが上昇する場面があったが、このとき造成された買いポジションが巻き戻されたとみられている。豪ドルの下落トレンドが続くとみられているなかで、腰の入った買いは入りにくいという。

あおぞら銀行・市場商品部の諸我晃次長は豪ドル/ドルについて「豪中銀は昨日、政策金利は据え置いたが、今後については緩和方向の見方を示していたので、上は重いだろう。ただ、追加利下げは織り込まれてきているので、目先は0.9ドルを目指すのだろうが、ここを割り込むまで売ってくるかは中国経済、コモディティの動向次第」と話していた。

(ロイターニュース 和田崇彦)



ドル一時100.86円に上昇:識

[東京 3日 ロイター] - 3日の東京外国為替市場でドル/円が一時100.86円と4週間半ぶりの高値を記録した。ドルは前日ニューヨーク市場で100.73円まで買い進まれた流れを受け、早朝の市場で一段と上昇。背景には、米連邦準備理事会(FRB)が想定よりも早く資産買い入れ(量的緩和)を縮小するとの観測が強まったという事情がある。

為替相場に関する市場関係者の見方は次の通り。

●中期的に103円突破も、足元は株・金利と無関係なドル高に違和感

<シティグループ証券 チーフFXストラテジスト 高島修氏>

昨日のドル全面高については、米引き締め観測などが要因として指摘されているが、昨日の米株相場の上値は重く、米金利は緩やかに低下した。米金利や株価が大きく動いていない中で、それらとは無関係に発生したドル高にはやや違和感がある。今後、ドル高の勢いに他の市場が追いついてくるか、見定めが必要となろう。

極短期的な判断としては、従来通り、一目雲上限の101.30円前後でいったん頭打ちになると予想する。反落のメドは5日線の99.70円前後。

一方、オプション市場の状況からみると、ドル・コールを買う動きにメリットがある環境だ。リスクリバーサルから判断すると、短期筋の円売り余力は相当大きいとみられ、中期的にはドルは103円を突破し、5月の高値(103.74円)を目指す可能性がある。ただ、今のところ、積極的な円ショート再構築の動きは乏しいという印象だ。

●ドル100円維持できるかは微妙

<外為どっとコム総研 調査部 研究員 ジェルベズ久美子氏>

ドル/円が100円を維持できるかは微妙だろう。昨日、あっさり100円を超えたが、特に理由はない。5月に1回100円を超えてそれをあっさり下回ったという段階で、市場参加者はだんだん100円に慣れてしまった。100円に対する「抵抗」がだんだん弱くなっているように思われる。なので、昨日のように何にも材料がなくてただ全般的にドル買いというだけで100円を超えてしまう。多少ストップロスはあったと思うが、フシメの100円の重要度そのものは市場の慣れで低下してきているとみている。

市場は全体的にドル買いムードになってきているので、ドル/円についてもう少し上はあると思うが、米雇用統計がものすごく悪かったり、米長期金利が急低下したりすれば、あっさり100円を割り込むという展開もありうる。ただ、日米の金融政策の絶対的なスタンスの差は確かなので、中期的にはドル/円上昇傾向は続くとみている。

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ECB、4日の理事会で緩和的な政策維持へ
2013年 07月 3日 15:51 JST
[フランクフルト 2日 ロイター] - ユーロ圏の景気回復に関する明らかな兆しがない中、欧州中央銀行(ECB)は4日の理事会で大きな決定は行わない見通しで、緩和的な政策が維持されるようだ。

緩和縮小計画を示している米連邦準備理事会(FRB)とは対照的で、欧州ではそうした緩和縮小の時期が程遠い。市場を鎮静化したいECBの政策当局者らも、FRBの動きにすぐには追随しないとの姿勢を明らかにしていた。

ただし、景気回復がより進んでいる米国のように、成長率が上向く兆しはある。資金をさらに供給するよりも、ECBは過去最低となっている0.5%の政策金利を据え置くことを決める可能性が高い。ロイターのエコノミスト調査によると、ECBは少なくとも来年末まで金利を据え置く見通し。

ノムラのエコノミスト、ニック・マシュー氏は「(4日のECB理事会で)画期的な政策対応は見込んでいない」とした。これから示される指標は緩やかな回復というベースラインシナリオに沿ったものになると見込まれるだろうとし、ECBが政策手段を講じなくても済む余地を引き続き提供するとの見方を示している。

マシュー氏はそのうえで、ECBが独立したスタンスを打ち出し、緩和策を解除する時期は遠いと強調し、FRBとは違うことを市場に確信させるという点で、重要なメッセージを送ることになるだろうとしている。

それでもなお、理事会後のドラギ総裁会見で、政策措置を取ることに1カ月前よりも積極的な姿勢が示されるかどうかに注目が集まることになるだろう。

<これまで講じられた措置はなし>

ECBが検討している手段の1つとしては、時間軸政策がある。特に過去最低となっている金利をいつまで維持するかを市場に示し、景気を刺激し、ボラティリティを抑えることができる手段だ。FRBもこの手法を採用しているほか、イングランド銀行(英中央銀行、BOE)も導入する可能性がある。

ドラギ総裁は先週、インフレ率が低く、失業率が高止まりしているため、ECBによる極めて緩和的なスタンスの解除の時期は「まだ遠い」と述べ、これまでにないほど力強い姿勢を示した。

ECBのクーレ専務理事は、時間軸政策を取ったFRBの経験を慎重に検証していると発言し、ECBの政策がさらに踏み込めることを示唆。ただし、ECBがその方向で大きく動くかどうかを判断するのは時期尚早だと付け加えていた。

イングランド銀ではカーニー新総裁が、今週、就任後初となる金融政策委員会に臨む。前職のカナダ銀行(中銀)で2009年に時間軸政策を導入しており、イングランド銀でも長期的なコミットメントを示す政策を導入する計画を8月に示すことが見込まれている。

RBSの欧州担当シニアエコノミスト、リチャード・バーウェル氏は、誰もが時間軸政策を採用していて、ECBだけ取り残されているという状況になれば、ECBでこの手法採用への反対論が崩れるかもしれないと指摘した。

ただし、ユーロ圏17カ国が相当な構造改革を実施し、物価安定という責務を担っているのはECBだけという点を考慮すると、時間軸に従って、もしくは指標次第でECBの金利の変更を決めることは困難だ。

銀行による長期資金供給オペ(LTRO)資金の返済が進む中で過剰流動性が吸収され、短期金融市場の金利に対する圧力が強まった場合、ECBは政策金利の引き下げ余地がまだわずかにある。

ECBがボラティリティを抑え、確実性を提供するため、期間が最大5年の固定金利型のLTROを実施する可能性を指摘する声がエコノミストの一部である。

RBSのバーウェル氏は、この段階でECBが行うべきなのは、インフレ率が大幅に低下し始めた場合に講じられる何か強力な手段を備えていることを示すことだと指摘。そのような大がかりなLTROは何よりも力強い手段だとしたが、ただの観測で、今の時点で実施されはしないと述べた。

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ポルトガル10年債利回りが7%超え、緊縮疲れで政権に亀裂

  7月3日(ブルームバーグ):3日朝の欧州債市場ではポルトガル国債が下落。10年債利回りが今年初めて7%を超えた。緊縮疲れが広がる中で閣僚2人が辞任し、政権の存続と債券市場への復帰に黄信号がともった。
コエリョ首相は2日テレビ放映された演説で、政権の維持に努めると語った。スペインとイタリア債も下落。コメルツ銀行の金利ストラテジスト、ライナー・ギュンターマン氏は「ポルトガルの債券市場への復帰が遅れたりひどく難しくなったりする可能性がある。最終的に一段の支援パッケージが必要になるリスクがある」と話した。
ロンドン時間午前7時47分現在、ポルトガル10年債利回りは42ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の7.14%と昨年12月19日以来の高水準。スペイン10年債利回りは12bp上昇の4.74%、イタリアは9bp上昇の4.53%。
ドイツ10年債利回りは4bp低下し1.67%。
ポルトガルでは今週ガスパール財務相とポルタス外相が辞任した。
原題:Portugal 10-Year Yield Climbs Above 7% as Spanish BondsSlide(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ロンドン David Goodman dgoodman28@bloomberg.net;ロンドン Neal Armstrong narmstrong8@bloomberg.net;ボストン David Armstrong darmstrong16@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Paul Dobson pdobson2@bloomberg.net
更新日時: 2013/07/03 16:26 JST




債券下落、インフレ期待は高まらず−グロース氏の当て外れる

  7月3日(ブルームバーグ):30年続いた債券の強気相場の終わりを自ら宣言する3週間前に、パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のビル・グロース氏はインフレ連動米国債(TIPS)を購入していた。世界の中銀の量的緩和が消費者物価を押し上げると考えたからだ。
米国債相場は同氏の予想通り下落したが、インフレ期待もいっしょに低下したため、TIPSは損失を抑えるよりもむしろ増幅させてしまった。同氏のPIMCOトータル・リターン・ファンド は3月末時点で2890億ドル(約29兆1000億円)の保有資産中、12%がTIPSだった。4、5月の同ファンド運用成績はマイナス4.7%となり、6月の99億ドル解約につながった。解約規模は過去最大。
1971年のPIMCO設立以降で最大の難局にグロース氏は直面している。2011年は早過ぎた米国債下落予想で旗艦ファンドが他の同種ファンドに後れを取った。モーニングスターによれば、PIMCOはTIPSのほぼ10%を保有しており、グロース氏の運用成功はこの資産の動向にかかっている。
しかし、390億ドル規模のダブルライン ・トータル・リターン・ボンド・ファンドの運用者ジェフリー・ガンドラック氏はTIPS投資を避けている。「インフレが高進しない限り、TIPSも他の米国債と同じで金利リスクがあるだけだ」と同氏は述べた。同氏に言わせれば、TIPSは投資家の驚きや失望に振り回される資産だ。
グロース氏にコメントを求めた電子メールに応答はない。同氏は世界の中銀の景気刺激策がインフレをあおるとの予想に基づき、少なくとも2011年末以来トータル・リターン・ファンドの純資産の9−12%をTIPSに投資している。
原題:Gross Caught in TIPS Trap Gundlach Sidestepped as BondsTumbled(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Miles Weiss mweiss@bloomberg.net;ニューヨーク Alexis Leondis aleondis@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Christian Baumgaertel cbaumgaertel@bloomberg.net
更新日時: 2013/07/03 16:05 JST


PIMCOの旗艦ファンド、6月は調査開始以来最大の流出超
2013年 07月 3日 15:14 JST

[ニューヨーク 2日 ロイター] - 世界最大の債券ファンド、PIMCOトータル・リターン・ファンドPTTRX.Oの6月の運用総額は8.5%(96億ドル)減と、1993年の調査開始以来最大の流出超となったことが分かった。

5月に2011年12月以来初めての流出超(13億ドル)となって以来2カ月連続で、債券価格の下落が原因とみられる。2日に調査会社モーニングスターが明らかにした。

トータル・リターン・ファンドはビル・グロース氏が運用する米債券運用会社パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)の旗艦ファンド。モーニングスターによると、同ファンドの運用総額は現在2680億ドル程度で、4月のピーク時の2929億ドルから減少している。6月の月間パフォーマンスはマイナス2.64%と、2008年9月以来最低となった。

PIMCOトータル・リターンETF(BOND.P: 株価, 企業情報, レポート)の運用資産も6月、5億1150万ドルの減少と2012年2月の設立以来最大の流出超となった。現在の運用資産は44億ドル。月間パフォーマンスはマイナス2%程度だった。

6月は競合するダブルライン・キャピタルの旗艦ファンド「ダブルライン・トータル・リターン・ファンド」DBLTX.Oも流出超となり、運用総額は12億ドル減少し387億ドルとなった。流出超となるのは2010年4月の設立以来初めてだという。6月の月間パフォーマンスはマイナス1.74%だった。ダブルラインのジェフリー・ガンドラック最高経営責任者(CEO)兼最高投資責任者(CIO)は6月4日、10年物米国債の価格は今後上昇するだろうと述べた。同国債利回りは2日に2.47%をつけているが、同氏は年末には1.7%まで低下するとみている。

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焦点:米FRBは今度こそ本気、債券投資家は買い入れ縮小を確信 2013年6月14日
PIMCO旗艦ファンド、5月は2011年以来の流出超 2013年6月5日
ユーロ圏経済の低迷継続を予想、新興国への投資拡大へ=PIMCO 2013年5月29日


06. 2013年7月03日 21:27:53 : sRMGX0z4yQ
>>4
さすがに長すぎる
そんな長文コピペ誰も読まない

07. 2013年7月04日 01:20:14 : frPJrezLag
5月の米貿易赤字は450.3億ドルに12%拡大、輸入増で
2013年 07月 4日 00:47 JST
[ワシントン 3日 ロイター] - 米商務省が3日発表した5月の貿易統計によると、貿易収支(季節調整後、国際収支ベース)は450億3000万ドルの赤字となり、前月の401億5000万ドル(改定値)から12%拡大した。内需が堅調だったことで中国やその他の国からの輸入が増えた一方で、諸外国の成長低迷を反映し輸出が減少したことが背景。

商務省によると、5月の貿易赤字の前月比での増加は過去2年間で最大。アナリスト予想は401億ドルだった。貿易赤字が拡大したことで、アナリストの間で今後、第2・四半期の成長率予想を引き下げる動きが出る可能性がある。

輸入は1.9%増の2321億ドル。2012年3月につけた過去最大の2343億ドルに継ぐ水準となった。インフレ調整後では1672億ドルとなり、過去最大となった。

中国からの輸入(季節調整前)は10.7%増の366億ドル。

米国の堅調な内需を反映し、輸入は各種サービス、自動車・部品、食料、飲料、飼料の各部門で過去最大となった。非石油製品の輸入も過去最大となったことで、同部門の貿易収支は416億ドルの赤字となり、2007年9月以来の高水準となった。

輸出は0.3%減の1871億ドル。自動車・部品、資本財などは増加したものの、消費財、食料、飼料、飲料、工業用原料などが減少した。米国の全般的な輸出が若干減少したことは、特に主要貿易相手国である中国などの成長鈍化を示している可能性がある。

ただ、5月は自動車・部品の輸出が過去最高となり、全般的な輸出も前年12月に付けた過去最高を若干下回る水準にとどまっている。

対中貿易赤字は278億6000万ドルに拡大。一方、対EU赤字は108億2200万ドルに縮小、対日赤字は54億0500万ドルに縮小した。


 

 

 

米ISM非製造業総合指数、6月は約3年ぶり低水準
2013年 07月 4日 00:57 JST
[ニューヨーク 3日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が3日発表した6月の非製造業部門総合指数(NMI)は52.2と、前月の53.7から低下し2010年2月以来の水準となった。新規受注が50をわずかに上回る水準にとどまった。一方、雇用は大きく伸び、心強い兆しとなった。

総合指数のエコノミスト予想は54.0だった。50が景気を見極めるうえでの分岐点となる。

新規受注は50.8と、前月の56.0から低下し、2009年7月以来の低水準となった。

一方、雇用は54.7で、前月の50.1から上昇し、5日の雇用統計発表を控え、明るい兆候となった。ロイター調査では、6月の非農業部門雇用者数が16万5000人増加すると予想されている。

新規輸出受注が47.5と前月の50から低下する一方、輸入は53.5と49.5から上昇した。

過去数カ月、サービス部門は製造部門よりも底堅さがみられ、サービス部門は2010年初めから50を上回る水準を維持している。ただ2月につけた今年の最高水準である56.0からは4ポイント近く低下している。


 


 


 
6月米ADP民間雇用者数、18.8万人増
2013年 07月 4日 00:27 JST
[ニューヨーク 3日 ロイター] - 企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)子会社などが3日発表した6月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は18万8000人増加した。

ロイターがまとめた市場予想は16万人増だった。

5月分は当初の13万5000人増から13万4000人増に小幅下方修正された。

 

 

米新規失業保険申請件数は34.3万件、2週連続で減少
2013年 07月 4日 00:39 JST
[ワシントン 3日 ロイター] - 米労働省が3日発表した6月29日までの週の新規失業保険週間申請件数は、季節調整済みで前週比5000件減の34万3000件と、エコノミスト予想の34万5000件を超えて減少した。

減少は2週連続で、雇用の増加ペースが安定的となっていることを示した。

前週分は前回発表の34万6000件から34万8000件に修正された。

4週間移動平均は750件減の34万5500件。

6月22日までの週の受給総数は、5万4000件減の293万件となった。

労働省のアナリストは、今回推計値を報告した州はなく、州レベルで特に通常と異なる点は見当たらなかったと説明した。

6月29日までの週のデータは、5日に発表される6月米雇用統計の調査対象期間には含まれていない。

ロイター調査によると、非農業部門雇用者数は前月比16万5000人増、失業率は0.1%ポイント低下の7.5%と予想されている。


今日の動き
アジア・太平洋株式サマリー:香港株が続落、中・印株も下げる (20:42)
ポルトガル債の保証コストが大幅上昇、政権亀裂を懸念−CDS (20:11)
ラトビアが14年にユーロ導入へ、欧州議会が承認−9日に正式決定 (21:28)

ブルームバーグ米消費者信頼感指数、08年1月以来の高水準に上昇 (22:51)
欧州銀行株が下落、ポルトガル不安やS&P格下げで−コメルツ銀安い (19:20)
ロンドン外為:円が上昇、99円台−ユーロはポルトガル不安で安い (17:30)
ポルトガル債の保証コストが大幅上昇、政権亀裂を懸念−CDS (20:11)
 

 


コラム:ドル円相場を動かす「3つの力」=熊野英生氏
2013年 07月 3日 19:53 JST
熊野英生 第一生命経済研究所 首席エコノミスト(2013年7月3日)

米連邦準備理事会(FRB)が出口政策に取り組み始めて、ドル円レートの読み方が難しくなっている。そこで、今後年内の為替動向を読む上でのフレームワークを提示してみたい。

●第一の力:QE3縮小=ドル安要因

5月23日以降、株価を暴落させて円安の流れを止めたのは、量的緩和第3弾(QE3)の規模縮小という要因である。6月19日に開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見では、バーナンキ議長は年内に規模縮小に着手する方針を明らかにしている。いよいよ出口政策に手を付け、金融緩和は「終わりの始まり」を迎えることになる。

これまで米景気を刺激してきたQE3がなくなれば、同国の成長ペースが鈍化する。その警戒感によって、株価は崩れてドル安=円高の反応が起こった。

今後、米雇用統計などいくつかの景気指標が強い数字になれば、9月17・18日のFOMCで資産買い入れの規模縮小が始まることになる。すなわち、「第一の力」が色濃く表れることは、投資マネーはリスク回避的になって、市場にネガティブな反応が表れる。

●第二の力:出口を急がない=ドル高要因

ドル円レートはいったん94円台まで円高方向に向かった後、7月2日には100円まで円安水準に戻している。この間、節目になったのは、ダドリー連銀総裁とパウエル理事の発言だ。市場は早期利上げの観測に過剰反応しているとの牽制発言は、FRBは出口を急がないというメッセージとして捉えられた。

今後、5日発表予定の雇用統計などが市場予想並みか、弱い数字になれば、出口は遠ざかったとしてドル高・円安になるだろう。反対に、予想を大きく上回った場合には出口が近づいたという理解からドル安・円高になる。

いわば、「第一の力=ブレーキ」に対して、「第二の力=ブレーキを緩める調整」が加わっていることになる。米経済のトレンドは景気拡大方向にあるので、ブレーキを緩めるだけで、ドルは高くなり、株価も上昇することになる。

●第三の力:新興国から先進国への資金シフト=ドル高要因

金融緩和を通じた米経済の成長予想は、米国発の資金フローとも連動していて、QE3が縮小するとなれば、米国から新興国への資金移動が逆回転する。

5月以降の新興国株価の急落は、QE3縮小観測を背景に、新興国から米国へのマネーの逆回転が発生したことが影響している。それ以前、2012年9月にQE3が始まってから、新興国や日本の株価は上昇したので、5月23日以降はその巻き戻しといえる。一方、各国株価の推移を細かくみると、先進国の株価は下落幅が小さく、新興国株価の方は劇的に下がっている。実体経済は、新興国よりも日米の方がまだ安定成長にみえる。

この時期に新興国通貨は軒並み通貨安になっていて、その代わりにドル高が起こっている。「第一の力」は、ドル安なのであるが、全体では「第三の力」が勝っていて、実効ドルレートは急激に高くなっている。

<9月までに103円に届く可能性は>

6月中旬以降のドル円レートは、「第一の力」よりも「第二の力」が強く表れている。5月23日以降、いったんはQE3の縮小観測に対して過敏に反応したが、FRBはそれほど急いで資産買い入れを縮小させないのではないかという観測を背景に、投資マネーがリスクテイクへと積極的に流れを戻すような動きになっている。リスク回避の円高から、リスクテイクの円安へと変化していると理解できる。

この流れは、米雇用統計次第だと考えられているが、よほど強い雇用拡大の数字が発表されるか、もしくは失業率が大きく低下することが起こらなければ、ドル高・円安の流れは継続するであろう。当面のドル円レートは、さらに円安方向に進むとみられる。5月23日の手前では103円台後半まで円安が進んだが、9月までに103円よりも円安に振れてもおかしくはない。

一方、その流れが脅かされるとすれば、9月のFOMCが近づき、より具体的にQE3の縮小が意識されるときである。反対に、それまでの経済指標が振るわずにQE3の縮小が9月ではなく、12月までなさそうだという見方に傾くシナリオもあるかもしれない。

さらに、「第三の力」も、結構大きくドル円レートを円高から円安へと押し戻している。各国通貨の変動を比べてみると、対ドルでは円が変動した分の戻りは他国通貨よりも大きい。一方、新興国通貨は対ドルで通貨安が是正されにくくなっている。経済不振がその背景にある。QE3の縮小観測がやや後退しても、実体経済が弱めになっている新興国には投資拡大はしにくい。

しばしば日本はアベノミクスによって注目されていると説明されるが、相対的に日本経済は新興国経済よりも改善ペースが大きいとみられている。経済協力開発機構(OECD)の景気先行指数でも、日本の指数はやや過大評価ではないかと感じるほど改善ペースが速い。

今後のドル円レートは、昨年秋からのような一本調子ではないものの、年末にかけて趨勢(すうせい)的には円安で推移すると予想される。その過程では、雇用統計などが強い数字を示したり、QE3縮小観測が9月前に強まったりして、円高に振れるような局面もあるだろう。

*熊野英生氏は、第一生命経済研究所の首席エコノミスト。1990年日本銀行入行。調査統計局、情報サービス局を経て、2000年7月退職。同年8月に第一生命経済研究所に入社。2011年4月より現職。

 


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