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可能性は小さいが、起きたら凄い中国のバブル崩壊 
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投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 7 月 28 日 19:01:01: igsppGRN/E9PQ
 

http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20130728-00010000-soga-nb
小笠原 誠治 2013/7/28 11:41


 日曜日なのにブログをお読み下さってありがとうございます。

 さて、本日は中国のバブル崩壊の可能性について考えてみることにしましょう。

 中国は、バブルだ! バブルが間もなく崩壊する、否、今崩壊しつつある、なんてことが以前から言われ続けています。

 どう思います?

 というよりも、中国の株価はもう、かなり以前に大暴落を演じていますよね。

 だから、その意味ではバブルは既に崩壊したと言えないこともない。

 では、不動産価格の方はどうか?

 不動産価格については、近年、都市部で異常な価格高騰が起きた(2004年以降、5、6倍も上ったなどとも言われています)後、当局が引き締めを実施したことなどもあり、一旦価格が低下していたかと思っていたら、また最近上がっていると報じれられています。

 ということで、不動価格の方はまだまだ上昇しているとさえ言える。つまり、バブル崩壊など心配するには及ばないのかも。

 しかし、少し調べてみただけでも、そうした認識は適当ではないことが分かるのです。何故ならば、中国では既に、不動産価格の下落のために個人的に大きな損失を被ったようなケースが沢山発生しているからなのです。

 但し、そのようなこととは、余り報じられることはないと言います。それは、中国では報道が規制されているからなのです。

 いずれにしても、不動産価格の推移だけをみるならば、現時点では、中国でバブルが弾けそうな気配はないというべきかもしれませんが、現実には、局地的にバブルがあちこちで崩壊しており、ただ、それを国家が今のところどうにかコントロールができているので、外部から見ているだけでは、バブルが崩壊したような様相を呈していないということなのです。

 では、何故、中国はバブルが崩壊しないようにコントロールすることができているのか?

 それは、中国では、個人や企業の経済活動が規制されることが多くて、自由に活動することができないからなのです。

 例えば、バブルの発生を抑え込もうと当局が考えた結果、不動産取得に関して、様々な制限を課すことがある訳ですし、或いは、不動産投資への資金の流れを直接管理することもできるのですから。

 よく、バブルの崩壊ということが言われる訳ですが‥バブルが崩壊したと言われるためにはどのようなことが起きる必要があると思いますか?

 例えば、住宅やマンションの価格がそれまでの半分に低下したら、バブルの崩壊と呼ぶべきなのでしょうか?

 実は、価格が幾ら急激に低下したとしても、それによって借金の返済が滞ったりしなければ、別に急に問題が顕在化する訳ではないのです。早い話、投機をしていた者が、全て自己資金の範囲で行っていたら、幾ら不動産価格が落ちても直ぐには何の影響もないのです。或いは、投機資金を第三者からの借入で賄っていたとしても、そのローンの返済をどうにか続けることができるのであれば、取り敢えず問題は生じないのです。

 つまり、幾ら不動産価格が急落するようなことが起きても、中国当局がお金の循環を滞らせないような政策を続けるならば、バブルは崩壊しないのです。

 ここまで言うと、中国で何故バブルの崩壊が起きそうで起きないのか、その理由が少し分かってきたではないでしょうか?

 念のために言うと、中国の大銀行は国営であり、そして、そうした銀行は中国当局の意のままに資金を市場に流すことになっている訳ですから、幾ら末端で不良債権が発生していると判断されても、そうした不良債権に引き続きお金が流れるようにしておけば、いつまで経っても不良債権が表面化することはないのです。

 でも、実際には、採算に合わない開発案件が多数発生しているのも事実。つまり、客観的にみれば、不良債権となっていて、本当なら借金の返済ができないにも拘わらず、そうした案件が一斉に表面化すると国家として一大事に陥るからという理由で、当局によって支えられている案件も多い、と。
 
 では、そうした不良案件は今後も当局によって支援されるのでしょうか?

 問題は、そこなのです。それに最近シャドーバンキングという言葉が俄然注目されていることもご存じだと思うのですが‥

 シャドーバンキングとは何でしょう? これ、結構、誤解している人が多いのです。何か全く非合法のお金のやり取りであるかのように。つまり、裏経済のお金のやり取りのように思っている人がいる。だから、そうしたアウトローのお金のやり取りに関するデータがないとしても、それは当然ではないか、と。

 しかし、シャドーバンキングというから何やら胡散臭いお金のやり取りをイメージさせるのですが、実際には、それほどおかしなお金のやり取りでもないのです。早い話、今となっては時代遅れの規制があるので、その規制を回避するために少し細工をしたのがシャドーバンキングだとも言えるのです。

 例えば、大手の国営銀行は、地方政府に対し不動産融資を行ってはいけないという規制があったとき、銀行はその規制にただ黙って従うだけでしょうか? 或いは、銀行の貸出金利は最高何パーセントだと決まっていたとき、或いはまた、預金者からお金を預かる場合には、預金金利は何パーセント以内にすべきだと決まっていたとき、銀行はただ黙って従うだけでしょうか?

 もちろん、そうした規制に従って、それで十分利益が確保できるのであれば、銀行もそうした規制を破ることはないでしょう。

 しかし、例えば、そうした規制に従っていては十分な預金が集まらずに事業が拡大できない場合に、銀行はどうするでしょうか?

 もちろん、正真正銘の預金に対して上限を超えた金利を支払えば規則違反になる。同様に、上限を超えた金利を融資先から徴収すればそれも規則違反になる。

 だったら、預金でない仕組みを利用したらどうでしょうか?

 つまり、銀行は、形式的にはお金を預からない。その代り、様々なローン債権を組み込んだような商品(債券)を発行し、それに対して預金金利よりも高い利回りを保証する、と。

 そのようなことをすれば、預金ではないので預金金利の規制から逃れることができるのです。そして、そうした資金を調達した者が支払う金利も、貸出金利ではないので規制から逃れることができるのです。

 こうしてみると、シャドーバンキングといっても、何か胡散臭いことをしているのではないことがお分かりになるでしょ?

 そうなのです、これは欧米や日本では当たり前と思われるような取引なのです。つまり、自由経済体制の下では通常認められるような行為に過ぎないのです。

 では、こうしたシャドーバンキングが拡大することによって、中国経済にどのような影響が及ぶのか?

 先ほど、中国経済のバブルは、弾けそうでなかなか弾けないと言いました。その理由は、中国の経済が統制されたものであるので、実際に不良債権が大量に発生しているとしても、当局が資金の供給を継続させる限り、借金の返済が滞ることが起きないからです。

 しかし、シャドーバンキングとは、そうしたコントロール下にある取引ではないのです。つまり、自由にお金を融資し、自由にお金を調達する、と。金利も自由に定められる、と。そうした人々の自由な意思で行われている取引を、どのようにしたら当局はコントロールすることができると言うのでしょう?

 今のところは、シャドーバンキングとは言っても、国営の銀行が関与していることが多いので、どうにかシャドーバンキングへの資金の流れが滞らないようにしているのですが‥しかし、考えたら、預金金利を上回る利回りを享受している人々が、何故国家によって保護されなければいけないのかという不満が人々から巻き起こる可能性もあるのです。

 もし、当局がいつまでも、そうしてシャドーバンキングにお金を預ける個人層を保護するというのであれば、それなら、もう誰も正規の銀行預金をする人はなくなるでしょう。しかし、そうなれば、何のために預金金利を規制しているのか意味がなくなるのです。というよりも、国営銀行は必要な資金を預金という形で確保することができなくなるでしょう。

 そういうことが容易に予想できる訳ですから、いつまでもシャドーバンキングを保護する訳にはいかない。シャドーバンキングに関与している人々には、そのリスクも負ってもらう必要がある、と。

 シャドーバンキングに関与している人々は、通常では享受できない高い利回りを確保できる訳ですから、その反面、そうした金融商品がただの紙切れになってしまうリスクも負わなければならないのです。

 言われてみたら当然のことです。しかし、もし、そうした現実を中国の人々が思い知らされたら、彼らはどのような行動に出るでしょう?

 そうした人々のなかには、今度は逆に、そうした金融商品を購入した自分たちのお金がどのようなプロジェクトに流れているのかを心配し始め、そして、そうしたプロジェクト、つまり不動開発案件を見て、急に資金を引き出したくなる人もいるかもしれません。

 中国の社会って、偽装が起きてもおかしくないのでしょ? だから、人々は心底信じることをしない。取り敢えず、中国当局が言うことには従うが、その当局が保証をしてくれないと分かったシャドーバンキングの金融商品を、果たしていつまでも信用し続けることができるのでしょうか?

 恐らく、何かをきっかけにして、集団的な資金の引き出しが起きるでしょう。謂わば取り付け騒ぎみたいなものです。そして、そうしたことが起きれば、米国や日本以上にパニックに陥る可能性が大きいと思われるのです。だって、心の底では何も信じないのですから。信じているのはお金だけ。そのお金が返ってこないなら、パニックになるのは当然でしょう。

 もちろん、そのような事態に陥りそうになれば、そのときに当局が何か行動を起こすかもしれません。しかし、行動を起こして、本来自己責任でリスクを負うべき人を助けてしまうと、そもそもの銀行業務が成り立たなくなってしまうのです。

 ということで、当面、中国でバブルが崩壊する可能性は小さい。しかし、いつまでも当局がコントロールできる話ではないのです。そして、信用不安が仮に起きたとしたら、中国人社会の特性からして、とんでもないパニックに発生することが予想されるのです。

以上


 

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コメント
 
01. 2013年7月28日 19:28:02 : zfNMolIw6w

>中国でバブルが崩壊する可能性は小さい。しかし、いつまでも当局がコントロールできる話ではない

グローバルマネーは、もうほとんど逃げ出しているから

世界経済へのダメージは、大したことはない

ただし日本へは、違った経路でのダメージが起こる可能性は高まっている


02. ほんの一言 2013年7月28日 20:33:18 : Ul.1Wje9FqLxA : hFUcgaZAYX
ひとつ教えてもらいたいのは、中国のバブル崩壊が日本の時と同じになるのでしょうか。日本のバブルが崩壊して銀行が不良債権の山を抱えた時に資本注入と称して国が資金を注入しました。それでバブル崩壊後の経済が復活したのですが、今の中国の大銀行の大半はもともと国営企業です。
不良債権を大量に抱えた国営企業に国が資本を注入するのは日本のような民間企業の場合と違って何の問題も抵抗もありません。
良し悪しは別として国営企業を助けるのに中国政府はなんの躊躇もしないでしょう。
とすれば中国でバブルが崩壊し、大銀行が大量の不良資産を抱えたとしてもそれを国が助けるのですから国民はパニックになるでしょうか。
当然一部の金持ちが投機に失敗しパニックになるでしょうが、大半の貧乏人(中国の民の大半はこの貧乏人です)にとっては他人ごとでしょう。あとは中国に投資していた外国人がどう出るかです。賢い外国人はかなりいざとなる前に中国から資金を引き揚げるでしょう。大騒ぎするのは中国を我々のような資本主義の国と思っていた人だけでしょうね。

03. 2013年7月28日 21:46:35 : yy7D5jhcis
中国の経済が統制されたものであるので、実際に不良債権が大量に発生しているとしても、当局が資金の供給を継続させる限り、借金の返済が滞ることが起きないからです
-------
この場合ハイパーインフレは回避できない。大暴動から共産党体制の崩壊、ひいては国家の崩壊につながるだろう。いくつかの民族国家に分裂する可能性も高い。方言の違いが大きくて北京の人間と南方の人間は意思疎通ができないというではないか。同一言語圏同士で分裂したほうがよい。周囲の国も邪悪な中華帝国の危険がなくなって大歓迎だろう。ウィグルやチベットは独立するだろう。

04. 2013年7月29日 07:08:41 : ccDD5ydyBo
目の前で絶賛崩壊してるじゃね? アホかいなw

日本のマスゴミや経済評論家の連中は中国を庇う輩が多いな、
英米のマスコミソースに触れるともう具体的な数字を上げてるよ、完全に終わってる。

近い将来2013年6・7月を振り返って中国経済の転換点だったと言われると思われ。


05. 2013年7月29日 10:12:25 : Z1HsIu8oLw
>>04
「終わってる」のは英米の経済の方だと思うが。
日本でいえば名古屋市が破産したようなもんだよ。

それを必死で隠すために「チューゴクガー」「ニホンガー」「イーユーガー」
って騒いでいるんでしょ。


06. 2013年7月29日 17:57:50 : w0VW2a1hs2
>>05
金融拡大縮小→SHIBOR金利暴騰、で中国の方が米国より余裕がある(キリッ
そして中国はより経済の悪い(破綻寸前の)米国の通貨にペッグしてるわけだ、

おまえがそう言うならそうなんだろう、おまえん中ではな。

英米ソースでは、中国の実体経済の成長率は2%まで落ちてる、一流紙の記事だ、
中国の粉飾統計を信じる馬鹿は世界中で僅かだろう、中共幹部も信じていないらしいけどさ。


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