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森永卓郎の「経済“千夜一夜”物語」 二つのオカルト経済学 (週刊実話) 
http://www.asyura2.com/13/hasan82/msg/121.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 8 月 25 日 12:20:00: igsppGRN/E9PQ
 

http://wjn.jp/article/detail/6849813/
2013年08月24日 15時00分 週刊実話 2013年9月5日 特大号


 バブル崩壊以降、日本では、世界中のどこにも存在しない二つのオカルト経済学が幅を利かせてきた。一つは日銀経済学、もうひとつは財務省経済学だ。この二つがメディアや国民を惑わし、適切な経済政策の採用を妨害してきたから、日本経済の長期低迷が続いたのだ。

 日銀経済学とは次のようなものだ。

 量的金融緩和によってデフレ脱却をすることはできない。デフレ脱却というのは、景気回復で需要が拡大し、需給がタイトになって物価が上がることだから、実体経済の改善なしにデフレ脱却はありえない。無理に資金供給を増やしても、資金需要がない以上、資金が日銀当座預金に積み上がるだけで何の意味もない。むしろ、大量の資金供給は、通貨の信認を低下させ、通貨の暴落、そしてハイパーインフレに結びついて、経済を破たんさせてしまう。

 金融緩和は、財政出動と並んで景気対策の両輪というのが世界の常識だ、それを否定する経済理論は、もちろん日銀オリジナルだ。

 この日銀経済理論に挑戦をしたのが、アベノミクスによる金融緩和だった。効果は絶大だった。たった半年で株価は5割以上高くなり、輸出が大幅に拡大し、4〜6月期の決算では輸出関連企業を中心に好決算が続出した。そして消費者物価もプラスに転じたのだ。もちろん、為替の暴落もハイパーインフレもなかった。

 日銀経済学の打破という安倍総理の最初の目的は達成された。しかし、安倍総理の前には、もうひとつの壁が立ちはだかっている。それが財務省経済学の壁だ。

 財務省経済学の内容はこうだ。国が世界最大の債務を抱える中で、消費税を引き上げていかないと、国の財政に対する国際的信認が失墜し、国債の暴落、金利負担増によって、日本の財政が破たんしてしまう。

 しかし、この経済学には致命的欠陥がある。それは、日本の財政が本当に深刻なら、なぜいまの時点で国債価格が下落しないのかということだ。日本の国債金利は世界最低の水準にある。つまり、世界一高い値段で買われているのが日本国債なのだ。それが消費税増税をしなければ、なぜすぐに暴落の憂き目にあうのか。

 まだ、おかしなことはある。政府は法人税減税を断行するという。減税をすれば税収が落ちるはずだが、なぜ法人税減税は国債暴落を引き起こさないのか。

 日銀経済学は、金融を緩和したくないという日銀の欲求で経済学を歪めたものであり、財務省経済学は消費税増税をしたいという財務省の欲求で経済学を歪めたものなのだ。

 安倍総理の経済参謀である浜田宏一イェール大学名誉教授は、消費税引き上げの先送りを進言している。せっかく立ち直りかけた経済に増税の冷や水をかけたら、元も子もなくなってしまうからだ。

 通常の経済学でシミュレーションした結果によれば、デフレ脱却期の増税は百害あって一利なしだ。安倍総理が通常の経済学を採用するのか、それとも財務省経済学を採用するのか。私は財務省経済学が勝つ確率が高いと思っている。それは、日銀官僚以上に財務官僚の立ち回り方が上手いからだ。もし予定通り消費税増税となれば、景気の拡大は来年春までの短い命になりそうだ。

 

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コメント
 
01. 2013年8月25日 13:16:06 : Hwsr7OMfPw

>無理に資金供給を増やしても、資金需要がない以上、資金が日銀当座預金に積み上がるだけで何の意味もない
>大量の資金供給は、通貨の信認を低下させ、通貨の暴落

これは、かなり現状と一致している

日銀経済学も完全に間違いというわけではない

期待による円安経路での景気刺激効果を無視していたということだ


>為替の暴落もハイパーインフレもなかった

既にコストプッシュインフレの兆候は明確化しつつある。

今後、社会保障や電力コスト増加が止まらず、財政赤字が膨張し、世界経済が回復して、資源価格が上昇すれば、かなり悲惨なインフレになるだろう

>財務省経済学
消費税を引き上げていかないと、国の財政に対する国際的信認が失墜し、国債の暴落、金利負担増によって、日本の財政が破たん

これも上と同じこと

財政コントロールすらできないと見られれば、成長戦略への期待はさらに萎み、国債の売りが止まらなくなり、日銀の債務超過から、さらなる円安インフレに追い込まれ、実質的に財政破たんと等しくなる

結局、増税による実質GDP減少効果と、財政改善効果のバランスということになるが

追加緩和や法人税減税などの景気刺激策を組み合わせれば、消費税による落ち込みは抑制されるだろう。

ただし、いずれにせよ社会保障や公共投資の効率化なしでは、財政再建は無理

少子高齢化の人口減少社会に適した社会システムへと構造改革できなければ、本当のクライマックスは、数年後にやってくるだろう

>日本の財政が本当に深刻なら、なぜいまの時点で国債価格が下落しないのか 

バブルだからだよ


02. 2013年8月25日 13:59:37 : 94KTOxI6VE
ろうばい売りを慎め。
ろうばい買いを慎め。
ということじゃないかなぁ。

03. 2013年8月25日 14:07:16 : qOgiP96iTI
01さん よくそんなウソ書きますなあ。
日本は世界一のお金持ちの国で外国や国際機関にカネを
貸しまくっていますがな。
22年連続で世界一の純債権国ですわ。
今、米国債から資金が引き揚げられておりますわ。
FRBがQE3で買っていたので長期金利の高騰が抑えられていた
だけですがな。
事あるごとに円高になろうなろうとするのを日銀が異次元緩和で
円を刷って和らげようと努力しているのが現状ですわ。

もうはよう世界基軸通貨になっちまえ!


04. 2013年8月25日 18:10:26 : BkJmA8knJg
04さん よくそんなウソ書きますなあ。

債権より債務が大きく、倒産する法人が日常茶飯事。

考えてから書きな。阿弥陀仏。


05. 2013年8月25日 19:26:28 : Hwsr7OMfPw

>22年連続で世界一の純債権国ですわ。

いつまでも 続くと思うな 経常黒字

まあ、そうなる兆候が見えてきた時が、バブルが終わる時だ


06. 2013年8月25日 21:25:32 : L6W8dfKIFM
日銀はいつも間違える。
今までの日銀の実績はやらなくてはならないことの逆をしてきた。
今回もおそらく逆の結果となる。
ということは、インフレにならずにまたデフレに戻るか
インフレが止まらずに超インフレになるはずだ。
これは今までの日銀の実績によって導き出せる結果である。
日本は上に行けばいくぼど馬鹿と会える。
これが諸外国の感想である。


07. 2013年8月26日 02:01:22 : 4GxHq9ub7o
日銀と財務省は、
日本の繁栄ではなく、
官僚体制の維持発展が目標。
自己防衛本能に素直に追随している下等な組織が、
今の官僚体制。

日本のためという大義は戦後の自虐史観の中で失われてしまった。


08. 2013年8月26日 09:34:40 : 1B6YzphrI5
どんなに金融緩和してもデフレになる、需要がないんだ当たり前、そうはいってもピカピカのマンションに住み、高級自動車が欲しいよね。デフレで値段が下がればこれも可能、これまで住宅、自動車は値上げの連続、これが需要不足で正される、そういうもんでしょう、今後数年で動きが出よう。マンション値上げすれば売れなくなる、インドからは100万円自動車が襲来する。

財政再建簡単ですよ、年寄りの医療費を適正にしましょう、大体年取ればどこかおかしくなる、健康診断まがいの薬漬け医療を廃止、介護保険は止め、寝たきりで放置しよう、嫌なら共稼ぎ止めて在宅介護をしな、寝たきり老人死んでからまた低賃金労働に戻ればよい。消費税は廃止、物価を下げ、公務員を削減、公務員賃金を民間並みに引き下げ、これだけで十分財政再建するはずでしょう。


09. 2013年8月26日 18:29:14 : C5qh9oFZDI
何だか森卓が高橋洋一化してきたな・・・

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