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不動産バブルが起きて弾けるまでのメカニズムを大前研一解説(週刊ポスト) 
http://www.asyura2.com/13/hasan81/msg/624.html
投稿者 かさっこ地蔵 日時 2013 年 8 月 08 日 16:13:34: AtMSjtXKW4rJY
 

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130808-00000011-pseven-bus_all
週刊ポスト2013年8月16・23日号

 シャドーバンキング(影の銀行)問題から、これまで好調だった中国でバブル崩壊が起こるのではないかと恐れられている。なかでも不動産バブル崩壊への懸念が強い。不動産バブルはどのようにして起こり、終焉を迎えるのか、そのメカニズムについて大前研一氏が解説する。

 * * *

 いつの時代も、どこの国でも、不動産バブルは起きるべくして起き、はじけるべくしてはじける。バブルが起きる原因は二つある。

 一つは「これからもっと値上がりするから、いま買わないと損だ」という心理である。中国ではその心理状態が7〜8年前から続いており、今や上海や北京のマンションは2〜8億円が当たり前になっている。

 もう一つは、銀行が貸し出す時には気前よく貸すのに、“総量規制”や“窓口規制”などの政策が入り込むと、急に蛇口を絞ってしまうという態度に出るからだ。

 不動産の価格は本来、その物件を賃貸に出した時に借りてもらえる価格、すなわち「収益還元価格」で決まる。バブルが起きると不動産の実勢価格は収益還元価格よりも高くなっていくわけだが、実勢価格が収益還元価格から乖離すればするほどバブル崩壊の危険性が高まり、崩壊した時のクラッシュも大きくなる。

 不動産バブルは、必ずはじけて収益還元価格に戻る。それは歴史が何度も証明している。

 にもかかわらず、バブルの熱狂のさなかにある人たちは“記憶喪失”になり、「今回は違う」「これは例外」と思い込んでしまうのだ。しかし、ある朝目が覚めてみたらはじけていた、となるのである。そこにメカニズムは必要ない。人々がバブルであることに気がつけば、そうなるのだ。


 

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コメント
 
01. 2013年8月08日 16:54:16 : nJF6kGWndY

>実勢価格が収益還元価格から乖離すればするほどバブル崩壊の危険性が高まり、崩壊した時のクラッシュも大

一見、当たり前に見える話だが、これでは説明として不十分

まず重要なのは、何等かの要因で途上国が経済成長する際は、必ず、株も不動産もその時点での収益還元価格から乖離して価格が上昇し、その後、収益率が回復するということだ

ただし、どこまで収益が上昇するのかは、事前に知ることができないから、多くの場合、上がり過ぎ、その後、下がって初めてバブルだったとわかる

つまり別にバブルが発生すること自体は自然であり、特に問題ではない


問題なのは、高いレバレッジで銀行から借りて投機する個人や企業、または垣根が曖昧だと、銀行自体が投機に走る場合だ

この場合、バブルが崩壊すると、膨大な負債だけが残り、銀行の貸し出し能力が破壊され、長期間、投資や税収に悪影響が残る


それを防ぐには、規制を厳しくするしかないが、厳し過ぎると、投資自体が抑制され、不況の谷をより深くするので、長期間、経済活動が停滞・もしくはデフレスパイラルに陥ることになる

適切なコントロールは、まだまだ難しい問題だ



02. 2013年8月08日 17:02:53 : yy7D5jhcis
もう一つは、銀行が貸し出す時には気前よく貸すのに、“総量規制”や“窓口規制”などの政策が入り込むと、急に蛇口を絞ってしまうという態度に出るからだ。
-----------
そう、そしてこれは自然現象でもなければ事故でもない。偶然は一切関与していない。なぜなら市中銀行が気前よく貸し出すのは、低金利(中央銀行が操作して人為的に決まる)がパラメータとなっているだけでなく、まさに中央銀行の「窓口指導」によって信用の押し売りが行われるからである。バブルが頂点に達した段階で(ゴールドマン様その他中央銀行の実際の支配者が十分儲けたと判断した時点で)、今度は中央銀行が「窓口規制」によって、一気に信用供与の絞り込みを強制する。金利も大幅に上昇させる。バブルがはじけないはずがない。

最近イングランド銀行総裁に就任した(もちろんゴールドマン様出身者)カーニーなどは、失業率が7%を下回らない限り、金利はあげないとうそぶいているが、いつから中央銀行は失業率の心配をするようになったのか。中央銀行の唯一の職務は通貨の価値を守ることである。少なくともそういうお題目で中央銀行は国民に押し付けられた経緯がある。失業率の心配は有権者が選んだ時の政権がやれば良いことだ。もし広範囲の経済政策に中央銀行がちょっかいを出すのなら、中央銀行の総裁と政策委員は公選にして、有権者の心を問うのが民主主義の常識ではないか?

中央銀行の内部情報を持っている人間は、バブルが起きるたびに何十兆も濡れ手に粟である。これほど馬鹿げた話は他には滅多にないだろう。

バブルを根絶するには中央銀行を廃止して、バブル利権を排除する以外に方法はない。


03. 2013年8月08日 17:37:44 : nJF6kGWndY

>>02 バブルが頂点に達した段階で(ゴールドマン様その他中央銀行の実際の支配者が十分儲けたと判断した時点で)、今度は中央銀行が「窓口規制」によって、一気に信用供与の絞り込みを強制する。金利も大幅に上昇させる

ちゃんと歴史を勉強した方がいい

元々、中銀は金利を上げたかったが、政治圧力で金利を低く抑えられていた

いわゆるプラザ合意による超緩和だ

しかしバブルが激化し、愚かなマスゴミや国民が騒いで、政治を動かして、バブルを潰した

不動産神話などない海外投資家は、当然、大儲けしたというだけ

>バブルを根絶するには中央銀行を廃止

角を矯めて牛を殺す類だな



04. 2013年8月08日 17:38:59 : niiL5nr8dQ
第9回 なぜバブルは生まれ、そしてはじけたのか?
〜1985年のプラザ合意によるドル高是正がバブルの始まりだった〜
2012/6/22
 1989年12月29日、日経平均株価は3万8915円という高値をつけました。この日は後に“バブル絶頂の時”と言われることになります。今回はバブルがどのようにして起こり、どのようにして終焉したのかを検証していきます。

 ニューヨーク、セントラルパークの東南に「プラザホテル」という五つ星の豪華なホテルがあります。1985年9月にこのホテルで行われた5カ国蔵相会議(5G)で、ドル高是正のための合意がされました。この「プラザ合意」が、日本のバブル経済のスタートでした。

 この時、なぜドル高の是正が行われたのでしょうか。当時、日本の経済がどんどん発展し、アメリカへ日本製品が大量に輸出されていました。日本から安くて品質の良い商品がたくさん入ってくるので、アメリカの企業は太刀打ちできなくなっていきます。そのうち、アメリカ議会が「何とかしろ」と怒り出しました。

 日本の製品がアメリカに大量に入ってこないようにするにはどうしたらいいのか。「円」の価値を上げればいいですよね。円高ドル安になれば、日本から輸入した製品をアメリカで売るとき値段が高くなるため、ものが売れにくくなります。一方、ドル安なのでアメリカは自国の製品を海外に安く輸出できます。いまアメリカには中国製品が大量に入ってきてアメリカの企業が困っているため、議会が中国に対して「人民元」を切り上げるよう圧力をかけていますが、かつてその日米版があったということです。

 このプラザ合意は、日本とアメリカだけの合意ではありませんでした。アメリカの経済が危機的な状況になると、その影響は世界中に及びます。そのためイギリス、西ドイツ、フランスといった先進国が集まって合意が行われたのです。たとえば西ドイツでは西ドイツマルクが高くなるように、対ドル相場を調整すると合意しました。

 先進5カ国はドルが安くなるよう、一緒に為替介入を実施しました。為替介入とは、政府が意図的に外貨を売買し、外為市場に介入することです。このように各国が足並みをそろえて為替介入を行うことを協調介入といいます。各国の中央銀行は、保有するドルを大量に売り出しました。日本の場合だとドルを売って円に換えるので、円の需要が高まる。すると円の価値は上がりますね。逆にドルの値段は下がっていきました。

 このようにして一挙に円高ドル安が進み、日本の輸出産業は大打撃を受けました。日本は不況に陥ったのです。


>> 本業以外の財テクによって、企業は資産を増やしていった

本業以外の財テクによって、企業は資産を増やしていった
 〜土地神話を背景に銀行の融資と土地の売買が繰り返された〜

 不況に陥ったときの景気対策にはいろいろな方法がありますが、このとき日本では金利を引き下げるという方法がとられました。当時はまだ公定歩合を操作することで金融政策を行っていました。日本銀行は公定歩合を5回にわたって金利をどんどん引き下げ、プラザ合意のされた1985年に5%だった金利は、2年後の1987年には2.5%という戦後最低の数字になりました。

 金利が低くなると、銀行からお金を借りやすくなります。そして企業がお金を借りて新しい工場を建てたり新事業へ投資をすることを促し、景気の回復をはかります。ところが、この時お金を借りて土地を買うことが大流行しました。企業は土地や株式などに投資をし、本業以外で資産を増やそうとしたのです。これは当時「財テク」と呼ばれました。財産を増やすテクニックです。

 企業は利益が上がると、それを内部留保というかたちでとっておくのが一般的です。いまは事業がうまくいって儲かっている、でもやがて景気が悪くなったりものが売れなくなって経営が苦しくなるかもしれない、そのときに会社が潰れないようお金を会社の中にためておこうと企業は考えます。皆さんが将来に備えて貯金をするのと同じ発想です。

 また当時は「土地神話」というものがありました。国土の狭い日本は土地が限られている。だから経済が上向けば土地の値段は必ず値上がりすると考えられていたのです。内部留保したお金は、銀行に預けているだけではたいして増えません。そこで土地を買っておけば値段はいずれ上がっていくから内部留保のお金が増え、会社は本業以外でも儲けることができると考えたわけです。当時、有名な経済評論家が「財テクをやらない経営者は経営者失格だ」などと言ったりしていました。ただ金をためておくなんて資金運用ができていないじゃないか、お粗末だ、そんな経営者は無能だという悪口まで言われるようになってしまい、何とかお金を増やそうと財テクに必死になってしまう経営者が多かったのです。そのため、安易に土地を大量に買う、ゴルフ場をつくるということが行われていきました。

イラスト・北村人
イラスト・北村人
 そして景気対策として金利が引き下げられた時、本業で儲けた内部留保のお金だけでなく、銀行から低金利でお金を借り、その資金で土地を買うという企業が次々に出てきました。銀行からお金を借りて土地を買うとき、その土地は担保になります。お金を借りるときにお金が返せなくなったら差し出すもの、これが担保です。

 当時は土地神話があったので、土地を担保にすれば銀行は喜んでお金を貸しました。企業は保有する土地や建物を担保にお金を借り、それで土地を買う。こんどはその土地を担保にまた銀行からお金を借りることができるから、そのお金でまた新しい土地を買う。その土地を担保にまたお金を借り土地を買う…、多くの企業がこのようなことを繰り返していったのです。

>> 土地を担保に企業や地主に行きすぎた融資を行った銀行

土地を担保に企業や地主に行きすぎた融資を行った銀行
 〜経済の実態とは関係なく、どんどんお金のやり取りがされていった〜

 銀行が土地を担保に貸し出す金額は、土地の値段が下がった場合に備え土地の値段の7〜8掛けといわれています。たとえば企業が1億円の土地を買うため、銀行から8000万円借りたとします。のちにその1億円の土地が2億円に値上がりしたら、それを売ってこんどは2億円の土地を買うため、これを担保に1億6000万円を借りる、ということを繰り返していました。そのうち銀行では1億円の土地はすぐに値上がりするのだから、7掛け8掛けなどといわず1億2000万円貸してしまおうというように、土地さえあればお金をどんどん貸してしまいました。これが後に不良債権の山を築くことになります。

 一方、市民にとっても浮かれるような話がありました。きっかけは1987年のNTT株の新規上場でした。NTT株が上場すると買い注文が殺到し、初日からどんどん値上がりしました。最初の売り出し価格は1株119万円でしたが、わずか2カ月で318万円まで値上がりました。この時売れば1株で約200万円儲かるわけです。そんなに儲かるならと、これまで株取引をやったことがない人たちまでが次々と株を買うようになりました。空前の株ブームに火がついたのです。みんなが株を買うとどうなるか。需要と供給の関係でいえば、多くの需要があるわけですから株の値段は上がりますよね。こうして株の値段はどんどん上がっていきました。

 株価が上がっていくと、銀行は困ったことになります。企業が銀行からお金を借りなくなるのです。株や債券がどんどん売れるのであれば、誰もが知っているような大手企業では、株式や社債を発行して資金調達をしたほうが銀行で借りるよりずっと有利なのです。銀行は企業に融資をし、その金利で利益を得ていますから、借り手が減ってしまえば利益も減ります。このように、株価がどんどん上がることによって銀行はこれまでお金を貸していた大手企業、つまり優良な顧客を失ってしまいました。一方、土地や株の売買で大もうけした人のお金が貯金としてたくさん銀行に集まり、銀行にはお金が貯まっていきました。

イラスト・北村人
イラスト・北村人
 そこで銀行は、銀行員に新規の融資先を開拓しろと大号令をかけます。銀行員たちは土地の所有者を調べ、土地を遊ばせていてはもったいないとしきりにマンション建設や融資の話をもちかけます。すると、これまでそんな気がなかった地主たちもついその気になります。こうして銀行が新しい貸出先を見つけだし土地を担保にお金を貸し出すということが行われました。

 このように、泡が膨らむように経済がどんどん活性化し、景気がよくなってものの値段が上がる、給料も上がる。みんなが浮かれて世の中楽しいな、となっていく。それが経済の実態とはまるで関係のない夢、幻のようなものであることに後になって気付く、これがバブルなのです。

 今回の記事の内容をもっと読みたい人は、書籍『池上彰のやさしい経済学 1しくみがわかる』で詳しく解説しています。ぜひ手に取ってご覧ください。書籍では、イラストや図解、用語解説が豊富に掲載されており、ひと目でわかる工夫が随所にされております。読むだけでなく、目で見て楽しく無理なく「経済」が学べる1冊です。

 次回は、「円高と産業空洞化」を取り上げます。

池上彰のやさしい経済学―1 しくみがわかる
http://bizacademy.nikkei.co.jp/seminar/marketing/b-keizai/article.aspx?id=MMACzm000020062012&print=1


05. ほんの一言 2013年8月08日 20:56:35 : Ul.1Wje9FqLxA : I35Tm09gAc
相場を操っているのが人間である限りバブルは起き、常にはじけます。
不動産バブルの崩壊がすざましいのは、物件単価が株などとは問題にならないぐらい巨額だからで、その処理にものすごいエネルギーが必要になるからです。
中国で不動産バブルが起きたらその影響はすざましいものになるでしょうが、問題は中国の不動産に投資している外国人がどのぐらいいるかです。
どのぐらいか知りませんが、もしそれほどいなければ、中国の不動産バブルの崩壊は、単に中国の国内問題にすぎません。
勿論世界の工場と化した中国ですから、中国の沈滞は各国に少なからず影響するでしょうが、それはリーマンショックほどにはならないでしょう。
あくまでも外国人が中国の不動産にのめりこんでいないというのが前提ですが。


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