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資本主義とおカネの総額と実際の世界の話
http://www.asyura2.com/13/hasan82/msg/192.html
投稿者 初心に帰るお天道様に恥じない生き方 日時 2013 年 8 月 29 日 23:01:52: 4hA5hGpynEyZM
 


資本主義は、皆さんもご存知のように、拡大を前提とした、経済を指しますね。

そして最近では、実体経済のみならず、おカネの上での架空の場所まで、
その新たなる市場として成長していますね。

でも、ここで疑問があります。資本主義経済は拡大を前提としています。 
おカネの総所有額をみても天文学的な数字です。

でも、私たちの地球は決してそれらのスピードを越えたような成長は
していないでしょう。 地球は限られた一つなのに、資本主義とおカネの
総額は成長し続ける??

確かに、PL法を駆使し、次から次へとモノを消費し続け、不動産やその雑作にも、
欧米スタイルのスクラップ&ヴィルトを用いれば、多少の背伸びはできるでしょうが、

持続可能な循環型社会を中心に考えたとき、それらは否定されるでしょうし、

拡大し続けなければならない経済と地球という実体を比べれば、そこに
理論的矛盾を見出すのは必然でしょう。


 

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コメント
 
01. 2013年8月29日 23:48:17 : nJF6kGWndY

>資本主義経済は拡大を前提

別に成長を前提とはしていない

単に所与の条件が変化しない限り、資本主義と技術革新による生産性の上昇の組み合わせでは、実質成長が自然にかつ効果的に起こるというだけの話

じきに環境制約と資本制約によって必ず限界に達し、金利は限りなく0になって、
資本効率は低下していく

これは既に先進国で起こっていることだ


02. 初心に帰るお天道様に恥じない生き方 2013年8月30日 00:07:02 : 4hA5hGpynEyZM : wgkF71md2A

といって、あなたもその矛盾を認めていますね。

そして、この矛盾回避に、あなたが信じようが、信じまいが、

いくつかの回避手段があります。

それは、私見も含むのでここではいえません。


03. 2013年8月30日 00:44:34 : nJF6kGWndY

別に矛盾はないと言っている


04. 2013年8月30日 02:44:50 : niiL5nr8dQ
10時間目 人の死でもうける金融商品ってあり?

「ハーバード白熱教室」のサンデル教授の解説とは

2013年8月30日(金)  小川 仁志

<ゼミのメンバー>
小川先生:43歳、市民との対話をこよなく愛する哲学者。
兼賀大治:56歳、お金が一番大事だと思っている投資が趣味のサラリーマン。
大飯奈弥美:30歳、消費と貯蓄の間で揺れる独身のキャリアウーマン
新実三郎:35歳、知的で現実主義的なビジネスマン。
兼賀:大飯さん、なんだかリフレッシュした感じだね。

大飯:わかります? 夏休みにアメリカのシアトルに行ってきたんです。

小川:シアトルの“東京スカイツリー”、スペースニードルには上りましたか? あそこからはシアトルの街が一望できるので、すごく並ぶでしょ。

大飯:上りましたけど、全然並んでません。お金払って優先入場しちゃいました。

兼賀:え、そんなのあるの? さすがアメリカだな。

新実:アメリカはお金さえ出せば、なんでも買える国ですよ。

優先入場の権利と精子を売るのは同じ!?

小川:ほかにもありますよね。たとえば、商業精子バンクや商業代理母なども有名です。

大飯:体の一部まで市場で売買できるというのは、ちょっとやりすぎのような。

小川:優先入場の権利とどこが違うんでしょうか?

大飯:優先入場というのは、待つという行為とお金を交換することです。それに対して商業精子バンクというのは、体の一部とお金を交換しているわけでしょ。だから…。

新実:待つという行為は体で行うことだよね。つまり、体が疲れないように、本来体がやるべきことをやらなくていい権利をお金で買った。それって体の一部とお金を交換したともとれるんじゃない?

大飯:そこまでいえばそうかもしれないけど、何か違うような気がするわ。

新実:僕にいわせればどっちもよくないな。

小川:どうしてですか?

新実:どっちもフェアじゃないような気がします。お金がある人ほど得をするわけですから。

兼賀:私はどっちも問題ないような気がするな。それが資本主義だよ。違法行為なら別だけど。

小川:これは面白いですね。優先入場の権利と商業精子バンクをめぐっては、3人とも意見が別で、3つの立場があるわけですね。そしてこれらを否定する新実さんと大飯さんとでは、各々根拠が異なる。新実さんはフェアかどうか、大飯さんは体にかかわるかどうかを基準にされています。

新実:これは「日経マネー」(2013年10月号)で先生が紹介されていた、ハーバード大学のマイケル・サンデル教授による市場主義の限界の議論ですよね。

小川:その通りです。ここでサンデルの議論を確認しておきましょう。


マイケル・サンデル(1953−)。アメリカの政治哲学者。コミュニタリアニズムの立場から、共同体の価値を重んじる共通善に基づく政治を提唱。NHK「ハーバード白熱教室」で話題になった。主な著書に『これからの「正義」の話をしよう』『それをお金で買いますか』がある。
大飯:サンデル先生って、NHKで放送したあの「ハーバード白熱教室」の人ですよね?

小川:そうです。日本では「ハーバード白熱教室」や、ベストセラーとなった『これからの「正義」の話をしよう』で有名ですね。

兼賀:正義なんていうけど、そんなきれいごとじゃ済まないんですよ。現実の世の中は。

大飯:でも体の一部を売るのは、やっぱり正義に反すると思いますよ。臓器売買とか。

兼賀:それはたしかに行き過ぎかもしれないけど。

小川:サンデルが出している限界事例でいうと、体の一部を広告に貸し出すというのがあります。

大飯:私はそういうのが嫌なんです。

小川:大飯さんが抵抗があるのは、「ある種の価値は市場で取引されることによって腐敗する」という話に関係しているのでしょう。つまり、サンデルによると、市場取引によって価値が損なわれるものがあるというのです。その典型例が人間の体です。

大飯:人間の尊厳が損なわれるということですか?

小川:そうとらえていいと思います。商業精子バンクもこの視点でとらえると、大飯さんのいうように、市場取引の対象とすべきでないと結論づけることも可能です。

人の死でもうける「死亡債」

新実:先ほどの『日経マネー』では、人の死亡に賭ける死亡債の例を出されていましたね。

小川:はい。生命保険を投機の対象にするわけです。

大飯:人の命をギャンブルの対象にするようなものでしょ。信じられない。

新実:人の命の価値が腐敗するということだよね。

兼賀:大げさだな。

小川:でも、さすがに兼賀さんだって、目の前で死にかかっている人の寿命を当てるクイズをするのは不謹慎だと思うでしょ?

兼賀:それはそうですけど……。

小川:それと同じですよ。

大飯:でも優先入場の話は、価値の腐敗とは関係ないですよね?

小川:そちらは公正の観点と関係しています。つまり、お金がある人ほど得をするというのは、時に不平等をもたらします。それが一つの限界になるわけです。

新実:私が優先入場も認めたくないのは、公正に反すると考えるからなのですね。

兼賀:これも価値観の問題だな。私はちっとも公正に反するとは思わない。だってそれなりのお金を出しているんだから。

小川:ちょっと想像してみてください。兼賀さんのお孫さんが大学入試で落ちたとします。しかもそれが、一部のお金持ちがお金で入学資格を買ったせいだとします。それでも公平に反しませんか?

兼賀:孫が犠牲になると考えると嫌です。先生、ずるいなぁ!

新実:先生のせいにしちゃだめですよ。想像力の問題ですよ、兼賀さん。

兼賀:んぐぐ……

コミュニタリアニズムが描く社会

兼賀:でも、どうしてサンデルは価値の腐敗だとか、公正だとかいうんですか? 本人がよければそれでいいじゃないですか。そもそもその前提が気に入らないんですが。

小川:それはサンデルの思想の根底に、コミュニタリアニズムが横たわっているからです。コミュニタリアニズムというのは、共同体主義とも訳されるように、共同体の価値を重視します。

大飯:みんなにとって大事なことという意味ですか?

小川:そうです。彼は「共通善」という表現を使います。私たちが同じ共同体に生きる以上は、共通に大事だと考える善が存在するはずで、それを前提に物事の価値を決める必要があるのです。そうでないと、人によって正しさの判断がまちまちでは、社会は成り立ちませんから。

兼賀:それはちょっと危険じゃないですか? 正しさは人それぞれでいいじゃないですか。そうでないと昔のムラ社会みたいに、違う意見をいえないような空気になるような気がするんです。

小川:サンデルもそこは警戒しています。彼は、もしコミュニタリアニズムがある価値観に必ず依拠することを意味するのであれば、そんな思想にはくみしないと明言していますから。

新実:つまり彼のいうコミュニタリアニズムは、もっと開かれたものだということですね。

小川:そういうことです。だからサンデルは議論することを勧めるのです。議論の結果として共通善を見出せばいいと。むしろ兼賀さんのいわれる個人主義、政治哲学でいうとリベラルの発想のほうが、共通善について議論することを避けているのではないかと批判します。

兼賀:それはわかりました。ただ、コミュニタリアニズムというのは、つまるところ自分の共同体さえよければいいという発想でしょ。それだと外国や将来の世代はどうでもいいことになりませんか?

小川:それはよくコミュニタリアニズムに対してなされる批判です。サンデル自身の見解は不明確ですが、少なくともコミュニタリアニズムから反論することは可能です。たとえば外国については、コミュニタリアニズムが前提とする共同体を地球規模に広げることで同じように配慮することは可能でしょう。

「超世代的コミュニタリアニズム」に広がる

新実:それは地球上の一人ひとりを尊重するというコスモポリタニズムと同じになりませんか?

小川:コスモポリタニズムはあくまで個人を前提にしていますが、コミュニタリアニズムはやはり共同体を前提にしている点で異なります。

大飯:将来世代のほうはどうですか?

小川:それについては、共同体を未来まで含めてとらえればいいのです。アブネル・デシャリットという政治学者が、「超世代的コミュニタリアニズム」という考え方を表明しています。いわばコミュニタリアニズムの発想を世代間に拡張しようというわけです。

大飯:なんだかコミュニタリアンになっちゃいそうです。

兼賀:私は断固として個人主義を貫きますよ。

新実:相変わらず頑固ですね。

小川:まぁ、色んな意見を受け入れるのがサンデルのコミュニタリアニズムですから、よしとしましょうよ。

このコラムについて
元フリーター小川仁志の「お金の哲学」熱血ゼミ編

 デフレ、減収、年金危機、貿易赤字、財政赤字…、とパッとしない話題が続く日本。これらを解決するために金融緩和、財政出動、消費税増税、年金給付の繰り上げが実施され始めていますが、いっこうに変わる気配が見られない。はたして有効な対策とは、どのうようなものか。
 それを考えるにはおカネの本質を理解することが欠かせない。おカネを哲学的に考察するのが本コラム。筆者は伊藤忠商事のサラリーマンからフリーターになり、そして市役所勤務を経て哲学者になった異色の経験を持つ小川仁志さん。本コラムは『日経マネー』の熱血教室「お金の哲学」と連動しています。


05. 2013年8月30日 02:48:02 : niiL5nr8dQ
JBpress>日本再生>世界の中の日本 [世界の中の日本]
違和感を覚えるエイベックス松浦社長の恨み節
マキァヴェッリ先生ならこう考える(56)
2013年08月30日(Fri) 有坪 民雄
 エイベックスの社長、松浦勝人氏の「こんな僕さえ富裕層と言われるならば」で始まるフェイスブックの文章が話題になっています。成功して金持ちになっても、55%を税金として持っていかれることや相続税が高いことを嘆いておられます。

 「僕としては、税金は個人の所得報酬に対して50%という国との折半が我慢の限界だった」とおっしゃるところから察するに、江戸時代の五公五民(所得に対し、5割を年貢に、5割を民=稼いだ人=のものにすること。四公六民の時代から増税されて一揆が増えたことで有名)を念頭に置いて発言されているのかもしれません。そう考えると、なるほどとも思うのですが、違和感もあります。

 東京商工リサーチによれば、松浦氏は2012年に4億5100万円の役員報酬を得ているようですが、4億円から55%税金で持っていかれるよりも、1000万円から30%持っていかれる方が重税感は大きいと思うからです。

 例えば年収1200万円(所得控除なし)の場合、所得税は242万円、住民税は132万円程度になり、合計374万円取られますから、税率は30%以上となります。実質所得は800万円を若干超えるくらいにしかなりません。

 年収1000万円オーバーというと、サラリーマンでは成功者の部類に入りますが、子供2人大学に行かせれば窮乏する程度でしかありません。税金を引かれても億のカネが残るのと比べたら、重税感はこちらの方が何倍も大きいのではないでしょうか。

際限なく物欲を追求したローマの貴族

 

 (『ディスコルシ 「ローマ史」論』、ニッコロ・マキァヴェッリ著、永井三明訳、ちくま学芸文庫)

 よく知られているように、マキァヴェッリは人間の限界について冷徹に見据えていました。上記の台詞の前に、マキァヴェッリは「人間は逆境に陥ると悩む、そのくせ万事順調にいっても退屈する」という古の賢者の言葉を引用し、人間は逆境を打開するためやむを得ずの場合だけでなく、どんなに満たされてもさらに満たされようと野心にかられて戦いを挑むものだとします。

 そして、上記の台詞の後に、共和制ローマ崩壊は、貴族と平民の野心の激突から発生したことを説明していきます。

 マキァヴェッリによれば、共和制ローマを崩壊させたのは農地法の不備でした。農地法の眼目は以下の通りです。

(1)いかなる市民といえども、規定された以上の面積の土地を所有してはならない。

(2)戦争で奪った土地は、人民の間で分配されなくてはならない。

 この法律は、ローマ貴族にとって耐えがたいものでした。規定以上の土地を持っているのはたいていが貴族でしたから、法が施行されると規定以上の土地は国家に取り上げられます。その上戦争で得た土地は平民のものになり、自分のものになりませんから富を築くこともできなくなるのです。

 そのため貴族は何がなんでも農地法の施行を極力遅らせようとあらゆる手段を使いました。そのため、農地法は何度も元老院で議題として取り上げられながらも施行までいかない状態が続きます。

 しかし、グラックス兄弟の兄、ティベリウス・グラックス(紀元前163〜紀元前133)の時代にはいよいよそうしたごまかしが通用しなくなってきました。大農場経営が発達し、自営農民が没落し、貧富の差が許容水準以上に拡大したためです。

 ティベリウス・グラックスは、護民官として農地法を何が何でも成立させようとしましたが、元老院、そして貴族の反発を買い、殺されます。これをきっかけにして、共和制ローマは「内乱の1世紀」と呼ばれる内戦状態に陥り、ユリウス・カエサルの時代を経て帝政に移行することになります。

 前回、マキァヴェッリは貴族と平民の対立を評価していたと書きました。ところが今回紹介している農地法の問題は、貴族と平民の対立から起こっています。すなわち前回の結論とは矛盾しているのですが、マキァヴェッリは矛盾を承知でこう言います。

 「貴族の野心は極めて大きいものである。そして、あらゆる方法や手段を講じて、その都市での貴族の勢力に制約を加えない限り、その都市自体がたちまち破滅の一途をたどる」

 なぜなら、「人は名誉よりも物欲を重んずる」ため、物欲を際限なく追求しようとするからです。共和制ローマの時代から2000年ほど後に出てきたカール・マルクスの革命理論よろしく、たった1人の金持ちだけが残るまで際限なく争い続けるというわけです。実際はその前に平民がぶち切れてしまい、革命が起きるのでしょう。

 かといって人間から野心を取り去ることはできません。よってマキァヴェッリは、人の野心をカネよりもいくら追求しても害のない名誉に向けさせるべきであり、公共の役割を果たす国家は富ませても、国民は貧乏なままでいた方がいいとするわけです。もちろん、貧乏と言っても、貧困状態におけということではありません。

変化してきた経営者の税金への意識

 松浦氏の話に戻りましょう。松浦氏は決められた課税額を払ってもなお、2億円ほどのカネが手元に残ります。世界の上場企業の中では低い方かもしれませんが、日本の上場企業の役員報酬として第10位になる金額をもらっていてなお「こんな僕さえ富裕層と言われるならば」と言われたら、まさしくマキァヴェッリの言う通り、物欲には際限がない実例を見せられたと言わざるを得ないでしょう。

 では、カネよりも名誉に野心を向けさせるのにはどうすればいいのでしょうか?

 マキァヴェッリは、「ローマ市民は常に何かの役職についていて、名誉を得るチャンスはいつも開かれていた。そのため、どんなあばら屋に住んでいても、有為の人材なら人が訪ねてくるという自覚があった」と言います。その典型例が、ローマ最大級の名誉を得ていたキンキナートゥスです。

 実力を認められている人なら、どんなに貧乏でも金持ちよりも上に見られる。そんな社会にしなければならない・・・と、ここまで書いていて思うのは、バブル経済のあたりまで日本には、「儲けよう。そしてできるだけ多くの税金を払おう」とする経営者がビジネス誌で毎年1回は紹介されていたものでした。しかし近年、そんな会社はとんと聞きません。

 そんな経営者がいなくなったのか、あるいはビジネス誌の編集者がそんな経営者に関心を持たなくなったのか知りませんが、税金をたくさん払おうとする経営者は、少なくとも自分よりも公共を富ませようとしていたのは確かです。

 そうした文脈で松浦氏の発言を捉えれば、松浦氏の発言は時代を象徴していると言えます。

 土光敏夫氏のような質素に暮らし、カネを学校に投入するような経営者が時代遅れと言われるならば、現代日本は共和制ローマの末期に刻々と近づいていると言えるでしょう。


06. 福三 2013年8月30日 10:21:12 : VSVEkkXNUZz4I : p1HGXyk9FA
与太話を少し・・・

エイベックスの松浦社長は決して儲けすぎではない。
寧ろそれだけ多くの税金を払っているのだから、大いに国民生活の向上に寄与しているのではないか?
例えば松浦社長の年収は一般サラリーマンの100人分である。
これだって給料ではなく経営サイドの役員報酬なのだから、至極妥当なのだ。それだけの社会的価値を生み出した松浦社長の手腕が、金銭に正当に評価されているに過ぎない。
投稿主さんは、どうも経済学の専門ではないのかな?

物の付加価値が金額で表されても、それは数字上の問題だけであり、経済規模や科学の進歩、人口増加に比例して拡大するわけではない。カネは刷るほうが良いのだ。緩やかなインフレは貨幣が経済の流動性の要を握っている現代では、最も重要であり、その流動性のバランスの問題だけである。実体経済よりも貨幣の総量が多いからといって、それは全く問題ない。というか、実体経済って何?ということにもなる。
金融ブローカーが暗躍する金が全て!の世界と、時給1000円の自らの生活を相対的に考えるのは愚考ではないのか?
仮にそれを問題とするなら、というかその仕組みを理解しているなら、普通に株や先物買いをすれば、自分が納得する金額を手中にすることが出来るだろう。
自分は金には興味が無いというのは詭弁である。
人が霞を食べて生きられるわけはなく、インドの修行僧でさえ民衆からささやかな恵みを貰いながら悟りを開く修行を行っている。それとても経済の一分野であって、インドはそのような日和見な暇人を養う土壌と文化が醸成されているから、成り立っているというだけである。

世界は40年前に金本位制を棄てたのだ。だからといって流動性のバランスは崩壊しない。日本の場合、80年前の紙幣は日本政府がその価値を担保していたが、現在は株式会社である日本銀行がその交換価値を保証しているに過ぎない。80年前に1万円あれば、おそらく一万坪近い土地が購入できたが、現代ではアニメのフィギュアも変えないほどの価値しかない。だから一万円の価値が下がったのではなく、フィギュアの製造原価や流通コストがインフレによって値札の数字が大きくなったに過ぎない。それと同時並行で賃金も上昇しているからだ。
タイムマシンで昭和初期に戻り、月収20万円だと言えば、大した資産家ということになるが、当然、今の一万円札は昭和初期には紙切れでしかない。

投稿主さんは、そのあたりを踏まえた記事を書いておられるのだろうか?


07. 福三 2013年8月30日 10:48:25 : VSVEkkXNUZz4I : p1HGXyk9FA
>>04

サンデルは批判もされるが、資本主義の次を語る上で欠くことは出来ない。
現代学者の中でも大きく注目される存在ですね。

コミュニタリズム云々は少し話しが長くなるので、彼がハーバードで学生と議論を交わした「正義」とは何か?については、大変面白かった。
あれは「価値」という概念についての講義とみるべきではなかろうか?
私はポピュリズムをかざす評論家や阿修羅の投稿者は好きではないが、御用学者の中にもそのような人はいる。
講義の中でサンデル自身は問いかけはするが、主張は行っていない。
ただ、命とか物、金銭といった、人類にとって不可欠な要素に対する問いかけであり、資本主義への強烈なアンチテーゼなのだから、その世界で生まれ育った学生にとっては価値基準の崩壊に近い、ゲシュタルト崩壊に近い現象が起こったのではないだろうか?
アメリカは911を経験しているので、その背後にあるとされる陰謀説はともかく、国民全てが世界一の国家が崩壊するという「価値基準」の是正を迫られた。
今、過去に無いアメリカ人によるアメリカ買いが進んでいるのは、強国を再建するという使命感かもしれない。一方で、シリア介入は60%の国民が反対している。
コミュニタリズムの正当性よりも、国家を形成する個人の価値観へと問いかけを行ったサンデルの主張は、今後大きな意味を持つかもしれん・・・


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