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[朝日新聞社説]「消費増税―法律通り実施すべきだ」:“増税の停止も法律通り”なのだから、詐欺師もどきの社説
http://www.asyura2.com/13/hasan82/msg/415.html
投稿者 あっしら 日時 2013 年 9 月 13 日 05:11:55: Mo7ApAlflbQ6s
 


 いつの頃からか、朝日新聞の記事を読むと時として実に不快な気分にさせられるようになったが、転載する社説もその一つである。

 昨年8月に成立した消費税増税法案=「社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法の一部を改正する等の法律」には附則がいくつかあり、その中でもよく知られているのが、附則第18条である。

 その附則第18条では、「消費税率の引上げに係る改正規定のそれぞれの施行前に、経済状況の好転について、名目及び実質の経済成長率、物価動向等、種々の経済指標を確認し、前二項の措置を踏まえつつ、経済状況等を総合的に勘案した上で、その施行の停止を含め所要の措置を講ずる」と定められている。

 法の施行機関は政府=内閣だから、附則第18条で定められた「施行の停止を含め所要の措置を講ずる」主体は内閣総理大臣である。

 朝日新聞が消費税増税についてどのような立場なのかということでクレームをつける気は毛頭ないが、消費税増税を実施することが法律に従うもので、実施を見送るのは法律に背くことであるかのようなイメージを与えかねない誤った表現は見過ごすことはできない。

 仮に、安倍首相が消費税増税の実施を断念したとしても、法律に従った行為であり、法律に背くものではない。

(附則第18条がないとしても、政治的混乱を覚悟すれば、消費税増税法案=「社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法の一部を改正する等の法律」を改正したり廃止したりすることはできる。もちろん、立法で消費税を廃止することだってできる)


 朝日新聞の社説は、「最新の経済指標は環境が整ったことを示している。安倍首相は、ぶれずに予定通りの実施を決断すべきだ」 と勢い込んでいる。

 そして、「引き合いに出されるのが、税率を3%から5%に上げた97年度以降の悪化である。消費増税以外にも所得税の特別減税打ち切りなどで負担増が9兆円に及び、長期デフレの引き金を引いたと批判される。
 ただ、この時も消費増税から3カ月たった97年7〜9月期には個人消費、経済成長率とも前期比プラスに転じていた。10〜12月期にわずかながらマイナスに逆戻りし、その後一気に落ち込んだのは、97年末の金融危機の影響が大きかったと考えるのが自然だろう」と説明している。


 朝日新聞の社説は97年当時のデータをあれこれ持ち出しているが、それは後日検証させていただくとして、「国の財政は当時から大きく悪化し、借金は1千兆円を超えた。税収に匹敵する国債を毎年新たに発行しており、将来世代へのツケ回しが続く。財政の先行き懸念から国債価格が急落(利回りが急騰)すれば、経済の再生はおぼつかない。増税を先送りした場合のリスクは大きい」と消費税増税による税収増大を目的として「消費増税―法律通り実施すべきだ」と主張しているから、97年の消費税増税後の税収がどうなったのか見てみよう。

 表1の税収推移をご覧いただけばわかるが、消費税増税が実施された97年度はさすがに53.9兆円の税収になったが、金融危機(アジア通貨危機も)も公的資金の注入や再編で銀行危機が遙か彼方に遠のいた04年以降も、戦後最長の好況期とされている02年〜07年のあいだも、97年度の税収実績を超えたことがないのである。

 98年以降デフレ基調が続いていることを考慮して、税収の絶対額ではなく、税収の対名目GDP比で見たとしても、消費税増税をきっかけに、98年度で10%を割り込み、その後は頻繁に8%台まで低下している。


表1:税収推移(税収及び名目GDPは兆円・税収/GDPは%)


      税収   名目GDP 税収/GDP
96年度 52.1  510.8  10.2
97年度 53.9  521.8  10.3 *消費税+地方消費税で5%に増税
98年度 49.4  515.8   9.6
99年度 47.2  512.5   9.2
00年度 50.7  513.0   9.9
01年度 47.9  500.0   9.6
02年度 43.8  496.2   8.8
03年度 43.3  498.9   8.9
04年度 45.6  503.7   9.0
05年度 49.1  503.9   9.7
06年度 49.1  506.7   9.7
07年度 51.0  513.0   9.9
08年度 44.3  501.2   8.8
09年度 38.7  471.1   8.2
10年度 41.5  481.8   8.6
11年度 42.8  468.4   9.1
12年度 42.6  476.8   8.9


※ 付記:消費税増税を契機にしたこのような税収推移は、97年度の消費税増税に限った話ではなく、89年の消費税導入からすでに見られたことである。
 税収は、消費税導入翌年の90年度(バブルの末期)の60兆円をピークに低下傾向を如実に示すようになり、税収の対GDP比も、13%を超えていたものが徐々に下がってゆき、その結果が97年度の10%台なのである。

(説明は後日に行うつもりだが、デフレがより手ひどい結果をもたらすが、ディスインフレ状況でも、消費税(付加価値税)増税は経済活動に酷い悪影響を与えるのである)


     税収   名目GDP 税収/GDP
88年度 50.8 381.6 13.3
89年度 54.9 409.6 13.4 *消費税3%で導入
90年度 60.1 441.9 13.6
91年度 59.8 469.2 12.7
92年度 54.4 481.6 11.3
93年度 54.1 486.5 11.1
94年度 51.0 491.8 10.4
95年度 51.9 497.7 10.4
96年度 52.1 510.8 10.2
97年度 53.9 521.8 10.3 *消費税5%に増税
98年度 49.4 515.8  9.6


 泉田新潟県知事が会見で語ったように、増収につながらない増税は経済を傷み付けるだけで何らメリットはない。

 朝日新聞が、将来の日本人のために、「消費増税―法律通り実施すべきだ」と主張するのなら、財政健全化とまでは言わないが、せめて、消費税の増税で税収が増大する道筋を説明しなければ無責任の謗りは免れないだろう。


 次に、97年の消費税増税時の大きな“追い風”をあげておく。それは、給与総額の増加である。

 94年度1.8%・95年度1.8%・96年度1.6%と給与総額はアップし、97年度は2.0%アップしている。所得税の特別減税打ち切り等負担増もあったが、ざっくり言えば、消費税2%アップを“緩和”する所得の増加があったのである。

 較べるに現状は、6月はボーナスの増額で対前年比アップしたが、所定内賃金は13ヶ月連続で減少している。
 97年に37万1670円であった月間給与額は、12年には31万4127円となっている。この15年で給与水準が15.5%も切り下がったことになる。
 94年度1.8%・95年度1.8%・96年度1.6%とアップを続けていた給与総額は、消費税増税をきっかけに、98年度−1.4%・99年度−1.4%・00年度−0.3%・01年度−0.9%・02年度−2.9%と切り下げられていくことになる。

 まもなく政労使の会合がもたれるようで、来年のベースアップに大きく期待したいが、2%のベースアップは難しいように思える。


 さらに、97年は「消費増税以外にも所得税の特別減税打ち切りなどで負担増が9兆円に及び」と総需要の減少を説明しているが、来年(14年)も、消費税増税8兆円+年金保険料アップ0.8兆円+年金受給額減0.2兆円と合わせて9兆円の負担増になる。それに加え、国家公務員の給与7.8%減が来年まで続き(地方公務員も減額を強いられている)、この8月からはじまった生活扶助の減額もあるから、来年の需要条件が97年度よりも有利とは言えない。

 詳細は機会を改めて批判させていただくが、朝日新聞社は、「消費増税―法律通り実施すべきだ」と主張するのなら、もっときちんとした分析と論理で納得できる説明をすべきである。

 朝日新聞の社説に従って「消費増税―法律通り実施」をすれば、中国をはじめとする新興国の追い上げもあることから、日本経済は、産業基盤をさらに劣化させ、“超長寿社会”ではなんとしても避けなければならない足腰が脆弱な状況に陥るであろう。

 金融・貿易の覇者であるとともに近代産業の覇者でもあった英国が、19世紀後半の「大不況」と呼ばれる20年を超えるデフレ状況のなかで、米国やドイツに産業競争力で敗れてしまい近代産業の覇者の地位を失っていった歴史を他人事のように見てはならないと思っている。


※ 参考投稿

「金の卵産む鳥、焼き鳥にするな…増税で新潟知事:「増税判断、2年後まで凍結すべき」 みんな・渡辺代表」
http://www.asyura2.com/13/senkyo153/msg/695.html

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消費増税―法律通り実施すべきだ[朝日新聞社説]

 消費税の税率を法律通り、今の5%を来年4月から8%に、15年10月に10%へ引き上げるかどうか。
 「デフレ脱却の機会をつぶしかねない」という反対論も強かったが、最新の経済指標は環境が整ったことを示している。
 安倍首相は、ぶれずに予定通りの実施を決断すべきだ。

 今年4〜6月期の経済成長率の改定値は、物価変動の影響を除いて年率3・8%と、1カ月前の速報値から1・2ポイント上方修正された。堅調な個人消費に加え、企業の設備投資が1年半ぶりにプラスとなるなど、バランスがとれてきた。

 東京五輪の開催決定も追い風となりそうだ。日本への関心の高まりをとらえれば、観光業などでも恩恵が期待できる。
 消費増税時には、駆け込み需要に伴う反動減などで経済の落ち込みは避けられない。ポイントは、短期間でプラス成長に戻れるかどうかだ。

 引き合いに出されるのが、税率を3%から5%に上げた97年度以降の悪化である。消費増税以外にも所得税の特別減税打ち切りなどで負担増が9兆円に及び、長期デフレの引き金を引いたと批判される。
 ただ、この時も消費増税から3カ月たった97年7〜9月期には個人消費、経済成長率とも前期比プラスに転じていた。10〜12月期にわずかながらマイナスに逆戻りし、その後一気に落ち込んだのは、97年末の金融危機の影響が大きかったと考えるのが自然だろう。

 国の財政は当時から大きく悪化し、借金は1千兆円を超えた。税収に匹敵する国債を毎年新たに発行しており、将来世代へのツケ回しが続く。
 財政の先行き懸念から国債価格が急落(利回りが急騰)すれば、経済の再生はおぼつかない。増税を先送りした場合のリスクは大きい。
 消費増税には、現役世代に偏った社会保障の負担を広く分かち合い、子育て世代への支援を強める狙いもある。社会保障の安定、世代間の公平に向けた重要な一歩だ。
 むろん、消費増税の負担は軽くない。デフレの影響で日本経済自体が97年当時より縮んでいるなか、税率3%分の負担増は8兆円に及ぶ。
 企業の収益改善を雇用や賃上げにつなげていく手立てや、増税の負担が特に大きい低所得者への対策をしっかりと講じる。安易な公共事業のばらまきは行わない。
 政府がやるべきことは、はっきりしている。

http://digital.asahi.com/articles/TKY201309100543.html?

 

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コメント
 
01. 2013年9月13日 06:21:43 : L3oWjvNiyM
学者、マスゴミ、財界、賛成派一色。

財務省の巨大な力を見せつけられた感じだな、

昔、軍部に逆らう者がいなくなったような・・・・
異様な日本になりつつあるのか?


02. 2013年9月13日 10:23:26 : Bh73sNNBsk

増税、それもこの消費増税は、為政者の失政、失策の結果なのに、なぜ庶民がこれを負担しなければならないのか。

こんな簡単な疑問さえ、出てこないように、実に周到に洗脳されてしまった。


増税やむなしの前に、その責任者の総括が必要だろう。

政治家さんは、まだまだ足りないが、とりあえず政権を失った。
だが、それで、何にも変わらなかった。

つまり、この増税の責任を負うべき者が、まだ残っているということだ。


03. 2013年9月13日 12:06:10 : L3oWjvNiyM
そんな為政者を選挙したのは庶民だっぺ、選挙民に責任あり。
財務官僚をなにする能力がない為政者を選んだ庶民の馬鹿さ加減。

自分たちで選んでおいて、ミソクソ言う、愚民たち。


04. 2013年9月13日 14:02:40 : dmkMWIGdew
 日本の消費税率5%が全て国税収入であった場合、日本の国税収入における消費税の占める割合は24.6%に相当する(2007年(平成19年度)。
 日本の一般会計分の他、特別会計分を含む国税収入に占める「消費課税」(消費税+個別間接税に関税、とん税等を含む)の割合は39.8%となる(2013年(平成25年度)。

 2012年日本新聞協会は「現状(税率5%)以上の税率引き上げは、民主主義体制の維持と発展に果たしてきた新聞の役割と公共性を損なう」として、新聞の税率引き上げに反対している。新聞には軽減税率を適用するよう求める大会決議を採択している。
 朝日新聞は社説で、「所得税や法人税収にくらべ消費税収は安定しているため、福祉の財源に適しているともいわれている」ことを根拠に挙げ「国債がこれ以上増えないようにするのは難事業であり負担増は避けられない」「それはやはり消費税を中心にせざるを得ない」と主張している。
 南日本新聞は社説で、消費税が10%に上がると年収300万円4人家族の場合、10万6700円の年間負担増になるとの試算結果を挙げ、「所得税と比べると、所得の少ない人にも同じ税率がかかるため、低所得者ほど相対的に負担が重くなる。この「逆進性」の問題を解決することが何より重要だ」と主張している。
 ジャーナリストの横山渉氏は「新聞社は『自分たちだけは税金を安くしろ』と言っている。「各社は新聞を軽減税率の対象にすべき理由として『活字文化の存続』や『知る権利』などを挙げているが、今や新聞社だけが情報取得手段の担い手ではない。インターネットの普及で、情報は多様化している。また、速報性でもネットメディアは力を発揮している。新聞が軽減税率の対象になるとすれば、それは新聞社の既得権維持以外の何ものでもない」と述べている。

 新聞社が「活字文化の存続」や「知る権利」を言訳にしているが、もはや誰もそんな「詭弁」には騙されない。近年の新聞社に「ジャーナリズム精神が消失した」ことを誰もが認識しているが、悲しいことに、「天上人」になってしまった新聞社の人間には理解出来ないらしい。


05. 2013年9月13日 15:56:21 : Ez264JDDpM
落日新聞か、消えてなくなれ!

新聞には消費税を上げないでくれだとさ!

何を言っているのだ、新聞協会は?
あいた口がふさがらん。
これだから、社会を主導する論説など誰も信用しない。


06. 2013年9月15日 12:39:28 : kdRSUHlqPs
早く倒産しないかな。糞朝日。もはや左翼でもないし、ネオリベアメポチの売国新聞。


>03 ムサシ・不正選挙。選挙公約を守らない糞政治家。
民主「消費税の増税は4年間は議論もしない」マニフェスト放棄。


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