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米国の金融緩和策が縮小される可能性―ドル高をサポート (現代ビジネス) 
http://www.asyura2.com/13/hasan80/msg/817.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 7 月 08 日 10:48:00: igsppGRN/E9PQ
 

米国の金融緩和策が縮小される可能性―ドル高をサポート
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/36362
2013年07月08日(月) 真壁 昭夫 :現代ビジネス


 7月5日に発表された、注目の米国の非農業部門の雇用者数は、予想を大きく上回る前月対比プラス19万5千人となった。事前予想がプラス16万5千人程度だったことを考えると、今回の数字は米国の労働市場の回復が順調であることが分かる。

 この数字を見て多くの市場関係者は、FRB(連邦準備理事会)の金融緩和策=QE3の縮小が早まる可能性を感じ取っただろう。市場関係者の一部には、早ければ、9月にQE3の縮小が開始されるとの感触を持ったようだ。

 米国の金融緩和策が縮小されると、米国の金利水準が上昇して日米の金利差が一段と拡大することになる。そうなると、ヘッジファンドなどは金利差を使った、円売り・ドル買いの円キャリートレードのポジションを作る可能性が高く、ドル強含み・円弱含みの展開になることが予想される。

■米国の金融緩和策縮小は織り込み済み

 今回の米国の雇用統計発表に関して最も注目すべき点は、予想を上まわる数字が出たにも拘らず、米国の株価が上昇したことだ。今までは、予想以上に良い数字が出ると、金融緩和策の縮小を懸念して株が売られた。

 ところが、今回は、労働市場の回復を示す数字が出て、金融緩和策の縮小が連想されたにも拘らず、本格的な景気回復の期待から株式が買われ、ニューヨークダウ平均株価は100ドルを超える上昇をしめした。

 株式市場の反応は、投資家が金融緩和の縮小があっても、米国経済がしっかり回復基調を続けることが出来るとの感触を持っていることに他ならない。ということは、金融市場は米国の金融政策変更の懸念を織り込んだと言える。

■ドル堅調のトレンドが続き株価も上昇の可能性

 今回の金融市場の反応は、多くの投資家にとって心強い兆候と映るだろう。というのは、今後、米国の金融緩和策縮小のシナリオを、今までのように意識する必要がなくなったからだ。その効用は大きい。

 恐らく、大手投資家は既にリスクを取って、収益を稼ぎ出すためのポジションつくりを始めていることだろう。具体的には、ドル強含みを期待してドル買いの持ち高を作ることであり、もう一つは、米国やわが国など景気回復期待を持てる国の株式を買うことだ。

 欧州や中国等のリスクはあるものの、当面、ヘッジファンドなどは積極的にリスクを取る方向に動くだろう。中国リスクなどが顕在化しなければ、ドルが緩やかに上昇基調を辿り、株価もその動きに追随する動きになると見る。


 

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01. 2013年7月08日 11:33:55 : niiL5nr8dQ
世界の国債利回り、6月FOMC議事録次第で一段と上昇も
2013年 07月 8日 11:03 JST
[ロンドン 7日 ロイター] - 今週のグローバル経済は、6月18─19日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録やバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の講演、日銀の金融政策決定会合、中国の6月分の貿易・物価統計などが注目されそうだ。

米国以外の中央銀行は今週、FRBが資産買い入れ(量的緩和)縮小に向かおうとする中で、自国の金利を米国債利回り上昇の影響から切り離すのがいかに難しいかを、あらためて思い起こすかもしれない。

5日には6月の米雇用統計が堅調な内容だったことから、ドイツと英国の国債利回りは米国債利回りの急上昇に引きずられた。その1日前には、欧州中央銀行(ECB)とイングランド銀行(英中央銀行、BOE)が、実質ゼロ金利の長期継続を表明したばかりだったにもかかわらずだ。

10日公表される6月FOMC議事録で、量的緩和の段階的縮小に対するメンバーからの幅広い支持が確認されれば、国債利回りには一段と上昇圧力が加わりかねない。

バーナンキFRB議長はこの6月FOMC後の会見で、雇用情勢の改善を条件として来年半ばまでに資産買い入れを停止する可能性があると述べて、市場の驚かせた。

ジェフリーズ(ロンドン)のチーフ欧州金融エコノミスト、デービッド・オーエン氏は「国債利回りがじりじりと押し上げられる展開が思い浮かぶ。それは英国と欧州の政策担当者が好ましく思わないのは明らかだ」と指摘した。

ただ、同氏は「彼らにできることは、マクロ経済の観点から欧州と英国は米国と同じ経済成長のペースにあるわけではなく、BOEと特にECBは非常に長期にわたって政策金利を据え置く、というメッセージを繰り返す努力だけだ」とみている。

バーナンキ議長は10日のFOMC議事録公表から数時間後に講演する予定で、政策運営姿勢をあらためて明確にする機会を持つことになる。

インベステック(ロンドン)のエコノミスト、ビクトリア・クラーク氏は、FRBのバーナンキ議長とイエレン副議長は恐らく、量的緩和を慎重なペースで縮小していきたいと考えているとの見方を示した。

それでも、FOMC議事録ではより影響力のある投票権保有メンバーだけでなく、出口に向けてもっと積極的なスタンスのメンバーを含めた全員の意見が引用されるので、市場の不安感が一層高まる恐れがある点に留意すべきだという。

6月の米非農業雇用者数は前月比19万5000人増で、昨年9月以降の月間平均雇用増加数は20万人を上回った。この20万人というのは、多くの専門家が米経済が2%程度のトレンド成長率から加速するのに必要な節目と考えている。

JPモルガン(ニューヨーク)のエコノミスト、ブルース・カスマン氏は、6月雇用統計発表までFRBの緩和縮小開始は12月になるとみていたが、現在は9月に始まるだろうと予想している。

同氏は「FRBは緩和縮小に必要なものを手に入れた。雇用の相当な改善が実在している」と述べた。

<日本に明るさ、中国は下振れ>

日本もようやく経済に追い風が吹き、日銀は10─11日の金融政策決定会合で景気判断を7カ月連続で上方修正することを検討する。ピクテ・アセット・マネジメント(ジュネーブ)のチーフエコノミスト、パトリック・ツバイフェル氏は「日本は今年の残りの期間、他の先進国市場をアウトパフォームする」と話した。

同氏によると、ユーロ圏に関しては先週ポルトガルで見られたように、政治的リスクがなお懸念される上に、12日発表される5月のユーロ圏鉱工業生産は小幅低下が見込まれる。それでもユーロ圏における経済の逆風は止まりつつあり、今年後半には緩やかな成長が訪れる可能性があるという。

対照的に中国では10日の6月貿易統計で輸出入の低調さが示され、9日の6月生産者物価指数はマイナス幅が拡大し、多くの産業が過剰設備に悩まされている構図が浮き彫りになりそうだ。

UBSのチーフ中国エコノミスト、タオ・ワン氏は「中国国内の経済活動については最近底打ちした兆しが出ているものの、成長見通しは依然としておぼつかない」という見方を示した。


 


 
債券は下落、雇用統計受けた米債大幅安で売り先行−需給の良さが支え

  7月8日(ブルームバーグ):債券相場は下落。前週末の米国債相場が雇用統計を受けて大幅安となっており、こうした流れを引き継いで売りが先行した。
東京先物市場で中心限月の9月物は前週末比39銭安の142円16銭で開始し、一時は142円14銭まで下落。その後は下げ幅を縮めている。
現物債市場で長期金利 の指標となる新発10年物国債の329回債利回りは同2.5ベーシスポイント(bp)高い0.88%で始まり、その後は0.875%で推移。5年物の112回債利回りは0.345%と6月26日以来の高水準を付けたが、その後は0.5bp高い0.325%。20年物の145回債利回りは2bp高い1.75%に上昇している。
JPモルガン証券の山脇貴史チーフ債券ストラテジストは、米雇用統計を受けて量的緩和縮小の観測が強まり、米長期金利が急騰したと指摘。もっとも、「国内債は良好な需給環境が相場を支えている」とも言う。今週は10年など主要な年限の国債入札はなく、9日に流動性供給入札が予定されているだけだ。一方、日銀の長期国債買い入れオペは今週も2回程度実施されるため、需給環境は良好になる見込み。
記事に関する記者への問い合わせ先:東京 山中英典 h.y@bloomberg.net;東京 赤間信行 akam@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:大久保義人 yokubo1@bloomberg.net;Rocky Swift rswift5@bloomberg.net
更新日時: 2013/07/08 10:04 JST


 


 


 


 


日米は新たな債務削減計画が必要=IMF専務理事
2013年 07月 8日 10:47 JST
[エクサンプロバンス(フランス) 7日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は7日、米国の債務削減に向けた取り組みは中・長期的な成長を犠牲にしているとし、信頼できる財政政策を提示する必要がある、との認識を示した。また、日本も新たな債務削減計画が必要と指摘した。

ラガルド専務理事は、米国が行っている財政調整に向けた一連の行為は、中長期的な成長に欠かせない分野の歳出もやみくもに対象にしており不適切だ、と指摘。そのうえで、米国だけでなく日本に対しても、債務削減に向けた新たな計画を立てる必要がある、との見方を示した。

専務理事は「これらの国は、問題のない法律によって支えられ、債務を縮小方向に向けさせる、予測可能かつ信頼できる中長期的な財政政策を示すことが必要だ」と語った。


 


 


 


 

所得収支の増勢続く、5月経常黒字は5407億円
2013年 07月 8日 10:49 JST
[東京 8日 ロイター] - 財務省が8日に発表した国際収支状況速報によると、5月の経常収支は5407億円の黒字となった。所得収支が1兆5228億円と高水準を維持したことで、前年比で58.1%増と大きく伸びた。

ロイターが民間調査機関に行った事前調査では、予測中央値は6085億円程度の黒字だった。

<証券投資収益が堅調>

所得収支は前年比8.6%増加。前月には直接投資収益の大幅な伸びを背景に過去最大の2兆円超を記録したため、専門家の間では反動減を予想する声もあったが、5月は証券投資収益が1兆1297億円と、配当金・債券利子がともに前月並みの水準を維持したことが下支えとなった。前月に大きく伸びた直接投資収益の「配当金・配分済支店収益」は1980億円と前月の7811億円から大きく減少した。

<サービス収支が黒字化>

経常収支上の貿易収支は9067億円の赤字と、先に発表された貿易統計と同様に大幅な赤字を計上。5月としては過去最大の赤字となったが、特許使用料などが伸びたことでサービス収支が441億円の黒字と2カ月ぶりに黒字化。合算した貿易・サービス収支は8626億円の赤字と、前月の1兆2593億円の赤字から赤字幅を縮小させた。

<季節調整済み収支は6233億円>

季節要因を除外した季節調整済み経常収支は6233億円の黒字。11年9月以来の高水準を記録した前月の8527億円の黒字には届かなかった。調整済み所得収支は1兆2416億円だった。

(ロイターニュース 基太村真司:編集 佐々木美和)
 


 


 


 

ブルベア指数は悪化、米金利上昇を意識
2013年 07月 8日 09:19 JST
[東京 8日 ロイター] - ロイターが実施した週次JGB調査(第103回)で、市場の強弱感を示すブルベア指数はマイナス21と、前週のマイナス14から悪化した。

米金融政策の「出口」をにらみ、米金利に上昇圧力がかかりやすくなっていることが意識されているようだ。マイナス圏は3週連続。なお、結果には米雇用統計発表前に寄せられたものも含まれている。

調査は5日午後3時から8日午前8時半までに実施。調査対象は89人で24人から回答を得た(有効回答率は27.0%)。このうち、証券を除いた投資家(銀行、信託銀・年金、系統金融機関、生損保、投信・投資顧問、公的機関)は11人だった。

ブルベア指数は今週末の長期金利が「低下する」と予想した割合から「上昇する」と予想した割合を引いた値(DI)。金利低下予想は25.0%(前回19.0%)と微増となったが、金利上昇予想が45.8%(前回33.3%)とそれ以上に増えたことで、ブルベア指数を押し下げた。

横ばい予想は29.2%(前回47.6%)だった。

ただ、長期金利の予測中央値は前週末から0.5ベーシスポイント低い0.850%と、ほぼ横ばいにとどまった。回答者からは「5月に金利上昇してから0.80─0.90%のレンジに入って久しい。抜ける材料がないため抜けない。長い目で見れば、1%までは上がる余地があるものの、強力な日銀による買入圧力で固定されている」(証券)との声が出ていた。

予想する上で重視した要因(複数回答可)は「欧米金利」が62.5%(15人)でトップとなり、以下、「需給」が54.2%(13人)、「金融政策」が33.3%(8人)で続いた。

それぞれの要因は金利低下要因としてみられているのか、上昇要因としてみられているのか。

「欧米金利」の内訳をみると、金利上昇要因は10人、横ばい要因は4人、金利低下要因は1人、「需給」は金利上昇要因4人、横ばい要因4人、金利低下要因5人、「金融政策」は金利上昇要因2人、横ばい要因4人、金利低下要因2人だった。

欧米金利は金利上昇要因として受け止められているが、需給は若干の金利低下方向、金融政策は中立とみられている。

米10年債利回りは5日、6月米雇用統計が予想を上回ったことで上昇圧力がかかり、2.7%台と約1年11カ月ぶりの高水準をつけた。押し目買いや日銀の国債買い入れが相場を支えるものの、米金利上昇に引きずられやすいとみているようだ。

(ロイターニュース 志田義寧)
 


 
 


 
日本株は金融一角や電力堅調、建設や鉄鋼弱い−中国安警戒も
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  7月8日(ブルームバーグ):午前終盤の東京株式相場は、その他金融や電力、小売、証券株が堅調に推移。一方、建設や不動産、鉄鋼、精密機器、情報・通信などが売られている。直近の上昇で、一部テクニカル指標が短期過熱感を示す中、中国株安、為替の円安一服を嫌気する動きもあり、高く始まっていた主要株価指数は一時マイナスに転じる場面があった。
午前11時18分現在、TOPIX は前週末比0.86ポイント(0.1%)高の1189.44、日経平均株価 は28円(0.2%)高の1万4337円97銭。両指数とも一方的に下げ幅を広げる展開にもなっておらず、前週末終値を挟んでもみ合う展開だ。
マネックス証券の金山敏之シニア・マーケット・アナリストは、「このところの急ピッチな上げに対する警戒感がある」と指摘していた。日経平均は先週まで3週連続高で、この間に1623円(13%)上昇。日経平均の25日移動平均線からの上方かい離率は5日時点で7.6%と、目先買われ過ぎを示す5%を超す。
中国上海総合指数 は、この日の取引を1.2%安で開始した後、一時は2.7%安まで下げを広げた。
記事についての記者への問い合わせ先:東京 河野敏 skawano1@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Nick Gentle ngentle2@bloomberg.net
更新日時: 2013/07/08 11:23 JST

 


 


 

ドル/円は底堅く推移へ、日米欧金融政策の方向性の違いがサポート
2013年 07月 8日 08:04 JST
[東京 8日 ロイター] - 今週の外為市場で、ドル/円は底堅く推移しそうだ。6月米雇用統計が予想を上回ったことで、米金融緩和縮小時期の後ずれ観測が後退。日米欧の金融政策スタンスの違いが鮮明になるなか、ドル買いの流れが続く可能性が高い。

足元では短期筋に加え、中長期的な視点にたったドル買い/円売りも観測されており、下げる場面では押し目買いの動きが相場をサポートしそうだ。

予想レンジはドル/円が100.00―103.00円、ユーロ/ドルが1.2650―1.2950ドル。

5日発表の6月米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比19万5000人増となり、予想の16万5000人増を上回った。4、5月分も上方修正され、米経済の底堅さが示された。失業率は7.6%と前月から横ばいとなる一方、労働参加率は58.7%と、前年11月以来の高水準となった。

これを受け、外為市場ではドル買いが加速し、ドル/円は約1カ月ぶりの高値となる101.23円まで上昇。米10年債利回りが2.7%台と約1年11カ月ぶりの高水準となったことも意識された。

週明けのオセアニア市場もこの流れを引き継ぎ、午前7時30分現在で101.47円まで上昇している。主要6通貨に対するドルの価値を示すドル指数.DXYは84.561と約3年ぶりの高水準をつけている。

米雇用統計が底堅さを示したことで、市場では日米欧の金融政策のスタンスの違いがより強く意識されている。

ロイターが5日、米雇用統計発表後に実施したプライマリーディーラー(米公認政府証券ディーラー)調査によると、米連邦準備理事会(FRB)は9月に債券買い入れ縮小を開始するとの見方が大勢となった。

一方、欧州中央銀行(ECB)は4日、金融政策に予断は持たないとしてきたこれまでの慣例を破る形で、将来の政策指針(フォワードガイダンス)を表明。ドラギ総裁は会見で「理事会は、ECBの主要金利が長期間にわたり、現行水準もしくはそれを下回る水準になると予想する」と明言している。

市場では「米国が出口に向かおうとしているなか、欧州はまだ無理、日本は異次元緩和の真っ最中となると、結局はドル買いとなる」(大手邦銀)といった見方が目立つ。

足元のドル/円相場では、反対売買が入りやすい短期筋ばかりではなく、中長期的な視点による「そう簡単には投げない息の長い資金」(同)によるドル買い/円売りも観測されており、相場をサポートしている。

上田ハーローの黒川健氏は「米雇用統計などの米国指標が軒並み市場予想を上回り、FRBによる量的緩和(QE)9月縮小観測が現実味を帯びている」と指摘。「米国金利の上昇は上昇傾向を強めドル買いの流れとなり、今週も引き続きこの流れは続くだろう」との見方を示した。

一方、今週は10─11日には日銀金融政策決定会合を控えているが、黒田東彦総裁が「戦力の逐次投入はしない」と明言する中で、政策の現状維持が見込まれており、現時点で材料視はされていない。

(ロイターニュース 志田義寧)
 


  


 


 


 

 


 
中国:流動性逼迫でベトナム経済規模に匹敵する与信縮小も 

  7月8日(ブルームバーグ):中国では今年の融資の伸び が短期金融市場の流動性逼迫(ひっぱく)の影響で7500億元(約12兆4100億円)縮小する可能性がある。ブルームバーグ・ニュースの調査で明らかになった。ベトナムの経済規模に匹敵する額だ。
数字はエコノミスト15人の予想中央値。先週実施の同調査では縮小幅の予想レンジが200億−3兆元だった。回答者の過半数は信用収縮をめぐる中国当局の対応を支持し、こうした動きが金利 の規制緩和など政策改革に対する市場関係者の期待を高めている。
今週にも発表される6月の中国新規融資は、同月に銀行間取引金利を過去最高水準に押し上げた資金逼迫が経済にどの程度の打撃を与えているかを探る手掛かりとなる見通し。景気減速 が7−12月(下期)も続くかどうかは、投機の取り締まり対策を講じた後で李克強首相がいかに効果的に資金調達の流れを転換させられるかどうかにかかっているもようだ。
ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)の中国担当チーフエコノミスト、ルイス・クイジス氏(香港在勤)は「流動性の逼迫で下振れリスクが高まった」と述べる一方、「政策当局が財政と為替政策を通じた措置で影響を緩和する限り、中国経済への打撃はかなり小さいだろう」との見方を示した。同氏は流動性逼迫が今年の与信総額を1兆8000億元減らすとみている。
中国人民銀行(中央銀行)は15日までに6月の新規人民元建て融資とマネーサプライ 、より広範な与信の指標である社会融資総量を発表する予定。中国国家統計局は9日に6月の消費者物価指数を、税関総署は10日に貿易関連統計を発表する。
原題:China’s Cash Squeeze Seen Blowing Vietnam-Sized Hole inCredit(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:北京 Kevin Hamlin khamlin@bloomberg.net;シンガポール Ailing Tan atan193@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Paul Panckhurst ppanckhurst@bloomberg.net
更新日時: 2013/07/08 09:00 JST
 


02. 2013年7月08日 12:17:40 : niiL5nr8dQ
2013年07月08日 09:24 本
連続講義・デフレと経済政策―アベノミクスの経済分析
けさの日経新聞は1面トップで「消費主導で回復」という大見出しを掲げ、「デフレの海に沈んでいた日本経済が浮上してきた」とうたい上げている。消費者のマインドが改善してきたのはいいことだが、それは今のところ円安効果によるもので、アベノミクスとはほとんど関係ない。むしろ黒田総裁の「異次元緩和」で長期金利は上がっている。

・・・などと水をさすのは著者のような「空気の読めない」経済学者だが、中央銀行の伝統的な役割もそうだった。「パーティが盛り上がったところで(酒の入った)パンチボウルを下げる」ことがFRBの仕事だと、かつてマーチン議長はいったが、グリーンスパン以来のFRBは「市場に優しい」金融政策をめざした。それがどういう結果をもたらすかを、われわれは2008年に見たはずだが、黒田総裁の方針もFRB流のようだ。

本書はこうしたパーティ気分をあえて断ち切り、「マクロ経済学の新しい常識」を冷静に解説する。最近の標準的な理論で考える限り、黒田総裁の「2%のインフレを実現すると同時に長期金利を抑制する」という方針は論理的に矛盾しており、市場は混乱している。日銀がインフレ目標を宣言すればインフレ期待が生まれるという話も、著者がアゴラで指摘したように矛盾を含んでいる。

それでも「空気」だけでここまで景気が改善したのは大したものだが、本当にインフレが起こって金利が上がると、いまFRBが直面している出口戦略の問題に日銀も逢着する。今は日銀に「ブタ積み」になっている当座預金が貸し出しとして市中に出て行くと、日銀はバランスシートを圧縮せざるをえなくなる。それもマネタリーベースが270兆円という史上空前の規模になると、出口戦略が国債の暴落をもたらすリスクもある。

要するに、著者のいうように異次元緩和は、理論的にはほとんど根拠のない「実験」であり、うまくいくかどうかは「期待」次第というしかない。黒田総裁は、よくも悪くも果敢にテールリスクを取っているが、失敗した場合の被害は財政にも及び、通貨の信認をゆるがす可能性もある。今のところ円安に助けられてリスクは顕在化していないが、この前代未聞の金融政策を国民が監視する上でも、本書のような基礎知識は必要だろう。

ただ本書はマクロ経済理論や金融実務を詳細に解説していて、やや上級者向けなので、最近の動きやもっと一般向けの解説を求める向きには、私が『アベノミクスの幻想』(仮題)という入門書を今月中に東洋経済新報社から出す予定である。

 


 

 

 


 2013年07月07日 09:30 本
リオリエント
中国やインドなどを「新興国」と呼ぶのは間違いである。著者も指摘するように、文明の規模においても水準においても富においても、18世紀まで歴史の大部分で世界の最先進国は中国であり、西洋がその地位を奪ったのはここ250年ぐらいのことにすぎない。そしてその束の間の優位も、もしかすると終わり、世界の中心は再びオリエントに戻りつつあるのかもしれない(それが題名の意味)。

問題は、なぜその中国が先進国の座を西洋に奪われたのかということだが、これについて著者は、かつて共同研究者でもあったウォーラーステインの近代世界システム論を「ヨーロッパ中心主義」として否定する。貨幣流通を媒介にした世界システムは古代からあり、その中心は中国やインドやオスマンなどの世界帝国だった。それらの複数の中心をつなぐ交易ルートも図のように確立していた。

それに対して「長い16世紀」に生まれた世界経済システムとしての西洋が覇権を奪った、とウォーラーステインは考えるが、それは資本主義がすぐれたシステムだったからではなく、近代科学のおかげでもない。中国には西洋よりはるかに高度な市場経済があり、技術も発達していた。平和で税率も低く、国家としても安定していた。

西洋が逆転できた最初の原因は、中国の成熟と没落だったという。これはコンドラチェフ的な長期波動で、17世紀の明末期には、国家も経済も長い平和の中で官僚機構が硬直化してエネルギーを失い、満州族の清に滅ぼされてしまった。この弱体化した世界システムの空白を埋めたのが西洋だった。

その最大の要因は新大陸からの略奪だった、というのが本書の重要な主張である。これはポメランツなどの実証的な成果にもとづいており、世界通貨として流通していた銀を新大陸で奴隷を使って低コストで大量に採掘し、それによって中国やインドの富を手に入れたことが「逆転」の最大の原因だったという。

それまで西洋が東洋に勝てなかった一つの原因は、人口が少なく賃金が高いことだった。この点で低賃金で労働集約的に生産する東洋の勤勉革命のほうが多数派だったのだが、西洋は石炭などの新しいエネルギーと新大陸から奪った資源で産業革命を起こし、これが高い成長率をもたらして19世紀には東洋を逆転した。

これは「資源一元論」ともいうべき説明で、統治機構や文化的要因を捨象していることには批判もあるが、東洋文明が西洋文明より劣っていたから負けたのだ、という類の説明よりも実証的根拠はある。アリギはこれを中国の平和な市場経済によるスミス的発展に対して、富を求めて戦争を繰り返す西洋のマルクス的発展が勝利を収めた、と表現している。

長期波動というのはあまり科学的な説明にみえないが、どんな文明も勃興期にはイノベーションが起こって成長し、成熟すると既得権を守る官僚機構が肥大化して蓄積した富を食いつぶす、という波動が100〜200年ごとに起こると考えると、現在が西洋中心の近代世界システムの終焉の時期だというウォーラーステインの説とも一致する。

日本で起こっている財政危機とデフレと低金利は、コンドラチェフの「B局面」(衰退期)の典型的な症状であり、欧米もその後を追っているようにみえる。ただオリエントに覇権が戻るとしても、その中心となる中国はまだ政治的にも経済的にも脆弱で、いろいろな不安を抱えている。日本は「終わる西洋文明」と「再興するリオリエント」をつなぐ絶好の位置にいるのだが、「最大の課題はデフレ脱却だ」とか言っている政権には、この問題は見えてもいない。

 

 


 

 

 2013年07月05日 08:30 法/政治
争点なき参議院選挙の争点
きのうは参議院選挙の公示で、各党の党首討論があったようだが、ほとんど見る気がしなかった。総選挙の勢いがあれば、維新の会が自民と合流して憲法改正の大論争が起こるはずだったが、維新がこけたために参議院で改憲勢力が2/3を取ることは不可能になり、すっかり争点のぼけた選挙になってしまった。

安倍首相も憲法にはほとんど言及しなくなり、アベノミクスの評価が唯一の争点になりそうだが、野党の攻め方が物足りない。民主党の海江田氏は、もとリフレ派だったから「インフレで庶民が困る」みたいな話しかしないし、維新の橋下氏は「既得権の打破」という抽象論。アベノミクスが本当に機能しているのか、そのリスクはないのか、という点をちゃんと論じてほしい。

まず一般国民にもわかりやすいのは、JBpressにも書いたように、消費税が2015年に5%ポイント上がるのだから、それと同じ時にさらに上乗せして2%のインフレ目標を設定するのは、どう考えてもおかしいという問題だ(黒田総裁は消費増税とは別だと国会答弁している)。

これは日銀の内部でも問題になっており、早川元理事もいうように、「再来年の春までに2%インフレが実現されれば、2015年1〜3月の消費者物価上昇率は、消費税の影響も含めると4%以上となる。国民の多くは、こうした高いインフレ率が直ちに実現することを望んではいまい」。

そもそもインフレ目標は金融緩和の目安であり、「何月何日に実現する」というものではない。ウッドフォードも指摘しているように、「私なら、そういう言い方[2年で2%]はしなかった。助言するとすれば、何を目指しているかを示したとしても、特定の期日は口にしないことだ。期日を限れば簡単に約束をやぶることになり、自分の責任ではない問題で批判されることになるからだ」。

さすがに黒田総裁もそれに気づいたようで、きのう出た見解では、4月にあった「2年程度の期間を念頭に」という期日が落ちている(久保田博幸氏の指摘による)。これで岩田副総裁の辞任が確実になった(彼が約束を守るなら)のはめでたいが、期日を限定しないと、かえって半永久的に国債購入を続けるはめになる。

野党が攻めるべきなのは、この出口戦略の欠如だ。もしアメリカのように長期金利が2.5%を超える状況になると、いま日銀の保有している国債は1割近く値下がりするだろう。そのとき国債を200兆円保有していると、評価損は10兆円を超え、日銀(自己資本5.7兆円)は債務超過になる。

この場合も政府が一般会計から資本注入できるが、これは納税者の負担である。それより中央銀行が債務超過になるという事件が、円の信認を失わせて通貨のコントロールがきかなくなるおそれが強い。そういう出口戦略をまったく考えないまま、1ヶ月に14兆円というハイペースでマネタリーベースを増やすのは異常である。これは長期金利の高騰を抑えるためと思われるが、コントロールがきかなくなったらどうするのか。

――こういう話はテレビ向けではないと思うが、黒田総裁が財政破綻やハイパーインフレのリスクを増大させていることについて、せめて海江田氏は専門家らしく数字をあげて安倍首相を問い詰めてはどうだろうか。


 

 

 


 

 
2013年07月04日 11:27 本 テクニカル
ドゥルーズの哲学原理
明日からアゴラ読書塾で「グローバル資本主義を読む」というシリーズを始めるが、その中でも重要なテキストはドゥルーズ=ガタリ(D-G)の『アンチ・オイディプス』だ。本書はそれをドゥルーズの側の新しい視点から読み解く好著である。

著者も最初に書いているように、ドゥルーズ個人の著書とD-Gを読むと、とまどうのは、前者が文献学的で内省的なのに比べて、後者が自由奔放で政治的な文体で書かれていることだ。これはD-Gの草稿を読むと明らかなように、D-Gが基本的にはガタリの本であり、ドゥルーズはそれを整理して理論化する役割だった。

とはいえ、ドゥルーズの側からみると、ガタリとの出会いには必然性があった。『差異と反復』のころのドゥルーズは、いい意味でも悪い意味でも構造主義的で、きわめて抽象的で静的な概念で社会をとらえようとしていた。それに対して、具体的な精神医療の改革や政治運動にかかわっていたガタリは、資本主義を脱コード化と再コード化のダイナミズムでとらえようとしており、D-Gは構造の代わりに機械という概念を基礎に置いた。

ここで機械を動かすのはシニフィアンとシニフィエの戯れではなく、人々の欲望のアレンジメントとしての権力である。この点で彼らの方向は、同じ時期に権力の問題と取り組んだフーコーと共通する点がある。ドゥルーズは『フーコー』で『監獄の誕生』を高く評価しながら、その限界を指摘する。国家権力は、パノプティコンのような中央集権的な規律訓練ではなく、もっとミクロな生活の中で人々の自発的な欲望を駆動する形で機能するのだ。

この問題は、実はフーコー自身が死後に公開された講義録でものべていた。彼は暴力によって拘束する初期近代の生政治から「自由な個人の等価交換」という形を取って人々を巧妙に支配するハイエク的な自由主義こそ、生政治のもっとも洗練された形態とみていたのだ。

最晩年に『マルクスの偉大さ』という著書を書いていたといわれるドゥルーズにも、元共産党員のフーコーにも共通するのは、マルクスの強い影響である。その意味で、今も資本主義を語ることは(否定的にせよ肯定的にせよ)マルクスを語ることであり、ウォーラーステイン風にいえば、われわれは「長いマルクスの時代」がようやく終わろうとする時に生きているのかもしれない。

*読書塾は当日まで申し込めます。また東京以外の方もUstream中継でみられます(学生料金)。
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51863406.html


03. 2013年7月08日 14:58:03 : niiL5nr8dQ

株高・米金利上昇と遮断された日本の長期金利、国債買い入れが効果
2013年 07月 8日 13:46 JST
[東京 8日 ロイター] - 株高・円安や欧米長期金利の上昇にもかかわらず、日本の長期金利の上昇が限定的だ。日銀による異次元緩和の導入から3カ月が経過し、大規模な国債買い入れに伴う長期金利上昇抑制の効果が発揮されている可能性が大きい。

今後は消費者物価指数(CPI)の上昇などに伴う成長・インフレ期待とのせめぎ合いが、長期金利の行方を左右しそうだ。

8日の東京市場では、5日に発表された6月米雇用統計が市場予想を上回る好調な内容になったことを背景に、日経平均.N225 が一時、前週末比で100円を超える上昇となり、1万4400円台を回復。外為市場でもドル/円が101円台に乗せ、5週間ぶりの高値圏で取引されている。

一方、米国市場では雇用統計を受けて米国債価格が急落。長期金利(米10年国債利回り)は20ベーシスポイント(bp)も急上昇し、2.7%台を付けた。

こうした外部環境にもかかわらず、日本の長期金利の上昇は限定的。午前の取引では一時0.880%に上昇したものの、上げ幅は2.5bp程度。

相次ぐ日本の良好な経済指標や米連邦準備理事会(FRB)による金融緩和縮小観測などをめぐって、株式、外為、米債市場が乱高下を繰り返す中でも安定して推移している。

特に連関性が強い米長期金利は5月初旬以降、これまでに100bp以上も上昇しているが、日本の長期金利は5月下旬に一時1.0%に上昇したものの、その後は米金利上昇に反して低下。6月に入ってからはほぼ一貫して0.8%台での取引になっている。

市場で発行される国債の7割程度も吸い上げる大規模緩和の金利上昇抑制効果が、導入から3カ月を経て、ようやく発揮されてきた格好だ。導入当初こそ前例のない大規模な国債買い入れによって市場が動揺し、長期金利は乱高下を繰り返したが、この間、市場との対話を通じて国債買い入れの頻度を増やし、1回あたりの買い入れ額を縮小するなど、日銀はオペ運用の弾力化を進めてきた。

黒田東彦総裁は、これまで長期金利の乱高下に対して市場安定に努めるとともに、大規模な国債買い入れを継続することで、金利低下圧力は「さらに強まっていく」と力説してきた。

実際に最近の国債買い入れでは、これまで応札倍率が4倍を超えていた残存3年超5年以下が3倍台に、3倍を超えていた残存5年超10年以下が2倍台に低下している。

日銀に売る国債が次第に減少し、需給がひっ迫しつつあるといえる。このため日銀では、市場不安定化に備えて6月会合で導入を見送った固定金利オペの期間延長を温存しながらも、当面は現行の国債買い入れを継続することで、長期金利に低下圧力をかけ続ける方針を継続するとみられる。

ただ、日銀が市場から大量の国債を吸い上げているため「流動性が細っている。見かけは安定しているが、予想外のイベントが発生すれば、金利が跳ねるリスクは残っている」(地銀関係者)との声があるのも事実。

また、CPIの前年比上昇率のプラス圏への浮上が時間の問題となる中、今後は成長・インフレ期待の高まりが長期金利の上昇圧力を強める可能性も否定できない。

日銀では、2年程度で2%の物価安定目標を達成するには、インフレ期待の高まりに伴う実質金利の低下が重要とみており、過度な名目金利の上昇が起きないよう、今後も市場動向を注視していく考えだ。

(伊藤 純夫 竹本 能文 編集;田巻 一彦)

 

 


 
現状判断DIは前月比2.7ポイント低下=6月景気ウォッチャー調査
2013年 07月 8日 14:16

[東京 8日 ロイター] - 内閣府が8日に発表した6月の景気ウォッチャー調査では、景気の現状判断DIが53.0で、前月比2.7ポイント低下し、3カ月連続の低下となった。横ばいを示す50の水準は5カ月連続で上回った。企業動向関連、雇用関連、家計動向関連すべてが低下した。

2─3カ月先を見る先行き判断DIは53.6で、前月比2.6ポイント低下。2カ月連続の低下となった。50の水準を7カ月連続で上回った。

内閣府は、景気ウォッチャー調査の判断の表現を「このところ持ち直しのテンポが緩やかになっている」に下方修正した。
 


 

 


 
アジア株が米雇用統計受け全面安、中国株も下落
2013年 07月 8日 13:55 JST
[東京 8日 ロイター] - 8日のアジア株式市場は軒並み下落。前週末発表の米雇用統計を受けて、米連邦準備理事会(FRB)が量的緩和を縮小するとの見方が強まっている。

中国政府が過剰生産能力を抱える産業への信用供与を減らし、再編を進める姿勢を示したことも圧迫材料。

0438GMT(日本時間午後1時38分)現在、MSCIアジア太平洋株指数(日本を除く).MIAPJ0000PUSは1.57%安。

香港株.HSIは1.8%安、中国株.CSI300は1.4%安、韓国株.KS11は0.8%安、シンガポール株.FTSTIは0.5%安、台湾株.TWIIは1.3%安、インドネシア株.JKSEは2.3%安となっている。

 

 


 

ECBはユーロ圏危機を解決できない、各国は改革必要=独連銀総裁
2013年 07月 8日 11:27 JST
[エクサンプロバンス(フランス) 7日 ロイター] - ドイツ連銀のバイトマン総裁は7日、欧州中央銀行(ECB)はユーロ圏危機を解決できないとし、加盟国政府に対し、経済の健全化と財政規則の強化を促した。

エコノミストの会議で述べた。

ECBは数日前の理事会で、政策金利を長期的に低水準に維持する方針を示すとともに、さらに引き下げる可能性に言及することで前例のない措置を取った。

バイトマン総裁は講演で「金融政策は危機による経済的影響を吸収するため、すでに多大な貢献をしているが、危機を解決することはできない」と指摘。

「これは理事会メンバーのコンセンサスだ。危機は構造上の欠点を浮き彫りにしており、構造的な解決策が必要だ」と述べた。

ECB理事会メンバーの中で最もタカ派とされるバイトマン総裁は、ECBがユーロ圏危機に対し過剰な対応を取って政府が改革の手綱を緩めてしまうことを望んでいない。

同総裁はまた、今後の危機を防止するため、財政統合に向け各国政府が財政面での主権を手放すことに十分な支持は見られないと指摘した上で、各国に対し、欧州の財政規則を厳格化するよう促した。

総裁は「通貨ユーロの潜在能力を十分引き出すためには、構造改革とともに、銀行とソブリン(政府債)に対する暗黙の保証を廃止する、という2つの点で努力が必要だ」と強調した。


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04. 2013年7月08日 15:14:01 : niiL5nr8dQ
コラム:米中が抱える「似て非なる」ジレンマ
2013年 07月 7日 10:58 JST  
コラム:米法人税改革めぐる議論の着地点=サマーズ氏
コラム:アベノミクスの現実逃避、高すぎる成長目標=河野龍太郎氏
コラム:エジプト「2度目の革命」、繰り返される絶望感
コラム:債券から株へグレートローテーション加速の根拠=嶋津洋樹氏

国際政治学者イアン・ブレマー

発展途上国では抗議デモの嵐が吹き荒れ、欧州では緊縮策の「酔い」が抜けない中、米国と中国は比較的、優等生であるようだ。米中の成長率はともに堅調さを見せ(過去10年での比較だが)、エジプトやトルコ、ブラジルで見られるような社会不安もない。

しかし両国は、長期的に悪化しかねない解決困難な課題を抱えている。興味深いのはそれが、米国と中国では正反対に起きているということだ。米国では民間セクターの利益が政治システムを支配するが、中国はその逆で、政治家が民間セクターとその富を支配している。

米国が、ロビー活動や予算のばらまき、企業が政界に持つ大きな影響力といったことに頭を悩ませていることはよく知られている。選挙資金改革は遠い過去のものとなり、「会社の人格化」はすっかり定着した。政治資金団体である特別政治活動委員会(スーパーPAC)は勢いを増し、議会制民主主義は資本主義的民主主義に締め出されつつある。

政治とカネのサイクルを壊すのは容易ではない。政治家の利益と彼らが選挙で当選するための一助となる企業のそれとは一致するからだ。さらに厄介なのは、米国では多くの政治家が引退した後に、ロビー活動に関わっていることだ。1974年にはロビイストとなった元議員は3%だったが、現在では上院議員の半数が、下院議員の42%が引退後にロビイストに転じている。

中国も似て非なる問題を抱えている。中国では、政治家のカネに対する支配力は絶大だ。政治家やエリート層は国有企業を管理し、そこから富を吸い上げ、自分たちのみならず、一族や友人を裕福にしている。中国の産業は国家が支配しており、故に国家を運営する人たちの財産といえる。

昨年、国有企業と関連事業は中国の生産高と雇用の半分以上を占めた。米フォーチュン誌が選ぶ2012年のグローバル企業500社の中に、中国本土の企業70社が選ばれたが、そのうち65社が国有企業だった。

例えば、米議会に億万長者はいないが、中国全国人民代表大会(全人代)には83人いる。ブルームバーグによると、全人代で最も裕福な70人の資産は昨年、米議会の全議員のほか、大統領と閣僚、最高裁判事の資産の合計を上回った。もし中国に属するなら、たとえ中央集権的で腐敗していたとしても、国家資本主義は最高に違いない。

しかし、中国が抱える問題はここにある。つまり、中国が富の拡大が可能な強い産業を生み出せないことだ。それは深刻な所得格差へとつながっている。中国では信頼できる指標を入手するのは困難だが、ある大学が実施した調査では、同国の貧富格差は世界平均を大きく上回っており、上位10%の世帯が可処分所得全体の57%を占めているという結果が出た。

もちろん、所得格差は米国でも問題となっている。まさに今週、ニューヨーク・タイムズ紙は、医療・医薬品会社がいかにして米国での出産を世界で最も高額にしているかを報じた。とはいえ、米国は今でも十分安定しており、回復力があり豊かだ。同国の貧困層は世界的に見れば裕福だと言える。

では、中国の貧困層はどうだろうか。決して裕福とは言えないだろう。中国人の10人に1人は、1日1.50ドル(約150円)相当で生活している。他の新興国では、こうしたことが原因で抗議デモが起きている。

では、中国は汚職に対する国民の怒りをどう鎮めているのだろうか。

習近平国家主席はとても人気があり、政治腐敗に取り組んでいることのアピールに余念がない。共産党指導部も上層部には害の及ばない地方の役人をやり玉に挙げることで取り締まりに備えている節がある。最富裕層も倹約をしきりにPRしているようだ(中国の外相は公用車をドイツの高級車アウディから毛沢東も乗っていたのと同じ国産モデルに乗り換えた)。

ただ、こうした行動は間違いなく見せかけだ。一時的に国民の反発を抑えることはできるだろうが、根本的な問題解決には至らない。なぜなのか。それは中国の指導者たちが基本的に問題を解決しようとしていないからだ。何せ問題は彼ら自身なのだから。

だからといって、中国がこの先、絶望的だと言っているわけではない。根本的に非効率な面はありながらも、中国は米国同様に有力な立場にある。世界の2大経済大国は緩やかな速度で成長を続けており、経済成長は確立された構造的な懸念を覆い隠すかさとなってくれる。米中ともに近い将来に問題を先送りする状況にある。だが、両国ともいずれ、それぞれ最大の問題にぶち当たることになるだろう。それは早ければ早い方がいい。

2大経済大国が真逆の欠陥を抱えているのは実に興味深い。だが、彼らの運命も正反対の道を歩むのだろうか。

[3日 ロイター]

*筆者は国際政治リスク分析を専門とするコンサルティング会社、ユーラシア・グループの社長。スタンフォード大学で博士号(政治学)取得後、フーバー研究所の研究員に最年少で就任。その後、コロンビア大学、東西研究所、ローレンス・リバモア国立研究所などを経て、現在に至る。全米でベストセラーとなった「The End of the Free Market」(邦訳は『自由市場の終焉 国家資本主義とどう闘うか』など著書多数。


 

 


 


 
2013年 7月 08日 11:07 JST 更新
元経済顧問のサマーズ氏、FRB議長職に「少なからぬ関心」
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By DAMIAN PALETTA
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Bloomberg News
ローレンス・サマーズ氏

オバマ米大統領は、連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長を数カ月中に選定する見通しだが、元経済顧問のローレンス・サマーズ氏(58)を選ぶ可能性もある。

 サマーズ氏は、講演、執筆、コンサルティングなどの活動に励みつつ、なお大統領と頻繁に接触している。友人らによると、FRB議長職に少なからぬ関心を抱いているという。

 事情を知る関係者によると、サマーズ氏は国家経済会議の委員長辞任に際し、2010年末にFRB議長就任の可能性についてオバマ氏と内輪で話していた。バーナンキ氏の後任としてサマーズ氏を選ぶ可能性について、オバマ氏が当時どの程度ほのめかしていたのかは不明だ。

 サマーズ氏は以前にこの職を競ったことがある。政権発足直後のオバマ氏から、財務長官ではなくホワイトハウス直属の経済顧問に指名されたときだ。サマーズ氏は10年初めのバーナンキ議長1期目任期切れに伴いFRBに移ることを保証されたと考え、内部の議論から離れたと考える政権当局者もいる。オバマ氏は結局、バーナンキ氏の続投を決めたが、この2期目も来年1月31日で任期切れとなる。

関連記事

米大統領、バーナンキFRB議長を再任しない可能性を示唆
金融緩和姿勢を問われるFRB次期議長最有力候補
 政権当局者らは、バーナンキ氏が3期目を目指さないとの前提でまとめている後任候補者リストについて、内容は秘密だと述べた。関係者らによると最有力候補はいないが、金融市場ではFRB副議長のジャネット・イエレン氏が最有力だとみられている。このほか、FRB副議長経験のあるドナルド・コーン、ロジャー・ファーガソン両氏も候補。ティモシー・ガイトナー前財務長官は、FRB議長に就任する意向がないことを繰り返し表明している。

 クリントン政権で財務長官を務めた経験もあるサマーズ氏は最近、予算、法人税、医療政策、インフラ支出など、幅広い問題について公に見解を示している。ただ、FRBや金融政策については言及を避けている。


 

 


 


 

 

2013年 7月 08日 13:54 JST
米欧、環大西洋FTA交渉開催へ 対中圧力に 
By WILLIAM MAULDIN
 米国と欧州連合(EU)は8日ワシントンで、環大西洋貿易投資連携協定(TTIP)の第1回交渉を開催する。米国にとっては、現在進められている環太平洋連携協定(TPP)交渉に続く自由貿易協定(FTA)交渉。

 経済成長を目指すオバマ政権の国際的な取り組みの一環だが、米国の通商専門家や産業界首脳は、米国とのFTA交渉に加わっていないただ一つの経済大国である中国に対する圧力となると見ている。

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 米中間の貿易・経済関係を監視するために創設された米中経済安全保障調査委員会(USCC)のマイケル・ウェッセル委員は、「中国は国際貿易の基準を守り適合すべきか、それとも異端者のままでいるべきかどうか決断せざるをえなくなる」との見方を示し、「相手国に重要な市場へのアクセスを提供する2国間の貿易・投資協定に向けて中国に圧力が加わるだろう」と予想する。

 米欧TTIP交渉では、残存の輸出入関税の撤廃や業界基準の相互承認、市場アクセスの簡素化が目標となる。しかし、交渉推進派でも、交渉には何年もかかると予想している。元米通商代表部(USTR)代表のミッキー・カンター氏は「難しい交渉になり、どの人の予想よりも長くかかるだろう」と述べる。

 一方、米政府当局者は、中国が米欧のTTIP交渉をにらんで、米国との2国間の貿易・投資交渉開始に向けて取り組みを強化するのではないかと期待している。

 世銀の元中国局長でカーネギー国際平和財団の上級顧問のYukon Huang氏は、「TPPは、非加盟のアジア諸国との部品の貿易を阻害したり困難にしたりする可能性がある」とし、他国から輸入される携帯端末部品の組み立て地としての中国の役割が脅かされるだろうとの見方を示す。

 中国にとっては、TPPが国有企業の役割の規制を検討していることも懸念要因だ。

 中国はここに来て、TPP交渉に対する批判的な立場を軟化させ、その利益と不利益を検討すると表明するようになっている。

 中国の英字紙チャイナ・デーリーは先週、当局者の話として中国政府内ではTPP交渉への参加に対し積極論が強まっていると報じた。

 中国の新指導部は、国内の経済改革に取り組む姿勢を見せており、通商専門家の間では同国が国際的な経済関係を強化し、外国からの投資拡大を認める可能性は大きいと見る向きもある。


 


 


 


2013年 7月 08日 12:28 JST
米国人はトイレ後十分に手を洗わない=ミシガン州立大調査 
 最近発表された調査報告によると、米国人は、トイレの後、推奨されているほど時間を掛けて手洗いしていないことが分かった。

 この調査は、ミシガン州立大学観光学大学院の12人の研究者がミシガン州イーストランシング一帯の公衆トイレで、手洗い場で身繕いしているふりをするなど、できるだけ目立たないようにしながら3700人超の利用者を観察した結果だ。

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Bloomberg News
CDCの手洗いの指針はデータに基づいたものではない

 それによると、手を洗わなかったのが10人に1人で、石けんを使ったのが3人に2人。最低15秒間手を洗っていたのは20人のうちわずか1人にとどまった。これでも、米疾病対策センター(CDC)のガイドラインに5秒足りない。

 これら研究者は、公衆衛生上恐ろしい結果だと警告し、「人々に正しく手を洗うよう奨励し続ける必要がある」と強調する。これほど多くの人がきちんと手を洗っていないとなれば、毎年5000万人前後の米国民が食物経由の病気に罹っているのも不思議ではない。

 ただこの結果に対しては、大学町の公衆トイレでの調査であり、米国の公衆トイレ全体を代表するものではなく、結果は歪められている可能性があると指摘する向きもいる。排尿後の手洗いは、排便後ほど重要ではないという研究者もいる。便の中には病原菌が存在するためだ。

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トイレの後の手洗いには性別だけでなく手洗い場の衛生状態、年齢、時間などさまざまな要因が影響している

 CDCの手洗い時間のガイドラインは、信頼のできるデータに基づいたものではない。CDCはかつて、手洗い中に「ハッピー・バースデー」の歌を1回口ずさむことを推奨していたが、近年では2回口ずさむよう提唱している。コロンビア大学看護大学院のエレイン・L・ラーソン准教授は、「『ハッピー・バースデー』を2回にすべきだという証拠はない」と話す。

 多くの研究者はまた、時間は効果的な手洗いのための多くの要素のうちの一つにすぎず、重要なのは手をごしごしと洗うかどうかだと主張する。どの程度石けんを使う必要があるのかも議論の余地がある。

 実態はこの調査結果よりも悪いかもしれない。見られていると意識した人は、手を洗わずにトイレを出るところを見られるのを避けるためだけに手を洗っているかもしれないのだ。スタンフォード大学公衆衛生学の研究員であるスティーブン・ルディー氏は、「手をきれいにしなければならないという社会的な圧力がある。それは、礼儀正しい人であることの一要素なのだ」と語る。


05. 2013年7月08日 20:21:58 : niiL5nr8dQ

5月のOECD加盟国景気先行指数は上昇、日本が先進国をけん引
2013年 07月 8日 19:52 JST
[パリ 8日 ロイター] - 経済協力開発機構(OECD)が8日発表した5月のOECD加盟33カ国の景気先行指数(CLI)は100.6となり、4月の100.5から上昇した。先進国の景気モメンタムが上向く一方、主要な新興国の景気は減速している。

OECDは声明で「CLIは、大半の主要なOECD加盟国で経済成長が緩やかに改善していることを示しているが、規模の大きな複数の新興国では横ばい、もしくは減速傾向を示している」と指摘した。

日本は大規模な金融刺激策の恩恵を受け、101.3と4月の101.1から上昇し、堅調な先進国をけん引した。

米国は101.0と横ばい。

債務危機に苦しむユーロ圏は100.3と前月の100.1から上昇。OECDは、イタリアが100.1から100.3に上昇し、トレンドが変化したと指摘した。

一方、新興国はさえない。

中国は99.5となり、前月の99.6から低下。ブラジルは99.3から99.1に、ロシアは99.2から98.9に、それぞれ低下した。

主要な新興国の中では、唯一インドのみが97.5から97.6に上昇した。






政府内で新興国からの資金流出に警戒感、G20議題の1つに
2013年 07月 8日 18:35 JST
[東京 8日 ロイター] - 6月雇用統計が米景気回復基調を示し、日本政府内では新興国からの資金流出が再び加速する可能性に警戒感を示す声が上がっている。

米当局が市場の読み通り9月にも量的緩和策の脱却へ動き始めれば、新興国を中心に世界へ広がっていた「緩和マネー」が、米国へ逆流する公算が高まるためだ。来週の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議でも、新興国からの資金流出問題が主要議題のひとつとなる公算が高まってきた。

<日本政府も米景気回復を確認>

予想を上回る強さの米雇用統計を受けて、週明け8日の東京市場ではドル/円が101円台となり、日経平均.N225も一時、前週末比100円を超えて上昇した。だが、午後には早くもそうした楽観ムードが一服し、円相場は一時100円台へ下落し、日経平均も前週末比200円を超える下げとなった。

6月米雇用統計では、月間の雇用者数が事前予想を上回り、過去分も上方修正。横ばいだった失業率も求職者数の増加を勘案すれば安定しており、日本の政府内でも足元の景気回復を確認する内容と評価する声が上がっている。

<浮上する新たなリスクシナリオ>

世界経済の安定にもつながる米景気回復の兆しは、日本の当局も歓迎ムードだが、同時に米連邦準備理事会(FRB)の出口戦略が現実味を帯びてきたことで、あるリスクシナリオが浮上している。

米国が「出口」を目指す一方、日本はまだ大規模緩和策の入り口付近にとどまり、欧州中央銀行(ECB)も低金利政策を長期継続する異例の「フォワード・ガイダンス」を導入したばかり。日米欧の金融政策の差が明確化し、景気面における米国の「独り勝ち」の様相が際立てば、世界中の資金が米国を目指す展開が予想される。

その結果、足元で落ち着きを見せていた新興国からの資金流出が再び加速しかねず、世界的な市場の不安定化が排除できないという見方が、日本政府部内で出ている。

実際、8日のアジア市場で中国を含めた新興国の株式市場が下落した大きな要因の1つは、米出口戦略の発動による資金流出への懸念だ。

アジア各国が通貨危機後に積み上げた豊富な外貨準備高を有し、通貨スワップ協定を広範に組み上げているため、資金流出が今後加速しても、直ちに流動性危機が表面化する可能性は低いと当局筋はみている。だが、市場の不安定化は、将来の大きなイベントリスクにつながりうる懸念材料として意識されている。

<G20、波及効果の逆流議論へ>

19、20日にロシアで開催されるG20会議でも、新興国の資金流出問題は焦点のひとつとなる見通し。これまでG20は、新興国に流入する緩和マネーの波及効果(スピルオーバー)問題について議論を続けてきた。先進国の緩和マネーが新興国の景気に関係なく流入し続け、バブルを生み出しかねない点が主な争点だった。しかし、米国の出口戦略をめぐる議論が活発化して以降、こうした資金の流れは劇的に転換している。

G20は前回4月会合で、声明にスピルオーバー問題について「長期間の金融緩和から生じる意図せざる負の副作用に留意する」と明記したのみ。問題の構図が「4月とは様変わりしている」(政府筋)だけに、世界経済をめぐる主要論点のひとつとなりそうだ。

(ロイターニュース 基太村 真司:編集 田巻一彦)





アングル:欧米の金利見通し乖離でドル高は長期化の様相
2013年 07月 8日 18:45 JST
[ロンドン 5日 ロイター] - 米国の金融政策とその他主要国・地域の金融政策の見通しに方向性の違いが出てきたことで、ドル高が長期化し、新興市場国にかかる圧力や国際市場のボラティリティーが増大する可能性がある。

量的緩和の縮小開始に関する米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長の発言から2週間が経過し、投資家はFRBが今後14カ月以内に利上げに動くとの見方を強めている。一方、ユーロ圏、英国、日本では早くても2016年まではそうした動きは予想されていない。過去5年間で初めての金利見通しの大幅な乖離(かいり)だ。

FRBの緩和縮小見通しや、欧州中央銀行(ECB)が4日、今後長期間にわたり政策金利は過去最低水準にとどまるとの見通しを示したことを受け、米国債10年物と独連邦債10年物の利回り格差は2006年以来の水準に拡大した。

政策ギャップの広がり、米経済見通しの好転は、ドルが大幅な上昇局面に入ったと多くの投資家が認識し始めることを意味する。

苦戦する欧州や日本の輸出企業にとっては活性剤の役割を果たすかもしれないが、新興国にとっては決して良いニュースとは言えない。

ドル高はドル建て商品(コモディティー)に悪影響を与えるばかりでなく、企業や途上国政府にとってはドル建て借り入れコストの上昇につながり、最終的には米国から海外への投資フローが阻害される可能性もある。

世界全体で80兆ドルに上る年金基金、保険会社、ミューチュアルファンドの運用資産の約半分は米国に由来しており、ドルの為替レートの長期的なシフトは、海外リターンの算出見直しを促し、国内や海外市場への投資方針の見直しにもつながるだろう。

UBSのストラテジスト、マニク・ナライン氏は「ドルに大きな影響を与える可能性があり、グローバル経済の最大の投資家である米国のファンドマネジャーにも同じことが言える」と指摘。「彼らは新興市場国への大量の資金投入で足並みが一致していたが、現在は13年間で初めて米国の金利が本当に上昇しようとする局面を目の当たりにしている」と話した。

ドルは今年に入り、円と新興国通貨に対して急伸しているが、先進国における最近の金融政策見通しのシフトを考慮すると、ユーロやポンド、その他の主要7カ国(G7)通貨に対しても押し上げられることになりそうだ。

世界最大の資産運用会社である米ブラックロックのグローバルボンド責任者、スコット・シール氏はドル高が今の中心的な投資テーマだと指摘。一方で、グローバルな危機に巻き込まれた順番がメーンテーマだとしつつ、そうしたシナリオ下でもドル高になる見通しだと話す市場関係者もいる。

ドイチェ・バンク・ウェルス・マネジメントの最高投資責任者(CIO)、Arnaud de Servigny氏は「ドルがユーロやアジア通貨に対して上昇する可能性がある」と予想。「危機に陥ったのはまず最初が米国で、次に欧州、アジアと続いた。今度は米国の脱出が1番早く、次いで欧州で、アジアにはやや不透明感がある」と語った。

<過去の政策シフト>

1973年のドルの変動相場制移行後で見ると、幅広い通貨に対してドル高が続いた局面は少ない。

やはり大西洋両岸での景気サイクルと金融政策のミスマッチに起因した1980年代のドルの乱高下局面では、当初はドル高阻止の、その後はドル安に歯止めを掛けようとする中銀の介入を招いた。

現在との比較で注目されているのは1994年だ。この年、予想外のFRBの利上げで債券利回りは世界的に上昇し、当時欧州で最も影響力の大きい中銀だったドイツ連銀でさえ、がむしゃらに金融緩和を推し進めた。

金利格差は1995年にピークを迎え、世界最大の準備通貨だったドル相場はその後6年間にわたり、FRBの貿易加重指数で40%余り上昇した。

現在もドル高は進行中だが、FRBの貿易加重指数は今年これまでに4%しか上昇していない。

1990年代終盤には、ドル高が世界的な金融のタイト化をもたらし、商品相場も下落したことから新興国市場で大きな危機が発生し、比較的安全と見なされたシリコンバレーの高成長神話などもあって米国の資金が国内に回帰した。

ECBとイングランド銀行(英中銀)が今回、金融政策の先行き見通しを示す指針である「フォワード・ガイダンス」を公表するという歴史的決定を下したことは、FRBの量的緩和縮小と利上げに関するスケジュールとは著しい対照をなしている。

日本もまだ積極的な金融緩和の最中にあることを考えると、ややタカ派寄りのFRBのスタンスはG7諸国と歩調が合っていないように見える。

また、FRB当局者がいくら条件付きだと強調しても、6月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が19万5000人という大幅増加になったことは、この見方を強めるだけだろう。




インタビュー:エジプトなどの反政府デモ、各国政府の覚醒促す=世銀総裁
2013年 07月 8日 18:26 JST
[サンティアゴ 5日 ロイター] - 世界銀行のキム総裁は、ブラジル、エジプト、トルコで起きている大規模な反政府デモにより、各国政府は、国民に対して重要な公共サービスと機会を確実に提供することを迫られるだろうとの見解を述べた。

これら諸国では、既成の政治勢力に対する不満、機会の不足、生活水準向上の要望が満たされていないことなどから、数百万人の国民が変革を求めてデモを展開している。

キム総裁はロイターとのインタビューで「こうした社会の動きがなくなることはなく、私の考えでは拡大していくと思う。世界中の国が、効果的にサービスが提供できているか、国民が機会を提供されているかを真剣に問わなければならない。文民社会で、ツイッターやフェイスブック、およびソーシャルメディアはとてつもなく強力な手段となっているからだ」と述べた。

さらに「健康、教育、社会的保護などの人的資本への投資に対して真剣になる必要がある。これらは非常に重要だ」と指摘。所得格差対策の重要性も強調した。

一方、ブラジルでのデモについて総裁は「政府の対応次第では、ブラジルへの投資は減少しない可能性があると思う。ブラジル国民の要求は非常に具体的だ。病院、教育機会、物価管理の強化、バス運賃などの値下げを望んでいる」と述べた。

ギリシャ支援プログラムの先行きは依然不透明=EU・IMF
2013年 07月 8日 18:23 JST
[ブリュッセル 8日 ロイター] - 欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)は8日、ギリシャ支援プログラムについて、ギリシャ政府との間に意見の相違があるとして、先行きは依然として不透明だと発表した。

EU・IMFはギリシャ支援プログラムに関する声明で、「重要な進展が引き続きみられる一方、政策の実行がいくつかの分野で遅れている」と指摘。対ギリシャ支援プログラムについては、ユーロ圏財務相が今後協議する見通し。

EU・IMFは「(ギリシャの)各当局は、2013─14年の財政目標を達成し、年内にプライマリーバランスを達成するため、是正措置をとると約束した」とする一方、「調査団と当局はマクロ経済の先行きについて、2014年に徐々に成長軌道に戻るとするプログラムの見通しに総じて沿っているとの認識で一致したものの、先行きは依然として不透明だ」と指摘した。



リスクオンは新興国市場で急減速、堅調な米雇用統計で流動性縮小懸念
2013年 07月 8日 17:55 JST
[東京 8日 ロイター] - 堅調な6月米雇用統計で強まったリスクオンムードは、新興国市場で急ブレーキがかかった。米国市場では沈静化していた米金融緩和の縮小懸念が週明けのアジア市場で広がったためだ。

投資マネーの巻き戻しが進むとの不安からアジア株が軒並み下落。米株安と円安を享受していた日本株にも、一転して利益確定売りが強まった。今のところ米金利上昇による日本への影響は日銀の大量国債買入れ効果もあって限定的だが、マネーフローの変化には警戒感も出ている。

<アジア市場でムード一変>

これまでは経済指標が良かったとしても、米金融緩和の縮小観測が強まれば、株式市場ではネガティブに受け止められることも多かった。だが、前週末5日に発表された6月米雇用統計を受けたマーケットは指標の改善を素直に好感。米ダウ.DJIは147ドル高となった。市場では「量的緩和第3弾(QE3)の縮小によるネガティブ・インパクトは株式市場では相当程度織り込まれ、経済指標に素直に反応するようになってきた」(外資系証券)と、金融相場からの脱却を指摘する声も出るほどだった。

しかし、週明けのアジア市場が開くとムードは一変。米市場では騒がれなかった流動性縮小懸念が広がり、上海総合指数.SSECや香港ハンセン指数.HSIが急落。「米株には資金が流入するとしても、資金が流出する新興国では大問題」(国内証券)というわけだ。新興国の株価や債券は6月25日付近を底に反転基調に入っていたが、再び不安定化。QE3の縮小観測に加え、中国やエジプトなど新興国の問題が噴出しており、市場では新興国市場について「かつてないほど弱気」(米金融機関)との声も出ている。

調査会社EPFRグローバルが5日公表したデータによると、7月3日までの1週間に新興市場国の債券に投資するファンドは、流出額が過去最高だった前週の56億ドルから9億5600万ドルに縮小したほか、新興国株式に投資するファンドも16億5000万ドルの流入と、資金流出はやや落ち着いていた。だが、堅調な米雇用統計によるQE3縮小観測の強まりで、資金流出が再開した可能性がある。

ニッセイ基礎研究所チーフエコノミストの矢嶋康次氏は「米経済は緩やかな回復路線をたどっており、その面では心配はないだろう。ただ、強い痛み止めとも言える量的緩和を5年間近く続けてきた反動はどこかに出る」と警戒感を示す。QE3縮小による新興国への悪影響を吸収できるほど米経済が拡大するかはまだ不明だ。

<米株と新興国株の狭間で揺れる日本株>

日本株は堅調な米株と軟調な新興国株の狭間で揺れ動いた。日経平均.N225は序盤、円安と米株高を背景に一時200円近く上昇し、一時1万4500円に接近したが、アジア株が軒並み安になると急速に軟化、200円安まで下げ幅を拡大し安値引けとなった。

「新興国から投資マネーが巻き戻され、米株やドルに向かうとの懸念が強まったようだ。日本株は米株と新興国株の狭間で揺れているが、これまでの急ピッチな上昇で過熱感があったため、新興国株の下落が利益確定売りのきっかけになった」(東洋証券・投資情報部ストラテジストの土田祐也氏)という。

日経平均.N225は6月26日の1万2834円から5日まで7営業日で約1500円上昇。日経平均は5日時点で25日移動平均線とのかい離率はプラス7.60%と過熱を示す7%を超えていた。今期ベースの予想株価収益率(PER)は一時16倍台に上昇、割安感は後退している。海外勢の日本株買いへの期待は大きいものの、市場では「一段の円安にならないと上値追いは難しい」(国内証券)との声も出ている。

<米金利ほど上昇しない円債金利>

堅調な米雇用統計は米10年国債利回りを2.7%まで上昇させた。米金利上昇はドル高・円安要因であり日本株にとってはポジティブな面もあるが、世界の「基準金利」である米金利の上昇は円債市場にも影響を及ぼす可能性があるため警戒が必要だ。

米経済は回復基調にあるほか、金融緩和策で金利が低位に抑え込まれていたこともあり、3%程度までの長期金利上昇は「許容範囲」との見方も市場にはあるが、米債離れは一段と加速している。

世界最大の債券ファンド、PIMCOトータル・リターン・ファンド(PTTRX.O)の6月の運用総額は8.5%(96億ドル)減と、1993年の調査開始以来最大の流出超となった。日本でも、6月の対外中長期債投資(指定報告機関ベース)が2兆9578億円の処分超と2005年1月の統計開始以来、過去最大の売り越しとなっている。

ただ、円債市場で10年長期金利は0.88%と金利は米国ほど上昇していない。日銀の大量国債買い入れに加え、金融政策の方向自体が依然緩和的であり、「出口」に向いた米国とは異なる。さらに円債市場ではアベノミクスへの期待感が低いことも特徴だ。「過度な円高が修正されるなか、景気もいったん持ち直しているが、持続的な成長には依然自信を持てない市場参加者が多いようだ」(三井住友アセットマネジメント・債券運用グループ・シニアファンドマネージャーの深代潤氏)という。

(伊賀 大記 編集:山川薫)




アングル:銀行の貸し出し増、裏に賃貸建設ラッシュ
2013年 07月 8日 16:03 JST
[東京 8日 ロイター] - 賃貸住宅の建設ラッシュが、銀行の貸し出し増加の一因となっている。消費増税や相続税の実質増税を控え、節税対策による建設需要が増えており、地銀を中心とした金融機関の貸出増加要因となっている。

賃貸住宅に関しては、戸建てと異なり駆け込み需要や反動減を抑制する対策が政府から打ち出されておらず、その点も駆け込み需要の喚起につながっているようだ。

日銀が8日発表した貸出・預金動向によると、銀行・信金計の6月貸出(速報値)は前年比1.9%増と2009年7月(同2.1%増)以来の伸びとなった。

日銀によると、企業のM&A(合併・買収)や電力向け、REIT(不動産投資信託)のほか、住宅ローンや賃貸住宅建設向けの融資などが引き続き伸びているという。業態別では大手行が1.6%増(5月1.6%増)に対して、地銀・第二地銀が2.8%増(同2.7%増)と伸び率が拡大している。

住宅ローンや賃貸住宅建設向けの貸出増は、来春の消費増税に伴う駆け込み需要や金利・地価の先高観が主な理由。

5月の新設住宅着工件数は前年比14.5%増の7万9751戸と9カ月連続で増加し、季節調整済年率換算で102.7万戸と2008年10月以来の100万戸超えとなった。持ち家が13.5%増と9カ月連続増、貸し家(賃貸住宅)も11.6%増と3カ月連続で増加した。

特に一部の地銀では、賃貸住宅向け融資の伸びが目立っているようだ。政府は駆け込みと反動減を抑えるため、2013年末に期限が切れる住宅ローン減税の延長と拡充を13年度税制改正に盛り込んだ。だが、賃貸住宅には対応する税制優遇がなく、駆け込み需要を誘発しているもようだ。

第一生命経済研究所・経済調査部、エコノミストの星野卓也氏によると、賃貸住宅の伸びは「消費増税前の駆け込みと相続税対策」という。2015年の税制改正に伴う富裕者層の相続税の実質引き上げにより、節税対策として賃貸住宅の建設を検討する地主が増えているようだ。

これらのニーズを踏まえ、「住宅メーカーの販売促進活動などもあり、賃貸住宅建設向け融資が伸びている」(地銀)との声も聞かれる。

大和ハウス工業の月次受注動向(金額ベース)によると、賃貸住宅の受注が4月は前年比48%増、5月は同19%増と高い伸びが続いている。

ただ、人口減少基調の中での住宅供給増は「マクロ的にデフレ要因となる可能性」(大手金融機関)と、足元の増勢を懸念する声もある。

ちばぎん総合研究所(千葉市)の森康棋研究員は「賃貸住宅は高齢者向けなど新たなニーズが生まれている一方、需要を見極めずに建てられるケースもある」と指摘する。駆け込み需要が大きければ反動減も大きくなるため、今後の動向が注目される。

(ロイターニュース 竹本 能文;編集;田巻 一彦)



6月景気ウォッチャーは3カ月連続低下、金融市場乱高下で
2013年 07月 8日 15:10 JST
[東京 8日 ロイター] - 内閣府が8日に発表した6月の景気ウォッチャー調査は、足元が3カ月連続、先行きも2カ月連続で低下した。

円高是正のコストや金融市場の不安定な動きが影響し、街角景気の不安感が晴れなていない。内閣府は、景気ウォッチャー調査の判断の表現を「このところ持ち直しのテンポが緩やかになっている」に下方修正した。

今回の調査機関は、6月26日から月末にかけて金融市場の乱高下が続いていた時期にあたる。

6月の景気の現状判断DIは53.0と前月比2.7ポイント下がり、3カ月連続の低下となった。横ばいを示す50の水準は5カ月連続で上回ったものの、低下幅は、ここ3カ月で最大となった。特に企業関連や雇用関連の低下幅が、それぞれ4.3ポイント、3.7ポイントと比較的大きくなっている。

家計動向関連では、高額商品販売が引き続き好調だったものの、梅雨入りに伴い、飲食やサービス関連などで客足の鈍化がみられて低下。「先月は全部門が好調に推移したが、今月は宿泊、宴会、食堂ともに前年を割り込んでいる」(近畿・都市型ホテル)「梅雨空とともに来店客数が減少している」(北関東・一般レストラン)といった声が寄せられた。

企業関連では、円高是正により仕入れ価格上昇等によるコスト増や、株価・為替変動により取引先が慎重姿勢となったことなどが影響し、低下した。「最近の為替や株式市場の乱高下に困惑している。設備投資も一時様子見が出ている」(東海・会計事務所)「円安が続いており、燃料油やパルプだけでなく、フィルムなど加工品価格が上昇、コスト割れ」(四国・パルプ・紙加工製品)との声がある。

一方で価格転嫁は「慎重にならざるを得ない」(中国・電機)という企業と「値上げの流れがあり、完全転嫁はできないものの、市場として許容し始めていると感じる」(四国・食品)と、業界によりまちまちとなっている。

雇用関連では、金融市場変動で求人に慎重な様子が見られたことから低下した。特に派遣に影響が出ている模様で「派遣契約満了で終了ケースが増えていることに加え、昨秋の労働者派遣改正法により短期の仕事の制約が加わり、景気に不安を感じる」(四国・人材派遣)といった声がある。

2─3カ月先を見る先行き判断DIは前月比2.6ポイント低下の53.6と2カ月連続の低下となったが、50の水準を7カ月連続で上回った。  政策効果への期待はあるものの、家計、企業、雇用部門ともに、円高是正による仕入れ価格や電気料金値上げへの影響、金融市場の不安定な動きから、先行き不透明感が増している。「アベノミクスが軌道に乗れば、夏以降に給与が上昇する」(南関東・百貨店)との期待もあるが、「円安による輸入原料値上がりや電気料金の昼の時間帯の値上げ、8月には食用油やマヨネーズなど油脂類の値上げが予定されている。このような状況の中、消費がすぐ回復するとは考えにくい」(東北・スーパー)と慎重な姿勢を崩さない企業もある。


06. 2013年7月09日 15:03:53 : niiL5nr8dQ
PIMCOは6月に過去最大の流出超、145億ドル
2013年 07月 9日 13:15 JST 記事を印刷する | ブックマーク | 1ページに表示 [-] 文字サイズ [+]

パキスタン調査委「当局は無能」、ビンラディン殺害の報告書で
中国の行動「極めて遺憾」、北朝鮮にも懸念=防衛白書
中国の6月CPIは前年比+2.7%に加速、政策緩和余地を限定
情報BOX:米中戦略・経済対話の主な議題

[ニューヨーク 8日 ロイター] - 世界最大の債券運用会社である米PIMCOが6月に145億ドルの流出超となり、1993年の調査開始以来最大の規模だったことが、調査会社モーニングスターの調べで分かった。

PIMCOのミューチュアル・ファンドが流出超となったのも、流出額が21億ドルだった2011年12月以来初めてだったという。

旗艦ファンドであるPIMCOトータル・リターン・ファンドも96億ドルの流出超と、単月では最大の規模となった。同ファンドの運用総額は2680億ドルに減少。月間パフォーマンスはマイナス2.64%と、2008年9月以来最低となった。パフォーマンスは米連邦準備理事会(FRB)が債券買い入れプログラムの縮小に踏み切り金利が上昇するとの観測が背景となっている。FRBは現在、月額850億ドルの買い入れを実施している。

PIMCOはドイツの保険大手アリアンツ(ALVG.DE: 株価, 企業情報, レポート)の傘下にあり、3月末の運用資産は2兆0400億ドル。ビル・グロース氏が運用しており、同社によると年初来のパフォーマンスはマイナス4.24%だった。 

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三菱UFJ信託:金ETF残高が1割増加、資金流出進む海外とは逆行 
  7月9日(ブルームバーグ):三菱UFJ信託銀行 が取り扱う金(ゴールド)の上場投資信託(ETF)の預かり資産残高が年初来で1割増加した。金相場の下落を受けて海外では金ETFから資金が流出する動きも出ているが、個人投資家の比率が高い日本では長期的な投資先として人気を集めている。
フロンティア戦略企画部長の星治氏が8日、ブルームバーグ・ニュースとのインタビューで明らかにした。同行が取り扱うETF「金の果実 」の受益権口は5日時点で620万口(1口は1グラム弱)。過去最高だった昨年10月以来の水準。2月下旬には500万口程度にまで落ち込んだが、その後は「コンスタントに安定した買いが続いている」。
世界の主要な金ETFの預かり資産残高は年初から約2割減少 している。6月には米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が年内に量的緩和策の規模を縮小する可能性を示したことで金先物相場の下落に拍車をかけた。
一方、国内では「かなり価格が下がったことで長期投資として買いやすい水準となり、個人投資家のニーズが高い」という。金価格下落を受けて、「金の果実」の純資産額は年初来で5%下落している。
星部長によると「金の果実」に投資する約半分が個人投資家。全体の純資産額246億円(5日時点)のうち年金基金からの投資は数十億円程度にとどまるというが「年金基金や大手の機関投資家にとって金の分散投資効果は知識としてなじんできており、あとはタイミングや手法の判断」として、今後の資金流入が期待できるとの見方を示した。
記事に関する記者への問い合わせ先:東京 鈴木偉知郎 isuzuki@bloomberg.net;東京 Aya Takada atakada2@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:大久保義人 yokubo1@bloomberg.net
更新日時: 2013/07/09 12:56 JST

 


 


米MBS市場、流動性と機能が悪化と一部が認識−FRB調査 
  7月8日(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会 (FRB)は、毎月400億ドル(約4兆400億円)相当の買い入れ を行っている住宅ローン担保証券(RMBS)について、市場機能が低下しているとウォール街(米金融街)の一部ディーラーが認識していることを明らかにした。
FRBは8日公表した四半期調査に関する報告で、「エージェンシーRMBS市場の流動性と機能が低下しているという見方を一部のディーラーが示した。調査対象の他の種類の担保については、市場の流動性と機能におおむねほとんど変化はないと考えられる」と指摘した。
報告によれば、MBS市場が「幾分」あるいは「かなり」悪化しているとディーラーの20%が回答。これに対して、全体の70%は基本的に変化がないと認識し、10%は若干改善されていると考えていることが調査結果によって示された。
原題:Fed Says a Few Dealers Report Deterioration in MBS Market(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Joshua Zumbrun jzumbrun@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Chris Wellisz cwellisz@bloomberg.net
更新日時: 2013/07/09 12:13 JST

 

 

 

 

 
情報BOX:米中戦略・経済対話の主な議題
2013年 07月 9日 14:18 JST
[8日 ロイター] - 米中戦略・経済対話が今週ワシントンで行われる。対話には14の米政府機関と16の中国政府機関のトップらが参加し、ケリー米国務長官とルー米財務長官が、中国の楊潔チ国務委員、汪洋副首相とともに共同議長を務める。

オバマ米大統領と習近平中国国家主席は1カ月前に非公式首脳会談を行っており、米中戦略・経済対話はその際の合意内容を実際の政策に転換する機会を双方に与える。

以下は米中戦略・経済対話での主な議題。

<戦略的問題>

◎サイバーセキュリティー

米国は過去10年近く、米政府や企業のネットワークに対する中国からのハッカー行為について訴えてきたが、中国はこれを否定している。この問題は、米国が中国の清華大学や香港大学の主要サーバーに不法侵入したと米国家安全保障局(NSA)の元契約職員、エドワード・スノーデン氏が明らかにしたことで一段と複雑化。中国はこれらの情報について説明を求めるとみられる。

米国は主に巧みなサイバー攻撃を通じた企業秘密やその他の知的財産権の盗難行為を議論の焦点にしたい意向。

◎北朝鮮

米国は、北朝鮮の2月の核実験やその他の挑発的行為を受けて中国が最近とった北朝鮮への強硬姿勢がより強固なものになることを望んでいる。中国は米国に同調し、北朝鮮を核保有国として認めない方針を表明。国有銀行の中国銀行は北朝鮮の貿易銀行との取引を停止した。

ただ、米国のアナリストの一部は、中国の方針転換は戦術的なもので、北朝鮮の存続を目指す方針の根本的変化を反映するものではないと指摘する。

◎アジア海洋問題

中国は南シナ海の島々をめぐりフィリピン、ベトナムと、東シナ海で日本と領有権争いを繰り広げている。これらの問題は数十年前からのものだが、ここ数年間に急激に悪化した。

米国は中立的な立場を取っており、調停役は担わない意向。関係国に対し、平和的な解決と航行の自由を脅かす行動の回避を促している。

◎二国間軍事関係

日米間の軍事対話は、米国の台湾への武器売却などに反発した中国側が度々中断してきたが、活発な高官級協議や訪問を通じて両国の軍事関係は過去2年間に急速に改善した。中国は米国の招待を受け、2014年の環太平洋合同演習に参加する。

<経済問題>

◎気候変動

気候変動が両国の優先課題として再浮上している。中国は深刻な大気汚染問題に直面。オバマ大統領は最近、米国の発電所からの二酸化炭素排出量削減に向けた新たな規則を導入する計画や、再生可能エネルギーセクターを支援する方針を打ち出した。

6月の首脳会談で両首脳は、温室効果ガスのハイドロフルオロカーボン(HFC)の削減で合意した。

国務省によると、4月に設置で合意した新たな米中気候変動作業グループが、気候変動問題での両国の協力関係強化に向けた具体的な提言を行い、HFCに関する合意内容の推進に取り組む。

◎投資

米国の投資家は、中国の約90のセクターで出資比率制限などの障壁に直面しており、中国での投資機会は限定されている。一方、米国への投資を目指す中国企業は議会での政治的な反発や国家安全保障を理由に拒否されることを恐れている。

今週の米中戦略・経済対話の際、当局者らは二国間投資協定に関する予備的な協議を行う見通しだが、協定がまとまるには数年はかかるとみられる。

◎会計

米証券取引委員会(SEC)は昨年終盤、米証券取引法違反の疑いで5大国際会計事務所の中国法人を告発した。専門家はこの問題が解決しなければ、中国企業の米国市場での上場廃止につながる可能性があるとみている。

◎農業

米国は中国が米国産牛肉、豚肉、鶏肉の輸入拡大を認めることを望んでいる。新たな遺伝子組み換え作物に関する中国の認可プロセスが遅いことも不満の種だ。

◎為替

米国は人民元が大幅に過小評価されており、国際貿易で中国企業に不当に有利な立場を与えているとみている。

人民元相場の動向に関する米国の強硬姿勢は、人民元の上昇や中国の貿易黒字減少、労働コストの上昇を背景に後退している。

ただ、米国の対中貿易赤字は依然高水準を維持しており、米議会では不満の声が高まっている。

◎輸出規制

中国は長年、米国に対し、軍事利用が可能なハイテク製品の輸出規制を緩和するよう求めている。

米国は輸出規制全般の改革を実施しているところだが、知的財産権保護をめぐる懸念や中国の軍事力拡大を支援することへの懸念から、中国企業による米ハイテク製品の購入機会は限定される可能性がある。

 

 


中国の6月CPIは前年比+2.7%に加速、政策緩和余地を限定
2013年 07月 9日 13:21 JST
[北京 9日 ロイター] - 中国国家統計局が9日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は、食品の値上がりを背景に、前年比2.7%上昇した。伸びは5月の2.1%から加速し、ロイターがまとめたエコノミスト予想の2.5%を上回った。

減速する中国経済を支援するための中国人民銀行(中銀)の政策緩和余地を限定する内容となった。

人民銀行は、消費者物価インフレと不動産バブルを避けつつ、中国経済の安定を維持するため、短期的には政策スタンスをおおむね中立に維持しているようだとアナリストは指摘する。

ダイワ(香港)のエコノミスト、ケビン・ライ氏は、「食品の物価圧力がやや戻ってきたようだ。当局が利下げなど政策緩和措置をとるのは、一段と難しくなった。第4・四半期に預金準備率を引き下げるかもしれない」と指摘。「年内の利下げ可能性は遠のき、これは好ましい要素ではない。ただし、需要が力強さを欠くことから、インフレは年末までには鈍化すると考えている。物価圧力が続くのはせいぜい3─6カ月程度であり、現時点では大きな問題ではないと言えよう」と述べた。

中国では6月20日に短期銀行間金利が30%近くまで急上昇した。人民銀行は高リスク融資を抑制するよう銀行に警告する意味で、金利上昇を容認したとみられる。

6月のインフレ率は政府目標の3.5%を依然下回り、指標となる1年物預金金利の3%も下回った。6月のCPIは前月比では変わらず。予想は0.2%低下だった。

6月の食品価格CPIは前年比4.9%上昇し、5月の3.2%から伸びが加速。食品以外は同1.6%上昇した。豚肉価格は5月に前年比4.9%下落したが、6月は同1.1%上昇に転じた。

6月の生産者物価指数(PPI)は前年比2.7%低下し、ロイターのエコノミスト予想と一致。5月は同2.9%低下で、6月まで16カ月連続で前年比マイナスが続いている。前月比では0.6%低下した。

申銀万国証券(上海)のエコノミスト、LI HUIYONG氏は、「PPIの低下は、中国経済が過剰設備の問題と需要の弱さに悩まされていることをあらためて示している」と指摘した。

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